JP2002148996A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002148996A
JP2002148996A JP2000339900A JP2000339900A JP2002148996A JP 2002148996 A JP2002148996 A JP 2002148996A JP 2000339900 A JP2000339900 A JP 2000339900A JP 2000339900 A JP2000339900 A JP 2000339900A JP 2002148996 A JP2002148996 A JP 2002148996A
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Japan
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fixing
heating
temperature
unit
heater
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JP2000339900A
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English (en)
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Tatsuhito Kataoka
達仁 片岡
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピーク時の消費電力の増大を軽減しつつ、潜
像担持体の特性の安定化、記録材への現像剤像の転写不
良の防止、定着体又は加圧体への離型剤の塗布量の安定
化を図ることができる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 システムコントローラ71が、定着ヒー
タ39c,39d及びオイルヒータ40bの少なくとも
一方が加熱駆動されている際にドラムヒータ53及びカ
セットヒータ51,52の少なくとも一方の加熱駆動を
中断させるようにヒータ制御部45を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式等を
採用する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式等を採用する画像形
成装置は、潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体
に現像剤を付与することにより上記潜像を現像剤像とし
て可視化する現像装置と、該現像装置による現像剤像を
記録材に転写する転写手段と、該転写手段によって上記
現像剤像の転写を受けた上記記録材を加熱及び加圧する
ことにより上記現像剤像を上記記録材に定着させる定着
装置とを備えている。
【0003】かかる画像形成装置にあっては、潜像担持
体としての感光体の感光特性の向上、湿度等の画像形成
装置の設置環境条件の変動による記録材への現像剤像の
転写不良の防止を図るため、次のように構成されている
ものが知られている。
【0004】かかる画像形成装置は、電源からの電力の
供給を受けて上記潜像担持体を加熱する潜像担持体加熱
手段と、上記潜像担持体の温度を検知する潜像担持体温
度検知手段と、該潜像担持体温度検知手段によって検知
された温度が所定温度になるよう上記電源から上記潜像
担持体加熱手段への電力を調整する潜像担持体加熱調整
手段とを備え、例えば、潜像担持体としての感光体の感
光特性の最も好ましい温度に該感光体の温度を維持さ
せ、該感光体の感光特性の向上が図られている。
【0005】又、かかる画像形成装置は、上記転写手段
による転写に供される記録材を上記電源からの電力を受
けて加熱する記録材加熱手段と、画像形成装置の設置環
境条件を検知する設置環境条件検知手段と、該設置環境
条件検知手段によって検知された設置環境条件に対応し
て上記電源から上記記録材加熱手段への電力の供給を調
整する記録材加熱調整手段とを備え、湿度等の画像形成
装置の設置環境条件の変動による記録材への現像剤像の
転写不良の防止が図られている。
【0006】ここで、かかる画像形成装置に備えられる
定着装置は、互いに圧接回転する定着体及び加圧体と、
上記電源からの電力の供給を受けて上記定着体及び上記
加圧体の少なくとも一方を加熱する定着加熱手段と、上
記定着体又は加圧体の温度を検知する定着温度検知手段
と、該定着温度検知手段によって検知された温度が所定
温度になるよう上記電源から上記定着加熱手段への電力
を調整する定着加熱調整手段とを備え、未定着状態の現
像剤像を担持する記録材を上記定着体及び上記加圧体に
よって挟持搬送しながら挟持搬送することにより上記現
像剤像を上記記録材に定着させるようになっている。
【0007】又、かかる定着装置にあっては、上記定着
体及び上記加圧体の少なくとも一方に離型剤を塗布する
離型剤塗布手段とを備え、上記定着体又は上記加圧体へ
の記録材の巻き付き等の防止が図られている。
【0008】従来の離型剤塗布手段にあっては、例え
ば、定着体又は加圧体たるへの塗布に供される離型剤た
るシリコンオイルの粘度が温度に依存性するため、離型
剤の温度によって上記定着体又は上記加圧体への離型剤
の塗布量がばらつき、その結果、定着処理後の記録材上
の画像への離経済ののり量が定まらず、出力画像の光沢
性が均一になり難いという問題があった。
【0009】そこで、上記問題を解決するため、かかる
定着装置に備えられる離型剤塗布手段は、上記定着体及
び上記加圧体のへの塗布に供される離型剤を加熱する離
型剤加熱手段と、該離型剤の温度を検知する離型剤温度
検知手段と、該離型剤温度検知手段によって検知された
温度が所定温度になるよう上記電源から上記離型剤加熱
手段への電力を調整する離型剤加熱調整手段とを備え、
離型剤の温度を所定温度に保つことにより離型剤の粘度
を一定にして定着体又は加圧体への離型剤の塗布量の安
定化が図られている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像形成装置にあっては、潜像担持体加熱手段、記録剤
加熱手段、定着加熱手段、離型剤加熱手段たるヒータが
