JP2002148222A - X線螢光分析器 - Google Patents

X線螢光分析器

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JP2002148222A
JP2002148222A JP2000325757A JP2000325757A JP2002148222A JP 2002148222 A JP2002148222 A JP 2002148222A JP 2000325757 A JP2000325757 A JP 2000325757A JP 2000325757 A JP2000325757 A JP 2000325757A JP 2002148222 A JP2002148222 A JP 2002148222A
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pulses
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JP2000325757A
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Isaac Mazor
マゾー アイザック
Amos Gvirtzman
グバーツマン アモス
Boris Yokhin
ヨークヒン ボリス
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Jordan Valley Applied Radiation Ltd
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Jordan Valley Applied Radiation Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 X線が照射された標本が発するX線螢光を効
率良く検出する。 【解決手段】 螢光X線光子を捕捉しそれに対応して標
本の分析に適した複数の電気パルスを生成する複数の半
導体検出器18をスポット26のまわりに配置する。各
々の検出器18からのパルスが別々の入力端で受理され
るように複数のパルスを受理し分析する多重入力処理ユ
ニット20も配置する。該ユニット20は、全ての検出
器18に共通のエネルギー範囲内で光子に応答して全て
の検出器18から受理されたパルスを用いて出力を生成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般にX線螢光分
析、特にX線微螢光を検出し分析するための方法及び装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】X線微螢光は、薄膜の原子組成及び厚み
を決定するための、当該技術分野では既知の非破壊技術
である。標準的には、集束されたX線ビームを標本に導
き、標本とX線の相互作用によって誘発されたX線螢光
が、標本の近くにある検出器によって検出される。照射
を受けた標本の組成及び厚みは、螢光X線光子の強度及
びエネルギーから決定される。
【0003】本明細書に参考として組み入れられる、
「走査式X線分析顕微鏡のための環状タイプの固体検出
器」、Rev. Sci. Instrum.66(9)(1995年9
月)p4544〜4546の中で、Shimomura 及び Nak
azawa は、X線螢光から結果として得られたエネルギー
を単一のデータチャネルへと変換する、照射対象標本の
近くに位置設定された環状ゲルマニウム検出器について
記述している。
【0004】本明細書に参考として組み入れられる論文
「多層金属フィルム用のX線微螢光分析器」Thin Solid
Films166(1988),p263〜272の中で、
Cross 及び Wherry は、リチウムドーピングを受けたシ
リコン結晶検出器がX線に露呈された標本から発出され
た光子を捕捉するようなシステムについて記述してい
る。
【0005】本明細書に参考として組み入れられる Kum
akhov に対する米国特許5,497,008号は、X線螢
光分析又は分光法のための、kumakhovレンズとしても知
られている多毛管X線光学系を用いた分析用計器につい
て記述している。記述されている計器は、単一の螢光検
出器を使用する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】単一のX線光子は、半
導体検出器内で数多くの正孔の対を生成し、それに関連
する電流パルス形状を分析することにより、検出器はX
線光子エネルギーを測定することができるようになる。
しかしながら、上述の検出器といったような半導体X線
検出器は、作り出された電流パルスを満足のいく形で弁
別するためにはX線光子が一時的に互いに過度に近くに
ある場合に発生するデータの「山積み」を受ける。
【0007】いくつかの側面における本発明の目的は、
X線微螢光分析を実施するための改善された装置及び方
法を提供することにある。いくつかの側面における本発
明のさらなる目的は、高強度のX線照射に曝された標本
からのX線微螢光の効率の良い検出のための改善された
装置及び方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の好ましい実施形
態においては、X線微螢光分析器は、標本を照射するX
線発生器を含んで成る。分析器はさらに、共通のエネル
ギー範囲をもち、X線照明に対する応答性をもつ標本か
ら発出されるX線光子を捕捉する、標本近くに配列され
た複数の個別の検出器を含んで成る。検出器は、上述の
Cross 及び Wherry のもののような標準的な設計の単
一の検出器を用いて可能となるものよりも実質的に大き
い立体角全体にわたり、発出されたX線光子を捕捉する
ように幾何的に配列されている。さらに、単一の大型検
出器に基づく上述した Shimomura及び Nakazawa のシス
テムとは異なり、本発明のいくつかの実施形態に従った
多数の検出器の使用は、分析器が、山積み発生の確率を
大幅に削減しながら標本に実質的により強度の高いX線
ビームを導くことを可能にする。
【0009】本発明のいくつかの好ましい実施形態にお
