JP2002152234A - 車輌制御装置のプログラム更新管理システム - Google Patents

車輌制御装置のプログラム更新管理システム

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JP2002152234A
JP2002152234A JP2000339642A JP2000339642A JP2002152234A JP 2002152234 A JP2002152234 A JP 2002152234A JP 2000339642 A JP2000339642 A JP 2000339642A JP 2000339642 A JP2000339642 A JP 2000339642A JP 2002152234 A JP2002152234 A JP 2002152234A
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ecu
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JP2000339642A
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English (en)
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Hiroshi Hashimoto
寛 橋本
Yuji Hase
裕司 長谷
Yoshiki Tatsutomi
由樹 達富
Junichi Kobayashi
淳一 小林
Toshiaki Hirota
俊明 廣田
Hiroyuki Abe
浩之 阿部
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数存在し、かつ車輌のいたるところに分散
配置される各々のECUの制御プログラム、または制御
データについて、お互いの整合性を確保しながら容易に
更新・管理を行うプログラム更新管理システムを提供す
る。 【解決手段】 演算制御ECU1が識別子要求処理部に
より、FC制御ECU2等の各クライアントECUに対
して、各クライアントECUの制御プログラム、または
制御データに一意に付与された識別子の送信を要求し、
これに応答して各クライアントECUの識別子送信処理
部から通知された識別子を、演算制御ECU1がオリジ
ナルの制御プログラム、または制御データの識別子と比
較・照合する。識別子比較処理部により、指定されたも
のと異なると判断された制御プログラム、または制御デ
ータを保持するクライアントECUに対して、演算制御
ECU1に保持しているオリジナルの制御プログラム、
または制御データを送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数のサブシス
テムを協調させて制御を行う、車輌制御装置のプログラ
ム更新管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】特開平11−308253号公報には、
車両に搭載される複数の電子制御装置(以下「ECU:
Electronic Control Unit 」という)を共通の信号線
(以下「ネットワークバス」という)で接続し、相互に
データの伝送を行う車載LAN(Local Area Network)
による車輌制御装置が記載されている。この車載LAN
による車輌制御装置では、複数のECU(クライアント
ECU)が1つの制御演算ECU(サーバECU)にセ
ンサ・データを送り、制御演算ECUは、受信したデー
タに基づいて演算を行い、それぞれのECUに制御信号
を返す、いわゆるサーバ・クライアント関係のネットワ
ークが形成されている。また、特開平05−31612
4号公報にも、同様に車両に搭載される複数のECUを
相互にバス接続した車載LANによる車輌制御装置が記
載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の装置で
は、各ECU毎に制御プログラムと、プログラムの書き
込み装置が必要となり、制御プログラム、または制御プ
ログラムで使用される制御データの更新時に各々のEC
U間の制御プログラム、及び制御データの整合性を取る
ことが難しいという問題があった。また、複数存在し、
かつ車輌のいたるところに分散配置される各々のECU
に制御プログラム、または制御データを書き込む場合、
大変な工数を必要とし、効率が悪いという問題があっ
た。更に、ECUによっては、制御プログラム、または
制御データの更新時に車輌の分解を必要とするものもあ
った。
【0004】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、複数存在し、かつ車輌のいたるところに分散配置さ
れる各々のECUの制御プログラム、または制御データ
について、お互いの整合性を確保しながら容易に更新・
管理を行うプログラム更新管理システムを提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、ネットワークバスに接続
