JP2002150854A - 酸化物超電導導体とその製造方法 - Google Patents

酸化物超電導導体とその製造方法

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JP2002150854A
JP2002150854A JP2000341075A JP2000341075A JP2002150854A JP 2002150854 A JP2002150854 A JP 2002150854A JP 2000341075 A JP2000341075 A JP 2000341075A JP 2000341075 A JP2000341075 A JP 2000341075A JP 2002150854 A JP2002150854 A JP 2002150854A
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oxide
solid solution
oxide superconductor
superconductor
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JP2000341075A
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Kazutomi Kakimoto
一臣 柿本
Natsuo Yasuhara
夏朗 保原
Toru Izumi
徹 泉
Katsuya Hasegawa
勝哉 長谷川
Yuichi Nakamura
雄一 中村
Teruo Izumi
輝郎 和泉
Toru Shiobara
融 塩原
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Fujikura Ltd
Kansai Electric Power Co Inc
Railway Technical Research Institute
International Superconductivity Technology Center
Sumitomo Electric Industries Ltd
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Original Assignee
Fujikura Ltd
Kansai Electric Power Co Inc
Tokyo Electric Power Co Inc
Railway Technical Research Institute
International Superconductivity Technology Center
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、固溶体層を熱力学的に安定させた
状態で成長させることができ、液相エピタキシー法によ
る固溶体層と酸化物超電導層の生成を安定的に行うこと
ができ、歩留まりを良好として、良質の酸化物超電導層
を生成させることを目的とする 【解決手段】 本発明は、高融点金属からなる基材1上
に酸化物中間層2が形成され、該酸化物中間層上に該酸
化物中間層構成元素を含む酸化物超電導体と同様の構造
を有する種膜層3が形成され、該種膜層上に前記酸化物
中間層を構成する元素を含む酸化物超電導体の構成元素
の液相エピタキシー法による固溶体層4が形成され、該
酸化物超電導固溶体層上に酸化物超電導層5が形成され
てなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超電導ケーブル、
超電導マグネットあるいは電流リード等に利用可能な酸
化物超電導導体とその製造方法に関し、液相エピタキシ
ー法を利用して基材上の酸化物中間層上に酸化物超電導
層を形成したものとその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】酸化物超電導体はその結晶軸の特定の方
向に電気を流し易く、他の特定の方向に電気を流し難い
という電気的異方性を有しており、この電気的異方性を
有するが故に酸化物超電導体を用いて酸化物超電導導体
を構成する場合は酸化物超電導体の結晶を特定の電気を
流す方向に配向させなくてはならないという問題を有し
ている。また、酸化物超電導体はセラミックの1種であ
