JP2002149964A - 資産運用支援システム - Google Patents

資産運用支援システム

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JP2002149964A
JP2002149964A JP2000347828A JP2000347828A JP2002149964A JP 2002149964 A JP2002149964 A JP 2002149964A JP 2000347828 A JP2000347828 A JP 2000347828A JP 2000347828 A JP2000347828 A JP 2000347828A JP 2002149964 A JP2002149964 A JP 2002149964A
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JP2000347828A
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Hiroshi Takahashi
大志 高橋
Masatora Inaba
将虎 稲葉
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Chuo Mitsui Trust and Banking Co Ltd
Original Assignee
Chuo Mitsui Trust and Banking Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、投資の資産配分を決めるのに統合的な
ツールが存在しなかった。そのため、資産収益率予測、
資産配分、リスク分析と言う一連の運用プロセスが運用
者の主観的な定性判断により決定される割合が大きく、
客観的な評価が困難である。このため、プロセス全体が
不透明なものとなっている。 【解決手段】 計量モデルまたは相場観に基づく資産収
益率予測と計量モデルに基づく共分散推定値を取り込
む。計量モデルまたは相場観に基づく資産収益率の1ま
たは複数を選択し、計量モデルに基づく共分散推定値を
選択し、選択された資産収益率予測値と選択された共分
散推定値から選択された最適化方法により最適資産配分
を算出する。これは資産配分計算結果のリスク量を計測
する分析部で分析しユーザの資産配分結果の評価に供す
る。最適資産配分の結果は出力して実際の投資に供す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンピュータを使用
して資産の運用支援を行なう資産運用支援システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より資産の運用、例えば、顧客から
信託された資金、年金などを世界のある国々にキャッシ
ュ(預金)、債券、株式、為替などに適当に分散させて適
当な期間投資し、資産からの収益をあげようとすること
が行なわれてきている。
【0003】資産の運用プロセスは資産収益率予測、資
産の配分、リスク分析と言った一連の過程からなる。と
ころで、このような過程のそれぞれには、投資理論とし
て諸説研究されており、部分的には客観性を持った計量
手法を用いている場合があるが、全体を網羅した一貫性
のある運用プロセスはなかった。例えば、収益率とリス
クとを勘案したときの最適化については、「ポートフォ
リオの最適化」竹原均著 朝倉書店発行 (1997.
4.20) に説明がある。また、時系列データを統計
的に解析する時系列分析については「経済時系列分析」
7.予測 廣松 毅、浪花 貞夫著 朝倉書店発行
(1995.9.20)に知られている。証券アナリスト
ジャーナル ページ56−67「相場観を織り込む最適
化」豊崎恭行 著 社団法人 日本証券アナリスト協会
発行(1993.12)には相場観と均衡収益率を統
合する方法について触れられているが、総合的なプロセ
スになっておらず相場観の表現が限定的であるなどの特
徴がある。また、リスクを推定する計量モデルとしてG
ARCHモデルが知られている。これは時間変化するリ
スクのモデル化を示したもので、「バリュー・アット・
リスクのすべて」第9章リスクと相関係数の予測 フィ
リップ・ジョリオン 著 第一勧業銀行金融技術研究チ
ーム 訳 シグマベイスキャピタル発行 (1999.
3.25)に説明がしてある。
【0004】しかしながら、実際の資産運用はこれらの
理論を意識しながらも個人の定性判断によるところが大
きいのが実状であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このため、次のような
課題が生じている。
【0006】資産収益率予測、資産配分、リスク分析と
言う一連の運用プロセスが運用者の主観的な定性判断に
より決定される割合が大きい。このため、プロセス全体
が不透明なものとなっており、客観的な評価が困難であ
る。
【0007】また、各プロセスが定性判断によるところ
が多いことから、プロセス全体を効率的に把握すること