それぞれ必要となるため、消費電力、特にピーク時の電
力が増大してしまうという問題点があった。
【0011】そこで、本発明は、ピーク時の消費電力の
増大を軽減しつつ、潜像担持体の特性の安定化、記録材
への現像剤像の転写不良の防止、定着体又は加圧体への
離型剤の塗布量の安定化を図ることができる画像形成装
置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本出願によれば、上記目
的は、潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体に現
像剤を付与することにより上記潜像を現像剤像として可
視化する現像装置と、該現像装置による現像剤像を記録
材に転写する転写手段と、該転写手段によって上記現像
剤像の転写を受けた上記記録材を加熱及び加圧すること
により上記現像剤像を上記記録材に定着させる定着装置
とを備える画像形成装置であって、電源からの電力の供
給を受けて上記潜像担持体を加熱する潜像担持体加熱手
段と、上記潜像担持体の温度を検知する潜像担持体温度
検知手段と、該潜像担持体温度検知手段によって検知さ
れた温度が所定温度になるよう上記電源から上記潜像担
持体加熱手段への電力を調整する潜像担持体加熱調整手
段と、上記転写手段による転写に供される記録材を上記
電源からの電力を受けて加熱する記録材加熱手段と、画
像形成装置の設置環境条件を検知する設置環境条件検知
手段と、該設置環境条件検知手段によって検知された設
置環境条件に対応して上記電源から上記記録材加熱手段
への電力の供給を調整する記録材加熱調整手段とを備
え、定着装置は、互いに圧接回転する定着体及び加圧体
と、上記電源からの電力の供給を受けて上記定着体及び
上記加圧体の少なくとも一方を加熱する定着加熱手段
と、上記定着体又は加圧体の温度を検知する定着温度検
知手段と、該定着温度検知手段によって検知された温度
が所定温度になるよう上記電源から上記定着加熱手段へ
の電力を調整する定着加熱調整手段と、上記定着体及び
上記加圧体の少なくとも一方に離型剤を塗布する離型剤
塗布手段とを備え、該離型剤塗布手段が、上記定着体及
び上記加圧体への塗布に供される離型剤を加熱する離型
剤加熱手段と、該離型剤の温度を検知する離型剤温度検
知手段と、該離型剤温度検知手段によって検知された温
度が所定温度になるよう上記電源から上記離型剤加熱手
段への電力を調整する離型剤加熱調整手段とを備える画
像形成装置において、潜像担持体加熱調整手段、記録材
加熱調整手段、定着加熱調整手段、離型剤加熱調整手段
の各調整手段を一括制御する制御手段を備え、該制御手
段は、定着加熱手段及び離型剤加熱手段の少なくとも一
方が加熱駆動されている際に潜像担持体加熱手段及び記
録材加熱手段の少なくとも一方の加熱駆動を中断させる
ように設定されているという第一の発明によって達成さ
れる。
【0013】又、本出願にかかる第一の発明にあって
は、定着装置は、定着体及び加圧体が互いに上下に配設
され圧接する一対の回転体であり、定着加熱手段が各回
転体にそれぞれ独立して配設されたヒータであり、未定
着像を担持する記録材を該回転体によって形成されるニ
ップで挟持搬送するよう構成されているという第二の発
明によっても達成される。
【0014】更に、本出願によれば、上記目的は、第二
の発明において、離型剤塗布手段によって離型剤の塗布
を受ける定着体又は加圧体は、上下に配設された一対の
回転体のうち、上側の回転体であるという第三の発明に
よっても達成される。
【0015】又、本出願によれば、上記目的は、第二の
発明又は第三の発明において、定着加熱調整手段は、各
回転体が所定の温度となるよう各ヒータの加熱駆動を独
立して調整するよう設定されているという第四の発明に
よっても達成される。
【0016】更に、本出願によれば、上記目的は、第一
の発明乃至第四の発明のいずれかにおいて、設置環境条
件検知手段は、画像形成装置の設置環境条件として湿度
を検知するよう設定されているという第五の発明によっ
ても達成される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。
【0018】(第一の実施形態)先ず、本発明の第一の
実施形態について説明する。
【0019】図1は、本発明にかかる画像形成装置の好
適な一例たるデジタル画像形成装置の概略構成を示す断
面図である。
【0020】先ず、図1に基づきかかる画像形成装置の
構成及び動作について説明する。
【0021】かかる画像形成装置は、図1に示すよう
に、装置本体上部にリーダ部1と、装置本体下部にプリ
ンタ部2とを備えている。
【0022】リーダ部1は、原稿が載置される原稿台1
1、原稿台11に載置された原稿を上方から押圧する原
稿圧板12、上記原稿の画像面に光を照射する光源1
3、光源13からの光の該画像面による反射光をCCD
(図示せず)に導くための複数のミラー14及びレンズ
15、上記CCDにより上記反射光を光電変換して得ら
れた電気信号に対して種々の画像処理を行う画像処理部
16を主要構成部材として構成される。又、画像処理部
16は、上記CCDと、A/D変換、S/H、シェーデ
ィング補正、マスキング補正、変倍、LOG変換等の画
像処理機能とを有している。
【0023】リーダ部1にあっては、原稿台11上に原
稿が、その画像面を下方に向くようにして載置され、そ
の上から原稿圧板12によって押さえられる。光源13
は、上記原稿の画像面に光を照射しながら矢印Kl方向
に移動し、原稿の画像面を走査する。光源13からの光
の画像面による反射光像は、複数のミラー14及びレン
ズ15を介して、画像処理部16のCCD上に結像さ
れ、ここで電気信号に光電変換される。電気信号となっ
た画像信号は、画像処理部16において、種々の画像処
理が施された後、次のプリンタ部2に送出される。
【0024】プリンタ部2は、図1に示すように、潜像
担持体たる感光ドラム30を含む画像形成部と、リーダ
部1より送出されてきた電気信号をレーザを駆動するた
めの信号に変換するレーザ駆動部17と、レーザ素子で
ある半導体レーザ18と、感光ドラム30の表面をレー
ザ光によって走査するポリゴンスキャナ19と、定着装
置たる定着ユニット39とを備えている。
【0025】又、上記画像形成部は、矢印方向に回転自
