JP2002151481A - プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 - Google Patents

プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法

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JP2002151481A
JP2002151481A JP2001205793A JP2001205793A JP2002151481A JP 2002151481 A JP2002151481 A JP 2002151481A JP 2001205793 A JP2001205793 A JP 2001205793A JP 2001205793 A JP2001205793 A JP 2001205793A JP 2002151481 A JP2002151481 A JP 2002151481A
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magnetic field
plasma processing
conductor
excitation coil
coil
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JP2001205793A
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Michihiro Hiramoto
道広 平本
Hirohiko Nakano
博彦 中野
Shinichi Motoyama
慎一 本山
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Samco International Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 励起コイルから発生する高周波磁場の強度分
布を容易且つ高い自由度で制御できる、簡単な構造の磁
場調整機構を備えるプラズマ処理装置を提供する。 【解決手段】 高周波磁場発生用の励起コイル10の中
央に空間を設け、そこに金属製の閉環コイル12を配置
する。励起コイル10から高周波磁場が発生すると、閉
環コイル12には、その中を貫通する磁束の変化を少な
くするような電流が流れる。この結果、誘電体窓3の直
下の平面の中央部(周辺部よりも磁場が強い)における
磁場がその周辺部に対して相対的に弱められる。これに
よりプラズマ密度分布が均一になるような磁場の強度分
布が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマエッチン
グ装置、プラズマCVD装置、プラズマ表面処理装置等
のプラズマ処理装置及びそれを用いた方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子の高集積化と大面積化が進む
に従い、微細加工技術の高度化、高速化に対する要望が
益々高まっている。プラズマを利用した微細加工の場
合、上記のような技術的要請に応えるためには、高密度
のプラズマを大面積で均一に発生させることが必要とな
る。すなわち、微細加工を確実に行うためには高アスペ
クト比の加工(垂直加工性)が必要であるが、低圧力下
で強い電場や磁場等でイオンの方向性を制御しても、プ
ラズマの密度が十分高くなければ、高速に処理を行うこ
とができない。また、プラズマ生成部において高密度の
プラズマを生成しても、均一性を確保するためにそこか
ら被処理物までの距離を大きくすると、高速、高アスペ
クト比の加工を行うことは難しい。
【0003】高密度のプラズマの生成には、平行平板形
の電極を用いた容量結合型よりも、高周波コイルを用い
た誘導結合型プラズマ生成装置が適している。そして、
プラズマ生成部から被処理物までの距離を短くするため
には、誘導結合型プラズマ生成装置において平面スパイ
ラル形の励起コイルを用いることが望ましい。このよう
な励起コイルを備えるプラズマ生成装置において、コイ
ルと被処理物との距離を短くしつつ、しかもコイルを大
面積化して、その大面積内でプラズマ密度を均一にする
ことは非常に難しい。すなわち、平面スパイラル形の励
起コイルにより磁場を発生させると、その磁場の強さは
隣接部の無い周辺部において弱く、中央部において強
い、いわば山形の分布を示す。これを補償して磁場を均
一にするには、例えばスパイラル線の巻き密度を周辺部
において高く、中心部において低くしなければならない
が、このような巻き密度の調整作業は難しい。更に、た
とえその調整ができたとしても、金属線から成り弾性を
有するスパイラルの巻き密度を周辺部と中央部とで異な
らせたままコイルを固定することは非常に難しい。
【0004】特開平7−245195号公報には、コイ