が実質上難しくなっており、予測と資産配分(アロケー
ション)が矛盾する場合が出てくる。。
【0008】更に、定性判断に基づくプロセスで収益率
予測を基に資産配分を決定する場合には、資産間の関
係、すなわち、資産の収益率とリスクの水準および資産
間の相関係数が捉えられにくい。また、複数の予測のシ
ナリオがある場合、更に複雑となってシナリオ間の相関
関係など的確に捉え、合理的な方法で資産配分をするこ
とが困難である。
【0009】したがって、本発明の目的は客観性を有す
る計量モデルに、定性判断を合理的に反映させ、一連の
プロセス(予測と資産配分の整合性)が明確な透明性の高
いところの、資産収益率予測・資産配分・配分結果のリ
スク量把握といった資産運用プロセスの遂行を支援する
システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】記憶された収益率を取り
込んだりユーザによる収益率予測を誘導して入力させる
資産収益率予測入力部と、計量モデルに基づく共分散推
定値を取り込む入力部と、計量モデルに基づく資産収益
率予測値選択部と、計量モデルに基づく共分散推定値選
択部と、選択された資産収益率予測値と選択された共分
散推定値から選択された最適化方法により最適資産配分
を算出する最適化計算実行部と、資産配分計算結果のリ
スク量を計測する分析部と、資産配分計算結果を出力し
て実際の投資に供する出力部を有する。
【0011】
【発明の実施の形態】図1、図2は本発明の一実施例に
おけるシステム構成図である。図1に示される本体10
1、図2に示されるデータ取り込み・計量モデル値算出
部102は共にPCによって構成され、LAN103に
よって接続されている。本体101ではユーザが資産運
用支援システムを用いて、予測、資産配分、リスク分析
の一連のプロセスが行なわれる。一方、データ取り込み
・計量モデル値算出部102では上記プロセスで使用さ
れるデータを算出して本体101に入力する。
【0012】本体101は、マウス105、キーボード
106などを有する入力装置104、モニタ108、プ
リンタ109などを有する出力装置107、メモリ11
1を使いながらプログラムの実行を行なう演算回路11
0、プログラムとデータをプログラムの実行の際に格納
するメモリ111、プログラム113、データ114を
格納する記憶部112とを備えている。
【0013】プログラムとしては資産運用支援のための
メインプログラム(支援プログラム)、データとしては
メインプログラムに使用される各種データが記憶され
る。このデータはデータ取り込み・計量モデル値算出部
102から与えられる。各種データについては後述され
る。
【0014】データ取り込み・計量モデル値算出部10
2は、マウス115、キーボード116、モニタ11
7、モデム118などを有する入出力装置121、メモ
リ123を使いながらプログラムの実行を行なう演算回
路122、モデム118からのデータ、プログラム12
5、データ126を演算回路の処理のために格納するメ
モリ123、各種プログラム125と各種データ126
を記憶する記憶部124とを備えている。
【0015】ここでモデム118は電話回線などの通信
回線119によって外部のデータソース120に接続さ
れている。外部のデータソース120からは株価、為替
のレート、債券価格など時間と共に変化していく諸量の
値が与えられる。なお、ここではPCが機能によって別
れている構成例を示したが、同一のPC内で動作するよ
う構成されていても良い。
【0016】本発明の実施例における各種プログラムや
データなど詳細を説明する前に図3により、本実施例の
概要を説明する。図3はプロセスの概要を説明したもの
である。プロセスとは資産収益率の予測値と共分散値を
入力し、収益率の最適化を計算し、資産の配分を決め、
リスク量を計算する一連の処理の流れを指す。
【0017】入力としては収益率に関するものと、共分
散(リスク)に関するものとがある。収益率に関するも
のとしては時系列モデルA(時系列データに一定の統計
処理を施して抽出された時間的変動法則をモデル化した
もの)、クロスセクションモデルB(各資産の将来の期
待収益率に関する指標の大小の比較)、逆算収益率(共
分散・リスク回避度を示すパラメータ・資産配分比率、
例えば、ベンチマークの資産配分から逆算して収益率を
求めるもの)、定性判断(個人の調査・経験から求めら
れる収益率)がある。これらから1乃至複数選択可能で
あり、これらが後で例示する方法等により統合され、そ
のデータから最終リターン演算が行なわれる。
【0018】一方、共分散の入力としては時系列モデル
C、移動平均モデル(ヒストリカル共分散)、指数平滑
法、GARCHモデル(時系列モデルの一つでGARC
H法で作られたモデル)がある。これらの一つが共分散
入力として選択される。
【0019】次に、求められた最終リターンと選択され
た共分散モデルの1つを用いて最適化演算が行なわれ
る。最適化演算には既知の手法が利用される。例えば、
最大化ないし最小化する目的関数として、絶対リターン
−λ*リスク(λは定数)、超過リターン−λ*T.
