JP2002152021A - サンプルホールド回路 - Google Patents

サンプルホールド回路

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JP2002152021A
JP2002152021A JP2000345427A JP2000345427A JP2002152021A JP 2002152021 A JP2002152021 A JP 2002152021A JP 2000345427 A JP2000345427 A JP 2000345427A JP 2000345427 A JP2000345427 A JP 2000345427A JP 2002152021 A JP2002152021 A JP 2002152021A
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switch signal
switch
signal
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Kozo Irie
弘造 入江
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 MOSアナログスイッチのゲートから出力信
号に対してスイッチ信号の漏れを低減することを可能と
したサンプルホールド回路を提供する。 【解決手段】 第1アナログスイッチ12のオンまたは
オフを行う第1スイッチ信号Φ1を発生する第1スイッ
チ信号発生回路10と、第2アナログスイッチ24のオ
ンまたはオフを行う第2スイッチ信号Φ2を第1スイッ
チ信号Φ1の発生から一定時間遅延させて発生する第2
スイッチ信号発生回路20とを備え、第1スイッチ信号
発生回路10は、タイミング調整回路16と電源電圧V
DDと基準電位VSSとの間に直列に接続した2個のn
型MOSトランジスタと、で構成され、一方のn型MO
Sトランジスタ14のゲートをCMOSインバータに接
続するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サンプルホールド
回路に関し、特に、アナログスイッチのゲートから出力
信号へ漏れるノイズを低減する機能を備えたサンプルホ
ールド回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】A/Dコンバータやスイッチト・キャパ
シタ回路等におけるアナログ信号、もしくはデジタル信
号を処理する為の回路に用いられる、一定時間ごとにア
ナログ信号のサンプリングを行う回路や、電荷を転送す
る装置の出力回路には、アナログ信号からリセットノイ
ズを除去する機能を有するサンプルホールド回路が必要
である。近年、信号処理の高速化及び高精度化や、電源
電圧の低電圧化が要求されるにつれて、アナログスイッ
チのゲートから出力信号に漏れるノイズの影響が無視で
きない場合が生じている。
【0003】以下に、従来のサンプルホールド回路につ
いて図面を参照しながら説明する。図7は、従来のサン
プルホールド回路の基本的な構成を示す図である。図7
において、aは入力信号、bは出力信号、Φ6は第6ス
イッチ信号であり、第6アナログスイッチ62のオンま
たはオフを行う。
【0004】60は、スイッチ信号Φ6を発生する第6
スイッチ信号発生回路であり、第6スイッチ信号の発生
を調整するタイミング調整回路80とCMOSインバー
タとで構成される。61は、第6アナログスイッチ62
のゲートである。62は、n型MOSトランジスタで構
成された第6アナログスイッチであり、入力信号ライン
64と出力信号ライン65との間にソース・ドレインで
接続されている。63は、第6アナログスイッチ62と
出力信号ライン65との間のゲート・ソース間容量であ
る。64は入力信号ライン、65は出力信号ラインであ
り、通常、後段の回路のMOSトランジスタで構成され
たアナログスイッチのゲートに接続され、DC的に非接
続状態である。66は、出力信号ライン65と基準電位
(VSS)との間のホールド容量である。ここで、スイッ
チ信号Ф6は、ローのとき基準電位(VSS)であり、ハ
イのとき電源電圧(VDD)であるものとする。
【0005】以上のように構成された従来のサンプルホ
ールド回路の動作について説明する。クロック信号が入
力されると、タイミング調整回路80は、入力信号aが
リセットされハイとなる期間はスイッチ信号Φ6がロー
になるように所定の時間遅延させて、スイッチ信号Φ6
の発生を調整する。
【0006】入力信号aがリセットされハイとなる期間
はスイッチ信号Φ6がローとなり、第6アナログスイッ
チ62はオフになる。したがって、出力信号ライン65
はDC的にはどことも接続していないので、ホールド容
量66により第6アナログスイッチ62がオンの時の入
力信号aのバイアスが保持される機能を得ることができ
る。
【0007】また、入力信号aがローとなる期間はスイ
ッチ信号Φ6がハイとなり、第6アナログスイッチ62
はオンになる。したがって、出力信号ライン65は、ト
ランジスタ抵抗を介して入力信号ライン64と導通し、
出力信号bは入力信号aと等しくなる。
【0008】なお、第6アナログスイッチ62がn型M
OSトランジスタで構成された場合について説明した
が、p型MOSトランジスタで構成された場合も、スイ
ッチ信号Ф6がローのときオン、ハイのときオフになる
以外は、上記n型MOSトランジスタで構成された場合
と同様の動作である。
【0009】次に、サンプルホールド回路のアナログス
イッチにCMOSトランジスタを用いた場合について図
面を参照しつつ説明する。図8は、サンプルホールド回
路のアナログスイッチにCMOSトランジスタを用いた
場合の構成を示す回路図である。なお、図8において、
図7と同一または相当する構成要素については同じ符号
を用い、その説明を省略する。
【0010】図8において、Φ7は第7アナログスイッ
チ72のオンまたはオフを行う第7スイッチ信号であ
り、スイッチ信号Φ6を反転させた信号である。70
は、スイッチ信号Φ7を発生する第7スイッチ信号発生
回路であり、スイッチ信号Φ7の発生を調整するタイミ
ング調整回路81とCMOSインバータとで構成され
る。71は、第7アナログスイッチ72のゲートであ
る。72は、p型MOSトランジスタで構成された第7
アナログスイッチであり、入力信号ライン64と出力信
号ライン65との間にソース・ドレインで接続されてい
る。73は、第7アナログスイッチ72と出力信号ライ
ン65との間のゲート・ソース間容量である。
【0011】ここで、スイッチ信号Φ7は、クロック反
転信号がローのとき基準電位(VSS)であり、ハイの
とき電源電圧(VDD)であるものとする。
【0012】このように構成されたCMOSトランジス
タを用いた従来のサンプルホールド回路の動作について
説明する。クロック信号が入力されると、タイミング調
整回路80は、入力信号aがリセットされハイとなる期
間はスイッチ信号Φ6がローになるように所定の時間遅
延させて、スイッチ信号Φ6の発生を調整する。
【0013】また、クロック反転信号が入力されると、
タイミング調整回路81は、入力信号aがリセットされ
ハイとなる期間はスイッチ信号Φ7がハイとなるように
所定の時間遅延させて、スイッチ信号Φ7の発生を調整
する。
【0014】入力信号aがリセットされハイとなる期間
は、スイッチ信号Φ6がローとなり、第6アナログスイ
ッチ62はオフになる。また、スイッチ信号Φ7はハイ
となり、第7アナログスイッチ72もオフになる。した
がって、出力信号ライン65はDC的にはどことも接続
していないので、ホールド容量66により第6アナログ
スイッチ62及び第7アナログスイッチ72がオンの時
の入力信号aのバイアスが保持される機能を得ることが
できる。
【0015】また、入力信号aがローとなる期間は、ス
イッチ信号Φ6がハイとなり、第6アナログスイッチ6
2はオンになる。また、スイッチ信号Φ7はローとな