された複数の副制御手段(例えば実施の形態のFC制御
ECU2、セル電圧モニタECU3、モータ制御ECU
4)を、ネットワークバスに接続された少なくとも1つ
の制御手段(例えば実施の形態の演算制御ECU1)の
元で協調動作させることにより制御を行う車輌制御装置
のプログラム更新管理システムであって、制御手段に、
副制御手段で実行されるクライアント制御プログラム、
またはクライアント制御データを保持するプログラム保
持手段(例えば実施の形態のプログラム書き込み制御回
路101とフラッシュメモリ102)と、該プログラム
保持手段に保持されているクライアント制御プログラ
ム、またはクライアント制御データを副制御手段へ送信
するプログラム送信手段(例えば実施の形態のプログラ
ム送信処理部105)を設け、副制御手段に、プログラ
ム送信手段から送信されたクライアント制御プログラ
ム、またはクライアント制御データを不揮発性の記憶手
段に書き込むプログラム更新手段(プログラム書き込み
制御回路201)を設けたことを特徴とする。以上の構
成により、演算制御ECU1に記憶しているクライアン
ト制御プログラム、またはクライアント制御データを更
新することで、各クライアントECUに触れることな
く、各クライアントECUに記憶されたクライアント制
御プログラム、またはクライアント制御データを更新す
ることを可能とする。
【0006】請求項2に記載の発明は、上記プログラム
更新管理システムにおいて、制御手段に、車輌制御装置
の始動と同時に、副制御手段の全てに対し、不揮発性の
記憶手段に記憶されたクライアント制御プログラム、ま
たはクライアント制御データに与えられた固有の識別子
の送信を要求する識別子要求手段(例えば実施の形態の
識別子要求処理部103)とを設けるとともに、副制御
手段に、識別子要求手段に要求されたクライアント制御
プログラム、またはクライアント制御データの識別子を
制御手段に送信する識別子送信手段(例えば実施の形態
の識別子送信処理部203)を設け、制御手段に、識別
子送信手段が送信するクライアント制御プログラム、ま
たはクライアント制御データの識別子を、制御手段内に
保持しているクライアント制御プログラム、またはクラ
イアント制御データの識別子と比較・照合する識別子比
較手段(例えば実施の形態の識別子比較処理部104)
を更に設け、プログラム送信手段は、識別子比較手段
が、識別子送信手段の送信するクライアント制御プログ
ラム、またはクライアント制御データの識別子と、制御
手段内に保持しているクライアント制御プログラム、ま
たはクライアント制御データの識別子とが異なると判断
した場合、異なる識別子を送信した副制御手段のプログ
ラム更新手段に対して、制御手段内に保持しているクラ
イアント制御プログラム、またはクライアント制御デー
タを送信することを特徴とする。以上の構成により、ク
ライアント制御プログラム、またはクライアント制御デ
ータを含むECUの制御プログラム、及び制御データの
更新時に、自動的に各ECU間の制御プログラム、及び
制御データの整合性を保つことを可能とする。
【0007】請求項3に記載の発明は、上記プログラム
更新管理システムにおいて、制御手段は、外部に用意さ
れたプログラム書き込み手段をプログラム保持手段に接
続する接続手段(例えば実施の形態のコネクタ7)を有
していることを特徴とする。以上の構成により、演算制
御ECU1に記憶されたクライアント制御プログラム、
またはクライアント制御データを含むECUの制御プロ
グラム、及び制御データを演算制御ECU1の外部から
容易に更新することを可能とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。まず、図面を用いて、本実
施の形態のプログラム更新管理システムが用いられる車
輌制御装置について簡単に説明する。図6は、燃料電池
を動力源とする電気自動車(以下「FCV:Fuel Cell
Vehicle 」という)における構成部品とその制御装置の
簡単な配置を示す図である。図6において、符号51
は、FCVの車体を示す。符号52は、FCVの動力を
地面に伝える車輪を示し、符号52aは前輪を、符号5
2bは後輪を示す。符号53は、FCVの動力源の電気
エネルギーを発生する燃料電池を示し、図6に示す例で
は、車体51の中央付近に配置される。符号54は、燃
料電池53で発電された電気エネルギーを蓄えるキャパ
シタを備えた電力貯蔵部を示し、同様に車体51の後
方、後輪52bの近傍に配置される。符号55は、燃料
電池53の発電した電気エネルギー、あるいは電力貯蔵
部54の貯蔵する電気エネルギーを回転運動に変換する
電気モータを備えたモータ駆動部を示し、同様に、車体
51の前方、前輪52aの近傍に配置される。符号56
は、モータ駆動部55で発生した回転運動を前輪52a
へ伝達する車軸を示す。また、符号1は、サーバECU
となるECUであって、クライアントECUから送信さ
れたデータに基づいて演算を行い、それぞれのクライア
