JP2002151788A - 半導体レーザパワー制御装置 - Google Patents

半導体レーザパワー制御装置

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JP2002151788A
JP2002151788A JP2000349341A JP2000349341A JP2002151788A JP 2002151788 A JP2002151788 A JP 2002151788A JP 2000349341 A JP2000349341 A JP 2000349341A JP 2000349341 A JP2000349341 A JP 2000349341A JP 2002151788 A JP2002151788 A JP 2002151788A
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semiconductor laser
power
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optical disk
pulse
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JP2000349341A
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English (en)
Inventor
Yuichi Kamioka
優一 上岡
Mutsumi Iguchi
睦 井口
Yoshiyuki Miyahashi
佳之 宮端
Kenji Koishi
健二 小石
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体レーザのパワー制御は、パワー検出用
フォトディテクタによりパワー値をモニターしながら制
御するが、光ディスクの高速記録化が進むにつれてパワ
ー検出用フォトディテクタの周波数応答の制限により記
録中の発光波形の波高値を100%の検出効率で検出す
ることは不可能となってきた。 【解決手段】 上記課題解決の為に本発明では、長いパ
ルス幅で発光させた時の波高値と、実記録に用いる波高
知からパワー検出用フォトディテクタの検出効率を演算
し、演算結果を基に半導体レーザのパワー制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体レーザを用
いた記録再生装置の半導体レーザパワー制御に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスク記録再生装置は、コン
ピュータの周辺記憶装置としてばかりでなく、ビデオテ
ープレコーダの代替装置とし、いよいよ本格的に一般家
庭に浸透を始めた。今後はデジタルハイビジョンが放送
開始されるなどの理由により、光ディスク装置において
は更なる大容量化に加えて、更なる高速のデータ書き込
み、読み出しが必要となってくる。
【0003】光ディスクは光ピックアップに搭載された
半導体レーザを発光し、再生時にはディスク上に微弱な
再生光を集光し、ディスク上に記録されているピットの
反射率、位相差、偏向角などを検出する。又、記録、消
去時には再生時より高パワーで半導体レーザを発光さ
せ、かつレーザパワーを記録するべくマークに応じてパ
ルス状に変調する。例えば相変化光ディスクへの記録の
場合は、基本的にはピークパワーとバイアスパワーの2
値をスイッチングすることでピークパワー部でマーク
を、バイアスパワー部で下地の記録マークの消去、すな
わちスペース部分の記録を行う。
【0004】半導体レーザは、周囲温度、経年等の要因
で駆動電流に対する発光パワーの比率(I−L特性)が
大幅に変動する。従って半導体レーザのパワー制御は、
レーザパワーに比例して出力されるフォトディテクタ出
力値をモニタすることで発光パワーが常に一定に出力さ
れるように制御されなければならない。レーザパワーを
一定に制御する為には一般的に半導体レーザの出射パワ
ーに比例した電流を出力するパワー検出用のフォトディ
テクタを用い、フォトディテクタの出力値を基に半導体
レーザのI−L特性を演算する。セクタ構造を有する光
ディスクにおいては、データ領域の先頭に位置するGA
P領域などでI−L特性を予め演算する手法がとられて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光ディ
