JP2002142398A - 回転電機回転子 - Google Patents

回転電機回転子

Info

Publication number
JP2002142398A
JP2002142398A JP2000339210A JP2000339210A JP2002142398A JP 2002142398 A JP2002142398 A JP 2002142398A JP 2000339210 A JP2000339210 A JP 2000339210A JP 2000339210 A JP2000339210 A JP 2000339210A JP 2002142398 A JP2002142398 A JP 2002142398A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
slot
insulating material
sub
electric machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000339210A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3590849B2 (ja
Inventor
Akiyoshi Komura
昭義 小村
Tadashi Sonobe
正 園部
Ryoichi Shiobara
亮一 塩原
Futoshi Hiyama
太 桧山
Kazumasa Ide
一正 井出
Kenichi Hattori
憲一 服部
Hiroshi Okabe
宏 岡部
Hideaki Mori
英明 森
Shingo Yokoyama
真吾 横山
Kengo Iwashige
健五 岩重
Yasushi Nagumo
名雲  靖
Keiji Kobashi
啓司 小橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2000339210A priority Critical patent/JP3590849B2/ja
Publication of JP2002142398A publication Critical patent/JP2002142398A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3590849B2 publication Critical patent/JP3590849B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Windings For Motors And Generators (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
  • Motor Or Generator Cooling System (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
  • Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で冷却媒体の流量配分が適切化で
き、冷却性能が充分に向上できるようにした回転電機の
回転子を提供すること。 【構成】 回転子鉄心のスロット内に収容されるべき回
転子巻線3と層間絶縁材12、ウエッジ8、クリページ
ブロック9、スロットアーマー13、底敷絶縁材10及
びサブスロットカバー11の各部材において、これらの
各部材に形成されている通風孔14〜19のうち、少な
くとも回転子巻線3と底敷絶縁材10及びサブスロット
カバー11の各部材において、回転軸方向のピッチを全
て等しくし、これらの通風孔により形成されるラジアル
ダクトが、少なくとも途中まで独立して形成されるよう
にしたもの。 【効果】 冷却媒体の通流が均一化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電機や電動機な
どの回転電機の回転子に係り、特に高速運転される回転
電機に好適な回転子に関する。
【0002】
【従来技術】例えばタービン駆動の発電機など、高速で
運転される回転電機の回転子は、直径に比較して極端に
大きな軸方向寸法に作られるのが通例である。図8は、
このような回転電機の回転子の一例を示したもので、こ
こに示したのは、いわゆる回転界磁型同期発電機の回転
