JP2002142250A - 無線通信システム - Google Patents

無線通信システム

Info

Publication number
JP2002142250A
JP2002142250A JP2000331771A JP2000331771A JP2002142250A JP 2002142250 A JP2002142250 A JP 2002142250A JP 2000331771 A JP2000331771 A JP 2000331771A JP 2000331771 A JP2000331771 A JP 2000331771A JP 2002142250 A JP2002142250 A JP 2002142250A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base station
cell
wireless communication
communication system
stations
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000331771A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4489924B2 (ja
Inventor
Mitsuru Muramoto
充 村本
Kanemi Sasaki
金見 佐々木
Yuji Aoyanagi
雄二 青柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Kokusai Electric Inc
Original Assignee
Hitachi Kokusai Electric Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Kokusai Electric Inc filed Critical Hitachi Kokusai Electric Inc
Priority to JP2000331771A priority Critical patent/JP4489924B2/ja
Priority to US09/813,916 priority patent/US6980806B2/en
Publication of JP2002142250A publication Critical patent/JP2002142250A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4489924B2 publication Critical patent/JP4489924B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一定の地域を複数のセルに分割して固定加入
者局との無線通信を行い、基地局間及び加入者局間の干
渉を防ぐことのできる無線通信システムを提供する。 【解決手段】 各セルにおいて基地局を端部に設置し、
各セルを複数のセクタに分割し、隣接するセクタは異な
る周波数を使用し、かつ基地局間でアンテナが対向しな
いように設置することによって、基地局間及び加入者局
間の干渉を防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加入者局と基地局
間での高速大容量の無線通信を行う無線通信システムに
係り、特に通信エリアを複数のセルに分割し、複数のセ
ルで同一の周波数を繰り返して用いる無線通信システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】無線通信を用いた加入者回線の通信シス
テムとしては従来、WLL(WirelessLocal System)又
はFWA(Fixed Wireless Access)等が知られてい
る。このうち、企業ユーザやSOHO(Small Office H
ome Office)あるいは一般家庭ユーザ等の複数の加入者
宅と通信事業者の設備を無線伝送路でつなぐ、一対多方
向方式のものはP−MP(Point To Multi Point)シス
テムと呼ばれている。
【0003】P−MPシステムは、準ミリ波帯・ミリ波
帯(22GHz、26GHz及び38GHz帯)の周波
数を使用し、高利得のアンテナを用いて通信事業者の設
備(以下、基地局という)と通信エリア内の加入者側の
固定設備(以下、加入者局という)の双方向の無線通信
を行う。
【0004】準ミリ波帯・ミリ波帯は、他の低周波数帯
と比較して空間減衰が大きいため、無線伝送距離が短く
周波数の折り返し利用が可能であり、さらに広帯域の周
波数資源を有するという利点がある。これら準ミリ波帯
・ミリ波帯の利点は将来、大容量の情報を高速に伝える
通信システム、例えば高速無線LANシステム、テレビ
