JP2002142737A - パルス光を用いた食品の殺菌装置と殺菌方法ならびに殺菌用パルス光発生器 - Google Patents

パルス光を用いた食品の殺菌装置と殺菌方法ならびに殺菌用パルス光発生器

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JP2002142737A JP2000339038A JP2000339038A JP2002142737A JP 2002142737 A JP2002142737 A JP 2002142737A JP 2000339038 A JP2000339038 A JP 2000339038A JP 2000339038 A JP2000339038 A JP 2000339038A JP 2002142737 A JP2002142737 A JP 2002142737A
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Teruo Hino
照夫 日野
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博 田中
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SHOKUNIKU SEISAN GIJUTSU KENKY
Shokuniku Seisan Gijutsu Kenkyu Kumiai
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SHOKUNIKU SEISAN GIJUTSU KENKY
Shokuniku Seisan Gijutsu Kenkyu Kumiai
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 縦長に配置された食品の露出面を極力均一に
照射し、食品に変化を与えない低コストなパルス光を用
いた食品の殺菌装置と殺菌方法を提供する。 【解決手段】 ハンガー183に一端を固定された懸垂
状態の牛枝肉191が開放された搬入側の扉111部分
を経由して殺菌室110の中央部まで搬送されて停止す
ると、扉111を閉鎖し、パルス光発生ランプ122を
発光させると同時に最上位位置に設定されたパルス光発
生部121を下降させる。パルス光発生部121が最下
端に到達するとパルス光発生ランプ122を消灯すると
ともに下降を停止する。必要により引き続きパルス光発
生ランプ122を発光させながらパルス光発生部121
を上昇させ、必要な回数下降・上昇を繰り返してもよ
い。昇降速度は一定としてもよいが可変速として対象と
なる牛枝肉191の大きさや形状により変化させてもよ
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパルス光を用いた食
品の殺菌装置と殺菌方法ならびに殺菌用パルス光発生器
に関し、特に縦長に配置された食品の露出面を殺菌する
ためのパルス光を用いた食品の殺菌装置と殺菌方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】食品の殺菌には加熱殺菌が広く用いら
れ、特に殺菌温度以上の温水や蒸気を用いて加熱する方
法が多く用いられており、例えば枝肉のような食品の殺
菌においても蒸気式殺菌方法やバス式の殺菌方法、温水
噴射式の殺菌方法が用いられている。しかし、これらの
温水や蒸気を用いる殺菌方法では温水や蒸気が直接食品
に触れるため廃水処理を必要とするという問題があっ
た。
【0003】水を使用しない乾式の殺菌方法としては、
紫外光の照射を利用する方法が知られている。細菌など
の微生物の細胞膜内に存在するDNAの光吸収スペクト
ルが260nm付近に存在するため、細菌などの微生物
に紫外光を照射することによって、微生物の細胞内のD
NA鎖構造に変化を生じ、同一DNA分子鎖上で隣り合
うチミン塩基が2個反応してチミン2量体を生成するこ
とによって死滅に至るとされている。最も殺菌効果の高
い波長領域は250〜260nm付近の光であり、近紫
外光(300〜400nm)の1,000〜10,00
0倍、可視光(400〜700nm)の10,000〜
100,000倍の効果があるといわれている。
【0004】一方、原生動物に一定量の同じ紫外光を照
射するとき、連続して与えるよりも閃光として与えて、
閃光のすぐ次に暗黒時間があるようにする方が単位照射
量当りの作用が大きいことを利用して、強度がパルス状
に変調された光のビームであるパルス光を用いた殺菌技
術も周知となっており、食品表面の殺菌についても19
96年8月には、米国FDAが食品添加物規則を改定
し、食品表面の微生物殺菌を目的としたパルス光の照射
を認可している。このパルス光の特徴は、ごく短時間に
極めて大きな光量を放出する点にあり、その瞬間発光出
力は従来の殺菌灯に比べて104〜107倍あるといわれ
ている。また、発光時間は、一般に10-4〜10-7秒程
度の極めて短い時間幅であり、殺菌に有効な250〜2
60nm付近の遠紫外光を豊富に含んでいる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように尖頭出力が
きわめて高く、遠紫外光を豊富に含むパルス光を光源と
する殺菌装置を製作すれば、短い処理時間で高い殺菌効
果を得られることが容易に想像される。しかし、次のよ
うな問題点があって実用に供されるパルス光殺菌装置は
少なく、食品関係では一部に飲料水などの液体や食品容
器への実施例が数例あるに止まっている。 1)食品の形状や部位により、到達パルス光量に極端な
違いが生ずるため、表面に凹凸のある食品には不適であ
る。 2)食品表面の全部位にわたり、均一な照射が困難であ
り殺菌効果の確実性に欠ける。 3)パルス光発生ランプ1本で照射できる殺菌に有効な
面積は、パルス光発生ランプの構造や寿命からくる入力
エネルギーにより制限を受ける。また、パルス光発生ラ
ンプや電源は、一般的に殺菌灯と比べるとイニシャルコ
ストが高い。従って、食品全面を殺菌しようとする場
合、パルス光発生ランプ1本では照射位置を変えて照射
せねばならず、処理に時間がかかりすぎる。また、照射
位置を変えずに処理時間を短くするには、1本のパルス
光発生ランプによる照射面積を大きくするために、パル
ス光発生ランプの入力エネルギーを大きくするしかな
く、イニシャルコストが高くなってしまうというディレ
ンマに陥る。 4)パルス光発生ランプからは、紫外光に比べて殺菌効
果の薄い可視光、赤外光も放射されており、殺菌効果を
確実なものとするために照射回数を増やした場合に、こ
れらの光線によって熱による食品表面の変色、食味の変
化、溶解を生ずるなどの問題がある。 5)人体にとっても有害な紫外光と極めて強力な閃光を
伴うために、パルス光照射に際して完全な遮光を行う必
要がある。
【0006】本発明の目的は、縦長に配置された食品の
露出面を極力均一に照射し、食品に変化を与えない低コ
ストなパルス光を用いた食品の殺菌装置と殺菌方法を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のパルス光を用い
た食品の殺菌装置は、縦長に配置された食品の露出面を
殺菌するためのパルス光を用いた食品の殺菌装置であっ
て、食品の搬入・搬出のための扉を備え、パルス光を室
外に対して遮光する壁面を有する殺菌室と、搬入された
食品を取り囲むように配置され、パルス光発光ランプを
有する複数のパルス光発生部と、パルス光発生部を保持
し、所定の移動動作を行わせるパルス光発生部操作機構
と、パルス光発生部とパルス光発生部操作機構とを制御
する制御部とを有する。
【0008】パルス光発生部操作機構の移動動作は、パ
ルス光発生部の上下間のそれぞれの位置に対応して設定
された速度でのパルス光発生部の上下移動であってもよ
く、制御部が記憶するパルス光発生部の上下間のそれぞ
れの位置におけるパルス光発光ランプと食品表面との標
準間隔に対応する速度でのパルス光発生部の上下移動で
あってもよく、パルス光発生部の設定された速度での上
下移動と、制御部が記憶するパルス光発生部の上下間の
それぞれの位置におけるパルス光発光ランプと食品表面
との標準間隔に対応してそのパルス光発光ランプと食品
表面との間隔を一定に保持するための水平方向の移動の
組み合わせであってもよい。
【0009】パルス光発生部操作機構はパルス光発光ラ
ンプと食品表面との間隔を計測する距離センサを有し、
パルス光発生部操作機構の移動動作は、制御部が距離セ
ンサの計測情報に基づいて算出した速度でのパルス光発
生部の上下移動であってもよく、パルス光発生部の設定
された速度での上下移動と、制御部が距離センサの計測
情報に基づいて算出したパルス光発光ランプと食品表面
との間隔を一定に保持するための水平方向の移動との組
み合わせであってもよい。
【0010】パルス光発生部のパルス光投射方向が水平
方向であってもよく、パルス光発生部の上下方向の移動
に際して、パルス光発生部のパルス光投射方向が、水平
方向と、上方45度以内の所定の角度と、下方45度以
内の所定の角度とのいずれかに設定可能であってもよ
く、パルス光発生部の上下方向の移動に際してのパルス
光発生部のパルス光投射方向が、パルス光発生部の上下
間のそれぞれの位置に対応して制御部が記憶する上下方
向の所定の角度での首振りに設定可能であってもよく、
パルス光発生部操作機構は、パルス光発生部の上下方向
の移動に際して、そのパルス光発生部を食品を中心とし
て水平方向に回転可能であってもよい。
【0011】殺菌室の壁面の内面は、パルス光を反射す
るミラー仕上げとなっていてもよく、食品が懸垂された
枝肉であてもよい。
【0012】本発明のパルス光を用いた食品の殺菌方法
は、殺菌室の中に縦長に配置された食品の露出面を殺菌
するためのパルス光を用いた食品の殺菌方法であって、
食品を取り囲むように配置され、パルス光発光ランプを
有する複数のパルス光発生部を、パルス光を水平方向に
投射しながら食品の一端から他端までを1回以上上下方
向に移動させる。
【0013】他の形態では、食品を取り囲むように配置
され、パルス光発光ランプを有する複数のパルス光発生
部を、パルス光を水平方向に投射しながら行われる食品
の一端から他端までの上昇および下降のいずれかの移動
と、パルス光を上方45度以内の所定の角度で投射しな
がら行われる食品の下端から上端までの上昇移動と、パ
ルス光を下方45度以内の所定の角度で投射しながら行
われる食品の上端から下端までの下降移動との組み合わ
せで上下移動させる。
【0014】また他の形態では、食品を取り囲むように
配置され、パルス光発光ランプを有する複数のパルス光
発生部を上下方向に移動させるとともに、パルス光発生
部のパルス光投射方向を、パルス光発生部の上下間のそ
れぞれの位置に対応して制御部が記憶する所定の角度で
上下方向に首振りさせる。
【0015】パルス発光部の上下移動の速度が、パルス
光発生部の上下間のそれぞれの位置に対応して制御部が
記憶する所定の速度であってもよく、パルス光発生部の
上下間のそれぞれの位置におけるパルス光発光ランプと
食品表面との標準間隔および距離センサで計測された実
際の間隔のいずれかに対応する速度であってもよい。
【0016】パルス発光部は、そのパルス光発生部の上
下間のそれぞれの位置に対応して制御部が記憶する所定
の速度で上下移動するとともに、パルス光発生部の上下
間のそれぞれの位置におけるパルス光発光ランプと食品
表面との標準間隔および距離センサで計測された実際の
間隔のいずれかに対応してパルス光発光ランプと食品表
面との間隔を一定に保持するために水平方向の移動を行
ってもよく、パルス光発生部の上下方向の移動ととも
に、そのパルス光発生部を食品を中心として水平方向に
回転させてもよい。
【0017】本発明の殺菌用パルス光発生器は、食品の
殺菌装置のパルス光発生部として食品の殺菌に用いられ
るパルス光発生器であって、そのパルス光発生器は、パ
ルス光発生ランプと、そのパルス光発生ランプを格納す
るケーシングと、反射鏡と、ケーシングに設けられた出
力窓とを備え、反射鏡における反射条件と出力窓におけ
る透過条件とによりパルス光発生ランプの放射光のう
ち、400nmから2600nmの波長範囲の放射光の
少なくとも50%、好ましくは90%以上が除去され
る。
【0018】出力窓には、パルス光発生ランプの放射光
のうち、400nm以下の紫外域光を透過し、400n
mから2600nmの波長範囲の放射光の10%以上を
吸収・反射し、400nmから1100nmの波長範囲
の放射光の50%、好ましくは90%以上を吸収・反射
するフイルターが設けられていてもよい。
【0019】反射鏡が、食品表面との距離による照射面
積の変化や照射強度の変化を最小化するためにパルス光
発生ランプの放射光を平行状態に反射するための半円形
型放物面反射鏡であってもよく、半円形型放物面反射鏡
には、パルス光発生ランプの放射光のうち、400nm
から2600nmの波長範囲の放射光の少なくとも50
%、好ましくは90%以上を吸収または透過させるため
の誘導体多層膜が配設されていてもよく、半円形型放物
面反射鏡の裏面側には、誘導体多層膜を透過してケーシ
ングで反射した放射光が再度その誘導体多層膜と出力窓
を経由して外部に放射されることを防止するための黒色
吸収体が配設されていてもよく、その黒色吸収体は、カ
ーボン板、黒色に塗装された金属板、および黒色アルマ
イト処理された金属板のいずれかであってもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施
の形態のパルス光を用いた食品の殺菌装置の模式的側面
断面図であり、図2は本発明の第1の実施の形態のパル
ス光を用いた食品の殺菌装置の模式的部分断面正面図で
あり、図3は本発明の第1の実施の形態のパルス光を用
いた食品の殺菌装置の模式的上面断面図である。
【0021】第1の実施の形態では食品を牛枝肉191
とし、パルス光発生部121を水平方向には固定して上
下方向にのみ移動させる。殺菌室110は覗き窓113
を有する遮光壁112と搬入・搬出用のそれぞれの扉1
11とを有する箱型の構造となっている。遮光壁112
および扉111の内面は反射光を有効に利用するために
ミラー仕上げとなっていることが望ましい。牛枝肉19
1はガイドレール181内のローラ182に取り付けら
れたハンガー183に一端を固定され懸垂状態で開放さ
れた搬入側の扉111部分を経由して殺菌室110の中
央部まで搬送されて停止する。
【0022】パルス光発生ランプ122と反射板と投射
窓とを有する6組のパルス光発生部121は中央部の牛
枝肉を取り巻く形で六角形状に配置されている。パルス
光発生部121は3組ずつに分かれ、それぞれが架台1
31に固定されている。架台131は垂直に配設された
スライドガイド172のスライダ173に固定されチェ
ーン135により上方から保持されている。スライドガ
イド172は殺菌室110の床板に固定された垂直な支
柱171に固定されている。チェーン135は巻き取り
リール132を経由して支柱171内に懸垂されたカウ
ンタウエイト134に接続されていいる。巻き取りリー
ル132は昇降用モータ133で駆動され昇降用モータ
133の回転の制御により架台131に固定された3組
のパルス光発生部121は所望の速度で昇降する。通常
6組のパルス光発生部121が同時に昇降する。
【0023】パルス光発生部121を最上位位置に設定
した後、ガイドレール181内のローラ182に取り付
けられたハンガー183に一端を固定された懸垂状態の
牛枝肉191が開放された搬入側の扉111部分を経由
して殺菌室110の中央部まで搬送されて停止すると、
扉111を閉鎖し、パルス光発生ランプ122を発光さ
せると同時にパルス光発生部121を下降させる。パル
ス光発生部121が最下端に到達するとパルス光発生ラ
ンプ122を消灯するとともに下降を停止する。必要に
より引き続きパルス光発生ランプ122を発光させなが
らパルス光発生部121を上昇させ、必要な回数下降・
上昇を繰り返してもよい。
【0024】昇降速度は一定としてもよいが可変速とし
て対象となる牛枝肉191の大きさや形状により変化さ
せてもよく、また上下間のそれぞれの位置におけるパル
ス光発生部121と牛枝肉191との距離を予め推定し
て各位置における望ましい速度を制御部に記憶させてそ
の速度となるように自動的に制御してもよく、標準的な
牛枝肉191にパルス光を投射しながら手動で速度を制
御し制御部に速度情報として記憶させておいてもよい。
またパルス光発生部121に距離センサを設け、計測さ
れた距離情報から制御部で希望速度を算出させて制御し
てもよい。
【0025】パルス光発生ランプは公知のものが用いら
れるが、例えば、発光の半値幅は約10μ秒〜約10m
秒であり、食品表面における400nm以下の紫外光エ
ネルギー密度は約0.001〜約5J/cm2 ・ショッ
トであり、パルス間隔は1秒以下でそれぞれが分離され
ているクセノンフラッシュランプなどが用いられ、複数
のパルス光発生ランプは同じタイミングで発光する。パ
ルス光発生ランプの移動速度は食品表面の一部位におけ
る積算照射回数が少なくとも2〜50回程度となるよう
に設定される。
【0026】図4は本発明の第2の実施の形態のパルス
光を用いた食品の殺菌装置のパルス光発生装置と架台近
傍の模式的部分斜視図である。第2の実施の形態はパル
ス光発生部221が上下方向に傾斜可能である以外は図
1〜図3を参照して説明した第1の実施の形態と同じな
ので上下方向の傾斜機構以外は説明は省略する。図4で
は傾斜機構の説明のため中央部のパルス光発生部221
とその上下方向傾斜用補助架台241とは取り外した状
態で示しているが、すべてのパルス光発生部221と上
下方向傾斜用補助架台241とは同じ構造である。
【0027】第1の実施の形態で直接架台231に固定
されていたパルス光発生部221は、第2の実施の形態
では上下傾斜用補助架台241を介して架台231に取
り付けられている。パルス光発生部221は両側側面中
央部が上下傾斜用補助架台241に軸止されており、片
方の軸が駆動機構243を介して上下傾斜用ロータリア
クチュエータ242によって駆動されることにより上下
方向に傾斜する。傾斜角度は任意に設定できるが上下4
5度以下が望ましい。
【0028】第1の実施の形態ではパルス光を水平方向
に投射しながら上下したが、第2の実施の形態では最初
の下降時にはパルス光は水平方向に投射し、次にはパル
ス光を上方向に投射しながら上昇し、次にはパルス光を
下方向に投射しながら下降し、パルス光の照射を停止し
てパルス光の投射方向を水平に戻して上昇して最初の状
態に戻してもよい。
【0029】またそれぞれの上下位置におけるパルス光
発生部221に対する牛枝肉191表面の角度を予め推
定してパルス光が牛枝肉191表面に垂直に照射される
ように各位置における望ましい角度を制御部に記憶させ
てその角度となるように自動的に制御してもよく、標準
的な牛枝肉191にパルス光を投射しながら手動で角度
を制御し制御部に角度情報として記憶させておいてもよ
い。このように投射角度を制御することで1回の上昇ま
たは下降で良好な殺菌効果を得ることが可能となる。さ
らに各パルス光発生部221の角度を独立して制御すれ
ば一層良好な殺菌効果を得ることが可能となる。
【0030】図5は本発明の第3の実施の形態のパルス
光を用いた食品の殺菌装置のパルス光発生装置と架台近
傍の模式的部分図であり、(a)は模式的部分上面図、
(b)は模式的部分正面図である。第3の実施の形態は
パルス光発生部321が水平方向に移動可能である以外
は図1〜図4を参照して説明した第1および第2の実施
の形態と同じなので水平方向の移動機構以外の説明は省
略する。
【0031】第1と第2の実施の形態の架台131、2
31は、第3の実施の形態では互いに回動可能に軸止さ
れた架台331と旋回用補助架台351との組み合わせ
で構成され、架台331が第1と第2の実施の形態と同
様に架台331に固定されたスライダ373を介してス
ライドガイド372上を摺動してパルス光発生部を上下
させる。第2の実施の形態では架台231に固定されて
いた左右のパルス光発生部321の上下傾斜用補助架台
341が旋回用補助架台351に回動可能に軸止され
る。旋回用補助架台351は架台331に取り付けられ
た旋回用第1ロータリアクチュエータ352により駆動
機構353を介して回動され、旋回用補助架台351と
上下傾斜用補助架台341との軸止点が殺菌室110の
中心に向けて近接あるいは遠離する。上下傾斜用補助架
台341は旋回用補助架台351に取り付けられた旋回
用第2ロータリアクチュエータ354により駆動機構3
55を介して回動され、パルス光発生部321の殺菌室
110の中心に対する角度が変化する。従って旋回用第
1ロータリアクチュエータ352と旋回用第2ロータリ
アクチュエータ354を制御することにより両側のパル
ス光発生部321の牛枝肉191との距離と対向する表
面に対する角度とを制御できる。
【0032】中央のパルス光発生部321の上下傾斜用
補助架台344は架台331上のスライドレール361
に沿って摺動可能であり、一端を架台331に固定され
たリニアアクチュエータ362により前後に移動する。
従って中央のパルス光発生部321の牛枝肉191との
距離を調整することができる。本実施の形態では中央の
パルス光発生部321の旋回は行わないこととなってい
るが、左右のパルス光発生部321と類似の旋回用移動
架台をスライドレール361上を摺動させ上下傾斜用補
助架台344を旋回用第2ロータリアクチュエータで駆
動することにより旋回させることができる。
【0033】上下間のそれぞれの位置におけるパルス光
発生部121の基準位置と牛枝肉191との距離および
牛枝肉191の表面の殺菌室110の中心に対する角度
を予め推定して各位置における望ましい距離までの基準
位置からの移動距離およびパルス光発生部121の望ま
しい角度を制御部に記憶させてその距離と角度となるよ
うに水平方向の移動および旋回角度を自動的に制御して
もよく、標準的な牛枝肉191にパルス光を投射しなが
ら手動で移動距離および旋回角度を制御し制御部に移動
および旋回情報として記憶させておいてもよい。またパ
ルス光発生部121に距離センサを設け、計測された距
離情報から制御部で水平方向の移動距離および旋回角度
を算出させて制御してもよい。
【0034】図6は本発明の第4の実施の形態のパルス
光を用いた食品の殺菌装置の模式的側面断面図である。
第4の実施の形態では図1〜図3を参照して説明した第
1の実施の形態のパルス光発生部操作機構をすべて一つ
のターンテーブル481に搭載し、パルス光を照射中の
パルス光発生部操作機構を不図示の回転機構で回転させ
る。パルス光発生部操作機構を回転させることによりパ
ルス光発生部421の水平方向の不連続性に起因する照
射むらを防止することができる。
【0035】第4の実施の形態は第1の実施の形態のパ
ルス光発生部操作機構をすべて一つのターンテーブル4
81に搭載することとしたが第2および第3の実施の形
態のパルス光発生部操作機構をすべて一つのターンテー
ブル481に搭載してもよい。何れの場合もパルス光発
生部421が殺菌室中心を中心として回転することを除
いてはそれぞれの実施の形態と同じなので説明を省略す
る。
【0036】ターンテーブルを回転させる代わりに牛枝
肉491を懸垂するハンガー483に回転機構を設け、
パルス光発生部操作機構はそのままで牛枝肉491を回
転させてもよい。
【0037】これまでの、説明ではパルス発生部は6個
としたがこれに拘束されるものではなく使用形態により
増加させても減少させてもよい。
【0038】また、牛枝肉を対象として説明したが他の
家畜の枝肉でもよく、外側全体の殺菌を必要とする食品
であれば適用が可能である。牛枝肉を懸垂して搬送する
方法で説明したが、縦長に配置できれば台車を用いても
よい。また、円筒形に配置された多段の棚を有する台車
の棚に食品の殺菌面を外に向けて搭載して殺菌すること
もできる。また、非包装の食品のみならず包装された食
品に適用してもよい。包装材の表面の殺菌が可能であ
り、紫外光透過性を有する包装材であれば、内部の食品
の表面の殺菌も可能である。
【0039】さらに、各部の駆動をロータリアクチュエ
ータやリニアアクチュエータで行うこととしているがこ
れに拘束されるものではなく、所定の動作が実行できれ
ば公知のメカトロニクス技術を適用して行ってかまわな
い。例えばパルス光発生部の昇降をチェーンを用いた吊
り下げで行っていいるが固定ナットと回転ねじ軸との組
み合わせで行ってもよい。
【0040】次に本発明のパルス光を用いた食品の殺菌
装置の動作についてフローチャートを用いて総括して説
明する。図7は本発明のパルス光を用いた食品の殺菌装
置の動作のフローチャートである。
【0041】処理を開始すると(S101)、入口扉を
開き(S102)、処理対象を搬入し(S103)、入
口扉を閉じ(S104)、ターンテーブルを回転させな
いのならステップ110に進み(S105N)、ターン
テーブルを回転させるのならば(S105Y)、ターン
テーブルを回転させてステップ110に進む(S10
6)。
【0042】ステップ110で、パルス光発生部の単な
る上昇下降のみでなければ(S110N)、ステップ1
30に進む。パルス光発生部の単なる上昇下降のみでよ
ければ(S110Y)、パルス光発生部を点灯させて所
定の速度で下降させる(S111)。照射を繰り返すの
でなければ(S112N)、ステップ120に進む。照
射を繰り返すのであれば(S112Y)、パルス光発生
部を点灯させて所定の速度で上昇させる(S113)。
さらに照射を繰り返すのでなければ(S114N)、ス
テップ161に進み、照射を繰り返すのであれば(S1
14Y)、ステップS111に戻って、パルス光発生部
を点灯させて所定の速度で下降させる。
【0043】ステップ120で、パルス光発生部を傾斜
させた照射を行わないのであればステップS113に進
み、パルス光を消灯してパルス光発生部を上昇させてス
テップ161に進み(S120N)、パルス光発生部を
傾斜させた照射を行うのであれば(S120Y)、パル
ス光発生部を上向きとし点灯させて所定の速度で上昇さ
せ(S121)、次にパルス光発生部を下向きとし点灯
させて所定の速度で下降させ(S122)、パルス光発
生部を水平とし消灯させて上昇させて(S123)、ス
テップ161に進む。
【0044】ステップ130では、昇降速度の速度制御
をしないのあればステップ140に進み(S130
N)、昇降速度の速度制御を行うのあれば(S130
Y)、パルス光発生部を点灯させて予め記憶させた速度
情報、あるいは距離センサーで計測した間隔に対応する
速度で速度を変化させながら下降させる(S131)。
照射を繰り返すのでなければ(S132N)、パルス光
発生部を消灯して上昇させて(S135)、ステップ1
61に進む。照射を繰り返すのであれば(S132
Y)、パルス光発生部を点灯させて予め記憶させた速度
情報、あるいは距離センサーで計測した間隔に対応する
速度で速度を変化させながら上昇させる(S133)。
さらに照射を繰り返すのでなければ(S134N)、ス
テップ161に進み、照射を繰り返すのであれば(S1
34Y)、ステップS131に戻って、パルス光発生部
を点灯させて予め記憶させた速度情報、あるいは距離セ
ンサーで計測した間隔に対応する速度で速度を変化させ
ながら下降させる。
【0045】ステップ140では、昇降時にパルス光発
生部と対象物表面との間隔制御のみを行うのでなければ
ステップ150に進み(S140N)、昇降時にパルス
光発生部と対象物表面との間隔制御のみを行うのであれ
ば(S140Y)、パルス光発生部を点灯させて予め記
憶させた間隔、あるいは距離センサーで計測した間隔に
対応するようにパルス光発生部を水平方向に移動させな
がら下降させる(S141)。照射を繰り返すのでなけ
れば(S142N)、パルス光発生部を消灯して上昇さ
せて(S145)、ステップ161に進む。照射を繰り
返すのであれば(S142Y)、パルス光発生部を点灯
させて予め記憶させた間隔、あるいは距離センサーで計
測した間隔に対応するようにパルス光発生部を水平方向
に移動させながら上昇させる(S143)。さらに照射
を繰り返すのでなければ(S144N)、ステップ16
1に進み、照射を繰り返すのであれば(S144Y)、
ステップS141に戻って、パルス光発生部を点灯させ
て予め記憶させた間隔、あるいは距離センサーで計測し
た間隔に対応するようにパルス光発生部を水平方向に移
動させながら下降させる。
【0046】ステップ150では、昇降時にパルス光発
生部と対象物表面との間隔制御とパルス光発生部の角度
制御とを併せて行うのでなければステップ161に進み
(S150N)、昇降時にパルス光発生部と対象物表面
との間隔制御とパルス光発生部の角度制御とを併せて行
うのであれば(S150Y)、パルス光発生部を点灯さ
せて予め記憶させた間隔、あるいは距離センサーで計測
した間隔に対応するようにパルス光発生部を水平方向に
移動させ、さらに予め記憶させたパルス光発生部の上下
傾斜角度情報に従ってパルス光発生部の傾斜角度を制御
しながら下降させる(S151)。照射を繰り返すので
なければ(S152N)、パルス光発生部を消灯して上
昇させて(S155)、ステップ161に進む。照射を
繰り返すのであれば(S152Y)、パルス光発生部を
点灯させて予め記憶させた間隔、あるいは距離センサー
で計測した間隔に対応するようにパルス光発生部を水平
方向に移動させ、さらに予め記憶させたパルス光発生部
の上下傾斜角度情報に従ってパルス光発生部の傾斜角度
を制御しながら上昇させる(S153)。さらに照射を
繰り返すのでなければ(S154N)、ステップ161
に進み、照射を繰り返すのであれば(S154Y)、ス
テップS151に戻って、パルス光発生部を点灯させて
予め記憶させた間隔、あるいは距離センサーで計測した
間隔に対応するようにパルス光発生部を水平方向に移動
させ、さらに予め記憶させたパルス光発生部の上下傾斜
角度情報に従ってパルス光発生部の傾斜角度を制御しな
がら下降させる。
【0047】ステップ161では、ターンテーブルが回
転していなければステップ163に進み(S161
N)、ターンテーブルが回転していれば(S161
Y)、ターンテーブルが回転を止めてステップ163に
進む(S162)。ステップ163では、出口扉を開き
(S163)、処理対象を搬出し(S164)、出口扉
を閉じて(S165)、処理を終了する(S166)。
【0048】次に食品の殺菌装置のパルス光発生部とし
て食品の殺菌に用いられる本発明のパルス光発生器につ
いて説明する。図8は本発明のパルス光発生器の外径図
であり(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は側面
断面図である。
【0049】パルス光発生器500は、パルス光発生ラ
ンプ501、パルス光発生ランプ501で発光されたパ
ルス光をパルス光発生器500外に放射する出力窓50
2、パルス光発生ランプ501で発光されたパルス光を
出力窓502に向けて反射する反射鏡503、反射鏡5
03を透過したパルス光を吸収する黒色吸収体504お
よびケーシング505を備え、パルス光発生ランプ50
1、反射鏡503、黒色吸収体504は支持部506で
ケーシング505に保持され、支持部506には吸気口
507が設けられている。出力窓502はケーシング5
05に保持され、ケーシング505には排気口508が
設けられている。
【0050】出力窓502は誘電体多層膜を蒸着した石
英板がフイルタとして用いられ、反射鏡503は半円筒
型放物面を有する反射鏡であり、誘電体多層膜が蒸着さ
れている。
【0051】パルス光発生ランプ501は、紫外光、近
紫外光を含むパルス光の発生ランプであり、本実施の形
態ではクセノンフラッシュランプである。パルス光発生
ランプ501の発光の半値幅は約10μ秒から約10m
秒で、食品表面における400nm以下の紫外光エネル
ギー密度は約0.001〜約5J/cm2 −ショットで
あり、パルス光間隔は1秒以下でそれぞれが分離されて
いるように設定される。複数のパルス光発生ランプ50
1を使用する場合には、全てを同じタイミングで発光さ
せる。
【0052】パルス光発生ランプ501で発光されたパ
ルス光は、出力窓502を介して直接パルス光発生器5
00外に放射される直接光と、半円筒型放物面を有する
反射鏡503で反射された後、出力窓502を介してパ
ルス光発生器500外に放射される反射光とに別れる。
【0053】出力窓502を介して直接パルス光発生器
500外に放射される直接光は出力窓502のフイルタ
によって約400nm以下の紫外域光波は透過され、約
400nm〜2600nmの波長範囲のパルス光の少な
くとも約10%以上が吸収・反射され、かつ波長範囲約
400nm〜1100nmのパルス光の少なくとも約5
0%、通常90%以上が吸収・反射される。
【0054】半円筒型放物面を有する反射鏡503で反
射された後、出力窓502を介してパルス光発生器50
0外に放射される反射光は、反射鏡503で主として約
400nm以下の紫外域光は反射され、その後は出力窓
502によって約400nm以下の紫外域光波は透過さ
れ、約400nm〜2600nmの波長範囲のパルス光
の少なくとも約10%以上が吸収・反射され、かつ波長
範囲約400nm〜1100nmのパルス光の少なくと
も約50%、通常90%以上が吸収・反射される。食品
表面にはこの直接光と反射光とからなるパルス光が照射
される。
【0055】図9はパルス光発生ランプ単独のの発光分
光スペクトルのグラフであり、図10は誘電体多層膜を
蒸着した石英板をフイルタとする出力窓と、誘電体多層
膜が蒸着されている半円筒型放物面を有する反射鏡とを
備えたパルス光発生器からの放射光の分光スペクトルの
グラフである。
【0056】図9と図10のグラフを比較すると殺菌効
果の高い約400nm以下の紫外域光が多く放射され、
約400nm以上の殺菌効果の弱い可視・赤外光が効率
よく遮断されていることが理解される。図11は図10
の出力窓の分光透過率と反射鏡の分光反射率とを掛け合
わせた反射光特性を示すグラフであり、ここでも約40
0nm以下の紫外域光が多く放射され、約400nm以
上の殺菌効果の弱い可視・赤外光が効率よく遮断される
ことが理解される。
【0057】反射鏡503に入射されたパルス光のうち
反射されない約400nm以上のパルス光は、多くが反
射鏡503に吸収されるが、その一部は透過する。透過
した400nm以上の可視・赤外光がパルス光発生器5
00を構成するケーシング505等の金属部によって反
射し、再度反射鏡503を透過して戻ることを防止する
ため、図8に示すパルス光発生器500は、反射鏡50
3の裏面側に黒色吸収体504を配置して可視・赤外光
を吸収する構成となっている。本実施の形態では黒色吸
収体504として黒色アルマイト処理を施したアルミニ
ウム板を用いている。黒色吸収体504はカーボン板、
黒色に塗装された金属板であってもよい。本実施の形態
では、給気口507から排気口508へ通過する空気に
よって黒色吸収体504の過熱を防止している。
【0058】本発明のパルス光発生器500は誘電体多
層膜を施した半円筒型放物面を有する反射鏡503と出
力窓502のフイルタとを用いることでパルス光発生ラ
ンプの放射のうち殺菌効果が弱い400nm〜2600
nmの波長範囲の可視光・赤外光の通常90%以上、少
なくとも50%以上を取り除くので、食品表面の加熱を
防止し、色味、食味などの観点から食品価値の低下が防
止される。
【0059】本発明のパルス光を用いた食品の殺菌装置
と殺菌方法のパルス光発生部に、上述のパルス光発生器
を適用することで、さらに食品表面の加熱が防止され、
色味、食味などの観点から食品価値の低下が防止され
る。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明のパルス光を
用いた食品の殺菌装置は次のような効果がある。即ち、
第1の効果は、表面に凹凸のある食品であっても到達す
るパルス光量に大きな違いを生ぜず、表面全体に確実な
殺菌効果が得られることである。その理由は縦長に配置
された食品を取り囲むように配置されたパルス光発生部
を上下に移動させるからである。さらに上下の移動速度
をパルス光発生部と食品との距離に対応して変化させ、
あるいは照射方向を上下に変化させ、あるいはパルス光
発生部と食品との距離に対応してパルス光発生部水平方
向に移動させ、あるいはパルス光発生部を水平方向に回
転させ、必要に応じてそれらを組み合わせることにより
更に殺菌効果を確実にすることができる。
【0061】第2の効果は、装置のイニシャルコストを
低減できることである。その理由はコストの高いパルス
光発生ランプを食品を取り囲むように一列だけ設け、そ
れを上下方向に移動させて全体を照射するからである。
【0062】第3の効果は、周囲の人体に紫外光による
害を与えることなくパルス光を用いた殺菌が行えること
である。その理由は、パルス光発生部が完全に遮光物体
で覆われているからである。
【0063】第4の効果は、副次的な環境対策を行う必
要がないので低いコストで食品の殺菌が行えることであ
る。その理由は温水洗浄や薬品処理のように排水や廃液
の処理を必要としないからである。
【0064】第5の効果は、本発明のパルス光発生器を
適用することで、さらに食品表面の加熱が防止され、色
味、食味などの観点から食品価値の低下が防止されるこ
とである。その理由は、誘電体多層膜を施した半円筒型
放物面を有する反射鏡と出力窓のフイルタとを用いるこ
とでパルス光発生ランプの放射のうち殺菌効果が弱い4
00nm〜2600nmの波長範囲の可視光・赤外光の
90%以上、少なくとも約50%以上を取り除くことが
できるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のパルス光を用いた
食品の殺菌装置の模式的側面断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態のパルス光を用いた
食品の殺菌装置の模式的部分断面正面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態のパルス光を用いた
食品の殺菌装置の模式的上面断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態のパルス光を用いた
食品の殺菌装置のパルス光発生装置と架台近傍の模式的
部分斜視図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態のパルス光を用いた
食品の殺菌装置のパルス光発生装置と架台近傍の模式的
部分図である。(a)は模式的部分上面図である。
(b)は模式的部分正面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態のパルス光を用いた
食品の殺菌装置の模式的側面断面図である。
【図7】図7は本発明のパルス光を用いた食品の殺菌装
置の動作のフローチャートである。
【図8】本発明のパルス光発生器の外径図である。
(a)は正面図である。(b)は上面図である。(c)
は側面断面図である。
【図9】パルス光発生ランプ単独のの発光分光スペクト
ルのグラフである。
【図10】誘電体多層膜を蒸着した石英板をフイルタと
する出力窓と、誘電体多層膜が蒸着されている半円筒型
放物面を有する反射鏡とを備えたパルス光発生器からの
放射光の分光スペクトルのグラフである。
【図11】図10の出力窓の分光透過率と反射鏡の分光
反射率とを掛け合わせた反射光特性を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
110、410 殺菌室 111、411 扉 112 遮光壁 113 覗き窓 121、221、321、421 パルス光発生部 122、322 パルス光発生ランプ 131、231、331、431 架台 132、432 巻き取りリール 133、433 昇降用モータ 134 カウンタウエイト 135、235、335、435 チェーン 171、471 支柱 172、472 スライドガイド 173、273 スライダ 181、481 ガイドレール 182、482 ローラ 183、483 ハンガ 191、491 牛枝肉 241、341、344、 上下傾斜用補助架台 242、342 上下傾斜用ロータリアクチュエータ 243、343、353、355 駆動機構 351 旋回用補助架台 352 旋回用第1ロータリアクチュエータ 354 旋回用第2ロータリアクチュエータ 361 スライドレール 362 リニアアクチュエータ 500 パルス発生器 501 パルス光発光ランプ 502 出力窓 503 反射板 504 黒色吸収体 505 ケーシング 506 給気口 507 排気口 S101〜S186 ステップ
フロントページの続き (72)発明者 田中 博 静岡県浜北市内野台2−36−3 Fターム(参考) 4B021 LA41 LP10 LT01 LT03 LW04

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦長に配置された食品の露出面を殺菌す
    るためのパルス光を用いた食品の殺菌装置であって、 前記食品の搬入・搬出のための扉を備え、パルス光を室
    外に対して遮光する壁面を有する殺菌室と、 搬入された前記食品を取り囲むように配置され、パルス
    光発光ランプを有する複数のパルス光発生部と、 前記パルス光発生部を保持し、所定の移動動作を行わせ
    るパルス光発生部操作機構と、 前記パルス光発生部と前記パルス光発生部操作機構とを
    制御する制御部と、を有することを特徴とするパルス光
    を用いた食品の殺菌装置。
  2. 【請求項2】 前記パルス光発生部操作機構の移動動作
    は、前記パルス光発生部の上下間のそれぞれの位置に対
    応して設定された速度での前記パルス光発生部の上下移
    動である、請求項1に記載のパルス光を用いた食品の殺
    菌装置。
  3. 【請求項3】 前記パルス光発生部操作機構の移動動作
    は、前記制御部が記憶する前記パルス光発生部の上下間
    のそれぞれの位置における前記パルス光発光ランプと食
    品表面との標準間隔に対応する速度での前記パルス光発
    生部の上下移動である、請求項2に記載のパルス光を用
    いた食品の殺菌装置。
  4. 【請求項4】 前記パルス光発生部操作機構は前記パル
    ス光発光ランプと食品表面との間隔を計測する距離セン
    サを有し、前記パルス光発生部操作機構の移動動作は、
    前記制御部が前記距離センサの計測情報に基づいて算出
    した速度での前記パルス光発生部の上下移動である、請
    求項1に記載のパルス光を用いた食品の殺菌装置。
  5. 【請求項5】 前記パルス光発生部操作機構の移動動作
    は、前記パルス光発生部の設定された速度での上下移動
    と、前記制御部が記憶するパルス光発生部の上下間のそ
    れぞれの位置における前記パルス光発光ランプと食品表
    面との標準間隔に対応して該パルス光発光ランプと食品
    表面との間隔を一定に保持するための水平方向の移動の
    組み合わせである、請求項1に記載のパルス光を用いた
    食品の殺菌装置。
  6. 【請求項6】 前記パルス光発生部操作機構は前記パル
    ス光発光ランプと食品表面との間隔を計測する距離セン
    サを有し、前記パルス光発生部操作機構の移動動作は、
    前記パルス光発生部の設定された速度での上下移動と、
    前記制御部が前記距離センサの計測情報に基づいて算出
    した前記パルス光発光ランプと食品表面との間隔を一定
    に保持するための水平方向の移動との組み合わせであ
    る、請求項1に記載のパルス光を用いた食品の殺菌装
    置。
  7. 【請求項7】 前記パルス光発生部のパルス光投射方向
    が水平方向である、請求項2から請求項6のいずれか1
    項に記載のパルス光を用いた食品の殺菌装置。
  8. 【請求項8】 前記パルス光発生部の上下方向の移動に
    際して、前記パルス光発生部のパルス光投射方向が、水
    平方向と、上方45度以内の所定の角度と、下方45度
    以内の所定の角度とのいずれかに設定可能である、請求
    項2から請求項6のいずれか1項に記載のパルス光を用
    いた食品の殺菌装置。
  9. 【請求項9】 前記パルス光発生部の上下方向の移動に
    際しての前記パルス光発生部のパルス光投射方向が、パ
    ルス光発生部の上下間のそれぞれの位置に対応して前記
    制御部が記憶する上下方向の所定の角度での首振りに設
    定可能である、請求項2から請求項6のいずれか1項に
    記載のパルス光を用いた食品の殺菌装置。
  10. 【請求項10】 前記パルス光発生部操作機構は、前記
    パルス光発生部の上下方向の移動に際して、該パルス光
    発生部を食品を中心として水平方向に回転可能である、
    請求項2から請求項6のいずれか1項に記載のパルス光
    を用いた食品の殺菌装置。
  11. 【請求項11】 前記殺菌室の壁面の内面は、パルス光
    を反射するミラー仕上げとなっている、請求項1に記載
    のパルス光を用いた食品の殺菌装置。
  12. 【請求項12】 前記食品が懸垂された枝肉である、請
    求項1から請求項11のいずれか1項に記載のパルス光
    を用いた食品の殺菌装置。
  13. 【請求項13】 殺菌室の中に縦長に配置された食品の
    露出面を殺菌するためのパルス光を用いた食品の殺菌方
    法であって、前記食品を取り囲むように配置され、パル
    ス光発光ランプを有する複数のパルス光発生部を、パル
    ス光を水平方向に投射しながら前記食品の一端から他端
    までを1回以上上下方向に移動させる、ことを特徴とす
    るパルス光を用いた食品の殺菌方法。
  14. 【請求項14】 殺菌室の中に縦長に配置された食品の
    露出面を殺菌するためのパルス光を用いた食品の殺菌方
    法であって、前記食品を取り囲むように配置され、パル
    ス光発光ランプを有する複数のパルス光発生部を、パル
    ス光を水平方向に投射しながら行われる前記食品の一端
    から他端までの上昇および下降のいずれかの移動と、パ
    ルス光を上方45度以内の所定の角度で投射しながら行
    われる前記食品の下端から上端までの上昇移動と、パル
    ス光を下方45度以内の所定の角度で投射しながら行わ
    れる前記食品の上端から下端までの下降移動との組み合
    わせで上下移動させる、ことを特徴とするパルス光を用
    いた食品の殺菌方法。
  15. 【請求項15】 殺菌室の中に縦長に配置された食品の
    露出面を殺菌するためのパルス光を用いた食品の殺菌方
    法であって、前記食品を取り囲むように配置され、パル
    ス光発光ランプを有する複数のパルス光発生部を上下方
    向に移動させるとともに、前記パルス光発生部のパルス
    光投射方向を、パルス光発生部の上下間のそれぞれの位
    置に対応して前記制御部が記憶する所定の角度で上下方
    向に首振りさせることを特徴とするパルス光を用いた食
    品の殺菌方法。
  16. 【請求項16】 前記パルス発光部の上下移動の速度
    が、パルス光発生部の上下間のそれぞれの位置に対応し
    て前記制御部が記憶する所定の速度である、請求項13
    から請求項15の何れか1項に記載のパルス光を用いた
    食品の殺菌方法。
  17. 【請求項17】 前記パルス発光部の上下移動の速度
    が、パルス光発生部の上下間のそれぞれの位置における
    前記パルス光発光ランプと食品表面との標準間隔および
    距離センサで計測された実際の間隔のいずれかに対応す
    る速度である、請求項16に記載のパルス光を用いた食
    品の殺菌方法。
  18. 【請求項18】 前記パルス発光部は、該パルス光発生
    部の上下間のそれぞれの位置に対応して前記制御部が記
    憶する所定の速度で上下移動するとともに、パルス光発
    生部の上下間のそれぞれの位置における前記パルス光発
    光ランプと食品表面との標準間隔および距離センサで計
    測された実際の間隔のいずれかに対応して前記パルス光
    発光ランプと食品表面との間隔を一定に保持するために
    水平方向の移動を行う、請求項13または請求項14に
    記載のパルス光を用いた食品の殺菌方法。
  19. 【請求項19】 前記パルス光発生部の上下方向の移動
    とともに、該パルス光発生部を食品を中心として水平方
    向に回転させる、請求項13から請求項18の何れか1
    項に記載のパルス光を用いた食品の殺菌方法。
  20. 【請求項20】 前記食品が懸垂された枝肉である、請
    求項13から請求項19のいずれか1項に記載のパルス
    光を用いた食品の殺菌方法。
  21. 【請求項21】 食品の殺菌装置のパルス光発生部とし
    て食品の殺菌に用いられるパルス光発生器であって、 該パルス光発生器は、パルス光発生ランプと、該パルス
    光発生ランプを格納するケーシングと、反射鏡と、ケー
    シングに設けられた出力窓とを備え、前記反射鏡におけ
    る反射条件と前記出力窓における透過条件とによりパル
    ス光発生ランプの放射光のうち、400nmから260
    0nmの波長範囲の放射光の少なくとも50%、好まし
    くは90%以上が除去される、ことを特徴とする殺菌用
    パルス光発生器。
  22. 【請求項22】 前記出力窓には、前記パルス光発生ラ
    ンプの放射光のうち、400nm以下の紫外域光を透過
    し、400nmから2600nmの波長範囲の放射光の
    10%以上を吸収・反射し、400nmから1100n
    mの波長範囲の放射光の50%、好ましくは90%以上
    を吸収・反射するフイルターが設けられている、請求項
    21に記載の殺菌用パルス光発生器。
  23. 【請求項23】 前記反射鏡が、食品表面との距離によ
    る照射面積の変化や照射強度の変化を最小化するために
    前記パルス光発生ランプの放射光を平行状態に反射する
    ための半円形型放物面反射鏡である、請求項21に記載
    の殺菌用パルス光発生器。
  24. 【請求項24】 前記半円形型放物面反射鏡には、パル
    ス光発生ランプの放射光のうち、400nmから260
    0nmの波長範囲の放射光の少なくとも50%、好まし
    くは90%以上を吸収または透過させるための誘導体多
    層膜が配設されている、請求項23に記載の殺菌用パル
    ス光発生器。
  25. 【請求項25】 前記半円形型放物面反射鏡の裏面側に
    は、前記誘導体多層膜を透過して前記ケーシングで反射
    した放射光が再度該誘導体多層膜と前記出力窓を経由し
    て外部に放射されることを防止するための黒色吸収体が
    配設されている、請求項23または請求項24に記載の
    殺菌用パルス光発生器。
  26. 【請求項26】 前記黒色吸収体は、カーボン板、黒色
    に塗装された金属板、および黒色アルマイト処理された
    金属板のいずれかである、請求項24に記載の殺菌用パ
    ルス光発生器。
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