JP2002151034A - 密閉型鉛蓄電池用セパレータ及びそれを用いた密閉型鉛蓄電池 - Google Patents

密閉型鉛蓄電池用セパレータ及びそれを用いた密閉型鉛蓄電池

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JP2002151034A JP2000345742A JP2000345742A JP2002151034A JP 2002151034 A JP2002151034 A JP 2002151034A JP 2000345742 A JP2000345742 A JP 2000345742A JP 2000345742 A JP2000345742 A JP 2000345742A JP 2002151034 A JP2002151034 A JP 2002151034A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湿式抄造して得た微細ガラス繊維主体のシー
トに無機粉体を分散状態で混在せしめてなる密閉型鉛蓄
電池用セパレータであって、極板間隔が狭い場合であっ
てもデンドライトショートを抑制することができるとと
もに、高率放電時電解液を極板側へ効率的に供給するこ
とができ、結果として高率放電性能を効率的に向上させ
ることのできる密閉型鉛蓄電池用セパレータを提供す
る。 【解決手段】 湿式抄造して得た微細ガラス繊維主体の
シートに無機粉体を分散状態で15〜30質量%混在せ
しめてなる密閉型鉛蓄電池用セパレータであって、該無
機粉体を、セパレータの厚さ方向の一面側から他面側に
向けて漸次高充填密度となるように混在せしめたことを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リテーナ兼セパレ
ータとして機能する微細ガラス繊維マット等からなる密
閉型鉛蓄電池用セパレータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、密閉型鉛蓄電池に用いられるセパ
レータとしては、硫酸電解液のリテーナとしての役目を
兼ねる微細ガラス繊維を主体として抄造したガラスマッ
トセパレータがある。一方、密閉型鉛蓄電池は、近年、
ポータブル機器、コードレス機器、コンピュータのバッ
クアップ電源をはじめ、大形の据置用電池や、さらには
電気自動車と、その用途を大きく拡大しており、これに
伴って、密閉型鉛蓄電池には、高容量化とともに高率放
電特性の一層の向上が求められている。このためには、
密閉型鉛蓄電池は、極板を薄くして電池セル当たりの極
板枚数を増やし、かつ極板間隔を狭めることが必要とな
り、そこで使用されるセパレータにも薄型化が求められ
ている。しかしながら、極板間隔を狭くし、セパレータ
を薄型化した場合、電解液の低比重時における樹枝状鉛
による短絡(デンドライトショート)が発生し易くな
る。このため、密閉型鉛蓄電池を高容量化し、高率放電
特性を向上させるためには、薄型化したリテーナセパレ
ータが耐ショート性を備えていることが必要である。従
来、このようなセパレータ内部でのデンドライトショー
トの発生を抑制する方法としては、次のような方法があ
る。 (1)抄造に用いるガラス繊維の繊維径を小さくする方
法(特開昭54−22530号など)がある。この方法
では、ガラスマットセパレータの孔径を小さくすること
で成長するデンドライトがセパレータを貫通することを
防止することができる。 (2)また、ガラスマットセパレータの厚さを使用する
正極板厚さに対して一定以上の厚さにする方法(特開昭
54−22530号)がある。この方法では、ガラスマ
ットセパレータの厚さを大きくすることで、成長するデ
ンドライトがセパレータを貫通するまでの時間を稼ぐこ
とができる。 (3)また、セパレータに用いるガラスマットを2層と
し、その中間層に合成樹脂などからなる微孔性フィルム
を挟み込んでサンドイッチ構造とする方法(特開昭54
−50840号など)がある。この方法では、中間層に