任に支持された感光ドラム30と、感光ドラム30内部
に配置された潜像担持体加熱手段たるドラムヒータ53
と、感光ドラム30の周辺にその回転方向に沿ってほば
順に配設された、感光ドラム30表面を一様に帯電する
一次帯電器31と、感光ドラム30上の静電潜像をトナ
ー像として可視化し現像する現像装置たる現像器20
と、感光ドラム30上のトナー像を記録材たる転写材P
に転写する転写手段たる転写帯電器35と、感光ドラム
30の転写残トナーを除去するクリーナ34、クリーナ
ブレード34aと、感光ドラム30の除電を行う補助帯
電器33と、感光ドラム30の残留電荷を除去する前露
光ランプ32とを備えている。
【0026】更に、現像器20には現像ローラ20aが
配設され、現像ローラ20aが感光ドラム30の回転方
向と反対方向に回転することにより、感光ドラム30上
の静電潜像をトナー像として可視化し現像する構成を採
っている。
【0027】転写帯電器35によってトナー像の転写を
受けた転写材Pは、定着前ベルト38によって定着ユニ
ット39に搬送され、ここで互いに圧接回転する定着体
及び加圧体たる定着ローラ39a,39bによって挟持
搬送され加熱及び加圧されることにより、上記トナー像
が転写材P上に定着される。最終的に、定着後の転写材
Pは、定着後搬送ベルト42によって装置本体外部の排
紙トレー41に排出されることになる。
【0028】転写材Pの給搬送を行う給搬送部は、転写
材Pの搬送路を有し、その転写材Pの搬送方向の最上流
側に、給紙カセット36,37、給紙ローラ36a,3
7a、搬送ローラ36b,37b等を有する用紙送り装
置を備えている。又、この給紙カセット36,37の上
方には、給紙カセット36,37内部に納められた転写
材Pの除湿を行うべく、それぞれに記録材加熱手段たる
カセットヒータ51,52が設けられている。
【0029】本実施形態の画像形成装置では、上記用紙
送り装置のほかに、マルチ用紙送り装置43が設けられ
ている。このマルチ用紙送り装置43からは、その紙送
りパスがストレートであることから、画像形成部に対し
て、材質、大きさ等の性状の異なる種々の転写材Pを供
給することができる。
【0030】次に、本実施形態にかかる画像形成装置の
制御系について図2に基づき説明する。図2は、本実施
形態の画像形成装置の制御系のブロック図である。
【0031】本実施形態の画像形成装置は、全て、制御
手段たるシステムコントローラ71によって統括的にコ
ントロールされるようになっている。
【0032】システムコントローラ71は、主に本装置
内の各負荷の駆動、センサ類の情報収集解析及び上述し
た画像処理部16、レーザ駆動部17に加えて、操作部
102、即ちユーザインターフェースとのデータの交換
の役割を担っている。
【0033】システムコントローラ71の内部構成は、
かかる役割を担うために、CPU71aが搭載されてお
り、CPU71aは、同様にシステムコントローラ71
に搭載されたROM71bに格納されたプログラムによ
って、予め決められた画像形成シーケンスに纏わる様々
なシーケンスを実行するようになっている。又、システ
ムコントローラ71は、そのシーケンス実行の際、一次
的又は恒久的に保存することが必要な書換可能なデータ
を格納するために、RAM71cも搭載されている。R
AM71cには、例えば後述する高圧制御部105への
高圧設定値、後述する各種データ、操作部102からの
画像形成指令情報等が保存されることになる。
【0034】システムコントローラ71の第1の役割で
ある画像処理部16、レーザ駆動部17、操作部102
のデータ交換について説明する。
【0035】画像処理部16は、上述したようにCCD
(図示せず)からの画像信号をA/D変換、S/H、シ
ェーディング補正、マスキング補正、変倍、LOG変換
等の画像処理を実施している。又、これらの画像処理に
必要な各部の仕様設定値データを送出することに加え
て、各部からの信号、例えば原稿画像濃度信号等を受信
して、後述する高圧制御部105やレーザ駆動部17を
制御して最適な画像形成を行うための設定を行う。
【0036】レーザ駆動部17は、画像形成するための
画像サイズの規定と、画像処理されたデジタルのビデオ
データに基づいて、最適に半導体レーザ18をコントロ
ールする、即ち、本装置ではレーザ発光をPWM処理す
るために必要な設定を行っている。
【0037】操作部102は、ユーザにより設定された
複写倍率、濃度設定値等の情報を得ることに加えて、画
像形成装置の状態、例えば画像形成枚数や画像形成中か
否かの情報、ジャムの発生やその箇所等をユーザに示す
ためのデータを送出している。
【0038】次に、システムコントローラ71の第2の
役割である装置内の各負荷の駆動、センサ類の情報収集
解析について説明する。
【0039】本実施形態の画像形成装置は、装置内部の
各所にモータ、クラッチ/ソレノイド等のDC負荷及
び、フォトインターラプターやマイクロスイッチ等のセ
ンサが配置されている。つまり、モータの駆動や各DC
負荷を適宜駆動させることで、転写材の搬送や各ユニッ
トの駆動を行っており、その動作を監視しているものが
各種センサである。
【0040】そこで、システムコントローラ71は、各
種センサ類信号処理部109からの信号をもとに、モー
タ制御部107により各モータをコントロールさせると
同時に、DC負荷制御部108により、クラッチ/ソレ
ノイドを動作させて画像形成動作を円滑に進めている。
【0041】又、システムコントローラ71は、高圧制
御部105に各種高圧制御信号を送出することで、高圧
ユニット106を構成する各種帯電器である一次帯電器
31、補助帯電器33、転写帯電器35、現像ローラ2
0aに適切な高圧を印加させている。
【0042】更に、上述した定着ユニット39は、定着
ローラ39a,39bをそれぞれ加熱するための定着加
熱手段たる定着ヒータ39c,39dが定着ローラ39
a,39bに内蔵されており、又、定着ローラ39a,
39bに塗付するための離型剤たるオイルを加熱する離
型剤加熱手段たるオイルヒータ40bも備えられてお
り、定着ヒータ39c,39d、オイルヒータ40bの
各ヒータは定着加熱調整手段及び離型剤加熱調整手段と
してのヒータ制御部45によってON/OFF制御され
ている。
【0043】又、感光ドラム30内部に配置されたドラ