スクの記録速度は、先にも説明した通り、ますます高速
化しており、パワー検出用のフォトディテクタも有限の
周波数特性を有していることから記録速度が高速化し半
導体レーザを変調するパルスのパルス幅が短くなって行
くに従い、パワー検出用のフォトディテクタの検出効率
が悪化し、実際の発光パワーに対する検出率との間にず
れが発生してくる。
【0006】特開平6−267102号公報では、高速
記録時のレーザパワー制御も鑑み、レーザパワー制御ル
ープそのものを高速化、広帯域化することを提案してい
る。当構成の場合であっても、やはりレーザパワー検出
ディテクタに高速応答が要求されるために、検出器その
もののコストアップもさることながら、調整の厳密さが
予想される。記録する光ディスクがセクター構造をして
いる場合であれば、先にも述べた通りセクターの先頭領
域にGAP領域として設けられたバッファーエリアを利
用して記録データに関係なく比較的長いパルス幅でテス
ト発光を行い、ここでの検出結果からI−L特性を検出
可能であるが、セクター構造をとらない光ディスクの場
合は連続的にデータ記録が行われる為に、テスト発光す
る時間が取れずに記録データのデータパターンを用いて
のI−L特性検出を実現しなければならない。従って、
パワー検出系の周波数応答特性の制約により高速記録時
には正確なI−L特性が得られなくなる。又、光ディス
クの記録は記録マークのマーク長に情報が存在する為に
記録する半導体レーザ発光波形も例えば8−16変調で
あれば3T−14T(Tは記録周波数の逆数)といった
ように周波数範囲が広い。従って、記録するマークパタ
ーンによる周波数差がI−L特性(動作電流―発光パワ
ー)検出にも影響する。
【0007】本発明は上記問題点に鑑み、高速記録や、
記録するデータパターンによって検出するパルス幅が短
くなり検出効率が悪化する場合に対しても一定のI−L
特性検出を可能にすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の半導体レーザパワー制御装置では、半導体
レーザパワー検出部に検出値のピークレベルとボトムレ
ベル検出部を設け、記録直前又は装置の立ち上げ時に事
前にDC、又は十分に長いパルスでテスト発光を行い、
続いて実際に記録する長さのパルスでテスト発光してレ
ーザパワー検出器で得られた両検出結果から周波数特性
によるレーザパワーの検出効率をあらかじめ演算するこ
とで、データ記録中はこの検出効率でレーザパワー検出
結果に補正をかけてレーザパワー制御を行う構成を備え
たものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施の形態とし
て、図面を参照しながら説明する。図1に光ディスク記
録再生装置のシステム構成図を示す。光ディスク1はス
ピンドルモータ2によって一定方向に回転制御されてい
る。光ピックアップ3に組み込まれた半導体レーザチッ
プは、半導体レーザ制御ブロック4によってパワー制御
されている。
【0010】光ピックアップ3から照射されるレーザ光
は光ディスク1の記録膜で反射されて光ピックアップ内
の再生用PDに集光される。再生用PDにはフォーカス
用PD、トラッキング用PDがあり、各PDからそれぞ
れフォーカス用Fo+信号a、Fo−信号b、トラッキ
ング用にTr+信号c,Tr−信号dが出力されてい
る。出力信号はフォーカス、トラッキングサーボブロッ
ク5に供給されてフォーカス、トラッキング制御が行わ
れる。サーボブロック5で作られたアクチュエータの制
御線FE信号e、TE信号fは光ピックアップに組み込
まれたアクチュエータに供給され、光ピックアップのレ
ンズ位置のフォーカス方向、トラッキング方向の位置制
御がされる。
【0011】上記フォーカス用Fo+信号a、Fo−信
号b、トラッキング用のTr+信号c、Tr−信号dは
同時に再生信号処理ブロック6に供給され光ディスク1
上に記録されているピット情報を読み出すための再生信
号として使用する。中央制御ブロック7は、上記半導体
レーザ制御ブロック4、サーボブロック5、再生信号処
理ブロック6を制御するためのコントロール部である。
【0012】図2は、光ピックアップ3の構成図で対物
レンズ8は光ディスクからの反射光を平行光とし、反射
板9でフォーカストラッキング用PD10に集光され