ントECUに制御信号を返す制御演算ECUを示す。符
号2は、アクセル開度に基づいて制御演算ECU1が指
示する発電量に応じて、燃料電池53で混合する水素と
酸素の量を調節し、燃料電池53の発電量を制御するF
C(Fuel Cell )制御ECUを示し、燃料電池53に近
接して配置される。符号3は、電力貯蔵部54に設けら
れたキャパシタに印加されるセル電圧を計測し、燃料電
池の発電状態を監視するセル電圧モニタECUを示し、
電力貯蔵部54に近接して配置される。符号4は、アク
セル開度に基づいて制御演算ECU1が指示するモータ
制御量に応じて、モータ駆動部55に設けられた電気モ
ータの回転数を制御するモータ制御ECUを示し、モー
タ駆動部55に近接して配置される。以上説明したよう
に、FCVは、車輌の各部に分散配置された制御演算E
CU1、FC制御ECU2、セル電圧モニタECU3、
モータ制御ECU4等からなる車輌制御装置を備え、制
御演算ECU1の制御の元で、電力貯蔵部54において
セル電圧モニタECU3により燃料電池53の発電状態
を監視しながら、FC制御ECU2が燃料電池53の発
電量を制御し、モータ制御ECU4がモータ駆動部55
の電気モータの回転量を制御しながら走行する。
【0009】次に、図面を用いて、符号1から符号4ま
での各ECUの電気的な接続形態と構成を説明しなが
ら、本実施の形態のプログラム更新管理システムについ
て説明する。図1は、本実施の形態のプログラム更新管
理システムが用いられる車輌制御装置のECUの構成を
示すブロック図である。なお、これ以降、説明の簡易化
のため、FC制御ECU2、セル電圧モニタECU3、
モータ制御ECU4を一括してクライアントECUと表
現して説明を行う。図1について、符号1から符号4ま
での各ECUの電気的な接続形態と構成を説明すると、
演算制御ECU1をサーバECUとして、各クライアン
トECUはネットワークバス5により接続され、例えば
CSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access/Coll
ision Detection)方式を基礎としたCAN(Controlle
r Area Network )により、車両に搭載される複数のE
CUを相互に接続した車載LANによる車輌制御装置を
構成している。また、演算制御ECU1には、演算制御
ECU1にプログラムを書き込むためのプログラム書き
込み器6が、必要な時にコネクタ7を介して接続され
る。なお、コネクタ7は車輌内において接続が容易な位
置に配置されるものとする。
【0010】次に、図2のブロック図を用いて、本実施
の形態のプログラム更新管理システムの演算制御ECU
側の構成を説明する。図2は、演算制御ECUの機能の
中で、プログラム更新管理システムに関するものだけを
記述する。図2において、符号11は、演算制御ECU
1が行う制御動作を実行するMPU(Micro Processing
Unit )を示す。符号12は、ネットワークバス5とM
PU11を接続する前述のCSMA/CD方式を基礎と
したCANのための通信コントローラを示す。また、M
PU11は、プログラム書き込み制御回路101と、フ
ラッシュメモリ102と、識別子要求処理部103と、
識別子比較処理部104と、プログラム送信処理部10
5とを含んでいる。プログラム書き込み制御回路101
は、プログラム書き込み器6の出力する制御プログラ
ム、または制御データをMPU11に取り込むためのイ
ンタフェースを含む制御回路である。なお、プログラム
書き込み器6から取得した制御プログラム、または制御
データは、制御演算ECU1において実行されるプログ
ラム、及びデータに加えて、FC制御ECU2、セル電
圧モニタECU3、モータ制御ECU4等の各クライア
ントECUにおいて実行される制御プログラム、及び制
御データが含まれるものとする。なお、MPU11に
は、車輌制御装置の起動指令を示すイグニッション回路
(図示せず)からの信号が入力されている。
【0011】フラッシュメモリ102は、プログラム書
き込み制御回路101を介して、プログラム書き込み器
6から取得した制御プログラム、または制御データを記
憶する不揮発性、かつ電気的消去可能なフラッシュメモ
リである。識別子要求処理部103は、演算制御ECU
1とネットワークバス5を介して接続されたFC制御E
CU2、セル電圧モニタECU3、モータ制御ECU4
等の各クライアントECUに対して、各クライアントE
CUで実行されるべく各ECUに記憶されている制御プ
ログラム、または制御データに予め一意に付与された識
別子の通知を要求する、MPU11が実行する処理部で
ある。ここで、一意に付与された識別子とは、制御プロ
グラム、または制御データのバージョンを表す管理され
た番号や、制御プログラム、または制御データの作成さ
れた日付、時間等の制御プログラム、または制御データ
を一意に区別できるものであれば何であっても良い。識
別子比較処理部104は、識別子要求処理部103の要
求に対して応答された各クライアントECUの制御プロ