り、曲げや歪に弱いので、酸化物超電導体を超電導線材
などの超電導導体として利用しようとする場合、フレキ
シブルなテープ状などの金属基材の上に薄膜状の酸化物
超電導層を設けることがなされている。このような背景
から従来では、金属製のテープ状の基材上に酸化物超電
導層を成膜する手段の一例として、テープ状の基材の上
に化学気相蒸着法(CVD法)などのような気相法によ
り酸化物超電導層を成膜する方法がなされているが、気
相法による成膜方法は、結晶配向性に優れた酸化物超電
導層を製造できる手段ではあるものの、成膜レートが極
めて悪く、厚膜状の超電導層、および長尺の超電導層を
製造するには有効ではないという問題を有している。
【0003】このような背景から近年、酸化物超電導層
の厚膜を高速成膜し得る方法の一例として、液相エピタ
キシー法が提案されている。この液相エピタキシー法と
は、目的とする酸化物超電導体を初晶として成長可能な
組成の融液を用い、この融液に基材を浸漬し、基材を徐
々に融液から引き上げ、融液の液面から引き出される基
材の表面部分に酸化物超電導層を生成させようとする方
法である。この液相エピタキシー法によれば、気相法で
得られる薄膜の数10倍の厚さのものを早い成膜レート
で形成できるとされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この液相エピタキシー
法によりテープ状の基材に酸化物超電導層を形成するた
めに本発明者らは、耐熱合金テープの基材上にMgOを
中間層として形成し、中間層上に酸化物超電導体の種膜
層を成膜法により形成し、この種膜層付きの基材を酸化
物超電導体の構成元素を含む融液に浸漬してから取り出
す液相エピタキシー法を実施し、MgOの中間層上に酸
化物超電導層を形成するという方法を実験していた。と
ころがこの方法によれば、液相エピタキシー法を実施し
て種膜層上に酸化物超電導層を形成する場合、種膜層の
一部が融液中に不安定に溶解し易い問題があり、種膜層
上に酸化物超電導層が満足に成長しないか、得られた酸
化物超電導層の膜厚が不均一になるか、場合によっては
基材から剥離し易くなり、液相エピタキシー法を実施し
て得られる酸化物超電導層の歩留まりが20%程度とな
ってしまう問題があった。
【0005】本発明は前述の背景に基づいてなされたも
ので、液相エピタキシー法を用いて種膜層上に固溶体層
と酸化物超電導層を生成した場合であっても、種膜層を
熱力学的に安定させた状態で成長させることができ、液
相エピタキシー法による酸化物超電導層の生成を安定的
に行うことができ、歩留まりを良好として、良質の酸化
物超電導層を生成させることを可能とする酸化物超電導
導体の提供を目的とする。本発明の製造方法は、基材上
に厚膜状の酸化物超電導層を気相法に比べて格段に大き
な成膜レートで形成することができる液相エピタキシー
法を実施する場合に歩留まりを良好とすることができる
方法の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、高融点金属からなる基材上に酸化物中間層
が形成され、該酸化物中間層上に該酸化物中間層構成元
素を含む酸化物超電導体と同様の構造を有する種膜層が
形成され、該種膜層上に前記酸化物中間層を構成する元
素を含む酸化物超電導体の構成元素の液相エピタキシー
法による固溶体層が形成され、該酸化物超電導固溶体層
上に酸化物超電導層が形成されてなることを特徴とす
る。
【0007】基材上に酸化物中間層構成元素を含む種膜
層を形成しているので、その上に形成される酸化物超電
導体と同様の構造を有する固溶体層を液相エピタキシー
法により形成する場合、融液中に酸化物中間層構成元素
を添加しておくことで、種膜層を融液で溶解して損傷さ
せるおそれを少なくして液相エピタキシー法を実施する
ことができ、種膜層上に目的の組成の酸化物超電導体と
同様の構造を有する固溶体層を形成できる。そして、こ
の固溶体層を利用して更に液相エピタキシー法を実施す
ることで良好な歩留まりで酸化物超電導層を生成でき
る。
【0008】本発明は、前記酸化物中間層がMgOから
なり、前記酸化物超電導体と同様の構造を有する固溶体
層にMgが含有されてなることを特徴とする。酸化物中
間層としてMgOを用いることで、その上に形成される
種膜層の結晶配向性を良好なものとすることができ、結
果的に固溶体層と酸化物超電導層の結晶配向性を良好と
