JP2002147253A - ガスタービン保護装置及び燃料制御装置 - Google Patents

ガスタービン保護装置及び燃料制御装置

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JP2002147253A JP2000341837A JP2000341837A JP2002147253A JP 2002147253 A JP2002147253 A JP 2002147253A JP 2000341837 A JP2000341837 A JP 2000341837A JP 2000341837 A JP2000341837 A JP 2000341837A JP 2002147253 A JP2002147253 A JP 2002147253A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸気冷却システム異常時に、ガスタービンの
運転を継続しながら、燃焼ガス温度の上昇を防止してガ
スタービンの故障を回避する。 【解決手段】 ガスタービン吸気冷却システムの異常を
異常検知手段21で検知し、燃料流量瞬時低下手段22
でガスタービンの燃料流量を瞬時に所定値に低下させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガスタービン(G
T)の吸気冷却システムの異常を検知してガスタービン
を保護するガスタービン装置、及び、燃料制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンには、大気温度が高くなる
と、吸入空気の密度が低下することから、タービン出力
が低下するという特性がある。そのため、ガスタービン
発電設備では、大気温度が高い高温季節、特に昼間の電
力需要ピーク時に発電出力を増加する対策として、ガス
タービンの吸入空気を水等の冷媒で冷却して空気密度を
高めるシステム(以下、吸気冷却システム)により、大
気温度上昇による発電出力の低下を補うことが考えられ
ている。
【0003】吸入空気は冷却後に空気圧縮機で圧縮さ
れ、燃焼器に送られる。燃焼器には、燃料圧力調節弁と
燃料流量調節弁を順に通して燃料が供給される。燃焼器
で燃料が燃焼しれできる燃焼ガスがタービンを回転す
る。ガスタービン発電設備では、タービンにより発電機
が駆動される。タービンの排ガスをボイラー等に供給し
て排熱エネルギの回収を図ることも行われる。
【0004】燃料流量は燃料流量調節弁で制御される。
その際、燃料流量調節弁より上流側の燃料圧力調節弁
が、燃料流量調節弁の出入口間の差圧が設定差圧となる
ように、比例積分(PI)制御される。
【0005】燃料流量の制御には、負荷制御、ガバナ制
御、ブレードパス温度制御及び排ガス温度制御がある。
【0006】負荷制御では、発電機出力等の負荷に応じ
て、比例積分(PI)制御により燃料流量調節弁の開度
を制御する。
【0007】ガバナ制御では、発電機等の回転速度を所
定速度に維持するように、比例(P)制御により燃料流
量調節弁の開度を制御する。
【0008】ブレードパス温度制御及び排ガス温度制御
は、タービン入口ガス温度が所定の温度(大容量ガスタ
ービンでは例えば1350°C)を越えないようにする
ための温度制御である。
【0009】ブレードパス温度制御では、タービン最終
段直後の排気ガス温度(ブレードパス温度と呼ばれる)
を計測し、これが設定温度(以下、ブレードパス温度設
定値)となるように、比例積分(PI)制御により燃料
流量を制御する。
【0010】排ガス温度制御では、タービン最終段より
も後流の排気ダクトでの排気ガス温度(単に、排ガス温
度と呼ばれる)を計測し、これが設定温度(以下、排ガ
ス温度設定値)となるように、比例積分(PI)制御に
より燃料流量を制御する。
【0011】ブレードパス温度設定値は、排ガス温度設
定値に、温度計測位置からくる熱落差を考慮したバイア
ス値(以下、BPTバイアス)を加えた値として、設定
される。BPTバイアスは、例えば数°Cから数10°
C程度とされる。
【0012】負荷制御、ガバナ制御、ブレードパス温度
制御及び排ガス温度制御における各開度指令のうち、最
も小さい開度指令によって、燃料流量調節弁の開度が制
御される。
【0013】部分負荷では、タービン入口ガス温度をな
るべく高くして排熱エネルギの利用効率を向上させるよ
うに、空気圧縮機の可変ガイドベーンが閉じ勝手に制御
される。
【0014】このガイドベーン開度制御では、負荷が所
定負荷(所定の部分負荷)以下の場合は負荷に応じて閉
側から全開へ変化し、且つ、所定負荷以上の場合は常に
全開となるような制御線が用いられる。制御線における
所定負荷は、空気圧縮機入口での吸気温度(吸気冷却シ
ステムの運転中は冷却後の吸気温度)を計測し、その計
測温度が高いほど低負荷側にシフトされる。
【0015】一方、ガスタービン保護のためのランバッ
クシステムとして、負荷が徐々に降下するように燃料流
量を徐々に減少させるシステムがあり、負荷降下レート
によって、通常負荷ランバック(ガスタービン定格出力
の5%/分レート程度の通常負荷変化レート)と、急速
負荷ランバック(ガスタービン定格出力の100%/分
レート程度の急速負荷変化レート)が知られている。い
ずれのランバックにおいても、比例積分(PI)制御に
より燃料流量調節弁の開度が制御される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】吸気冷却システムの運
用中は、発電出力増加等のためガスタービンの負荷を上
げているので、吸気冷却システムに異常が生じると、吸
気温度が上昇して燃焼ガス温度が急上昇するため、ガス
タービンに悪影響を及ぼし、故障する恐れがある。
【0017】そこで、吸気冷却システムの異常を検知し
て、燃焼ガス温度の急上昇を防止する必要がある。
【0018】この場合、ガスタービンをトリップ(停
止)させたり、発電機を解列(負荷遮断)することが考
えられる。しかし、これでは発電が行われなくなるか
ら、吸気冷却の主目的が高温季節での発電出力増加対策
であることを考えると得策ではない。
【0019】従って、本発明の第1の課題は、吸気冷却
システム異常時に、ガスタービンをトリップ(停止)さ
せたり、発電機を解列(負荷遮断)することなく、ガス
タービンの故障を確実に回避することである。これは、