ムヒータ53、及び、給紙カセット36,37の上方に
配置されたカセットヒータ51,52の各ヒータも、潜
像担持体加熱手段及び記録材加熱調整手段としてのヒー
タ制御部45によってON/OFF制御されている。
【0044】この際、各定着ローラ39a,39bには
その温度を測定するための定着温度検知手段たる定着サ
ーミスタ39e,39f、オイルヒータ40bにはその
温度を測定するための離型剤温度検知手段たるオイルサ
ーミスタ40c、ドラムヒータ53にはその温度検出の
ための潜像担持体温度検知手段たるドラムサーミスタ5
4、カセットヒータ51,52の駆動を行うか否かを判
断するための設置環境条件検知手段たる湿度センサ55
のがそれぞれ設けられている。
【0045】各定着ローラ39a,39b、オイルヒー
タ40b、感光ドラム30の温度変化に応じた各サーミ
スタ(定着サーミスタ39e,39f、オイルサーミス
タ40c、ドラムサーミスタ54)、の抵抗値変化がA
/D103によって電圧値に変換された後、デジタル値
としてシステムコントローラ71に入力される。又、湿
度センサ55からの湿度信号も電圧値に変換された後デ
ジタル値としてシステムコントローラ71に入力され
る。この温度データ、湿度データをもとにシステムコン
トローラ71が上述のヒータ制御部45を一括制御する
ことになる。
【0046】次に、図3を参照して本実施形態の画像形
成装置における制御系と定着ユニット39とについて説
明する。図3は、本実施形態の画像形成装置における制
御系と定着ユニット39との関係を示すブロック図であ
り、転写材Pへの画像形成及び最適な画像定着を行うた
めの一例を示している。
【0047】システムコントローラ71は、画像形成装
置の各種制御を行うものであり、内部のCPU71aに
よって統括的に制御を行う。
【0048】定着ユニット39は、定着ローラ39a,
39b内部に定着ローラ39a,39bを加熱するため
のハロゲンヒータである定着ヒータ39c,39dが具
備されており、上述したように、システムコントローラ
71により、ヒータ制御部45を介して各ヒータのON
/OFF制御が行われる。
【0049】又、定着ヒータ39c,39dの各ヒータ
のON/OFFは、定着ローラ39a,39bの各ロー
ラに接するよう取り付けられた温度モニタ用の定着サー
ミスタ39e,39fによって測定された温度が規定温
度に維持されるように制御される。
【0050】更に、定着ユニット39には、離型剤塗布
手段たるオイル塗付ユニット40が備えられ、上側に配
設された定着ローラ39aと転写材Pとの離型性向上を
目的としたシリコンオイル塗付が実施される。オイル塗
付ユニット40は、離型剤であるオイルを溜めておくた
めのオイルパン40e、オイルの粘度を一定に保つため
のオイル温度調整用のオイルヒータ40b、オイルヒー
タ40bの温度を測定するためのオイルサーミスタ40
c、適量のオイルを上側の定着ローラ39aに塗付する
ためのオイル塗付ローラ40d等で構成されている。
【0051】オイルヒータ40bも定着ローラ39a,
39bの温度制御と同様に、システムコントローラ71
により、ヒータ制御部45を介して各ヒータのON/O
FF制御が行われる。オイルヒータ40bのON/OF
Fは、オイルヒータ40bに取り付けられた温度モニタ
用のオイルサーミスタ40cによって測定された温度が
規定温度に維持されるように制御される。ヒータ制御部
45には、上述した各ヒータに一時電力を供給するため
の一次電源44が接続され、ヒータ制御部45内部のS
SRによって、給電のON/OFFが実施される。
【0052】又、上述の各サーミスタからの信号は、ヒ
ータ制御部45を介して直接システムコントローラ71
に入力されると同時に、本実施形態では、ヒータ制御部
45内部で各サーミスタの異常検知に用いられ、各ロー
ラからサーミスタが脱落した場合や、サーミスタの断線
等により異状出力を検出し、システムコントローラ71
へその旨の信号を出力するような構成になっている。
【0053】次に、図4を用いて定着ユニット39内部
のオイル塗布ユニット40の詳細を説明する。
【0054】オイル塗布ユニット40は、上述したよう
に、オイルヒータ取り付け板金40a、オイルヒータ4
0b、オイル塗布ローラ40d、オイルパン40e、オ
イルヒータ温度モニタ用のサーミスタ40c等で構成さ
れている。
【0055】オイルパン40eには離型剤としてのシリ
コンオイルが図中点線まで満たされており、図中矢印の
方向にオイル塗布ローラ40dが回転することで、オイ
ル塗布ローラ40dの下から上側の定着ローラ39aに
適量のオイルを塗布する構成になっている。
【0056】又、オイルヒータ取り付け板金40aは、
その下部がシリコンオイル中に浸されるように設置さ
れ、オイルに浸されない部分にオイルヒータ40bが取
り付けられている。これは、耐オイル性の高価なヒータ
を使用することなく、比較的安価なヒータによってオイ
ルを加熱させるためであって、オイル加熱はオイルヒー
タ取り付け板金40aを介して間接的実施される。オイ
ルの温度を検出する手段としては、オイルヒータ40b
の温度を検出するオイルヒータ温度検出用のサーミスタ
40cを用いている。
【0057】次に、図5を用いて、ヒータ制御部45の
内部構成について詳細に説明する。
【0058】ヒータ制御部45は、上述したように各ヒ
ータのON/OFF制御を担っており、図5に示すよう
に、各ヒータに供給される一次電源44のON/OFF
はSSR(ソリッドステートリレー)45a,45b,
45c,45d,45eによってそれぞれ実施される。
SSR45a,45b,45c,45d,45eを制御
するための信号はシステムコントローラ71から送られ
る。
【0059】又、定着ヒータ39c,39d及びオイル
ヒータ40bを駆動するためのSSR45a,45b,
45cからは、SSR45a,45b,45cが実際に
一次電源44の導通を行っているか否かの状態信号が出
力され、導通されている場合には“H”、非導通の場合
には“L”が出力される。
【0060】そこで、上記状態信号をSSR異常検出回
路45e,45f,45gにそれぞれ入力し、システム
コントローラ71からの制御信号(“H”でON、
“L”でOFF)とを比較することで、システムコント
ローラ71からの制御信号と、状態信号との間で不具合
