JP2002149123A - 液晶表示装置及びそのフリッカ調整方法 - Google Patents

液晶表示装置及びそのフリッカ調整方法

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JP2002149123A
JP2002149123A JP2000341865A JP2000341865A JP2002149123A JP 2002149123 A JP2002149123 A JP 2002149123A JP 2000341865 A JP2000341865 A JP 2000341865A JP 2000341865 A JP2000341865 A JP 2000341865A JP 2002149123 A JP2002149123 A JP 2002149123A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フリッカの変化度合を大きくして安定した高
精度のフリッカ調整が実施可能な液晶表示装置及びその
フリッカ調整方法を提供する。 【解決手段】 液晶表示装置1は、液晶パネル3、表示
モード切替手段15を内蔵した制御回路6、映像生成回
路7、レベル調整手段14、タッチスイッチ4及び操作
ボタン5で構成されている。液晶表示装置1の表示画面
をフリッカ調整用画面に設定すると、表示モードは縦伸
長モードに切り替えられ、2走査線毎に白と黒とを交互
に繰り返したストライプ状の映像が表示される。これに
よりフリッカの変化度合を顕著に表示させることができ
る。そして、表示画面上のレベル調整ボタン(タッチス
イッチ4)を操作することによりコモン信号の中心電位
レベルを調整し、電極間の液晶13bに印加される反転
電圧の中心電位レベルを基準レベルと一致させる調整を
行うことにより、フリッカの発生を最小にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フリッカを最小に
調整することが可能な液晶表示装置及びそのフリッカ調
整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えばカーナビゲーション装
置に接続して地図や自動車の位置等を表示するためのア
クティブマトリクス方式の液晶表示装置がある。このよ
うな液晶表示装置では、液晶に直流を印加し続けること
により液晶物質が劣化するのを防ぐため、液晶パネルの
画素電極及びコモン電極間に印加する電圧を一定のフレ
ーム周期毎に反転させる反転駆動方式の駆動制御が採用
されている(以下、この両電極間に印加される電圧を反
転電圧と称す)。
【0003】この場合、反転電圧の中心電位レベルを基
準レベル(両電極間の電位差が0Vのレベル)に一致さ
せて、反転電圧の基準レベルに対する正側及び負側の振
幅比を対称にすることによって表示画面のちらつき(フ
リッカ)は抑制される。しかしながら、実際に製造され
る液晶パネルでは、TFT内に生じる寄生容量等の影響
を受けて反転電圧の中心電位レベルが基準レベルに対し
て若干(例えばΔV)シフトしてしまい、フレーム周期
毎の前記対称性が崩れてフリッカが発生してしまうとい
う問題があった。
【0004】そのため、液晶表示装置の製造時には、フ
リッカを最小にするためのフリッカ調整が行われてい
る。このフリッカ調整は、液晶表示装置に設けられたフ
リッカ調整手段によって、コモン電極に印加するコモン
信号の中心電位レベルを前記シフトした電圧ΔV分だけ
補正することにより行われるように構成されている。図
8は従来の液晶表示装置100の外観を示す図であり、
以下、この図8を参照しながらフリッカを調整する方法
について説明する。
【0005】まず作業者は、液晶表示装置100の後壁
面に設置された図示しないディップスイッチを操作し
て、表示画面上にフリッカ調整用の映像を表示させる。
この映像は、1走査線毎に白と黒とを交互に繰り返した
ストライプ状のものである。この白と黒とのストライプ
状の映像を表示させる理由は、反転電圧の振幅が最大と
なる白と最小となる黒とを交互に表示させることによ