燃料流量を低下させることにより達成でき、発電の継続
が可能である。
【0020】この場合、冷媒が水の場合は吸気冷却シス
テム異常時の吸気温度の上昇は例えば5°C程度である
から、通常負荷ランバックや急速負荷ランバック程度の
緩やか負荷降下レートでも良い。
【0021】しかし、気体を液化したもの等、水よりも
冷却効果が高い冷媒の場合は、吸気冷却システム異常時
に吸気温度の上昇が数10度Cにもなるから、燃焼ガス
温度が瞬時に急上昇する。
【0022】従って、本発明の第2の課題は、燃焼ガス
温度の瞬時の急上昇を防止するように、急速負荷ランバ
ックよりも更に高い負荷降下レートで、燃料流量を瞬時
に低下させることである。
【0023】この場合、燃料圧力調節弁のPI制御によ
る制御遅れがあるため、燃焼ガス温度の急上昇を防止す
るには、燃料流量を大幅に低下させる必要がある。しか
し、これでは大きな負荷減少を伴い、発電出力の大幅な
低下につながる。
【0024】従って、本発明の第3の課題は、燃料流量
低下時の負荷減少を極力少なくすることがある。
【0025】更に、部分負荷の場合は、吸気冷却システ
ム異常時に燃料流量を低下させると、燃焼ガス温度が一
時的に上昇することがある。
【0026】これは、燃料流量低下によって負荷が減少
すると同時に空気圧縮機入口での吸気温度が上昇する
が、この吸気温度を計測する温度センサに応答遅れがあ
るため、計測値が真の吸気温度になるまでの間は、ガイ
ドベーンが閉じ勝手の制御により吸気冷却システム異常
時点の開度よりも閉側に操作され、燃焼ガス温度が上昇
してしまうからである。
【0027】従って、本発明の第4の課題は、燃料流量
低下による負荷減少に伴う、部分負荷における燃焼ガス
温度の上昇を防止することである。
【0028】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明はガ
スタービン保護装置であり、ガスタービンの吸気冷却シ
ステムの異常を検知する異常検知手段と、吸気冷却シス
テムの異常検知時に、ガスタービンの燃料流量を瞬時に
所定値に低下させる燃料流量瞬時低下手段を具備するこ
とを特徴とする。
【0029】請求項2に係る発明は、請求項1におい
て、前記所定値は、大気温度の関数で算出される負荷で
あってタービン入口温度が所定の温度を越えない負荷に
基づく値であることを特徴とする。
【0030】請求項3に係る発明は、請求項1におい
て、前記燃料流量瞬時低下手段は、ガスタービンの回転
速度を制御するためのガバナ設定値を現状の値からそれ
より低い所定の設定値に瞬時に切り換えるガバナ設定値
瞬時切換手段を含むことを特徴とする。
【0031】請求項4に係る発明は、請求項3におい
て、前記所定の設定値は、大気温度の関数で算出される
値であることを特徴とする。
【0032】請求項5に係る発明は、請求項1におい
て、前記燃料流量瞬時低下手段は、吸気冷却システムの
異常検知時に、燃料圧力調節弁の開度を燃料量低下後に
整定される開度に先行して設定する燃料圧力調節弁開度
先行設定手段を含むことを特徴とする。
【0033】請求項6に係る発明は、請求項1におい
て、前記燃料流量瞬時低下手段は、吸気冷却システムの
異常検知時に、空気圧縮機のガイドベーン開度を異常検
知時の開度に維持あるいはそれより開側に制御するガイ
ドベーン開度制御手段を含むことを特徴とする。
【0034】請求項7に係る発明は、請求項1におい
て、前記異常検知手段は吸気冷却用冷媒を送る稼働すべ
きポンプが停止したとき、あるいは、冷媒流量の指令値
と実際の冷媒流量との偏差が所定範囲を越えたとき、あ
るいは、実際の冷媒流量が所定値より低下したときに、
吸気冷却システムが異常であると検知することを特徴と
する。
【0035】請求項8に係る発明は、請求項7におい
て、吸気冷却用冷媒を送る稼働すべきポンプが複数台あ
る場合、そのうち同時に2台のポンプが停止したとき、
吸気冷却システムが異常であると検知することを特徴と
する。
【0036】請求項9に係る発明はガスタービン燃料制
御装置であり、ガスタービンの回転速度を制御するため
のガバナ設定値を現状の値からそれより低いまたは高い
所定の設定値に瞬時に切り換えるガバナ設定値瞬時切換
手段と、ガバナ設定値の切換時に、燃料圧力調節弁の開
度をガバナ設定値切換後に整定される開度に先行して設
定する燃料圧力調節弁開度先行設定手段を具備すること
を特徴とする。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態例を説明する。
【0038】図1に、ガスタービン発電設備の概要を示
す。図1中、1はガスタービンの吸気室、2は吸気フィ
ルタ、3は吸気ダクト、4は空気圧縮機、5は燃焼器、
6は燃料圧力調節弁、7は燃料流量調節弁、8はタービ
ン、9は発電機、10は冷媒補給管、11はポンプ、1
2は冷媒配管、13はノズルである。空気圧縮機4、タ
ービン8及び発電機9は互いに連結されている。
【0039】大気は、吸気室1にその入口の吸気フィル
タ2を通して取り込まれ、空気圧縮機4により圧縮され
た後、燃焼室5に送られて燃料を燃焼する。燃焼器5に
は燃料圧力調節弁6と燃料流量調節弁7を順に通して燃
料が供給される。燃焼器5で生じる燃焼ガスがタービン
8を回転し、タービン8が発電機9を駆動する。
【0040】水等の冷媒は、冷媒補給管10を介してポ
ンプ11に与えられ、ポンプ11で加圧されて冷媒配管
12を通し吸気室1に送られる。吸気室1では、冷媒配
管12に設けたノズル13から冷媒が噴霧され、吸入空
気を冷却する。
【0041】冷媒流量(噴霧流量)は、ガスタービン制
御装置(図示省略)から与えられる冷媒流量指令値に応
じて、ポンプ制御装置(図示省略)により調整される。
【0042】図1において、14はガスタービン保護装
置であり、ポンプ停止センサ15、冷媒流量センサ1
6、大気温度センサ17、差圧センサ18、及び、吸気
温度センサ19が接続されている。
【0043】また、ガスタービン保護装置14には、燃
料圧力調節弁6、燃料流量調節弁7、及び、空気圧縮機
4の可変ガイドベーンを開閉駆動するアクチュエータ2
0が接続されている。
【0044】ポンプ停止センサ15はポンプ11の停止
を検知するセンサであり、冷媒流量センサ16はポンプ
11に流入あるいは流出する実際の冷媒流量(実流量)
を検知するセンサであり、大気温度センサ17は吸気室
1に取り込まれる空気の温度を検知するセンサであり、
吸気温度センサ19は空気圧縮機4に取り込まれる空気
(吸気冷却システムの運転中は冷却後の空気)の温度を
検知するセンサであり、差圧センサ19は燃料流量調節
弁7の出入口の差圧を検知するセンサであ。
【0045】ガスタービン保護装置14は、吸気冷却シ
ステム異常検知手段21、燃料流量瞬時低下手段22、
燃料圧力調節弁開度先行設定手段23、及び、ガイドベ
ーン開度制御手段24を備える。
【0046】図2に吸気冷却システム異常検知手段21
の構成例を示す。この例では、ポンプ停止センサ15の
出力、冷媒流量センサ16の出力、及び、冷媒流量の指
令値を用い、ポンプ11が停止したとき、あるいは、冷
媒流量の指令値と実流量との偏差が所定範囲を越えたと
き、あるいは、冷媒の実流量が所定の判定基準値より低
下したときに、ガスタービンの吸気冷却システムが異常
であると判定する。
【0047】ポンプ停止センサ15としては、ポンプ1
1の吐出圧低下、回転速度低下、あるいは、ポンプ電源
オフ等に基づいてポンプ11の停止を検知するものが使
用できる。
【0048】冷媒流量センサ16としては、冷媒補給管
10中の流量、ポンプ11の吐出流量、あるいは、冷媒
配管12の流量等に基づいて単位時間当たりの冷媒実流
量を検知するものが使用できる。
【0049】冷媒流量の指令値と実流量との偏差を基に
吸気冷却システムの異常を検知する場合、本例では、
[冷媒実流量<冷媒流量指令値−任意の所定値]が成立
する場合に異常であると判定することにしている。もっ
とも、[冷媒実流量>冷媒流量指令値+任意の所定値]
の場合も異常であると判定しても良い。
【0050】図3に示すように、ポンプ11を複数台備
える吸気冷却システムでは、冷媒は、共通の冷媒補給管
10を介して各ポンプ11に与えられ、各ポンプ11で
加圧されてそれぞれに接続された冷媒配管12を通して
吸気室1に送られる。吸気室1では、各冷媒配管12に
設けたノズル13から冷媒が噴霧される。この場合、冷
媒流量の調整は、冷媒流量指令値に応じて、ポンプ11
の稼働台数を制御することにより行われることがある。
【0051】このように吸気冷却システムがポンプ11
を複数台備える場合は、稼働すべき複数のポンプ11の
うち、同時に2台以上のポンプが停止したときに、吸気
冷却システムが異常であると判定するようにしても良
い。これにより吸気冷却システムの異常を確実に検知で
きる。
【0052】また、ポンプ11が複数台ある場合は、冷
媒流量センサ16としては、共通の冷媒補給管10中の
流量、全ポンプ11の総吐出流量、あるいは、全冷媒配
管12の総流量等に基づいて単位時間当たりの冷媒実流
量を検知するものを使用できる。
【0053】吸気冷却システム異常検知手段21は吸気
冷却システムが異常であると判定した場合に、吸気冷却
システム異常時のランバック要求21a(信号状態は”
1”)を燃料流量瞬時低下手段22、燃料圧力調節弁開
度先行設定手段23、及び、ガイドベーン開度制御手段
24に与える。
【0054】図4に燃料流量瞬時低下手段22の一例と
してガバナ制御回路を利用し、ガバナ設定値を瞬時に切
り換えるものを示す。図4中、25はアンド回路、26
はセットリセット回路(プリップフロップ回路、以下S
R回路)、27はシングルショットタイマ(以下、SS
回路)、28は減算器、29は下限モニタ、30はノッ
ト回路、31は減算器、32は下限モニタ、33はアン
ド回路、34は時限タイマ、35はオア回路、36はノ
ット回路、37は加算器、38は調整用アナログ信号発
生器、39はアナログ信号切換器、40はダミー用アナ
ログ信号発生器、41はアナログメモリ、42は加算
器、43は減算器、44はガバナゲイン器(比例制御
器)である。
【0055】アンド回路25、SR回路(セットリセッ
ト回路)26、減算器28、下限モニタ29及びノット
回路30により、吸気冷却システム異常時のランバック
指令26a(信号状態は”1”)が生成される。
【0056】減算器28は、実際の負荷である発電機出
力(タービン軸出力に相当)を表す実負荷信号45と、
予め定めたランバック許可負荷を表すランバック許可負
荷信号46を入力し、その差(実際の負荷−ランバック
許可負荷)を求めて下限モニタ29に出力する。下限モ
ニタ29は[実際の負荷−ランバック許可負荷]が0以
上の場合にその出力を”0”とし、0未満の場合に”
1”として、ノット回路30に与える。
【0057】アンド回路25は、吸気冷却システム異常
時のランバック要求21aと、ノット回路30の出力を
入力し、両者がともに”1”であるときSR回路26を
セットする。SR回路26はセットされることにより、
ランバック指令26aを出力する。
【0058】従って、吸気冷却システムが異常であり、
且つ、実際の負荷がランバック許容負荷以上である場合
に、ランバック指令26aが出力される。ランバック指
令26aは、後述するように、オア回路35の出力が”
1”になることにより、リセットされる。
【0059】ランバック指令26aが出力されると、ガ
バナ制御が”入”になり、負荷制御は”切”になる。
【0060】ランバック指令26aにより、ガバナ設定
値が瞬時に切り換えられ、所定期間維持される。
【0061】これは、SS回路(シングルショットタイ
マ)27、加算器37、調整用アナログ信号発生器3
8、アナログ信号切換器39、ダミー用アナログ信号発
生器40及びアナログメモリ41により、達成される。
【0062】即ち、ランバック指令26aが出力される
と、SS回路27がトリガされ、例えば0.2秒間だ
け”1”となるパルス信号27aをアナログ信号切換器
39及びアナログメモリ41に出力する。
【0063】加算器37は、ガバナ設定におけるランバ
ック目標値(本例では可変値)を表すアナログ信号(以
下、ランバック目標信号)47と、アナログ信号発生器
38が発生するマイナスの調整値を表す調整用アナログ
信号38aを入力し、その和(ランバック目標値+調整
値(マイナスの値))を表す信号(以下、調整ランバッ
ク目標信号)37aをアナログ信号切換器39に出力す
る。また、アナログ信号発生器40は値0を表すダミー
用アナログ信号40aを発生し、アナログ信号切換器3
9に出力する。
【0064】アナログ信号切換器39は調整ランバック
目標信号37aとダミー用アナログ信号40aのうち、
ランバック指令26aが出ていない間、並びに、パルス
信号27aが”0”の間は、値が0のダミー用信号40
aを出力し、ランバック指令26aが出ると、出力信号
を調整ランバック目標信号37a(その値は[ランバッ
ク目標値+調整値])に瞬時に切り換え、パルス信号2
7aが”1”になっている間これを出力する。アナログ
信号切換器39の出力は、アナログメモリ41に与えら
れる。
【0065】アナログ信号切換器39の出力切り換えに
要する時間は極めて短く、ミリ秒以下である。
【0066】ここで、調整用アナログ信号38aはラン
バック目標値を微調整するために用いられるものであ
り、ガスタービン発電設備等のシステムのチューニング
時にマイナスの適宜な値に調整され、固定される。
【0067】ダミー用アナログ信号40aは、単に、ア
ナログ信号切換器39が2つの入力を必要とするという
特性を持っているために設けたものである。
【0068】アナログメモリ41は負荷制御追従信号4
8と、アナログ信号切換器39からの入力信号のうち、
ランバック指令26aが出ていない間、並びに、パルス
信号27aが”0”の間は、負荷制御追従信号48を出
力し、ランバック指令26aが出ると、出力信号をアナ
ログ信号切換器39からの入力信号(具体的には、調整
ランバック目標信号37aのみ)に瞬時に切り換え、パ
ルス信号27aが”1”になっている間これを出力す
る。アナログメモリ41の出力信号はガバナ設定値SP
SETを表す。
【0069】アナログメモリ41の出力切り換えに要す
る時間も極めて短く、ミリ秒以下である。
【0070】負荷制御追従信号48は、負荷制御時に、
ガバナ制御を負荷制御に自動追従させるために与えられ
る信号であり、例えば負荷制御信号の105%程度の信
号とされる。
【0071】以上により、ランバック指令26aが出る
と、アナログメモリ41の出力が負荷制御追従信号48
から瞬時に調整ランバック目標信号37aに切り換わる
ため、ガバナ設定値SPSETは〔ランバック目標値+
調整値〕に瞬時に切り換わり、例えば0.2秒間保持さ
れる。
【0072】加算器42、減算器43及びガバナゲイン
器(比例制御器)44により、タービンの回転速度が定
格速度となるように、燃料流量が制御される。
【0073】加算器42はガバナ設定値SPSETに定
格速度バイアス信号49及び初負荷バイアス信号50を
加算し、その加算結果を減算器43に出力する。
【0074】減算器43は加算器42の出力信号からタ
ービンの回転速度を表す回転速度信号51を減算し、そ
の結果をガバナゲイン器(比例制御器)44に出力す
る。
【0075】ガバナゲイン器44は入力信号に係数Kを
乗じ、その結果をガバナ制御信号GVCSOとして出力
する。
【0076】従って、ガバナ制御においては、通常は負
荷制御に自動追従するように燃料流量調節弁7を比例制
御により開閉してタービン回転速度を定格速度に維持す
るが、吸気冷却システムが異常であり、且つ、実際の負
荷がランバック許容負荷以上である場合は、瞬時にガバ
ナ設定値を[ランバック目標値+調整値]に切り換え
て、例えば0.2秒間、燃料量調節弁7を比例制御によ
り絞り、負荷を低下させる。
【0077】この場合、ガバナ制御では燃料流量調節弁
7を比例制御すること、並びに、アナログ信号切換器3
9及びアナログメモリ41の出力切り換え時間がともに
極めて短いことから、燃料流量は瞬時に低下する。
【0078】例えば、ガスタービン定格出力の50%/5
0ミリ秒(=60000%/分レート)という超高速負
荷変化レートで、燃料流量を低下させることが十分可能
である。
【0079】このように、ガスタービン吸気冷却システ
ムの異常時に、瞬時に燃料流量を低下できるから、燃焼
ガス温度の急上昇を抑えてガスタービン故障を確実に回
避することができ、且つ、発電を継続することができ
る。
【0080】図5に示すように、ガバナ制御信号GVC
SOはローセレクタ52に入力される。
【0081】ローセレクタ52は、ガバナ制御信号GV
CSOと、負荷制御信号LDCSOと、ブレードパス温
度制御信号BPCSOと、排ガス温度制御信号EXCS
Oとのうち、最も小さい値の信号を選択して、これを燃
料流量調節弁7に対する開度制御信号CSOとして出力
する。
【0082】図6に、ガバナ設定におけるランバック目
標値の生成回路例を示す。この例の回路は、減算器53
と、関数生成器54と、減算器55と、ローセレクタ5
6から構成される。
【0083】減算器53は実際の運転出力を表す信号5
7と、第1の所定値を表す第1所定値信号58を入力し
て、その差(実際の運転出力−第1の所定値)を求め、
ローセレクタ56に出力する。
【0084】関数生成器54は大気温度センサ17で検
出された大気温度を表す大気温度信号17aを入力し
て、ガスタービン入口温度が所定の定格温度を越えない
範囲で、大気温度に応じた最大許容負荷を算出し、その
信号54aを減算器55に出力する。
【0085】減算器48は大気温度に応じた最大許容負
荷信号54aと、第2の所定値を表す第2所定値信号5
9を入力して、その差(大気温度に応じた最大許容負荷
−第2の所定値)を求め、ローセレクタ56に出力す
る。
【0086】ローセレクタ56は2つの入力信号から、
[実際の運転出力−第1の所定値]と、[大気温度に応
じた最大許容負荷−第2の所定値]のうち、小さい値を
選択し、これをガバナ設定のランバック目標値とする。
【0087】例えば、300MWクラスのガスタービン
発電設備では、第1の所定値は25MWとされ、第2の
所定値は[大気温度に応じた最大許容負荷−第2の所定
値]が210MW前後となるような値とされる。
【0088】従って、この例では、実際の運転出力が例
えば210MW以上と比較的大きい場合は、[大気温度
に応じた最大許容負荷−第2の所定値]がガバナ設定の
ランバック目標値とされ、実際の運転出力が例えば21
0MW未満と比較的小さい場合は、[実際の運転出力−
第1の所定値]がガバナ設定におけるランバック目標値
とされる。
【0089】次に、ランバック指令26aのリセットに
ついて一例を説明する。ランバック指令26aのリセッ
トは、図4 における減算器31、下限モニタ32、アン
ド回路33、時限タイマ34、オア回路35及びノット
回路36により,達成される。
【0090】図4において、減算器31は、アナログメ
モリ41から出力されるガバナ設定値SPSETと、ガ
バナ設定におけるランバック目標値を入力し、その差
(ガバナ設定値SPSET−ランバック目標値)を求め
て下限モニタ32に出力する。下限モニタ32は[ガバ
ナ設定値SPSET−ランバック目標値]が0以上の場
合にその出力を”0”とし、0未満の場合に”1”とし
て、アンド回路33に与える。
【0091】アンド回路33には下限モニタ32の出力
に加えて、冷媒の実流量が規定値以下であることを表す
信号、及び、下限モニタ29の出力(前述したランバッ
ク指令26aのセット参照)が入力される。
【0092】ここでいう規定値とは、吸気冷却システム
の異常検知後、冷媒の実流量が十分に減少したことを確
認するための値である。
【0093】下限モニタ29は先に説明したように、
[実際の負荷−ランバック許可負荷]が0以上の場合に
その出力を”0”とし、0未満の場合に”1”とする。
【0094】この場合、実際の負荷はランバック指令2
6a後直ちに(例えば0.2秒間で)ランバック許可負
荷未満となり、且つ、ガバナ設定値SPSETもランバ
ック指令26a後直ちにランバック目標値以上となり、
しかも、冷媒の実流量はランバック指令26a後しばら
くすれば規定値以下になるから、アンド回路33の出力
はしばらくすれば”1”になる。
【0095】アンド回路33の出力は例えば30秒の時
限タイマ34を通して、オア回路35に出力される。時
限タイマ34はランバック指令26aのリセットまでに
時間的余裕を持たせるために用いており、アンド回路3
3の出力が”1”になってから例えば30秒後に時限タ
イマ34の出力が”1”になる。
【0096】オア回路35には、ガスタービンが発電機
に並列されていない場合、言い換えれば、ガスタービン
が発電機から解列された場合に”1”となる信号が与え
れる。この信号は、発電機がガスタービンに並列されて
いる場合に”1”となる発電機並列信号60をノット回
路36に通すことにより得られる。
【0097】オア回路35の”1”出力がSR回路26
をリセットする。
【0098】以上より、発電機がガスタービンに並列さ
れていることを条件に、吸気冷却システムが異常であ
り、且つ、実際の負荷がランバック許容負荷以上である
場合に、ランバック指令26aが出力される。
【0099】また、ランバック指令26aが出力された
後、発電機がガスタービンから解列された場合、あるい
は、実際の負荷がランバック許可負荷未満となり、且
つ、ガバナ設定値SPSETがランバック目標値(調整
ランバック目標値−調整値(マイナスの値))以上とな
り、且つ、冷媒の実流量が規定値以下となった場合に、
ランバック指令26aがリセットされる。
【0100】図7に、燃料圧力調節弁開度先行設定手段
23の構成例を示す。
【0101】図7において、6は燃料圧力調節弁、7は
燃料流量調節弁、18は差圧センサ、61は減算器、6
2は比例積分(PI)制御器、63はシングルショット
タイマ(以下、SS回路)、64はアナログ信号切換
器、65は関数発生器である。66〜68はアナログ信
号発生器であり、それぞれ全閉用アナログ開度信号、停
止時の圧抜き用アナログ開度信号、着火用アナログ開度
信号を発生する。69〜70はアナログ信号切換器であ
る。
【0102】燃料流量調節弁7は、図5に示したローセ
レクタ52から出力される制御信号CSOにより、その
弁開度が制御される。
【0103】その際、基本的には、燃料流量調節弁7の
出入口間の差圧を差圧センサ18で計測し、差圧の計測
値が差圧設定値に一致するように、上流側に設けた燃料
圧力調節弁6の開度をPI制御器62がPI制御する。
即ち、減算器61に差圧計測信号18aと差圧設定信号
71が入力され、その差(差圧計測値−差圧設定値)が
0となるように、PI制御器62が燃料圧力調節弁6に
開度指令を与えて開度制御を行う。
【0104】従って、図8(a)(b)(c)にそれぞ
れ破線で示すように、ガバナ設定値が瞬時に低い値に切
り換わり、燃料流量調整弁7が瞬時に絞られても、燃料
圧力調節弁6がPI制御のために遅れて開かれるため、
燃料流量調整弁7の差圧は遅れて下がり、従って、燃料
流量が遅れて低下することになり、負荷の低下も遅れ
る。
【0105】このように燃料圧力調節弁6の開閉に制御
遅れがある場合、燃焼ガス温度の急上昇を防止するに
は、ガバナ設定値が瞬時に大幅に低い値に切り換えて燃
料流量を大幅に低下させる必要がある。しかし、これは
大きな負荷減少72を伴うから、発電出力の大幅な低下
につながる。
【0106】本例では、係る問題点をPI制御器62、
SS回路63、アナログ信号切換器64及び関数発生器
65により解決する。
【0107】本例で用いるPI制御器62には、外部か
らアナログ開度信号を入力するための外部信号入力端子
62aと、開度指令を外部からのアナログ開度信号に応
じた値に瞬時に切り換えるための制御端子62bが備え
られている。制御端子62bが”1”のときは、PI制
御器62は本来のPI動作はせず、開度指令を外部から
のアナログ開度信号に応じた値に瞬時に切り換える。
【0108】SS回路(シングルショットタイマ)63
は、図4のSR回路26が出力するランバック指令26
aが”1”になったときにトリガされ、例えば3秒以下
の所定期間だけ”1”となるパルス信号63aを発生
し、PI制御器62の制御端子62b及びアナログ信号
切換器64に与える。
【0109】アナログ信号切換器64は、SS回路63
からのパルス信号63aに応じて、関数発生器65の出
力とアナログ信号切換器69の出力を切り換え、PI制
御器62の外部信号入力端子62aに与える。具体的に
は、パルス信号63aが”1”の間は、関数発生器65
の出力を外部信号入力端子62aに与え、”0”の間
は、アナログ信号切換器69の出力を外部信号入力端子
62aに与える。
【0110】関数発生器65は、図5に示したローセレ
クタ52が出力する燃料流量調節弁7に対する弁開度制
御信号CSOを入力し、所定の関数に基づき、同制御信
号CSOに対して整定されるであろう燃料圧力調節弁6
の開度を表すアナログ整定開度信号65aを、アナログ
信号切換器64に出力する。
【0111】この関数は、実験等により、予め定められ
る。
【0112】吸気冷却システム異常のランバック時に
は、燃料流量調節弁7の弁開度制御信号CSOはガバナ
設定のランバック目標値に対応する開度(GVCSO)
になるから、関数発生器65が発生するアナログ整定開
度信号65aは、この燃料流量調節弁開度に対応する燃
料圧力調節弁6の開度を表す。
【0113】従って、図8(a)(b)(c)にそれぞ
れ実線で示すように、ランバック指令26aが”1”に
なっって、ガバナ設定値が瞬時に低い値に切り換わり、
燃料流量調整弁7が瞬時に絞られると、燃料圧力調節弁
6はPI制御されず、もしPI制御されたらならば燃料
流量低下後に整定されるであろう開度に瞬時に切り換わ
る。つまり、パルス信号63aが”1”の間は燃料圧力
調節弁6の開度が燃料流量低下後に整定される開度に先
行して設定され、その後、PI制御が行われる。結局、
燃料流量調整弁7の差圧は一定のままとなり、燃料流量
は瞬時に低下し、負荷も瞬時に低下する。従って、燃焼
ガス温度の急上昇を小さな負荷減少73で確実に防止で
き、発電出力低下が軽減する。
【0114】なお、図示しない適宜な切換制御信号をア
ナログ切換器69、70に与えることにより、全閉時に
は全閉用アナログ開度信号66を、停止時には圧抜き用
アナログ開度信号67を、着火時には着火用アナログ開
度信号68を選択してPI制御器62の外部信号入力端
子62aに与える。
【0115】これらの場合は、ランバック指令26a
が”0”であるから、PI制御器62は外部信号に基づ
いてPI動作する。
【0116】次に、図9に、ガイドベーン開度制御手段
24の構成例を示す。
【0117】図9において、20は空気圧縮機の可変ガ
イドベーン駆動用アクチュエータ、74は開度制御器、
75は関数発生器、76は加算器、77は関数発生器、
78はアナログ信号切換器である。
【0118】開度制御器74は、図10に示すようなガ
イドベーン開度制御線を用い、実際の負荷と空気圧縮機
入口での吸気温度(吸気冷却システムの運転中は冷却後
の吸気温度)に対応するガイドベーン開度となるよう
に、アクチュエータ20を制御する。
【0119】その基本的な目的は、部分負荷では、空気
圧縮機の可変ガイドベーンを閉じ勝手に制御して、ター
ビン入口ガス温度をそれだけ高くし、排熱エネルギの利
用効率を向上させることである。
【0120】このガイドベーン開度制御線は、前述した
ように、負荷が所定負荷(所定の部分負荷)以下の場合
は負荷に応じて全閉から全開へ変化し、且つ、所定負荷
以上の場合は常に全開となるような制御線であり、且
つ、所定負荷は空気圧縮機入口での吸気温度が高いほど
低負荷側にシフトされる。
【0121】具体的には、関数発生器75は吸気温度セ
ンサ19で計測した空気圧縮機入り口の冷却後の吸気温
度を表す吸気温度信号19aを入力し、所定の関数に基
づいて、負荷シフト量(冷却された吸気の温度に対応す
る所定負荷のシフト量)を求め、加算器76に出力す
る。この関数は実験等により予め定められる。
【0122】加算器76は、実際の負荷を表す実運転出
力信号57と、関数発生器75からの負荷シフト量を表
す負荷シフト信号75aを入力し、その和(実際の負荷
+吸気温度に対応する負荷シフト量)を表す信号を関数
発生器77に出力する。
【0123】関数発生器77は、加算器76から与えら
れる[実際の負荷+吸気温度に対応する負荷シフト量]
に対応するガイドベーン開度を表すガイドベーン開度信
号77aを、ガイドベーン開度制御線に対応する所定の
関数に基づいて求める。
【0124】しかし、ガイドベーン開度信号77aをそ
のまま開度制御器74に与えると、前述したように、吸
気冷却システム異常時の燃料量低下に伴う負荷低下によ
り、燃焼ガス温度が一時的に上昇することがある。
【0125】即ち、図10に示すように、ガイドベーン
が制御線上の或る開度79に制御されているときに、燃
料流量低下によって負荷が減少すると、同時に空気圧縮
機入口での吸気温度が上昇するが、この吸気温度を計測
する吸気温度センサ19に応答遅れがあるため、計測値
が真の吸気温度になるまでの間は、ガイドベーンが閉じ
勝手の制御により吸気冷却システム異常時点の開度79
よりも閉側の開度80に操作され、燃焼ガス温度が上昇
する。
【0126】本例では、係る問題点をアナログ信号切換
器78を用いて、吸気冷却システム異常時に、ガイドベ
ーン開度をその異常検知時の値に維持することにより、
解決している。
【0127】具体的には、関数発生器77が出力するガ
イドベーン開度信号77a[実際の負荷+吸気温度に対
応する負荷シフト量]をアナログ信号切換器78の一方
に入力とするとともに、アナログ信号切換器78の出力
信号を同アナログ信号切換器78の他方の入力に戻し、
アナログ信号切換器78をSR回路26が出力するラン
バック指令26aで制御するようにしている。
【0128】そして、開度制御器74は、アナログ信号
切換器78からのガイドベーン開度信号78aに基づい
てアクチュエータ20を制御する。
【0129】これにより、アナログ信号切換器78は、
ランバック指令26aが”0”の間は関数発生器77の
ガイドベーン開度信号77aをそのまま開度制御器74
に与えるが、ランバック指令26aが”1”になると、
その時点の信号を開度制御器74に与え続ける。
【0130】従って、部分負荷の場合に、ガスタービン
吸気冷却システム異常により燃料流量を低下して負荷が
減少しても、吸気温度センサ19の応答遅れにかかわら
ず、ガイドベーン開度は図10に示す異常検知時点の開
度79に維持されることになり、燃焼ガス温度の上昇が
防止される。図11に、タービン入口温度上昇の防止効
果を示す。
【0131】他の例として、アナログ信号切換器78の
出力信号78aを戻す代わりに、ガイドベーン全開を表
す全開信号81をアナログ信号切換器78の他の入力に
与える等により、吸気冷却システム異常時に、ガイドベ
ーン開度を異常検知時の開度79より大きい開側に制御
するようにしても良い。
【0132】上述した実施形態例では、アナログ信号切
換器を利用し、関数発生や各種の制御を全てアナログ信
号処理により行っているように説明したが、各種信号切
換器を始め、信号発生器、関数発生器、各種制御器等、
全てあるいは一部の信号処理器がディジタル機器であっ
ても良い。
【0133】また、上述した実施形態例は、ガスタービ
ンの吸気冷却システム異常に燃料流量を瞬時に低下させ
るものであるが、その応用として、種々の目的のため
に、燃料圧力調節弁6のPI制御による制御遅れに影響
されずに、瞬時に燃料流量量を低下あるいは増加させた
い場合に適用することができる。
【0134】例えば、図4において、SS回路27には
ランバック指令26aに代えて、目的に合った燃料低下
または増加の変更指令を与え、アナログメモリ41には
調整ランバック目標信号37aに代えて、燃料の低下ま
たは増加に合ったガバナ設定目標信号を与え、また、図
7において、SS回路63にはランバック指令26aに
代えて、目的に合った燃料変更指令を与える。
【0135】その際、関数発生器65が発生するアナロ
グ整定開度信号65aは、燃料低下時にはガバナ設定値
切換後に整定される開側の開度を表し、燃料増加時には
ガバナ設定値切換後に整定される閉側の開度を表すこと
になる。
【0136】従って、種々の目的のために燃料流量を低
下あるいは増加させたい場合は、ガバナ設定値が現状の
値からそれより低いまたは高い所定の設定値に瞬時に切
り換わり、その時、燃料圧力調節弁6の開度がガバナ設
定値切換後に整定される開度に先行して設定されるの
で、ガバナ設定値を所望の燃料流量に対応する設定値に
定めることにより、燃料圧力調節弁6のPI制御による
制御遅れに影響されず、瞬時に燃料流量が低下あるいは
増加する。
【0137】
【発明の効果】請求項1に係る発明のガスタービン保護
装置は、ガスタービンの吸気冷却システムの異常を検知
する異常検知手段と、吸気冷却システムの異常検知時
に、ガスタービンの燃料流量を瞬時に所定値に低下させ
る燃料流量瞬時低下手段を具備するので、水等の冷媒を
用いたガスタービン吸気冷却システムに異常が発生して
吸気温度が急上昇しても、燃焼ガス温度の上昇を防止し
てガスタービンの故障を確実に回避することができ、且
つ、ガスタービンの運転を継続するこができる。従っ
て、ガスタービン発電設備の場合は、発電を継続しなが
ら、ガスタービンの故障を回避することができる。
【0138】請求項2に係る発明のガスタービン保護装
置は、請求項1における所定値は、大気温度の関数で算
出される負荷であってタービン入口温度が所定の温度を
越えない負荷に基づく値であるので、大気温度が変動し
てもガスタービンの故障を確実に回避することができ
る。
【0139】請求項3に係る発明のガスタービン保護装
置は、請求項1における燃料流量瞬時低下手段は、ガス
タービンの回転速度を制御するためのガバナ設定値を現
状の値からそれより低い所定の設定値に瞬時に切り換え
るガバナ設定値瞬時切換手段を含むので、水よりも冷却
効果が高い冷媒を用いたガスタービン吸気冷却システム
に異常が発生して、燃焼ガス温度の瞬時の急上昇を効果
的に防止することができる。
【0140】請求項4に係る発明のガスタービン保護装
置は、請求項3における所定の設定値は、大気温度の関
数で算出される値であるので、大気温度が変動してもガ
スタービンの故障を確実に回避することができる。
【0141】請求項5に係る発明のガスタービン保護装
置は、請求項1における燃料瞬時低下手段は、吸気冷却
システムの異常検知時に、燃料圧力調節弁の開度を燃料
量低下後に整定される開度に先行して設定する燃料圧力
調節弁開度先行設定手段を含むので、燃料圧力調節弁の
PI制御による制御遅れに伴う燃焼ガス温度の上昇を防
止することができる。これにより、燃焼ガス温度の上昇
を防止するために燃料流量を大幅に低下する必要がなく
なるから、燃料低下時の負荷減少を少なく抑えることが
できる。
【0142】請求項6に係る発明のガスタービン保護装
置は、請求項1における燃料流量瞬時低下手段は、吸気
冷却システムの異常検知時に、空気圧縮機のガイドベー
ン開度を異常検知時の開度に維持あるいはそれより開側
に制御するガイドベーン開度制御手段を含むので、部分
負荷運転時に吸気冷却システムに異常が発生した場合
に、空気圧縮機入口での吸気温度を計測する吸気温度セ
ンサに応答遅れがあっても、燃料流量低下時の負荷減少
に伴う燃焼ガス温度の上昇を防止することができる。こ
れにより、燃料量を大幅に低下する必要がなくなり、燃
料流量低下時の負荷減少を少なく抑えることができる。
【0143】請求項7に係る発明のガスタービン保護装
置は、請求項1における異常検知手段は吸気冷却用冷媒
を送る稼働すべきポンプが停止したとき、あるいは、冷
媒流量の指令値と実際の冷媒流量との偏差が所定範囲を
越えたとき、あるいは、実際の冷媒流量が所定値より低
下したときに、吸気冷却システムが異常であると検知す
るので、吸気冷却システムの異常を確実に検知すること
ができる。
【0144】請求項8に係る発明のガスタービン保護装
置は、請求項7における吸気冷却用冷媒を送る稼働すべ
きポンプが複数台ある場合、そのうち同時に2台のポン
プが停止したとき、吸気冷却システムが異常であると検
知するので、吸気冷却システムの異常を確実に検知する
ことができる。
【0145】請求項9に係る発明のガスタービン燃料制
御装置は、ガスタービンの回転速度を制御するためのガ
バナ設定値を現状の値からそれより低いまたは高い所定
の設定値に瞬時に切り換えるガバナ設定値瞬時切換手段
と、ガバナ設定値の切換時に、燃料圧力調節弁の開度を
ガバナ設定値切換後に整定される開度に先行して設定す
る燃料圧力調節弁開度先行設定手段を具備するので、所
定の設定値を所望の燃料流量に対応する値に定めること
により、燃料圧力調節弁のPI制御による制御遅れに影
響されず、種々の目的のために瞬時に燃料流量を低下あ
るいは増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例に係るガスタービン発電設
備の概要を示す図。
【図2】吸気冷却システム異常検知手段の構成例を示す
図。
【図3】冷媒を送るポンプが複数台用いられる例を示す
図。
【図4】燃料流量瞬時低下手段の構成例を示す図。
【図5】制御信号選択用のローセレクタを示す図。
【図6】ガバナ設定におけるランバック目標値の生成回
路例を示す図。
【図7】燃料圧力調節弁開度先行設定手段の構成例を示
す図。
【図8】燃料圧力調節弁開度先行設定手段の動作を示す
図。
【図9】ガイドベーン開度制御手段の構成例を示す図。
【図10】ガイドベーン開度制御線の例を示す図。
【図11】ガイドベーン開度維持によるタービン入口温
度上昇の防止効果を示す図。
【符号の説明】
1 吸気室 2 吸気フィルタ 3 吸気ダクト 4 空気圧縮機 5 燃焼器 6 燃料圧力調節弁 7 燃料流量調節弁 8 タービン 9 発電機 10 冷媒補給管 11 ポンプ 12 冷媒配管 13 ノズル 14 ガスタービン保護装置 15 ポンプ停止センサ 16 冷媒流量センサ 17 大気温度センサ 17a 大気温度信号 18 差圧センサ 18a 差圧計測信号 19 吸気温度センサ 19a 吸気温度信号 20 ガイドベーン駆動用アクチュエータ 21 吸気冷却システム異常検知手段 21a 吸気冷却システム異常時のランバック要求 22 燃料流量瞬時低下手段 23 燃料圧力調節弁開度先行設定手段 24 ガイドベーン開度制御手段 25 アンド回路 26 セットリセット回路(SR回路) 26a ランバック指令 27 シングルショットタイマ(SS回路) 27a パルス信号(SS回路27の出力パルス) 28 減算器 29 下限モニタ 30 ノット回路 31 減算器 32 下限モニタ 33 アンド回路 34 時限タイマ 35 オア回路 36 ノット回路 37 加算器 37a 調整ランバック目標信号 38 調整用アナログ信号発生器 38a 調整用アナログ信号 39 アナログ信号切換器 40 ダミー用アナログ信号発生器 40a ダミー用アナログ信号 41 アナログメモリ 42 加算器 43 減算器 44 ガバナゲイン器(比例制御器) 45 実負荷信号 46 ランバック許可負荷信号 47 ランバック目標信号 48 負荷制御追従信号 49 定格速度バイアス信号 50 初負荷バイアス信号 51 回転速度信号 52 ローセレクタ 53 減算器 54 関数生成器 54a 大気温度に応じた最大許容負荷信号 55 減算器 56 ローセレクタ 57 実運転出力信号 58 第1所定値信号 59 第2所定値信号 60 発電機並列信号 61 減算器 62 比例積分(PI)制御器 62a 外部信号入力端子 62b 制御端子 63 シングルショットタイマ(SS回路) 63a パルス信号(SS回路63の出力パルス) 64 アナログ信号切換器 65 関数発生器 65a アナログ整定開度信号 66 全閉用アナログ開度信号発生器 67 圧抜き用アナログ開度信号発生器 68 着火用アナログ開度信号発生器 69 アナログ信号切換器 70 アナログ信号切換器 71 差圧設定信号 72 大きな負荷減少 73 小さな負荷減少 74 開度制御器 75 関数発生器 75a 負荷シフト信号 76 加算器 77 関数発生器 77a ガイドベーン開度信号 78 アナログ信号切換器 78a ガイドベーン開度信号 79 吸気冷却システム異常時点のガイドベーン開度 80 閉側のガイドベーン開度開度 81 ガイドベーン全開信号 SPSET ガバナ設定値 CSO 燃料流量調節弁開度制御信号 GVCSO ガバナ制御信号 LDCSO 負荷制御信号 BPCSO ブレードパス温度制御信号 EXCSO 排ガス温度制御信号

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスタービンの吸気冷却システムの異常
    を検知する異常検知手段と、吸気冷却システムの異常検
    知時に、ガスタービンの燃料流量を瞬時に所定値に低下
    させる燃料流量瞬時低下手段を具備することを特徴とす
    るガスタービン保護装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のガスタービン保護装置
    において、 前記所定値は、大気温度の関数で算出される負荷であっ
    てタービン入口温度が所定の温度を越えない負荷に基づ
    く値であることを特徴とするガスタービン保護装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のガスタービン保護装置
    において、 前記燃料流量瞬時低下手段は、ガスタービンの回転速度
    を制御するためのガバナ設定値を現状の値からそれより
    低い所定の設定値に瞬時に切り換えるガバナ設定値瞬時
    切換手段を含むことを特徴とするガスタービン保護装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のガスタービン保護装置
    において、 前記所定の設定値は、大気温度の関数で算出される値で
    あることを特徴とするガスタービン保護装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のガスタービン保護装置
    において、 前記燃料流量瞬時低下手段は、吸気冷却システムの異常
    検知時に、燃料圧力調節弁の開度を燃料量低下後に整定
    される開度に先行して設定する燃料圧力調節弁開度先行
    設定手段を含むことを特徴とするガスタービン保護装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のガスタービン保護装置
    において、 前記燃料流量瞬時低下手段は、吸気冷却システムの異常
    検知時に、空気圧縮機のガイドベーン開度を異常検知時
    の開度に維持あるいはそれより開側に制御するガイドベ
    ーン開度制御手段を含むことを特徴とするガスタービン
    保護装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のガスタービン保護装置
    において、 前記異常検知手段は吸気冷却用冷媒を送る稼働すべきポ
    ンプが停止したとき、あるいは、冷媒流量の指令値と実
    際の冷媒流量との偏差が所定範囲を越えたとき、あるい
    は、実際の冷媒流量が所定値より低下したときに、吸気
    冷却システムが異常であると検知することを特徴とする
    ガスタービン保護装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のガスタービン保護装置
    において、 吸気冷却用冷媒を送る稼働すべきポンプが複数台ある場
    合、そのうち同時に2台のポンプが停止したとき、ガス
    タービン吸気冷却システムが異常であると検知すること
    を特徴とするガスタービン保護装置。
  9. 【請求項9】 ガスタービンの回転速度を制御するため
    のガバナ設定値を現状の値からそれより低いまたは高い
    所定の設定値に瞬時に切り換えるガバナ設定値瞬時切換
    手段と、ガバナ設定値の切換時に、燃料圧力調節弁の開
    度をガバナ設定値切換後に整定される開度に先行して設
    定する燃料圧力調節弁開度先行設定手段を具備すること
    を特徴とするガスタービン燃料制御装置。
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