微孔性のフィルムを設けているので、成長するデンドラ
イトが孔径の小さいフィルム層で遮断されることから、
デンドライトがセパレータを貫通するのを防止すること
ができる。しかしながら、これら従来のデンドライトシ
ョートを防止する方法では、次のような問題点がある。 (1)細い繊維径のガラス繊維を用いることは、材料コ
ストのアップになる。また、この方法では、デンドライ
トショートの防止効果は低く、著しい効果は望めない。 (2)ガラスマットセパレータの厚さを厚くすること
は、発明の目的(薄型化)に逆行する。 (3)中間層に微孔性フィルムを配した3層構造とする
方法では、単体のガラスマットシートは更に1/2以下
の厚さのものを抄造する必要があり、薄型化を目的とす
る本発明においては、これに見合う薄い厚さのガラスマ
ットシートを抄造する現在の工業的技術レベルにおいて
とても苛酷な条件を強いられることから、自ずと薄型化
の追求には限界が生じてしまう。また、微孔性フィルム
を配することは、セパレータの電気抵抗を高めるととも
に電解液の拡散性が悪化することから、高率放電性能を
低下させることにつながる。そこで、本出願人は、特願
平10−73095号(特開平11−260335号)
および特願2000−92520号において、セパレー
タに用いるガラスマットに無機粉体を含浸付着させ、ガ
ラスマットの空隙中に無機粉体を混在せしめることによ
り、セパレータの孔構造を複雑迷路化し、デンドライト
の成長経路を延長化して、浸透短絡性を向上させるよう
にしたものを提案した。また、特開平11−32947
7号には、耐酸性を有する繊維が主体で、直径が1〜3
0μmの孔を有する第一の層と、二酸化ケイ素(シリ
カ)が主体で、直径が0.01〜1μmの孔を有する第
二の層とから構成された、二層一体式セパレータであっ
て、第一層側の面を正極板に、第二層側の面を負極板
に、それぞれ当接させて使用する密閉型鉛蓄電池用セパ
レータが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特願平
10−73095号および特願2000−92520号
の方法では、ガラスマットシートを無機粉体分散液に含
浸する方法によるため、含浸後にシートを加熱乾燥させ
る必要があるが、加熱乾燥時に、シート内部の水分はシ
ート表面に移動しながら蒸発するため、この時、シート
内部にある無機粉体も同時にシート表面に運ばれてしま
う(無機粉体のマイグレーション)。また、含浸法で
は、どうしても無機粉体がガラスマットシートの内部に
までうまく入り込みにくい。このような現象により、出
来上がったセパレータは、無機粉体がセパレータの内部
に少なく、表面部(表裏両面)に多く混在されたものと
なってしまう。最悪の場合、表面部に集まった無機粉体
が、セパレータ表面に膜を形成してしまうことも起こり
得る。このようなセパレータを用いると、特に、高率放
電性能において性能劣化が顕著となる。つまり、通常の
放電と違い、高率放電の際には、極板とセパレータの接
触面近傍に存在する電解液のみが主体に消費されるので
あるが、上記構成のセパレータでは、セパレータ表面部
では、無機粉体が多いため空隙率が低く、電解液保液量
は少なくなるため、極板へ十分な量の電解液を供給でき
ないのである。一方、特開平11−329477号のセ
パレータでは、二酸化ケイ素主体で構成された第二層
は、孔径が0.01〜1μmと著しく小さくなっている
ため、デンドライトショートを防止するという点では非
常に有効であるものの、空隙率が低いため電解液保液量
が少なくなるとともに電解液の移動も起こりにくくなる
ことから、結果として高率放電性能を劣化させてしま
う。また、特開平11−329477号のセパレータで
は、耐酸性繊維主体で構成された第一層側の面を正極板
に、二酸化ケイ素主体で構成された第二層側の面を負極
板に、それぞれ当接させるようにしているが、電池の高
率放電性能の観点からは、セパレータの電解液保液量の
より高い側の面、この場合では、耐酸性繊維主体で構成
されて空隙率が高い第一層側の面を、正負両極のうち電