会議システム、画像モニタシステム、高速インターネッ
ト接続等に有効であり、今後大きな需要が見込まれるマ
ルチメディア通信などの大容量情報通信を無線で行える
点で注目されている。。
【0005】P−MPシステムにおいて、通信事業者側
の基地局は、周囲数百メートル〜数キロメートル以内の
複数の加入者局と無線通信を行う。しかも基地局は有線
の高速基幹回線に接続されているため、通信環境は非常
に良好なものとなる。P−MPシステムでは、伝送速度
が64kbps〜数百Mbpsとなり、かつ低価格な無
線通信サービスを提供することが可能である。
【0006】また、P−MPシステムの標準規格はAI
RB STD−T59で定められており、この標準規格
によれば、通信周波数は26GHz帯あるいは38GH
z帯を用い、加入者局には20dBi以上の高利得アン
テナを用いなければならないとされている。
【0007】P−MPシステム等の高速通信を行う無線
通信システムでは具体的に、複数の基地局を配置するこ
とにより、通信可能なエリアを広げて無線通信サービス
を提供している。このとき複数の基地局間では、周波数
資源を有効に利用するため、同一周波数を繰り返し使用
している。このような周波数の繰り返しは自動車電話や
形態電話等の移動体無線通信では従来から用いられてお
り、具体的には一つの基地局で互いに扱う周波数の異な
る複数のアンテナを設置し、通信エリアであるセルを複
数のセクタに分けて無線通信を行っている。
【0008】しかし無線信号の電波干渉を防ぐため、一
つの基地局における各セクタ周波数はそれぞれ異なる周
波数を使用しており、また隣接している基地局では同じ
周波数を用いることはできなかった。これでは周波数資
源の節約には不充分であり、加入者の数を増やすことが
できない。このような問題を解決する従来例として、平
成10年(1998年)2月13日公開の特開平10−
042352号「無線システム」(出願人:三菱電機株
式会社、発明者:石井康一)が提案されている。
【0009】図3は、従来例におけるセル配置の平面図
である。図3において、B1〜B6は基地局、F1〜F
3はセクタで使用される無線周波数、C1〜C6は加入
者局を示している。またそれぞれの基地局は6本のアン
テナを有しており、各アンテナは互いに異なる方向の無
線信号を送受信しており、水平面内の全方位をカバーし
ている。このため図3において、各基地局におけるセル
は便宜上、六角形で表されており、各セルはセクタ毎に
6つに分割される。
【0010】図3では、隣接する各セルの中央に基地局
を配置し、また隣接するセクタでは同一の周波数を使用
しないようF1〜F3の3種類の周波数をセクタ毎に割
り振っている。図3のような構成により、無線通信で使
用する周波数資源をさらに節約することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の無線通信システムでは、基地局同士又は加入者局同
士の干渉が発生し、高品質の通信サービスが提供できな
いという問題点があった。図3で示されるセル配置図で
は、基地局と加入者局間で周波数を変えて通信を行うF
DD(Frequency Division Duplex)を用いる場合に
は、基地局間又は加入者局間同士の干渉は発生しない。
しかし基地局と加入者局間で互いに同一周波数を用いて
通信を行うTDD(Time Division Duplex)では、同じ
周波数で通信を行う加入者局同士が対向して設置された
場合、非常に大きな干渉波が発生する。また、P−MP
通信で基地局間又は同一セルにおけるセクタ間の通信タ
イミングが非同期である場合、加入者局間の干渉が発生
する頻度は高くなる。
【0012】この現象について、図3を用いて説明す
る。図3のセル配置図において、加入者局C1及びC2
はそれぞれ基地局B1、B6との通信を行っているが、
用いる通信周波数は同じF3であり、かつ互いに対向し
て設置されているため、加入者局間同士の干渉波が発生
する。同様に、周波数F2を使用する加入者局C3及び
C4においても干渉波が発生する。また互いに基地局B
5と通信を行い、周波数F2を使用する加入者局C5及
びC6においても、セクタ間において非同期通信を行っ
ている場合には加入者局間での干渉波が発生することに
なる。
【0013】加入者局C1及びC2間で発生する干渉に
ついて、さらに詳細に説明する。図4は、図3のセル配
置における、加入者局及び基地局の配置を示す立面図で
ある。図4において、加入者局C1とC2の距離は8k
mであり、基地局B1と加入者局C1との距離、すなわ
ち基地局B1のサービスエリアは1kmである。また、
説明を簡単にするため、図4では基地局B1とB6、加
入者局C1とC2はそれぞれアンテナ高が同じであるも
のとし、加入者局C1の通信先の基地局B1に対するア
ンテナの高低差は30mであり、仰角は1.7度であ
