JP2002145398A - ビール飲料容器用補助ケース - Google Patents

ビール飲料容器用補助ケース

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はビール飲料容器の持ち運びが好適に
なるのは勿論、保冷部材の投入が行い易く且つ前記ビー
ル飲料容器の保冷効果も高く、さらには、使用時のビー
ル飲料の銘柄などの確認が容易に行うことも可能なビー
ル飲料容器用補助ケースを提供することにある。 【解決手段】 一方にビール飲料容器2を内部に収容す
るための開放口3を有する有底ケース体1と、前記開放
口3を塞ぎ且つビール飲料容器2内からのビール飲料の
注出ノズル26付きの注出手段4を備える覆い蓋5と、
注出手段4側を下方に傾けた状態に載置し得る支持体2
8と、から構成し、前記有底ケース体1は、保冷部材6
を入れるための収容空間Sを介して内周壁7と外周壁8
との二重構造をなすとともに、該有底ケース体1全体が
内部を目視可能な透明体に形成され、さらに、有底ケー
ス体1外周壁8は、前記収容空間Sへの保冷部材6の収
容口9を備えていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飲料水の保冷及び
注出作業を補助するためのビール飲料容器用補助ケース
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ビールを収容したビール飲料容
器には、様々な容量のものが存在し、その中でも、10
00mlを越えるような比較的大容量のビール飲料容器
には、このビール飲料容器の口部からキャップを取り外
して、代わりに注出のための補助具となる注出補助具を
取付けるものがあった。そして、この注出補助具は先端
が屈曲した形状をなし、例えばビール飲料容器を傾けて
使用するものや、あるいはコックの操作により口部を下
方に向けた状態で設置するものなどがあった。
【0003】
【発明が解決しようする課題】しかしながら上記のよう
な従来のビール飲料用の注出補助具は、ビール飲料容器
内の飲料水の注出を効率良く行えるものの、前記ビール
飲料容器の保冷効果や、あるいは持ち運びを考慮したも
のではなく、使用者がわざわざビール飲料容器を傾けて
中のビール飲料をコップ等に注出しなければならず、こ
れにより前記注出補助具を備えた場合の使い勝手が大変
悪く、しかも保冷効果も期待できないので、ビール飲料
容器の使用時に効率よく補助できない問題点があった。
【0004】本発明はビール飲料容器の持ち運びが好適
になるのは勿論、保冷部材の投入が行い易く且つ前記ビ
ール飲料容器の保冷効果も高く、さらには、使用時のビ
ール飲料の銘柄などの確認が容易に行うことも可能なビ
ール飲料容器用補助ケースを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の発明は、一方にビール飲料容器を内部に収容するた
めの開放口を有する有底ケース体と、前記開放口を塞ぎ
且つビール飲料容器内からのビール飲料の注出ノズル付
きの注出手段を備える覆い蓋と、注出手段側を下方に傾
けた状態に載置し得る支持体と、から構成し、前記有底
ケース体は、保冷部材を入れるための収容空間を介して
内周壁と外周壁との二重構造をなすとともに、該有底ケ
ース体全体が内部を目視可能な透明体に形成され、さら
に、有底ケース体外周壁は、前記収容空間への保冷部材
の収容口を備えていることを特徴とする。
【0006】ここで保冷部材とは、ケース体内を保冷可
能なものであればよく、具体的に氷や蓄冷剤などが挙げ
られる。さらに注出手段としては、覆い蓋を介した状態
であっても有底ケース体の外部にビール飲料を注出でき
るものであればよく、具体的には専用の注出コック等が
挙げられる。また透明体とは、ビール飲料容器を有底ケ
ース体内に収容した際に、有底ケース体の内部の様子を
目視できるものであればよく、半透明のものであっても
よい。
【0007】このように形成すると、有底ケース体の外