池容量が規制される側の極板に当接するのが理想的であ
り、電池容量が正負両極のどちら側で規制されるのか
は、電池のタイプによって異なるものである。つまり、
電池のタイプによって、正極側で電池容量が規制される
電池もあれば、負極側で電池容量が規制される電池もあ
ることから、負極側で電池容量が規制される電池に対し
て、上記のように、セパレータの電解液保液量のより高
い第一層側の面を正極板に当接するようにして構成すれ
ば、高率放電性能を向上させるどころか、逆に劣化させ
てしまうことになる。本発明は、このような従来の問題
点に鑑み、湿式抄造して得た微細ガラス繊維主体のシー
トに無機粉体を分散状態で混在せしめてなる密閉型鉛蓄
電池用セパレータであって、極板間隔が狭い場合であっ
てもデンドライトショートを抑制することができるとと
もに、高率放電時電解液を極板側へ効率的に供給するこ
とができ、結果として高率放電性能を効率的に向上させ
ることのできる密閉型鉛蓄電池用セパレータを提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の点
に鑑み、種々の検討を行った結果、次のような考え方を
導き出すに至った。つまり、そもそも無機粉体をガラス
マット中に分散、混在せしめる理由は、セパレータの孔
構造を複雑迷路化して、デンドライトがセパレータを貫
通することを防止することにある。この考え方からは、
無機粉体は、必ずしも、セパレータの厚み方向の全体に
均等に分散されている必要はなく、むしろ、厚さ方向の
1箇所の部位により集中させて存在させた方が効果的で
あるとも言える。また、この種の電池の場合、電池容量
は、正負両極のうちいずれか一方の電極に支配(規制)
されている。したがって、正負極の両方に対して、より
多くの電解液を供給するように設計する必要はなく、支
配(規制)される側の電極側に対してのみ、より多くの
電解液を供給できるように設計すれば、結果として電池
の放電性能を高めることが可能となる。このような考え
方に基づき、ガラスマットシートに混在せしめる無機粉
体の分散状態を制御し、セパレータの厚さ方向の一面側
を高充填密度に、また、他面側を低充填密度にと、厚さ
方向に無機粉体を偏在化させるようにし、しかも、電池
に組み込む際、正負両極のうち、電池容量が規制される
側の極板に前記セパレータの無機粉体の低充填密度側を
当接させるようにすることで、電池の高率放電性能を効
率的に高めることができることを見出した。すなわち、
本発明の密閉型鉛蓄電池用セパレータは、請求項1に記
載の通り、湿式抄造して得た微細ガラス繊維主体のシー
トに無機粉体を分散状態で15〜30質量%混在せしめ
てなる密閉型鉛蓄電池用セパレータであって、該無機粉
体を、セパレータの厚さ方向の一面側から他面側に向け
て漸次高充填密度となるように混在せしめたことを特徴
とする。また、請求項2記載の密閉型鉛蓄電池用セパレ
ータは、請求項1記載のセパレータにおいて、前記セパ
レータの平均孔径は、セパレータを厚さ方向の中央面
で、表裏2半分に無機粉体の低充填密度側と高充填密度
側に分割した場合の低充填密度側で5〜10μm、高充
填密度側で3〜8μmであることを特徴とする。また、
請求項3記載の密閉型鉛蓄電池用セパレータは、請求項
1または2記載のセパレータにおいて、前記無機粉体
が、電気絶縁性でかつ耐酸性の無機粉体であることを特
徴とする。また、請求項4記載の密閉型鉛蓄電池用セパ
レータは、請求項3記載のセパレータにおいて、前記無
機粉体が、シリカ、アルミナ、或いは、チタニアである
ことを特徴とする。また、請求項5記載の密閉型鉛蓄電
池用セパレータは、請求項1乃至4のいずれかに記載の
セパレータにおいて、前記無機粉体の二次粒子径が5μ
m以下であることを特徴とする。また、請求項6記載の
密閉型鉛蓄電池用セパレータは、請求項5記載のセパレ
ータにおいて、前記無機粉体の二次粒子径が3μm以下
であることを特徴とする。また、請求項7記載の密閉型
鉛蓄電池用セパレータは、請求項1乃至6のいずれかに
