JP2002143871A - 殺菌装置 - Google Patents

殺菌装置

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JP2002143871A
JP2002143871A JP2000341556A JP2000341556A JP2002143871A JP 2002143871 A JP2002143871 A JP 2002143871A JP 2000341556 A JP2000341556 A JP 2000341556A JP 2000341556 A JP2000341556 A JP 2000341556A JP 2002143871 A JP2002143871 A JP 2002143871A
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Japan
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air
ozone
water
ozone generator
air pump
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JP2000341556A
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English (en)
Inventor
Takayuki Tamura
隆行 田村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 飲料水容器を用いたディスペンサの殺菌装置
に関し、消費電力量を増加させることなく、殺菌中も2
4時間利用できることができ、安全で臭気及び味覚の官
能面での品質を満足する。 【解決手段】 飲料水を冷却し、保冷する冷水タンク5
と、オゾン化空気を発生させるオゾン発生器12と、オ
ゾン化空気を冷水タンク5内の冷水に供給するエアーポ
ンプ13と、エアーポンプ13に吸気する配管であるオ
ゾン吸気配管14と、エアーポンプ13の排気口に接続
され、オゾン化空気を冷水タンク5内の冷水に導く配管
であるオゾン排気配管15と、オゾン排気配管15に接
続され、オゾン化空気を小さな気泡とするものである散
気管16を備えたことにより、消費電力量を増大させる
ことなく、24時間利用でき、飲料水のミネラル成分に
より生成したスケールが付着することを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飲料水を供給する
ディスペンサ等に用いる飲料水の殺菌装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】飲料水を供給するディスペンサには、さ
まざまなタイプが市販されているが、飲料水に対する使
用者の関心が高くなるにつれて、飲料水の安全性の確保
と飲料水の臭気及び味覚上の品質向上について要求が高
まっている。
【0003】特に、ミネラルウォーター等の飲料水を供
給する場合には、飲料水中での微生物の増殖が重要な問
題であった。また、飲料水中での微生物の増殖は、微生
物が病原性を有するものであれば人体に有害であるし、
病原性がなくとも、飲料水に異味異臭を付加したり、或
は飲料水が汚濁したりする場合がある。
【0004】ディスペンサは常に飲料水を連続的に供給
していれば、ディスペンサ内での微生物の増殖は起こり
にくいが、例えばオフィス等での夜間又は休日のように
長時間に渡ってディスペンサ中で飲料水の消費が停滞す
るような状態があれば、微生物が増殖する可能性があっ
た。
【0005】上記課題を解決するものとしては、特開平
11―190577号公報で示された加熱殺菌装置があ
る。
【0006】以下、図面を参照しながら上記従来の加熱
殺菌装置について説明する。
【0007】図10は、従来の飲料水のディスペンサの
加熱殺菌装置の構成を示す構成図である。図10におい
て、1は通常バッグインボックスと呼ばれる飲料水容器
であり、ディスペンサにて使用するミネラルウォーター
等の飲料水が充填される。2は温水タンクであり、飲料
水容器1と接続され、飲料に用いる温水を生成し、保温
する。5は冷水タンクであり、飲料水容器1と接続さ
れ、飲料に用いる冷水を生成し、保冷する。
【0008】32は循環ポンプであり、温水タンク2と
接続され、温水タンク2にて生成された温水を温水タン
ク2と冷水タンク5を接続した連通配管にて循環させ
る。33は循環用電磁弁であり、温水タンク2と冷水タ
ンク5を接続した連通配管の間に設けられている。
【0009】8は温水吐出バルブであり、温水タンク2
と接続され、温水タンク2にて生成された温水を吐出さ
せる。9は冷水吐出バルブであり、冷水タンク5と接続
され、冷水タンク5にて生成された冷水を吐出させるバ
ルブである。
【0010】10は温水ドレンバルブであり、温水タン
ク2の下部に接続され、温水タンク2内の温水をサニテ
ーション等により全て排出させる場合に使用する。11
は冷水ドレンバルブであり、冷水タンク5の下部に接続
され、冷水タンク5内の冷水サニテーション等により全
て排出させる場合に使用する。
【0011】以上のように構成された飲料水のディスペ
ンサの加熱殺菌装置について、以下その動作を説明す
る。
【0012】バッグインボックス型容器等の飲料水容器
1から温水タンク2と冷水タンク5にそれぞれ飲料水を
供給し、温水タンク2に付設したヒーター(図示せず)
で飲料を加熱又は冷水タンク5に付設した冷却器(図示
せず)で飲料水を冷却する。そして、温水は温水タンク
2に接続された温水吐出バルブ8から吐出でき、また、
冷水は冷水タンク5に接続された冷水吐出バルブ9から
吐出できる。
【0013】さらに、温水タンク2と冷水タンク5と
は、循環用ポンプ32と循環用電磁弁33を介在させた
連通配管で接続されている。
【0014】したがって、加熱殺菌時は温水吐出バルブ
8と冷水吐出バルブ9を閉じて循環用電磁弁33を開
き、循環用ポンプ32を駆動すると、温水タンク2内の
温水が冷水タンク5内に供給され、再び温水タンク2内
に戻り、常に温水が循環し、更に、配管等を循環してき