E.(T.E.:トラッキングエラー)、リターン/リ
スク、リスク等がある。
【0020】こうして、最適化演算を行なった結果とし
て、資産配分結果、すなわちどの程度の資産をどの投資
対象に投資すべきかが得られる。次にこの結果について
どの程度のリスクがあるかのリスク量の確認が行われ
る。以上が概略の処理の流れである。次に、詳細に上記
処理について説明する。
【0021】図4は図1の支援プログラムのフローチャ
ートである。始めに条件・予測・共分散入力画面を表示
する(401)(入力も行なわれる)。ここでは図13か
ら図16までが表示される。これらは「次へ」または次
の処理を選択する「予測値の統合」などというボタンを
押すことにより切り替えられる。図13ではリスク回避
度、予測値モデルタイプ、予測期間、共分散タイプ、最
適化方法が条件として入力される。また、投資パフォー
マンス評価の基準となるベンチマークの資産構成比率
(合計は1となる)が入力される。ベンチマーク構成比率
は投資目的と取り得るリスク量等の情報から妥当と思わ
れるものが作成される。
【0022】図14では、ベンチマークの構成比率から
のチルト量の制約を入力している。デフォルトとして下
限が−1、上限が1が入力されている。デフォルトと異
なる制限を設けようとすれば、例えば、−0.05など
が入力される。次に為替エクスポージャーの指定がなさ
れる。ここでは最も一般的なフルオープンが選択された
ものとする。為替エクスポージャーとは株式などがある
国に投資されているときの為替のリスク量を示したもの
である。為替の取り扱いは為替ヘッジを行なわないフル
オープン以外に為替リスクを調節するため為替ヘッジを
可能とする方式、通貨エクスポージャーをユーザが入力
する方式等の選択ができる。次に、図15が表示され
る。これは個人の相場観を入力する画面の初期状態であ
る。ある予測モデルの期待収益率と標準偏差(予測レン
ジ共分散対角成分)の期待値が入力されている。図16
が利用者によって相場観が入力された状態を表してい
る。これは、利用者がキーボードで入力可能である。こ
の例ではデフォルトとして逆算収益率も選択されてい
る。図にも示したように最終リターン(統合リターン)
とは選択した予測値および入力した相場観を予測レンジ
共分散(自信度)に応じ逆算収益率と統合した値であ
る。最終リターン(統合リターン)は図15の初期入力
画面では逆算収益率を反映したものとなり、図16で
は、逆算収益率と入力した相場観を反映したものとなっ
ている。
【0023】この結果を見て、再度相場観を入力し直し
たい場合は画面のキャンセルボタンを押して、最初の画
面に戻る。これで良いと判断されたなら、画面の資産配
分計算実行ボタンが押されそれを入力する(402)。
すると、条件・予測・共分散取り込みのサブルーチンへ
と進む。
【0024】図5はこのサブルーチンを示したものであ
る。先ず、条件として入力された投資期間を取り込む
(501)。このとき、投資期間とは図13の予測期間
を指す。次に、ベンチマークウェイト、すなわちベンチ
マークの構成比率を取り込む(502)。次に、図14
で入力された制約条件を取り込む(503)。そして、
図13で入力したリスク回避度を取り込む(504)。
同じく図13で指定した最適化方法を取り込む(50
5)。
【0025】次に、選択された共分散値を取り込む(5
06)。図13に共分散タイプの選択画面がありここで
選択されたタイプの共分散データが取り込まれる。
【0026】ここで、図2に示した各プログラムについ
て、説明しておく。過去データ取り込みプログラムは図
示していないが、前述した外部データソースからの過去
のデータを取り込むプログラムである。時系列モデルA
計算実行プログラムを図6に示す。これは時系列モデル
を作成するプログラムである。先ず過去データの取り込
みを行い(601)、時系列モデルの係数を推定する
(602)。推定の方法は種々知られておりここでは例
えば最小自乗法によって推定されるものとする。
【0027】次に、推定された係数を用い将来の予測値
と予測誤差(予測レンジ共分散)を計算する(603)。
その際に、図9、図10で示すリターンファイルと図1
1、図12に示す行列で表された共分散ファイルを作成
する。予測値と予測誤差は同じに計算され、リターンフ
ァイルと共分散ファイルが作成される。図9のリターン
ファイル(過去)は過去4年間の例えば、国毎の短期金
利、長期金利や、国毎の債券、株式為替の指数(例えば
TOPIX)の状況のデータである。これから図10の
リターンファイル(予測)が作られる。予測値にはいくつ
かの表現形式があり、これらはプログラムのデータとし
て保有される。
【0028】図7はクロスセクションモデルB計算実行
プログラムのフローチャートである。過去データの取り
込みを行い(701)、指標の計算を行なう(70
2)。指標としては各国毎の長短金利差や、株式EPR
と債券利回りの差などが挙げられる。このような値から
総合的な指標が作成される。そして、予測値と予測誤差
を計算し(703)、クロスセクションBのリターンフ
ァイルと共分散ファイルを作成する(704)。これら
のファイル形式は図9〜図12とほとんど同じであり、
値が異なっているものである。但し、予測収益率の代わ