が発生した場合、例えば、システムコントローラ71か
らOFF信号を出力しているにも関わらず、SSR45
a,45b,45cが導通状態の場合は、SSR45
a,45b,45cの異常が検出される。この異常検出
信号は、それぞれの検出信号出力とANDされ、どれか
一つでも不具合が発生している場合にはSSR45a,
45b,45cへの給電を停止させる。又、システムコ
ントローラ71からは、SSR45a,45b,45c
への給電を強制的に停止させる信号も合わせて入力され
ている。この際、SSR45a,45b,45cと給電
もとの一次電源44との間にはリレー45dが設けられ
ており、異常時には45hの出力によってトランジスタ
45iがOFFされ、その結果リレー45dがOFFさ
れることで、給電を停止させる構成となっている。
【0061】又、定着サーミスタ39e,39f及びオ
イルサーミスタ40cの各サーミスタは、温度に対する
抵抗値の変化を電圧の変化として検出するために、抵抗
Rにてプルアップされる。更に、電圧に変換された温度
データは、A/D103に送られた後、システムコント
ローラ71によって処理されると同時に、規定電圧と比
較されてその結果もシステムコントローラ71に送られ
る。これは、各サーミスタによる検出温度が規定温度
(温度調整温度を大きく逸脱した温度)以上になった場
合、サーミスタに何らかの異常が発生したものとし、そ
れをシステムコントローラ71に知らせる目的のためで
ある。異常温度検出回路45jは、各サーミスタによっ
て固有の設定電圧と比較するように構成されている。
【0062】ドラムヒータ53及びカセットヒータ5
1,52の駆動に関しては、システムコントローラ71
からのON信号に応じて、リレー45d以前からの一次
電源44が直接SSR45d,45eに供給され、ドラ
ムヒータ53及びカセットヒータ51,52の各ヒータ
を駆動する構成になっている。又、その際のドラムサー
ミスタ54及び湿度センサ55の出力は、異常温度検出
回路45jを経由することなく、直接A/D103に送
られた後、システムコントローラ71によって処理され
る。これは、ドラムヒータ53及びカセットヒータ5
1,52の電力がさほど大きくなく、異常動作を起こし
た場合にも画像形成装置に対する大きなダメージを与え
ることが発生しないためである。
【0063】次に、図6乃至図9を用いて、定着ヒータ
39c,39d、オイルヒータ40b、ドラムヒータ5
3、カセットヒータ51,52の各ヒータの制御シーケ
ンスについて説明する。
【0064】先ず、図6に基づき、定着ヒータ39c、
オイルヒータ40b、ドラムヒータ53、カセットヒー
タ51,52の温度制御方法およびその際の消費電力推
移について説明する。
【0065】図6(a)は、定着ローラ39aの温度推
移を示すグラフであり、図6(b)は、その際の定着ヒ
ータ39cのON/OFFタイミングを示すグラフであ
る。
【0066】定着ローラ39aの温度がTUS(温度調整
温度)に達するまで、即ちヒートアップ時は定着ヒータ
39cをONさせ、温度調整温度以上となった場合には
定着ヒータ39cをOFFさせている。又、定着ローラ
39aの温度が温度調整温度TUS以下となった場合には
定着ヒータ39cをONさせ、上記制御を繰り返し行う
ことで、上側の定着ローラ39aが温度調整温度TUS
維持されるように調整されている。
【0067】一方、図6(c),(d)に示すように、
オイルヒータ40bも同様に、オイルヒータ40bの温
度調整温度(TOS)に達するまで、即ちヒートアップ時
はオイルヒータ40bをONさせ、温度調整温度以上と
なった場合にはオイルヒータ40bをOFFさせてい
る。又、温度調整温度TOS以下となった場合にはオイル
ヒータ40bをONさせ、上記制御を繰り返し行い、オ
イルヒータ40bが温度調整温度TOSに維持されるよう
に調整されている。更に、下側の定着ローラ39bの温
度調整も上側の定着ローラ39aとまったく同様な方法
で制御されている。
【0068】ドラムヒータ53は、図6(e),(f)
に示すように、ドラムヒータ53の温度調整温度
(TDS)に達するまで、即ちヒートアップ時はドラムヒ
ータ53をONさせ、温度調整温度以上となった場合に
はドラムヒータ53をOFFさせている。又、温度調整
温度以下となった場合にはドラムヒータ53をONさ
せ、上記制御を繰り返し行い、ドラムヒータ53が温度
調整温度TDSに維持されるように調整されている。
【0069】カセットヒータ51,52は、図6
(g),(h)に示すように、画像形成装置が設置され
ている環境湿度が目標湿度(HS)以上である期間はド
ラムヒータ53をONさせ、転写材の除湿を目的とし
て、転写材の加熱を行い続ける。又、目標湿度以下に変
化した場合にはドラムヒータ53をOFFさせている。
【0070】ここで、図6(i)は、上側の定着ヒータ
39c、オイルヒータ40b、ドラムヒータ53、カセ
ットヒータ51,52に給電される電力の推移を現した
グラフであり、ヒートアップ時とは、各サーミスタによ
って検知される温度が規定温度に達するまでの期間、即
ち画像形成を行う前の期間であり、動作時とは、画像形
成が行われている期間を示している。
【0071】図6(i)に示すように、ヒートアップ時
は、画像形成が行われていない関係上、ヒータ以外の負
荷系は殆ど動作しておらず、殆どすべての電力をヒータ
に供給することが可能な期間である。一方、動作時は、
各ヒータに加えてモータ等の負荷系に消費される電力が
追加されるため、装置として供給される電力が極めて厳
しい期間となる。
【0072】ここで、再度図6(i)を参照すると、ヒ
ートアップ時には、上側の定着ヒータ39c、オイルヒ
ータ40b、ドラムヒータ53、カセットヒータ51,
52に給電される電力のピークが発生しているものの、
上記理由から装置としての電力供給には支障を来たさな
い。ところが、動作時に対しても、上側の定着ヒータ3
9c、オイルヒータ40b、ドラムヒータ53、カセッ
トヒータ51,52とが独立して温度調整制御を実施し
ている関係上、同図に示す如く、電力のピーク(α)、
(γ)が発生した場合、このピークに負荷系の電力及び
下側の定着ヒータ39dの電力が加算される装置全体と
してのピーク電力値は極めて大きい値を示すことにな
る。