いては、複数の個別検出器は、環状に配置されており、
そのため入射X線ビームの方向と検出器から照射を受け
たスポットへの方向によって作られる角度は、実質的に
全ての検出器について同じとなっている。好ましくは、
環は照射を受けたスポットをほぼ中心にしている。本発
明は、図面と合わせて本発明の好ましい実施形態につい
ての以下の詳細な説明を読むことによってさらに充分に
理解されることだろう。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の好ましい実施形
態に係る、X線微螢光分析器10の概略的斜視図であ
る。図2は、分析器10の基部部分32の概略的拡大断
面である。X線源12は、モノリシック多毛管光学系1
6を第1の端部14で照射する。X線光源12は好まし
くは、カリフォルニア州スコッツバレーの Oxford Inst
ruments, Inc. 製XTF5011といったようなX線管
を含んでいる。光学系16は好ましくは、ニューヨーク
州アルバニの X-Ray Optical Systems Inc.,製のモノリ
シック多毛管レンズである。光学系はX線を収集し、そ
れらを光学系16の第2の端部24から円錐28内をス
ポット26に至るまで集束する。最も好ましくは、スポ
ット26は、実質的に直径約50μmの円形である。代
替的には、スポット26は単毛管光学系及び/又はX線
視準ピンホールを介してか又は当該技術分野において既
知のいずれかのその他の適切な手段によって照射され
る。
【0011】最も好ましくは、スポット26は、分析器
10によりその組成及び/又は厚みが測定されるべき標
本22の表面上にある。照射X線に応答して標本22が
発出する螢光X線は、スポット26内で生成され、複数
の(好ましくは8個の)検出器18によって収集され
る。各々の検出器18は、共通のエネルギー範囲内でx
線光子を捕捉し検出する。検出器18の配置及び作動に
ついて以下でさらに詳しく説明する。検出器18からの
信号は、処理ユニット20へと転送され、ここで信号は
分析されてスポット26についての組成及び厚み情報を
生成する。最も好ましくは、検出器18からの信号は、
複数のパルスプロセッサを介して転送され、処理ユニッ
ト20は、多重入力プロセッサ分析ユニットを含む。好
ましくは、標本22は、当該技術分野において既知の通
り、位置決め装置(図示せず)により水平方向に走査さ
れ、かくして、実質的に標本22の対象部域34全体が
分析器10により分析されることになる。代替的には、
分析器10が、対象部域34全体にわたり走査される。
最も好ましくは、走査は処理ユニット20によって制御
される。
【0012】好ましくは、検出器18は、標本22の表
面から4mmにほぼ等しい距離のところにあり直径約9mm
でスポット26を中心とした円の形に配置された実質的
に類似のPINダイオードである。最も好ましくは、各
検出器は、一辺2.5mmの正方形の形をした有効収集面
積をもつ。さらに最も好ましくは、各々の検出器は、実
質的に類似の応答関数を有し、共通エネルギー範囲内で
X線光子を収集し検出する。例えば、検出器は、日本の
浜松市にある浜松フォトニクス株式会社製のS1223
型である。上述の検出器の数及びタイプ及びそれらの寸
法及び位置は、一例として示されており、その他の数、
サイズ、タイプ及び位置も同様に使用可能であるという
ことがわかるであろう。検出器18は、垂直方向下向き
に面しているものとして示されているが、スポットに提
示される有効面積を増大させるためこれらをスポット2
6に向けて角度づけすることも可能であることが同様に
わかるであろう。
【0013】円錐28による照射の間、スポット26
は、検出器18上に入射する螢光X線光子を生成し、こ
こで今度は対応するパルスが検出器の中で生成され、処
理ユニット20に送られる。処理ユニットは、複数の検
出器18からのパルスを分析し計数する。最も好ましく
は、分析器10の基部部分32は、スポット26の組成
及び厚みの満足のいく決定のためユニット20により充
分な計数が記録されてしまうまで、スポット26全体に
わたり実質的に静止状態に維持される。次に処理ユニッ
ト20は、上述のように、分析すべき新しいスポット2
6まで標本22又は基部部分32のいずれかを移動させ
る。
【0014】スポット26上で分析器10が費やす必要
のある時間量は、なかんづく、スポット26における照
射X線の強度によって左右される。本発明を用いた照射
X線の強度は、パルスが単一の大型検出器からではなく
各検出器18から個別に受理されることから、検出器内
のパルスの山積みが発生する前で、当該技術分野におい
て現在知られている分析器よりも実質的に高いものであ
る。さらに、重要なことに、照射X線強度が制限因子で
あるとき、すなわち例えば、それより高い強度が損傷を
ひきおこす可能性があるときには、本発明は、内向きの
光子数に対する外向きの共通エネルギー光子の有用な数
の比率を増大させる。かくして、比較的短時間で比較的
多い数の光子を収集することができ、そのため、スポッ
ト26の分析に必要な時間はそれに相応して、当該技術
分野に知られているシステムに比べ低減する。
【0015】上述の好ましい実施形態は、一例として引
用されており、本発明は、以上で特別に示され記述され
てきたものに制限されないということがわかるだろう。
むしろ、本発明の範囲は、上述のさまざまな特長の組合
せ及びサブコンビネーションの両方、ならびに以上の記
述を読んだ時点で当業者が思いつく、先行技術では開示
されていない変更及び修正を内含するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施形態に従ったX線微螢光
分析器の概略的斜視図である。
【図2】図1の分析器の細部の概略的拡大側面図であ
る。
【符号の説明】
12…X線源 16…光学系 18…検出器 20…処理ユニット 22…標本 26…スポット
フロントページの続き (72)発明者 ボリス ヨークヒン イスラエル国,ナザレス イリット 17512,ガノット ストリート 7/6 Fターム(参考) 2G001 AA01 BA04 CA01 DA01 DA02 DA06 GA01 GA06 JA04 JA11 KA01 KA11 PA11 SA01 SA02

