JP2002151195A - 防水コネクタ用ゴム栓及び防水コネクタ構造 - Google Patents

防水コネクタ用ゴム栓及び防水コネクタ構造

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JP2002151195A
JP2002151195A JP2000344529A JP2000344529A JP2002151195A JP 2002151195 A JP2002151195 A JP 2002151195A JP 2000344529 A JP2000344529 A JP 2000344529A JP 2000344529 A JP2000344529 A JP 2000344529A JP 2002151195 A JP2002151195 A JP 2002151195A
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electric wire
rubber plug
insertion hole
waterproof connector
exposed
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JP2000344529A
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English (en)
Inventor
Katahito Suzuki
賢仁 鈴木
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SumiRiko Fine Elastomer Ltd
Original Assignee
SumiRiko Fine Elastomer Ltd
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インシュレーションバレルを用いないでも常
に正常な状態で電線に取り付けておくことができる防水
コネクタ用ゴム栓を提供する。 【解決手段】 防水コネクタ用ゴム栓1を、筒状のゴム
栓本体3と、このゴム栓本体3と一体的な短筒状のキャ
ップ部5とから構成し、キャップ部5を硬質材で形成す
る。キャップ部5の露出電線挿通孔23を電線の被覆電
線部よりも小径に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車などの配線で
使用されるコネクタに装着される防水コネクタ用ゴム栓
及びこのゴム栓を用いた防水コネクタ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車などの配線に接続手段として使用
されるコネクタアッセンブリとしては、コネクタの端子
挿入孔内に接続端子を収容し、かつコネクタ内への水分
の浸入を防止するシール構造を備えたものが広く用いら
れている。このコネクタアッセンブリに用いられる接続
端子構造では、図6及び図7に示すように、接続端子A
はワイヤバレルBを有し、このワイヤバレルBが電線C
の前端の露出電線部D(ワイヤ部)を挟み付けることに
よってこの露出電線部Dに取り付けられている。電線C
の被覆電線部E前端部分には筒状の防水コネクタ用ゴム
栓Fが被せられていて、この防水コネクタ用ゴム栓Fは
凹凸が設けられて端子挿入孔と電線Cとの間をシールす
る。接続端子AにはワイヤバレルBよりも後方に位置す
るインシュレーションバレルGが一体的に設けられてい
て、このインシュレーションバレルGが防水コネクタ用
ゴム栓Fの先端部を挟み付けることにより防水コネクタ
用ゴム栓Fは電線Cに強固に固定されている。
【0003】このようなコネクタアッセンブリの接続端
子構造では、ゴム栓固定構造が、電線Cの被覆電線部E
の外側にはめられた防水コネクタ用ゴム栓Fの先端部を
外側からインシュレーションバレルGで挟み付けるもの
であるため、固定構造箇所の厚み又は径が大きくなり、
端子挿入孔の径もこの固定構造箇所の大きさを考慮して
大径に形成せざるを得ず、コネクタアッセンブリを小型
化する要求に十分に対応できない。
【0004】そこで、図8及び図9に示すような、イン
シュレーションバレルによる防水コネクタ用ゴム栓の固
定構造の厚み又は径を小さくできる接続端子構造も提案