る。対物レンズ11は半導体レーザ12から出射された
拡散光を平行光に変換する。反射板13で上記平行光
は、半導体レーザパワー検出PD14に集光され、パワ
ー検出信号(Im)gとして半導体レーザ制御ブロック
4に供給されると同時に、対物レンズ8を通過し光ディ
スク1の記録膜上に集光され再生、記録用の光スポット
を形成する。
【0013】図3に示す通り半導体レーザ制御ブロック
4には、半導体レーザ駆動ブロック15と、半導体レー
ザパワー検出ブロック16からなっている。半導体レー
ザ駆動ブロック15は中央制御ブロック7からは再生タ
イミング信号h、バイアスタイミング信号i、記録タイ
ミング信号jのタイミング信号、再生パワー設定信号
k、バイアスパワー設定信号l、記録パワー設定信号m
の半導体レーザパワー設定信号が供給されている。
【0014】図4は、タイミング信号h,i,jと半導
体レーザパワー設定信号k、l、mと半導体レーザ12
の発光波形を示している。半導体レーザパワー設定信号
で設定された電流値をタイミング信号でタイミング制御
することで記録データに基づいた半導体レーザの発光パ
ワーを変調し、光ディスク1にデータを記録する。図3
にも示している通り、半導体レーザパワー検出ブロック
16には、ピーク検出タイミング信号n、ボトム検出タ
イミング信号oが中央制御ブロック7から入力されてお
り、レーザパワー検出信号pが中央制御ブロック7に出
力されている。
【0015】図5には、半導体レーザの発光に伴って出
力される検出信号Pのタイミング図を示す。半導体レー
ザの発光強度に比例してレーザパワー検出PD14から
はレーザパワー検出信号gが電流として出力される。出
力された電流はレーザパワー検出ブロック16に入力さ
れ電圧値に変換されるものとする。ここで、ピーク検出
タイミング信号nがHレベルになると変換された電圧値
のピーク値を検出してレーザパワー検出信号pとして出
力される。同様にボトム検出タイミング信号oがHレベ
ルになると変換された電圧値のボトム値を検出してレー
ザパワー検出信号pとして出力される。
【0016】図6では、半導体レーザ12の発光波形と
それに伴うレーザパワー検出信号pより出力される検出
値を示したものである。ピークパワーP1に対してはピ
ーク検出値V1、バイアスパワーP2に対してはボトム
検出値V2が検出されている。但し、この場合は変調さ
れる記録パルスに対して半導体レーザパワー検出PD1
4の周波数特性が十分に確保されていることが前提の図
である。以上の過程で検出されたレーザパワー検出信号
Pはコントロールブロック内でAD変換されて、検出値
が所定のパワーとなるように演算され、半導体レーザ1
2に供給されるレーザ駆動電流qを制御する。
【0017】しかしながら、半導体レーザパワー検出P
D14は有限の周波数特性を有しており、光ディスク1
への記録スピードが高速化し、それに応じて半導体レー
ザの変調速度が高速化して行くと、図7で示すように半
導体レーザ12はP1のパワーで発光しているにもかか
わらず、P1の値に応じて得られるはずのV1の検出値
を検出することがでず、レーザパワー検出PD14の周
波数特性分だけシフトしたM1‘の値が検出される。こ
の場合、実際には半導体レーザはP1で出力されている
にもかかわらず、検出結果がM1でなくM1’と低く検
出されている為に中央制御ブロック7では半導体レーザ
12はP1より低いP1‘のパワーでしか発光していな
いと判断し、よりレーザパワーを上昇させる方向に制御
される結果、P1よりも高いパワーに制定してしまう。
従って、半導体レーザパワー検出PD14の周波数によ
る検出値の悪化量、つまりは検出効率をあらかじめ学習
しておくことが必要となる。
【0018】図8は半導体レーザパワー検出PD14の
検出効率と、記録パルスの幅の関係を示した例である。
Tは記録クロックの周期を表している。DC発光から2
Tパルス幅までの検出効率は100%であるが、1T幅
であれば検出率は95%、0.5T幅では80%と検出
効率が悪化している。各Tに対する検出効率を測定する
為には、あらかじめ2Tパルス、1Tパルス、0.5T
パルスを半導体レーザを同一パワーで発光させることに
よりその時に得られる検出結果M2T、M1T、M0.
5Tを格納しておき、実際の半導体レーザパワー演算時
に1Tパルスを照射しているときにはM2T/M1T、
0.5Tパルスを照射しているときにはM2T/M0.
5Tの補正係数で検出結果に補正することで半導体レー
ザパワー検出PD14の周波数特性の補正が可能とな
る。
【0019】当然ながら、発生しうるパルス幅に対して
はあらかじめ発光させて全てのパルスにおける補正量を
決めておくことが理想であるが、実際には内部メモリの
容量に制約や、補正量の検出、演算時間の制約などによ
り、特定のパルス幅でパルス発光し、発光パルスにおけ
る補正量を確定した後に、一定の条件に基づいてそのパ
ルス幅の間を補完して行く方法が現実的である。
【0020】補完方法には様々な手段が考えられる。例
えば複数のパルス幅でレーザを発光させ、その間の補正
値を単純に直性近似する方法や2乗近似する方法であ
る。又はシステム構成時等に予め検出PDの周波数特性
をメモリに格納しておき、何種類課の幅のパルス発光か
ら得られた検出値と予め格納していた周波数特性から検
出PDの周波数特性を予測するといったものである。先
の例では、レーザパワー検出PD14の検出効率決定の
為には図8の周波数特性から2Tパルスでも検出効率が
100%得られている為に2Tパルス発光時に得られる
M2T値を基準として算出したが、光ディスクに記録さ
れたデータを再生するときの再生パワーや書き換え可能
な光ディスクの場合であれば、記録されたデータを消去
するときのバイアスパワーはDC発光である為に、検出
効率は当然ながら100%得られる。従って、再生発光
時やバイアスパワーを基準値として検出効率を決定する
ことも可能である。
【0021】又、これまでの説明では図7でも示したよ
うにピーク検出結果の検出率劣化のみを対象として説明
してきたが、図9で示すような場合ではボトム検出値が
実際に検出されるべきV2に対してV2´にシフトして
検出されてしまう為に、ボトム検出値に対しても補正量
を決定する必要性が出てくる。
【0022】以後はシステム的にこれまでの補正量決定
に対する方法を説明する。記録は3Tマーク、スペース
から11Tマーク、スペースの発生が想定される8−1
6変調によりデータ変調されており、3Tマーク記録時
には図10で示す1.5T幅のモノパルス、4T以上は
1Tパルスに0.5TがTの増加に従って1つずつ追加
されたマルチパルスとなっているものとする。
【0023】図11では、先ず補正値学習エリアで2T
パルスと、1.5Tパルス、1Tパルスのテスト発光が
行われる。レーザパワー検出信号gは、2Tパルスに対
しては検出効率が100%検出できている。続く1.5
Tパルス、1Tパルスに対しては、先に説明した通りレ
ーザパワー検出PD14の周波数特性劣化の為に検出効
率が悪化して入力される。パルス発光直前にピーク検出
タイミング信号hがアクティブ(H状態をアクティブと
する)となり、ピーク検出タイミング信号hがアクティ
ブ区間におけるレーザパワー検出信号pのピーク値が検
出される。
【0024】2Tパルスは検出効率M2T(=100
%)が得られるが、1.5T発光に対してはM1.5
T、1T発光に対してはM1Tが得られ、それぞれ中央
制御ブロック7に格納され、1.5Tパルス発光、1T
発光に対する補正値M2T/M1.5T,M2T/M1
Tを演算する。続いて実際のデータ記録エリアでは、3
Tから11Tまでの記録パルスパターンがランダムに発
生してくるが、補正値学習エリアと同様にレーザ発光に
同期させてピーク検出タイミング信号をアクティブ状態
にすることで、各記録パルスのピーク値を検出する。
【0025】図10で説明した通り、3Tマーク記録時
のレーザ発光パルスは1.5Tのモノパルスの為1.5
Tのパルスの検出結果が得られる。4T以上は1Tパル
スを最大パルス幅としたマルチパルスの為にピーク検出
値は1Tのパルス検出結果が得られる。従って、3Tマ
ーク記録パルスの検出値に対しては補正値学習エリアで
求めた補正量M2T/M1.5Tを、4T以上のパルス
の検出値、本例では5Tマーク記録パルスの検出値に対
してはM2T/M1Tの検出値で補正する。データ記録
エリアでは連続的に記録動作を行ったり、周囲温度に変
化が発生した場合などに半導体レーザのパワーが変動す
るために記録エリアで検出した検出値に補正した値が本
来有るべき値に収束するように連続的にフィードバック
制御されることで半導体レーザのパワーが安定に保たれ
る。
【0026】図12は補正値学習エリアにおいて基準値
として2TパルスではなくDC値を照射した場合を図示
している。
【0027】図11、図12で示した例では補正値学習
エリアで、半導体レーザ12を比較的高いパワーで照射
し、レーザパワー検出信号のピーク値を検出することで
レーザパワー検出PD14の検出効率を検出した。この
場合、補正学習エリアでは高いパワーのパルス発光が必
要な為に、光ディスク上のデータエリア等で行うこと
は、記録されている必要なデータを上書きなどにより破
損してしまう恐れがある。従って、記録膜組成に変化を
与えるような高いパワーで補正学習を行う場合は、光デ
ィスクにフォーカス及びトラッキングサーボを投入する
前、すなわち装置に電源投入直後等に行われるべきであ
る。光ディスク上の特定領域に、補正学習の領域が確保
されている場合は、フォーカス、トラッキングサーボ動
作中であっても学習エリアまでシークし、補正学習を実
施することが可能である。
【0028】又、図12で示したようなDCパワー照射
で基準値を決定する場合、高いパワーのDC照射が半導
体レーザの保証範囲外であることがある。従って、DC
照射の発光パワー及び照射時間に関しては十分な配慮が
必要となる。この場合の有効な回避手段としては例えば
図12の場合であれば、基準値決定用のDCパワーは
1.5Tパルス、1Tパルスの例えば1/2のパワーで
照射し、演算時にDC検出値MDCを2倍として演算す
ることで対応可能である。
【0029】図13は次に、ボトム検出することでレー
ザパワー検出PD14の検出効率を補正する方法を示し
ている。ボトム検出によるレーザパワー制御はデータ記
録時に記録パルスにおいて0mWに近い、低いパワーに
パワー精度が要求される場合に有効な手段である。これ
まで説明に用いてきた記録パルスは記録パワー発光部を
パルス変調するのに対し、スペース記録用のバイアスパ
ワーはDC状なので、照射時間が長く検出効率が低下す
る可能性は記録パワー部に比べると少ない。但し記録ス
ピードが上昇してくるとスペース領域に対してもレーザ
パワー検出PD14の周波数特性が応答できなくなり検
出効率が悪化することがある。
【0030】従って、図13ではピーク検出と同様に補
正学習エリアでパルス発光を行う。図13の例では、3
Tスペースに対して検出率の補正を行うものとする。先
ずDCレベルで基準値を検出する。この時DCレベルの
値は再生パワーで行う。補正値学習エリアでスペース部
分を3Tスペース記録パルスと同じ幅でパルス発光さ
せ、これと同期してボトム検出タイミング信号をアクテ
ィブ(Hレベルでアクティブ)とする。
【0031】この結果、3Tスペース記録パルスのボト
ムレベルM3Tが検出され、事前に検出し中央制御ブロ
ック7のメモリ内に格納されていたDC検出による基準
値MDCに対してMDC/M3Tの補正値が決定する。
実際の記録エリアでも3Tスペース記録中の検出信号P
に対してMDC/M3Tの補正を行いレーザパワーを制
御する。
【0032】以上の説明では、ボトムパワー検出に対し
てはDC値で基準値を確定したが、ここでも検出率が1
00%確保される長いパルスで基準値を決定することも
可能である。
【0033】尚、本実施の形態で記載されたレーザパワ
ー制御の内容は、連続的に記録動作が必要な光ディスク
装置ばかりでなく、セクタ構造を有する光ディスクに対
しても適応可能である。例えばセクタ構造を有した光デ
ィスクで、セクター先頭エリアでレーザパワー決定が予
め終了している場合であってもセクタ途中でパワー補正
を行うといった用途にも使用可能である。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明は、レーザパワー検
出部の検出効率補正手段を設けることにより、高速記録
時においても検出部の周波数応答に制限されることな
く、安定したレーザパワー制御を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態におけるシステム構成図
【図2】本実施の形態における光ピックアップ構成図
【図3】本実施の形態における半導体レーザ制御ブロッ
クの構成図
【図4】本実施の形態における半導体レーザ駆動タイミ
ングを示す波形図
【図5】本実施の形態におけるレーザパワー検出タイミ
ングを示す波形図
【図6】本実施の形態におけるレーザ発光パワーとレー
ザパワー検出値の関係を示す図
【図7】本実施の形態における検出効率が悪化した場合
のレーザ発光パワーとレーザパワー検出値の関係を示す
【図8】レーザパワー検出部の周波数特性を示す図
【図9】本実施の形態における検出効率が悪化した場合
のレーザ発光パワーとレーザパワー検出値の関係を示す
【図10】本実施の形態における記録パルス形状を示す
【図11】レーザパワー検出部の検出効率補正を示した
タイミング第1例を示す図
【図12】レーザパワー検出部の検出効率補正を示した
タイミング第2例を示す図
【図13】レーザパワー検出部の検出効率補正を示した
タイミング第3例を示す図
【符号の説明】