る。基地局と加入者局間のアンテナの仰角は、それぞれ
のアンテナの高低差により異なってくることは言うまで
もない。また、干渉の説明にあたって、基地局及び加入
者局の送信電力は50mW(17dBm)、基地局のア
ンテナ利得は15dBi、加入者局のアンテナ利得は3
0dBiであるものとする。
【0014】一般に利得が30dBiであるパラボラア
ンテナでは、水平面内で利得値が半減する角度である半
値角は2〜3度程度であることが知られている。この半
値角は、アンテナの指向性の鋭さを示す値として用いら
れている。図4において、基地局B1に対する加入者局
B1の仰角は1.7度であり、半値角の半分程度しかな
く、加入者局C2のアンテナのC1方向への利得低下分
は3dB程度となる。
【0015】また、一方の局から送信され他方の局に到
達する無線波の受信電界レベルは、「送信出力+送信ア
ンテナ利得―空間減衰+受信アンテナ利得」によって求
められる。通信で用いる無線周波数帯が26GHzとで
あるとすると、基地局B1から送信され加入者局C1に
到達する希望波の受信電界レベルは、17+15―12
1+30=−59dBmとなる。一方、加入者局C2か
ら送信され、加入者局C1に到達する干渉波の受信電界
レベルは、17+27−139+(30−3)=−68
dBmとなる。よってこれらの結果から、希望波に対す
る干渉波のDU比(Duty Factor Ratio)は9dBmと
なり、所要のDU比である20dBと比較すると希望波
に対する干渉波の割合が大きいため、高品質の通信を行
うことが困難であることが分かる。
【0016】さらに加入者局C3及びC4で発生する干
渉は、二局間の距離が加入者局C1とC2間より近いた
め、DU比は5dBmとなり、さらに干渉波の割合が大
きくなる。また加入者局C5及びC6間においては、D
U比は−1dBmとなり、希望波より干渉波が大きい結
果となるため通信が不可能となる。
【0017】図5は、各セルをセクタ毎に4つに分割し
た場合の従来例のセル配置の平面図である。図5に示さ
れるセル配置では、隣接するセル間でも使用する周波数
が同一となり、加入者局が対向する事態が発生する。こ
のときのDU比は3dBとなり、良好な通信を行うこと
ができない。さらに図5のセル配置においては、周辺の
基地局間でも対向する配置となるため、DU比が17d
Bである基地局間での大きな干渉が発生する。
【0018】以上述べたように、従来の無線通信システ
ムでは、基地局と加入者局間で互いに同一周波数を用い
るTDD通信の場合、同一周波数を用いる加入者局同士
又は基地局同士が対向して設置されている場合、これら
の局の間で大規模な干渉が発生するため、高品質の通信
サービスを提供できないという問題点があった。
【0019】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、無線通信方法によらず加入者局間及び基地局間同士
の干渉の発生を防ぎ、かつ周波数資源を節約できる無線
通信システムを提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための本発明は、一定の地域を複数のセルに分割
し、各セル毎に基地局を設置し、この基地局と基地局が
設置されているセル内の複数の固定端末局との間で無線
通信を行う無線通信システムにおいて、各セルにおいて
基地局はセルの端部に設置され、各基地局のアンテナは
全て、水平方向の同一範囲に対して通信可能であり、か
つ同一方向を向くように設置し、かつ隣接するセル同士
では異なる周波数又は偏波を用いて無線通信を行うもの
であり、基地局間同士の干渉の発生を防ぎ、かつ周波数
資源を節約することができる。
【0021】また、一定の地域を複数のセルに分割し、
各セル毎に基地局を設置し、この基地局と基地局が設置
されているセル内の複数の固定端末局との間で無線通信
を行う無線通信システムにおいて、各セルにおいて基地
局はセルの端部に設置され、各セルは複数のセクタに分
割され、各基地局のアンテナは、水平方向の同一範囲に
対して通信可能であり、他の基地局のアンテナと対向し
ないようセクタ毎に設置され、隣接するセクタ同士では
異なる周波数又は偏波を用いて無線通信を行うものであ
り、基地局間及び加入者局間同士の干渉の発生を防ぎ、
かつ周波数資源を節約することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら説明する。本発明の実施の形態に係る無
線通信システムは、全ての基地局は特定方向に180度
の範囲をセルに持ち、かつ一定方向を向くようにアンテ
ナが配置され、加入者局は自身の属するセクタに割り当
てられた基地局のアンテナと通信できる方向に自身のア
ンテナを設置し、また隣接するセル同士では同一の周波
数を使用しないようにするものであり、これにより基地