されている。この接続端子構造では、防水コネクタ用ゴ
ム栓Hの先端部は露出電線部Dを挿通させる比較的小径
の露出電線挿通孔Iを有していて、先端部の外径はゴム
栓本体部よりも小径に形成されているので固定構造箇所
の厚み又は径を小さくでき、その分、この接続端子構造
が用いられるコネクタアッセンブリを小型のものとする
ことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな接続端子構造では、固定構造箇所の厚み又は径を小
さくできるといっても、固定構造は露出電線部Dに被せ
られた防水コネクタ用ゴム栓Hをさらにインシュレーシ
ョンバレルJで挟み付けるものであり、強度を確保する
ために防水コネクタ用ゴム栓Hの厚さを極端に薄くでき
ないこともあって、インシュレーションバレルJが電線
Cの被覆電線部Eよりも小径となるように固定構成する
ことが困難なので、最近のコネクタアッセンブリを非常
に小型化する要求に対処するために細い電線Cを使用し
ても、この要求を十分満足させることはできない。
【0006】また、インシュレーションバレルJをかし
めて防水コネクタ用ゴム栓Hの先端部を露出電線部Dと
で挟み付けているので、かしめ箇所にビニール等の被覆
部が介在せず、したがって、かしめ状態が安定しない。
かしめ状態が不十分である場合には、電線Cへの防水コ
ネクタ用ゴム栓Hの固定力が弱まり、接続端子Kをコネ
クタの端子挿入孔に挿入するときや、例えば自動車エン
ジンからの熱によりコネクタの内圧が上昇して防水コネ
クタ用ゴム栓Hに後方に移動させる圧力が加わったとき
に、防水コネクタ用ゴム栓Hが正常な装着状態を保つこ
とができず、結果的に防水コネクタ用ゴム栓Hが十分な
シール機能を発揮しなくなってしまう。反対に、かしめ
状態が過度に強い場合には、ともに硬質部材である露出
電線部DとインシュレーションバレルJとで防水コネク
タ用ゴム栓Hを強く挟んでしまっているので、その結
果、防水コネクタ用ゴム栓Hの先端部に亀裂が生じたり
するおそれがある。
【0007】さらに、防水コネクタ用ゴム栓Hの先端部
は後側のシール部(ゴム栓本体部)と同じ柔らかさを有
しているので、電線Cを挿入したときに被覆電線部Eの
先端がゴム栓Hの露出電線挿通孔Iを押し広げて食い込
んでしまうおそれがある。すなわち、ゴム栓Hを正常な
状態で電線Cに取り付けられない場合が発生するおそれ
があり、このような事態を防止するためにゴム栓Hの硬
さを高めれば、ゴム栓H自体のシール性が低下すること
となってしまう。
【0008】そこで本発明は、インシュレーションバレ
ルを用いないでも常に正常な状態で電線に取り付けてお
くことができる防水コネクタ用ゴム栓、および小型化に
適しかつシール性能に優れた防水コネクタ構造の提供を
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明の防水コネクタ用ゴム栓は、前端の露出電線部
に接続端子が取り付けられた電線と、前記接続端子が挿
入されるコネクタの端子挿入孔との間をシールする筒状
(断面角形形状等を含む)の防水コネクタ用ゴム栓であ
って、前記電線の被覆電線部の前端部分が挿入される被
覆電線挿入孔を有するゴム栓本体と、前記露出電線部が
挿通する露出電線挿通孔を有するキャップ部(あるいは
先端蓋部)と、から一体的に形成され、前記ゴム栓本体
は、外周部が前記端子挿入孔の内周面と接触して、前記
電線(の被覆電線部)と前記端子挿入孔との間をシール
し、前記露出電線挿通孔は前記電線の前記被覆電線部よ
りも小径に(小さく)形成されていて、前記キャップ部
は、前記ゴム栓本体よりも硬質に形成されているもので
ある。接続端子、特に接続雄端子は端子挿入孔から長く
突出する場合がある。通常、端子挿入孔には接続端子及
び電線の被覆電線部前端部分が挿入される。ゴム栓本体
は十分な柔軟性を有してシール性能が確保されるように
形成され、キャップ部は十分な硬さを有するように形成
される。ゴム栓本体は硬度Hs30乃至60に形成され
るのが好ましく、キャップ部は硬度Hs70以上でゴム
素材又は樹脂素材を用いて形成されるのが好ましい。ゴ
ム栓本体の硬度がHs30未満では柔らかすぎて十分な
シール機能を期待できないし、Hs60を越えると端子
挿入孔への挿入抵抗が大きくなりすぎて組み付け作業に
支障が生じる。キャプ部の硬度がHs70未満では柔ら