ルを複数にし、それらコイルの配置や巻数を変えること
により、高周波磁界の分布を制御できるようにしたプラ
ズマ処理装置が開示されている。そして、前記のような
構成により、被処理物を載置する電極の上方に全面にわ
たって均一なプラズマを発生することができると記載さ
れている(同公報の段落0017)。しかし、前記のよ
うな構成では、各々のコイルによって励起された磁界が
互いに干渉するため、例えば同公報の図8に示したよう
に磁界分布が非常に複雑になる。このため、実際には、
コイルの向きや巻数を変えることにより均一な磁界分布
を得ることは困難である。
【0005】特開平9−228056号公報には、周辺
部から中心部にかけて徐々に被処理物の表面から離れる
ような渦巻形状(インバーテッド・トルネード形)を有
する励起コイルを備えるプラズマ処理装置が開示されて
いる。励起コイルを平面スパイラル形ではなくインバー
テッド・トルネード形とすると、励起コイルの下部の平
面において、中心部における磁場の強さが周辺部よりも
相対的に弱くなり、全体として磁場の強度分布の均一性
が高まる。このコイルでは、コイルの中心部の高さを変
化させるだけで高周波磁場の強度分布を調整することが
できるが、これはスパイラルの各部の巻き密度の調整よ
りも遙かに容易である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】インバーテッド・トル
ネード形の励起コイルを用いた上記プラズマ処理装置で
は、上述のように簡単な調整作業で磁場の強さ(ひいて
はプラズマ密度)を均一化することが可能であるが、磁
場の強度の調整可能範囲はコイルの変形可能範囲により
制限される。本発明はこのような課題を解決するために
成されたものであり、その目的とするところは、励起コ
イルから発生する高周波磁場の強度分布を容易に且つ高
い自由度で制御できる、簡単な構造の磁場調整機構を備
えるプラズマ処理装置及び方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明に係るプラズマ処理装置は、励起コイ
ル、前記励起コイルに高周波電流を流すことにより該励
起コイルから高周波磁場を発生させるための高周波電
源、前記高周波磁場に起因する誘導電流が流れる閉回路
を構成するための導体部品、及び前記高周波磁場内の所
定位置に前記導体部品を位置決めするための位置決め手
段を備えることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態及び発明の効果】本発明に係るプラ
ズマ処理装置では、励起コイルから発生する高周波磁場
内の所定位置(他の位置に比べて磁場が強い位置)に導
体部品を配置する。励起コイルは、1重円環状、2重又
は多重コイル状、インバーテッド・トルネード形等、従
来よりプラズマ処理装置で用いられているいかなるもの
でもよい。
【0009】導体部品は、前記所定位置における磁場
(磁束)の変化を妨げるような誘導電流が流れる閉回路
を構成するような構造を有している。このような導体部
品としては、例えば金属製のリング状部品、金属製コイ
ルの両端を電気的に接続して成るコイル状部品等が挙げ
られる。このような導体部品を、高周波磁場の磁束がそ
れを貫通するように配置すると、その導体部品には高周
波磁場の変化に応じて誘導電流が流れる。この誘導電流
は、導体部品を貫通する磁束の変化を妨げるような磁場
を発生させる(電磁誘導)。この結果、導体部品の配置
された位置における高周波磁場が他の位置に比べて弱め
られる。従って、励起コイルから発生する高周波磁場が
他の位置に比べて強い位置(多くの場合、励起コイルの
中心付近)に導体部品を配置するようにすれば、高周波
磁場の強度分布を変化させて、プラズマ密度分布の均一
性を高めることができる。
【0010】また、例えば変化する磁場中に導体板を配
置するとその板の内部に電磁誘導により渦電流が発生
し、磁場の変化が抑制される。従って、上記のような導
体板も本発明における導体部品として利用することがで
きる。更に、このような導体板に穴を形成すると、導体
板に発生する渦電流の分布が変化する。従って、この導
体板に、励起コイルから発生する高周波磁場の強度分布
に応じて1又は2以上の穴を適宜配置で形成することに
より、高周波磁場の強度分布を微調整することが可能で
ある。
【0011】導体部品を配置することにより高周波磁場
が弱められる度合いは、励起コイルに対する導体部品の
相対的な位置に依存する。そこで、本発明の一形態にお
いては、前記位置決め手段に、励起コイルに対する導体
部品の相対的な位置を変更するための位置変更機構を設
けるようにする。このようにすると、必要に応じて導体
部品の位置を変更することにより高周波磁場の強度分布
を容易に制御することができる。更に、本発明の別の形
態においては、上記位置変更機構が、プラズマ処理中に