1 光ディスク 2 スピンドルモータ 3 光ピックアップ 4 半導体レーザ制御ブロック 5 サーボブロック 6 再生信号処理ブロック 7 中央制御ブロック 8 対物レンズ 9,13 反射板 10 フォーカストラッキング用PD 11 対物レンズ 12 半導体レーザ 14 レーザパワー検出PD 15 半導体レーザ駆動ブロック 16 レーザパワー検出ブロック a Fo+信号 b Fo−信号 c Tr+信号 d Tr−信号 e FE信号 f TE信号 g レーザパワー検出信号 h 再生タイミング信号 i バイアスタイミング信号 j 記録タイミング信号 k 再生パワー設定信号 l バイアスパワー設定信号 m 記録パワー設定信号 n ピーク検出タイミング信号 o ボトム検出タイミング信号 p レーザパワー検出信号 q レーザ駆動信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮端 佳之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 小石 健二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D119 AA10 AA24 BA01 DA01 DA05 FA05 HA03 HA12 HA18 HA45 HA54 5F073 BA05 GA02 GA12 GA24

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体レーザの発光パワーを検出する為の
    レーザパワー検出部と半導体レーザをパルス状に発光さ
    せることにより前記レーザパワー検出部で検出されるパ
    ルス波形のピークレベル又はボトムレベルを検出する為
    のレベル検出部と、第1のパルス幅で半導体レーザを変
    調した時に前記レベル検出部より得られる検出値と前記
    第1のパルス幅よりも狭いパルス幅で半導体レーザを変
    調した時に得られる検出値とから前記レーザパワー検出
    部出力のパルス幅依存による減衰量を補正する補正値演
    算手段を具備し、異なるパルス幅で発光する半導体レー
    ザに対し、前記補正値を用いてレーザパワーを制御する
    半導体レーザパワー制御装置。
  2. 【請求項2】前記第1のパルス幅は、光ディスク装置に
    おいて光ディスク上にユーザデータを記録する為に前記
    半導体レーザが発光するパルス幅以上とした請求項1記
    載の半導体レーザパワー制御装置。
  3. 【請求項3】前記第1のパルス幅で発光するときの半導
    体レーザの発光パワーは前記光ディスク装置において光
    ディスク上のユーザデータを再生するための再生パワー
    もしくは、再生パワー近傍である請求項2記載の半導体
    レーザパワー制御装置。
  4. 【請求項4】前記第1のパルス幅で発光するときの半導
    体レーザの発光パワーは前記光ディスク装置において光
    ディスク上のユーザデータを消去するための消去パワー
    もしくは、消去パワー近傍である請求項2記載の半導体
    レーザパワー制御装置。
  5. 【請求項5】前記第1のパルス幅で発光するときの半導
    体レーザの発光パワーは前記光ディスク装置において光
    ディスク上にユーザデータを記録するための記録パワー
    もしくは、記録パワー近傍である請求項1記載の半導体
    レーザパワー制御装置。
  6. 【請求項6】前記第1のパルス幅によるパルス発光と、
    前記第1のパルス幅よりも狭いパルス幅で半導体レーザ
    をパルス変調し、前記レベル検出部より検出値を取得す
    る一連の動作は前記光ディスク装置において、フォーカ
    ス及びトラッキング動作前に行う請求項1記載の半導体
    レーザパワー制御装置。
  7. 【請求項7】前記第1のパルス幅によるパルス発光と、
    前記第1のパルス幅よりも狭いパルス幅で半導体レーザ
    をパルス変調し、前記レベル検出部より検出値を取得す
    る一連の動作は前記光ディスク装置において、フォーカ
    ス及びトラッキング動作終了後、光ディスク上の特定の
    トラック上で行われる請求項1記載の半導体レーザパワ
    ー制御装置。
  8. 【請求項8】前記第1のパルス幅によるパルス発光と、
    前記第1のパルス幅よりも狭いパルス幅で半導体レーザ
    をパルス変調し、前記レベル検出部より検出値を取得す
    る一連の動作は前記光ディスク装置において、前記光デ
    ィスク上に記録されたユーザデータを再生し、続いて記
    録動作開始直前に前記光ディスク上のユーザトラック上
    で行われる請求項1記載の半導体レーザパワー制御装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7522509B2 (en) 2003-05-21 2009-04-21 Teac Corporation Semiconductor laser driving device and optical disc device

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