かすぎて十分なズレ防止又は位置決め機能を確保できな
い(十分な正常装着状態確保機能を期待できない)。電
線は、被覆電線部の先端が露出電線挿通孔(断面角形等
の場合もある)の入口部に接触あるいは当接するまで被
覆電線挿入孔(断面角形等の場合もある)に押し込まれ
る。キャップ部は十分な硬さを有しているので、被覆電
線部の先端がキャップ部の露出電線挿通孔を押し広げて
この露出電線挿通孔に入り込むこと又は大きく入り込む
ことが防止される。ゴム栓本体は十分な柔軟性を有する
ので、外径又は大径部の外形を端子挿入孔の内周面に液
密的に又は密封的に接触する大きさに形成しても、組み
付け抵抗が過大となることがない。
【0010】電線への防水コネクタ用ゴム栓の取り付け
時に、被覆電線部の先端が露出電線挿通孔の入口部に接
触あるいは当接するまで電線が被覆電線挿入孔に押し込
まれていることを確認できる手段を構成することは好ま
しい。このような確認手段としては防水コネクタ用ゴム
栓を透明又は半透明に形成する(透過色で形成する)こ
とが考えられる。防水コネクタ用ゴム栓を透過色で形成
すれば、電線の挿入状態を目視することができる。した
がって、防水コネクタ用ゴム栓の少なくともキャップ部
を透過色に形成しておく場合も多い。ところで、キャッ
プ部は、露出電線挿通孔の後側に、被覆電線部の先端が
はまり込む収容孔を有するように構成されることがあ
る。このような場合には、防水コネクタ用ゴム栓全体を
透過色で形成する必要はなく、キャップ部のみを透過色
で形成しておけば電線の挿入状態を十分目視することが
できる。本発明ではインシュレーションバレルによって
防水コネクタ用ゴム栓を強く挟み込む必要はない。した
がって、透過色で形成することによって防水コネクタ用
ゴム栓の強度が多少低下することがあっても大きな支障
は生じない。
【0011】ゴム栓本体は、シリコンゴム、ニトリルゴ
ム(NBR)又はアクリルゴムなどのゴム素材あるいは
ゴム状素材で成形することができ、キャップ部は、シリ
コンゴム、ニトリルゴム(NBR)又はアクリルゴムな
どのゴム素材又はゴム状素材あるいは樹脂素材で成形す
ることができるが、ゴム栓本体とキャップ部との一体化
は加硫接着により行われるのが製造工程上好ましい。し
たがって、ゴム栓本体及びキャップ部には2度の加硫工
程でも良好な接着状態が確保でき、防水コネクタ用ゴム
栓としての機能に優れたゴム素材、例えばシリコンゴム
を使用するのが効果的である。
【0012】キャップ部のズレ防止機能又は位置決め機
能を確保するためには、露出電線挿通孔を十分小径に
(十分小さく)形成する必要がある。しかしながら、大
径孔(大きな孔)にいきなり小径の(小さい)露出電線
挿通孔を接続すると、露出電線挿通孔の入口部に広い内
向き径方向面(内向き長さ方向直交面)が形成され、電
線挿入時にこの内向き径方向面に露出電線部の先端が当
接して、電線挿入作業に支障が生じるおそれがある。し
たがって、露出電線挿通孔を比較的大きな入口を有し、
前方に向かって縮径する(小さくなる)テーパ状に形成
しておくことが好ましい。
【0013】また、本発明の防水コネクタ構造(防水コ
ネクタアッセンブリ)は、前端に露出電線部が設けられ
た電線と、ワイヤバレルを有し、このワイヤバレルによ
って前記露出電線部に取り付けられた接続端子と、前記
接続端子及び前記電線の被覆電線部前端部分が挿入され
る端子挿入孔を有するコネクタと、を備え、前記端子挿
入孔と前記被覆電線部前端部分との間が筒状のゴム栓に
よりシールされている防水コネクタ構造であって、前記
ゴム栓は、前記被覆電線部の前端部分が挿入される被覆
電線挿入孔を有するゴム栓本体と、前記露出電線部が挿
通する露出電線挿通孔を有するキャップ部と、から一体
的に形成され、前記ゴム栓本体は、外周部が前記端子挿
入孔の内周面と接触して、前記電線(の被覆電線部)と
前記端子挿入孔との間をシールしていて、前記露出電線
挿通孔は前記電線の前記被覆電線部よりも小径に形成さ
れ、前記キャップ部は、前記ゴム栓本体よりも硬質に形
成されているものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0015】図1は本発明に係る防水コネクタ用ゴム栓
の正面からみた断面図、図2は防水コネクタ用ゴム栓を
用いた接続端子アッセンブリをコネクタの端子挿入孔に
