JP2002143958A - 伝動軸とその製造方法 - Google Patents

伝動軸とその製造方法

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JP2002143958A
JP2002143958A JP2000337198A JP2000337198A JP2002143958A JP 2002143958 A JP2002143958 A JP 2002143958A JP 2000337198 A JP2000337198 A JP 2000337198A JP 2000337198 A JP2000337198 A JP 2000337198A JP 2002143958 A JP2002143958 A JP 2002143958A
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thick
pipe
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small
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Kiyomi Maruyama
山 清 美 丸
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TUBE FOMING CO Ltd
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TUBE FOMING CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 両端小径軸部の肉厚を十分にとれ、中間軸部
は薄肉として軽量で強度の大な中空構造の伝動軸を提供
する。 【解決手段】 均一な外径を有すると共に軸方向に一定
の間隔をおいて内径が小径とされた所要長さの肉厚部2
を有し、それ以外は肉薄とされた長尺の素材パイプを前
記肉厚部2で切断して両端肉厚のパイプ材6を設け、こ
のパイプ材6の両端肉厚部2,2を縮径加工してセレー
ション加工等に供される小径軸部8,8としたことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回転を伝達する伝動
軸およびその製造方法に係り、特にパイプ材により形成
される伝動軸とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば前輪駆動方式の自動車では、エン
ジンの出力軸を通じて出力される回転を左右の前輪に伝
動軸を通じて個々に伝達し、車両を走行させるようにな
っている。
【0003】上記の伝動軸は、従来無空の丸棒状の鋼材
が用いられ、所定の形状に切削加工したのち表面に焼き
入れを行なって製品とされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに上記従来の伝
動軸では、丸棒材を切削加工したのち表面焼き入れ(高
周波焼き入れ)を行なうので加工に著しく時間が掛り、
量産性に欠け、勢いコスト高になるばかりでなく、重量
が嵩むため車体の軽量化を阻み、さらに回転伝達時に騒
音を発生しやすいなどの問題点があった。
【0005】なかにはパイプ材を用いて中空軸とするこ
とも他分野では実施されているが、従来の中空軸は、そ
の両端を小径軸部とする場合、別途形成された無空の軸
部材をパイプ材の端部に挿入固着して小径軸部とする
か、あるいはパイプ材の両端を絞って小径化するように
なされている。
【0006】しかし別の軸部材をパイプ材の端部に挿着
させる構造では、やはり加工工数が多く、軽量化は図れ
てもコストダウンを期待することは難しく、また均等肉
厚のパイプ材の端部を絞って小径軸部とするものでは小
径軸部の肉厚が十分に得られず、前輪駆動用伝動軸のよ
うに小径軸部にセレーション加工を要する場合には十分
な強度が得られないという問題があった。
【0007】本発明は上記の点に鑑み、伝動軸を中空構
造として軽量化を図ると同時に端部の小径軸部の肉厚を
大きくできて小径軸部の強度を十分に確保することがで
き、量産を可能としてコストダウンを図りながら強度の
高い構造とすることができる伝動軸とその製造方法を提
供することを課題としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する手段
として本発明は、均一な外径を有するとともに軸方向に
一定の間隔をおいて内径が小径とされた所要長さの肉厚
部を有し、それ以外は肉薄とされた長尺の素材パイプを
前記肉厚部で切断して両端肉厚のパイプ材を設け、この
パイプ材の両端肉厚部を縮径加工してセレーション加工
等に供される小径軸部としたことにある。
【0009】前記小径軸部以外の外周をしごき加工によ
り薄肉に形成して加工硬化を与えるようにすることがで
きる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態を参照して説明する。図1は本発明において用いら
れる素材パイプ1の一例の断面図を示すもので、この素
材パイプ1は引き抜き加工により均一な外径Dを有する
とともに軸方向に一定の間隔をおいて内径dが小径とさ
れた所要長さLの肉厚部2を有し、それ以外の長さL
の部分は肉薄部3とされた長尺(4〜5m)のパイプ
材である。この素材パイプ1の材質としては、前輪駆動
用伝動軸とする場合はJIS−STKM相当(炭素鋼
系)が用いられ、引張り強度35kg/mm〜80k
g/mmのものが用いられる。
【0011】ちなみに前輪駆動用伝動軸とする場合の上
記素材パイプ1の肉厚部2の肉厚t は5〜9mm程
度、肉薄部3の肉厚tは2〜3.0mm程度、外径D
は25〜45mmφ、中間位置の肉厚部2の長さL
200mm程度、肉薄部3の長さLは150〜450
mm程度とされる。
【0012】前記素材パイプ1は図2(A)〜(D)に
示す工程により形成することができる。