することができる。本発明は、前記基材がNi系の高融
点合金からなることを特徴とする。Ni系の高融点金属
であるならば、耐熱性に優れ、融液に浸漬して処理を行
う液相エピタキシー法を実施しても基材に損傷を受ける
ことがない。本発明は、前記種膜層がYBaCuO系の
酸化物超電導体構成元素とMgを含むものであり、前記
固溶体層がYBaCuO系の酸化物超電導体構成元素と
Mgを含むものであり、前記酸化物超電導層がYBaC
uO系のものであることを特徴とする。YBaCuO系
の酸化物超電導層であるならば、臨界温度が高く、臨界
電流密度も高いものが得られ易い。
【0009】本発明の製造方法は、先に記載の酸化物超
電導導体を製造するに際し、酸化物中間層を備えた基材
を用い、前記酸化物中間層上に酸化物中間層を構成する
金属元素を含み酸化物超電導体と同様の構造を有する種
膜層を気相法により形成し、次いで該酸化物超電導体と
同様の構造を有する固溶体層と酸化物超電導層を液相エ
ピタキシー法により形成することを特徴とする。更に本
発明の製造方法は、前記種膜層上に前記固溶体層を形成
する際、前記酸化物中間層を構成する金属元素と前記酸
化物超電導層を構成する元素を有する融液に前記種膜層
付きの基材を浸漬して前記種膜層の溶解を防ぎながら固
溶体層を生成する液相エピタキシー法を行うことを特徴
とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明するが、本発明は以下の実施形態に
限定されるものではない。図1は本発明に係る酸化物超
電導導体の第1実施形態を示すもので、この実施形態の
酸化物超電導導体Aは、テープ状の長尺の基材1と、こ
の基材1の周面に各々順次被覆された酸化物中間層2
と、該酸化物中間層2上に被覆された酸化物超電導体と
同様の構造の種膜層3と、該酸化物超電導体と同様の構
造の種膜層3上に被覆された酸化物超電導体と同様の構
造を有する固溶体層4と、該酸化物超電導体と同様の構
造を有する固溶体層4上に被覆された酸化物超電導層5
とを具備して構成されている。なお、図面においては基
材1の周面全体に酸化物中間層2と酸化物超電導体と同
様の構造の種膜層3と酸化物超電導体と同様の構造を有
する固溶体層4と酸化物超電導層5とを被覆した構造と
したが、基材1の上面のみ、または下面のみ、あるいは
上下両面のみに酸化物中間層2と種膜層3と固溶体層4
と酸化物超電導層5とを積層した構造としても良いのは
勿論である。
【0011】前記基材1は、ハステロイなどのNi系合
金、NiCr合金、Ni、あるいはZr等の耐熱性に優
れた融点1000〜2000℃程度の高融点金属から構
成されている。なお、基材1として、図面に示すテープ
状のものではなく、基板状のものを用いることができる
のは勿論であり、この場合に配向性Ni合金基板、Mg
OやSrTiO3などの結晶配向性に優れた基板を用い
ても良い。これらの配向性に優れた基材1を用いるなら
ば、その上に積層される他の層の配向性も容易に配向制
御できるのでより好ましい。更に、基材1としてNi系
合金テープの表面を酸化などの手法により配向制御した
テープ基材を用いても良い。また、前記ハステロイは耐
熱性と耐酸化性に優れたNiCr系合金として知られる
もので、NiにMn、Fe、Co、Cr、Si、Fe、
Wなどの添加元素を必要量添加してなる組成系のNi合
金であり、より具体的には、Moを20%(重量%、以
下同じ)、Mnを2.0%、Feを20%含有し、残部
Niの組成を有するハステロイA、Moを26〜30
%、Coを2.5%、Cr、Mn、Siを各々1.0%、
Feを4〜7%含有し、残部Niの組成を有するハステ
ロイB、Moを15〜17%、Crを14.5〜16.5
%、Wを3〜4.5%、Mn、Siを各々1.0%、Fe
を4〜7%含有し、残部Niの組成を有するハステロイ
Cなどが知られているのでこれらのいずれを用いても良
い。この実施形態で用いる基材1は厚さ0.1mm〜0.
5mm程度のテープ状の可撓性を有するものを用いるこ
とができる。
【0012】前記酸化物中間層2は、基材1を構成する
ハステロイなどのNi系合金に対してZrなどの反応性
が低い材料からなるものが好ましく、具体的には、Mg
O、NiOなどからなる。この酸化物中間層2は、基材
1を構成するハステロイなどの高融点金属を後述する酸
化物超電導体の融液に浸漬した場合に基材1の溶解を防
止するための目的と、適用される酸化物超電導体に近い