組み付けてコネクタアッセンブリを構成した場合の正面
からみた断面図である。
【0016】防水コネクタ用ゴム栓1は、筒状のゴム栓
本体3と、このゴム栓本体3の先端に一体的に接続され
た短筒状のキャップ部5とから構成されていて、ゴム栓
本体3はシリコンゴム素材を用いて硬度Hs50乃至6
0に形成され、キャップ部5はやはりシリコンゴム素材
を用いて硬度Hs80に形成されている。ゴム栓本体3
は、大径の被覆電線挿入孔7を有し、この被覆電線挿入
孔7の内周面には電線9の被覆電線部11に圧接する小
径部13が設けられて被覆電線挿入孔7の内周面は凹凸
状に形成され、また、ゴム栓本体3の外周面にはコネク
タ15の端子挿入孔17内周面に圧接する大径部19が
設けられてゴム栓本体3の外周面は凹凸状に形成されて
いる。キャップ部5は、被覆電線部11の先端を収容す
る、被覆電線挿入孔7と同径の後側の先端収容孔21
と、この先端収容孔21に連続して設けられた、先端収
容孔21よりも小径の前側の露出電線挿通孔23とを有
し、露出電線挿通孔23の入口部には内向きの環状当接
面25が形成されている。露出電線挿通孔23は前方又
は先端に向かって漸次縮径するテーパ状に形成されてい
る。キャップ部5の外周面は、露出電線挿通孔23の長
さ方向中央手前まで延びる、ゴム栓本体3の外周面先端
と同径の後側部26と、段部27を介してこの後側部2
6の先端から前方に延びる前側部29とから形成されて
いる。
【0017】防水コネクタ用ゴム栓1を用いて接続端子
アッセンブリ(接続端子構造)を構成するにはまず、防
水コネクタ用ゴム栓1の被覆電線挿入孔7に電線9を露
出電線部31側から挿入し、被覆電線部11の前端部分
が被覆電線挿入孔7内に収容され、被覆電線部11の先
端が露出電線挿通孔23の入口部の環状当接面25に当
接するまで押し込む。キャップ部5は透過色に形成され
ているので、被覆電線部11の先端が環状当接面25に
当接状態となって、防水コネクタ用ゴム栓1が電線9に
正確に位置決めされて取り付けられているか否かを目視
で確認できる。電線9の露出電線部31はキャップ部5
の露出電線挿通孔23の出口から突出するので、突出し
ている露出電線部31を接続端子33(図では接続雌端
子)のワイヤバレル35で挟み込み、この露出電線部3
1に接続端子33を取り付けて接続端子アッセンブリを
完成させる。そして、接続端子アッセンブリを、接続端
子33の先端が端子挿入孔17の先端に到達するまで端
子挿入孔17内に挿入してコネクタアッセンブリを構成
する。防水コネクタ用ゴム栓1は多くの場合、端子挿入
孔17の入口側に位置して端子挿入孔17内周面と電線
9の被覆電線部11との間をシールする。キャップ部5
は硬いので、接続端子33を挿入する時や防水コネクタ
用ゴム栓1に後方に移動させるような圧力又は外力が加
わった時でも、電線9の被覆電線部11の先端は露出電
線挿通孔23に食い込まない。
【0018】キャップ部5とワイヤバレル35との距離
(d)はできるだけ接近していることが好ましい。例え
ば、端子挿入孔17から引き抜くような引っ張り力が電
線9に加わることにより、電線9の被覆電線部11の先
端が環状当接面25から大きく後退するように移動し
(通常、接続端子はロック手段により後退しないように
コネクタに接続されるが、ロック手段にがたが生じてい
ると電線9はかなり後方まで移動することもあり得
る)、その後に電線9に押し戻し力が加わり電線9が前
進すると、防水コネクタ用ゴム栓1の内周面に食い込ん
で被覆電線部11が前進し、防水コネクタ用ゴム栓1が
変形してしまうおそれがある。しかしながら、キャップ
部5とワイヤバレル35との距離(d)が短ければ、電
線9の被覆電線部11の先端が環状当接面25から後退
しようとしたときに、キャップ部5がワイヤバレル35
に押されて電線9の後退に追随することとなり、被覆電
線部11の先端が環状当接面25から大きく後退するこ
とが防止される。ここで、キャップ部5の先端収容孔2
1の長さをキャップ部5とワイヤバレル35との距離
(d)と等しいかそれよりも長く構成しておけば、被覆
電線部11の先端が環状当接面25から多少後退して戻
るときに防水コネクタ用ゴム栓1の内周面に接触したと
しても、内周面は硬質材製なので、防水コネクタ用ゴム
栓1に変形が生じるおそれは少ない。可能であれば、キ