記載のセパレータにおいて、前記無機粉体は、水溶性無
機塩類によって前記シートの空隙内に固定化された状態
で混在されていることを特徴とする。また、請求項8記
載の密閉型鉛蓄電池用セパレータは、請求項7記載のセ
パレータにおいて、前記水溶性無機塩類が、ショート防
止剤として作用する硫酸塩であることを特徴とする。ま
た、請求項9記載の密閉型鉛蓄電池用セパレータは、請
求項7または8記載のセパレータにおいて、前記水溶性
無機塩類が、無機粉体込みでのセパレータ重量に対して
0.5〜10質量%含有されていることを特徴とする。
また、請求項10記載の密閉型鉛蓄電池用セパレータ
は、請求項1乃至9のいずれかに記載のセパレータにお
いて、前記無機粉体は、抄造後の後工程において、前記
シートに混在されたことを特徴とする。また、請求項1
1記載の密閉型鉛蓄電池用セパレータは、請求項1乃至
10のいずれかに記載のセパレータにおいて、前記セパ
レータの厚みが1.0mm未満であることを特徴とす
る。また、請求項12記載の密閉型鉛蓄電池は、請求項
1乃至11のいずれかに記載のセパレータを用いた密閉
型鉛蓄電池であって、正負両極のうち、電池容量が規制
される側の極板に前記セパレータの無機粉体の低充填密
度側を当接させるようにしたことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の密閉型鉛蓄電池用セパレ
ータは、湿式抄造して得た微細ガラス繊維主体のシート
に無機粉体を分散状態で15〜30質量%混在せしめて
なり、該無機粉体を、図1で示すようにセパレータ10
の厚さ方向の一面側1Aから他面側1Bに向けて漸次高
充填密度となるように混在せしめることが必要である。
無機粉体の添加量が15質量%未満であると、セパレー
タに形成される孔構造が目的を達成するに十分な迷路構
造が得られないため好ましくない。逆に、30質量%超
えでは、セパレータの空隙率が低下し、電気抵抗を高
め、電池の高率放電特性を低下させるため好ましくな
い。
【0006】本発明の密閉型鉛蓄電池用セパレータの平
均孔径は、セパレータを厚さ方向の中央面で、表裏2半
分に無機粉体の低充填密度側と高充填密度側に分割した
場合の低充填密度側で5〜10μm、高充填密度側で3
〜8μmであることが好ましい。
【0007】本発明の密閉型鉛蓄電池用セパレータに用
いるガラス繊維は、平均繊維径が0.5〜4μmの含ア
ルカリ微細ガラス繊維を単独、或いは、2種類以上混合
して用いることができる。
【0008】また、上記平均繊維径のガラス繊維からガ
ラス繊維主体のシートを湿式抄造する場合には、ガラス
繊維のみから構成してもよいが、高加圧組立時の極板を
構成する格子エッジによる切れ耐性を向上させたり、U
字曲げ加工部の強度を向上することを目的として、20
質量%まで有機繊維を含有させてもよい。ここで用いる
有機繊維は、耐酸性を有するポリオレフィン、ポリエス
テルまたはアクリル繊維等が利用できる。熱融着型の繊
維を用いると強度特性をより向上できることからより好
適である。
【0009】また、本発明の密閉型鉛蓄電池用セパレー
タに用いる無機粉体は、ガラス繊維主体の抄造シートの
表面および内部に形成された孔部分の、特に、厚み方向
の一面側に高充填密度に分散状態で混在し、セパレータ
の孔構造を複雑迷路化する役割を担うものである。
【0010】また、無機粉体は、隔離板としての機能を
低下させないために、電気絶縁性および耐酸性を有して
いることが必要である。これらの条件を満足する無機粉
体の粒子径としては、後工程でシート内部に分散状態で
混在せしめるために、少なくとも抄造シートの平均孔径
よりも小さいものを用いることが必要であり、通常の条
件下では二次粒子径が5μm以下であることが必要であ
り、より好ましくは3μm以下である。
【0011】また、粒子径は一定の幅の範囲内で揃って
いることがより好ましいが、実質的には、平均粒子径5
μm以下、より好ましくは3μm以下の範囲内での粒子
径のバラツキは、出来上がるセパレータの諸特性に特に