り、第7アナログスイッチ72もオンになる。したがっ
て、出力信号ライン65は、トランジスタ抵抗を介して
入力信号ライン64と導通し、出力信号bは入力信号a
と等しくなる。
【0016】以上のように、第6アナログスイッチ62
及び第7アナログスイッチ72がオンの場合、出力信号
ライン65は、トランジスタ抵抗を介して入力信号ライ
ン64と導通し、出力信号bは入力信号aと等しくな
る。また、第6アナログスイッチ62及び第7アナログ
スイッチ72がオフの場合、出力信号ライン65はDC
的にどこにも接続していないので、ホールド容量66に
よって、スイッチがオンの時の入力信号aのバイアスが
保持される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図7に示した
上記従来のサンプルホールド回路において、スイッチ信
号Ф6がローからハイになる場合、つまり、第6アナロ
グスイッチ62がオフ状態からオンになる直前までの期
間は、出力信号ライン65がDC的にはフローティング
状態のままであるので、スイッチ信号Ф6が第6アナロ
グスイッチ62と出力信号ライン65との間のゲート・
ソース間容量63を介して出力信号ライン65へノイズ
として漏れやすくなる。
【0018】また、スイッチ信号Ф6がハイからローに
なる場合、つまり、第6アナログスイッチ62がオフに
なってからスイッチ信号Ф6が基準電位(VSS)に下が
るまでの期間も、出力信号ライン65はDC的にフロー
ティング状態となるので、スイッチ信号Ф6がゲート・
ソース間容量63を介して出力信号ライン65へノイズ
として漏れやすくなるという問題があった。
【0019】そこで、スイッチ信号の漏れを小さくする
ために、MOSトランジスタのサイズを小さくすること
が考えられる。しかし、ゲート・ドレイン(またはソー
ス)間の容量は小さくなるが、スイッチのトランジスタ
抵抗が大きくなり、信号の周波数特性を悪化させる可能
性がある。また、出力信号ラインと基準電位の間のホー
ルド容量を大きくすると、信号の周波数特性が問題にな
る。
【0020】また、スイッチ信号の立ち上がり、立下り
波形をなまらせて、ノイズを小さくしたり、予想される
出力信号へのノイズと逆相のノイズをスイッチ信号に重
畳させて打ち消す方法も考えられるが、これらの方法
は、設計が困難であったり、より高速な信号処理が要求
される場合、確実にノイズを低減させることは難しい。
【0021】また、図7に示したサンプルホールド回路
に対し、図8に示したようなサンプルホールド回路は、
p型MOSトランジスタをn型MOSトランジスタに並
行して導通させることにより、ノイズを打ち消し合うよ
うに改良している。つまり、スイッチ信号Ф6及びスイ
ッチ信号Ф7が切り替わる時に、それぞれのゲートから
出力信号ライン65へスイッチ信号が漏れるが、お互い
に逆相であるのでノイズを打ち消し合うことができる。
しかし、このようにノイズを打ち消し合うためには、n
型MOSトランジスタとp型MOSトランジスタのノイ
ズを一致させる必要がある。つまり、p型MOSトラン
ジスタとn型MOSトランジスタの能力の違いを考慮し
て、一般にはp型MOSトランジスタのサイズをn型M
OSトランジスタの数倍になるように、p型MOSトラ
ンジスタのサイズを決定しなければならない。しかし、
プロセス条件の変動や信号電圧レベルの変動により、安
定してノイズを打ち消し合うことは困難となり、やはり
問題が生じる。
【0022】本発明は、上記問題点を解消するためにな
されたものであり、アナログスイッチのゲートから出力
信号へのスイッチ信号の漏れを低減することのできるサ
ンプルホールド回路を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
サンプルホールド回路は、同一基板上に配置された少な
くとも2個以上のアナログスイッチと、クロック信号の
入力により、第1のアナログスイッチのオンまたはオフ
を行う第1スイッチ信号を発生し、第1のアナログスイ
ッチと第2スイッチ信号発生回路へ出力する第1スイッ
チ信号発生回路と、前記第1スイッチ信号の入力によ
り、第2のアナログスイッチのオンまたはオフを行う第
2スイッチ信号を前記第1スイッチ信号の発生から一定
時間遅延させて発生し、第2のアナログスイッチへ出力
する第2スイッチ信号発生回路と、を備え、前記複数の
アナログスイッチは入力端子と出力端子との間に並列に
配置され、かつ、前記各アナログスイッチはMOSトラ
ンジスタよりなることを特徴とするものである。これに
より、一個あたりのMOSトランジスタのサイズを小さ
くして各アナログスイッチのゲートを段階的に電圧を変
えて駆動し、出力信号へ漏れるスイッチ信号のピークを
配置したアナログスイッチの個数分の1のレベルにまで
改善することができ、MOSトランジスタのゲートから
出力信号へ漏れるノイズを低減することができる。
【0024】本発明の請求項2に係るサンプルホールド
回路は、請求項1に記載のサンプルホールド回路におい
て、前記第2スイッチ信号発生回路は、直列に接続した
2N個(Nは任意の整数)のCMOSインバータで構成
され、前記第2スイッチ信号を、前記第1のアナログス
イッチのMOSトランジスタの立ち上がりから立下りま
での時間より長く遅延させて発生することを特徴とする
ものである。これにより、最小限の回路構成で簡単に必
要な時間だけスイッチ信号の発生を遅延させることがで
きる。
【0025】本発明の請求項3に係るサンプルホールド
回路は、請求項2に記載のサンプルホールド回路におい
て、前記第1スイッチ信号発生回路は、第1スイッチ信
号の発生を調整するタイミング調整回路と、電源電圧と
基準電位との間に直列に接続した2個のn型MOSトラ
ンジスタと、で構成され、一方のn型MOSトランジス
タのゲートをCMOSインバータに接続したことを特徴
とするものである。これにより、第1スイッチ信号がハ
イの場合、第1スイッチ信号発生回路の出力電圧は電源
電圧からn型MOSトランジスタのしきい値を引いた値
となり、従来よりも出力電圧が小さいので第1のアナロ
グスイッチのクロックリークのピークが従来よりも小さ
くなり、MOSトランジスタのゲートから出力信号へ漏
れるノイズを低減することができる。
【0026】本発明の請求項4に係るサンプルホールド
回路は、請求項2に記載のサンプルホールド回路におい
て、前記第1スイッチ信号発生回路は、第1スイッチ信
号の発生を調整するタイミング調整回路と、電源電圧と
基準電位との間に直列に接続したp型MOSトランジス
タとCMOSインバータと、で構成され、電源電圧とC
MOSインバータの間に接続したp型MOSトランジス
タのゲートを基準電位に接続したことを特徴とするもの
である。これにより、第1スイッチ信号がハイの場合、
第1スイッチ信号発生回路の出力電圧は、CMOSイン
バータと電源電圧との間のp型MOSトランジスタが抵
抗となるために電源電圧よりも小さい値となり、従来よ
りも出力電圧が小さいので第1のアナログスイッチのク
ロックリークのピークが従来よりも小さくなり、MOS
トランジスタのゲートから出力信号へ漏れるノイズを低
減することができる。
【0027】本発明の請求項5に係るサンプルホールド
回路は、請求項2に記載のサンプルホールド回路におい
て、前記第1スイッチ信号発生回路は、第1スイッチ信
号の発生を調整するタイミング調整回路と、電源電圧と
基準電位との間に直列に接続した2個のp型MOSトラ
ンジスタと、で構成され、一方のp型MOSトランジス
タのゲートをCMOSインバータに接続したことを特徴
とするものである。これにより、第1スイッチ信号がロ
ーの場合、第1スイッチ信号発生回路の出力電圧は、基
準電位にp型MOSトランジスタのしきい値を加算した
値となり、従来の出力電圧よりも小さいので第1のアナ
ログスイッチのクロックリークのピークが従来よりも小
さくなり、MOSトランジスタのゲートから出力信号へ
漏れるノイズを低減することができる。
【0028】本発明の請求項6に係るサンプルホールド
回路は、請求項1に記載のサンプルホールド回路におい
て、クロック反転信号の入力により、第3のアナログス
イッチのオンまたはオフを行う第3スイッチ信号を発生
し、第3のアナログスイッチと第4スイッチ信号発生回
路へ出力する第3スイッチ信号発生回路と、前記第3ス
イッチ信号の入力により、第4のアナログスイッチのオ
ンまたはオフを行う第4スイッチ信号を第3スイッチ信
号の発生から一定時間遅延させて発生し、第4のアナロ
グスイッチへ出力する第4スイッチ信号発生回路と、を
さらに備え、前記第3スイッチ信号は、前記第1スイッ
チ信号を反転させたものであることを特徴とするもので
ある。これにより、一個あたりのMOSトランジスタの
サイズを小さくして各アナログスイッチのゲートを段階
的に電圧を変えて駆動し、出力信号へのスイッチ信号の
漏れのピークを配置したアナログスイッチの個数分の1
のレベルにまで改善して、MOSトランジスタのゲート
から出力信号へ漏れるノイズを低減することができ、ま
た、第3スイッチ信号、第4スイッチ信号は、それぞれ
第1スイッチ信号、第2スイッチ信号を反転したもので
あるので、出力信号へ漏れたノイズをお互いに打ち消し
合うことができる。
【0029】本発明の請求項7に係るサンプルホールド
回路は、請求項6に記載のサンプルホールド回路におい
て、前記第2スイッチ信号発生回路、前記第4スイッチ
信号発生回路の各々は、直列に接続した2N個(Nは任
意の整数)のCMOSインバータで構成され、前記第2
スイッチ信号発生回路は、前記第2スイッチ信号を前記
第1のアナログスイッチのMOSトランジスタの立ち上
がりから立下りまでの時間より長く遅延させて発生し、
前記第4スイッチ信号発生回路は、前記第4スイッチ信
号を前記第3のアナログスイッチのMOSトランジスタ
の立ち上がりから立下りまでの時間より長く遅延させて
発生することを特徴とするものである。これにより、最
小限の回路構成で簡単に必要な時間だけスイッチ信号の
発生を遅延させることができる。
【0030】本発明の請求項8に係るサンプルホールド
回路は、請求項7に記載のサンプルホールド回路におい
て、前記第1スイッチ信号発生回路は、第1スイッチ信
号の発生を調整するタイミング調整回路と、電源電圧と
基準電位との間に直列に接続した2個のn型MOSトラ
ンジスタと、で構成され、一方のn型MOSトランジス
タのゲートをCMOSインバータに接続し、前記第3ス
イッチ信号発生回路は、第3スイッチ信号の発生を調整
するタイミング調整回路と、電源電圧と基準電位との間
に直列に接続した2個のp型MOSトランジスタと、で
構成され、一方のp型MOSトランジスタのゲートをC
MOSインバータに接続した、ことを特徴とするもので
ある。これにより、第1スイッチ信号がハイの場合の第
1スイッチ信号発生回路の出力電圧と、第3スイッチ信
号がローの場合の第3スイッチ信号発生回路の出力電圧
とが、それぞれ従来のスイッチ信号発生回路の出力電圧
よりも小さくなり、第1のアナログスイッチ及び第3の
アナログスイッチのクロックリークのピークが従来より
も小さく、MOSトランジスタのゲートから出力信号へ
漏れるノイズを低減することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。なお、ここで示す実
施の形態はあくまで一例であって、必ずしもこの実施の
形態に限定されるものではない。
【0032】(実施の形態1)以下に、本発明の実施の
形態1に係るサンプルホールド回路について図面を参照
しながら説明する。実施の形態1は、本発明の請求項
1、請求項2、及び請求項3に対応するものである。図
1は、本実施の形態1に係るサンプルホールド回路の構
成を示す図である。
【0033】図1において、aは入力信号、bは出力信
号、Φ1は第1アナログスイッチのオンまたはオフを行
う第1スイッチ信号であり、Φ2は第2アナログスイッ
チのオンまたはオフを行う第2スイッチ信号である。
【0034】1は入力信号ライン、2は出力信号ライン
であり、通常、後段の回路のMOSトランジスタで構成
されたアナログスイッチのゲートに接続され、DC的に
非接続状態である。3は出力信号ライン2と基準電位
(VSS)との間のホールド容量である。4は入力端子で
あり、5は出力端子である。
【0035】10は、クロック信号の入力により、スイ
ッチ信号Φ1を発生する第1スイッチ信号発生回路であ
り、第1アナログスイッチ12のゲート11に接続する
と同時に、第2スイッチ信号発生回路20に接続する。
11は、第1アナログスイッチ12のゲートである。1
2は、n型MOSトランジスタで構成された第1アナロ
グスイッチであり、スイッチ信号Ф1がハイのときオ
ン、ローのときオフになる。13は、第1アナログスイ
ッチ12と出力信号ライン2との間のゲート・ソース間
容量である。
【0036】20は、第2スイッチ信号発生回路であ
り、直列に接続した2N個(Nは任意の整数)のCMOS
インバータで構成され、本実施例では、2個のCMOS
インバータ21,22で構成され、第2スイッチ信号Φ
2を第1アナログスイッチ12のMOSトランジスタの
立上りから立下りまでの時間より長く遅延させて発生す
るようにしたものであり、最小限の回路構成で簡単に必
要な時間だけスイッチ信号の発生を遅延させることがで
きる。23は、第2アナログスイッチ24のゲートであ
る。24は、n型MOSトランジスタで構成された第2
アナログスイッチであり、スイッチ信号Ф2がハイのと
きオン、ローのときオフになる。25は、第2アナログ
スイッチ24と出力信号ライン2との間のゲート・ソー
ス間容量である。
【0037】なお、第1スイッチ信号発生回路10は、
第1スイッチ信号Φ1の発生を調整するタイミング調整
回路16と、電源電圧VDDと基準電位VSSとの間に
直列に接続した2個のn型MOSトランジスタと、で構
成され、一方のn型MOSトランジスタ14のゲートを
CMOSインバータに接続したものであり、CMOSイ
ンバータに接続されたn型MOSトランジスタ14のゲ
ート信号は反転するようにしたものである。また、第1
アナログスイッチ12と第2アナログスイッチ24は、
入力端子4と出力端子5との間に並列に、かつ、同一基
板上に配置されている。
【0038】次に、上記構成のサンプルホールド回路の
動作について説明する。クロック信号が入力されると、
タイミング調整回路16は、入力信号aがリセットされ
ハイとなる期間はスイッチ信号Φ1がローとなるように
所定の時間遅延させてスイッチ信号Φ1の発生を調整
し、スイッチ信号Φ1はアナログスイッチ12及び第2
スイッチ信号発生20へ出力される。このとき、スイッ
チ信号Φ1がハイの場合、第1スイッチ信号発生回路1
0の出力電圧は電源電圧(VDD)からn型MOSトラン
ジスタ14のしきい値電圧を引いた値になる。
【0039】第2スイッチ信号発生回路20は、スイッ
チ信号Φ1が入力されると、CMOSインバータ21、
22によって所定の時間だけ遅延させてスイッチ信号Φ
2を発生し、第2アナログスイッチ24のゲート23を
駆動する。スイッチ信号Φ2がハイの場合、第2スイッ
チ信号発生回路20の出力電圧は、CMOSインバータ
22から出力されるため電源電圧(VDD)と同じ値にな
る。
【0040】第1アナログスイッチ12及び第2アナロ
グスイッチがオンの場合、出力信号ライン2は、MOS
トランジスタの抵抗を介して入力信号ライン1と導通
し、出力信号bは入力信号aと等しくなる。
【0041】また、第1アナログスイッチ12及び第2
アナログスイッチ24がオフの場合、出力信号ライン2
はDC的にはどこにも接続していないので、ホールド容
量3によって第1アナログスイッチ12又は第2アナロ
グスイッチ24がオンの時の入力信号aのバイアスが保
持される機能を得ることができる。
【0042】このように、一個あたりのMOSトランジ
スタのサイズを小さくして、各アナログスイッチのゲー
トを段階的に電圧を変えて駆動し、ゲート・ソース間容
量を小さくすることができるので、出力信号へのスイッ
チ信号の漏れのピークを、配置したアナログスイッチの
個数分の1のレベルにまで改善することができる。
【0043】なお、実施の形態4におけるサンプルホー
ルド回路では、MOSトランジスタで構成されるアナロ
グスイッチの数を2個の場合について説明したが、3個
以上にしても何ら差し支えない。
【0044】以上のように、本実施の形態1に係るサン
プルホールド回路は、第1アナログスイッチ12のオン
またはオフを行う第1スイッチ信号Φ1を発生する第1
スイッチ信号発生回路10と、第2アナログスイッチ2
4のオンまたはオフを行う第2スイッチ信号Φ2を第1
スイッチ信号Φ1の発生から一定時間遅延させて発生す
る第2スイッチ信号発生回路20と、を備えたことによ
り、一個あたりのMOSトランジスタのサイズを小さく
して各アナログスイッチのゲートを段階的に電圧を変え
て駆動し、一個あたりのアナログスイッチのクロックリ
ークのピークを小さくすることができ、MOSトランジ
スタのゲートから出力信号へ漏れるノイズを低減するこ
とができる。
【0045】また、第1スイッチ信号発生回路10は、
タイミング調整回路16と、電源電圧VDDと基準電位
VSSとの間に直列に接続した2個のn型MOSトラン
ジスタと、で構成され、一方のn型MOSトランジスタ
14のゲートをCMOSインバータに接続したので、第
1スイッチ信号Φ1がハイの場合、第1スイッチ信号発
生回路10の出力電圧は電源電圧VDDからn型MOS
トランジスタ14のしきい値を引いた値となり、従来の
スイッチ信号発生回路の出力電圧である電源電圧VDD
の値よりも小さく、第1アナログスイッチ12のクロッ
クリークのピークが従来よりも小さくなり、MOSトラ
ンジスタのゲートから出力信号bへ漏れるノイズを低減
することができる。
【0046】(実施の形態2)以下に、本発明の実施の
形態2に係るサンプルホールド回路について図面を参照
しながら説明する。実施の形態2は、本発明の請求項
1、請求項2、及び請求項4に対応するものである。
【0047】図2は、実施の形態2に係るサンプルホー
ルド回路の構成を示すブロック図である。なお、図2に
おいて、図1と同一または相当する構成要素については
同じ符号を用い、その説明を省略する。なお、第1スイ
ッチ信号発生回路10は、第1スイッチ信号Φ1の発生
を調整するタイミング調整回路16と、電源電圧VDD
と基準電位VSSとの間に直列に接続したp型MOSト
ランジスタ15と、CMOSインバータと、で構成さ
れ、電源電圧とCMOSインバータの間に接続したp型
MOSトランジスタ15のゲートを基準電位に接続した
ものである。
【0048】次に、上記構成のサンプルホールド回路の
動作について説明する。クロック信号が入力されると、
タイミング調整回路16は、入力信号aがリセットされ
ハイとなる期間はスイッチ信号Φ1がローとなるように
所定の時間遅延させてスイッチ信号Φ1の発生を調整
し、スイッチ信号Φ1は第1アナログスイッチ12及び
第2スイッチ信号発生回路20へ出力される。このと
き、スイッチ信号Φ1はハイの場合、第1スイッチ信号
発生回路10の出力電圧は、CMOSインバータがハイ
となってもCMOSインバータと電源電圧(VDD)との
間のp型MOSトランジスタ15が抵抗となるため、電
源電圧(VDD)より電位は低くなる。
【0049】第2スイッチ信号発生回路20では、スイ
ッチ信号Φ1が入力されると、CMOSインバータ2
1、22によって所定の時間だけ遅延させてスイッチ信
号Φ2を出力し、第2アナログスイッチ24のゲート2
3を駆動する、このとき、スイッチ信号Φ2がハイの場
合、第2スイッチ信号発生回路20の出力電圧は、CM
OSインバータ22から出力されるため電源電圧(VD
D)と同じ値になる。
【0050】第1アナログスイッチ12及び第2アナロ
グスイッチがオンの場合、出力信号ライン2は、MOS
トランジスタの抵抗を介して入力信号ライン1と導通
し、出力信号bは入力信号aと等しくなる。
【0051】また、第1アナログスイッチ12及び第2
アナログスイッチ24がオフの場合、出力信号ライン2
はDC的にはどことも接続していないので、ホールド容
量3によって、第1アナログスイッチ12又は第2アナ
ログスイッチ24がオンの時の入力信号aのバイアスが
保持される機能を得る。
【0052】このように、一個あたりのMOSトランジ
スタのサイズを小さくして各アナログスイッチのゲート
を段階的に電圧を変えて駆動し、ゲート・ソース間容量
を小さくすることができるので、出力信号へのスイッチ
信号の漏れのピークを、配置したアナログスイッチの個
数分の1のレベルにまで改善することができる。
【0053】なお、第1スイッチ信号発生回路10にお
いて、p型MOSトランジスタのゲートを基準電位(V
SS)に接続した場合について説明したが、n型MOS
トランジスタのゲートを電源電圧(VDD)に接続した場
合も同様である。また、MOSトランジスタで構成され
るアナログスイッチの数を2個の場合について説明した
が、3個以上にしても何ら差し支えない。
【0054】以上のように、実施の形態2に係るサンプ
ルホールド回路は、第1アナログスイッチ12のオンま
たはオフを行う第1スイッチ信号Φ1を発生する第1ス
イッチ信号発生回路10と、第2アナログスイッチ24
のオンまたはオフを行う第2スイッチ信号Φ2を第1ス
イッチ信号Φ1の発生から一定時間遅延させて発生する
第2スイッチ信号発生回路20と、を備えたことによ
り、一個あたりのMOSトランジスタのサイズを小さく
して各アナログスイッチのゲートを段階的に電圧を変え
て駆動し、一個あたりのアナログスイッチのクロックリ
ークのピークを小さくすることができ、MOSトランジ
スタのゲートから出力信号へ漏れるノイズを低減するこ
とができる。
【0055】また、第1スイッチ信号発生回路10は、
タイミング調整回路16と、電源電圧VDDと基準電位
VSSとの間に直列に接続したp型MOSトランジスタ
15と、CMOSインバータと、で構成され、電源電圧
VDDとCMOSインバータの間に接続したp型MOS
トランジスタ15のゲートを基準電位VSSに接続した
ので、第1スイッチ信号がハイの場合、第1スイッチ信
号発生回路10の出力電圧は、CMOSインバータと電
源電圧VDDとの間のp型MOSトランジスタ15が抵
抗となるため従来のスイッチ信号発生回路の出力電圧で
ある電源電圧VDDの値よりも小さく、第1のアナログ
スイッチのクロックリークのピークが従来よりも小さく
なり、MOSトランジスタのゲートから出力信号へ漏れ
るノイズを低減することができる。
【0056】(実施の形態3)以下に、本発明の実施の
形態3に係るサンプルホールド回路について図面を参照
しながら説明する。実施の形態3は、本発明の請求項
1、請求項2、及び請求項5に対応するものである。図
3は、実施の形態3に係るサンプルホールド回路の構成
を示すブロック図である。なお、図3において、図1と
同一または相当する構成要素については同じ符号を用
い、その説明を省略する。
【0057】図3において、Φ3は第3アナログスイッ
チのオンまたはオフを行う第3スイッチ信号であり、ス
イッチ信号Ф1を反転させた信号である。Φ4は第4ア
ナログスイッチのオンまたはオフを行う第4スイッチ信
号であり、第2スイッチ信号Φ2を反転させた信号であ
る。30は、スイッチ信号Φ3を発生する第3スイッチ
信号発生回路であり、第3アナログスイッチ32のゲー
ト31に接続すると同時に、第4スイッチ信号発生回路
40に接続する。31は、第3アナログスイッチ32の
ゲートである。32は、p型MOSトランジスタで構成
された第3アナログスイッチであり、スイッチ信号Φ3
がローのときオンになる、ハイのときオフになる。33
は、第3アナログスイッチ32と出力信号ライン2との
間のゲート・ソース間容量である。40は、第4スイッ
チ信号発生回路であり、直列に接続した2N(Nは任意
の整数)個のCMOSインバータで構成され、本実施例
では、2個のCMOSインバータ41,42で構成さ
れ、第4スイッチ信号Φ4を、第3アナログスイッチ3
2のMOSトランジスタの立上りから立下りまでの時間
より長く遅延させて発生するようにしたものであり、簡
単な回路構成で必要な時間だけスイッチ信号の発生を遅
延させることができる。43は、第4アナログスイッチ
44のゲートである。44は、p型MOSトランジスタ
で構成された第4アナログスイッチであり、スイッチ信
号Φ4がローのときオンになり、ハイのときオフにな
る。45は、第4アナログスイッチ44と出力信号ライ
ン2との間のゲート・ソース間容量である。
【0058】なお、第3スイッチ信号発生回路30は、
第3スイッチ信号Φ3の発生を調整するタイミング調整
回路35と、電源電圧VDDと基準電位VSSとの間に
直列に接続した2個のp型MOSトランジスタと、で構
成され、一方のp型MOSトランジスタ34のゲートを
CMOSインバータに接続したものであり、CMOSイ
ンバータに接続されたp型MOSトランジスタのゲート
信号は反転するようにしたものである。
【0059】次に、上記構成のサンプルホールド回路の
動作について説明する。クロック信号が入力されると、
タイミング調整回路35は、入力信号aがリセットされ
ハイとなる期間はスイッチ信号Φ3がハイとなるように
所定の時間遅延させてスイッチ信号Φ3の発生を調整
し、スイッチ信号Φ3は、第3アナログスイッチ32及
び第4スイッチ信号発生回路40へ出力される。このと
き、スイッチ信号Ф3がローの場合、第3スイッチ信号
発生回路30の出力電圧は、基準電位(VSS)にp型M
OSトランジスタ34のしきい値を加算した電位とほぼ
同じになる。
【0060】第4スイッチ信号発生回路40では、スイ
ッチ信号Φ3が入力されると、CMOSインバータ4
1、42によって所定の時間だけ遅延させてスイッチ信
号Φ4を発生して出力し、第4アナログスイッチ44の
ゲート43を駆動する。このとき、スイッチ信号Φ4が
ローの場合、第4スイッチ信号発生回路40の出力電圧
は、CMOSインバータ42から出力されるため基準電
位(VSS)と同じ値になる。
【0061】第3アナログスイッチ32及び第4アナロ
グスイッチ44がオンの場合、出力信号ライン2は、ト
ランジスタ抵抗を介して入力信号ライン1と導通し、出
力信号bは入力信号aと等しくなる。
【0062】第3アナログスイッチ32及び第4アナロ
グスイッチ44がオフの場合、出力信号ライン2はDC
的にはどことも接続していないので、ホールド容量3に
よって、第3アナログスイッチ32または第4アナログ
スイッチ44のスイッチがオンの時の入力信号aのバイ
アスが保持される機能を得ることができる。
【0063】このように、一個あたりのMOSトランジ
スタのサイズを小さくして各アナログスイッチのゲート
を段階的に電圧を変えて駆動し、ゲート・ソース間容量
を小さくすることができるので、出力信号へのスイッチ
信号の漏れのピークを、配置したアナログスイッチの個
数分の1のレベルにまで改善することができる。
【0064】なお、実施の形態3におけるサンプルホー
ルド回路では、MOSトランジスタで構成されるアナロ
グスイッチの数を2個の場合について説明したが、3個
以上にしても何ら差し支えない。
【0065】以上のように、本実施の形態3に係るサン
プルホールド回路は、第3アナログスイッチ32のオン
またはオフを行う第3スイッチ信号Φ3を発生する第3
スイッチ信号発生回路30と、第4アナログスイッチ4
4のオンまたはオフを行う第4スイッチ信号Φ4を第3
スイッチ信号Φ3の発生から一定時間遅延させて発生す
る第4スイッチ信号発生回路40と、を備えたことによ
り、一個あたりのMOSトランジスタのサイズを小さく
して各アナログスイッチのゲートを段階的に電圧を変え
て駆動し、一個あたりのアナログスイッチのクロックリ
ークのピークを小さくすることができ、MOSトランジ
スタのゲートから出力信号bへ漏れるノイズを低減する
ことができる。
【0066】また、第3スイッチ信号発生回路30は、
タイミング調整回路35と、電源電圧VDDと基準電位
VSSとの間に直列に接続した2個のp型MOSトラン
ジスタとで構成され、一方のp型MOSトランジスタ3
4のゲートをCMOSインバータに接続したので、第3
スイッチ信号Φ3がローの場合、第3スイッチ信号発生
回路30の出力電圧は、基準電位VSSにp型MOSト
ランジスタのしきい値を加算した値となり、従来のスイ
ッチ信号発生回路の出力電圧である基準電位VSSの値
よりも小さく、第3アナログスイッチ32のクロックリ
ークのピークが従来よりも小さくなり、MOSトランジ
スタのゲートから出力信号bへ漏れるノイズを低減する
ことができる。
【0067】(実施の形態4)以下に、本発明の実施の
形態4に係るサンプルホールド回路について図面を参照
しながら説明する。実施の形態4は、本発明の請求項
1、請求項6、請求項7、及び請求項8に対応するもの
である。図4は、実施の形態4に係るサンプルホールド
回路の構成を示す図である。なお、図4において、図1
及び図3と同一または相当する構成要素については同じ
符号を用い、その説明を省略する。
【0068】なお、第1スイッチ信号発生回路10は、
第1スイッチ信号Φ1の発生を調整するタイミング調整
回路16と、電源電圧と基準電位との間に直列に接続し
た2個のn型MOSトランジスタと、で構成され、一方
のn型MOSトランジスタのゲート16をCMOSイン
バータに接続し、第3スイッチ信号発生回路30は、第
3スイッチ信号Φ3の発生を調整するタイミング調整回
路35と、電源電圧と基準電位との間に直列に接続した
2個のp型MOSトランジスタと、で構成され、一方の
p型MOSトランジスタ34のゲートをCMOSインバ
ータに接続したものであり、CMOSインバータに接続
されたn型MOSトランジスタ16とp型MOSトラン
ジスタ34の各ゲート信号は反転するようにしたもので
ある。
【0069】また、第1アナログスイッチ12、第2ア
ナログスイッチ24、第3アナログスイッチ32、及び
第4アナログスイッチ44は、入力端子4と出力端子5
との間に並列に配置されている。
【0070】次に、上記構成のサンプルホールド回路の
動作について説明する。クロック信号が入力されると、
タイミング調整回路16は、入力信号aがリセットされ
ハイとなる期間はスイッチ信号Φ1がローとなるように
所定の時間遅延させてスイッチ信号Φ1の発生を調整
し、スイッチ信号Φ1はアナログスイッチ12及び第2
スイッチ信号発生20へ出力される。このとき、スイッ
チ信号Φ1がハイの場合、第1スイッチ信号発生回路1
0の出力電圧は電源電圧(VDD)からn型MOSトラン
ジスタ14のしきい値電圧を引いた値になる。
【0071】第2スイッチ信号発生回路20は、スイッ
チ信号Φ1が入力されると、CMOSインバータ21、
22によって所定の時間だけ遅延させてスイッチ信号Φ
2を発生し、第2アナログスイッチ24のゲート23を
駆動する。スイッチ信号Φ2がハイの場合、第2スイッ
チ信号発生回路20の出力電圧は、CMOSインバータ
22から出力されるため電源電圧(VDD)と同じ値にな
る。
【0072】クロック反転信号が入力されると、タイミ
ング調整回路35は、入力信号aがリセットされハイと
なる期間はスイッチ信号Φ3がハイとなるように所定の
時間遅延させてスイッチ信号Φ3の発生を調整し、スイ
ッチ信号Φ3は、第3アナログスイッチ32及び第4ス
イッチ信号発生回路40へ出力される。このとき、スイ
ッチ信号Ф3がローの場合、第3スイッチ信号発生回路
30の出力電圧は、基準電位(VSS)にp型MOSトラ
ンジスタ34のしきい値を加算した電位とほぼ同じにな
る。
【0073】第4スイッチ信号発生回路40では、スイ
ッチ信号Φ3が入力されると、CMOSインバータ4
1、42によって所定の時間だけ遅延させてスイッチ信
号Φ4を発生して出力し、第4アナログスイッチ44の
ゲート43を駆動する。このとき、スイッチ信号Φ4が
ローの場合、第4スイッチ信号発生回路40の出力電圧
は、CMOSインバータ42から出力されるため基準電
位(VSS)と同じ値になる。
【0074】第1アナログスイッチ12及び第3アナロ
グスイッチ32がオンの場合、出力信号ライン2は、ト
ランジスタ抵抗を介して入力信号ライン1と導通し、出
力信号bは入力信号aと等しくなる。
【0075】第1アナログスイッチ12、第2アナログ
スイッチ24、第3アナログスイッチ32、及び第4ア
ナログスイッチ44の全てのスイッチがオフの場合、出
力信号ライン2はDC的にはどことも接続していないの
で、ホールド容量3によって、第1アナログスイッチ1
2、第2アナログスイッチ24、第3アナログスイッチ
32、及び第4アナログスイッチ44のいずれかのスイ
ッチがオンの時の入力信号aのバイアスが保持される機
能を得ることができる。
【0076】このように、一個あたりのMOSトランジ
スタのサイズを小さくして各アナログスイッチのゲート
を段階的に電圧を変えて駆動し、ゲート・ソース間容量
を小さくすることができるので、出力信号へのスイッチ
信号の漏れのピークを、配置したアナログスイッチの個
数分の1のレベルにまで改善することができる。
【0077】また、通常、n型MOSトランジスタとp
型MOSトランジスタの、立ち上がり及び立下り動作は
逆なので、出力信号2に漏れるノイズは互いに打ち消し
合うことができる。従って、n型MOSトランジスタと
p型MOSトランジスタの特性の違いを考えて、ノイズ
レベルが同等になるようにサンプルホールド回路を設計
すればよい。この際、n型MOSトランジスタの方が能
力が高いので、一般にはp型MOSトランジスタのサイ
ズをn型MOSトランジスタの2〜3倍程度に設計す
る。
【0078】次に、上記構成のサンプルホールド回路の
応用例について図4及び図5を用いて説明する。図5
は、実施の形態4に係るサンプルホールド回路を用いた
電荷転送装置の構成を示す図である。なお、図5におい
て、図4と同一または相当する構成要素については同じ
符号を用い、その説明を省略する。
【0079】図5において、51はソースフォロワ1
(SF1)のドライブ側n型MOSトランジスタ、52は
ソースフォロワ1(SF1)のロード側n型MOSトラン
ジスタ、53はソースフォロワ2(SF2)のドライブ側
n型MOSトランジスタ、54はソースフォロワ2(S
F2)のロード側n型MOSトランジスタ、50はサン
プルホールド回路である。
【0080】図6(a)は本実施の形態4に係るサンプル
ホールド回路における入力信号波形、図6(b)〜(e)は
本実施の形態4に係るサンプルホールド回路におけるス
イッチ信号Φ1、Φ2、Φ3、Φ4の信号波形であり、
図6(f)は本発明のサンプルホールド回路における出
力信号bの信号波形であり、図6(g)〜(h)は従来のサン
プルホールド回路におけるスイッチ信号Φ6、Φ7の信
号波形であり、図6(g)は従来のサンプルホールド回路
における出力信号bの信号波形を示す図である。
【0081】なお、図6(b)のスイッチ信号Φ1と図6
(d)のスイッチ信号Φ3、図6(c)のスイッチ信号Φ2
と図6(e)のスイッチ信号Φ4はペアになっている。そ
して、2N段のCMOSインバータにより、スイッチ信
号Φ2、スイッチ信号Φ4は、それぞれスイッチ信号Φ
1及びスイッチ信号Φ3より時間tだけ遅延して発生す
る。なお、Nは第2スイッチ信号発生回路に用いられる
インバータの個数であって、図5ではN=2であるもの
とする。
【0082】以下に、電荷転送装置の出力回路に用いら
れたサンプルホールド回路50の動作について説明す
る。CCDなどに代表される電荷転送装置において、図
6(a)に示すような入力信号aにはリセット信号が含まれ
るので、サンプルホールド回路によりこれを除去する必
要がある。つまり、従来のサンプルホールド回路におけ
る出力信号bには、周期的にリセット信号が混入して入
力信号aがハイになってしまう。入力信号aがハイのと
きは、電荷転送装置の出力回路の電荷検出部に溜まった
検出済みの電荷をリセットする。検出部の電子を空乏化
することで次のサイクルで転送されてくる電荷を検出し
ていく。このようなリセット動作を周期的に行う必要が
あるが、リセット動作を行っている期間の出力信号bは
不要なものであるので、これをサンプルホールド回路で
カットする。また、図6(i)の出力信号bは、このカッ
トが行われる前のバイアスをホールドしており、この電
荷を捨てる時にノイズが生じ、即ちリセットノイズとな
って、出力信号bに混入してしまう。
【0083】従来は一回のスイッチ信号でアナログスイ
ッチのオンまたはオフを行うため、出力信号bは図6
(i)に示すようなものになるが、本実施の形態に係るサ
ンプルホールド回路を用いると、出力信号bは図6(f)
のようになる。すなわち、アナログスイッチを段階的に
オンまたはオフすることで出力信号bに重畳するスイッ
チ信号の影響を低減することができるのである。
【0084】このように、n型MOSトランジスタとp
型MOSトランジスタの双方に、スイッチ信号を段階的
に変化させて駆動することにより、1個あたりのアナロ
グスイッチのクロックリークのピークを小さくできる。
その結果、アナログスイッチの抵抗値を従来の抵抗値と
同様にしながら、出力信号bへのスイッチ信号の漏れの
ピークを、配置したアナログスイッチの個数分の1に改
善することができる。
【0085】また、図6において、図6(i)の波形に現
れるピークの高さより、図6(f)の波形に現れるピーク
の高さが低くなっている。これにより、クロックリーク
のピークが小さくなっていることが判る。ピークが小さ
いということは、リセットノイズがそれだけ小さくなる
ことを示している。つまり、出力信号bに与えるリセッ
トノイズの影響をそれだけ小さくすることが可能となる
のである。
【0086】なお、実施の形態4におけるサンプルホー
ルド回路では、MOSトランジスタで構成されるアナロ
グスイッチの数を2個の場合について説明したが、3個
以上にしても何ら差し支えない。
【0087】以上のように、本実施の形態4に係るサン
プルホールド回路は、第1アナログスイッチ12のオン
またはオフを行う第1スイッチ信号Φ1を発生する第1
スイッチ信号発生回路10と、第2アナログスイッチ2
4のオンまたはオフを行う第2スイッチ信号Φ2を第1
スイッチ信号Φ1の発生から一定時間遅延させて発生す
る第2スイッチ信号発生回路20と、第3アナログスイ
ッチ32のオンまたはオフを行う第3スイッチ信号Φ3
を発生する第3スイッチ信号発生回路30と、第4アナ
ログスイッチ44のオンまたはオフを行う第4スイッチ
信号Φ4を第3スイッチ信号Φ3の発生から一定時間遅
延させて発生する第4スイッチ信号発生回路40と、を
備えたことにより、アナログスイッチの抵抗値を従来と
同様にしながら、一個あたりのMOSトランジスタのサ
イズを小さくして各アナログスイッチのゲートを段階的
に電圧を変えて駆動し、一個あたりのアナログスイッチ
のクロックリークのピークを小さくすることができ、M
OSトランジスタのゲートから出力信号bへ漏れるノイ
ズを低減することができる。
【0088】また、第1スイッチ信号発生回路10は、
タイミング調整回路16と、電源電圧VDDと基準電位
VSSとの間に直列に接続した2個のn型MOSトラン
ジスタと、で構成され、一方のn型MOSトランジスタ
14のゲートをCMOSインバータに接続し、また、第
3スイッチ信号発生回路30は、タイミング調整回路3
5と、電源電圧VDDと基準電位VSSとの間に直列に
接続した2個のp型MOSトランジスタとで構成され、
一方のp型MOSトランジスタ34のゲートをCMOS
インバータに接続したので、第1スイッチ信号Φ1がハ
イの場合の第1スイッチ信号発生回路10の出力電圧は
電源電圧VDDからn型MOSトランジスタ14のしき
い値を引いた値となり、第3スイッチ信号Φ3がローの