りに資産の魅力度の順位を用いる場合もある。魅力度の
順位は一定のルールに従いリターンに変換されて使用さ
れる。
【0029】図8は時系列モデルC計算実行プログラム
のフローチャートである。図6での処理と同様に過去デ
ータの取り込みを行い(801)、時系列モデルCの係
数を推定する(802)。そして、予測値を計算し(8
03)、時系列モデルCのリターンファイルと共分散フ
ァイルとを作成する(804)。
【0030】ここで、説明を図5のステップ507へ戻
す。ここで時系列モデルA選択ありかを図13の画面入
力で判定し、選択されていれば図6で求められた予測値
を取り込む(508)。図13には予測値のモデルが列
挙されておりこれらの1つまたは複数が選択可能であ
る。予測値はリターンファイルとして、予測レンジ共分
散は共分散ファイルとして取り込まれる。リターンファ
イルの例を図9および図10に示す。
【0031】次に、クロスセクションモデルBが選択さ
れたかどうかが判定される(509)。選択されていれ
ば、図示していないが、図10と同様な予測値が取り込
まれる(510)。逆算収益率が選択されたかどうかが
判定される(511)。選択されていれば、逆算収益率
の計算に必要な情報の取り込みを行なう(512)。
(逆算収益率の計算方法については別記する。)時系列モ
デルA、クロスセクションモデルB、ユーザ予測値など
前述のように図13において選択される。そして、計算
された予測値を読み込む(512)。 ユーザが入力し
た予測値が選択されているかが判定される(513)。
選択されていればユーザが入力した予測値を取り込む
(514)。
【0032】以上の処理によって時系列モデルA、クロ
スセクションモデルB、逆算収益率、ユーザ入力の内、
一つまたは複数の予測値から最終リターン算出が実行さ
れる(515)。最終リターン算出の手法は別記する。
【0033】最終リターン算出が終わると、図4の最適
化計算実行(404)が実施される。これはいくつかあ
る既知の最適化処理方法の中から上記の処理で選択され
た最適化計算法により最適化計算が実行される。次に、
資産配分結果表示をする。これを図17に示す。ここで
最適資産配分結果が示される。図のように債券、株式、
キャッシュについて、国毎の投資する資産の割合が示さ
れる。次に、リスク分析ボタン入力ありかが判定される
(406)。これは最適資産配分結果の画面の下部に設
けられた「リスク分析」のボタンが押されたかどうかを
判定するものである。リスク分析ボタンの入力がある
と、図18に示す最適資産配分結果(その2)の画面が
表示される(407)。ここで、期待リターン、リスク
などが表示される。利用者は図17に表された資産配分
結果がどういうリターンをもたらすもので、どの程度の
リスクがあるのかの評価結果が判る。利用者がこの結果
に満足し、配分結果の印刷の必要がないと判断すれば終
了のボタンを押して処理を終了する。それ以外のときは
戻りボタンを押す。戻りボタンの入力があるかどうかを
判定し(408)、あれば図17の画面に戻る。ここ
で、利用者は配分結果には満足で、これを印刷したいと
きは「印刷」のボタンを押す。印刷ボタンの入力がある
かどうかが判定され(409)、あれば、資産配分結果
の印刷を実行して図17の画面に戻る。利用者が資産配
分結果に満足しない場合、また条件や収益率や共分散の
情報の選択をやりなおしたい場合には、「再計算」ボタ
ン(入力画面に戻るボタン)を選択出来る。よって、入力
画面へ戻る再計算ボタンの入力があるかどうかを判定す
る(411)。あれば図13の画面に戻り再び最初から
上述の処理が実行される。なければ、終了ボタンの入力
があるかどうかの判定がなされ(412)、終了ボタン
が押されていれば処理は終了する。
【0034】次に、最終リターンの計算方法について説
明する。図19は最終リターン計算の部分の処理フロー
を示す。始めに予測値が選択されているかどうかを判定
する(1901)。選択されていなければ最終リターン
の計算が出来ないのでエラーメッセージを出して(19
02)、処理は終了する。次に、予測値が選択されてお
り、選択された予測に逆算収益率を含むかどうかが判定
される(1903)。逆算収益率を含む場合は逆算収益
率を算出する(1904)。そして、最終リターンを計
算する(1905)。逆算収益率を含まない場合はその
まま最終リターンを計算する(1905)。
【0035】逆算収益率の計算を図20に示す。選択し
た共分散を取り込む(2001)。そして、先に説明し
た入力画面の情報から条件を取り込む(2002)。条
件にはリスク回避パラメータ、ベンチマークウェイト、
最適化方法である目的関数、共分散値を定数倍するパラ
メータであるccoef(図13において示される)があ
る。次にこれらを条件に逆算収益率および予測レンジ共
分散を計算する(2003)。
【0036】逆算収益率については先にも説明したが、
言葉を変えて言えば、資産配分比率、例えば、ベンチマ
ークウェイトと共分散が与えられたとき目的関数の値を
最大とする収益率である。(逆算収益率を基に最適化計
算を行なうと資産配分比率、例えばベンチマークウェイ
トが結果としてえられる。)例として以下のような式を
示す。但し、目的関数の形は例以外のものも考えられ
る。