影響を与えるものではなく、前記範囲内であれば粒子径
がばらついたものでも十分使用に耐える。
【0012】また、上記条件を満足する無機粉体として
は、シリカ、アルミナ、チタニアなどの無機酸化物のほ
か、硫酸カルシウム、硫酸バリウムなどの硫酸塩も使用
できる。
【0013】尚、本発明の無機粉体の役割は、セパレー
タの孔部分に分散状態で混在せしめることによって、セ
パレータの孔構造を操作することにあり、粒子径を規定
して用意した粉体粒子を用いて孔を埋めることが目的で
あることから、用いる粉体の比重はできるだけ小さいも
のを用いる方が材料コスト面からは有利である。
【0014】また、無機粉体は、水溶性無機塩類によっ
てガラスマットシートの空隙内に固定化された状態で混
在させることもできる。この場合には、無機粉体をガラ
ス繊維に固定化して、セパレータ取扱い時の粉落ちを低
減させることができるのでより好ましい。尚、水溶性無
機塩類は、それ自身、電解液中に溶出することで、耐デ
ンドライトショート性を向上させる機能を持っている。
【0015】無機粉体(もしくは水溶性無機塩類以外の
無機粉体と水溶性無機塩類)を、ガラス繊維主体の抄造
シートの表面および内部に形成された孔部分に、シート
の厚さ方向の一面側から他面側に向けて漸次高充填密度
となるように分散状態に混在せしめるためには、抄造シ
ートを抄造後、後工程において、無機粉体(もしくは水
溶性無機塩類以外の無機粉体と水溶性無機塩類)を分
散、溶解させた液を用いて、シートの一方の面に対し
て、含浸、塗工、或いは、散布するようにする。尚、後
工程で粉体を処理する方法では、抄造時に粉体を混抄す
る方法のように、粉体が繊維同士の絡みを妨げたり、酸
性抄造時に形成される無機バインダー効果を妨げたりす
るようなことがないため、高強度のシートが得られる利
点がある。
【0016】また、無機粉体(もしくは水溶性無機塩類
以外の無機粉体と水溶性無機塩類)を抄造シートに混在
せしめる場合、シートは、湿紙状態であっても、乾紙状
態であってもよいが、工業的な面から効率を考慮すれ
ば、抄造工程と後工程が連結された一連の設備装置の中
で湿紙状態のまま抄造工程から後工程に移行するのが好
ましい。
【0017】また、水溶性無機塩類としては、従来から
ショート防止剤として電解液中に添加されている硫酸塩
類が粉体の固定化および耐ショート性の向上効果の面か
ら好適である。
【0018】また、水溶性無機塩類の付着量は、無機粉
体込みでのセパレータ重量に対して、0.5〜10質量
%の範囲とするのが好ましい。0.5質量%未満では、
無機粉体のガラス繊維への固定化効果が不十分であるた
め好ましくない。10質量%超えでは、セパレータが硬
くなりすぎて、U字曲げ加工時に割れを生じる危険性が
あるため好ましくない。
【0019】また、本発明の密閉型鉛蓄電池用セパレー
タを電池に組み込んで使用する際には、正負両極のうち
電池容量が規制される側の極板にセパレータの無機粉体
の低充填密度側を当接させるようにするのが好ましい。
このようにすることで、正負両極のうち電池容量が規制
される側の極板に対して、より多くの電解液を供給する
ことができ、結果として電池の放電性能を高めることが
できる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を図面とともに実施例に基づき
詳細に説明する。 (実施例1)図2に示すように平均繊維径1μmからな
る微細ガラス繊維を湿式抄造して得られたシート1の片
面1Bから平均二次粒子径1.5μmのシリカ粉体を分
散させたシリカ分散液2へ含浸し、次いで該含浸面1B
から吸引脱水した後、該吸引面1B側から熱風を吹き付
け、前記含浸面1B側にシリカ粉体が集中して付着した
厚さ0.8mmのセパレータを得た。
【0021】(実施例2)平均繊維径1μmからなる微
細ガラス繊維を湿式抄造して得られたシートの片面から
コートロールを用いて平均二次粒子径1.5μmのシリ
カ粉体を分散させたシリカ粉体分散液を付着させた後、
乾燥し、シリカ粉体が片面に集中して付着した厚さ0.