り、フリッカが発生し易くなるためである。また、この
とき、表示画面の表示モードは、フルモード(液晶パネ
ルの全走査線を1走査線毎に順次走査して各走査線毎の
各画素電極に映像信号を印加する駆動方式による表示モ
ード)に設定される。
【0006】次に作業者は、液晶表示装置100の側壁
面に設けられた調整用穴101に調整用ドライバー10
2を挿入し、この調整用穴101の奥部に設置されたコ
モン信号の中心電位レベルを調整するための図示しない
ボリュームを回すことによって、表示画面のフリッカが
最小となるような調整を行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
このような表示モードをフルモードに設定してフリッカ
を調整する方法ではフリッカの変化度合が小さいので、
作業者の目視による調整では作業者の熟練度、疲労度に
より調整にばらつきが生じて、安定した高精度のフリッ
カ調整を行うことができなかった。
【0008】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、フリッカの変化度合を大き
くすることによって、安定した高精度のフリッカ調整を
行うことができる液晶表示装置及びそのフリッカ調整方
法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の液晶表示装置は、表示モード切替手段によ
り表示モードを縦伸長モードに設定してフリッカの変化
度合を大きくし、レベル調整手段によりコモン信号の中
心電位レベルを調整してフリッカを最小に調整するよう
に構成されている(請求項1の発明)。これにより、安
定した高精度のフリッカ調整を行うことができる。
【0010】また、レベル調整手段は、液晶パネルの表
示画面上に装着されたタッチスイッチによって反転電圧
の中心電位レベルを調整するように構成してもよく(請
求項2の発明)、これにより表示画面上のタッチスイッ
チを操作するだけで簡単にフリッカ調整を行うことがで
き、作業効率を向上させることができる。
【0011】また、レベル調整手段は、フリッカ調整開
始時にフリッカが顕著に発生するように反転電圧の中心
電位レベルを設定するように構成してもよく(請求項3
記載の発明)、この場合には、作業者に確実にフリッカ
調整作業を行わせることができる。これにより、例えば
フリッカ調整開始時にフリッカの発生が若干確認できる
ような場合に、フリッカ調整を行わずに調整済として製
品を流してしまうような行為を防止できる。
【0012】また、表示モードを縦伸長モードに設定し
てフリッカを最小にする調整方法(請求項4の発明)
は、表示モード切替手段及び調整手段を内蔵した液晶表
示装置に限定されるものではなく、あらゆる反転駆動方
式の液晶表示装置に適用できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明をカーナビゲーショ
ン装置(カーナビ装置)に接続されるアクティブマトリ
クス方式の液晶表示装置に適用した一実施例について、
図1乃至図7を参照して説明する。
【0014】まず図2は、液晶表示装置1の外観を示す
ものである。直方体形状の筐体2の前面中央部には矩形
状の開口部2aが形成され、例えば7インチ型の液晶パ
ネル3が装着されており、この液晶パネル3の表示画面
上には全面に渡ってタッチスイッチ4が装着されてい
る。また、筐体2の前面上部及び両側部には操作ボタン
5aが複数装着され、夫々に対応してカーナビ装置8を
制御するための操作スイッチ5が配設されている(いず
れも図1参照)。
【0015】次に図1は、液晶表示装置1のブロック構
成を示すものである。制御回路6は、マイクロコンピュ
ータ(マイコン)を主体とした電子回路で構成されてお
り、マイコンに書き込まれたソフトウェアによって液晶
表示装置1全体の制御が行われるようになっている。例
えば、制御回路6では、タッチスイッチ4及び操作スイ
ッチ5のオンオフ状態の検出が行われる。このタッチス
イッチ4は、制御回路6によって液晶パネル3の表示画
面上に表示されるボタンの位置に合わせて設定されるよ