【0073】そこで、本発明は、上記問題に対して、各
ヒータを統合的に制御することで、電力ピークを押さえ
ることを可能としている。
【0074】ここで、図7乃至図9に基づき本実施形態
における定着ヒータ39c、オイルヒータ40b、ドラ
ムヒータ53、カセットヒータ51,52の各ヒータの
駆動制御について詳細に説明する。
【0075】図7は、各ヒータの温度制御及びヒータ制
御のメインルーチンを示すフローチャートである。図7
に示すメインルーチンは、100ms毎に繰り返し実行
される。
【0076】先ず、温度制御が開始されると(S1
0)、定着ローラヒートアップ終了フラグHU,HLを
リセットする(S20)。その後、温度制御を終了する
か否かを判定する(S30)。温度制御を終了するとき
とは、先に説明した異常が検出された場合で、その際に
は、全てのヒータをOFF(S90)して温度制御を終
了させる(S80)。温度制御を実施するときは、ヒー
トローラ温度制御(S40)、オイル温度制御(S5
0)、ドラム温度制御(S60)、カセットヒータ制御
(S70)の順に順次繰り返して制御される。
【0077】次に、図8を用いて、図7で示したヒート
ローラ温度制御の詳細アルゴリズムを説明する。
【0078】上記ヒートローラ温度制御が開始されると
(S401)、先ず下側の定着ローラ39bの温度TL
をサーミスタ39fによって測定する(S402)。そ
の後、測定温度TLが規定温度TLS(本実施形態では1
70℃)より低いか否かを判定する(S403)。測定
温度TLが規定温度TLSより低い場合は、定着ローラ3
9bの温度を規定温度にすべく、下側の定着ヒータ39
dをONすると同時に、ヒータONフラグHSLをセッ
トする(S404)。又、測定温度TLが規定温度TLS
以上の場合は、定着ヒータ39dをOFFすると同時
に、下ヒータONフラグHSLをリセットする(S40
5)。その後、定着ローラヒートアップ終了フラグHL
がセットされているか否か判定し(S406)、セット
されていない場合にはセットし(S407)、セットさ
れている場合にはそのまま進む。これは、定着ヒータ3
9dが始めてOFFになった時、即ち、ヒートアップ時
を終了して画像形成動作可能になったか否かのフラグを
設定することになる。
【0079】上側の定着ローラ39aに関しても下側の
定着ローラ39bと同様に、定着ローラ39aの温度T
Uを定着サーミスタ39eによって測定する(S40
8)。その後、測定温度TUが規定温度TUS(本実施形
態では180℃)より低いか否かを判定する(S40
9)。測定温度TUが規定温度TUSより低い場合は、定
着ローラ39aの温度を規定温度にすべく、上側の定着
ヒータ39cをONすると同時に、上ヒータONフラグ
HSUをセットする(S410)。又、測定温度T U
規定温度TUS以上の場合は、定着ヒータ39cをOFF
すると同時に、上ヒータONフラグHSUをリセットす
る(S411)。その後、定着ローラヒートアップ終了
フラグHUがセットされているか否か判定し(S41
2)、セットされていない場合にはセットし(S41
3)、セットされている場合にはそのまま進む。
【0080】このようにして上下の定着ヒータ39c,
39dのON/OFFを決定した後、上述した定着ロー
ラヒートアップ終了フラグHL、HLがともにセットさ
れているか否かを判定し(S414)、ともにセットさ
れている場合には、定着ローラ39a,39bのヒート
アップが終了したものと判断し、操作部102に画像形
成が可能となった旨のメッセージを表示し、画像形成シ
ーケンスを受け付けることを許可し(S415)、定着
ローラ39a,39bの温度制御を終了させる。
【0081】次に、図9(a)を用いて、図7で示した
オイル温度制御の詳細アルゴリズムを説明する。
【0082】上記オイル温度制御が開始されると(S5
01)、先ずオイルヒータ40bの温度TOをオイルサ
ーミスタ40cによって測定する(S502)。その
後、測定温度TOが規定温度TOS(本実施形態では12
0℃)より低いか否かを判定する(S503)。測定温
度TOが規定温度TOSより低い場合は、オイル温度を規
定温度にすべく、オイルヒータ40bをONすると同時
に、オイルヒータONフラグHSOをセットする(S5
04)。又、測定温度TOが規定温度TOS以上の場合
は、オイルヒータ40bをOFFすると同時に、オイル
ヒータONフラグHSOをリセットし(S505)、オ
イル温度制御を終了させる。
【0083】次に、図9(b)を用いて、図7で示した
ドラム温度制御の詳細アルゴリズムを説明する。
【0084】上記ドラム温度制御が開始されると(S6
01)、先ず感光ドラム30の温度TDをドラムサーミ
スタ54によって測定する(S602)。その後、測定
温度TDが規定温度TDS(本実施形態では35℃)より
低いか否かを判定する(S603)。測定温度TDが規
定温度TDSより低い場合は、オイルヒータONフラグH
SOがセットされているか否か判定する(S604)。
これは、即ち、現在オイルヒータ40bがONしている
か否かを判定しており、オイルヒータ40bがONして
いる際(HSOが1の場合)は、電力消費のピークを抑
える目的で、ドラムヒータ53をONしない制御を行
う。又、オイルヒータ40bがONしていない場合(H
SOが0の場合)は、ドラムヒータ53をONさせ(S
605)、ドラム温度制御を終了させる。測定温度TD
が規定温度TDS以上の場合は、ドラムヒータ53をOF
Fさせ(S606)、ドラム温度制御を終了させる。
【0085】次に、図9(c)を用いて、図7で示した
カセットヒータ駆動制御の詳細アルゴリズムを説明す
る。
【0086】カセットヒータ51,52の制御が開始さ
れると(S701)、先ず装置が設置されている環境の
湿度HDを湿度センサ55によって測定する(S70
2)。その後、環境湿度HDが規定湿度HS(本実施形
態では30%)より低いか否かを判定する(S70
3)。環境湿度HDが規定湿度HSより高い場合は、オ
イルヒータONフラグ:HSOがセットされているか否
か判定する(7604)。これもドラムヒータ53の制
御と同様に、現在オイルヒータ40bがONしているか
否かを判定しており、オイルヒータ40bがONしてい
る際(HSOが1の場合)は、電力消費のピークを抑え
る目的で、カセットヒータ51,52をONしない制御