局間の干渉の発生を防ぎ、加入者局間の干渉の発生を低
減することができ、高品質の通信サービスを提供するこ
とができ、周波数資源を節約することができる。
【0023】また、全ての基地局は特定方向に180度
の範囲をセルに持ち、各セルを複数のセクタに分割し
て、かつ同一周波数を使用するアンテナが一定方向を向
くようにアンテナが配置されており、加入者局は自身の
属するセクタに割り当てられた基地局のアンテナと通信
できる方向に自身のアンテナを設置し、また隣接するセ
クタ同士では同一の周波数を使用しないようにするもの
であり、これにより基地局間及び加入者局間の干渉の発
生を防ぎ、高品質の通信サービスを提供することがで
き、周波数資源をさらに節約することができる。
【0024】本発明の第1の実施の形態の無線通信シス
テムの構成について、図1を用いて説明する。図1は、
本発明の第1の実施の形態(以下実施の形態1という)
に係る無線通信システムにおける、セル配置の平面図で
ある。図1において、B1〜B6は基地局、F1〜F2
は使用周波数を示している。本発明の実施の形態1に係
る無線通信システムでは、全ての基地局のアンテナは、
北方向の180度エリアをカバーするよう、北方向を向
くように配置されている。各基地局はセルの中央南端に
配置される構成となる。基地局B1を例に説明すると、
基地局B1がカバーするセルは周波数F1を通信周波数
として使用している。セル内の加入者局との双方向通信
を行えるよう、基地局B1のアンテナは北方向を向くよ
うに設置されている。他の基地局においても、使用する
周波数が異なることを除けば、同様の構成となってい
る。従って基地局同士のアンテナが対向することはな
く、基地局間同士の干渉が発生するようなことはない。
また本発明の実施の形態1に係る無線通信システムで
は、全基地局のアンテナ方向は北方向のみでなく、どの
方角であってもよい。
【0025】また、各セル内の加入者局については、通
信先の基地局と双方向通信できるような方向にアンテナ
を設置している。例えば各セル内に位置する加入者局
は、通信対象の基地局と双方向通信を行うよう、南を経
由した西から東にかけての方角を向くようにアンテナを
設置しており、これらの方角とは反対となる、北を経由
した西から東にかけての方角を向くようなことはない。
図1のセル配置図において、同一のセル内で唯一加入者
局同士が対向する例として、加入者局が基地局に対して
西方向と東方向にある場合に加入者局同士の干渉が発生
することがある。しかしパラボラアンテナの相対利得の
特性から、現在の方向より2度程度アンテナを動かすこ
とによって、現在の利得値より10dB程度減少するこ
とが知られている。この性質を用いることにより、同一
セル内にある加入者局を互いに対向しない位置に配置す
ることで、加入者局同士の干渉を回避することができ
る。
【0026】また、図1に示されるセル配置では、隣接
するセル同士では異なる周波数が用いられている。例え
ば基地局B1ではF1が、隣接する基地局B2及びB4
ではF2がそれぞれ使用されている。このようなセル配
置によって、異なるセルに属する加入者局同士の干渉の
発生を低減することができる。特に用いる周波数の種類
が増えることにより、各セルで用いる周波数の組み合わ
せも増えるため、干渉の発生を一層低減することができ
る。
【0027】本発明の実施の形態1に係る無線通信シス
テムにおいて、隣接するセル同士が同一周波数を用いて
いないようなセル配置であれば、各基地局で使用する周
波数はどのような組み合わせを用いてもよい。また、本
発明の実施の形態1に係る無線通信システムは、無線通
信方法、基地局の数、使用する周波数の種類によらず、
適用できるものである。
【0028】本発明の実施の形態1に係る無線通信シス
テムによれば、全ての基地局は特定方向に180度のエ
リアをカバーし、一定方向を向くようにアンテナが配置
されており、かつ加入者局は自身の属するセル内の基地
局のアンテナの方向を向くようにアンテナが設置され、
隣接するセル同士では同一の周波数を使用しないように
全ての基地局で同一周波数を繰り返し使用しているの
で、基地局間の干渉の発生を防ぎ、加入者局間の干渉の
発生を低減することができ、したがって高品質の通信サ
ービスを提供でき、かつ周波数資源を節約できる効果が
ある。
【0029】次に、本発明の第2の実施の形態の無線通
信システムの構成について、図2を用いて説明する。図
2は、本発明の第2の実施の形態(以下、実施の形態2
という)に係る無線通信システムにおける、セル配置の
平面図である。図2において、B1〜B6は基地局、F
1〜F4は使用周波数を示している。
【0030】本発明の実施の形態2に係る無線通信シス
テムでは、各セルは西及び東の2セクタ配置となるよう
分割されており、全ての基地局のアンテナは、北方向の