うになっている。また、制御回路6では、詳細は後述す
るが、映像生成回路7を制御するための制御信号や、コ
モン信号の中心電位レベルを調整するためのレベル調整
信号が生成される。
【0016】映像生成回路7では、制御回路6より入力
する制御信号に基づいて、カーナビ装置8より入力する
画像データ信号が取り込まれ、同期のとられたタイミン
グ信号、映像信号、ゲート信号及びコモン信号が生成さ
れる。そして、タイミング信号及び映像信号は信号電極
駆動回路9に出力され、ゲート信号は操作電極駆動回路
10に出力され、コモン信号はコモン信号増幅回路11
に出力される。
【0017】コモン信号増幅回路11では、まず、映像
生成回路7より入力するコモン信号が増幅される。次
に、D/Aコンバータ12を介して制御回路6より入力
するレベル調整信号に基づいて、増幅されたコモン信号
の中心電位レベルのシフトが行われる。そして、このシ
フトされたコモン信号は、液晶パネル3のコモン電極1
3a(後述)に出力される。そして、制御回路6のレベ
ル調整信号を生成する機能、D/Aコンバータ12及び
コモン信号増幅回路11によりレベル調整手段14が構
成されている。
【0018】液晶パネル3は、信号電極駆動回路9、走
査電極駆動回路10及びアクティブマトリクス方式の液
晶表示部13を主体として構成されている。液晶表示部
13は、対向する一対のガラス基板(図示せず)の一方
のガラス基板表面に複数の画素電極(透明電極、図示せ
ず)がマトリクス状に形成され、他方のガラス基板表面
に一つのコモン電極(透明電極)13aが形成され、対
向するガラス基板間に液晶13bが注入されて構成され
ている。そして、画素電極が形成されたガラス基板に
は、画素電極にソースを接続した薄膜トランジスタ(T
FT)13cが各画素電極と対を為すように形成されて
いる。このマトリクスの行方向には、行方向に並ぶTF
T13cのゲートを共通の走査線に接続するようにして
各行毎に走査線13dが設けられ、マトリクスの列方向
には、列方向に並ぶTFT13cのドレインを共通の信
号線に接続するようにして各列毎に信号線13eが設け
られている。また、TFT13c内には寄生容量等が生
じており、図1中に13gとして示してある。
【0019】走査電極駆動回路10では、映像生成回路
7より入力するゲート信号に基づいて、液晶表示部13
の最上行の走査線13fから1走査線毎に一定の時間間
隔でパルス状のゲート信号が順次印加され、各行毎に順
次TFT13cをオンオフさせる制御が行われる。ここ
で、液晶表示部13の最上行の走査線13fから最下行
の走査線13dまで1回走査するのに要する時間を1フ
レーム周期と呼ぶこととする。また、信号電極駆動回路
9では、映像生成回路7より入力するタイミング信号に
基づいて、各行のTFT13cのオンに同期させながら
全信号線13eに対して映像信号を印加する制御が行わ
れる。そして、先記したように、コモン電極13aには
コモン信号が印加される。これにより、画素電極及びコ
モン電極間(以下、単に電極間と称す)には電荷が蓄積
されて電極間の液晶13bに電圧が印加され、各画素毎
に液晶分子の配列が変化して光の透過特性が変化し、表
示画面上に所定の映像が表示される。
【0020】尚、この液晶表示装置1では、液晶13b
に直流を印加し続けることにより液晶物質が劣化するの
を防ぐため、電極間に印加する電圧を一定のフレーム周
期(全走査線を1回走査する周期)毎に反転させる反転
駆動方式による駆動制御が行われている。即ち、映像生
成回路7では、フレーム周期毎に基準レベル(電極間の
電位差が0Vのレベル)に対して電位レベルの符号を反
転させた映像信号及びコモン信号が出力されるようにな
っている。これにより、電極間に印加される電圧は、基
準レベルに対する正側及び負側への振幅比が対称となる
ような反転電圧となる。
【0021】ところで、制御回路6には、表示モード切
替手段15が備えられており、制御回路6から映像生成
回路7に出力される制御信号によって表示モードがフル
モード又は縦伸長モードに切替可能になっている。この
表示モードの切替は、所定のタッチスイッチ4(後述)