ャップ部5とワイヤバレル35とを接触状態又はほぼ接
触状態とする。ここで説明した技術は次の発明に包含さ
れる。 (1)ワイヤバレルとキャップ部とが接触状態又はほぼ
接触状態となるように構成されている接続端子構造又は
防水コネクタ構造。 (2)キャップ部は、被覆電線部の先端を収容する大径
の先端収容孔を後側に有し、ワイヤバレルとキャップ部
との距離がこの先端収容孔の長さと同じ又は先端収容孔
の長さより短くなるように構成されている接続端子構造
又は防水コネクタ構造。
【0019】図3乃至図5は防水コネクタ用ゴム栓1の
製造過程を概略的に説明する図であり、図3はゴム栓本
体3の成形工程を説明する図、図4はキャップ部5を成
形して防水コネクタ用ゴム栓1を成形する工程を説明す
る図、図5は防水コネクタ用ゴム栓1の取り出し工程を
説明する図である。
【0020】ゴム栓本体3を成形するには、内周面にゴ
ム栓本体3の外周面に対応した凹凸が形成されているキ
ャビティ用孔37が設けらた中型39と、外周面の上側
にキャップ部5の先端収容孔21及び露出電線挿通孔2
3の内周面形状が形成され、下側にゴム栓本体3の被覆
電線挿入孔7の内周面形状が形成されたコアピン41を
有する下型43と、注入孔45を有する上型47と、を
準備し、コアピン41がキャビティ用孔37に挿入され
て、コアピン41の周囲にゴム栓本体3の成形キャビテ
ィ49が形成されるように、上型47、中型39及び下
型43を組み付ける。そして、上型47の注入孔45か
らゴム栓本体用のシリコンゴム素材を成形キャビティ4
9内に注入し、加硫してゴム栓本体3を成形する(図
3)。なお、ゴム栓本体3の下端部(後端部)の成形キ
ャビティは下型43に形成されている。
【0021】次に、注入孔51及び内周面にキャップ部
5の外周面に対応した凹凸が形成されているキャビティ
用孔53が設けられた上型55を準備し、上型47に代
えて中型39上に上型55を組み付け、キャビティ用孔
53内にコアピン41が挿入された状態にして、コアピ
ン41の上側の周囲にキャップ部5の成形キャビティ5
7を形成する。そして、上型55の注入孔51からキャ
ップ部用シリコンゴム素材を成形キャビティ57内に注
入し、加硫してゴム栓本体3と一体的なキャップ部5を
成形して防水コネクタ用ゴム栓1全体を成形する(図
4)。
【0022】そして、下型43を相対的に下側に移動さ
せてコアピン41をキャビティ用孔37から抜き取り、
上型55を相対的に上側に移動させて防水コネクタ用ゴ
ム栓1が中型39に付着した状態とし(図5)、その
後、適当な押し出し部材を用いて防水コネクタ用ゴム栓
1を中型39から取り出す。コアピン41を抜き取る場
合には、ゴム栓本体3の被覆電線挿入孔7内周面の小径
部13がアンダーカットとなるが、ゴム栓本体3の外周
面の大径部19の抜け抵抗の方が大きいので、コアピン
41を抜き取ることができる。
【0023】ここで実際には、左右にそれぞれキャビテ
ィ用孔37が設けられた中型39と、左右それぞれのキ
ャビティ用孔37に組み付けられる左右別々の下型43
(左右の下型43は別々に作動する)と、左右一方側に
注入孔45が形成され(一方側が上型47に相当す
る)、他方側に注入孔51及びキャビティ用孔53が形
成された(他方側が上型55に相当する)上型と、を用
い、上型を回転させてゴム栓本体成形部とキャップ成形
部とを左右で交代させながら成形工程を遂行する。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の防水コネ
クタ用ゴム栓又は防水コネクタ構造を用いれば、インシ
ュレーションバレルを用いないでも防水用ゴム栓を電線
に正確に位置決めした状態で取り付けておくことができ
るので、シール性能を損なうことなく、コネクタアッセ
ンブリの十分な小型化を達成することが可能となる。
【0025】また、本発明によれば、接続端子にインシ
ュレーションバレルを形成する必要がないので、端子コ
ストを低減でき、安価な接続端子構造又は防水コネクタ
構造を提供することができる。
【0026】さらに、本発明によれば、非防水構造に用
いられる端子(インシュレーションバレルを有しない端
子)をそのまま用いることができるので、この点からも
接続端子構造又は防水コネクタ構造の製造コストを低減