グラム、または制御データの識別子を受信し、フラッシ
ュメモリ102に記憶された対応する各クライアントE
CUの制御プログラム、または制御データに一意に付与
されている識別子との比較・照合を行う、MPU11が
実行する処理部である。プログラム送信処理部105
は、識別子比較処理部104において、各クライアント
ECUから通知された識別子により、保持している制御
プログラム、または制御データが、指定されたクライア
ントECUの制御プログラム、または制御データと異な
ると判断されたクライアントECUに対して、演算制御
ECU1に保持しているオリジナルの制御プログラム、
または制御データを送信する、MPU11が実行する処
理部である。
【0012】次に、図3のブロック図を用いて、本実施
の形態のプログラム更新管理システムのクライアントE
CU側の構成を説明する。図3は、クライアントECU
の機能の中で、プログラム更新管理システムに関するも
のだけを記述する。図3において、符号21は、クライ
アントECUが行う制御動作を実行するMPUを示す。
符号22は、ネットワークバス5とMPU21を接続す
る前述のCSMA/CD方式を基礎としたCANのため
の通信コントローラを示す。符号23は、MPU21
に、本クライアントECUが制御する車輌の構成部品
(例えば、FC制御ECU2においては燃料電池53、
セル電圧モニタECU3においては電力貯蔵部54、モ
ータ制御ECU4においてはモータ駆動部55)の状態
を示す信号を取り込むための入力回路を示す。符号24
は、MPU21から、同様に本クライアントECUが制
御する車輌の構成部品へ、制御データを出力するための
出力回路を示す。符号301は、同様に本クライアント
ECUが制御する車輌の構成部品に設けられたセンサや
SW等を示す。符号302は、同様に本クライアントE
CUが制御する車輌の構成部品を制御するために、制御
信号を実際の動きに変換する装置(電動モーターや油圧
装置等)であるアクチュエータを示す。
【0013】また、MPU11は、プログラム書き込み
制御回路201と、フラッシュメモリ202と、識別子
送信処理部203とを含んでいる。プログラム書き込み
制御回路201は、ネットワークバス5を介して、通信
コントローラ22が演算制御ECU1から受信した、該
クライアントECUにおいて実行される制御プログラ
ム、及び制御データをMPU21に取り込むためのイン
タフェースを含む制御回路である。フラッシュメモリ2
02は、プログラム書き込み制御回路201を介して、
演算制御ECU1から取得した制御プログラム、または
制御データを記憶する不揮発性、かつ電気的消去可能な
フラッシュメモリである。識別子送信処理部203は、
演算制御ECU1からネットワークバス5を介して要求
された、本クライアントECUで実行されるべくフラッ
シュメモリ202に記憶されている制御プログラム、ま
たは制御データに予め一意に付与された識別子を、ネッ
トワークバス5を介して演算制御ECU1へ通知する、
MPU21が実行する処理部である。
【0014】以上の構成において、本実施の形態のプロ
グラム更新管理システムは、演算制御ECU1が識別子
要求処理部103により、FC制御ECU2、セル電圧
モニタECU3、モータ制御ECU4等の各クライアン
トECUに対して、各クライアントECUに保持された
制御プログラム、または制御データに一意に付与された
識別子の送信を要求し、これに応答して各クライアント
ECUの識別子送信処理部203から通知された識別子
を、演算制御ECU1に保持しているオリジナルの制御
プログラム、または制御データの識別子と比較・照合す
る。そして、各クライアントの制御プログラム、または
制御データの中で、識別子比較処理部104が識別子を
比較・照合することにより指定されたものと異なると判
断した制御プログラム、または制御データを保持するク
ライアントECUに対して、演算制御ECU1に保持し
ているオリジナルの制御プログラム、または制御データ
を送信し、クライアントECUのプログラム書き込み制
御回路201がフラッシュメモリ202の内容を更新す
る。
【0015】次に、本実施の形態のプログラム更新管理
システムの制御手順を図4、及び図5のフローチャート
を用いて説明する。まず、図4のフローチャートを用い
て本実施の形態のプログラム更新管理システムの動作を
説明する。図4において、制御演算ECUの制御処理
は、車輌のイグニッションONにより起動する(ステッ
プS1)。起動した演算制御ECU1は、プログラム書
き込み器6によりフラッシュメモリ102の内容を書き
換えるモードであるか否かを判定する(ステップS
2)。ここで、書き換えモードであるか否かの判断は、
コネクタ7にプログラム書き込み器6が接続されている
か否かで行う。演算制御ECU1に設けられたコネクタ
7に、プログラム書き込み器6が接続されていれば書き
込みモードであると判断し、プログラム書き込み器6が
接続されていなければ書き込みモードではないと判断す
る。もし、ステップS2において、書き換えモードであ
