JP2002142559A - 台木と穂木とを接合するための接ぎ木用棒状部材の保持装置 - Google Patents

台木と穂木とを接合するための接ぎ木用棒状部材の保持装置

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JP2002142559A
JP2002142559A JP2000339824A JP2000339824A JP2002142559A JP 2002142559 A JP2002142559 A JP 2002142559A JP 2000339824 A JP2000339824 A JP 2000339824A JP 2000339824 A JP2000339824 A JP 2000339824A JP 2002142559 A JP2002142559 A JP 2002142559A
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JP2000339824A
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Mamoru Kakinuma
護 柿沼
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Pilot Precision KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接ぎ木用棒状部材2を収納部材4に突き刺し
て収納した収納装置より棒状部材2を簡単に取り出し、
台木に突き刺すための接ぎ木用棒状部材の保持装置を提
供する。 【解決手段】 後部が接続された2つの弾性片1Aによ
り保持装置1を構成し、前記弾性片1Aの前部に保持部
1Bを形成するとともに、該保持部1Bの離間寸法を調
整する手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トマト、ナスある
いは瓜等の果菜類について、台木と穂木とを接合するた
めの接ぎ木用棒状部材の保持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来は、特開平7−255276号公報
に記載されているように、チャックを開くことにより棒
状部材がチャック内を挿通し、供給装置の前部に位置さ
せた治具の孔内に落下して先端孔より棒状部材を略半分
程度突出させていた。
【0003】従って、供給装置の先端孔内を棒状部材が
自由に落下しなければならないが、先端孔から樹液が毛
細管作用によって入り込み、樹液の表面張力や樹液が乾
燥して固まることによって、棒状部材の落下を妨げてし
まうものであった。
【0004】そこで、本願出願人は、接ぎ木用棒状部材
を発泡樹脂からなる収納部材に突き刺し、接ぎ木用棒状
部材を複数収納する棒状部材収納装置を開発した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記棒状部材
収納装置においては、収納装置より棒状部材を簡単に取
り出し、台木に突き刺す棒状部材の保持装置が必要不可
欠であった。
【0006】本発明は、上記課題を解消するために、台
木と穂木とを接合するための接ぎ木用棒状部材の保持装
置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、台木と穂木と
を接ぎ木する際の支持具として用いる接ぎ木用棒状部材
の保持装置において、後部が接続された2つの弾性片に
より保持装置を構成し、前記弾性片の前部に保持部を形
成するとともに、該保持部の離間寸法を調整する手段を
設けたものである。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0009】図1、図2、図3、及び図4は本発明の接
ぎ木用棒状部材の保持装置における第1実施例を示すも
ので、図1の左側を前方とし右側を後方とする。先ず、
金属あるいは合成樹脂からなる2つの弾性片1Aの後部
を一体に連結してピンセットタイプの保持装置1を構成
する。
【0010】前記弾性片1Aの前部には保持部1Bが形
成され、該保持部1Bの前端には長手方向後方に行くに
従って窄まるテーパー部1Cを形成し、該テーパー部1
Cより長手方向後方に伸びて凹溝1Dを形成する。ま
た、保持部1Bの前端から凹溝1Dの後端までの距離
は、後述する棒状部材2の全長の略半分の距離に設定さ
れている。しかも、保持部1Bが互いに合わさった状態
では、凹溝1Dの断面形状の外径は棒状部材2の最大径