結晶構造を有していて、酸化物超電導体の結晶を成長さ
せる場合に結晶がエピタキシャル成長し易い格子定数を
有し、酸化物超電導体の成膜用の下地膜となる得るもの
が好ましい。酸化物中間層2の厚さは、0.5×10-6
m(0.5μm)〜5×10-6m(5μm)程度の厚さ
であることが好ましく、具体的には1×10-6m(1μ
m)程度の膜厚とすることができる。
【0013】酸化物超電導体と同様の構造を有する種膜
層3は、組成式REaBabCu3yで示される酸化物超
電導体(ただし、REはYと希土類元素のNd、Sm、
Dy、La、Pr、Gd、Yb、Ho、Er、Tmのう
ち1種または2種以上を示し)の層であれば良く、後に
形成する酸化物超電導体と同様の構造を有する固溶体層
4と同一の組成のものでも、若干異なる組成比のもので
も良いが、同じ系のものが好ましい。この形態において
酸化物超電導体と同様の構造を有する種膜層3は、レー
ザ蒸着法、CVD法、スパッタリング法などの気相法
(成膜法)で形成された結晶配向性に優れたものである
ことが好ましく、その厚さは例えば0.01×10-6
(0.01μm)〜3×10-6m(3μm)程度とされ
ている。
【0014】前記酸化物超電導体と同様の構造を有する
固溶体層4は、目的とする電流通電用の酸化物超電導層
5と同じ組成のものに、先の酸化物中間層2を構成する
元素を添加したものを用いることが好ましい。例えば、
酸化物超電導層5が組成式REaBabCu3yで示され
る場合(ただし、REはY、Nd、Sm、Dy、Gd、
Ho、Er、Lu、Ybのうち1種または2種以上を示
し)、これらの中から適宜選択し、これらの組成に例え
ばMgOを添加したものが用いられる。これらの中でも
Y系としてY1Ba2Cu3yの組成を有するY系のも
の、Nd系としてNd1+xBa2-xCu3yの組成式で示
されるNd系のもの、あるいは、Sm1+XBa2-XCu3
yの組成式で示されるSm系のものなどが優れた超電
導特性を得られるものとして有用である。
【0015】前記酸化物超電導体と同様の構造を有する
固溶体層4は、先に示す組成の酸化物超電導体の構成元
素に加えて酸化物中間層2を構成する元素が含有された
ものである。酸化物超電導体と同様の構造を有する固溶
体層4に含有される元素として具体的にはMgO、Ni
Oを例示することができる。MgO、NiOの添加量は
固溶限界量を目安として含有させることができる。この
酸化物超電導体と同様の構造を有する固溶体層4は先の
酸化物超電導体の構成元素と先の酸化物中間層2の構成
元素を両方含む後述の融液から後述の液相エピタキシー
法により形成された薄膜状あるいは厚膜状のものであ
る。この酸化物超電導体と同様の構造を有する固溶体層
4は厚さ0.5×10-6m(0.5μm)〜3×10-6
(3μm)程度の範囲のものであり、例えば一例として
1×10-6m(1μm)程度の厚さとすることができ
る。この酸化物超電導体と同様の構造を有する固溶体層
4は酸化物中間層2を構成する元素(例えばMgO)を
固溶限界量含むので超電導特性の面では後述する酸化物
超電導層5に劣るが、酸化物超電導層5を液相エピタキ
シー法で成長させるための基の層として有効であるの
で、薄いものでも十分であり、薄膜状とした場合は固溶
体層4を形成する場合の液相エピタキシー法の成膜速度
も早くすることができる。
【0016】前記酸化物超電導層5は先に説明の酸化物
超電導体と同様の構造を有する固溶体層4の構成材料と
同じ酸化物超電導体からなるが、後述する液相エピタキ
シー法により形成されたものであり、この酸化物超電導
層5を通電用の主力の超電導層とする。この酸化物超電
導層5は例えば1×10-6m(1μm)〜10×10 -6
m(10μm)の範囲の厚さとすることができるが、こ
の範囲に限られるものではない。前述の組成系の中でも
1Ba2Cu3yの組成式で示されるY系、Sm1+X
2-XCu3yの組成式で示されるSm系が広く用いら
れていて有用である。ここで、酸化物超電導層5と前述
の酸化物超電導体と同様の構造を有する固溶体層4の組
み合わせとして選択できる組成系は、同じ組成系が好ま
しいが異なる組成系のものでも良い。
【0017】図1に示す構造の酸化物超電導導体Aを製
造するには、まず、基材1の周面に酸化物中間層2を形
成し、酸化物中間層2上に酸化物超電導体の種膜層3を
形成してなる基材を形成する。