ると判断された場合(ステップS2のYES)、プログ
ラム書き込み制御回路101を介して、プログラム書き
込み器6から制御プログラム、または制御データを受信
し、フラッシュメモリ102の内容を書き換える(ステ
ップS3)。フラッシュメモリ102の内容を書き換え
られた演算制御ECU1は、識別子比較処理部104に
おいて、演算制御ECU1をサーバECUとしてネット
ワークバス5により接続された、FC制御ECU2、セ
ル電圧モニタECU3、モータ制御ECU4の各クライ
アントECUに対して、制御プログラム、または制御デ
ータのバージョンアップの判定を行う(ステップS
4)。なお、バージョンアップの判定処理に関しては図
5を用いて後述する。また、ステップS2において、書
き換えモードでないと判断された場合(ステップS2の
NO)、何もせずにステップS4へ進む。
【0016】次に、識別子比較処理部104がバージョ
ンアップの有無を判定し(ステップS5)、バージョン
アップが必要なクライアントECUが存在すると判定し
た場合(ステップS5のYES)、プログラム送信処理
部105が、フラッシュメモリ102に保持されている
指定の制御プログラム、または制御データを、バージョ
ンアップが必要なクライアントECUへ送信する(ステ
ップS6)。制御プログラム、または制御データを送信
されたクライアントECUでは、プログラム書き込み制
御回路201がフラッシュメモリ202へ、該制御プロ
グラム、または制御データを書き込む(ステップS
7)。送信された制御プログラム、または制御データを
フラッシュメモリ202へ書き込み完了したクライアン
トECUは、該クライアントECUが制御する車輌の構
成部品(例えば、FC制御ECU2においては燃料電池
53、セル電圧モニタECU3においては電力貯蔵部5
4、モータ制御ECU4においてはモータ駆動部55)
の制御を開始し、同時に演算制御ECU1は各クライア
ントECUの制御を開始する(ステップS8)。一方、
ステップS5において、バージョンアップが必要なクラ
イアントECUが存在しないと判定した場合(ステップ
S5のNO)、何もせずにステップS8へ進み、演算制
御ECU1は各クライアントECUの制御を開始する
(ステップS8)。
【0017】次に、本実施の形態のプログラム更新管理
システムのバージョンアップ判定処理を図5のフローチ
ャートを用いて説明する。図5において、演算制御EC
U1の識別子要求処理部103が、演算制御ECU1と
ネットワークバス5を介して接続されたFC制御ECU
2、セル電圧モニタECU3、モータ制御ECU4等の
各クライアントECUに対して、各クライアントECU
で実行されるべく各ECUに記憶されている制御プログ
ラム、または制御データに予め一意に付与された識別子
の通知を要求する(ステップS11)。次に、各クライ
アントECUの識別子送信処理部203が、本クライア
ントECUで実行されるべくフラッシュメモリ202に
記憶されている制御プログラム、または制御データに予
め一意に付与された識別子を、ネットワークバス5を介
して演算制御ECU1へ通知する(ステップS12)。
各クライアントECUから識別子を通知された演算制御
ECU1は、識別子比較処理部104において、各クラ
イアントECUの制御プログラム、または制御データの
識別子を受信し、フラッシュメモリ102に記憶された
対応する各クライアントECUの制御プログラム、また
は制御データに一意に付与されている識別子との比較・
照合を行い、バージョンアップの必要性をチェックする
(ステップS13)。
【0018】なお、本実施の形態では、演算制御ECU
1に記憶された制御プログラム、または制御データの更
新を、演算制御ECU1に接続されたプログラム書き込
み器6により行う場合を説明したが、演算制御ECU1
に設けられたROM(Read Only Memory)等のデバイス
を交換することにより制御プログラム、または制御デー
タの更新を行っても良い。
【0019】
【発明の効果】以上の如く、請求項1に記載の発明によ
れば、複数存在し、かつ車輌のいたるところに分散配置
される各々のECUの制御プログラム、または制御デー
タの更新を、サーバECUとなる演算制御ECUに記憶
された制御プログラム、または制御データのみを更新す
ることで可能となるので、車輌制御装置のプログラムの
更新に対する工数削減効果が得られる。
【0020】また、請求項2に記載の発明によれば、車
輌制御装置の始動と同時に、クライアント制御プログラ
ム、またはクライアント制御データを含むECUの制御
プログラム、及び制御データの更新動作が働き、自動的
に各ECU間の制御プログラム、及び制御データの整合
性を保って車輌制御装置が動作するので、車輌制御装置
の動作の信頼性向上という効果が得られる。
【0021】更に、請求項3に記載の発明によれば、プ
ログラム書き込み器により、演算制御ECUの外部か
ら、演算制御ECUに記憶された制御プログラム、また
は制御データの更新ができるので、車輌制御装置のプロ