周壁に保冷部材の収容口を備えているので、有底ケース
体内への保冷部材の投入が容易になり、さらに、収容口
が有底ケース体内の外周壁に設けてあるので、ビール飲
料容器の外周全体に亘って保冷部材の収容空間が形成さ
れ、保冷効果も充分に確保されることになる。しかも、
有底ケース体が透明体であるので、内部に収容されてい
るビール飲料容器の銘柄等が外から目視できる。
【0008】本発明のうち請求項2記載の発明では、前
記収容口は、下向きの注出ノズルに対して外周壁の上面
部位に備えてあることにより、本補助ケースを支持体に
設置した場合に、収容口が確実に外周壁の上面側の領域
に位置するので、保冷部材の投入が一層容易になる。こ
こで収容口が位置する上面部位とは、具体的に、有底ケ
ース体の外周面を上下半分ずつに分けたうちの上部側の
領域である。
【0009】また本発明のうち請求項3記載の発明は、
前記収容口の近傍位置には、持手を備えているので、ビ
ール飲料容器を収容している本補助ケースを支持体に設
置した際に、常に収容口が有底ケース体の上面側に位置
することになる。ここで、収容口の近傍位置とは、収容
口の設置位置を含んだ領域であり、例えば、蓋と持手と
が一緒に形成されている形態のものも含まれる。また、
収容口や持手を備える数は特に限定するものではない。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図面に基づい
て以下に説明する。本実施形態のビール飲料容器用補助
ケースは図1のように、ビール飲料容器2を収容するた
めの開放口3を一方側に備える有底筒型の有底ケース体
1と、この有底ケース体1の開放口3に着脱自在に嵌挿
する円形の覆い蓋5と、この覆い蓋5及び有底ケース体
1内に収容されているビール飲料容器2内に連通する注
出コック4と、からなっており、前記有底ケース体1の
外周壁8の上面側には、円形をなす保冷部材6の収容口
9を備えるとともに、前記収容口9の外周部分には持手
10を設けている。尚、本実施形態では、本補助ケース
を専用のスタンド28に載置しており、これにより、前
記ビール飲料容器2における、注出コック4を備える側
が下方に位置するように傾けた状態にして使用するもの
である。
【0011】前記有底ケース体1は、内周壁7と外周壁
8とからなる二重容器であり、内周壁7内側の内部空間
にはビール飲料容器2の収容部Rが形成され、一方、内
周壁7と外周壁8との間には、細かく砕いた氷6を収容
する収容空間Sが前記ビール飲料容器2の収容部Rの全
周に亘りリング状に配置されている。また、この有底ケ
ース体1全体が透明なアクリル樹脂により成形してあ
り、このことから、有底ケース体1内に収容しているビ
ール飲料の銘柄などの確認が覆い蓋5を外さなくても可
能となるので、本補助ケースの使用状態が更に好適なも
のとなっている。尚、本有底ケース体1は例えば、半透
明体であってもよく、少なくとも有底ケース体1の内部
に収容してあるビール飲料容器2の銘柄等が記載された
ラベルを使用者が外から目視できるものであれば、素材
などは特に限定しない。
【0012】また収納蓋16は図2のように、有底ケー
ス体1の外周壁8に設けてある氷の収容口9の形状に合
わせて略円形をなし、さらに、この収容蓋16を容易に
手で回すことが可能なように、該覆い蓋5の上部側にハ
ンドル12が設けてある。また、この収容蓋16と収容
口9との取付構造を説明すると図3のように、この収容
蓋16の外周縁に沿って張出片13を備え、しかも張出
片13の周縁上の対向する2箇所に切欠部14がそれぞ
れ設けてあり、一方、有底ケース体1の収容口9の周縁
には、前記各切欠部14,14と形状が一致する係止部
15,15がそれぞれ突設してある。これにより、収容
口9に螺合している収納蓋16を使用者が回すことで、
前記切欠部14,14と係止部15,15とが一致した
段階で収容口9から収納蓋16が外れ、それ以外の回転
停止位置に前記収納蓋16が位置する場合には、収納蓋
16が有底ケース体1の氷6の収容口9を完全に塞ぐこ
とになる。