【0018】基材1の周面に酸化物中間層2を形成する
には、レーザ蒸着法、電子ビーム蒸着法などの気相法で
形成する。この酸化物中間層2は後に形成する酸化物超
電導層5に比べて厚膜化する必要は無く、後に形成する
酸化物超電導体の種膜層3の結晶配向性を整える目的と
するので、0.5×10-6m(0.5μm)〜5×10 -6
m(5μm)程度の厚さに形成すれば良い。よって酸化
物中間層2を気相法(CVD法、スパッタ法、レーザ蒸
着法などの気相法)で1×10-6m(1μm)程度に形
成することができるが、この範囲の厚さに限定されるも
のではない。
【0019】続いて酸化物中間層2の周面に酸化物超電
導体の種膜層3をレーザ蒸着法、CVD法またはスパッ
タ法などの気相法により形成する。ここでの酸化物超電
導体と同様の構造の種膜層3は、後に説明する液相エピ
タキシー法により酸化物超電導体と同様の構造を有する
固溶体層4の厚膜を融液から成長させる場合の成長の種
となるべきものである。また、ここでの酸化物超電導体
と同様の構造の種膜層3は、液相エピタキシー法を実施
する場合に高温の融液に浸漬されるので、不均一な溶解
などに起因する損傷を生じないように充分な厚さとして
おくことが好ましく、レーザ蒸着法などで成膜が可能な
厚さである0.01×10-6m(0.01μm)〜3×1
-6m(3μm)程度、例えば1×10-6m(1μm)
程度形成すれば良い。よって、気相法であっても長尺の
基材に比較的容易に酸化物超電導種膜層3を形成するこ
とができる。
【0020】次に、酸化物超電導体と同様の構造を有す
る固溶体層4を形成するために、酸化物超電導体と同様
の構造を有する固溶体層4の構成元素の融液に酸化物中
間層2の構成金属元素を溶解した融液を作成する。ここ
で酸化物超電導体と同様の構造を有する固溶体層4とし
て、Y系などの酸化物超電導体の融液に酸化物中間層2
を構成するMgOを溶解したものを好ましくは用いるこ
とができる。
【0021】酸化物超電導体と同様の構造を有する固溶
体層4を酸化物超電導体と同様の構造の種膜層3上に形
成するには、酸化物中間層2と酸化物超電導体と同様の
構造の種膜層3を設けた基材1を酸化物超電導体構成元
素の融液に浸漬後に取り出す液相エピタキシー法を用い
る。液相エピタキシー法を実施するには、例えば、酸化
物超電導体と同様の構造を有する固溶体層4を構成する
酸化物超電導体の融液に対して飽和する量の酸化物中間
層構成元素、例えばMgOを添加した融液を容器に満た
し、この融液に種膜層3付きのテープ状の基材1を浸漬
してから基材1を徐々に取り出す操作を行なうものとす
る。なお、この融液の好ましい組成については後述す
る。以上の操作により融液を通過する基材1の種膜層3
の表面に融液の成分が付着し、基材上の種膜層3の表面
部分に酸化物超電導体と同様の構造の種膜層3を種結晶
として酸化物超電導体と同様の構造を有する固溶体層4
を良好な結晶配向状態で結晶成長させることができる。
しかもここで用いる種膜層3は充分な厚さを有し、しか
も酸化物中間層2の構成元素を含む融液から液相エピタ
キシー法で成長されるので、液相エピタキシー法の実施
の際、種膜層3が不均一な溶解を生じ、固溶体層4が不
均一に成長してしまうという問題を生じない。
【0022】なおここで、酸化物超電導体と同様の構造
を有する固溶体層4の膜厚は後に形成する酸化物超電導
層5よりも薄いもので酸化物中間層2や酸化物超電導体
と同様の構造の種膜層3と同等の薄膜状のもので差し支
えない。この酸化物超電導体と同様の構造を有する固溶
体層4にMgOを添加するのは、融液が1000℃以上
と高温であって、この融液に基材1を浸漬した際に酸化
物中間層2が高温に加熱されて融液と反応しないよう
に、また、仮に多少反応したとしても酸化物中間層2が
融液側に溶出しないようにするためである。MgOが融
液の中に飽和量を越えて多量添加されているならば、仮
にMgOの酸化物中間層2が融液と反応しても酸化物中
間層2のMgOが融液側に溶出するおそれは少なく、酸
化物中間層2が損傷することはない。
【0023】次に、酸化物超電導層5を酸化物超電導体
と同様の構造を有する固溶体層4上に形成するには、酸
化物中間層2と、酸化物超電導体と同様の構造の種膜層
3と、酸化物超電導体と同様の構造を有する固溶体層4
とを設けた基材1を酸化物超電導体の融液に浸漬後に取
り出す第2回目の液相エピタキシー法を行う。 第2回