180度エリアをカバーするよう、西セクタにおいては
北西方向に、東セクタにおいては北東方向に配置されて
いる。各基地局はセルの中央南端に配置される構成とな
る。基地局B1を例に説明すると、基地局B1がカバー
するセルは西及び東の2セクタ配置となっており、周波
数はそれぞれF1、F2を通信周波数として使用してい
る。各セクタ内の加入者局との双方向通信を行えるよ
う、西のセクタでは基地局B1のアンテナは北西方向を
向くように、東のセクタでは北東方向を向くように設置
されている。他の基地局においても、使用する周波数が
異なることを除けば、同様の構成となっている。従って
本発明の実施の形態2の無線通信システムについても、
基地局同士のアンテナが対向することはなく、基地局間
同士の干渉が発生するようなことはない。また本発明の
実施の形態2に係る無線通信システムでは、各基地局で
カバーする方向は北方向のみでなく、どの方角であって
もよい。
【0031】また、各セクタ内の加入者局については、
通信先の基地局と双方向通信できるような方向にアンテ
ナを設置している。例えば各基地局における西のセクタ
にある加入者局は、基地局と双方向通信を行うよう、セ
クタのカバーする方角、すなわち南東から東にかけての
方角を向くようにアンテナを設置しており、これらの方
角とは反対となる、北西から西にかけての方角を向くよ
うなことはない。同様に各基地局がカバーするセクタに
ある加入者局についても、同様の条件を満たすような方
角を向くようにアンテナを設置している。したがって本
発明の実施の形態2の無線通信システムは、同一セクタ
内においては加入者局同士が対向することはなく、かつ
加入者局同士のアンテナが対向することもないため、加
入者局同士の干渉が発生するようなことはない。
【0032】また、図2に示されるセル配置では、隣接
するセクタ同士では異なる周波数が用いられている。さ
らに、同一の周波数での通信を行う基地局のアンテナ
は、全て同一方向を向いていることが分かる。例えば図
2において、周波数F1、F3を使用する基地局のアン
テナは全て北西方向を、周波数F2、F4を使用する基
地局のアンテナは全て北東方向を向いている。図2のセ
ル配置において、基地局間の干渉が起きるのは隣接する
基地局の隣り合うセクタ間が同一周波数である場合なの
で、基地局間同士の干渉についても発生することはな
い。
【0033】本発明の実施の形態2に係る無線通信シス
テムにおいて、隣接するセクタ同士が同一周波数を用い
ておらず、かつ全ての基地局において同一の周波数を使
用するアンテナが同一方向を向いているような構成であ
れば、各基地局で使用する周波数はどのような組み合わ
せを用いてもよい。また、本発明の実施の形態2の無線
通信システムは、無線通信方法、基地局の数、使用する
周波数の種類によらず、適用できるものである。
【0034】本発明の実施の形態2に係る無線通信シス
テムによれば、全ての基地局は特定方向に180度のエ
リアをカバーし、各セルは複数のセクタに分割されてお
り、かつ同一周波数を使用するアンテナが一定方向を向
くようにアンテナが配置されており、加入者局は自身の
属するセクタ内の基地局のアンテナの方向を向くように
アンテナが設置され、隣接するセクタ同士では同一の周
波数を使用しないように全ての基地局で同一周波数を繰
り返し使用しているので、基地局間及び加入者局間の干
渉の発生を防ぐことができ、したがって一層高品質の通
信サービスを提供でき、かつ周波数資源を節約できる効
果がある。
【0035】本発明の無線通信システムにおいて、実施
の形態2では各セルを2セクタに分割した場合について
説明したが、これ以外のセルの分割数においても本発明
を適用できることはいうまでもない。セルをn個(nは
2以上の自然数)に分割して通信サービスを行う場合、
各基地局において用いるアンテナとしてそれぞれ180
/n度の範囲をカバーできるアンテナを用いることが好
適である。また本発明の無線通信システムにおいて、周
波数資源を有効に利用する目的で、使用する周波数に偏
波成分を用いてもよい。よって本発明の無線通信システ
ムでは、同一周波数又は同一偏波を用いる基地局同士及
び加入者局同士が対向することがないため、FDDを用
いた無線システムにも有効である。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、一定の地域を複数のセ
ルに分割し、各セル毎に基地局を設置し、この基地局と
基地局が設置されているセル内の複数の固定端末局との
間で無線通信を行う無線通信システムにおいて、各セル
において基地局はセルの端部に設置され、各基地局のア
ンテナは全て、水平方向の同一範囲に対して通信可能で
あり、同一方向を向くように設置した無線通信システム
としているので、基地局間の干渉の発生を防ぐことがで
きる効果がある。また、隣接するセル同士では異なる周