を押すことにより行われる。尚、フルモードとは、液晶
パネル3の全走査線13dを1走査線毎に順次走査して
各走査線毎の各画素電極に映像信号を印加する駆動方式
による表示モードであり、縦伸長モードとは、液晶パネ
ル3の全走査線13eを隣接する2走査線毎に順次走査
して隣接する2走査線毎の各画素電極に映像信号を印加
する駆動方式による表示モードである。特に、この縦伸
長モードは、2つの走査線13d上のTFT13cが同
時にオンして映像信号を書き込むことにより、フルモー
ドの映像が縦に2倍に伸びた状態で表示されるものであ
る。
【0022】<フリッカ調整の作用説明>次に、液晶表
示装置1のフリッカ調整を行うための作用について図3
乃至図7を参照しながら説明する。
【0023】≪フリッカ調整用メニュー画面の表示≫
液晶表示装置1は、電源(図示せず)をオンすることに
より表示画面上にメインメニュー画面(図示せず)が表
示される。このメインメニュー画面中には、表示モード
等の各種設定やフリッカ等の各種調整を行うための項
目、及び、各項目に対応する選択ボタンが表示される。
このとき、各選択ボタンが表示された位置と同位置のタ
ッチスイッチが有効になる。尚、電源をオンした時点で
の表示画面の表示モードはフルモードに設定されてい
る。
【0024】さて、メインメニュー画面には『フリッカ
調整用メニュー』という項目が有り、この項目に対応す
る選択ボタンが押されると、図3に示すようなフリッカ
調整用メニュー画面16が表示される。このフリッカ調
整用メニュー画面16の表示モードもフルモードに設定
されている。そして、このフリッカ調整用メニュー画面
16の中央部には矩形状の枠16aが表示され、この枠
16a内部には1走査線毎に白と黒とを交互に繰り返し
たストライプ状の映像が表示される。この白と黒とのス
トライプ状の映像を表示させる理由は、反転電圧の振幅
が最大となる白と最小となる黒とを交互に表示させるこ
とにより、フリッカを発生し易くするためである。従っ
て、作業者は、この枠16a内部の映像を目視すること
によりフリッカの発生状態を確認することができる。
【0025】また、このフリッカ調整用メニュー画面1
6には、枠16a上部に『フリッカ調整』ボタン16b
が表示され、右側部下側に『調整完了』ボタン16cが
表示され、左側部にコモン信号の中心電位レベルを調整
するための『レベル調整』ボタン16d、及び、設定さ
れた前記中心電位レベルを表示するために11個の表示
部16eが設けられた『レベルメーター』16fが表示
される。
【0026】≪フリッカ調整用画面の表示≫このフリ
ッカ調整用メニュー画面16において、『フリッカ調
整』ボタン16bが押されると、制御回路6によって表
示画面の表示モードは縦伸長モードに切り替えられる。
そして、表示画面上には、図4に示すようなフリッカ調
整用画面17が表示される。このフリッカ調整用画面1
7では、表示モードが縦伸長モードに切り替わることに
対応して、『調整完了』ボタン16c、『レベル調整』
ボタン16d及び『レベルメーター』16fが縦に2倍
に伸びた状態で表示されるようになっている。
【0027】また、フリッカ調整用画面17には、表示
画面全体に渡ってフリッカを表示させるための白と黒と
を交互に繰り返したストライプ状の映像が表示される。
このストライプ状の映像は、2走査線毎に白と黒とを交
互に繰り返したものである。尚、このように縦伸長モー
ドでストライプ状の映像を表示させた場合には、フルモ
ードで同様の表示をさせた場合に比べて、フリッカを非
常に顕著に発生させることができることが分かってい
る。(この現象は発明者により見出された。)
【0028】≪フリッカ調整方法の概略≫このフリッ
カ調整用画面17に基づいてフリッカの調整が行われる
のだが、具体的な調整手順を説明する前に、フリッカ調
整方法の概略について説明する。
【0029】図5は、ストライプ映像にフリッカが発生
しない場合の(a)映像信号、(b)コモン信号、及
び、(c)反転電圧の波形の一例を示すものである。こ
の図5では、映像信号及びコモン信号の中心電位レベル
が基準レベルに一致する結果、反転電圧の中心電位レベ