目の液相エピタキシー法を実施するには、例えば、酸化
物超電導体の近似組成の融液を容器に満たし、前記融液
に先の酸化物超電導体と同様の構造を有する固溶体層4
を設けた基材1を浸漬してから基材1を徐々に取り出す
操作を行なう。ここで用いる第2回目の液相エピタキシ
ー用の融液には先の酸化物中間層2を構成する金属元素
は添加しないものとする。
【0024】例えば、Y1Ba2Cu3yで示される組成
系の酸化物超電導層5を用いる構造を採用する場合、酸
化物超電導層5を形成するには、前記融液として、Y2
Ba1Cu15の組成(略称Y211)の粉末を容器の
底部に収納し、その粉末の上に3BaCuO2+2Cu
Oの組成の混合物を載せ、全体の組成を例えばY:B
a:Cu=6:36:58の割合として全体を溶融して
得た融液を一例として用いることができる。
【0025】また、Nd1Ba2Cu3yで示される組成
系の酸化物超電導層5を用いる構造を採用する場合、酸
化物超電導層5を形成するには、容器底部側にNd4
2Cu2yで示される組成の融液を収納し、容器上部
側にBa3Cu4yで示される組成の融液を収納できる
ように、容器上部の融液の温度と容器底部の融液の温度
を制御する。例えばこのNd系の融液を用いる場合、容
器上部を1057℃に加熱し、容器底部を1080℃程
度に加熱する。なお、これらの融液は先の固溶体層4を
液相エピタキシー法により形成する場合に利用しても良
い。即ち、これらの融液に対して酸化物中間層2の構成
元素を添加したものを先の固溶体層4の形成用に用いる
ことができる。
【0026】以上の操作により融液の上部側から引き上
げるテープ状の基材の表面に融液の成分が付着し、固溶
体層4の表面部分に酸化物超電導体と同様の構造を有す
る固溶体層4を種結晶としてY1Ba2Cu3yで示され
る組成系の酸化物超電導素材層を良好な結晶配向状態で
結晶成長できる。これは、融液の底部側を高温度領域と
し、融液の上部側を低温度領域としているので、底部側
から上部側に対流が生じ、融液の底部側の過飽和状態の
融液が上部側の低温領域に達すると過飽和とされた成分
が選択的に結晶化しやすくなり、この低温領域に酸化物
超電導体と同様の構造を有する固溶体層4を備えた基材
を通過させることで酸化物超電導体と同様の構造を有す
る固溶体層4を基にして結晶成長を促進することができ
ることに起因している。なおここで、第2回目の液相エ
ピタキシー法を実施する際に用いる融液には酸化物中間
層2の構成金属元素を添加しないものとする必要があ
る。ここで仮に、酸化物中間層2の構成金属元素を融液
に添加すると、酸化物超電導素材層を生成する場合に酸
化物中間層構成元素を含む化合物が酸化物超電導素材層
とともに析出するおそれが高い。よってこの場合に用い
る融液は、目的の組成とするための酸化物超電導体の構
成元素のみを含むものとする。
【0027】このようにして得られた厚膜状の酸化物素
材層を350〜600℃の温度に好ましくは酸素雰囲気
中において数時間〜数100時間熱処理することで酸化
物超電導素材層に酸素を十分に供給して結晶構造を整
え、酸化物超電導素材層を酸化物超電導層5にすること
ができ、これにより図1に示すものと同等の厚膜状の結
晶配向性の良好な酸化物超電導層5を備えた酸化物超電
導導体Aを得ることができる。また、第2回目の液相エ
ピタキシー法に用いる融液に、酸化物超電導体構成元素
以外の酸化物中間層構成元素を含ませないので、不要な
化合物相の析出を抑制することができ、目的の組成の酸
化物超電導素材層のみを析出させることができ、超電導
特性に優れた酸化物超電導導体を得ることができる。
【0028】以上説明の液相エピタキシー法により酸化
物超電導層5を形成するならば、厚さ2×10-6m(2
μm)〜10×10-6m(10μm)程度の厚膜状の酸
化物超電導層5を気相法よりも格段に早い、例えば、1
×10-6m(1μm)/分程度の成膜レートで得ること
ができる。これに対し、気相法(スパッタリング法、蒸
着法、CVD法等)において成膜レートが比較的早いも
のとして知られるCVD法であっても、通常の成膜レー
トは0.01×10-6m(0.01μm)/分程度である
ので、液相エピタキシー法による成膜レートが如何に早
いものであるかということが理解できる。更に、酸化物
超電導体と同様の構造の種膜層3を酸化物中間層2上に
良好な結晶配向性でもって形成するならば、液相エピタ