を行う。又、オイルヒータ40bがONしていない場合
(HSOが0の場合)は、カセットヒータ51,52を
ONさせ(S705)、カセットヒータ制御を終了させ
る。環境湿度HDが規定湿度HS以上の場合は、カセッ
トヒータ51,52をOFFさせ(S706)、カセッ
トヒータ制御を終了させる。
【0087】上述した各ヒータの制御を実施すること
で、図6(i)に示す(α),(β),(γ)の斜線部
分の電力が削減されることになる。このことは、画像形
成時のピーク電力を抑えることに加えて、平均電力の削
減も可能となる。定着ローラと仕較して、カセット、ド
ラムの温度変化は極めて少ない。これは、定着ローラ
は、転写材にトナー画像定着させる際に大きな熱量を奪
われるのに対して、カセット、ドラムはその影響が殆ど
ないためである。
【0088】よって、本実施形態に示す制御を実施して
も、画像に対する大きな影響が発生せず、電力の低減が
可能となる。
【0089】(第二の実施形態)次に、本発明の第二の
実施形態について説明する。なお、第一の実施形態と同
様の構成に関しては、同一符号を付し、その説明を省略
する。
【0090】第一の実施形態において、ドラム温度制御
及びカセットヒータ制御の各ヒータのON/OFF制御
の部分を図10(a),(b)の如くに変更するするこ
とも可能である。
【0091】即ち、本実施形態では、ドラムヒータ5
3、カセットヒータ51,52のON制御を、上側の定
着ローラ39aの定着ヒータ39c、下側の定着ローラ
39bの定着ヒータ39d、オイルヒータ40bのいず
れかがONしているか否かを判定し(S604´),
(S704´)、いずれかがONしている場合には、ド
ラムヒータ53及びカセットヒータ51,52はONさ
せないシーケンスに変更する構成を実施することで、同
様の効果を得ることが可能である。
【0092】(第三の実施形態)次に、本発明の第三の
実施形態について説明する。尚、第一の実施形態と同様
の構成に関しては、同一符号を付し、その説明を省略す
る。
【0093】第一の実施形態において、ドラム温度制御
及びカセットヒータ制御の各ヒータのON/OFF制御
の部分を図10(c),(d)の如くに変更するするこ
とも可能である。
【0094】即ち、本実施形態では、ドラムヒータ5
3、カセットヒータ51,52のON制御を、上側の定
着ローラ39aの定着ヒータ39c、下側の定着ローラ
39bの定着ヒータ39d、オイルヒータ40bの全て
ががONしているか否かを判定し(S604´´),
(S704´´)、全てがONしている場合には、ドラ
ムヒータ53及びカセットヒータ51,52はONさせ
ないシーケンスに変更する構成を実施することで、同様
の効果を得ることが可能である。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、本出願にかかる第
一の発明によれば、制御手段が、定着加熱手段及び離型
剤加熱手段の少なくとも一方が加熱駆動されている際に
潜像担持体加熱手段及び記録材加熱手段の少なくとも一
方の加熱駆動を中断させるので、ピーク時の消費電力の
増大を軽減しつつ、潜像担持体の特性の安定化、記録材
への現像剤像の転写不良の防止、定着体又は加圧体への
離型剤の塗布量の安定化を図ることができる。
【0096】又、本出願にかかる第二の発明によれば、
制御手段が、定着加熱手段及び離型剤加熱手段の少なく
とも一方が加熱駆動されている際に潜像担持体加熱手段
及び記録材加熱手段の少なくとも一方の加熱駆動を中断
させるので、ピーク時の消費電力の増大を軽減しつつ、
潜像担持体の特性の安定化、記録材への現像剤像の転写
不良の防止、定着体又は加圧体への離型剤の塗布量の安
定化を図ることができる。
【0097】更に、本出願にかかる第三の発明によれ
ば、制御手段が、定着加熱手段及び離型剤加熱手段の少
なくとも一方が加熱駆動されている際に潜像担持体加熱
手段及び記録材加熱手段の少なくとも一方の加熱駆動を
中断させるので、ピーク時の消費電力の増大を軽減しつ
つ、潜像担持体の特性の安定化、記録材への現像剤像の
転写不良の防止、定着体又は加圧体への離型剤の塗布量
の安定化を図ることができる。
【0098】又、本出願にかかる第四の発明によれば、
制御手段が、定着加熱手段及び離型剤加熱手段の少なく
とも一方が加熱駆動されている際に潜像担持体加熱手段
及び記録材加熱手段の少なくとも一方の加熱駆動を中断
させるので、ピーク時の消費電力の増大を軽減しつつ、
潜像担持体の特性の安定化、記録材への現像剤像の転写
不良の防止、定着体又は加圧体への離型剤の塗布量の安
定化を図ることができる。
【0099】更に、本出願にかかる第五の発明によれ
ば、制御手段が、定着加熱手段及び離型剤加熱手段の少
なくとも一方が加熱駆動されている際に潜像担持体加熱
手段及び記録材加熱手段の少なくとも一方の加熱駆動を
中断させるので、ピーク時の消費電力の増大を軽減しつ
つ、潜像担持体の特性の安定化、記録材への現像剤像の
転写不良の防止、定着体又は加圧体への離型剤の塗布量
の安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態にかかる画像形成装置
の概略構成を示す模式的断面図である。
【図2】図1の画像形成装置の制御系の一例を示すブロ
ック図である。
【図3】図1の画像形成装置の制御系と定着装置との一
例を示すブロック図である。
【図4】図3に示す定着装置に備えられた離型剤塗布手
段の概略構成を示す模式的断面図である。
【図5】図3に示す潜像担持体加熱手段、記録材加熱手
段、定着加熱手段、離型剤加熱手段の加熱制御を説明す
るためのブロック図である。
【図6】本発明の第一の実施形態における潜像担持体加
熱手段、記録材加熱手段、定着加熱手段、離型剤加熱手
段の駆動状況と消費電力の推移との関係を示すグラフで
ある。
【図7】本発明の第一の実施形態における潜像担持体加
熱手段、記録材加熱手段、定着加熱手段、離型剤加熱手
段の駆動の一括制御を説明するためのフローチャートで
ある。
【図8】図7に示すフローチャートの定着加熱手段の駆
動制御を詳細に説明するためのフローチャートである。
【図9】図7に示すメインフローチャートの記録材加熱
手段、定着加熱手段、離型剤加熱手段の駆動制御を詳細
に説明するためのフローチャートである。