【0013】前記持手10は図4のように、有底ケース
体1の外周壁8に左右一対に備えてあり、合成樹脂によ
り形成された半円弧状をなすもので、この持手10の両
端部には外方に突出する凸部17,17が設けてあり、
一方、有底ケース体1の収容口9の外周部分には、全周
に亘り溝18がリング状に設けてあり、この溝18の側
周壁には前記持手10の凸部17,17を回転可能に保
持可能な保持穴(図示省略)がそれぞれ設けてあり、持
手10を使用しない場合には、それぞれの持手10,1
0を相反する方向に倒して、溝18内に各持手10,1
0を収納することが可能となっている。
【0014】また、前記有底ケース体1の開放口3に
は、この開放口3の形状に一致する円盤状の覆い蓋5が
備えてあり、さらに前記覆い蓋5の有底ケース体1の開
放口3への取付構造は、該有底ケース体1の外周壁8外
面側に、止め金具19が等間隔に4箇所固着してあり、
各止め金具19をそれぞれ閉じることで、前記覆い蓋5
が開放口3を塞ぐ状態で強固に嵌め合わさり、有底ケー
ス体1に収容してあるビール飲料容器2を離脱不能に保
持することが可能となる。また、前記覆い蓋5の中央位
置は有底ケース体1の外方に向けて筒部20が突出して
おり、この筒部20の内部にはビール飲料容器2の口部
21が入り込むことで、有底ケース体1内において前記
ビール飲料容器2の位置決め保持を行うとともに、ビー
ル飲料容器2によっては、製造各メーカーにより口部2
1の径が一致しない場合があるので、このような場合に
は、キャップ状のアダプタ22をビール飲料容器2の口
部21を覆うように嵌合して、前記アダプタ22を介在
して筒部20内に位置決め保持を可能にするものであ
る。
【0015】さらに前記覆い蓋5の中心位置には、有底
ケース体1内で位置決めされた口部21と一致する箇所
に流出孔23が設けてあり、この流出孔23には注出コ
ック4側の取出パイプ24が挿入され、ビール飲料容器
2から有底ケース体1の外部へ前記ビール飲料容器2の
内部に収容されるビール飲料を注出することが可能とな
る。
【0016】前記注出コック4は、ビール飲料容器2内
への取出パイプ24を介して上部側に備えてある開閉レ
バー25と、該開閉レバー25の下部側に垂下する飲料
水の注出ノズル26と、からなっており、さらに、前記
注出ノズル26と有底ケース体1の内部に収容されたビ
ール飲料容器2の口部21とが嵌合して連通し、内部の
ビール飲料のコップ27への注出が行える。しかも、こ
の注出コック4には、ビール飲料容器2内に通じる空気
取入管29が備えてあり、ビール飲料容器2内のビール
飲料を効率よく注出することが可能となる。
【0017】このように形成すると図5のように、持手
10が外周壁8の収容口9の近傍位置に設けてあるた
め、スタンド28に載置した場合に収容口9が確実に有
底ケース体1の上面部位に位置した状態となり、収容空
間S内に氷6の投入がしやすい位置に前記収容口9が常
に位置決めされるため、本補助ケースの使用が非常に好
適なものとなる。さらに、収容口9が外周壁8に設けて
あるため、有底ケース体1内の氷6の収容空間Sが広く
確保され、前記有底ケース体1内に収容されたビール飲
料容器2の全周に亘って氷6の収容空間Sが配置され、
保冷効果を確実に得られることになる。また有底ケース
体1が透明体をなすことにより、内部に収容されている
ビール飲料容器2の銘柄を記載したラベル等が有底ケー
ス体1の外部から目視でき、内部の確認の際に覆い蓋5
を開放口3から取り外して確認する不便さが解消され
る。
【0018】また、本発明の補助ケースは上記の使用方
法に限らず、例えば、有底ケース体1の収容空間S内に
あらかじめ水を入れて凍らせておき、後からビール飲料
容器2を収容することも可能である。この場合、有底ケ
ース体1が透明体であるため、水の収容量を外部から目
視できるので、収容空間S内への水の収容量の自在な調
整が行え、体積の膨張による有底ケース体1の破損など
も確実に防ぐことが可能となる。尚、前記のように使用
する場合には、有底ケース体1と覆い蓋5との間にゴム