前記励起コイルに対する前記導体部品の相対的な位置を
周期的に変化させる駆動機構を含む。このような位置変
更機構の例としては、励起コイルの中心軸上に配置され
た回転軸と、該回転軸に非対称に取り付けられた1又は
2以上の導体部品と、該回転軸を回転駆動するためのモ
ータ等の回転駆動機構を含むものが挙げられる。この構
成例では、回転軸を回転させると、各導体部品が回転軸
を中心とする円周に沿って運動する。従って、たとえ導
体部品の寸法が高周波磁場の強い領域に比べて小さくて
も、処理時間を十分長くすれば、前記円周を含む環状領
域の高周波磁場をほぼ均一に弱めることができる。この
ような本形態の構成によれば、小さい導体部品でも広い
処理面積を確保できるため、例えば大面積の被処理物
(ウェハ等)を処理する場合に有利である。
【0012】また、本発明の更に別の形態においては、
高周波磁場に対する反応特性の異なる複数の導体部品を
用いるとともに、前記位置決め手段に、前記複数の導体
部品を選択的に取り付けるための部品取り付け機構を設
けるようにする。このようにすると、必要に応じて導体
部品を交換することにより高周波磁場の強度分布を容易
に制御することができる。また、本発明の更に別の形態
においては、前記位置決め手段として、複数の前記導体
部品を所定の配置で保持するための絶縁体部品を用い
る。この形態において、更に、絶縁体部品に導体部品を
着脱自在な導体部品取付部を設けたり、更に前記導体部
品取付部を絶縁体部品の複数箇所に設けることによって
複数の導体部品の配置を変更可能にすれば、高周波磁場
の強度分布を容易に微調整できる。
【0013】
【実施例】本発明の一実施例であるプラズマ処理装置に
ついて図面を参照しながら説明する。図1は本実施例の
プラズマ処理装置の垂直断面図、図2は図1のII−II線
における同装置の水平断面図である。本実施例のプラズ
マ処理装置1は、インバーテッド・トルネード形の励起
コイル10を高周波発生部2内に備えている。励起コイ
ル10の中心部には閉環コイル12(これについては後
述する)を配置するための空間が設けられている。高周
波発生部2の底部には誘電体窓3(石英板)が備えられ
ており、その下に反応室4が配置されている。反応室4
の内部には平板状の下部電極5が誘電体窓3の下方に配
置されており、この下部電極5の上に被処理物6(基
板)が載置される。
【0014】閉環コイル12は金属製の円環部品で、シ
リンダ14により上下方向に摺動自在に保持されたロッ
ド16の下端に固定されている。シリンダ14の側壁に
は複数のピン穴18が設けられており、ロッド16の上
部には1つのピン穴20が設けられている。ロッド16
のピン穴20をシリンダ14のいずれかのピン穴18に
合わせ、ピン22をピン穴18、20に挿通すると、ロ
ッド16がシリンダ14に固定され、閉環コイル12の
高さが決まる。この機構では、ピン22を挿通させるシ
リンダ14のピン穴18を変えることにより、閉環コイ
ル12の高さを変えることができる。なお、閉環コイル
12は絶縁部材24を介してロッド16に取り付けられ
ており、装置1の他の部分から電気的に絶縁されてい
る。この閉環コイル12が本発明の導体部品に相当す
る。
【0015】本実施例のプラズマ処理装置1による処理
は次のような手順で行われる。まず、下部電極5の上に
基板6を載置し、反応室4内の空気を排出する。次に、
反応室4内に、基板6に対して反応性のガスを所定圧力
となるまで入れ、図示せぬ高周波回路から励起コイル1
0に高周波電流(通常、13.56MHz)を流す。す
ると、励起コイル10の周囲に高周波磁場が生成され、
その磁場の作用により、反応室4内においては層状のプ
ラズマ雲50が誘電体窓3の直下の平面に沿って形成さ
れる。一方、励起コイル10の中心の空間に配置された
閉環コイル12には、それを貫通する磁束の変化を少な
くするような誘導電流が流れる。この結果、誘電体窓3
の直下の平面の中央部における磁場がその周辺部に対し
て相対的に弱められる。ここで、閉環コイル12に流れ
る電流の大きさ(及びそれにより磁束変化が少なくなる
度合い)は、励起コイル10に対する閉環コイル12の
相対的な高さに依存する。従って、装置1の調整時に閉
環コイル12の高さを適切に決めておくことにより、プ
ラズマ雲50の分布を均一にするように、誘電体窓3の
直下の平面における磁場の強度を調整することができ
る。
【0016】なお、上記実施例はインバーテッド・トル
ネード形コイルを備えるプラズマ処理装置に本発明を応
用したものであるが、他の形状の励起コイル(例えば一
重円形コイル、多重平面スパイラル形コイル、ソレノイ
ドコイル)を備えるプラズマ処理装置にも本発明を応用
できる。
【0017】本発明の効果を調べるため、以下のような
実験を行った。
【0018】(実験1)まず、対照実験として、特開平
9−228056号公報に記載の技術を応用したプラズ