ルも基準レベルに一致するという様子が示されている。
このように反転電圧の中心電位レベルが基準レベルに一
致することにより、基準レベルに対する反転電圧の正側
及び負側の振幅比が対称となり、フリッカの発生は抑制
される。即ち、フリッカの発生を抑制するためには、反
転電圧の中心電位レベルを基準レベルに一致させればよ
い。
【0030】ところで、実際の液晶パネル3では、TF
T13c内の寄生容量等13gが存在するため、映像信
号、コモン信号及び反転電圧の電位はその影響を受けて
変動する。図6の実線波形は、前記影響を受けてストラ
イプ映像にフリッカが発生する場合の(a)映像信号、
(b)コモン信号、及び、(c)反転電圧の一例を示す
ものである。この図6では、コモン信号の中心電位レベ
ルは基準レベルに一致しているが、映像信号の中心電位
レベルが基準レベルよりも正側にシフトしているため
に、反転電圧の中心電位レベルが基準レベルよりも正側
にシフトしている様子が示されている。これにより、反
転電圧の中心電位レベルが基準レベルと一致しないの
で、フリッカが発生してしまう。
【0031】そこで、本実施例の液晶表示装置1では、
コモン信号の中心電位レベルをシフトさせることにより
反転電圧の中心電位レベルを基準レベルに一致させてフ
リッカの発生を抑制するというフリッカ調整方法が採用
されている。例えば、図6においてフリッカの発生を抑
制する場合には、図6(b)の点線波形のようにコモン
信号の中心電位レベルを基準レベルよりも正側にシフト
させる。これにより、図6(c)の点線波形のように反
転電圧の中心電位レベルがコモン信号のシフト分だけ負
側にシフトして、この中心電位レベルは基準レベルに一
致する。よって、フリッカの発生を抑制することができ
る。
【0032】≪具体的な調整手順≫次に、フリッカ調
整の具体的な作業手順について説明する。作業者は、図
4に示す『レベル調整』ボタン16dを押すことによっ
て、コモン信号の中心電位レベルをシフトさせる。この
とき制御回路6(図1参照)では、『レベル調整』ボタ
ン16dに対応したタッチスイッチ4の入力が検出さ
れ、これに応じて電圧値をシフトさせたレベル調整信号
が出力される。これによりコモン信号増幅回路11から
出力されるコモン信号の中心電位レベルがシフトする。
このコモン信号のシフト範囲は、図7に示すように、基
準レベルを中心として正側に5段階、負側に5段階のシ
フトが可能なように設定されている。
【0033】ここで図7において、コモン信号の中心電
位レベルを負側に最大にシフトさせたものを「レベル
1」とし、順次レベル数を上げながら、正側に最大にシ
フトさせたものを「レベル11」と称すことにする。こ
の「レベル1」〜「レベル11」間のシフト幅は、過去
に製造された液晶表示装置1のフリッカ調整時のシフト
幅の統計に基づいて略100%のフリッカ調整が可能な
ように設定されたものである。従って、新たに製造され
る液晶表示装置1は、このシフト範囲内でコモン信号を
調整することによりフリッカの発生を抑制することがで
きる。
【0034】尚、液晶表示装置1では、図4に示すよう
にフリッカ調整用画面17を表示させたとき(フリッカ
調整開始時)に、コモン信号がレベル1に設定されるよ
うになっている。この『レベルメーター』16fの表示
部16eは、その最下段が「レベル1」に対応し、最上
段が「レベル11」に対応している。図4では、最下段
の表示部16eが点灯してコモン信号が「レベル1」に
設定されている様子が示されている。これにより、反転
電圧の中心電位レベルは基準レベルから強制的に大きく
ずらされ、フリッカ調整開始時には、変化度合の大きな
フリッカが発生する状態(フリッカが顕著に発生する状
態)となる。
【0035】そこで作業者は、図4において、『レベル
メーター』16fに表示されるコモン信号の「レベル」
を確認しながら、『レベル調整』ボタン16dを押して
「レベル」をシフトさせ、白と黒とのストライプ状の映
像のフリッカが最小になるように調整する。そして、フ
リッカ調整が完了した時点で『調整完了』ボタン16c
を押す。
【0036】制御回路6では、『調整完了』ボタン16