た温水は温水タンク2内に付設されたヒーター(図示せ
ず)により温度が70℃以上に維持するように加熱させ
ることにより、加熱殺菌に必要な温度を維持した温水に
より冷水タンク5及び配管等の内部の殺菌を行うことが
できるというものである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成は、定期的に加熱殺菌を行うことで冷水タンク
5内部等の殺菌効果は得られるが、通常販売時に冷水タ
ンク5で冷却された冷水を70℃以上にまで加熱し、加
熱殺菌後、再び4〜10℃程度まで冷却することにな
り、消費電力量の増大となる。
【0016】また、加熱殺菌を実施している数時間は、
販売が不可能となり、24時間利用できることができ
ず、販売時間に制限ができてしまう。
【0017】また、ミネラルウォーター等の飲料水を7
0℃以上に加熱し、循環させることで循環回路内すべて
に、飲料水のミネラル成分により生成したスケールが付
着することで、管路の詰まり及び機能部品の故障を招く
恐れがある。
【0018】また、加熱により、ミネラルウォーター等
の飲料水の味覚に重要な影響を与えるミネラル成分を除
去してしまう可能性がある。
【0019】本発明は従来の課題を解決するものであ
り、消費電力量を増加させることなく、常時、安全で臭
気及び味覚上の品質を満足できる飲料水の殺菌装置を提
供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の発明は、タンク内における水面より上方に設けられ、
前記タンク内の空気中の水分を利用して前記タンク内に
オゾン化空気を発生させるオゾン発生器と、前記オゾン
化空気を送出するエアーポンプと、前記タンク内下方の
水中に配置され、複数の小孔を有する散気管と、一端が
前記タンク内上方の空気中に開口し、他端が前記エアー
ポンプの吸気側に接続されたオゾン吸気配管と、一端が
前記エアーポンプの排気側に接続され、他端が前記散気
管に接続されたオゾン排気配管とからなり、前記冷水タ
ンク内の上部空気層に前記オゾン発生器を設け、オゾン
化空気を発生させ、前記エアーポンプに接続された前記
オゾン吸気配管からオゾン化空気を吸気し、前記オゾン
排気配管と前記散気管経由して小さな気泡となったオゾ
ン化空気を前記冷水タンク内の冷水に供給し、冷水に溶
解させることでオゾンの酸化力により飲料水の雑菌を殺
菌及び脱臭することが可能となる。
【0021】また、前記散気管にて小さな気泡となった
オゾン化空気は、一部、未溶解のまま水面上にて破裂す
るが、再び前記エアーポンプにて吸気される為、効果的
に発生したオゾン化空気を冷水に溶解させることができ
る。
【0022】以上のように、従来の加熱殺菌装置のよう
に消費電力量を増大させることなく、確実に飲料水の雑
菌を殺菌することができ、また、加熱殺菌時の数時間の
販売停止を行なわずに24時間利用できることが可能と
なる。また、ミネラルウォーター等の飲料水を70℃以
上に加熱して循環させることがなくなる為、循環回路内
すべてに飲料水のミネラル成分により生成したスケール
が付着することを防止できる。また、循環回路が必要と
なくなる為、配管の簡素化が可能となる。
【0023】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明に、さらに、電源の供給をされている時には畜電
し、電源の供給が停止された時にはオゾン発生器に電源
を供給でき、繰返し使用できる畜電池部と、電源の供給
が停止された時には自動的に畜電池部から前記オゾン発
生器に電源を供給する自動切替え装置を設けることによ
って、通常は、飲料水のディスペンサ本体に供給される
電源を利用して、前記オゾン発生器にてオゾン化空気を
発生し、また、停電等により電源が得られない場合に
は、前記自動切替え装置により自動的に、前記畜電池部
より前記オゾン発生器に電源を供給することができ、前
記冷水タンク内の雑菌の増殖を防止することが可能とな
る。
【0024】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明に、さらに、前記オゾン発生器に水滴が
付着することを防止するオゾン発生器カバーを備えたも
のであり、前記オゾン発生器に前記オゾン発生器カバー
を取付けすることにより、飛散した水滴が前記オゾン発
生器に付着しないようにし、また、オゾン化空気を発生
するのに必要な水分を含んだ空気を前記オゾン発生器カ
バー内に吸入し、オゾン化空気を前記オゾン発生器カバ
ー外に排出することが可能となる。これにより、前記オ
ゾン発生器と水面との距離を最短距離とすることがで
き、前記冷水タンクの冷水の貯水量を増加させることが
可能となる。なお、オゾン発生器カバーは、例えば、ス
テンレス製の金網等により構成することができる。
【0025】請求項4に記載の発明は、請求項1から3
のいずれか一項に記載の発明に、さらに、タンク内の冷
水に溶解しているオゾン水濃度を検知するオゾン水濃度
検知手段と、エアーポンプの動作を制御するものである
エアーポンプ制御手段と、オゾン発生器のオゾン化空気
の発生量を制御するオゾン発生器制御手段と、冷水の停
滞時間が設定時間に達していない場合と冷水の停滞時間
が設定時間に達していても前記オゾン水濃度検知手段に
より検知したオゾン水濃度が設定値以上の場合に、前記
オゾン発生器制御手段によって前記オゾン発生器のオゾ
ン化空気の発生量を減少又は停止させ、さらに前記エア
ーポンプ制御手段によって前記エアーポンプを停止さ
せ、冷水の停滞時間が設定時間以上で且つ前記オゾン水
濃度検知手段により検知したオゾン水濃度が設定値に達
していない場合に、前記オゾン発生器制御手段によって
前記オゾン発生器のオゾン化空気の発生量を増加させ、
さらに、前記エアーポンプ制御手段によって前記エアー
ポンプを動作させる主制御部を備えたものであり、前記
主制御部によって、冷水の停滞が設定時間以上経過した
かどうか判断し、設定時間以内であれば前記オゾン発生
器制御手段によって前記オゾン発生器のオゾン化空気の
発生量を減少又は停止させ、前記エアーポンプ制御手段
によって前記エアーポンプも停止させる。
【0026】また、設定時間以上であれば、前記冷水タ
ンク内に設けられた前記オゾン水濃度検知手段により、
オゾン水濃度が設定値以上であるからどうかを判断し、
オゾン水濃度は設定値以上であれば、前記オゾン発生器
制御手段によって前記オゾン発生器のオゾン化空気の発
生量を減少又は停止させ、前記エアーポンプ制御手段に
よって前記エアーポンプも停止させる。
【0027】また、設定値以内であれば前記オゾン発生
器のオゾン化空気の発生量を増加させ、前記エアーポン
プも動作させる。以上のように制御することによって、
前記オゾン発生器及び前記エアーポンプの無駄な消費電
力量を低減でき、前記冷水タンク内の冷水のオゾン水濃
度を確実に制御できる。
【0028】請求項5に記載の発明は、請求項1から3
のいずれか一項に記載の発明に、さらに、タンク内の冷
水に溶解しているオゾン水濃度を検知するオゾン水濃度
検知手段と、タンク内のオゾン化空気の濃度を検知する
オゾン化空気濃度検知手段と、エアーポンプの動作を制
御するものであるエアーポンプ制御手段と、オゾン発生
器のオゾン化空気の発生量を制御するオゾン発生器制御
手段と、前記オゾン化空気濃度検知手段により検知した
オゾン水濃度が設定値以上の場合に、前記オゾン発生器
制御手段によって前記オゾン発生器のオゾン化空気の発
生量を減少又は停止させ、前記オゾン化空気濃度検知手
段により検知したオゾン空気濃度が設定値に達していな
い場合に、前記オゾン発生器制御手段によって前記オゾ
ン発生器のオゾン化空気の発生量を増加させ、前記オゾ
ン水濃度検知手段により検知したオゾン水濃度が設定値
以上の場合に、前記エアーポンプ制御手段によって前記
エアーポンプを停止させ、前記オゾン水濃度検知手段に
より検知したオゾン水濃度が設定値に達していない場合
に、前記エアーポンプ制御手段によって前記エアーポン
プを動作させる主制御部を備えたものであり、前記冷水
タンク内に前記オゾン発生器から発生されたオゾン化空
気の濃度を検知する前記オゾン化空気濃度検知手段を設
け、オゾン化空気濃度が設定以上であるかどうかを判断
し、オゾン化空気濃度が設定値以上であれば、前記オゾ
ン発生器制御手段によって前記オゾン発生器のオゾン化
空気の発生量を減少又は停止させ、オゾン化空気濃度が
設定値以下であれば、前記オゾン発生器制御手段によっ
て前記オゾン発生器のオゾン化空気の発生量を増加させ
る。
【0029】また、オゾン水濃度が設定値以上であるか
どうかを判断し、オゾン水濃度が設定値以上であれば、
前記エアーポンプ制御手段によって前記エアーポンプを
停止させ、オゾン水濃度が設定値以下であれば前記エア
ーポンプを動作させる。以上のように制御することによ
って、オゾン化空気の発生量が変動した場合にも、許容
濃度以上のオゾン化空気濃度となることがなくオゾンに
よる部品の劣化を防止することができる。また、無駄な
消費電力量を低減することができ、前記冷水タンク内の
オゾン化空気及び冷水のオゾン水濃度を確実に制御でき
る。
【0030】請求項6に記載の発明は、請求項1から請
求項5のいずれか一項に記載の発明に、さらに、廃水を
貯水するための容器である廃水バケツと、前記廃水バケ
ツに設けられた廃水水位検知手段と、オゾン排気配管の
途中を分岐して、前記廃水バケツまで導くオゾン排気配
管と、前記廃水用オゾン排気配管の途中に設けられたエ
アーバルブと、前記エアーバルブの開閉を制御するエア
ーバルブ制御手段と、オゾン化空気を前記廃水バケツ内
の廃水に溶解させる廃水用散気管と、前記廃水バケツに
設けられ、オゾンを分解する廃水用オゾン分解器と、温
水吐出バルブ及び冷水吐出バルブの下部に設けられ、廃
水を前記廃水バケツに導く廃水トレイを備えたものであ
り、前記廃水バケツ内に設けられた前記廃水水位検知手
段にて廃水を検知した場合には、前記エアーバルブ制御
手段により、前記エアーバルブを開き、前記廃水用オゾ
ン排気配管に導かれたオゾン化空気は、前記廃水用散気
管により小さな気泡となり、前記廃水バケツ内の廃水の
雑菌の増殖防止及び脱臭を行なう。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるオゾン殺菌装
置の実施の形態について、図面を参照しながら説明す
る。なお、従来と同一構成については、同一符号を付し
て詳細な説明を省略する。
【0032】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1による 殺菌装置の構成図である。
【0033】図1において、1は通常バッグインボック
スと呼ばれる飲料水容器であり、ディスペンサにて使用
するミネラルウォーター等の飲料水が充填れる。2は温
水タンクであり、飲料水容器1と接続され、飲料に用い
る温水を生成し、保温する。3は温水給水弁であり、飲
料水容器1と温水タンク2の間に設けられ、飲料水容器
1から給水された飲料水を通過させたり、止めたりす
る。4は温水水位検知手段であり、温水タンク2に給水
される飲料水の水位を検知する。5は冷水タンクであ
り、飲料水容器1と接続され、飲料に用いる冷水を生成
し、保冷する。6は冷水給水弁であり、飲料水容器1と
冷水タンク5の間に設けられ、飲料水容器1から給水さ
れた飲料水を通過させたり、止めたりする。7は冷水水
位検知手段であり、冷水タンク5に給水される飲料水の
水位を検知する。8は温水吐出バルブであり、温水タン
ク2と接続され、温水タンク2にて生成された温水を吐
出させる。9は冷水吐出バルブであり、冷水タンク5と
接続され、冷水タンク5にて生成された冷水を吐出させ
る。10は温水ドレンバルブであり、温水タンク2の下
部に接続され、温水タンク2内の温水をサニテーション
等により全て排出させる場合に使用する。11は冷水ド
レンバルブであり、冷水タンク5の下部に接続され、冷
水タンク5内の冷水サニテーション等により全て排出さ
せる場合に使用する。
【0034】12は、オゾン発生器であり、大気中の水
分を利用してオゾン化空気を発生させる。13はエアー
ポンプであり、オゾン発生器12により発生したオゾン
化空気を冷水タンク5内の冷水に供給する。14はオゾ
ン吸気配管であり、エアーポンプ13の吸気口に接続さ
れる。15はオゾン排気配管であり、エアーポンプ13
の排気口に接続され、オゾン化空気を冷水タンク5内の
冷水に導く。16は散気管であり、オゾン排気配管15
に接続され、オゾン化空気を冷水タンク5内の冷水に溶
解しやすくする為に、小さな気泡とする。17はオゾン
分解器であり、オゾンを分解する。
【0035】以上のように構成された殺菌装置につい
て、以下その要部動作を説明する。
【0036】バッグインボックス型容器等の飲料水容器
1から温水タンク2と冷水タンク5にそれぞれ飲料水
を、温水給水弁3及び冷水給水弁6を経由して、その自
重にて導き、温水タンク2に付設した温水水位検知手段
4及び冷水タンク5内に付設した冷水水位検知手段7が
満水を検知すると温水給水弁3と冷水給水弁6を閉止し
て給水を完了する。
【0037】そして、温水タンク2に付設したヒーター
(図示せず)で飲料水を加熱し、冷水タンク5に付設し
た冷却器(図示せず)で飲料水を冷却する。
【0038】また、温水は温水タンク2に接続された温
水吐出バルブ8から吐出でき、また、冷水は冷水タンク
5に接続された冷水吐出バルブ9から吐出できる。
【0039】さらに、温水又は冷水が吐出された場合に
は、温水水位検知手段4又は冷水水位検知手段7が吐出
を検知し、自動的に温水給水弁3又は冷水給水弁6を開
き、飲料水の給水を行う。
【0040】そこで、温水タンク2においては、70℃
以上の高温を保つように温度制御を実施している為に、
冷水タンク5内の飲料水の雑菌が増殖してしまう。
【0041】ここで、冷水タンク5内の上部空気層にオ
ゾン発生器12を設け、オゾン化空気を発生させ、エア
ーポンプ13に接続されたオゾン吸気配管14からオゾ
ン化空気を吸気し、オゾン排気配管15と散気管16経
由して小さな気泡となったオゾン化空気を冷水タンク5
内の冷水に供給し、冷水に溶解させることでオゾンの酸
化力により飲料水の雑菌を殺菌及び脱臭することが可能
となる。
【0042】ここで、オゾン化空気は、酸化力の強い性
質をもっていることで、雑菌の殺菌を行なうことができ
るのであるが、ゴム及び樹脂部品等の構成部品について
も酸化を行なう為、オゾン化空気が接する全ての部品に
は、耐オゾン性の材料を選定することが必要である。
【0043】また、散気管16にて小さな気泡となった
オゾン化空気は、一部、未溶解のまま水面上にて破裂す
るが、再びエアーポンプ13にて吸気される為、効果的
に発生したオゾン化空気を利用できる。
【0044】以上のように、従来の加熱殺菌装置のよう
に消費電力量を増大させることなく、確実に飲料水の雑
菌を殺菌することができ、また、加熱殺菌時の数時間の
販売停止を行なわずに24時間利用できることが可能と
なる。
【0045】また、ミネラルウォーター等の飲料水を7
0℃以上に加熱して循環させることがなくなる為、循環
回路内すべてに飲料水のミネラル成分により生成したス
ケールが付着することを防止できる。
【0046】これは、飲料水を加熱及び循環させること
でミネラル成分のスケール化を増大させており、ミネラ
ルウォーター等の飲料水の味覚に重要な影響を与えるミ
ネラル成分を除去してしまっていることになる。また、
スケール化したミネラル成分は配管の詰まり及び機能部
品の故障等の問題を発生させることにもなる。
【0047】また、循環回路が必要となくなる為、配管
の簡素化が可能となる。
【0048】また、飲料水容器1交換時に雑菌を含んだ
空気を飲料水容器1内に取り込んでしまった場合には、
飲料水容器1内と温水タンク2及び冷却タンク5に給水
されるまでの給水配管内で、雑菌が増殖してしまう可能
性があるが、飲料水容器1と温水タンク2及び冷却タン
ク5に給水されるまでの給水配管を雑菌の増殖しにくい
温度(例えば、4〜10℃)で冷却(図示せず)するこ
とによって、飲料水容器1交換時に雑菌を含んだ空気を
飲料水容器1内に取り込んでしまった場合でも雑菌の増
殖を防止することが可能である。
【0049】(実施の形態2)図2は、本発明の実施の
形態2による殺菌装置の構成図である。
【0050】図2において、18は畜電池部であり、オ
ゾン発生器12に電源を供給させるものである。34は
自動切替え装置であり、電源と畜電池部18を切り替え
るものである。
【0051】本実施の形態は、実施の形態1による殺菌
装置に、さらに、畜電池部18と自動切替え装置34を
設けたものである。
【0052】以上のように構成された殺菌装置につい
て、以下その動作を説明する。
【0053】冷水タンク5において、通常はオゾン発生
器12が必要とする電源は飲料水のディスペンサ本体に
供給される電源より得ているが、停電等により電源が得
られない場合には、雑菌が増殖してしまう。
【0054】また、従来例の加熱殺菌装置においても停
電時には、電源が得られない為、加熱殺菌を行なうこと
ができず、雑菌が繁殖してしまう。
【0055】そこで、オゾン発生器12に畜電池部18
を設けることによって、通常は、飲料水のディスペンサ
本体に供給される電源を利用して、オゾン発生器12に
てオゾン化空気を発生し、また、停電等により電源が得
られない場合には、自動切替え装置34により自動的
に、畜電池部18よりオゾン発生器12に電源を供給す
ることができ、冷水タンク5内の雑菌の増殖を防止する
ことが可能となる。
【0056】蓄電池の容量により電源を供給できる期間
は変動するが、オゾン発生器12に必要な電源は、数ボ
ルト、数ミリアンペアであり、数ヶ月間は、問題なく電
源を供給することが可能である。
【0057】また、オゾン化空気を冷水タンク5内の冷
水に供給するエアーポンプ13も停電等により、電源が
得られない場合には、停止してしまうが、冷水と雑菌を
含んだ空気が接触することは、オゾン化空気の発生によ
り雑菌の増殖をある程度、抑制することは可能である。
【0058】そこで、蓄電池部12の電源により、エア
ーポンプ11を停電等の時に動作させることも可能であ
り、通常時と同様の効果を得ることができる。
【0059】(実施の形態3)図3は本発明の実施の形
態1による殺菌装置の構成図である。
【0060】図3において、13オゾン発生器カバーで
あり、オゾン発生器10に水滴が付着することを防止す
るカバーである。
【0061】本実施の形態は、実施の形態1による殺菌
装置に、さらに、オゾン発生器カバー13を設けたもの
である。
【0062】以上のように構成された殺菌装置につい
て、以下その動作を説明する。
【0063】冷水タンク5において、オゾン発生器12
で発生するオゾン化空気を冷水に溶解しやすくする為、
散気管16を用いて、小さな気泡としているが気泡が上
昇し、水面において破裂する。
【0064】これにより、破裂時に飛散する水滴がオゾ
ン発生器12に付着し、オゾン化空気の発生量が減少す
る可能性がある為、オゾン発生器12と水面との距離
を、飛散した水滴がオゾン発生器12に付着しない寸法
が必要であり、冷水タンク5の冷水の貯水量が冷水タン
ク5寸法に対して、減量させる必要があった。
【0065】そこで、オゾン発生器12にステンレス製
の金網等により構成されたオゾン発生器カバー19を取
付けすることにより、飛散した水滴がオゾン発生器12
に付着しないようにし、また、オゾン化空気を発生する
のに必要な水分を含んだ空気をオゾン発生器カバー19
内に吸入し、オゾン化空気をオゾン発生器カバー19外
に排出することが可能となる。
【0066】これにより、オゾン発生器12と水面との
距離を最短距離とすることができ、冷水タンク5の冷水
の貯水量を増加させることが可能となる。また、オゾン
発生器12とオゾン発生器カバー19を一体化すること
も可能である。
【0067】(実施の形態4)図4は本発明の実施の形
態1による殺菌装置の構成図である。図5は、同実施の
形態の動作を示すフローチャートである。
【0068】図4において、20はオゾン水濃度検知手
段であり、冷水タンク5内の冷水に溶解しているオゾン
水濃度を検知するものである。21はエアーポンプ制御
手段であり、エアーポンプ13の動作を制御するもので
ある。22はオゾン発生器制御手段であり、オゾン発生
器12のオゾン化空気の発生量を制御するものである。
23aは主制御部であり、オゾン水濃度検知手段20よ
り得た情報により、エアーポンプ制御手段21及びオゾ
ン発生器制御手段22を制御するものである。
【0069】本実施の形態は、実施の形態1による殺菌
装置に、さらに、オゾン水濃度検知手段20とエアーポ
ンプ制御手段21と主制御部23aを設けたものであ
る。
【0070】以上のように構成された殺菌装置につい
て、以下その動作を図5のフローチャートを参照して説
明する。
【0071】バッグインボックス型容器等の飲料水容器
1を用いるディスペンサにおいて、例えばオフィス等で
の使用の場合は夜間又は週末等は使用されないように、
長時間にわたってディスペンサ中で飲料水が停滞するよ
うな状態には雑菌が増殖する可能性が高いが、ほぼ連続
的に飲料水の販売(消費)が行われるような場合には、
雑菌の増殖はあまり考慮しなくても問題ない。
【0072】また、オゾン化空気を冷水に供給するエア
ーポンプ13は、連続的に通電を行なうことで、機械的
寿命が短くなり、無駄な消費電力量を増加させてしま
う。また、同じくオゾン発生器12においても無駄な消
費電力量を増加させてしまう。
【0073】そこで、ディスペンサの主制御部23aに
よって、冷水の停滞が設定時間以上経過したかどうか判
断し(STEP1)、設定時間以内であればオゾン発生
器制御手段22によってオゾン発生器12のオゾン化空
気の発生量を減少(STEP2)又は停止させ、エアー
ポンプ制御手段21によってエアーポンプ13も停止
(STEP3)させる。
【0074】また、設定時間以上であれば、冷水タンク
5内に設けられたオゾン水濃度検知手段20により、オ
ゾン水濃度が設定値以上であるからどうかを判断し(S
TEP4)、オゾン水濃度は設定値以上であれば、オゾ
ン発生器制御手段22によってオゾン発生器12のオゾ
ン化空気の発生量を減少(STEP5)又は停止させ、
エアーポンプ制御手段21によってエアーポンプ13も
停止(STEP6)させる。
【0075】また、設定値以内であればオゾン発生器1
2のオゾン化空気の発生量を増加(STEP7)させ、
エアーポンプ13も動作させる(STEP8)。
【0076】以上のように制御することによって、オゾ
ン発生器12及びエアーポンプ13の無駄な消費電力量
を低減でき、冷水タンク5内の冷水のオゾン水濃度を確
実に制御できる。また、オゾン発生器12及びエアーポ
ンプ13を通電及び非通電のみでの制御を行なうのでは
なく、オゾン発生器12及びエアーポンプ13を印加電
圧の可変、又は回転数の可変等の制御により、同様の効
果を得ることは可能である。
【0077】(実施の形態5)図6は本発明の実施の形
態1による殺菌装置の構成図である。図7は、同実施の
形態の動作を示すフローチャートである。
【0078】図6において、24はオゾン化空気濃度検
知手段であり、冷水タンク5内のオゾン化空気の濃度を
検知するものである。23bは主制御部であり、オゾン
化空気濃度検知手段24より得た情報により、エアーポ
ンプ制御手段21及びオゾン発生器制御手段22を制御
するものである。
【0079】本実施の形態は、実施の形態1による殺菌
装置に、さらに、オゾン化空気濃度検知手段24と主制
御部23bを設けたものである。
【0080】以上のように構成された殺菌装置につい
て、以下その動作を図7のフローチャートを参照して説
明する。
【0081】オゾン発生器12にてオゾン化空気を発生
させているが、冷水タンク5内の冷水の水温及び水面上
部の空気の水分量等によりオゾン化空気の発生量が変動
する可能性がある。
【0082】オゾンは、酸化力の強い性質をもっている
ので、オゾン化空気の発生量の変動により、許容量以上
のオゾン化空気の濃度が上昇した場合には、オゾン劣化
を招く可能性がある。
【0083】そこで、冷水タンク5内にオゾン発生器1
2から発生されたオゾン化空気の濃度を検知するオゾン
化空気濃度検知手段24を設け、オゾン化空気濃度が設
定以上であるかどうかを主制御部23bにて判断し(S
TEP1)、オゾン化空気濃度が設定値以上であれば、
オゾン発生器制御手段22によってオゾン発生器12の
オゾン化空気の発生量を減少又は停止させ(STEP
2)、オゾン化空気濃度が設定値以下であれば、オゾン
発生器制御手段22によってオゾン発生器12のオゾン
化空気の発生量を増加させる(STEP3)。
【0084】また、オゾン水濃度が設定値以上であるか
どうかを主制御部23bにて判断し(STEP4)、オ
ゾン水濃度が設定値以上であれば、エアーポンプ制御手
段21によってエアーポンプ13を停止させ(STEP
5)、オゾン水濃度が設定値以下であればエアーポンプ
13を動作させる(STEP6)。
【0085】以上のように制御することによって、オゾ
ン化空気の発生量が変動した場合にも、許容濃度以上の
オゾン化空気濃度となることがなくオゾン劣化を防止す
ることができる。
【0086】また、実施の形態4の効果と同様に無駄な
消費電力量を低減することができ、冷水タンク5内のオ
ゾン化空気及び冷水のオゾン水濃度を確実に制御でき
る。また、オゾン発生器12及びエアーポンプ13を通
電及び非通電のみでの制御を行なうのではなく、オゾン
発生器12及びエアーポンプ13を印加電圧の可変、又
は回転数の可変等の制御により、同様の効果を得ること
は可能である。
【0087】(実施の形態6)図8は本発明の実施の形
態6によるオゾン殺菌装置の構成図である。
【0088】図8において、25は廃水バケツであり、
廃水を貯水するための容器である。26は廃水用オゾン
排気配管であり、オゾン排気配管の途中を分岐して、廃
水バケツ25まで導く配管である。27はエアーバルブ
であり、廃水用オゾン排気配管26の途中に設けられた
バルブである。28は廃水用散気管であり、オゾン化空
気を廃水バケツ25内の廃水に溶解しやすくする為に、
小さな気泡とするものである。29は廃水用オゾン分解
器であり、廃水バケツ25に設けられ、オゾンを分解す
るものである。
【0089】30は廃水トレイであり、温水吐出バルブ
8及び冷水吐出バルブ9の下部に設けられ、廃水を廃水
バケツ25に導くトレイである。31は廃水水位検知手
段であり、廃水バケツ25の廃水検知を行う。35はエ
アーバルブ制御手段であり、エアーバルブ27を制御す
るものである。23cは主制御部であり、廃水水位検知
手段31より得た情報により、エアーバルブ制御手段3
3を制御するものである。
【0090】本実施の形態は、実施の形態1によるオゾ
ン殺菌装置に、さらに、廃水バケツ25とエアーバルブ
27と廃水用散気管28と廃水用オゾン分解器29と廃
水トレイ30と廃水水位検知手段31とエアーバルブ制
御手段35と主制御手段23cを設けたものである。
【0091】以上のように構成されたオゾン殺菌装置に
ついて、以下その動作を図9のフローチャートを参照し
て説明する。バッグインボックス型容器等の飲料水容器
1を用いるディスペンサにて生成された温水及び冷水を
温水吐出バルブ8及び冷水吐出バルブ9にてカップ等に
吐出して利用するが、飛散した水及び湯又は、こぼれた
水及び温水を受ける為の廃水トレイ30を設け、廃水バ
ケツ25に廃水を導いている。
【0092】また、吐出した温水及び冷水の残液を廃水
として廃水トレイ30に捨てる場合がある。また、温水
及び冷水と粉末原料等を混ぜることにより飲料を生成
し、その残液を廃水として廃水トレイ30に捨てる場合
がある。このように、廃水バケツ25内の廃水は、雑菌
の増殖を起こし、腐敗臭が発生する。
【0093】そこで、廃水バケツ25内に設けられた廃
水水位検知手段31にて廃水を検知した場合には(ST
EP1)、エアーバルブ制御手段35によりエアーバル
ブ27を開き(STEP2)、廃水用オゾン排気配管2
6に導かれたオゾン化空気は、廃水用散気管28により
小さな気泡となり、廃水バケツ25内の廃水の雑菌の増
殖防止及び脱臭を行なう。廃水を検知しない場合には、
エアーバルブ27を閉じる(STEP3)。廃水に溶解
しきれないオゾン化空気は、廃水用オゾン分解器27に
よって酸素に戻り大気中に放出される。また、主制御部
23cによりエアーバルブ29の開閉を一定時間ごとに
開閉することによって、廃水バケツ25内の廃水に供給
するオゾン化空気を制御することも可能である。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明は、タンク内における水面より上方に設けられ、前記
タンク内の空気中の水分を利用して前記タンク内にオゾ
ン化空気を発生させるオゾン発生器と、前記オゾン化空
気を送出するエアーポンプと、前記タンク内下方の水中
に配置され、複数の小孔を有する散気管と、一端が前記
タンク内上方の空気中に開口し、他端が前記エアーポン
プの吸気側に接続されたオゾン吸気配管と、一端が前記
エアーポンプの排気側に接続され、他端が前記散気管に
接続されたオゾン排気配管とを備え、オゾン発生器で発
生させたオゾン化空気をタンク内の冷水に溶解させるこ
とにより、オゾンの酸化力により飲料水の雑菌を殺菌及
び脱臭することが可能となる。
【0095】また、散気管にて小さな気泡となったオゾ
ン化空気は、一部、未溶解のまま水面上にて破裂する
が、再びエアーポンプにて吸気される為、効果的に発生
したオゾン化空気を利用できる。
【0096】以上のように、従来の加熱殺菌装置のよう
に消費電力量を増大させることなく、確実に飲料水の雑
菌を殺菌することができ、また、加熱殺菌時の数時間の
販売停止を行なわずに24時間利用できることが可能と
なる。
【0097】また、ミネラルウォーター等の飲料水を7
0℃以上に加熱して循環させることがなくなる為、循環
回路内すべてに飲料水のミネラル成分により生成したス
ケールが付着することを防止できる。
【0098】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明に加えて、電源の供給をされている時には
畜電し、電源の供給が停止された時にはオゾン発生器に
電源を供給でき、繰返し使用できる畜電池部と、電源の
供給が停止された時には自動的に畜電池部から前記オゾ
ン発生器に電源を供給する自動切替え装置を設けること
により、通常は、飲料水のディスペンサ本体に供給され
る電源を利用して、オゾン発生器にてオゾン化空気を発
生し、また、停電等により電源が得られない場合には、
自動的に畜電池部よりオゾン発生器に電源を供給するこ
とができ、冷水タンク内の雑菌の増殖を防止することが
可能となる。
【0099】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または2に記載の発明に加えて、オゾン発生器に水滴が
付着することを防止するオゾン発生器カバーを備えたこ
とにより、飛散した水滴がオゾン発生器に付着しないよ
うにし、また、オゾン化空気を発生するのに必要な水分
を含んだ空気をオゾン発生器カバー内に吸入し、オゾン
化空気をオゾン発生器カバー外に排出することが可能と
なる。これにより、オゾン発生器と水面との距離を最短
距離とすることができ、前記冷水タンクの冷水の貯水量
を増加させることが可能となる。
【0100】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
から3のいずれか一項に記載の発明に加えて、タンク内
の冷水に溶解しているオゾン水濃度を検知するオゾン水
濃度検知手段と、エアーポンプの動作を制御するもので
あるエアーポンプ制御手段と、オゾン発生器のオゾン化
空気の発生量を制御するオゾン発生器制御手段と、冷水
の停滞時間が設定時間に達していない場合と冷水の停滞
時間が設定時間に達していても前記オゾン水濃度検知手
段により検知したオゾン水濃度が設定値以上の場合に、
前記オゾン発生器制御手段によって前記オゾン発生器の
オゾン化空気の発生量を減少又は停止させ、さらに前記
エアーポンプ制御手段によって前記エアーポンプを停止
させ、冷水の停滞時間が設定時間以上で且つ前記オゾン
水濃度検知手段により検知したオゾン水濃度が設定値に
達していない場合に、前記オゾン発生器制御手段によっ
て前記オゾン発生器のオゾン化空気の発生量を増加さ
せ、さらに、前記エアーポンプ制御手段によって前記エ
アーポンプを動作させる主制御部を備えたものであり、
主制御部によって、冷水の停滞が設定時間以上経過した
かどうか判断し、設定時間以内であればオゾン発生器制
御手段によってオゾン発生器のオゾン化空気の発生量を
減少又は停止させ、エアーポンプ制御手段によってエア
ーポンプも停止させる。
【0101】また、設定時間以上であれば、冷水タンク
内に設けられたオゾン水濃度検知手段により、オゾン水
濃度が設定値以上であるからどうかを判断し、オゾン水
濃度は設定値以上であれば、オゾン発生器制御手段によ
ってオゾン発生器のオゾン化空気の発生量を減少又は停
止させ、エアーポンプ制御手段によってエアーポンプも
停止させる。
【0102】また、設定値以内であればオゾン発生器の
オゾン化空気の発生量を増加させ、エアーポンプも動作
させる。以上のように制御することによって、オゾン発
生器及びエアーポンプの無駄な消費電力量を低減でき、
冷水タンク内の冷水のオゾン水濃度を確実に制御でき
る。
【0103】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
から3のいずれか一項に記載の発明に加えて、タンク内
の冷水に溶解しているオゾン水濃度を検知するオゾン水
濃度検知手段と、タンク内のオゾン化空気の濃度を検知
するオゾン化空気濃度検知手段と、エアーポンプの動作
を制御するものであるエアーポンプ制御手段と、オゾン
発生器のオゾン化空気の発生量を制御するオゾン発生器
制御手段と、前記オゾン化空気濃度検知手段により検知
したオゾン水濃度が設定値以上の場合に、前記オゾン発
生器制御手段によって前記オゾン発生器のオゾン化空気
の発生量を減少又は停止させ、前記オゾン化空気濃度検
知手段により検知したオゾン空気濃度が設定値に達して
いない場合に、前記オゾン発生器制御手段によって前記
オゾン発生器のオゾン化空気の発生量を増加させ、前記
オゾン水濃度検知手段により検知したオゾン水濃度が設
定値以上の場合に、前記エアーポンプ制御手段によって
前記エアーポンプを停止させ、前記オゾン水濃度検知手
段により検知したオゾン水濃度が設定値に達していない
場合に、前記エアーポンプ制御手段によって前記エアー
ポンプを動作させる主制御部を備えたものであり、オゾ
ン化空気濃度が設定以上であるかどうかを判断し、オゾ
ン化空気濃度が設定値以上であれば、オゾン発生器制御
手段によってオゾン発生器のオゾン化空気の発生量を減
少又は停止させ、オゾン化空気濃度が設定値以下であれ
ば、オゾン発生器制御手段によってオゾン発生器のオゾ
ン化空気の発生量を増加させる。
【0104】また、オゾン水濃度が設定値以上であるか
どうかを判断し、オゾン水濃度が設定値以上であれば、
エアーポンプ制御手段によってエアーポンプを停止さ
せ、オゾン水濃度が設定値以下であればエアーポンプを
動作させる。
【0105】以上のように制御することによって、オゾ
ン化空気の発生量が変動した場合にも、許容濃度以上の
オゾン化空気濃度となることがなくオゾン劣化を防止す
ることができる。また、無駄な消費電力量を低減するこ
とができ、冷水タンク内のオゾン化空気及び冷水のオゾ
ン水濃度を確実に制御できる。
【0106】また、請求項6に記載の発明は、請求項1
から請求項5のいずれか一項に記載の発明に加えて、廃
水を貯水するための容器である廃水バケツと、前記廃水
バケツに設けられた廃水水位検知手段と、オゾン排気配
管の途中を分岐して、前記廃水バケツまで導くオゾン排
気配管と、前記廃水用オゾン排気配管の途中に設けられ
たエアーバルブと、前記エアーバルブの開閉を制御する
エアーバルブ制御手段と、オゾン化空気を前記廃水バケ
ツ内の廃水に溶解させる廃水用散気管と、前記廃水バケ
ツに設けられ、オゾンを分解する廃水用オゾン分解器
と、温水吐出バルブ及び冷水吐出バルブの下部に設けら
れ、廃水を前記廃水バケツに導く廃水トレイを備えたも
のであり、廃水バケツ内に設けられた廃水水位検知手段
にて廃水を検知した場合には、エアーバルブを開き、廃
水用オゾン排気配管に導かれたオゾン化空気は、廃水用
散気管により小さな気泡となり、廃水バケツ内の廃水の
雑菌の増殖防止及び脱臭を行なう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による殺菌装置の実施の形態1の構成図
【図2】本発明による殺菌装置の実施の形態2の構成図
【図3】本発明による殺菌装置の実施の形態3の構成図
【図4】本発明による殺菌装置の実施の形態4の構成図
【図5】同実施の形態の殺菌装置のフローチャート
【図6】本発明による殺菌装置の実施の形態5の構成図
【図7】同実施の形態の殺菌装置のフローチャート
【図8】本発明による殺菌装置の実施の形態6の構成図
【図9】同実施の形態の殺菌装置のフローチャート
【図10】従来の加熱殺菌装置の構成図
【符号の説明】
1 飲料水容器 2 温水タンク 3 温水給水弁 4 温水水位検知手段 5 冷水タンク 6 冷水給水弁 7 冷水水位検知手段 8 温水吐出バルブ 9 冷水吐出バルブ 10 温水ドレンバルブ 11 冷水ドレンバルブ 12 オゾン発生器 13 エアーポンプ 14 オゾン吸気配管 15 オゾン排気配管 16 散気管 17 オゾン分解器 18 畜電池部 19 オゾン発生器カバー 20 オゾン水濃度検知手段 21 エアーポンプ制御手段 22 オゾン発生器制御手段 23a 主制御部 23b 主制御部 23c 主制御部 24 オゾン化空気濃度検知手段 25 廃水バケツ 26 廃水用オゾン排気配管 27 エアーバルブ 28 廃水用散気管 29 廃水用オゾン分解器 30 廃水トレイ 31 廃水水位検知手段 32 循環ポンプ 33 循環用電磁弁 34 自動切替え装置 35 エアーバルブ制御手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンク内における水面より上方に設けら
    れ、前記タンク内の空気中の水分を利用して前記タンク
    内にオゾン化空気を発生させるオゾン発生器と、前記オ
    ゾン化空気を送出するエアーポンプと、前記タンク内下
    方の水中に配置され、複数の小孔を有する散気管と、一
    端が前記タンク内上方の空気中に開口し、他端が前記エ
    アーポンプの吸気側に接続されたオゾン吸気配管と、一
    端が前記エアーポンプの排気側に接続され、他端が前記
    散気管に接続されたオゾン排気配管とを備えた殺菌装
    置。
  2. 【請求項2】 電源の供給をされている時には畜電し、
    電源の供給が停止された時にはオゾン発生器に電源を供
    給でき、繰返し使用できる畜電池部と、電源の供給が停
    止された時には自動的に畜電池部から前記オゾン発生器
    に電源を供給する自動切替え装置を備えた請求項1に記
    載の殺菌装置。
  3. 【請求項3】 オゾン発生器に水滴が付着することを防
    止するオゾン発生器カバーを備えた請求項1または2に
    記載の殺菌装置。
  4. 【請求項4】 タンク内の冷水に溶解しているオゾン水
    濃度を検知するオゾン水濃度検知手段と、エアーポンプ
    の動作を制御するものであるエアーポンプ制御手段と、
    オゾン発生器のオゾン化空気の発生量を制御するオゾン
    発生器制御手段と、冷水の停滞時間が設定時間に達して
    いない場合と冷水の停滞時間が設定時間に達していても
    前記オゾン水濃度検知手段により検知したオゾン水濃度
    が設定値以上の場合に、前記オゾン発生器制御手段によ
    って前記オゾン発生器のオゾン化空気の発生量を減少又
    は停止させ、さらに前記エアーポンプ制御手段によって
    前記エアーポンプを停止させ、冷水の停滞時間が設定時
    間以上で且つ前記オゾン水濃度検知手段により検知した
    オゾン水濃度が設定値に達していない場合に、前記オゾ
    ン発生器制御手段によって前記オゾン発生器のオゾン化
    空気の発生量を増加させ、さらに、前記エアーポンプ制
    御手段によって前記エアーポンプを動作させる主制御部
    を備えた請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の
    殺菌装置。
  5. 【請求項5】 タンク内の冷水に溶解しているオゾン水
    濃度を検知するオゾン水濃度検知手段と、タンク内のオ
    ゾン化空気の濃度を検知するオゾン化空気濃度検知手段
    と、エアーポンプの動作を制御するものであるエアーポ
    ンプ制御手段と、オゾン発生器のオゾン化空気の発生量
    を制御するオゾン発生器制御手段と、前記オゾン化空気
    濃度検知手段により検知したオゾン水濃度が設定値以上
    の場合に、前記オゾン発生器制御手段によって前記オゾ
    ン発生器のオゾン化空気の発生量を減少又は停止させ、
    前記オゾン化空気濃度検知手段により検知したオゾン空
    気濃度が設定値に達していない場合に、前記オゾン発生
    器制御手段によって前記オゾン発生器のオゾン化空気の
    発生量を増加させ、前記オゾン水濃度検知手段により検
    知したオゾン水濃度が設定値以上の場合に、前記エアー
    ポンプ制御手段によって前記エアーポンプを停止させ、
    前記オゾン水濃度検知手段により検知したオゾン水濃度
    が設定値に達していない場合に、前記エアーポンプ制御
    手段によって前記エアーポンプを動作させる主制御部を
    備えた請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の殺
    菌装置。
  6. 【請求項6】 廃水を貯水するための容器である廃水バ
    ケツと、前記廃水バケツに設けられた廃水水位検知手段
    と、オゾン排気配管の途中を分岐して、前記廃水バケツ
    まで導くオゾン排気配管と、前記廃水用オゾン排気配管
    の途中に設けられたエアーバルブと、前記エアーバルブ
    の開閉を制御するエアーバルブ制御手段と、オゾン化空
    気を前記廃水バケツ内の廃水に溶解させる廃水用散気管
    と、前記廃水水位検知手段で廃水バケツの水位を検知
    し、エアーバルブ制御手段にてエアーバルブの開閉を行
    うことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一
    項に記載の殺菌装置。
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