マエッチング装置を用いてSiO2基板(φ8インチ)
のエッチング処理を行い、基板表面におけるエッチング
深さの均一性を調べた。励起コイルの形状は巻数が3の
インバーテッド・トルネード形で、処理条件は次の通り
である。 反応ガスの種類:C26 反応ガスの流量:100cm3/分(標準状態換算) 反応室内の圧力:5.0Pa 励起コイルへの供給電力:700W(高周波発生用) 下部電極への供給電力:50W(バイアス用) 処理時間:5分
【0019】上記条件でエッチング処理を行ったあと、
基板表面の複数の測定点におけるエッチング深さを測定
した。具体的には、基板表面の中心を原点とする2次元
直交座標系(X−Y座標系)の各座標軸上の複数の測定
点におけるエッチング深さを測定した。測定結果を図3
に示す。図3のグラフを見ると、基板の中心から半径5
〜6cm程度の領域では比較的エッチング量のばらつき
が小さいものの、それよりも基板の中心からの距離が大
きくなると、エッチング深さが急に小さくなっているこ
とが分かる。
【0020】(実験2)次に、本発明に従って、巻数が
2の平面スパイラル形励起コイル及び直径75mmの閉
環コイルを備えるプラズマエッチング装置を構成し、実
験1と同様にエッチング処理を行い、エッチング深さを
測定した。なお、閉環コイルは、誘電体窓の上面から1
cmの隙間が空くような高さに配置した。測定結果を図
4に示す。図4のグラフを見ると、基板の中央部と周辺
部との間のエッチング深さの差は実験1の場合よりも小
さくなっており、基板表面がより均一にエッチングされ
ていることが分かる。
【0021】(実験3)更に、実験2で用いた閉環コイ
ルを直径160mmのものと交換して、実験2と同様に
エッチング処理を行い、エッチング深さを測定した。測
定結果を図5に示す。図5のグラフを見ると、基板の中
央部と周辺部との間のエッチング深さの差は実験2の場
合よりも更に小さくなっており、極めて良好な均一性を
もってエッチング処理が行われていることが分かる。
【0022】以上、本発明の一実施例について説明した
が、実施例はこれに限られることはない。例えば、上記
実施例ではシリンダ14、ロッド16及びピン22を用
いて閉環コイル12の高さを変える機構を構成したが、
別の方法で閉環コイル12の高さを変えるようにするこ
ともできる。例えば、誘電体窓3の上面に絶縁部品(例
えば樹脂製円板状部材)を載置し、更にその上に閉環コ
イル12を載置するようにすると、絶縁部品を別の厚さ
のもの交換することにより閉環コイル12の高さを調節
することができる。また、閉環コイル12の高さだけで
なく水平方向の位置も変えることができるようにすれ
ば、磁場の強度分布をより高い自由度で制御できる。
【0023】また、例えば絶縁部材24をロッド16の
下端に着脱自在とし、必要に応じて閉環コイル12を磁
場変化に対する反応性の異なる別の閉環コイルと交換す
ることができるようにすることもできる。
【0024】また、閉回路を構成する導体部品を複数用
いてもよい。このような形態としては例えば、図6
(a)に示すように同一の構成を有する2つの閉環リン
グ12を異なる高さで配置する形態、図6(b)に示す
ように径の異なる2つの閉環リング12及び12aを異
なる高さで配置する形態、図6(c)に示すように径の
小さい閉環リング12を径の大きい閉環リング12bと
同じ高さで該閉環リング12の中に配置する形態等、様
々なものが考えられる。図6(c)に示した形態では、
径の小さい閉環リング12の閉環リング12b内におけ
る位置を変えることにより、磁場の強度分布の微調整を
行うことができる。
【0025】なお、本発明における導体部品は上記のよ
うなリング状のものに限られず、励起コイルから発生す
る高周波磁場の変化を少なくするような誘導電流が流れ
得るものであれば、どのような材質、形状、寸法の部品
でも利用できる。
【0026】導体部品及び位置決め手段の更に別の実施
例を図7から図10に示す。
【0027】図7に導体部品12に複数の穴を形成した
例を示す。(a)の例では円形の穴52aが、また
(b)の例では長楕円形の穴52bがそれぞれ導体部品
12に形成されている。これらの穴の配置を適宜決定す
ることにより、導体部品12内での渦電流の発生状態を
制御し、高周波磁場の強度分布を微調整できる。
【0028】図8に円板状の絶縁体54(本発明の位置
決め手段に相当する)に複数の環状の導体部品12を取
り付けた例を示す。図8(a)の例では導体部品12が
絶縁体54に埋め込まれているが、例えば図8(b)の
ように絶縁体54に導体部品12を取り付けるための凸
部54bを設け、導体部品12を絶縁体54に着脱自在
とすることも可能である。
【0029】図9及び図10は導体部品12をロッド1
6(本発明の位置決め手段に相当する)に非対称に取り
付けた例を示す。図9の例は、円盤状の導体部品12を
ロッド16の先端に偏心させて取り付けたもの、図10