【図10】本発明の第二の実施形態におけるの記録材加
熱手段、定着加熱手段、離型剤加熱手段の駆動制御を詳
細に説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
20 現像器(現像装置) 30 感光ドラム(潜像担持体) 35 転写帯電器(転写手段) 39 定着ユニット(定着装置) 39a,39b 定着ローラ(定着体,加圧体) 39c,39d 定着ヒータ(定着加熱手段) 39e,39f 定着サーミスタ(定着温度検知手段) 40 オイル塗布ユニット(離型剤塗布手段) 40b オイルヒータ(離型剤加熱手段) 40c オイルサーミスタ(離型剤温度検知手段) 44 一次電源(電源) 45 ヒータ制御部(潜像担持体加熱調整手段,記録材
加熱調整手段,定着加熱調整手段,離型剤加熱調整手
段) 51,52 カセットヒータ(記録材加熱手段) 53 ドラムヒータ(潜像担持体加熱手段) 54 ドラムサーミスタ(潜像担持体温度検知手段) 55 湿度センサ(設置環境条件検知手段) 71 システムコントローラ(制御手段) P 転写材(記録材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA12 DA13 DA14 DE07 DE09 DE10 EA12 EA13 EA16 EA18 EC06 ED01 ED25 EE07 EF04 EF09 EF13 2H033 AA09 AA32 BA31 BA32 BA46 BB01 BB28 CA02 CA08 CA11 CA28 CA30 CA34 CA45 CA48 2H035 CA07 CB01 CZ03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担
    持体に現像剤を付与することにより上記潜像を現像剤像
    として可視化する現像装置と、該現像装置による現像剤
    像を記録材に転写する転写手段と、該転写手段によって
    上記現像剤像の転写を受けた上記記録材を加熱及び加圧
    することにより上記現像剤像を上記記録材に定着させる
    定着装置とを備える画像形成装置であって、電源からの
    電力の供給を受けて上記潜像担持体を加熱する潜像担持
    体加熱手段と、上記潜像担持体の温度を検知する潜像担
    持体温度検知手段と、該潜像担持体温度検知手段によっ
    て検知された温度が所定温度になるよう上記電源から上
    記潜像担持体加熱手段への電力を調整する潜像担持体加
    熱調整手段と、上記転写手段による転写に供される記録
    材を上記電源からの電力を受けて加熱する記録材加熱手
    段と、画像形成装置の設置環境条件を検知する設置環境
    条件検知手段と、該設置環境条件検知手段によって検知
    された設置環境条件に対応して上記電源から上記記録材
    加熱手段への電力の供給を調整する記録材加熱調整手段
    とを備え、定着装置は、互いに圧接回転する定着体及び
    加圧体と、上記電源からの電力の供給を受けて上記定着
    体及び上記加圧体の少なくとも一方を加熱する定着加熱
    手段と、上記定着体又は加圧体の温度を検知する定着温
    度検知手段と、該定着温度検知手段によって検知された
    温度が所定温度になるよう上記電源から上記定着加熱手
    段への電力を調整する定着加熱調整手段と、上記定着体
    及び上記加圧体の少なくとも一方に離型剤を塗布する離
    型剤塗布手段とを備え、該離型剤塗布手段が、上記定着
    体及び上記加圧体への塗布に供される離型剤を加熱する
    離型剤加熱手段と、該離型剤の温度を検知する離型剤温
    度検知手段と、該離型剤温度検知手段によって検知され
    た温度が所定温度になるよう上記電源から上記離型剤加
    熱手段への電力を調整する離型剤加熱調整手段とを備え
    る画像形成装置において、潜像担持体加熱調整手段、記
    録材加熱調整手段、定着加熱調整手段、離型剤加熱調整
    手段の各調整手段を一括制御する制御手段を備え、該制
    御手段は、定着加熱手段及び離型剤加熱手段の少なくと
    も一方が加熱駆動されている際に潜像担持体加熱手段及
    び記録材加熱手段の少なくとも一方の加熱駆動を中断さ
    せるように設定されていることを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 定着装置は、定着体及び加圧体が互いに
    上下に配設され圧接する一対の回転体であり、定着加熱
    手段が各回転体にそれぞれ独立して配設されたヒータで
    あり、未定着像を担持する記録材を該回転体によって形
    成されるニップで挟持搬送するよう構成されていること
    とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 離型剤塗布手段によって離型剤の塗布を
    受ける定着体又は加圧体は、上下に配設された一対の回
    転体のうち、上側の回転体であることとする請求項2に
    記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 定着加熱調整手段は、各回転体が所定の
    温度となるよう各ヒータの加熱駆動を独立して調整する
    よう設定されていることとする請求項2又は請求項3に
    記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 設置環境条件検知手段は、画像形成装置
    の設置環境条件として湿度を検知するよう設定されてい
    ることとする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記
    載の画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102809917A (zh) * 2011-05-30 2012-12-05 日本派欧尼株式会社 加热器组件
CN103660619A (zh) * 2013-12-02 2014-03-26 杨伟 具有纸张防潮功能的打印设备

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