と略同一かあるいはわずかに細径に設定され、図5に示
したように凹溝1Dにより棒状部材2を保持する。
【0011】更に、2つの弾性片1Aの両側に互いに対
向させて長手方向等間隔に凹部1Eを複数構成する。こ
の2つの弾性片1Aにゴム製のOリング3を外嵌し、該
Oリング3を前記凹部1Eに位置させる。従って、Oリ
ング3により弾性片1Aの拡開が規制され、互いに対向
されている保持部1Bの離間寸法が規制される。この保
持部1Bの離間寸法は、弾性片1Aの凹部1Eに外嵌さ
れているOリング3を長手方向に移動して任意の凹部1
Eに変更して外嵌することにより、弾性片1Aの拡開が
変化し調整することが可能となっている。
【0012】以上説明した第1実施例の保持装置1を用
いて接ぎ木を行う作業を説明すると、先ず、図6に示し
たように発泡樹脂からなる収納部材4に突き刺された棒
状部材2に、保持装置1の保持部1Bを被せる。この
時、保持部1Bの離間寸法を棒状部材2の外径より小さ
く調整しておけば、棒状部材2が凹溝1Dより外れて傾
いて保持されたり凹溝1Dより外れた位置で保持される
恐れがなく、確実に凹溝1Dに挿入され、2つの弾性片
1Aを手によって内方に撓ませることにより保持部1B
を閉じて、棒状部材2を保持する。この時、棒状部材2
の端面を保持部1Bの係止面1Fに係止させて保持すれ
ば、棒状部材2の略半分が保持装置1の前端より突出し
た状態で保持される。
【0013】この状態で保持装置1を収納部材4より離
せば、棒状部材2を収納部材4より外すことができる。
【0014】次に、保持装置1により保持された棒状部
材2を台木の接合端に差し込み、この接合端に保持装置
1の前端を当接させれば、棒状部材2の半分が台木に差
し込まれる。
【0015】そして、弾性片1Aを拡開し、保持装置1
を棒状部材2から外す。更に、台木の端を手で保持して
台木より突出した棒状部材2に穂木の接合端を差し込め
ば接ぎ木の作業が完了する。
【0016】尚、台木と穂木とを逆にし、先ず、穂木に
棒状部材2を半分差し込んだ後に、この棒状部材2を台
木に差し込んで接ぎ木作業を行っても勿論何ら問題を生
じるものではない。
【0017】また、棒状部材2は、セラミックにより構
成され、全長約15mmで最大径が約0.53mmの断
面六角形に形成されている。
【0018】図7は本発明の接ぎ木用棒状部材の保持装
置における第2実施例を示すもので、2つの弾性片11
Aの後部を一体に連結してピンセットタイプの保持装置
11を構成する。この弾性片11Aの一方の内面に雄ね
じ部材5の端部を溶接あるいは接着等で固着し、かつ他
方の弾性片11Aに孔11Gを形成し、該孔11Gに前
記雄ねじ部材5を貫通させる。更に、雄ねじ部材5にナ
ット6を螺合し、ナット6を弾性片11Aに圧接させて
弾性片11Aの拡開を規制する。
【0019】また、保持部11Bの離間寸法を調整する
には、ナット6を正回転あるいは逆回転させて弾性片1
1Aの拡開を調整し行うものである。
【0020】図8及び図9は本発明の接ぎ木用棒状部材
の保持装置における第3実施例を示すもので、2つの弾
性片21Aの後部を一体に連結してピンセットタイプの
保持装置21を構成する。この2つの弾性片21Aのそ
れぞれに、長手方向に伸びた摺動溝21Hと摺動溝21
Hより側方に伸びた係止溝21Iからなる貫通溝を互い
に対向させて形成する。該貫通溝に摺動部材7の棒状部
7Aを貫通させるとともに、該棒状部7Aを係止溝21
Iに係止することにより、棒状部7Aの両側に形成した
釘頭状の圧接部7Bを弾性片21Aに圧接させて弾性片
21Aの拡開を規制する。
【0021】また、保持部21Bの離間寸法を調整する
には、摺動部材7の棒状部7Aを摺動溝21Hに沿って
長手方向に移動させ任意の係止溝21Iに係止させるこ
とにより弾性片21Aの拡開を調整して行う。
【0022】尚、上記実施例はいずれも2つの弾性片が
後部で連結されて一体で構成されているが、本発明は上
記実施例に限定されるものではなく、図10に示した第
4実施例のように、2つの弾性片31Aを別体で構成
し、弾性片31Aの後部をボルト8とナット9で固定し
て保持装置31を構成することも可能である。また、図
11に示した第5実施例のように、保持部41Bと弾性
片41Aを別体で構成し、合成樹脂製の保持部41Bを
金属製の弾性片41Aの前部に接着等により固着し、弾
性片41Aの後部をボルト8とナット9で固定して保持
装置41を構成することも可能である。
【0023】更にまた、本発明の保持装置は、保持部の
前部から凹溝の後端までの距離を必ずしも棒状部材の全
長の略半分に設定する必要はなく、図示してないが、保
持装置における保持部の前端から後端まで凹溝が形成さ
れていてもよい。この場合には、収納部材に棒状部材を
全長の略半分程度突き刺して収納し、収納部材より突出
している部分を保持部により保持すれば、保持部の前端
より棒状部材が略半分程度突出した状態で保持される。
【0024】
【発明の効果】以上説明した本発明の台木と穂木とを接
合するための接ぎ木用棒状部材の保持装置は、2つの弾
性片を撓ませて棒状部材を保持するもので、簡単な構成
で棒状部材が保持できる。
【0025】更にまた、保持装置の保持部の離間寸法を
任意に調整できるので、保持部の凹溝による棒状部材の
保持が確実に行えるとともに作業性も飛躍的に向上する
効果が奏せられるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の接ぎ木用棒状部材の保持装置における
第1実施例を示す断面図である。
【図2】図1のA−A線を示す拡大断面図である。
【図3】図1のB−B線を示す拡大断面図である。
【図4】図1の平面図である。
【図5】本発明の第1実施例において、棒状部材を保持
した状態を示す断面図である。
【図6】収納部材に棒状部材を突き刺して収納した状態
を示す断面図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す断面図である。
【図8】本発明の第3実施例を示す断面図である。
【図9】図8の平面図である。
【図10】本発明の第4実施例を示す断面図である。
【図11】本発明の第5実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 保持装置 1A 保持装置1の弾性片 1B 保持装置1の保持部 1E 保持装置1の凹部 2 棒状部材 3 Oリング 5 雄ねじ部材 6 ナット 7 摺動部材 7A 摺動部材7の棒状部 7B 摺動部材7の圧接部 11 保持装置 11A 保持装置11の弾性片 11B 保持装置11の保持部 11G 保持装置11の孔 21 保持装置 21A 保持装置21の弾性片 21B 保持装置21の保持部 31 保持装置 31A 保持装置31の弾性片 41 保持装置 41A 保持装置41の弾性片 41B 保持装置41の保持部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台木と穂木とを接ぎ木する際の支持具と
    して用いる接ぎ木用棒状部材の保持装置において、後部
    が接続された2つの弾性片により保持装置を構成し、前
    記弾性片の前部に保持部を形成するとともに、該保持部
    の離間寸法を調整する手段を設けたことを特徴とする台
    木と穂木とを接合するための接ぎ木用棒状部材の保持装
    置。
  2. 【請求項2】 2つの弾性片にOリングを外嵌し、該O
    リングを長手方向に移動させることにより保持部の離間
    寸法を任意に調整することを特徴とする請求項1記載の
    台木と穂木とを接合するための接ぎ木用棒状部材の保持
    装置。
  3. 【請求項3】 2つの弾性片の両側に互いに対向させて
    長手方向等間隔に凹部を複数構成し、該凹部にOリング
    を外嵌したことを特徴とする請求項2記載の台木と穂木
    とを接合するための接ぎ木用棒状部材の保持装置。
  4. 【請求項4】 一方の弾性片の内面に雄ねじ部材の端部
    を固着し、かつ他方の弾性片に孔を形成し、前記雄ねじ
    部材を孔に貫通させ、更に、雄ねじ部材にナットを螺合
    し、ナットを弾性片に圧接させて弾性片の拡開を規制
    し、ナットを正回転あるいは逆回転させて保持部の離間
    寸法を調整することを特徴とする請求項1記載の台木と
    穂木とを接合するための接ぎ木用棒状部材の保持装置。
  5. 【請求項5】 2つの弾性片のそれぞれに長手方向に伸
    びた貫通溝を対向させて形成し、該貫通溝に摺動部材の
    棒状部を貫通させるとともに、棒状部の両端に形成した
    圧接部により弾性片の拡開を規制し、摺動部材を長手方
    向に移動させることにより保持部の離間寸法を調整する
    ことを特徴とする請求項1記載の台木と穂木とを接合す
    るための接ぎ木用棒状部材の保持装置。
JP2000339824A 2000-11-08 2000-11-08 台木と穂木とを接合するための接ぎ木用棒状部材の保持装置 Pending JP2002142559A (ja)

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