の例は導体部品12をロッド16の先端に傾けて取り付
けたものである。いずれの例でも、ロッド16の上端は
モータ等の駆動機構56に接続されている。これらの例
において、ロッド16が静止している状態では、導体部
品12内に発生する渦電流の分布はロッド16に対して
非対称になり、従って高周波磁場の強度分布もロッド1
6に対して非対称となる。しかし、ロッド16を一定速
度で回転させると、ロッド16を中心とする磁場分布は
経時的に平均化される。なお、図9及び図10の例では
1個の導体部品12がロッド16に取り付けられている
が、例えば、図8のように複数の導体部品を取り付けた
絶縁体を図9又は図10に示した導体部品12と同様に
ロッド16に取り付けてもよい。他にも、図8に示され
るような複数の導体部品を取り付けた絶縁体をロッド1
6の先端に偏心させずに取り付ける等、様々な実施例が
考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるプラズマ処理装置の
垂直断面図。
【図2】 図1のII−II線における同装置の水平断面
図。
【図3】 実験1の結果を示すグラフ。
【図4】 実験2の結果を示すグラフ。
【図5】 実験3の結果を示すグラフ。
【図6】 導体部品を複数用いる各種形態を示す図。
【図7】 導体部品に複数の穴を形成した例を示す図。
【図8】 円板状の絶縁体に複数の環状の導体部品を取
り付けた例を示す図。
【図9】 円盤状の導体部品をロッドの先端に偏心させ
て取り付けた例を示す図。
【図10】 導体部品をロッドの先端に傾けて取り付け
た例を示す図。
【符号の説明】
1…プラズマ処理装置 2…高周波発生部 3…誘電体窓(石英板) 4…反応室 5…下部電極 6…被処理物(基板) 10…励起コイル 12…閉環コイル 14…シリンダ 16…ロッド 24…絶縁部材 50…プラズマ雲 52a、52b…穴 54…絶縁体 56…駆動機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本山 慎一 京都市伏見区竹田藁屋町36番地 株式会社 サムコインターナショナル研究所内 Fターム(参考) 4G075 AA24 AA30 BA05 BC04 BC06 BD14 CA25 CA47 DA02 EC30 4K030 FA04 JA15 KA15 5F004 AA01 AA16 BA20 BB08 DA02 DB03 5F045 AA09 EB02 EB03 EH11 EH16 EH19

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励起コイル、 前記励起コイルに高周波電流を流すことにより該励起コ
    イルから高周波磁場を発生させるための高周波電源、 前記高周波磁場に起因する誘導電流が流れる閉回路を構
    成するための導体部品、及び前記高周波磁場内の所定位
    置に前記導体部品を位置決めするための位置決め手段を
    備えることを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記位置決め手段に、前記励起コイルに
    対する前記導体部品の相対的な位置を変更するための位
    置変更機構を設けたことを特徴とする請求項1に記載の
    プラズマ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記位置変更機構が、プラズマ処理中に
    おける前記励起コイルに対する前記導体部品の相対的な
    位置を周期的に変化させる駆動機構を含むことを特徴と
    する請求項2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記導体部品が、1又は2以上の穴を形
    成した導体板であることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載のプラズマ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記位置決め手段が、複数の前記導体部
    品を所定の配置で保持するための絶縁体部品であること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のプラズマ
    処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載のプラズマ処理装置を用
    いたプラズマ処理方法において、プラズマ処理中に前記
    励起コイルに対する前記導体部品の相対的な位置を周期
    的に変化させることにより前記高周波磁場の強度分布を
    周期的に変化させることを特徴とするプラズマ処理方
    法。
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