場合の第3スイッチ信号発生回路30の出力電圧は基準
電位VSSにp型MOSトランジスタのしきい値を加算
した値となり、それぞれ従来のスイッチ信号発生回路の
出力電圧よりも小さく、第1アナログスイッチ12及び
第3アナログスイッチ32のクロックリークのクロック
リークのピークが従来よりも小さくなり、MOSトラン
ジスタのゲートから出力信号bへ漏れるノイズを低減す
ることができる。
【0089】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載のサンプルホー
ルド回路によれば、同一基板上に配置された少なくとも
2個以上のアナログスイッチと、クロック信号の入力に
より、第1のアナログスイッチのオンまたはオフを行う
第1スイッチ信号を発生し、第1のアナログスイッチと
第2スイッチ信号発生回路へ出力する第1スイッチ信号
発生回路と、前記第1スイッチ信号の入力により、第2
のアナログスイッチのオンまたはオフを行う第2スイッ
チ信号を前記第1スイッチ信号の発生から一定時間遅延
させて発生し、第2のアナログスイッチへ出力する第2
スイッチ信号発生回路と、を備え、前記複数のアナログ
スイッチは入力端子と出力端子との間に並列に配置さ
れ、かつ、前記各アナログスイッチはMOSトランジス
タよりなることにより、一個あたりのMOSトランジス
タのサイズを小さくして各アナログスイッチのゲートを
段階的に電圧を変えて駆動し、出力信号へ漏れるスイッ
チ信号のピークを配置したアナログスイッチの個数分の
1のレベルにまで改善することができ、MOSトランジ
スタのゲートから出力信号へ漏れるノイズを低減するこ
とができる。
【0090】本発明の請求項2に記載のサンプルホール
ド回路によれば、請求項1に記載のサンプルホールド回
路において、前記第2スイッチ信号発生回路は、直列に
接続した2N個(Nは任意の整数)のCMOSインバー
タで構成され、前記第2スイッチ信号を、前記第1のア
ナログスイッチのMOSトランジスタの立ち上がりから
立下りまでの時間より長く遅延させて発生することによ
り、最小限の回路構成で簡単に必要な時間だけスイッチ
信号の発生を遅延させることができる。
【0091】本発明の請求項3に記載のサンプルホール
ド回路によれば、請求項2に記載のサンプルホールド回
路において、前記第1スイッチ信号発生回路は、第1ス
イッチ信号の発生を調整するタイミング調整回路と、電
源電圧と基準電位との間に直列に接続した2個のn型M
OSトランジスタと、で構成され、一方のn型MOSト
ランジスタのゲートをCMOSインバータに接続したこ
とにより、第1スイッチ信号がハイの場合、第1スイッ
チ信号発生回路の出力電圧は電源電圧からn型MOSト
ランジスタのしきい値を引いた値となり、従来よりも出
力電圧が小さいので第1のアナログスイッチのクロック
リークのピークが従来よりも小さくなり、MOSトラン
ジスタのゲートから出力信号へ漏れるノイズを低減する
ことができる。
【0092】本発明の請求項4に記載のサンプルホール
ド回路によれば、請求項2に記載のサンプルホールド回
路において、前記第1スイッチ信号発生回路は、第1ス
イッチ信号の発生を調整するタイミング調整回路と、電
源電圧と基準電位との間に直列に接続したp型MOSト
ランジスタとCMOSインバータと、で構成され、電源
電圧とCMOSインバータの間に接続したp型MOSト
ランジスタのゲートを基準電位に接続したことにより、
第1スイッチ信号がハイの場合、第1スイッチ信号発生
回路の出力電圧は、CMOSインバータと電源電圧との
間のp型MOSトランジスタが抵抗となるために電源電
圧よりも小さい値となり、従来よりも出力電圧が小さい
ので第1のアナログスイッチのクロックリークのピーク
が従来よりも小さくなり、MOSトランジスタのゲート
から出力信号へ漏れるノイズを低減することができる。
【0093】本発明の請求項5に記載のサンプルホール
ド回路によれば、請求項2に記載のサンプルホールド回
路において、前記第1スイッチ信号発生回路は、第1ス
イッチ信号の発生を調整するタイミング調整回路と、電
源電圧と基準電位との間に直列に接続した2個のp型M
OSトランジスタと、で構成され、一方のp型MOSト
ランジスタのゲートをCMOSインバータに接続したこ
とにより、第1スイッチ信号がローの場合、第1スイッ
チ信号発生回路の出力電圧は、基準電位にp型MOSト
ランジスタのしきい値を加算した値となり、従来の出力
電圧よりも小さいので第1のアナログスイッチのクロッ
クリークのピークが従来よりも小さくなり、MOSトラ
ンジスタのゲートから出力信号へ漏れるノイズを低減す
ることができる。
【0094】本発明の請求項6に記載のサンプルホール
ド回路によれば、請求項1に記載のサンプルホールド回
路において、クロック反転信号の入力により、第3のア
ナログスイッチのオンまたはオフを行う第3スイッチ信
号を発生し、第3のアナログスイッチと第4スイッチ信
号発生回路へ出力する第3スイッチ信号発生回路と、前
記第3スイッチ信号の入力により、第4のアナログスイ
ッチのオンまたはオフを行う第4スイッチ信号を第3ス
イッチ信号の発生から一定時間遅延させて発生し、第4
のアナログスイッチへ出力する第4スイッチ信号発生回
路と、をさらに備え、前記第3スイッチ信号は、前記第
1スイッチ信号を反転させたものであることにより、一
個あたりのMOSトランジスタのサイズを小さくして各
アナログスイッチのゲートを段階的に電圧を変えて駆動
し、出力信号へのスイッチ信号の漏れのピークを配置し
たアナログスイッチの個数分の1のレベルにまで改善し
て、MOSトランジスタのゲートから出力信号へ漏れる
ノイズを低減することができ、また、第3スイッチ信
号、第4スイッチ信号は、それぞれ第1スイッチ信号、
第2スイッチ信号を反転したものであるので、出力信号
へ漏れたノイズをお互いに打ち消し合うことができる。
【0095】本発明の請求項7に記載のサンプルホール
ド回路によれば、請求項6に記載のサンプルホールド回
路において、前記第2スイッチ信号発生回路、前記第4
スイッチ信号発生回路の各々は、直列に接続した2N個
(Nは任意の整数)のCMOSインバータで構成され、
前記第2スイッチ信号発生回路は、前記第2スイッチ信
号を前記第1のアナログスイッチのMOSトランジスタ
の立ち上がりから立下りまでの時間より長く遅延させて
発生し、前記第4スイッチ信号発生回路は、前記第4ス
イッチ信号を前記第3のアナログスイッチのMOSトラ
ンジスタの立ち上がりから立下りまでの時間より長く遅
延させて発生することにより、最小限の回路構成で簡単
に必要な時間だけスイッチ信号の発生を遅延させること
ができる。
【0096】本発明の請求項8に記載のサンプルホール
ド回路によれば、請求項7に記載のサンプルホールド回
路において、前記第1スイッチ信号発生回路は、第1ス
イッチ信号の発生を調整するタイミング調整回路と、電
源電圧と基準電位との間に直列に接続した2個のn型M
OSトランジスタと、で構成され、一方のn型MOSト
ランジスタのゲートをCMOSインバータに接続し、前
記第3スイッチ信号発生回路は、第3スイッチ信号の発
生を調整するタイミング調整回路と、電源電圧と基準電
位との間に直列に接続した2個のp型MOSトランジス
タと、で構成され、一方のp型MOSトランジスタのゲ
ートをCMOSインバータに接続したことにより、第1
スイッチ信号がハイの場合の第1スイッチ信号発生回路
の出力電圧と、第3スイッチ信号がローの場合の第3ス
イッチ信号発生回路の出力電圧とが、それぞれ従来のス
イッチ信号発生回路の出力電圧よりも小さくなり、第1
のアナログスイッチ及び第3のアナログスイッチのクロ
ックリークのピークが従来よりも小さくMOSトランジ
スタのゲートから出力信号へ漏れるノイズを低減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係るサンプルホールド回路の構
成を示す図である。
【図2】実施の形態2に係るサンプルホールド回路の構
