JP2002142287A - スピーカ用ダイヤフラムおよびそれを用いたスピーカ - Google Patents

スピーカ用ダイヤフラムおよびそれを用いたスピーカ

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JP2002142287A
JP2002142287A JP2000333022A JP2000333022A JP2002142287A JP 2002142287 A JP2002142287 A JP 2002142287A JP 2000333022 A JP2000333022 A JP 2000333022A JP 2000333022 A JP2000333022 A JP 2000333022A JP 2002142287 A JP2002142287 A JP 2002142287A
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JP
Japan
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diaphragm
loudspeaker
speaker
pole piece
sound pressure
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JP2000333022A
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Kazuyuki Saito
和行 斎藤
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低域の音圧が発生したとき、空気の流通が円
滑に行われ、さらに小型で薄型のスピーカ用ダイヤフラ
ムおよびそれを用いたスピーカを提供する。 【解決手段】 一体成形されたスピーカ用ダイヤフラム
10を備えたスピーカ1は、ケース13内にボイスコイ
ル12を備えている。スピーカ用ダイヤフラム10のコ
ーン部101は、ポールピース15の側に凸状に形成さ
れ、エッジ部102は、ポールピース15の反対側に凸
状に形成されている。低域の音圧が発生したとき、コー
ン部101とポールピース15とに挟まれた空間104
に存在する空気は、充分に広い空間105を通り矢印1
21で示す流通経路に従い通気孔111から排出され
る。したがって、空気層の圧縮によるコーン部101へ
の負荷抵抗がなくなる。このスピーカ1の周波数特性
は、低域(300Hz近傍)において高い音圧が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯端末機に使用
されるスピーカ用ダイヤフラムおよびその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、スピーカが低域周波数(300
Hz近傍)の音圧を発する場合、スピーカ用ダイヤフラ
ムの中央に形成されている弧型のコーン部の上下振動が
大きくなり、空気の流通が大きくなる。このため、例え
ば図5に示すスピーカ5は、スピーカ用ダイヤフラム5
0のコーン部51と、コーン部51の下方に位置するポ
ールピース55とに挟まれた空間501に存在する空気
が円滑に流通することが求められる。したがって、空間
501の空気は空間504から矢印521に示す方向に
流通経路を通り通気孔511より排出されるのが理想的
である。
【0003】また、図6に示す別のスピーカ6は、磁石
64とポールピース65との中央部に通気孔613を設
けている。この場合、空間601の空気は矢印621に
示す流通経路を通り通気孔613より排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示すスピーカ5では、スピーカ用ダイヤフラム50とボ
イスコイル52との連結部分503と、ポールピース5
5とで形成された空間504は狭いため、この空間50
4内の空気の円滑な流通が妨げられる。空気の流通を円
滑に行うためには、スピーカ用ダイヤフラム50を上方
に設け、空間504の間隔を広くする必要がある。その
場合、必然的にスピーカ5全体の高さh5は大きくな
る。
【0005】また、図6に示すスピーカ6では、磁石6
4とポールピース65との中央部に通気孔613を設け
ているので、空気の円滑な流通を改善できるものの、磁
石64がドーナツ状となるため、磁石64の磁力が低下
する。したがって、スピーカの品質を向上させるために
は、磁石64の大きさおよび高さを大きくする必要があ
る。その場合、必然的にスピーカ6全体の高さh6は大
きくなる。
【0006】以上のように従来の技術では、スピーカの
体格を小型にすることは困難であるし、薄型化にするこ
とも困難にある。したがって、本発明の主な目的は、低
域の音圧が発生したとき、空気の流通が円滑に行われ、
さらに小型で薄型のスピーカ用ダイヤフラムおよびその
製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
スピーカ用ダイヤフラムによると、薄膜状部材を基材と
したコーン部およびエッジ部を備え、コーン部が形成す
る弧型とエッジ部が形成する弧型とは互いに逆方向に凸
型であることを特徴とする。したがって、スピーカ用ダ
イヤフラムの薄型化が実現する。
【0008】本発明の請求項2記載のスピーカ用ダイヤ
フラムによると、コーン部とエッジ部とは、同一の素材
として一体成形されることを特徴としている。したがっ
て、一体成形によって簡略に製造することができる。
【0009】本発明の請求項3記載のスピーカによる
と、請求項1および2記載のスピーカ用ダイヤフラムを
備えている。したがって、スピーカの品質が向上し、ス
ピーカの小型化、薄型化が実現する。本発明の請求項4
記載の携帯端末機によると、請求項3記載のスピーカを
備えている。したがって、携帯端末機の品質が向上す
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。スピーカ用ダイヤフラムに本発明を適
用した一実施例を図1〜図3に基づいて説明する。ま
ず、本発明の一実施例によるスピーカ用ダイヤフラムを
備えたスピーカを図1に示す。スピーカ1のスピーカ用
ダイヤフラム10は、ポリカーボネートを素材として一
体成形される。スピーカ用ダイヤフラム10は、下部に
ボイスコイル12を備え、ケース11に連結されてい
る。ケース11の内部には容器状のヨーク13が連結さ
れ、ヨーク13の上部には磁石14が連結され、さらに
磁石14の上部にポールピース15が連結されている。
スピーカ用ダイヤフラム10のコーン部101は、ポー
ルピース15の側に凸状に形成され、エッジ部102
は、ポールピース15の反対側に凸状に形成されてい
る。
【0011】スピーカ1において、低域の音圧が発生し
たとき、コーン部101は大きく上下振動し、コーン部
101とポールピース15とに挟まれた空間104に存
在する空気は矢印121に示す方向に流通経路を通り通
気孔111から排出される。
【0012】コーン部101はポールピース15の側に
凸状に形成され、頂上部1011とポールピース15は
接触しないように形成されている。その場合、スピーカ
用ダイヤフラム10とボイスコイル12との連結部分1
03と、ポールピース15とで形成された空間105は
必然的に広くなる。このため、空気は円滑に移送され、
通気孔111からスピーカの外部へ排出される。したが
って、空気層の圧縮によるコーン部101への負荷抵抗
がなくなり、スピーカの品質が高まる。
【0013】以上、図1では、図1の左側の通気孔11
1からの空気の排出について説明した。しかし、図1の
右側の通気孔112からの空気の排出が矢印122で示
した流通経路と対称的な流通経路で同様に行われる。
【0014】図2に示すように、本発明の他の実施例に
よるスピーカ用ダイヤフラム20はコーン部201が図
2で下方向に凸状である。一方、図4に示すように、従
来例によるスピーカ用ダイヤフラム40はコーン部40
1が図4で下方向に凹状である。図2と図4のスピーカ
用ダイヤフラム20、40の高さd2、d4を比較する
と、明らかにd2の方が小さく、スピーカ用ダイヤフラ
ム20は薄膜化が実現されている。
【0015】図3は、本発明の一実施例によるスピーカ
の周波数特性を示す。本発明の一実施例によるスピーカ
の場合、低域(300Hz近傍)に対し、60dB以上
の音圧が得られている。これに対し従来例によるスピー
カの場合、35dB程度の音圧しか得られていない。こ
の結果、本実施例は低域周波数における音圧が大幅に改
善されるので、低域から高域の周波数まで広い周波数域
で音圧を高めることができる。本発明の一実施例により
製造されたスピーカは、携帯電話機、PHS、電子手
帳、その他各種の携帯端末機に使用することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるスピーカ用ダイヤフラ
ムを備えたスピーカを示す断面図である。
【図2】本発明の一実施例によるスピーカ用ダイヤフラ
ムを示す断面図である。
【図3】本発明の一実施例によるスピーカ用ダイヤフラ
ムの周波数特性を示す図である。
【図4】従来例によるスピーカ用ダイヤフラムを示す断
面図である。
【図5】従来例によるスピーカ用ダイヤフラムを備えた
スピーカを示す断面図である。
【図6】従来例によるスピーカ用ダイヤフラムを備えた
スピーカを示す断面図である。
【符号の説明】
1 スピーカ 10 スピーカ用ダイヤフラム 11 ケース 12 ボイスコイル 13 ヨーク 14 磁石 15 ポールピース 16 空間 20 スピーカ用ダイヤフラム 40 スピーカ用ダイヤフラム 101 コーン部 102 エッジ部 103 連結部分 111 通気孔 112 通気孔 201 コーン部 301 コーン部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯端末機に搭載するスピーカ用ダイヤ
    フラムであって、 薄膜状部材を基材とし、コーン部およびエッジ部を備
    え、 前記コーン部が形成する弧型と前記エッジ部が形成する
    弧型とは互いに逆方向に凸型であることを特徴とするス
    ピーカ用ダイヤフラム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスピーカ用ダイヤフラム
    であって、 前記コーン部と前記エッジ部とは、同一の素材として一
    体成形されることを特徴とするスピーカ用ダイヤフラ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のスピーカ用ダイ
    ヤフラムと、 前記スピーカ用ダイヤフラムを収容するケースと、 前記ケース内で前記スピーカ用ダイヤフラムの下部に連
    結されているボイスコイルとを備えていることを特徴と
    する請求項1または2のいずれかに記載のスピーカ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のスピーカと、 通信手段と、 前記通信手段により採取した情報を処理する情報処理手
    段とを備えていることを特徴とする携帯端末機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012005940A (ja) * 2010-06-23 2012-01-12 Mitsubishi Electric Corp 流体搬送装置
JP2013128921A (ja) * 2013-01-09 2013-07-04 Mitsubishi Electric Corp 流体搬送装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012005940A (ja) * 2010-06-23 2012-01-12 Mitsubishi Electric Corp 流体搬送装置
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