【0013】すなわち図2(A)に示す均等肉厚のパイ
プ材1’の一端から図2(B)に示すようにダイス4に
より縮径加工し、次いでパイプ材1’内に挿入した芯金
5の外周部とダイス4とで肉を絞って薄肉部3を加工し
(図2(C))、所定の長さLにわたり薄肉加工した
のち芯金5を退去させて図2(D)のようにダイス4に
より肉厚のまま縮径加工のみ行い、再び芯金5の外周部
とダイス4とで肉を絞って薄肉化することを交互に繰り
返すことにより図1の素材パイプ1を得る。
【0014】前記の素材パイプ1をその肉厚部2の長さ
方向中央位置Pで切断して図3(A)に示すように中間
部が肉薄部3で両端に内径が小径の長さL1/2の肉厚
部2,2を有する断面形状のパイプ材6を得る。
【0015】図3(A)における断面係数および断面2
次モーメントは、D=25、d=15のとき断面積31
4mm、断面係数1335mm、断面2次モーメン
ト16689mmであり、D=45、d=27のとき
断面積1017mm、断面係数7786mm、断面
2次モーメント175201mmである。
【0016】このパイプ材6の一端を図3(B)に示す
ようにダイス7により外径DがD/2程度になるように
縮径加工して小径軸部8を形成する。このときパイプ材
6の端部の肉厚部2が縮径されるので、殆ど中実状態の
軸構造となる。
【0017】次に図3(C)に示すように、パイプ材6
の未加工の反対端を前記図3(B)の場合と同様にダイ
ス7により縮径加工して小径軸部8を形成する。
【0018】これにより図3(D)に示すように両端に
小径軸部8,8が形成された伝動軸の形状となる。
【0019】上記小径軸部8,8の外周に、図4に示す
ように前輪駆動系に連結するためのセレーション9,9
が加工される。これにより両端に小径軸部8,8を有す
る中空の伝動軸10が構成される。
【0020】また中間の肉薄部3にしごき加工を施せ
ば、その加工硬化により硬度が与えられるので、必ずし
も高周波焼き入れを必要とせず、ショットピーニング程
度の加工を施すだけで伝動軸として十分に耐用が可能と
なる。なお必要により表面焼入れすれば、さらに硬度を
増すことができる。
【0021】なお本発明における伝動軸10は、自動車
の前輪駆動用伝動軸に限らず、あらゆる分野における回
転伝達系の伝動軸として使用し得ることはもちろんであ
る。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、外
径が均一で軸方向に一定の間隔をおいて内径が小径とさ
れた所要長さの肉厚部を有し、それ以外は肉薄とされた
長尺の素材パイプを前記肉厚部で切断して両端が肉厚の
パイプ材を設け、このパイプ材の両端の肉厚部を縮径加
工してセレーション加工等に供される小径軸部としたの
で、パイプ材の両端を厚肉化する加工が不要となり、か
つ元々肉厚部分を縮径加工するので小径軸部に十分な肉
厚を与えることができ、セレーションやネジ等の加工に
支障をきたすことがなく、軽量で安価な伝動軸を提供す
ることができる。
【0023】またパイプ材の中間部の肉薄部にしごき加
工を加えれば、その加工硬化によって硬度が増し、後工
程での高周波焼き入れも不要とすることができて工数を
削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において用いる素材パイプの一例を示す
一部切欠断面図。
【図2】(A)〜(D)は図1の素材パイプの成形工程
を示す説明図。
【図3】(A)〜(D)は本発明による伝動軸の製造工
程を示す説明図。
【図4】本発明による伝動軸の外観を示す一部切欠正面
図。
【符号の説明】
1 素材パイプ 2 肉厚部 3 肉薄部 5 芯金 6 パイプ材 4,7 ダイス 8 小径軸部 9 セレーション 10 伝動軸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】均一な外径を有するとともに軸方向に一定
    の間隔をおいて内径が小径とされた所要長さの肉厚部を
    有し、それ以外は肉薄とされた長尺の素材パイプを前記
    肉厚部で切断して両端肉厚のパイプ材を設け、このパイ
    プ材の両端肉厚部を縮径加工してセレーション加工等に
    供される小径軸部としたことを特徴とする伝動軸。
  2. 【請求項2】前記小径軸部以外の外周をしごき加工によ
    り薄肉に形成して加工硬化が与えられている請求項1記
    載の伝動軸。
  3. 【請求項3】均一な外径を有するとともに軸方向に一定
    の間隔をおいて内径が小径とされた所要長さの肉厚部を
    有し、それ以外は肉薄とされた長尺の素材パイプを用
    い、この素材パイプの前記肉厚部で切断して両端が肉厚
    のパイプ材とし、このパイプ材の両端肉厚部を縮径加工
    してセレーション加工等に供される小径軸部とすること
    を特徴とする伝動軸の製造方法。
  4. 【請求項4】前記小径軸部以外の外周をしごき加工を施
    すことにより薄肉化して加工硬化を与える工程を含む請
    求項3記載の伝動軸の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1702695A2 (de) * 2005-03-16 2006-09-20 IFUTEC Ingenieurbüro für Umformtechnik GmbH Verfahren zur Herstellung eines Übergangs an einem Hohlformteil
CN112638630A (zh) * 2019-02-27 2021-04-09 日立安斯泰莫株式会社 用于传动轴的管体的制造方法
CN114321142A (zh) * 2021-12-30 2022-04-12 中国航空工业集团公司金城南京机电液压工程研究中心 一种rat传动轴

Cited By (4)

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