8mmのセパレータを得た。
【0022】(比較例1)図3に示すように平均繊維径
1μmからなる微細ガラス繊維を湿式抄造して得られた
シート1の両面から平均二次粒子径1.5μmのシリカ
粉体を分散させたシリカ粉体分散液2へ含浸し、次いで
脱水ロールを用いて脱水した後、両面側から熱風を吹き
付け、両面の表面側にシリカ粉体が集中して付着した厚
さ0.8mmのセパレータを得た。
【0023】(比較例2)平均繊維径1μmからなる微
細ガラス繊維を湿式抄造し、乾燥して厚さ0.8mmの
セパレータを得た。
【0024】次に、上記実施例1乃至2並びに比較例1
乃至2で得られたそれぞれのセパレータについて、次の
ような試験を行った。前記セパレータと、正極板6枚、
負極板7枚を用いて極群を構成し、次いで該極群を電槽
に挿入した後、比重1.15の希硫酸を注液し、次いで
電槽化成を行い、5時間率容量10Ahの電池を作製し
た。この時の、化成時の短絡発生、初期容量、低温高率
放電性能をそれぞれ観察した。その観察結果を表1に示
す。
【0025】試験方法については、以下のようにした。 [セパレータの平均孔径]セパレータを、厚さ方向の中
央面を境にして表裏2半分に分割し(それぞれA面、B
面と称する)、液体ポロシメータ(コールターカウンタ
ー社製)を用いて平均孔径を測定した。 [低温高率放電性能]放電電流60Aで終止電圧1.0
Vとなるまでの時間(=高率放電容量)を計測し、比較
例1の高率放電容量を100%として、各電池の容量を
相対値(%)で示した。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】本発明の密閉型鉛蓄電池用セパレータ
は、次のような効果を有する。 (1)本発明の密閉型鉛蓄電池用セパレータによれば、
無機粉体を、セパレータの厚さ方向の一方の面に集中し
て混在せしめているので、この無機粉体の高充填密度面
で効率的にデンドライトショート防止効果を発揮させる
ことができるとともに、他方の無機粉体の低充填密度面
では、高空隙率であるためにより多くの電解液を保持で
きる。したがって、電池に組み込む場合には、この面
を、正負両極のうち電池容量が規制される側の極板に当
接させるようにすれば、電池容量が規制される側の極板
に対して、より多くの電解液を供給することができ、結
果として電池の放電性能を効率的に高めることができ
る。 (2)本発明の密閉型鉛蓄電池用セパレータは、好まし
くは、微細ガラス繊維主体のシートを抄造後、後工程に
て無機粉体を分散した液を用いて、シートの一方の面に
対して、含浸、塗工、或いは、散布処理することによっ
て作られることから、無機粉体を抄造シートの表面およ
び内部の孔部分に効率的に分散、混在せしめることがで
きる。このため、セパレータの孔構造を複雑迷路化する
ことができ、PbSO4結晶がセパレータ内部を直線的
に貫通することを防止することができ、デンドライトが
セパレータを貫通して両極板間を連結するのに要する距
離(すなわち時間)を稼ぐことができるようになるの
で、極板間隔が狭い電池に使用した場合であっても、デ
ンドライトショートの発生率を低減することができ、電
池の寿命延長を図ることができる。 (3)本発明の密閉型鉛蓄電池用セパレータは、好まし
くは、微細ガラス繊維主体のシートを抄造後、後工程に
て無機粉体を処理することによって作られることから、
従来の混抄法による場合のように、ガラスマットシート
の繊維の絡みを阻害することがないため、セパレータ強
度を低下させることがなく、良好な電池組立性を維持す
ることができる。 (4)無機粉体を、ショート防止剤としても作用する水
溶性無機塩類と共に用いるようにすれば、無機粉体をセ
パレータ中に固定化できるため、セパレータ取扱い時に
粉落ちがなく、作業環境の向上が図れる。また、この場
合、無機粉体は水溶性無機塩類の担持体として働くた
め、ガラスマットセパレータに単独で硫酸塩を付着処理
させた場合に比較して、多量の硫酸塩を担持させてもU
字曲げ性を損なうことがない利点がある。 (5)このように、本発明の密閉型鉛蓄電池用セパレー
タによれば、湿式抄造して得た微細ガラス繊維主体のシ
ートに、無機粉体を、セパレータの厚さ方向の一面側か
ら他面側に向けて漸次高充填密度となるように混在せし
めてなり、正負両極のうち電池容量が規制される側の極
板に該セパレータの無機粉体の低充填密度側を当接させ
るようにして電池に組み込むことで、デンドライトショ