成を示す図である。
【図3】実施の形態3に係るサンプルホールド回路の構
成を示す図である。
【図4】実施の形態4に係るサンプルホールド回路の構
成を示す図である。
【図5】実施の形態4に係るサンプルホールド回路を用
いた電荷転送装置の構成を示す図である。
【図6】各信号の信号波形を示す図である。
【図7】従来のサンプルホールド回路の基本的な構成を
示す図である。
【図8】従来のサンプルホールド回路であってCMOS
トランジスタを用いた場合の構成を示す図である。
【符号の説明】
Φ1 第1スイッチ信号 Φ2 第2スイッチ信号 Φ3 第3スイッチ信号 Φ4 第4スイッチ信号 Φ6 第6スイッチ信号 Φ7 第7スイッチ信号 a 入力信号 b 出力信号 1 入力信号ライン 2 出力信号ライン 3 ホールド容量 4 入力端子 5 出力端子 10 第1スイッチ信号発生回路 11 ゲート 12 第1アナログスイッチ 13 ゲート・ソース間容量 14 n型MOSトランジスタ 15 p型MOSトランジスタ 16 タイミング調整回路 20 第2スイッチ信号発生回路 21、22 CMOSインバータ 23 ゲート 24 第2アナログスイッチ 25 ゲート・ソース間容量 30 第3スイッチ信号発生回路 31 ゲート 32 第3アナログスイッチ 33 ゲート・ソース間容量 34 p型MOSトランジスタ 35 タイミング調整回路 40 第4スイッチ信号発生回路 41、42 CMOSインバータ 43 ゲート 44 第4アナログスイッチ 45 ゲート・ソース間容量 50 サンプルホールド回路 51 ソースフォロワSF1のドライブ側n型MOS
トランジスタ 52 ソースフォロワSF1のロード側n型MOSト
ランジスタ 53 ソースフォロワSF2のドライブ側n型MOS
トランジスタ 54 ソースフォロワSF2のロード側n型MOSト
ランジスタ 60 第6スイッチ信号発生回路 61 ゲート 62 第6アナログスイッチ 63 ゲート・ソース間容量 64 入力信号ライン 65 出力信号ライン 66 ホールド容量 70 第7スイッチ信号発生回路 71 ゲート 72 第7アナログスイッチ 73 ゲート・ソース間容量 80、81 タイミング調整回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一基板上に配置された少なくとも2個
    以上のアナログスイッチと、 クロック信号の入力により、第1のアナログスイッチの
    オンまたはオフを行う第1スイッチ信号を発生し、第1
    のアナログスイッチと第2スイッチ信号発生回路へ出力
    する第1スイッチ信号発生回路と、 前記第1スイッチ信号の入力により、第2のアナログス
    イッチのオンまたはオフを行う第2スイッチ信号を前記
    第1スイッチ信号の発生から一定時間遅延させて発生
    し、第2のアナログスイッチへ出力する第2スイッチ信
    号発生回路と、を備え、 前記複数のアナログスイッチは入力端子と出力端子との
    間に並列に配置され、かつ、前記各アナログスイッチは
    MOSトランジスタよりなる、 ことを特徴とするサンプルホールド回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のサンプルホールド回路
    において、 前記第2スイッチ信号発生回路は、直列に接続した2N
    個(Nは任意の整数)のCMOSインバータで構成さ
    れ、前記第2スイッチ信号を、前記第1のアナログスイ
    ッチのMOSトランジスタの立ち上がりから立下りまで
    の時間より長く遅延させて発生する、 ことを特徴とするサンプルホールド回路。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のサンプルホールド回路
    において、 前記第1スイッチ信号発生回路は、第1スイッチ信号の
    発生を調整するタイミング調整回路と、電源電圧と基準
    電位との間に直列に接続した2個のn型MOSトランジ
    スタと、で構成され、一方のn型MOSトランジスタの
    ゲートをCMOSインバータに接続した、 ことを特徴とするサンプルホールド回路。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のサンプルホールド回路
    において、 前記第1スイッチ信号発生回路は、第1スイッチ信号の
    発生を調整するタイミング調整回路と、電源電圧と基準
    電位との間に直列に接続したp型MOSトランジスタと
    CMOSインバータと、で構成され、電源電圧とCMO
    Sインバータの間に接続したp型MOSトランジスタの
    ゲートを基準電位に接続した、 ことを特徴とするサンプルホールド回路。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載のサンプルホールド回路
    において、 前記第1スイッチ信号発生回路は、第1スイッチ信号の
    発生を調整するタイミング調整回路と、電源電圧と基準
    電位との間に直列に接続した2個のp型MOSトランジ
    スタと、で構成され、一方のp型MOSトランジスタの
    ゲートをCMOSインバータに接続した、 ことを特徴とするサンプルホールド回路。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のサンプルホールド回路
    において、 クロック反転信号の入力により、第3のアナログスイッ
    チのオンまたはオフを行う第3スイッチ信号を発生し、
    第3のアナログスイッチと第4スイッチ信号発生回路へ
    出力する第3スイッチ信号発生回路と、 前記第3スイッチ信号の入力により、第4のアナログス
    イッチのオンまたはオフを行う第4スイッチ信号を第3
    スイッチ信号の発生から一定時間遅延させて発生し、第
    4のアナログスイッチへ出力する第4スイッチ信号発生
    回路と、をさらに備え、 前記第3スイッチ信号は、前記第1スイッチ信号を反転
    させたものである、 ことを特徴とするサンプルホールド回路。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のサンプルホールド回路
    において、 前記第2スイッチ信号発生回路、前記第4スイッチ信号
    発生回路の各々は、直列に接続した2N個(Nは任意の
    整数)のCMOSインバータで構成され、 前記第2スイッチ信号発生回路は、前記第2スイッチ信
    号を前記第1のアナログスイッチのMOSトランジスタ
    の立ち上がりから立下りまでの時間より長く遅延させて
    発生し、 前記第4スイッチ信号発生回路は、前記第4スイッチ信
    号を前記第3のアナログスイッチのMOSトランジスタ
    の立ち上がりから立下りまでの時間より長く遅延させて
    発生する、 ことを特徴とするサンプルホールド回路。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のサンプルホールド回路
    において、 前記第1スイッチ信号発生回路は、第1スイッチ信号の
    発生を調整するタイミング調整回路と、電源電圧と基準
    電位との間に直列に接続した2個のn型MOSトランジ
    スタと、で構成され、一方のn型MOSトランジスタの
    ゲートをCMOSインバータに接続し、 前記第3スイッチ信号発生回路は、第3スイッチ信号の
    発生を調整するタイミング調整回路と、電源電圧と基準
    電位との間に直列に接続した2個のp型MOSトランジ
    スタと、で構成され、一方のp型MOSトランジスタの
    ゲートをCMOSインバータに接続した、 ことを特徴とするサンプルホールド回路。
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