キシー法で形成する酸化物超電導体と同様の構造を有す
る固溶体層4の配向性を良好にすることができ、この酸
化物超電導体と同様の構造を有する固溶体層4を基に液
相エピタキシー法で得られた酸化物超電導層5であるな
らば、良好な結晶配向性を有するものを得ることがで
き、優れた臨界電流を示す酸化物超電導導体を提供でき
る。
【0029】
【実施例】厚さ0.2mm、幅10mm、長さ1000
mmの無配向ハステロイテープ基板(テープ基材)の上
下両面にレーザ蒸着法により(100)面内配向したM
gOの酸化物中間層を形成した。この試料の両面にMg
を添加したYBaCuOターゲットを用いたレーザ蒸着
法により(100)面配向した1μm厚のYBaCuO
系酸化物超電導体と同様の構造の種膜層を形成した。次
いでこの試料に対し、Mgを飽和させたYBaCuO融
液を用いた液相エピタキシー法により酸化物超電導体と
同様の構造を有する厚さ1μmの酸化物超電導体と同様
の構造を有する固溶体層を形成した。なお、前記融液と
してより具体的には、Y2Ba1Cu15の組成(略称Y
211)の粉末を容器の底部に収納し、その粉末の上に
3BaCuO2+2CuOの組成の混合物を載せ、全体
の組成を例えばY:Ba:Cu=6:36:58の割合
として、これに飽和量のMgOの粉末を添加して全体を
溶融して得た融液を用いた。
【0030】次に、Mgを添加していないYBaCuO
融液を用いて液相エピタキシー法により厚さ5×10-6
m(5μm)の酸化物超電導素材層を形成した。次いで
この酸化物超電導素材層を酸素雰囲気中において500
℃に400時間加熱する熱処理を施して酸化物超電導層
を生成させ、酸化物超電導導体を得た。この酸化物超電
導導体に対して液体窒素中において零磁場で4端子法に
よる通電試験を行ったところ、500Aを超える臨界電
流(Ic)を得ることができ、優れた超電導導体である
ことを確認することができた。また、以上説明した方法
による液相エピタキシー法の歩留まりは80%を越える
値となり、従来の20%程度の歩留まりに比較して格段
に優れた歩留まりを得ることができた。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明の酸化物超電
導導体にあっては、基材と、酸化物中間層と、酸化物中
間層構成元素を含む種膜層と、酸化物超電導体と同様の
構造を有する液相エピタキシー法による固溶体層と、酸
化物超電導層を具備してなり、固溶体層が良好な結晶配
向性で液相エピタキシー法によって種膜層の上に成長さ
れ、液相エピタキシー法の実施の際に種膜層の損傷を防
止できるので、種膜層上に良好な状態で固溶体層を生成
でき、更にその上に良好な臨界電流特性を発揮する酸化
物超電導導体を得ることができる。従って液相エピタキ
シー法による酸化物超電導導体製造時の歩留まり向上に
寄与する。また、種膜層が酸化物中間層構成元素を含む
ので、酸化物中間層に対する種膜層の生成も良好な状態
で整合性良くなされ、更にこの種膜層上に酸化物中間層
構成元素を含む種膜層が形成されるので、良好な整合性
の種膜層が酸化物中間層上に得られる。この種膜層上に
固溶体層が形成されるので、液相エピタキシー法によっ
て、種膜層が融液に浸漬されて高温加熱された場合であ
っても種膜層の損傷を起こす事なく固溶体層が良好に結
晶成長されて良好な固溶体層が生成され、この固溶体層
を基に良好な結晶配向性の酸化物超電導層が生成され
る。
【0032】前記基材をNi系などの高融点金属から形
成することで、基材の耐熱性と耐食性を確実なものとす
ることができる。また、酸化物中間層をMgOなどの酸
化物から構成することで液相エピタキシー法により融液
に浸漬されて高温度に加熱されて製造された場合であっ
ても、基材との反応を抑制することができ、液相エピタ
キシー法を実施する場合の融液に対する耐性を確実なも
のとできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明に係る酸化物超電導導体の第1
の実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
A・・・酸化物超電導導体、1・・・基材、2・・・酸化物中間
層、3・・・種膜層、4・・・固溶体層、5・・・酸化物超電導
層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000002130 住友電気工業株式会社 大阪府大阪市中央区北浜四丁目5番33号 (71)出願人 000173784 財団法人鉄道総合技術研究所 東京都国分寺市光町2丁目8番地38 (71)出願人 391004481 財団法人国際超電導産業技術研究センター 東京都港区新橋5丁目34番3号 栄進開発 ビル6階 (72)発明者 柿本 一臣 東京都江東区東雲1丁目14番3号 財団法 人国際超電導産業技術研究センター 超電 導工学研究所内 (72)発明者 保原 夏朗 東京都江東区東雲1丁目14番3号 財団法 人国際超電導産業技術研究センター 超電 導工学研究所内 (72)発明者 泉 徹 東京都江東区東雲1丁目14番3号 財団法 人国際超電導産業技術研究センター 超電 導工学研究所内 (72)発明者 長谷川 勝哉 東京都江東区東雲1丁目14番3号 財団法 人国際超電導産業技術研究センター 超電 導工学研究所内 (72)発明者 中村 雄一 東京都江東区東雲1丁目14番3号 財団法 人国際超電導産業技術研究センター 超電 導工学研究所内 (72)発明者 和泉 輝郎 東京都江東区東雲1丁目14番3号 財団法 人国際超電導産業技術研究センター 超電 導工学研究所内 (72)発明者 塩原 融 東京都江東区東雲1丁目14番3号 財団法 人国際超電導産業技術研究センター 超電 導工学研究所内 Fターム(参考) 4M113 AD35 AD36 AD68 BA04 BA11 BA15 BA21 BA29 CA34 5G321 AA04 DB22 DB33

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高融点金属からなる基材上に酸化物中間
    層が形成され、該酸化物中間層上に該酸化物中間層構成
    元素を含む酸化物超電導体と同様の構造を有する種膜層
    が形成され、該種膜層上に前記酸化物中間層を構成する
    元素を含む酸化物超電導体の構成元素の液相エピタキシ
    ー法による固溶体層が形成され、該酸化物超電導固溶体
    層上に酸化物超電導層が形成されてなることを特徴とす
    る酸化物超電導導体。
  2. 【請求項2】 前記酸化物中間層がMgOからなり、前
    記酸化物超電導体と同様の構造を有する固溶体層にMg
    が含有されてなることを特徴とする請求項1記載の酸化
    物超電導導体。
  3. 【請求項3】 前記基材がNi系の高融点合金からなる
    ことを特徴とする請求項1または2記載の酸化物超電導
    体。
  4. 【請求項4】 前記基材の片面または両面に、酸化物中
    間層と種膜層と固溶体層と酸化物超電導層が積層されて
    なることを特徴とする請求項1,2または3記載の酸化
    物超電導導体。
  5. 【請求項5】 前記種膜層がYBaCuO系の酸化物超
    電導体構成元素とMgを含むものであり、前記固溶体層
    がYBaCuO系の酸化物超電導体構成元素とMgを含
    むものであり、前記酸化物超電導層がYBaCuO系の
    ものであることを特徴とする請求項1、2、3または4
    に記載の酸化物超電導導体。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の構造を有する酸化物超
    電導導体を製造するに際し、酸化物中間層を備えた基材
    を用い、前記酸化物中間層上に酸化物中間層を構成する
    金属元素を含み、酸化物超電導体と同様の構造を有する
    種膜層を気相成長法により形成し、次いで該酸化物超電
    導体と同様の構造を有する固溶体層と酸化物超電導層を
    液相エピタキシー法により形成することを特徴とする酸
    化物超電導導体の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記種膜層上に前記固溶体層を形成する
    際、前記酸化物中間層を構成する金属元素と前記酸化物
    超電導層を構成する元素を有する融液に前記種膜層付き
    の基材を浸漬して前記種膜層の溶解を防ぎながら固溶体
    層を生成する液相エピタキシー法を行うことを特徴とす
    る請求項6に記載の酸化物超電導導体の製造方法。
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