製パッキン30を介在してあり、このゴム製パッキン3
0の介在により収容空間S内を完全に密封する必要があ
る。
【0019】また図6は、本発明の他の実施形態を示す
ものであり、この補助ケースは、有底ケース体1外周壁
8の対向する2箇所に収容口9と持手10とをそれぞれ
備えるもので、このように形成すると、2つの持手1
0,10を使用者が両手で掴んで安定して持ち運びが行
えるとともに、収容口9が外周壁の2箇所にそれぞれ設
けてあることから、収容空間Sの中に保冷部材6が一層
投入しやすくなる。尚、収容口9と持手10とを設置す
る箇所は特に限定するものではない。
【0020】
【発明の効果】本発明のうち請求項1記載の発明によれ
ば、保冷部材の収容口を有底ケース体の外周壁に設けて
いるので、有底ケース体の収容空間に保冷部材を投入し
やすく、また、有底ケース体が透明体であるから、本補
助ケース内に収容してあるビール飲料の銘柄などが外部
から容易に目視できるので、使用状態が飛躍的に向上す
る。
【0021】本発明のうち請求項2記載の発明によれ
ば、保冷部材の収容口を有底ケース体の上面部位に備え
ているので、支持体に有底ケース体を設置した後におい
ても、保冷部材の投入が容易になる。
【0022】また、収容口が外周壁に設けてあることに
より、保冷部材の収容スペースが充分に確保され、ビー
ル飲料の保冷効果が確実に向上することとなる。
【0023】本発明のうち請求項3記載の発明によれ
ば、収容口の備わる方向と対応して持手が備わっている
ので、本補助ケースの支持体への設置が更に好適なもの
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のビール飲料容器用補助ケースの実際の
使用状態を示す一部を切欠した側面図である。
【図2】本発明のビール飲料容器用補助ケースを示す平
面図である。
【図3】本発明のビール飲料容器用補助ケースの使用を
示す平面図である。
【図4】本発明のビール飲料容器用補助ケースの使用を
示す正面図である。
【図5】図2のA−A線縦断面図である。
【図6】本発明のビール飲料容器用補助ケースの他の実
施形態を示す横断面した平面図である。
【符号の説明】
1 有底ケース体 2 ビール飲料容器 3 開放口 4 注出コック(注出手段) 5 覆い蓋 6 氷(保冷部材) 7 内周壁 8 外周壁 9 収容口 10 持手 16 収納蓋(蓋) 26 注出ノズル 28 スタンド(支持体) S 収容空間 L 近傍位置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方にビール飲料容器(2)を内部に収
    容するための開放口(3)を有する有底ケース体(1)
    と、前記開放口(3)を塞ぎ且つビール飲料容器(2)
    内からのビール飲料の注出ノズル(26)付きの注出手
    段(4)を備える覆い蓋(5)と、注出手段(4)側を
    下方に傾けた状態に載置し得る支持体(28)と、から
    構成し、 前記有底ケース体(1)は、保冷部材(6)を入れるた
    めの収容空間(S)を介して内周壁(7)と外周壁
    (8)との二重構造をなすとともに、該有底ケース体
    (1)全体が内部を目視可能な透明体に形成され、さら
    に、有底ケース体(1)外周壁(8)は、前記収容空間
    (S)への保冷部材(6)の収容口(9)を備えている
    ことを特徴とするビール飲料容器用補助ケース。
  2. 【請求項2】 前記収容口(9)は、下向きの注出ノズ
    ル(26)に対して外周壁(8)の上面部位に備えてあ
    ることを特徴とする請求項1記載のビール飲料容器用補
    助ケース。
  3. 【請求項3】 前記収容口(9)の近傍位置(L)に
    は、持手(10)を備えていることを特徴とする請求項
    1又は2記載のビール飲料容器用補助ケース。
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