cが押されると、その時点でのコモン信号の「レベル」
が記録され、全ての表示モードにおいて、この「レベ
ル」に対応するレベル調整信号が常に出力されるように
なる。また、制御回路6では、表示モードの縦伸長モー
ドからフルモードへの切り替え、及び、フリッカ調整画
面17からメインメニュー画面への切り替えが行われ
る。
【0037】以上説明したように本実施例によれば、表
示モード切替手段15により表示モードを縦伸長モード
に設定してフリッカの変化度合を大きくし、レベル調整
手段14によりフリッカを最小に調整するようにしたの
で、安定した高精度のフリッカ調整を行うことができ
る。従って、不慣れな作業者でも短時間でフリッカ調整
を行うことができ、液晶表示装置1の生産性を向上させ
ることができる。
【0038】また、レベル調整手段14は、液晶パネル
3の表示画面上に表示される『レベル調整』ボタン16
d(タッチスイッチ4)によって反転電圧の中心電位レ
ベルを調整するようにしたので、表示画面上のタッチス
イッチ4を操作するだけで簡単にフリッカ調整を行うこ
とができ、作業効率を向上させることができる。
【0039】また、レベル調整手段14は、フリッカ調
整開始時にフリッカが顕著に発生するように反転電圧の
中心電位レベルを「レベル1」に設定するようにしたの
で、作業者に確実にフリッカ調整作業を行わせることが
できる。これにより、例えばフリッカ調整開始時にフリ
ッカの発生が若干確認できるような場合に、フリッカ調
整を行わずに調整済として製品を流してしまうような行
為を防止できる。
【0040】尚、本発明は、上記実施例に限定されるも
のではなく、次のような変形、拡張が可能である。本実
施例では、本発明をカーナビ装置に接続されるアクティ
ブマトリクス方式の液晶表示装置に適用したが、これに
限定されるものではなく、あらゆる反転駆動方式の液晶
表示装置全般に適用できる。
【0041】本実施例では、コモン信号の中心電位レベ
ルを調整して、反転電圧の中心電位レベルを基準レベル
に一致させるように構成したが、これに限定されるもの
ではなく、例えば映像信号の中心電位レベルを調整した
り、或いは、コモン信号及び映像信号の両方の中心電位
レベルを調整する構成としてもよい。本実施例では、液
晶パネルの表示画面上に装着されたタッチスイッチによ
りコモン信号の中心電位レベルを調整するように構成し
たが、これに限定されるものではなく、例えば液晶表示
装置に別途コモン信号の中心電位レベルを調整するため
のボリュームを設け、調整ドライバー等で調整するよう
な構成としてもよい。
【0042】本実施例では、表示モードを縦伸長モード
に切り替えるための表示モード切替手段を制御回路に内
蔵させる構成としたが、これに限定されるものではな
く、例えば液晶表示装置に別途表示モードを切り替える
ためのディップスイッチを設けるような構成としてもよ
い。本実施例では、表示モードを縦伸長モードに設定し
てフリッカを最小に調整する方法を表示モード切替手段
及び調整手段を内蔵した液晶表示装置に適用したが、こ
れらを内蔵したものに限定されるものではなく、あらゆ
るタイプの反転駆動方式の液晶表示装置に適用できる。
【0043】本実施例では、縦伸長モードとは、液晶パ
ネルの全走査線を隣接する2走査線毎に順次走査して隣
接する2走査線毎の各画素電極に映像信号を印加する駆
動方式による表示モードであると定義したが、同時に走
査する走査線数は2走査線に限定されるものではなく、
3走査線以上の複数でもよい。要は、フリッカの変化度
合が大きくなるような走査線数にすればよい。
【0044】本実施例では、白と黒とを交互に繰り返し
たストライプ状の映像を表示させてフリッカの調整を行
ったが、これに限定されるものではなく、要は、フリッ
カの変化度合が大きくなるような映像であればよい。本
実施例では、本発明を液晶パネルの表示画面上にタッチ
スイッチが装着された構成の液晶表示装置に適用した
が、タッチパネルの装着されていない構成の液晶表示装
置にも適用できる。
【0045】本実施例では、作業者の目視によるフリッ
カ調整について例示したが、例えば表示画面のフリッカ
をフォトダイオードにより検出し、フリッカ成分を電気