ートを効率よく防止でき、かつ、電池の放電性能を高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例による密閉型鉛蓄電池用セ
パレータの無機粉体の存在状態を説明するための説明断
面図
【図2】 本発明の一実施例による密閉型鉛蓄電池用セ
パレータの製造方法を説明するための説明図
【図3】 比較例として記載の密閉型鉛蓄電池用セパレ
ータの製造方法を説明するための説明図
【符号の説明】
1 シート 1A シートの一面(無機粉体の低充填密度側) 1B シートの他方の面(無機粉体の高充填密度側) 2 無機粉体分散液 10 セパレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 秀夫 岐阜県不破郡垂井町630 日本無機株式会 社垂井工場内 Fターム(参考) 5H021 AA06 BB08 BB12 CC02 CC03 CC05 EE17 EE22 EE23 EE28 HH01 HH03 HH05 5H028 AA01 AA05 CC08 CC10 EE02 EE05 EE08 HH01 HH03 HH05

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湿式抄造して得た微細ガラス繊維主体の
    シートに無機粉体を分散状態で15〜30質量%混在せ
    しめてなる密閉型鉛蓄電池用セパレータであって、該無
    機粉体を、セパレータの厚さ方向の一面側から他面側に
    向けて漸次高充填密度となるように混在せしめたことを
    特徴とする密閉型鉛蓄電池用セパレータ。
  2. 【請求項2】 前記セパレータの平均孔径は、セパレー
    タを厚さ方向の中央面で、表裏2半分に無機粉体の低充
    填密度側と高充填密度側に分割した場合の低充填密度側
    で5〜10μm、高充填密度側で3〜8μmであること
    を特徴とする請求項1記載の密閉型鉛蓄電池用セパレー
    タ。
  3. 【請求項3】 前記無機粉体が、電気絶縁性でかつ耐酸
    性の無機粉体であることを特徴とする請求項1または2
    記載の密閉型鉛蓄電池用セパレータ。
  4. 【請求項4】 前記無機粉体が、シリカ、アルミナ、或
    いは、チタニアであることを特徴とする請求項3記載の
    密閉型鉛蓄電池用セパレータ。
  5. 【請求項5】 前記無機粉体の二次粒子径が5μm以下
    であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記
    載の密閉型鉛蓄電池用セパレータ。
  6. 【請求項6】 前記無機粉体の二次粒子径が3μm以下
    であることを特徴とする請求項5記載の密閉型鉛蓄電池
    用セパレータ。
  7. 【請求項7】 前記無機粉体は、水溶性無機塩類によっ
    て前記シートの空隙内に固定化された状態で混在されて
    いることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載
    の密閉型鉛蓄電池用セパレータ。
  8. 【請求項8】 前記水溶性無機塩類が、ショート防止剤
    として作用する硫酸塩であることを特徴とする請求項7
    記載の密閉形鉛蓄電池用セパレータ。
  9. 【請求項9】 前記水溶性無機塩類が、無機粉体込みで
    のセパレータ重量に対して0.5〜10質量%含有され
    ていることを特徴とする請求項7または8記載の密閉型
    鉛蓄電池用セパレータ。
  10. 【請求項10】 前記無機粉体は、抄造後の後工程にお
    いて、前記シートに混在されたことを特徴とする請求項
    1乃至9のいずれかに記載の密閉型鉛蓄電池用セパレー
    タ。
  11. 【請求項11】 前記セパレータの厚みが1.0mm未
    満であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか
    に記載の密閉型鉛蓄電池用セパレータ。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至11のいずれかに記載の
    セパレータを用いた密閉型鉛蓄電池であって、正負両極
    のうち、電池容量が規制される側の極板に前記セパレー
    タの無機粉体の低充填密度側を当接させるようにしたこ
    とを特徴とする密閉型鉛蓄電池。
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