子で、概略、胴部を形成する円柱状の回転子鉄心1と、
この回転子鉄心1の中心軸上の両側に延伸した回転軸2
で構成されている。
【0003】この回転子鉄心1は、例えば鋼などの強磁
性材から鍛造削り出しなどにより、回転軸2も含めて一
体に成形され、その胴部の表面には複数の溝が放射状に
設けてあり、これらの溝の中に巻線を施し、界磁電流を
供給することにより、回転界磁型回転電機の回転子とし
て構成されるようになっている。
【0004】ここで、この回転子鉄心1に形成されてい
る溝は、図9にスロット7として示されているもので、
このとき、各スロット7の下部には、更にサブスロット
6が設けてあり、これにより、例えば空気や水素などの
冷却媒体に対して回転軸方向の通路(アキシャルダクト)
が与えられるようになっている。
【0005】また、回転子鉄心1の胴部の両端からは、
回転子巻線3の端部がスロット7から突き出されている
が、ここには円筒状をしたリテイニングリング4が焼嵌
めてあり、これにより端部に働く大きな遠心力を受け止
め、端部が変形しないように保持している。
【0006】さらに、回転軸2の両側には冷却媒体通流
用のファン5が取付けてあり、これにより冷却媒体を加
圧し、その通流が図られるようになっている。そして、
この回転電機回転子は、図示してない軸受装置により、
回転軸2の両側で軸が支えられ、図示してない固定子に
対して所定の位置で、所定の空隙を保って安定に高速回
転できるように構成されている。
【0007】次に、図9に図10を加えて、スロット7
の中の構成について説明する。ここで、まず図9(a)
は、図8において、回転軸2の中心線に対して直角方向
から見た断面図で、図9(b)は、中心線方向から見た断
面図であり、次に図10は、スロット7の中から収納物
を取り出して示した分解斜視図である。
【0008】これらの図9、図10から明らかなよう
に、スロット7には、回転子巻線3に働く遠心力を保持
するためのウエッジ8と、回転子巻線3の上部とウエッ
ジ8間の絶縁を保つためのクリページブロック9、回転
子巻線3、回転子巻線3の下部と回転子鉄心1間の絶縁
を保つための底敷絶縁材10、それにサブスロットカバ
ー11が、回転子鉄心1の半径方向の外側から順に並ん
で積層され、収納されている。
【0009】ここで、回転子巻線3は、半径方向に並ん
で配置した複数本の導体条で構成してあり、これら各導
体条の間には層間絶縁材12が挟み込まれている。更に
スロット7の内面にはスロットアーマー13か設けてあ
り、これにより回転子巻線3の側面と回転子鉄心1の間
の絶縁が保たれるようにしてある。
【0010】このとき、ウエッジ8とクリページブロッ
ク9、回転子巻線(導体条)3、層間絶縁材12、底敷絶
縁材10、それにサブスロットカバー11の各部材に
は、夫々回転子の軸方向に並んで複数個の通風孔が設け
てある。
【0011】ここで、これらの通風孔は、夫々ウエッジ
通風孔14、クリページブロック通風孔15、回転子巻
線通風孔16、層間絶縁通風孔17、底敷絶縁通風孔1
8、それにブスロットカバー通風孔19と呼ばれてお
り、これらの通風孔14〜19により、スロット7内で
冷却媒体が半径方向に流れるためのラジアルダクトと呼
ばれる複数の通路が、回転軸方向に並んで形成されるよ
うになっている。
【0012】なお、この図では、回転子巻線(導体条)3
に形成してある回転子巻線通風孔16が、回転子軸方向
とは直角な方向、つまり回転子巻線(導体条)3の幅方向
に並んだ2列の楕円形の開孔になっているが、1列の場
合もある。
【0013】図11は、この回転子における冷却媒体の
通流経路を示したもので、ファン5により加圧された冷
却媒体は、矢印で示すように、まずサブスロット6内に
流入し、このサブスロット6内を軸方向に進みながら遠
心力を受け、上記した複数のラジアルダクトに分岐す
る。
【0014】そして、ラジアルダクトに分岐した冷却媒
体は、夫々のラジアルダクトを構成しているサブスロッ
トカバー通風孔19から底敷絶縁通風孔18、回転子巻
線通風孔17、層間絶縁通風孔16、クリページブロッ
ク通風孔15、それにウエッジ通風孔14の順に夫々の
通風孔を通って流れ、最終的に回転子鉄心1の外周部分
に達した後、回転子と固定子の間の空隙を通って流れ
る。
【0015】ここで、上記した従来技術による回転電機
の回転子では、図10に示されているように、ウエッジ
通風孔14、クリページブロック通風孔15、回転子巻
線通風孔16、それに層間絶縁通風孔17の各通風孔
は、回転軸方向に渡って等しいピッチで同じ個数にして
あるが、他方、底敷絶縁通風孔18とサブスロットカバ
ー通風孔19については、図示のように、上記の各通風
孔の4個に対して1個の割合の少ない個数で、つまりピ
ッチでいえば大きなピッチで設けられていた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、回転
軸方向に並んでいる複数のラジアルダクト間での冷却媒
体の流量配分について配慮がされているとはいえず、回
転子の冷却に問題があった。ここで、従来技術では、図
10から明らかなように、底敷絶縁通風孔18及びサブ
スロットカバー通風孔19が複数個の回転子巻線通風孔
16に対して1個の割合で設けられている。
【0017】この結果、従来技術では、サブスロット6
内を流れる冷却媒体がラジアルダクトに分岐する際の通
風抵抗が各位置で異なってしまい、このため、回転子巻
線通風孔16の夫々における冷却媒体の流量が各ラジア
ルダクト間で差を生じ、例えば図12の特性で示すよ
うになってしまい、従って、回転子の冷却に問題が生じ
てしまうのである。
【0018】本発明の目的は、簡単な構成で冷却媒体の
流量配分が適切化でき、冷却性能が充分に向上できるよ
うにした回転電機の回転子を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的は、回転子鉄心
のスロット内に、少なくともウエッジ、クリページブロ
ック、回転子巻線用導体条、層間絶縁材、底敷絶縁材、
サブスロットカバー及びスロットアーマーの各部材を備
え、これら各部材に回転子軸方向に並んだ複数個の通風
孔を形成することにより、冷却媒体通流用の複数のラジ
アルダクトが形成されるようにした回転電機の回転子に
おいて、前記各部材に形成してある通風孔の回転子軸方
向でのピッチが、少なくとも前記回転子巻線用導体条と
前記底敷絶縁材及び前記サブスロットカバーにおいて同
じになるようにして達成される。
【0020】同じく上記目的は、回転子鉄心のスロット
内に、少なくともウエッジ、クリページブロック、回転
子巻線用導体条、層間絶縁材、底敷絶縁材、サブスロッ
トカバー及びスロットアーマーの各部材を備え、これら
各部材に回転子軸方向に並んだ複数個の通風孔を形成す
ることにより、冷却媒体通流用の複数のラジアルダクト
が形成されるようにした回転電機の回転子において、前
記底敷絶縁材とサブスロットカバーに形成してある通風
孔の回転子軸方向のピッチが異なる区間を複数個有し、
前記各部材に形成してある通風孔の回転子軸方向でのピ
ッチが、当該軸方向の或る区間では、少なくとも前記回
転子巻線用導体条と前記底敷絶縁材及び前記サブスロッ
トカバーにおいて同じになるようにしても達成される。
【0021】更に、上記目的は、回転子鉄心のスロット
内に、少なくともウエッジ、クリページブロック、回転
子巻線用導体条、層間絶縁材、底敷絶縁材、サブスロッ
トカバー及びスロットアーマーの各部材を備え、これら
各部材に回転子軸方向に並んだ複数個の通風孔を形成す
ることにより、冷却媒体通流用の複数のラジアルダクト
が形成されるようにした回転電機の回転子において、前
記各部材に形成してある通風孔の回転子軸方向でのピッ
チが、少なくとも前記回転子巻線用導体条と前記底敷絶
縁材において同じになるようになるようにしても達成さ
れる。
【0022】また、上記目的は、回転子鉄心のスロット
内に、少なくともウエッジ、クリページブロック、回転
子巻線用導体条、層間絶縁材、底敷絶縁材、サブスロッ
トカバー及びスロットアーマーの各部材を備え、これら
各部材に回転子軸方向に並んだ複数個の通風孔を形成す
ることにより、冷却媒体通流用の複数のラジアルダクト
が形成されるようにした回転電機の回転子において、前
記底敷絶縁材に形成してある通風孔の回転軸方向のピッ
チが異なる区間を複数個有し、前記各部に形成してある
通風孔の回転軸方向のピッチが当該軸方向の残る区間で
は少なくとも前記回転子巻線用導体条と前記底敷絶縁材
において同じになるようにしても達成される。
【0023】同じく、上記目的は、回転子鉄心のスロッ
ト内に、少なくともウエッジ、クリページブロック、回
転子巻線用導体条、層間絶縁材、底敷絶縁材、サブスロ
ットカバー及びスロットアーマーの各部材を備え、これ
ら各部材に回転子軸方向に並んだ複数個の通風孔を形成
することにより、冷却媒体通流用の複数のラジアルダク
トが形成されるようにした回転電機の回転子において、
前記底敷絶縁材及び前記サブスロットカバーに形成して
ある通風孔と、前記各部材に形成してある通風孔の回転
子軸方向でのピッチが異なり、前記底敷絶縁材と前記サ
ブスロットカバーの通風孔の回転子軸方向でのピッチが
異なっているようにしても達成される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明による回転電機の回
転子について、図示の実施の形態により詳細に説明す
る。まず、図1は、本発明の第1の実施の形態による回
転電機回転子の断面図で、回転子鉄心1と回転軸2、回
転子巻線3、リテイニングリング4、それにファン5
は、図8で説明した従来技術による回転電機回転子と同
じであり、従って、この図では、従来技術との違いは表
わされていない。
【0025】そして、この実施形態でも、図2に示すよ
うに、サブスロット6を有するスロット7が設けられて
いる点は、図9で説明した従来技術と同じである。ここ
で、この図2の(a)は、図1を回転軸2の中心線に対し
て直角方向から見た断面図で、図2の(b)は中心線方向
から見た断面図である。
【0026】そして、このスロット7の中には、ウエッ
ジ8とクリページブロック9、回転子巻線3、底敷絶縁
材10、それにサブスロットカバー11が、回転子鉄心
1の半径方向の外側から順に並んで、収納されており、
従って、この点も従来技術と同じである。
【0027】しかも、回転子巻線3は、半径方向に並ん
で配置した複数本の導体条で構成してあり、これら各各
導体条の間に層間絶縁材12が挟み込まれ、また、スロ
ット7の内面にはスロットアーマー13か設けてあり、
これにより回転子巻線3の側面と回転子鉄心1の間の絶
縁が保たれるようにしてある点も同じである。
【0028】更に、ウエッジ8にウエッジ通風孔14
が、クリページブロック9にクリページブロック通風孔
15が、回転子巻線3に回転子巻線通風孔16が、層間
絶縁材12に層間絶縁通風孔17が、底敷絶縁材10に
底敷絶縁通風孔18が、そしてサブスロットカバー11
にはサブスロットカバー通風孔19が、夫々設けてある
点も同じであり、これらの通風孔14〜19により、ス
ロット7内で冷却媒体が半径方向に流れるためのラジア
ルダクトが、回転軸方向に並んで形成されるようになっ
ている点も同じである。
【0029】ここで、図3は、従来技術の説明に使用し
た図10と同じく、スロット7の中から収納物を取り出
して示した分解斜視図であるが、この図3と図2(a)に
表わされているように、この実施形態による回転子が、
従来技術による回転子と異なる点は、底敷絶縁材10と
サブスロットカバー11に設けてある底敷絶縁通風孔1
8とサブスロットカバー通風孔19のピッチにある。
【0030】すなわち、この実施形態では、図2(a)と
図3から明らかなように、底敷絶縁通風孔18及びサブ
スロットカバー通風孔19が、ウエッジ通風孔14とク
リページブロック通風孔15、それに回転子巻線通風孔
16に対して、1対1に対応して個別に形成してあるの
に対して、従来技術では、図9(a)と図10から明らか
なように、回転子巻線通風孔16の4個に対して、底敷
絶縁通風孔18とサブスロットカバー通風孔19が1個
づつ設けてあり、この点で相違している。
【0031】このように、底敷絶縁通風孔18とサブス
ロットカバー通風孔19が、回転子巻線3に設けられて
いる2列の回転子巻線通風孔16に対して、1対1に対
応して個別に設けられていると、通風孔14〜19によ
り形成される複数のラジアルダクトは、全てがサブスロ
ット6から回転子1の周辺まで独立した通路として形成
されることになる。
【0032】従って、この実施形態によれば、サブスロ
ット6内を流れる冷却媒体がラジアルダクトに分岐する
際の通風抵抗を各ラジアルダクトで同じにすることがで
き、この結果、例えば図12の特性で示すように、回
転軸方向でほぼ均一な冷却媒体の流量配分が得られ、回
転子の冷却性能を向上させることができる。
【0033】ところで、このように、回転軸方向でほぼ
均一な冷却媒体の流量配分が得られるようにするために
は、必ずしも上記実施形態のように構成する必要は無
く、通風孔の回転子軸方向でのピッチが、少なくとも回
転子巻線3と底敷絶縁材10、それにサブスロットカバ
ー11において同じになるようにしてやれば良い。
【0034】また、この実施形態では、回転子巻線3に
設けられている回転子巻線通風孔16が2列の場合につ
いて示したが、1列の場合でも適用可能なことはいうま
でもない。次に、本発明の他の実施形態について説明す
る。
【0035】まず、図4と図5は、本発明の第2の実施
の形態で、この回転電機回転子が図1〜図3で説明した
第1の実施形態と異なっている点は、図4に示されてい
るように、回転子鉄心1を軸方向で複数の部分に区分
し、各区分での底敷絶縁材10とサブスロットカバー1
1に設けてある底敷絶縁通風孔18とサブスロットカバ
ー通風孔19のピッチを変えている点にある。
【0036】すなわち、この実施形態では、回転子鉄心
1を軸方向の一方の端部と他方の端部にある2個の区間
c と、中央にある1個の区間Ld の3区間に分け、両
端側の区間Lc では、図5(a)に、C部拡大断面として
示してあるように構成し、中央の区間Ld では、図5
(b)に、D部拡大断面として示してあるように構成した
ものである。
【0037】ここで、まず、区間Lc では、図5(a)に
示されているように、図2(a)に示した第1の実施形態
と同じく、底敷絶縁通風孔18及びサブスロットカバー
通風孔19が、回転子巻線3に設けられている回転子巻
線通風孔16に対して、1対1に対応して個別に設けて
ある。従って、この場合、区間Lc では、スロット7内
の状態は、図3に示すようになっている。
【0038】次に、中央の区間Ld では、図5(b)に示
されているように、図9(a)に示した従来技術と同じ
く、回転子巻線3に設けられている回転子巻線通風孔1
6の4個に対して、底敷絶縁通風孔18とサブスロット
カバー通風孔19が1個づつ設けてある。従って、この
場合、区間Ld では、スロット7内の状態は、図10に
示すようになっていることになる。
【0039】従って、この第2の実施形態によれば、回
転子巻線通風孔16の冷却媒体の流量を回転子の軸方向
で局所的に増減させることができ、回転子の冷却状態に
応じて区間Lc と区間Ld の長さを変えることにより、
必要とする温度分布に常に適切に対応することができ、
同じく回転子の冷却性能を充分に向上させることができ
る。
【0040】このとき、区間Lc と区間Ld で、スロッ
ト7内の状態を入替えて実施してもよく、区間Lc と区
間Ld の長さの割合及び区間Lc 同士の長さの割合につ
いては、任意に設定して実施することができる。
【0041】また、この実施形態で、通風孔のピッチが
異なる区間が3つ以上ある場合にも適用できる。また、
この第2の実施形態でも、回転子巻線に設けられた回転
子巻線通風孔16が1列の場合にも適用できることはい
うまでもない。
【0042】次に、図6と図7は、本発明の第3の実施
の形態で、この第3の実施形態も、回転子鉄心1を軸方
向で複数の部分に区分し、各区分での底敷絶縁材10と
サブスロットカバー11に設けてある底敷絶縁通風孔1
8とサブスロットカバー通風孔19のピッチを変えてい
る点は、第2の実施形態と同じである。
【0043】しかして、この第3の実施形態が、第2の
実施形態と異なっている点は、スロット7の内部に収納
されたサブスロットカバー11に設けられているサブス
ロットカバー通風孔19のピッチだけを区間Lc と区間
d で変え、底敷絶縁材10の底敷絶縁通風孔18は、
区間Lc と区間Ld で同じにした点にある。
【0044】従って、この第3の実施形態によっても、
回転子巻線通風孔16の冷却媒体の流量を回転子の軸方
向で局所的に増減させることができ、回転子の冷却状態
に応じて区間Lc と区間Ld の長さを変え、必要とする
温度分布に常に適切に対応することができ、同じく回転
子の冷却性能を充分に向上させることができる。
【0045】このとき、区間Lc と区間Ld で、スロッ
ト7内の状態を入替えて実施してもよく、区間Lc と区
間Ld の長さの割合及び区間Lc 同士の長さの割合につ
いては、任意に設定して実施することができる。また、
この第3の実施形態でも、回転子巻線に設けられた回転
子巻線通風孔16が1列の場合にも適用できることはい
うまでもない。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、回転電機の回転子での
冷却媒体の流量の軸方向分布が変えられるので、回転子
の軸方向温度分布が制御でき、常に効率的に回転子を冷
却することができる。また、この結果、回転電機の高効
率化と低コスト化、更には小型化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による回転電機回転子の第1の実施形態
を示す断面図である。
【図2】本発明による回転電機回転子の第1の実施形態
におけるスロット内の構成を示す説明図である。
【図3】本発明による回転電機回転子の第1の実施形態
におけるスロット内の構成を示す分解斜視図である。
【図4】本発明による回転電機回転子の第2の実施形態
を示す断面図である。
【図5】本発明による回転電機回転子の第2の実施形態
におけるスロット内の構成を示す説明図である。
【図6】本発明による回転電機回転子の第3の実施形態
を示す断面図である。
【図7】本発明による回転電機回転子の第3の実施形態
におけるスロット内の構成を示す説明図である。
【図8】従来技術による回転電機回転子の一例を示す断
面図である。
【図9】従来技術による回転電機回転子の一例における
スロット内の構成を示す説明図である。
【図10】従来技術による回転電機回転子の一例におけ
るスロット内の構成を示す分解斜視図である。
【図11】回転電機回転子内での冷却媒体の通流状態を
説明するための断面図である。
【図12】回転電機回転子の回転子における冷却風量の
軸方向分布の一例を示す特性図である。
【符号の説明】
1 回転子鉄心 2 回転軸 3 回転子巻線 4 リテイニングリング 5 ファン 6 サブスロット 7 スロット 8 ウエッジ 9 クリページブロック 10 底敷絶縁材 11 サブスロットカバー 12 層間絶縁材 13 スロットアーマー 14 ウエッジ通風孔 15 クリページブロック通風孔 16 回転子巻線通風孔 17 層間絶縁通風孔 18 底敷絶縁通風孔 19 サブスロットカバー通風孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 19/22 H02K 19/22 (72)発明者 塩原 亮一 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立事業所内 (72)発明者 桧山 太 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立事業所内 (72)発明者 井出 一正 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立事業所内 (72)発明者 服部 憲一 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立事業所内 (72)発明者 岡部 宏 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立事業所内 (72)発明者 森 英明 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 横山 真吾 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 岩重 健五 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 (72)発明者 名雲 靖 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 (72)発明者 小橋 啓司 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 Fターム(参考) 5H603 AA12 BB02 BB07 BB09 BB12 CA04 CB02 CB03 CB22 CB26 CC04 CD02 CD04 CD13 CD21 CE05 EE12 EE25 FA02 5H604 AA03 BB04 BB10 BB14 CC05 CC14 DA14 DB01 DB30 PB01 PB03 QC04 5H609 BB03 BB19 PP02 PP09 QQ02 QQ03 QQ10 RR02 RR17 5H615 AA01 BB02 BB07 BB14 PP12 PP13 PP14 QQ03 QQ08 QQ19 RR02 SS05 SS11 5H619 AA11 BB02 BB06 PP02 PP12 PP25

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転子鉄心のスロット内に、少なくとも
    ウエッジ、クリページブロック、回転子巻線用導体条、
    層間絶縁材、底敷絶縁材、サブスロットカバー及びスロ
    ットアーマーの各部材を備え、これら各部材に回転子軸
    方向に並んだ複数個の通風孔を形成することにより、冷
    却媒体通流用の複数のラジアルダクトが形成されるよう
    にした回転電機の回転子において、 前記各部材に形成してある通風孔の回転子軸方向でのピ
    ッチが、少なくとも前記回転子巻線用導体条と前記底敷
    絶縁材及び前記サブスロットカバーにおいて同じになる
    ように構成したことを特徴とする回転電機回転子。
  2. 【請求項2】 回転子鉄心のスロット内に、少なくとも
    ウエッジ、クリページブロック、回転子巻線用導体条、
    層間絶縁材、底敷絶縁材、サブスロットカバー及びスロ
    ットアーマーの各部材を備え、これら各部材に回転子軸
    方向に並んだ複数個の通風孔を形成することにより、冷
    却媒体通流用の複数のラジアルダクトが形成されるよう
    にした回転電機の回転子において、 前記底敷絶縁材とサブスロットカバーに形成してある通
    風孔の回転子軸方向のピッチが異なる区間を複数個有
    し、 前記各部材に形成してある通風孔の回転子軸方向でのピ
    ッチが、当該軸方向の或る区間では、少なくとも前記回
    転子巻線用導体条と前記底敷絶縁材及び前記サブスロッ
    トカバーにおいて同じになるように構成したことを特徴
    とする回転電機回転子。
  3. 【請求項3】 回転子鉄心のスロット内に、少なくとも
    ウエッジ、クリページブロック、回転子巻線用導体条、
    層間絶縁材、底敷絶縁材、サブスロットカバー及びスロ
    ットアーマーの各部材を備え、これら各部材に回転子軸
    方向に並んだ複数個の通風孔を形成することにより、冷
    却媒体通流用の複数のラジアルダクトが形成されるよう
    にした回転電機の回転子において、 前記各部材に形成してある通風孔の回転子軸方向でのピ
    ッチが、少なくとも前記回転子巻線用導体条と前記底敷
    絶縁材において同じになるように構成したことを特徴と
    する回転電機回転子。
  4. 【請求項4】 回転子鉄心のスロット内に、少なくとも
    ウエッジ、クリページブロック、回転子巻線用導体条、
    層間絶縁材、底敷絶縁材、サブスロットカバー及びスロ
    ットアーマーの各部材を備え、これら各部材に回転子軸
    方向に並んだ複数個の通風孔を形成することにより、冷
    却媒体通流用の複数のラジアルダクトが形成されるよう
    にした回転電機の回転子において、 前記底敷絶縁材に形成してある通風孔の回転軸方向のピ
    ッチが異なる区間を複数個有し、 前記各部に形成してある通風孔の回転軸方向のピッチが
    当該軸方向の残る区間では少なくとも前記回転子巻線用
    導体条と前記底敷絶縁材において同じになるように構成
    したことを特徴とする回転電機回転子。
  5. 【請求項5】 回転子鉄心のスロット内に、少なくとも
    ウエッジ、クリページブロック、回転子巻線用導体条、
    層間絶縁材、底敷絶縁材、サブスロットカバー及びスロ
    ットアーマーの各部材を備え、これら各部材に回転子軸
    方向に並んだ複数個の通風孔を形成することにより、冷
    却媒体通流用の複数のラジアルダクトが形成されるよう
    にした回転電機の回転子において、 前記底敷絶縁材及び前記サブスロットカバーに形成して
    ある通風孔と、前記各部材に形成してある通風孔の回転
    子軸方向でのピッチが異なり、 前記底敷絶縁材と前記サブスロットカバーの通風孔の回
    転子軸方向でのピッチが異なっているように構成したこ
    とを特徴とする回転電機回転子。
JP2000339210A 2000-11-07 2000-11-07 回転電機回転子 Expired - Lifetime JP3590849B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000339210A JP3590849B2 (ja) 2000-11-07 2000-11-07 回転電機回転子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000339210A JP3590849B2 (ja) 2000-11-07 2000-11-07 回転電機回転子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002142398A true JP2002142398A (ja) 2002-05-17
JP3590849B2 JP3590849B2 (ja) 2004-11-17

Family

ID=18814312

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000339210A Expired - Lifetime JP3590849B2 (ja) 2000-11-07 2000-11-07 回転電機回転子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3590849B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1865588A1 (en) * 2006-06-06 2007-12-12 Cummins Generator Technologies Limited Separator for separating windings
JP2010263779A (ja) * 2009-05-05 2010-11-18 General Electric Co <Ge> 発電機コイル冷却用バッフル
CN104871408A (zh) * 2012-12-19 2015-08-26 三菱电机株式会社 旋转电机
CN107994708A (zh) * 2017-12-19 2018-05-04 卧龙电气集团股份有限公司 一种电机转子通风结构

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1865588A1 (en) * 2006-06-06 2007-12-12 Cummins Generator Technologies Limited Separator for separating windings
US7923643B2 (en) 2006-06-06 2011-04-12 Cummins Generator Technologies Limited Separator for separating windings
JP2010263779A (ja) * 2009-05-05 2010-11-18 General Electric Co <Ge> 発電機コイル冷却用バッフル
CN104871408A (zh) * 2012-12-19 2015-08-26 三菱电机株式会社 旋转电机
CN104871408B (zh) * 2012-12-19 2017-05-10 三菱电机株式会社 旋转电机
CN107994708A (zh) * 2017-12-19 2018-05-04 卧龙电气集团股份有限公司 一种电机转子通风结构

Also Published As

Publication number Publication date
JP3590849B2 (ja) 2004-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101064450B (zh) 电动发电机转子
US6459180B1 (en) Rotary electric power generator
US7312552B2 (en) Rotary electro-dynamic machine and armature winding thereof
US4520287A (en) Stator for a multiple-pole dynamoelectric machine and method of fabricating same
JP4572647B2 (ja) 永久磁石式回転電機及び風力発電システム
US4426771A (en) Method of fabricating a stator for a multiple-pole dynamoelectric machine
CA2108415A1 (en) Generator rotor winding with two coils per slot
JP2009060783A (ja) 電気モータ
EP1946427B1 (en) Paddled rotor spaceblocks
US3660702A (en) Direct-cooled rotor for rotary electric machines
JP2003523157A (ja) 同心コイルロータを備えた機械のための直接ガス冷却式縦流/横流コイル端通気方式
JP2008253014A (ja) 高電圧用回転電機
JP2002142398A (ja) 回転電機回転子
US6316852B1 (en) Rotating machine
JPH1175346A (ja) 車両用交流発電機
JP2010104202A (ja) 回転電機の回転子
JP2007116801A (ja) 回転電機
US2904708A (en) Ventilation of end turn portions of generator rotor winding
JPH11113222A (ja) 回転電気機械の円筒形回転子
JP2000308293A (ja) 回転電機
JP5239449B2 (ja) 回転電機の円筒形回転子
WO1998010506A1 (en) Rotary electric machine
US401318A (en) Edward weston
JP2001016813A (ja) 回転電機
JPH10150737A (ja) 回転電機の回転子

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040409

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040420

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040616

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040727

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040803

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3590849

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080903

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080903

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090903

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090903

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100903

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100903

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110903

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120903

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130903

Year of fee payment: 9

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term