的な交流信号に変換し、この交流信号が最小になるよう
に自動的にコモン信号の中心電位レベルを調整するフリ
ッカ自動調整装置に適用してもよい。この場合にも、ダ
イオードによるフリッカの検出の感度が良くなるので、
安定した高精度の調整が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す液晶表示装置のブロック
【図2】液晶表示装置の外観図
【図3】フリッカ調整用メニュー画面の表示例を示す図
【図4】フリッカ調整用画面の表示例を示す図
【図5】フリッカ非発生時の映像信号、コモン信号、反
転電圧の波形例を示す図
【図6】フリッカ発生時の映像信号、コモン信号、反転
電圧の波形例を示す図
【図7】コモン信号の中心電位レベルの調整範囲を示す
【図8】従来例を示す図2相当図
【符号の説明】
図面中、1は液晶表示装置、3は液晶パネル、4はタッ
チスイッチ、6は制御回路、7は映像生成回路、9は信
号電極駆動回路、10は走査電極駆動回路、11はコモ
ン信号増幅回路、12はD/Aコンバータ、13は液晶
表示部、13aはコモン電極、13bは液晶、13cは
薄膜トランジスタ(TFT)、13dは走査線、13e
は信号線、13gは寄生容量、14はレベル調整手段、
15は表示モード切替手段、16はフリッカ調整用メニ
ュー画面、17はフリッカ調整用画面を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H093 NA16 NA33 NA43 NC03 NC24 NC34 ND10 ND60 5C006 AC25 AC28 AF52 AF54 BB16 BF39 FA23 FA38 5C080 AA10 BB05 DD06 DD13 EE17 FF11 JJ01 JJ02 JJ04 JJ06 KK20 KK23

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コモン電極とこれに対向してマトリクス
    状に配置された個別に制御可能な複数の画素電極との間
    に液晶を注入した液晶パネルの前記コモン電極及び前記
    画素電極間に一定のフレーム周期毎に電圧を反転させな
    がら印加する反転駆動方式の液晶表示装置において、 表示モードを縦伸長モードに切り替えるための表示モー
    ド切替手段と、 前記画素電極及び前記コモン電極間に印加される反転電
    圧の中心電位レベルを調整するレベル調整手段とを具備
    し、 フリッカ調整時には、前記表示モードを縦伸長モードに
    設定して前記中心電位レベルを調整することによりフリ
    ッカを最小に調整することを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 前記レベル調整手段は、前記液晶パネル
    の表示画面上に装着されたタッチスイッチによって前記
    中心電位レベルを調整するように構成されていることを
    特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記レベル調整手段は、フリッカ調整開
    始時にフリッカが顕著に発生するように前記中心電位レ
    ベルが設定されていることを特徴とする請求項1又は2
    記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 コモン電極とこれに対向してマトリクス
    状に配置された個別に制御可能な複数の画素電極との間
    に液晶を注入した液晶パネルの前記コモン電極及び前記
    画素電極間に一定のフレーム周期毎に電圧を反転させな
    がら印加する反転駆動方式の液晶表示装置において、 前記表示モードを縦伸長モードに設定し、前記画素電極
    及び前記コモン電極間に印加される反転電圧の中心電位
    レベルを調整することによりフリッカを最小に調整する
    ことを特徴とする液晶表示装置のフリッカ調整方法。
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