グラムの更新に対する更なる工数削減効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態のプログラム更新管理シ
ステムを用いる車輌制御装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】 同実施の形態のプログラム更新管理システム
の演算制御ECU側の構成を示すブロック図である。
【図3】 同実施の形態のプログラム更新管理システム
クライアントECU側の構成を示すブロック図である。
【図4】 同実施の形態のプログラム更新管理システム
の動作を示すフローチャートである。
【図5】 同実施の形態のプログラム更新管理システム
のバージョンアップ判定処理を示すフローチャートであ
る。
【図6】 FCVにおける構成部品とその制御装置の簡
単な配置を示す図である。
【符号の説明】
1 演算制御ECU 2 FC制御ECU 3 セル電圧モニタECU 4 モータ制御ECU 7 コネクタ 101 プログラム書き込み制御回路 102 フラッシュメモリ 103 識別子要求処理部 104 識別子比較処理部 105 プログラム送信処理部 201 プログラム書き込み制御回路 203 識別子送信処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 達富 由樹 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 小林 淳一 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 廣田 俊明 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 阿部 浩之 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 5K032 AA03 BA06 CA08 DA01 DB19

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークバスに接続された複数の副
    制御手段を、ネットワークバスに接続された少なくとも
    1つの制御手段の元で協調動作させることにより制御を
    行う車輌制御装置のプログラム更新管理システムであっ
    て、 前記制御手段に、前記副制御手段で実行されるクライア
    ント制御プログラム、またはクライアント制御データを
    保持するプログラム保持手段と、 該プログラム保持手段に保持されているクライアント制
    御プログラム、またはクライアント制御データを前記副
    制御手段へ送信するプログラム送信手段を設け、 前記副制御手段に、前記プログラム送信手段から送信さ
    れた前記クライアント制御プログラム、またはクライア
    ント制御データを不揮発性の記憶手段に書き込むプログ
    ラム更新手段を設けたことを特徴とするプログラム更新
    管理システム。
  2. 【請求項2】 前記制御手段に、前記車輌制御装置の始
    動と同時に、前記副制御手段の全てに対し、前記不揮発
    性の記憶手段に記憶されたクライアント制御プログラ
    ム、またはクライアント制御データに与えられた固有の
    識別子の送信を要求する識別子要求手段とを設けるとと
    もに、 前記副制御手段に、前記識別子要求手段に要求された前
    記クライアント制御プログラム、またはクライアント制
    御データの識別子を前記制御手段に送信する識別子送信
    手段を設け、 前記制御手段に、前記識別子送信手段が送信するクライ
    アント制御プログラム、またはクライアント制御データ
    の識別子を、前記制御手段内に保持しているクライアン
    ト制御プログラム、またはクライアント制御データの識
    別子と比較・照合する識別子比較手段を更に設け、 前記プログラム送信手段は、 前記識別子比較手段が、前記識別子送信手段の送信する
    クライアント制御プログラム、またはクライアント制御
    データの識別子と、前記制御手段内に保持しているクラ
    イアント制御プログラム、またはクライアント制御デー
    タの識別子とが異なると判断した場合、異なる識別子を
    送信した副制御手段の前記プログラム更新手段に対し
    て、前記制御手段内に保持しているクライアント制御プ
    ログラム、またはクライアント制御データを送信するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のプログラム更新管理シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、 外部に用意されたプログラム書き込み手段を前記プログ
    ラム保持手段に接続する接続手段を有していることを特
    徴とする請求項1、または請求項2に記載のプログラム
    更新管理システム。
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