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標本を分析するためのX線螢光分析器で
    あって、 標本上の1スポットに入射し、そこから複数の螢光X線
    光子を作り出すX線ビームを生成するX線ビーム発生
    器、 全ての検出器に共通のエネルギー範囲内の螢光X線光子
    を捕捉するべく該スポットのまわりに配列され、標本の
    分析に適した複数の電気パルスを生成するべくそれに対
    する応答性をもつ複数の半導体検出器、及び各々の検出
    器からのパルスが処理ユニットの別々の入力端で受理さ
    れるように複数のパルスを受理し分析し、全ての検出器
    に共通のエネルギー範囲内で光子に対する応答性をもつ
    全ての検出器から受理されたパルスを用いて出力を生成
    する多重入力処理ユニット、を含んで成るX線螢光分析
    器。
  2. 【請求項2】 前記X線ビーム発生器が毛管光学系を含
    んで成る請求項1に記載の分析器。
  3. 【請求項3】 前記毛管光学系が多毛管光学系を含んで
    成る、請求項2に記載の分析器。
  4. 【請求項4】 前記複数の半導体検出器が複数のダイオ
    ードを含んで成る、請求項1に記載の分析器。
  5. 【請求項5】 前記複数の半導体検出器が、標本上でビ
    ームが入射するスポットとの関係において対称的に配置
    されている、請求項1に記載の分析器。
  6. 【請求項6】 前記複数の半導体検出器が、環状に配置
    されている、請求項5に記載の分析器。
  7. 【請求項7】 前記多重入力処理ユニットが標本の厚み
    又は組成を決定するべく複数のパルスを分析する、請求
    項1に記載の分析器。
  8. 【請求項8】 標本のX線螢光分析方法であって、 X線ビームで標本上のスポットを照射する段階、 該スポットにおいて標本と相互作用するビームにより全
    ての検出器に共通のエネルギー範囲内で生成される複数
    の螢光X線光子を検出するべく、該スポットのまわりに
    複数のX線検出器を配置する段階、 全ての検出器に共通のエネルギー範囲内で生成された光
    子に対する応答性をもつ複数の電気パルスを全ての検出
    器から受理する段階及び、 標本を分析するべく全ての検出器に共通のエネルギー範
    囲内で生成された光子に対する応答性をもつ全ての検出
    器から受理したパルスを処理する段階、を含んで成る方
    法。
  9. 【請求項9】 標本を照射する段階には、毛管光学系を
    用いて標本を照射する段階が含まれている、請求項8に
    記載の方法。
  10. 【請求項10】 複数の検出器を設ける段階には、複数
    の半導体ダイオードを設ける段階が含まれている、請求
    項8に記載の方法。
  11. 【請求項11】 複数の検出器を配置する段階には、該
    スポットとの関係においてほぼ対称的に検出器を配置す
    る段階が含まれている、請求項8に記載の方法。
  12. 【請求項12】 検出器を配置する段階には、ほぼスポ
    ット上に中心をおく1つの環の形に検出器を配置する段
    階が含まれる、請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 複数のパルスを受理する段階には、複
    数の検出器の各々からパルスを別々に受理する段階が含
    まれる、請求項8に記載の方法。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06186344A (ja) * 1992-12-18 1994-07-08 Technos Kenkyusho:Kk 半導体検出器
JPH07504491A (ja) * 1990-10-31 1995-05-18 エックス−レイ オプティカル システムズ,インコーポレイテッド 粒子、x線およびガンマ線量子のビーム制御装置

Patent Citations (2)

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