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防水コネクタ用ゴム栓の正面から
みた断面図である。
【図2】防水コネクタ用ゴム栓を用いた接続端子アッセ
ンブリをコネクタの端子挿入孔に組み付けてコネクタア
ッセンブリを構成した場合の正面からみた断面図であ
る。
【図3】ゴム栓本体の成形工程を説明する図である。
【図4】キャップ部を成形して防水コネクタ用ゴム栓を
成形する工程を説明する図である。
【図5】防水コネクタ用ゴム栓の取り出し工程を説明す
る図である。
【図6】従来の接続端子構造の正面からみた断面図であ
る。
【図7】従来の接続端子構造の断面図である。
【図8】改良型の従来の接続端子構造の正面からみた断
面図である。
【図9】改良型の従来の接続端子構造の断面図である。
【符号の説明】
1 防水コネクタ用ゴム栓 3 ゴム栓本体 5 キャップ部 7 被覆電線挿入孔 9 電線 11 被覆電線部 15 コネクタ 17 端子挿入孔 23 露出電線挿通孔 31 露出電線部 33 接続端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 31:26 B29L 31:26 Fターム(参考) 4F204 AA45 AH13 AH34 EA03 EA06 EB01 EB11 EF27 EK17 EK22 EK24 FA06 FB02 FN11 FN15 FQ26 5E087 FF06 FF13 GG11 LL03 LL11 LL12 QQ04 RR12 RR25 RR29 RR36 RR41 RR47 5G355 AA03 BA01 BA11 CA06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前端の露出電線部に接続端子が取り付け
    られた電線と、前記接続端子が挿入されるコネクタの端
    子挿入孔との間をシールする筒状の防水コネクタ用ゴム
    栓であって、 前記電線の被覆電線部の前端部分が挿入される被覆電線
    挿入孔を有するゴム栓本体と、前記露出電線部が挿通す
    る露出電線挿通孔を有するキャップ部と、から一体的に
    形成され、 前記ゴム栓本体は、外周部が前記端子挿入孔の内周面と
    接触して、前記電線と前記端子挿入孔との間をシール
    し、 前記露出電線挿通孔は、前記電線の前記被覆電線部より
    も小径に形成されていて、 前記キャップ部は、前記ゴム栓本体よりも硬質に形成さ
    れている、ことを特徴とする防水コネクタ用ゴム栓。
  2. 【請求項2】 少なくとも前記キャップ部は透明又は半
    透明である、ことを特徴とする請求項1記載の防水コネ
    クタ用ゴム栓。
  3. 【請求項3】 前記ゴム栓本体は軟質のシリコンゴムで
    形成され、前記キャップ部は硬質のシリコンゴムで形成
    されている、ことを特徴とする請求項1又は2記載の防
    水コネクタ用ゴム栓。
  4. 【請求項4】 前記露出電線挿通孔は、前方に向かって
    縮径するテーパ状に形成されている、ことを特徴とする
    請求項1、2又は3記載の防水コネクタ用ゴム栓。
  5. 【請求項5】 前端に露出電線部が設けられた電線と、
    ワイヤバレルを有し、このワイヤバレルによって前記露
    出電線部に取り付けられた接続端子と、前記接続端子及
    び前記電線の被覆電線部前端部分が挿入される端子挿入
    孔を有するコネクタと、を備え、前記端子挿入孔と前記
    被覆電線部前端部分との間が筒状のゴム栓によりシール
    されている防水コネクタ構造であって、 前記ゴム栓は、前記被覆電線部の前端部分が挿入される
    被覆電線挿入孔を有するゴム栓本体と、前記露出電線部
    が挿通する露出電線挿通孔を有するキャップ部と、から
    一体的に形成され、 前記ゴム栓本体は、外周部が前記端子挿入孔の内周面と
    接触して、前記電線と前記端子挿入孔との間をシールし
    ていて、 前記露出電線挿通孔は、前記電線の前記被覆電線部より
    も小径に形成され、 前記キャップ部は、前記ゴム栓本体よりも硬質に形成さ
    れている、ことを特徴とする防水コネクタ構造。
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