波数又は偏波を用いて無線通信を行うようにしているの
で、周波数資源を節約できる効果がある。
【0037】また、各セルにおいて基地局はセルの端部
に設置され、水平方向の同一範囲に対して通信可能であ
る各基地局のアンテナは全て、同一方向を向くように設
置し、かつ各セルを複数のセクタに分割した無線通信シ
ステムとしているので、基地局間及び加入者局間の干渉
の発生を防ぐことができる効果がある。また、隣接する
セクタ同士では異なる周波数又は偏波を用いて無線通信
を行うようにしているので、周波数資源を節約できる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る無線通信シス
テムにおけるセル配置の平面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る無線通信シス
テムにおけるセル配置の平面図である。
【図3】従来例における無線通信システムのセル配置の
平面図である。
【図4】図3のセル配置における加入者局及び基地局の
配置を示す立面図である。
【図5】従来例において各セルをセクタ毎に4つに分割
した場合のセル配置の平面図である。
【符号の説明】
B1〜B6…基地局、 C1〜C6…加入者局、 F1
〜F4…使用周波数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青柳 雄二 東京都中野区東中野三丁目14番20号 株式 会社日立国際電気内 Fターム(参考) 5K067 AA03 EE10 EE46 EE61 GG01 KK02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定の地域を複数のセルに分割し、各セ
    ル毎に基地局を設置し、この基地局と前記基地局が設置
    されているセル内の複数の固定端末局との間で無線通信
    を行う無線通信システムにおいて、 各セルにおいて基地局はセルの端部に設置され、 各基地局のアンテナは全て、水平方向の同一範囲に対し
    て通信可能であり、かつ同一方向を向くように設置され
    たことを特徴とする無線通信システム。
  2. 【請求項2】 一定の地域を複数のセルに分割し、各セ
    ル毎に基地局を設置し、この基地局と前記基地局が設置
    されているセル内の複数の固定端末局との間で無線通信
    を行う無線通信システムにおいて、 各セルにおいて基地局はセルの端部に設置され、 各基地局のアンテナは、水平方向の同一範囲に対して通
    信可能であり、かつ他の基地局のアンテナと対向しない
    よう設置されたことを特徴とする無線通信システム。
  3. 【請求項3】 隣接するセル同士では異なる周波数又は
    偏波を用いて無線通信を行うことを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載の無線通信システム。
  4. 【請求項4】 一定の地域を複数のセルに分割し、各セ
    ル毎に基地局を設置し、この基地局と前記基地局が設置
    されているセル内の複数の固定端末局との間で無線通信
    を行う無線通信システムにおいて、 各セルにおいて基地局はセルの端部に設置され、 各セルは複数のセクタに分割され、各基地局のアンテナ
    は、水平方向の同一範囲に対して通信可能であり、他の
    基地局のアンテナと対向しないようセクタ毎に設置され
    たことを特徴とする無線通信システム。
  5. 【請求項5】 隣接するセクタ同士では異なる周波数又
    は偏波を用いて無線通信を行うことを特徴とする請求項
    4に記載の無線通信システム。
JP2000331771A 2000-03-22 2000-10-31 無線通信システム Expired - Fee Related JP4489924B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000331771A JP4489924B2 (ja) 2000-10-31 2000-10-31 無線通信システム
US09/813,916 US6980806B2 (en) 2000-03-22 2001-03-22 Radio system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000331771A JP4489924B2 (ja) 2000-10-31 2000-10-31 無線通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002142250A true JP2002142250A (ja) 2002-05-17
JP4489924B2 JP4489924B2 (ja) 2010-06-23