【0037】
【数1】 逆算収益率の予測レンジ共分散は選択された共分散のス
カラー倍とする。Σ:選択共分散、ccoef:逆算収
益率の予測レンジ共分散の大きさを決定する定数(ユー
ザ入力)とすると、ccoefΣ:逆算収益率の予測レ
ンジ共分散、となる。
【0038】ccoefの値が小さい場合予測レンジ共
分散ccoefΣの各成分の値は小さくなる。レンジが
小さくなるのは予測モデルの推定誤差が小さくなること
に対応している。従って、選択した予測に逆算収益率を
含む場合で、逆算収益率の予測レンジ共分散の値が小さ
い場合は、最適化の結果がベンチマークから極端にずれ
ることはない。
【0039】次に最終リターンの算出について説明す
る。図21にその処理フローを示す。始めに、選択予測
の予測値、予測レンジ共分散、予測値表現形式を取り込
む。これが計算可能条件を満たしているかどうかを判定
し(2102)、満たしていない場合はエラーメッセー
ジを出して(2103)、処理を終わる。満たしていれ
ば最終リターンを算出する(2104)。各項目の詳細
については以下に述べる。
【0040】最終リターンの計算可能条件を満たしてい
るかどうかは次の条件が存在することである。
【0041】
【数2】 通常のケースでは対象となる資産総てについてのリター
ンを有するモデル、例えば、逆算収益率や時系列モデル
Aなど、を選択すれば最終リターンは算出可能となる。
【0042】図22に最終リターンの計算の例を示す。
図示のように期待収益率と予測レンジ共分散と予測値表
現形式が求まれば図示した式によって最終リターンを求
めることが出来る。
【0043】図23に予測レンジ共分散の例を示す。例
1のようにマトリックスの総てに数値(対角要素は正の
数値)が格納されているものの場合や、例2に示すよう
に対角要素のみ正の数値が格納され、他の要素は0であ
る場合などがある。通常、逆算収益率の予測レンジ共分
散は例1のタイプ、図16において入力するユーザ予測
の予測レンジ共分散は例2のタイプとなる。
【0044】図24に予測値の表現形式について示す。
表現形式には(1)絶対収益率、(2)2資産相対収益
率(例えば、2国間での相対的な値)、(3)対ベンチマ
ーク超過収益率がある。絶対収益率は知られたオーソド
ックスな形式であるが、特に(3)の対ベンチマーク収
益率は本発明の実施例において特徴的なものの一つであ
る。これらはそれぞれ図24の行列の形式で表すことが
出来る。これは絶対リターンを基準としどんなベクトル
をかければ良いのかを示す。予測モデルが絶対リターン
で算出するものであっても前記の行列をかける事により
対ベンチマーク収益率に変換することが可能である。従
って、これを資産配分の計算の入力とすることが出来
る。また、最初から予測値を対ベンチマーク超過収益率
にて与えることも可能である。相場観の入力方法にも上
記の絶対収益率、2資産相対収益率、対ベンチマーク超
過収益率の3種類の入力方法がある。
【0045】ここで、対ベンチマーク収益率を使用した
場合の効果について説明する。選択した予測値に逆算収
益率を含み、且つ予測レンジ共分散行列の数値が小さ
い、そして逆算収益率以外の予測についても選択されて
いるとする。このとき、予測値を絶対リターンで与える
場合と相対リターンで与える場合とも逆算収益率の水準
等により資産のアロケーションがユーザの意図と異なる
場合があると言う問題がある。ユーザの意図とは、ベン
チマークの期待収益率に対し高い期待収益率を有する資
産の配分のウェイトは高くし、逆に低い期待収益率を有
する資産の配分ウェイトは小さくなるアロケーションで
ある。
【0046】逆算収益率はリスク回避度によりその水準
が変化する。そのため、予測値を絶対リターンで与える
場合も相対リターンで与える場合でも同じ相場観を与え
た場合に逆算収益率の水準との相対関係によりチルト量
の方向が異なる場合があるという特性がある。
【0047】これに対してベンチマークに対しての予測
値を入れた場合はユーザが意図するチルトの方向と算出
されたチルト方向に違いが出にくいという利点がある。
【0048】次に図25以下を用いて本発明の他の実施
例を説明する。これらは上記した実施例に機能を付加し
たものであるため、付加した部分のみについて説明す
る。図25は資産配分計算条件入力画面において、トラ
ッキングエラー(T.E.)をユーザが入力時に指定で
きることを示している。T.E.は資産配分比率のベン
チマークウェイトからの乖離度と共分散(資産毎に価格
変動率が異なり、資産間の相関も異なるため共分散も考
慮しなければならない)を考慮して求められるものであ
る。これは配分を決めるときリターンとリスクを勘案し
て決められるのであるが、リスクを固定値として与える
というものである。顧客によってはある程度大きいリス
クをとっても良いという人と、リスクはあまり取りたく
ないという人がいる。これに適合して、リスクを固定し
た上でリターンが大きくなるような配分を求める。ある
一定のリスクを指定することによって、狙ったリスク水
準を持つ配分の値が得られる。
【0049】更に、図25ではユーロ制約を指定でき
る。これは、ユーロ通貨圏内の諸国に対して投資を増や
す場合、又は減らす場合ベンチマークでの諸国への投資
割合に比例させるかどうかの指定である。“0”を入力
した場合は制約なく資産配分を行なうし、“1”を入力
した場合はユーロ通貨圏内は等比率で投資の増減を行な
う。ユーロ通貨圏を一塊に考えることができるため条件
の設定が容易になる。
【0050】図26は株式の相場観入力画面で複数の相
場観を入力できることを示している。国毎に絶対的数値
を入れることなく、相対的な収益率の良い予想順位を入
力することを可能としている。この順位にはコンピュー
タにより中立順位との差に資産の標準偏差と定数をかけ
たものに逆算収益率を足したものをリターン値とすると
いう計算が行なわれる。これによって絶対的な数値を入
れる必要がなく資産配分が行なわれる。なお、中立順位
はデフォルトで中央の順位が設定されているがユーザが
別の値を入力することも可能である。
【0051】図27は為替の相場観の入力画面を示す。
これは図26とは為替の入力であることが異なってい
る。ここで、注目されることは外国株式の相場観を入力
するとき株式と為替を分けてそれぞれについて相場観を
入力していることである。このように分けて考えること
により、為替と株式を合わせて相場観を入力するより予
想がし易いという利点がある。為替の変化率と各資産の
現地通貨ベースの収益率は、別々の動きをするものであ
り、それらは通常一致しないからである。
【0052】図28は資産配分の計算結果を示したもの
である。即ち、図25から図27の入力の結果を示して
いる。これは、図25でトラッキングエラー値を指定し
ない場合である。チルト量とは先にも述べたようにベン
チマーク構成比率からの乖離量である。これから相場観
の善し悪しを判断する。これで良いと判断すればこの結
果に基づき資産の配分を行なう。必要であれば印刷をク
リックして結果をプリントアウトする。場合によって
は、元に戻って再計算をする。
【0053】図29は図25でトラッキングエラーを指
定した場合を示している。この例ではトラッキングエラ
ーを2.00%に指定してある。図28に比べるとチル
ト量が大きくなっている。顧客がリスクが高くともリタ
ーンを大きく取りたいとか又その逆の意図を持つ場合が
あるので、指定したトラッキングエラーの水準に見合っ
た資産配分が得られるのは有用である。
【0054】図30は図25でユーロ通貨圏では投資の
増又は減を比例と指定した場合の最適資産配分結果を示
す。このときの最適資産配分とベンチマークの構成比率
の値およびチルト量が表示される。図28、図29の結
果と同様にこの値で投資をするかまたは再計算をするか
等の選択が出来る。
【0055】図31は図28、図29、図30の結果の
画面でチルトグラフが指定されたときの各画面でのチル
ト量をグラフ化し感覚的に判断出来るようにしたもので
ある。戻るをクリックすれば元の結果表示画面に戻る。
【0056】図32は図28、図29、図30でリスク
分解を指定したときに表示される画面を示している。こ
れは前述のリスクの指定の有無に係わらず表示される。
この画面はリスクの内訳を示したものであり、ユーザに
よる資産配分結果の評価に利用される。資産毎にリスク
の値が示されている。これでユーザは結果の良し悪しや
極端な値が出ていないか等が判断される。戻るをクリッ
クすれば元の結果表示画面に戻る。
【0057】図33は相場観の入れ方の他の実施例を示
したものであり、各資産に対応するシナリオを示す。こ
れは債券の投資に使われるものである。債券には満期ま
での期間が長いものから短いものがあり、それをここで
反映している。例えばここでの資産名とはAが1年債、
Bが2年債、Cが3年債などの債券の満期までの年限に
より区分けした債券の集合に相当する。シナリオとは各
年限の債券の期待収益率の組み合わせを示したものであ
る。横軸に期間を縦軸に金利をとったグラフ曲線をイー
ルドカーブと呼ぶ。将来のイールドカーブの形状が予測
出来れば各年限の期待収益率は算出できる。このイール
ドカーブの予測形状により各シナリオを作成することが
出来る。
【0058】それぞれのシナリオには重み付けがなされ
ている。重み付けとはその事象が起こる主観的な確率に
相当する。重み付けはユーザの相場観に基づいたものが
入力される。このような相場観の入力の方法は債券の投
資において、1つのシナリオだけに依存しない年限配分
が得られるという効果がある。
【0059】なお、以上はLANで接続された複数のP
C、又は単独のPCで実現されるものとして説明したも
のであるが、実現方法はこれに限られるものではない。
例えばインタネットのWebサーバ上で実現し、クライ
アント端末に対して情報サービスを行なう形式であって
も良い。
【0060】以上述べた実施例において次のような効果
がある。資産配分を求めるのに必要なデータを入力する
ことから求めた資産配分結果を出力するまでの統合的な
資産運用の支援システムが提供出来た。このため個人の
定性判断に余り依存することなく適切な資産の配分結果
が得られる。更に、資産配分結果を得るための統合的な
コンピュータを利用したシステムが出来たことにより、
これによって容易に資産配分の試行が可能になり、利用
者にとってより良い資産配分の結果を求めることの出来
るツールが提供出来た。本支援システムを利用すれば計
量分析やコンピュータに高度の知識を持たない者でも資
産配分の計算が可能となる。また、資産のリスクを反映
して算出された逆算収益率を最終リターンを求める収益
率の入力選択候補の一部とすることにより適切な予測の
入力、資産配分計算を支援することが出来る。更に、そ
の逆算収益率をベンチマークに対するものとしたものを
最終リターンを求める収益率の入力の一部とすることに
よりチルト量の少ない資産配分結果が得られる。また、
予測値の表現形式を対ベンチマーク収益率で表すことに
よって、ユーザの意図する適切な資産配分結果が得られ
る。更に、他の実施例で述べたようにリスク量を予め与
えて、そのリスク水準になるリターンが得られる資産配
分結果を求めることにより本システムのユーザまたは顧
客がどれだけのリスクを取るかという狙いに合った資産
配分結果を得ることが出来る。また、国毎の収益率を入
力するとき絶対的な数値を入力する必要がなく相対的な
収益率が良いと考える順番を入力するだけでも良いので
相場観の入力が容易である。更に、株式と為替を分けて
別々に相場観を入力することが出来るのでより正確な相
場観の入力が可能となる。また、相場観の別の入力方法
として債券の予測変動のシナリオを用意しその重み付け
を入力するようにしたので相場観の入力が容易になると
共に1つのシナリオに依存しない資産配分が期待出来
る。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、資産配分を求めるのに
必要なデータを入力することから求めた資産配分結果を
出力するまでの統合的な資産運用の支援システムが提供
出来た。このため個人の定性判断に余り依存することな
く適切な資産の配分結果が得られる。更に、資産配分結
果を得るための統合的なコンピュータを利用したシステ
ムが出来たことにより、容易に資産配分の試行が可能に
なり、利用者にとってより良い資産配分の結果を求める
ことの出来るツールが提供出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム構成の一実施例を示す図。
【図2】本発明のシステム構成の一実施例を示す図。
【図3】本発明の一実施例の概略処理フローを示す図。
【図4】資産運用支援プログラムの概略のフローチャー
ト。
【図5】条件・予測・共分散取り込みのサブルーチンを
示すフローチャート。
【図6】時系列モデルA計算実行プログラムのフローチ
ャート。
【図7】クロスセクションモデルB計算実行プログラム
のフローチャート。
【図8】時系列モデルC計算実行プログラムのフローチ
ャート。
【図9】リターンファイル(過去)の一例を示す図。
【図10】リターンファイル(予測)の一例を示す図。
【図11】共分散ファイル(過去)の一例を示す図。
【図12】共分散ファイル(予測)の一例を示す図。
【図13】ベンチマークおよび各種条件の入力画面の例
を示す図。
【図14】制約条件の入力画面の例を示す図。
【図15】相場観入力画面の初期状態の例を示す図。
【図16】相場観入力画面の入力後の例を示す図。
【図17】最適資産配分結果(その1)の出力例を示す
画面の図。
【図18】最適資産配分結果(その2)の出力例を示す
画面の図。
【図19】最終リターン算出の詳細を示すフローチャー
ト。
【図20】逆算収益率算出の詳細フローチャート。
【図21】最終リターン計算の詳細フローチャート。
【図22】最終リターン計算の計算式の例を示す図。
【図23】予測レンジ共分散データの例を示す図。
【図24】予測値の表現形式の例を示す図。
【図25】本発明の他の実施例における資産配分計算条
件入力画面の一例を示す図。
【図26】本発明の他の実施例における株式の相場観入
力画面の一例を示す図。
【図27】本発明の他の実施例における為替の相場観入
力画面の一例を示す図。
【図28】本発明の他の実施例におけるリスク量を指定
しない場合の最適資産配分結果を示す画面の位置例を示
す図。
【図29】本発明の他の実施例におけるリスク量を指定
した場合の最適資産配分結果を示す画面の位置例を示す
図。
【図30】本発明の他の実施例におけるユーロ諸国の比
例配分を指定した場合の最適資産配分結果を示す画面の
位置例を示す図。
【図31】図28、図29、図30に示されるチルト量
をグラフで表した例を示す図。
【図32】リスクの内訳を示すトラッキングエラー分解
一覧表の画面の例を示す図。
【図33】債券運用における各資産に対するシナリオに
重み付けを与える画面の例を示す図。
【符号の説明】
101:本体のコンピュータ、104:入力装置、10
7:出力装置、110:演算回路、111:メモリ、1
12:記憶部、113:支援プログラム、114:デー
タ、102:データ取り込み・計量モデル値算出部、1
03:LAN

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1又は複数の収益率データと1又は複数の
    共分散データを入力する入力部と、前記収益率データの
    1又は複数を選択する選択部と、前記共分散データの1
    つを選択する選択部と、選択された前記1又は複数の収
    益率データと前記共分散データから最適な資産配分結果
    を求める最適化演算部と、求められた資産配分結果を出
    力する出力部とを備えたことを特徴とする資産運用支援
    システム。
  2. 【請求項2】前記最適化演算部は前記選択された1又は
    複数の収益率が統合されてなる収益率データと前記共分
    散データから最適な資産配分結果を求めることを特徴と
    する請求項1記載の資産運用支援システム。
  3. 【請求項3】ベンチマークの資産構成比率に対して求め
    られた逆算収益率を含む1又は複数の収益率データを入
    力する入力部と、前記収益率データの1又は複数を選択
    する選択部と、選択された前記1又は複数の収益率デー
    タを統合して最終リターンを求める最終リターン演算部
    と、前記最終リターンと共分散データとから最適な資産
    配分結果を求める最適化演算部と、求められた資産配分
    結果を出力する出力部とを備え、前記収益率データは予
    測値を含み該予測値の表現形式は対ベンチマーク超過収
    益率で表わされるものを含むことを特徴とする資産運用
    支援システム。
  4. 【請求項4】更に、求められた資産配分結果についてリ
    スク量を求める手段を有し、前記出力部は前記求められ
    たリスク量を出力することを特徴とする請求項1又は請
    求項3記載の資産運用支援システム。
  5. 【請求項5】前記収益率データは過去の資産価格のデー
    タから予測された予測値を含み、更に、前記予測値から
    運用資産および各資産の予測値を表示しユーザの相場観
    の入力を誘導する画面を表示する手段を備えたことを特
    徴とする請求項1又は請求項3記載の資産運用支援シス
    テム。
  6. 【請求項6】前記収益率データの一部として為替の相場
    観のデータの入力を誘導する画面と株式および/または
    債券の相場観のデータの入力を誘導する画面とを表示す
    る手段を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項3
    記載の資産運用支援システム。
  7. 【請求項7】1又は複数の収益率データを入力する入力
    部と、リスク量を指定する手段と、前記収益率データの
    1又は複数を選択する選択部と、選択された前記1又は
    複数の収益率データと前記指定されたリスク量を含むデ
    ータから最適な資産配分結果を求める最適化演算部と、
    求められた資産配分結果を出力する出力部とを備えたこ
    とを特徴とする資産運用支援システム。
  8. 【請求項8】選択された収益率データにベンチマークの
    構成比率に対する逆算収益率を含み、更に、ベンチマー
    クに対するトラッキングエラーの値を設定する手段を有
    し、前記最適化演算部は設定されたトラッキングエラー
    の値をもとに資産配分結果を求めることを特徴とする請
    求項1又は請求項3記載の資産運用支援システム。
  9. 【請求項9】前記収益率データとしてユーザの相場観を
    取り込む手段を有し、さらに、前記相場観を取り込む手
    段は投資先の国または資産毎に相対的な収益率の順位を
    入力せしめる画面を表示する手段を有することを特徴と
    する請求項1又は請求項3記載の資産運用支援システ
    ム。
  10. 【請求項10】前記収益率データとしてユーザの相場観
    を取り込む手段を有し、さらに、前記相場観を取り込む
    手段は各資産の期待収益率を表すシナリオを複数用意
    し、ユーザに各シナリオに重み付けを入力せしめる画面
    を表示する手段を有することを特徴とする請求項1又は
    請求項3記載の資産運用支援システム。
  11. 【請求項11】1又は複数の収益率データと1又は複数
    の共分散データを入力し、前記収益率データの1又は複
    数を選択し、前記共分散データの1つを選択し、選択さ
    れた前記1又は複数の収益率データと前記共分散データ
    から最適な資産配分結果を求め、求められた資産配分結
    果を出力することを特徴とする資産運用支援方法。
  12. 【請求項12】逆算収益率を含む1又は複数の収益率デ
    ータを入力し、前記収益率データの1又は複数を選択
    し、選択された前記1又は複数の収益率データと共分散
    データとから最適な資産配分結果を求め、求められた資
    産配分結果を出力することを特徴とする資産運用支援方
    法。
  13. 【請求項13】過去の資産価格のデータから予測された
    予測値を含む1又は複数の収益率を入力し、前記予測値
    を含む前記収益率データの1又は複数を選択し、前記予
    測値から運用資産および各資産の予測値を表示しユーザ
    の相場観の入力を誘導する画面を表示し、前記ユーザの
    入力から取り込んだ相場観と選択された前記1又は複数
    の収益率データと共分散データから最適な資産配分結果
    を求め、求められた資産配分結果を出力することを特徴
    とする資産運用支援方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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