Family

ID=18808066

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000331771A Expired - Fee Related JP4489924B2 (ja) 2000-03-22 2000-10-31 無線通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4489924B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006245827A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Bb Mobile Corp 無線通信システム及びセル構成方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006245827A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Bb Mobile Corp 無線通信システム及びセル構成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4489924B2 (ja) 2010-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9136885B2 (en) Antennae system
JP5232046B2 (ja) セクタに分割されたwlan用アンテナ・システム
CA2399862C (en) A distributed smart antenna system
JP5396637B2 (ja) 地上/衛星共用携帯電話システム
EP2519057B1 (en) Method and device for establishing a service route
WO2013028012A2 (en) Mobile terminal and communication method thereof, base station controller and control method thereof, and multi-cooperative transmission system using the same and method thereof
US20130215832A1 (en) Broadband dual-polarized omni-directional antenna and feeding method using the same
US6470177B1 (en) Adaptive sectorization
US6418316B2 (en) Increasing channel capacity of wireless local loop via polarization diversity antenna distribution scheme
Povey et al. A review of time division duplex-CDMA techniques
JP2001169342A (ja) 無線アクセスシステム
Nishimori et al. Spatial opportunity for cognitive radio systems with heterogeneous path loss conditions
JP4242453B2 (ja) インタースティシャルセクタ方式
US20200229003A1 (en) Access Point Device and Communication Method
PL179339B1 (pl) Sposób przydzielania czestotliwosci komórkowej sieci komunikacyjnej PL
JP4489924B2 (ja) 無線通信システム
US8571499B1 (en) Wireless terrestrial communications systems using a line-of-sight frequency for inbound data and a non-line-of-sight frequency for outbound data
US6980806B2 (en) Radio system
JP3279191B2 (ja) 無線システム
Ogawa Millimeter-wave wireless personal area network systems
JP2002112318A (ja) 無線アクセスシステム
CN101124746A (zh) 对用智能天线发射和接收的信号的发射器端和接收器端处理
Ogawa Millimeter wave wireless personal area network (WPAN) and its standardization activity within IEEE802. 15
Nishi et al. Proposal of new information traffic platforms in UHF band for communication and broadcasting services
JP2001268631A (ja) 無線システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20070928

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20091124

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091126

A521 Written amendment

Effective date: 20100121

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20100310

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100401

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130409

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees