JP2002141894A - 受信タイミング制御装置 - Google Patents

受信タイミング制御装置

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JP2002141894A
JP2002141894A JP2000333913A JP2000333913A JP2002141894A JP 2002141894 A JP2002141894 A JP 2002141894A JP 2000333913 A JP2000333913 A JP 2000333913A JP 2000333913 A JP2000333913 A JP 2000333913A JP 2002141894 A JP2002141894 A JP 2002141894A
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JP
Japan
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reception
timing
clock
temperature
ambient temperature
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JP2000333913A
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Inventor
Masato Nakanishi
理人 中西
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信タイミングの管理に係る処理のための消
費電力を増大させることなしに、受信継続時間に含ませ
るマージンを低減して受信継続時間の短縮を図り、これ
により適用先の受信装置でのさらなる消費電力の低減を
図る。 【解決手段】 クロック誤差予測部12では、低速クロ
ック計測の計測結果値を得た際の温度である計測時温度
と、温度センサ6が出力する現在温度との差や低速クロ
ック発振器5の温度特性などに基づいて、温度変化に伴
う低速クロックの周波数誤差(ここでは計測時の周波数
からの誤差)を判定し、それを補正するための計測結果
補正値を受信開始タイミング生成部14へと与える。受
信開始タイミング生成部14では、計測結果補正値によ
り計測結果値を補正することで温度変化に伴う低速クロ
ックの周波数誤差の補償を図った上で、その補償された
クロック周波数を考慮して受信開始タイミングを決定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信装置から所定
の周期で間欠的に送られてくる同期確立用データの到来
タイミングを検出してそのタイミングに基づいて前記送
信装置との同期を確立する受信装置に用いられて、その
受信装置での前記同期確立用データの受信タイミングを
制御する受信タイミング制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】移動通信システムでは、例えば基地局の
ような送信装置から送信される情報データを移動通信端
末のような受信装置で受信するために、受信装置におい
て送信装置より一定の周期で送信される同期確立用デー
タを受信して、送信装置のタイミングとの同期を確立し
ている。一般に送信装置と受信装置とは、互いに独立し
た非同期のクロックで動作しており、同期確立用データ
に基づいて一旦同期を確立しても時間とともにタイミン
グずれが生じるため、同期確立用データの受信が定期的
に繰り返し行なわれ、送信装置と受信装置の間での同期
が維持される。
【0003】ところで例えば移動通信端末のように消費
電力の低減が要求される場合、待ち受け時のように同期
確立用データのみを受信すれば良い状態においては同期
確立用データの到来タイミングにのみ受信動作を行う、
いわゆる間欠受信動作が行われる。しかし、この間欠受
信を行うタイミングは受信装置が管理する受信タイミン
グで行われるため、この受信タイミングが実際に送信装
置が同期確立用データを送信するタイミングに対して大
きくずれると、同期確立用データを正確に受信できなく
なる問題が生じる。
【0004】そのため従来では、予測される最大のタイ
ミングずれが生じた場合にも同期確立用データを受信で
きるように十分に大きな受信継続時間を設定しておくこ
とで、タイミングずれによる同期確立用データの受信失
敗およびそれに伴う同期確立失敗・情報データ受信失敗
を防いでいる。
【0005】以上のことを図9に示す同期確立用データ
受信時のタイミング図を参照してさらに詳しく説明す
る。
【0006】送信装置からは同期確立用データDSが周
期的に送信されており、受信装置ではこの同期確立用デ
ータDSをその送信周期の整数倍に設定した所定の同期
確立用データ受信周期毎に受信する。なお同期確立用デ
ータDSの送信継続時間はTAである。
【0007】同期確立用データ先頭タイミングT1は、
受信装置で同期確立用データDSを受信して同期を確立
することで検出されるタイミングであり、同期確立用デ
ータDSの実際の到来タイミングに相当する。また受信
タイミングT2は、同期確立用データ先頭タイミングか
ら同期確立用データ受信周期が経過する時点を受信装置
がを独自に判断して発生するタイミングである。
【0008】ここで、仮に送信装置と受信装置とが完全
に同期したクロックで動作していれば、受信タイミング
T2と同期確立用データ先頭タイミングT1とが一致す
るため、受信タイミングT2から送信継続時間に相当す
るTAの期間だけ受信動作を行えば、同期確立用データ
を受信することができる。
【0009】しかし、実際には送信装置と受信装置では
非同期のクロックで動作しているため、受信タイミング
T2と同期確立用データ先頭タイミングT1とでは、図
に示すようにタイミング誤差が生じ、受信タイミングT
2からTAの期間だけの受信動作では同期確立用データ
DSの全てを受信することができなくなってしまう。
【0010】このために受信装置では、予測される受信
タイミングT2よりも所定のマージン時間TBだけ早い
タイミングに受信開始タイミングT3を発生し、この受
信開始タイミングT3から[TA+2TB]なる値に設
定した受信継続時間に渡り受信動作を行うこととしてい
る。
【0011】このように、2TBなるマージンを受信継
続時間に加味しているのであり、しかもこのマージン2
TBは、生じ得るタイミング誤差の最大値より大きくな
るように設定されるので、受信継続時間は実際に同期確
立用データDSの受信を行う期間TAよりも非常に大き
くなってしまうのである。
【0012】一方、移動通信端末ではより一層消費電力
を削減するため、着信待ち受け時には消費電力の大きい
高速クロックの発振器を止めて、消費電力の小さい発振
器により生成される低速クロックで同期確立用データ受
信周期の大半を管理し、受信開始の直前で高速クロック
の発振器を起動して低速クロックで管理できない細かい
タイミングを高速クロックで補正して受信タイミングを
生成することが行われる。よって着信待ち受け時では、
受信装置が管理する受信タイミングと実際に送信装置が
同期確立用データを送信するタイミングのタイミングず
れに対し、低速クロックの誤差および変動が大きな影響
を与える。
【0013】しかし、移動通信端末では一般に、着信待
ち受け時の受信タイミング管理に使用する低速クロック
の発振器は、コスト削減のためRTC(リアルタイムク
ロック)のようにバックアップ電源でも動作しなければ
ならない装置と共有しなければならない。この種の発振
器としては、低消費電力が最優先されて、温度補償回路
を持たない精度の悪いデバイスが使用される。そのた
め、低速クロックの周波数を静特性の周波数として受信
タイミングを生成すると、端末が動作保証する温度範囲
で生じる低速クロックの誤差および変動量を全て吸収で
きるように、受信継続時間を十分に長く設定しなければ
ならない。
【0014】なお、低速クロックを高速クロックで計測
してこれを受信タイミング制御に反映させる方法や、あ
るいは同期確立用データ先頭タイミングT1と受信タイ
ミングT2とのタイミング誤差を測定してこれを受信タ
イミング制御に反映させる方法などにより低速クロック
の誤差および変動量の影響を低減することも行われてい
る。
【0015】しかし前者の方法では、計測の精度を上げ
るためには計測時間を長くしたり計測周期を短くする必
要があるが、そうすると高速クロック発振器の動作時間
が長くなってかえって消費電力の増大を招くことになる
ため、計測の精度に限界があった。また、後者の方法で
は、例えばマルチパスフェージングのように前後の周期
で全く相関のない要因でタイミング誤差が生じた場合に
も、低速クロックの誤差および変動によるものと認識さ
れ、同様の誤差が次周期にも生じるという前提で受信タ
イミング制御を行ってしまうため、低速クロックの誤差
および変動量を仮想的に大きく見積もる必要があった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来は、
同期確立用データの受信装置への実際の到達タイミング
に対する受信装置で生成する受信タイミングのタイミン
グ誤差を消費電力の増大をともなわずに補償することが
困難であったために、受信継続時間を同期確立用データ
の継続時間に対して十分に大きく設定しなければなら
ず、間欠受信による消費電力低減の効果が十分に得られ
ないという不具合があった。
【0017】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、その目的とするところは、受信タイミン
グの管理に係る処理のための消費電力を増大させること
なしに、受信継続時間の短縮を図ることを可能として、
これにより適用先の受信装置でのさらなる消費電力の低
減を図ることを可能とする受信タイミング制御装置を提
供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに本発明は、送信装置から所定の周期で間欠的に送ら
れてくる同期確立用データの到来タイミングを検出して
そのタイミングに基づいて前記送信装置との同期を確立
する受信装置に用いられ、この受信装置で前記同期確立
用データの到来タイミングが検出されたことに応じて、
その検出された到来タイミングに基づいて次受信開始タ
イミングを決定し、その受信開始タイミングの到来を前
記同期確立用データとは非同期な例えば低速クロック発
振器などの所定のクロック源により生成された例えば低
速クロックなどのクロックに基づいて監視する例えば受
信開始タイミング生成部などの受信開始タイミング生成
手段を備えた受信タイミング制御装置において、次受信
開始タイミングの決定時に、前記クロック源の周囲温度
に関する所定の情報に基づいて温度変化に伴う前記クロ
ックの周波数誤差を判定する例えばクロック誤差予測部
などの周波数誤差判定手段を備えるとともに、前記受信
開始タイミング生成手段を、前記周波数誤差判定手段に
より判定された周波数誤差を考慮して次受信開始タイミ
ングを決定するものとした。
【0019】なお、前記クロック源の周囲温度に関する
所定の情報としては例えば、 (1) 次受信開始タイミングの決定時現在における前記
クロック源の周囲温度。
【0020】(2) 前記クロック源の周囲温度の統計に
基づいて予測した次回の受信タイミングにおける前記ク
ロック源の周囲温度と、次受信開始タイミングの決定時
現在における前記クロック源の周囲温度。
【0021】(3) 前記クロック源の周囲温度の統計に
基づいて予測した次受信タイミングまでの期間における
前記クロック源の周囲温度の推移。
【0022】などとする。
【0023】このような手段を講じたことにより、温度
変動に伴うクロック周波数の変化が判定されて、これを
考慮して次受信開始タイミングが決定される。従って、
温度変動に伴うクロック周波数の変化に起因する計測時
間のずれが補償されて、より正確に次受信開始タイミン
グの到来の監視が行われる。
【0024】また前記目的を達成するために別の本発明
は、送信装置から所定の周期で間欠的に送られてくる同
期確立用データの到来タイミングを検出してそのタイミ
ングに基づいて前記送信装置との同期を確立する受信装
置に用いられ、この受信装置で前記同期確立用データの
到来タイミングが検出されたことに応じて、その検出さ
れた到来タイミングに基づいて次受信開始タイミングを
決定し、その受信開始タイミングの到来を前記同期確立
用データとは非同期な例えば低速クロック発振器などの
所定のクロック源により生成された例えば低速クロック
などのクロックに基づいて監視する受信タイミング制御
装置において、次受信開始タイミングの決定時に、前記
クロック源の周囲温度に関する所定の情報に基づいて前
記クロックの周波数変動量を予測する例えばクロック誤
差予測部などの周波数変動量判定手段と、この周波数変
動量判定手段により判定された周波数変動量を考慮して
次受信タイミングにおいて前記受信装置が前記同期確立
用データの受信を継続する期間を決定する例えば受信継
続時間生成部などの受信継続時間決定手段とを備えた。
【0025】なお、前記クロック源の周囲温度に関する
所定の情報としては例えば、 (1) 次受信開始タイミングの決定時現在における前記
クロック源の周囲温度。
【0026】(2) 前記クロック源の周囲温度の統計に
基づいて予測した次回の受信タイミングにおける前記ク
ロック源の周囲温度と、次受信開始タイミングの決定時
現在における前記クロック源の周囲温度。
【0027】(3) 前記クロック源の周囲温度の統計に
基づいて予測した次受信タイミングまでの期間における
前記クロック源の周囲温度の推移。
【0028】などとする。
【0029】このような手段を講じたことにより、前記
クロック源の周囲温度に応じた温度変動に無関係なクロ
ック周波数の変動が判定されて、これを考慮して次受信
タイミングにおける受信継続時間が決定される。従っ
て、温度変動とは無関係に生じるクロック周波数の変動
に起因する計測時間のずれ量を考慮した適切な値となる
ように受信継続時間が可変設定される。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明のい
くつかの実施形態につき図面を参照して詳細に説明す
る。
【0031】(第1の実施形態)図1は本発明の第1実
施形態に係る受信タイミング制御装置の要部構成を示す
ブロック図である。
【0032】この図において、符号1を付して示される
ものが本実施形態における受信タイミング制御装置であ
り、適用先の受信装置に設けられたCPU2、受信部
3、高速クロック発振器4、低速クロック発振器5およ
び温度センサ6のそれぞれに接続されている。
【0033】なおCPU2は、受信装置全体の動作を総
括制御するものである。
【0034】受信部3は、受信動作を行うものであっ
て、同期確立用データの受信や同期タイミングの判定な
ども行う。
【0035】高速クロック発振器4は、受信動作のため
の詳細なタイミングの判定などに用いることが可能な比
較的高周波数な高速クロックを発生する。
【0036】低速クロック発振器5は、高速クロックに
比べて大幅に低周波数な低速クロックを発生する。この
低速クロック発振器5は、温度補償回路などを持たずに
低消費電力を実現したものであって、発生される低速ク
ロックは周囲温度の変動に伴う周波数誤差および周囲温
度の変化とは無関係な周波数変動が比較的大きい。
【0037】温度センサ6は、受信装置の筐体内の温度
を計測し、その温度を示す温度情報を出力するもので、
その計測温度は低速クロック発振器5の周囲温度とほぼ
同一である。
【0038】さて受信タイミング制御装置は同図に示す
ように、低速クロック計測部11、クロック誤差予測部
12、受信継続時間生成部13および受信開始タイミン
グ生成部14を有している。
【0039】低速クロック計測部11には、受信開始タ
イミング生成のために受信開始タイミング生成部14へ
と供給される低速クロックおよび高速クロックがともに
分岐入力されている。そして低速クロック計測部11は
所定のタイミングにおいて、高速クロックによる低速ク
ロックの計測を行い、最新の計測結果値を常に受信開始
タイミング生成部14へと与える。また低速クロック計
測部11には、温度センサ6が出力する温度情報が与え
られており、低速クロック計測を行った際の温度情報を
記憶しておき、計測時温度情報としてクロック誤差予測
部12へと与える。
【0040】クロック誤差予測部12には、上述のよう
に低速クロック計測部11から与えられる計測時温度情
報のほかに、温度センサ6が出力する温度情報が与えら
れている。そしてクロック誤差予測部12は、これらの
2つの温度情報と低速クロック発振器5の温度特性とに
基づいて、現時点で低速クロック計測部11が出力して
いる計測結果値の誤差を補正するための計測結果補正値
をリアルタイムに算出して受信開始タイミング生成部1
4へと通知するとともに、現時点で低速クロックに生じ
得るクロック変動量をリアルタイムに算出して受信継続
時間生成部13へと通知する。
【0041】受信継続時間生成部13には、上述のよう
にクロック誤差予測部12から通知されるクロック変動
量の他に、CPU2から通知される受信周期情報、受信
部3から通知される同期タイミング情報がそれぞれ与え
られている。そして受信継続時間生成部13は、同期タ
イミング情報が到来したことに応じて、受信周期情報お
よびクロック変動量に基づいて、次周期の同期確立用デ
ータの受信タイミングでの受信継続時間を決定し、これ
を受信継続時間情報として受信部3および受信開始タイ
ミング生成部14へと通知する。
【0042】受信開始タイミング生成部14には、高速
クロック、低速クロック、上述のように低速クロック計
測部11から与えられる計測結果値、クロック誤差予測
部12から与えられる計測結果補正値、受信継続時間生
成部13から与えられる受信継続時間情報のほかに、C
PU2から通知される受信周期情報、受信部3から通知
される同期タイミング情報がそれぞれ与えられている。
そして受信開始タイミング生成部14は、同期タイミン
グ情報が到来したことに応じて、その同期タイミング情
報、計測結果値、計測結果補正値、受信継続時間情報お
よび受信周期情報に基づいて次周期の同期確立用データ
の受信タイミングでの受信開始タイミングを決定し、こ
の受信開始タイミングの到来を高速クロックおよび低速
クロックに基づいて監視する。そして受信開始タイミン
グ生成部14は、受信開始タイミングの到来を検知した
場合に、受信部3に対して受信開始タイミング通知を与
える。
【0043】次に以上のように構成された受信タイミン
グ制御装置1の動作につき説明する。なお、受信タイミ
ング制御装置1の各部や受信部3は例えばハードウェア
による処理が主体であるが、以下では各部での処理の流
れをフローチャートで示して参照することとする。
【0044】まず受信部3は、待ち受け状態などに間欠
受信状態に入ると、図2に示すような間欠受信動作を開
始する。この間欠受信動作は、間欠受信状態が解除され
るまで継続して行われる。
【0045】間欠受信状態にあるときに受信部3は、通
常は受信動作を停止している。そしてこの状態で受信部
3は、受信タイミング制御装置1から受信開始タイミン
グ通知が与えられるのを待ち受けている(ステップST
1)。そして受信タイミング制御装置1から受信開始タ
イミング通知が与えられたならば受信部3は、受信タイ
ミング制御装置1から通知されている受信継続時間情報
を取り込み、その受信継続時間情報に示される受信継続
時間を計時するタイマを起動する(ステップST2)。
そしてこののちに受信部3は、同期確立用データの受信
動作を開始する(ステップST3)。
【0046】受信動作を行っている状態で受信部3は、
ステップST2で起動したタイマがタイムアップするの
を、すなわちステップST2で取り込んだ受信継続時間
情報に示された受信継続時間が受信動作を開始してから
経過するのを待ち受ける(ステップST4)。そしてタ
イマがタイムアップしたならば受信部3は、受信動作を
停止する(ステップST5)。
【0047】この後に受信部3は、今回の受信結果に基
づいて受信タイミング(先頭タイミング)を算出し(ス
テップST6)、この受信タイミングを示す同期タイミ
ング情報を受信タイミング制御装置1に対して出力する
(ステップST7)。
【0048】そして受信タイミング情報の出力が終了し
たならば受信部3は、これをもって今回の受信タイミン
グに関する処理を終え、ステップST1に戻る。
【0049】さて、このように受信部3から受信タイミ
ング制御装置1に対して同期タイミング情報が与えられ
ると、これが受信継続時間生成部13および受信開始タ
イミング生成部14へと与えられ、これをトリガとして
受信継続時間生成部13および受信開始タイミング生成
部14がそれぞれ後述する動作を行うのであるが、これ
らの動作を説明するのに先立って、低速クロック計測部
11およびクロック誤差予測部12の動作につき説明す
る。
【0050】まず低速クロック計測部11は図3に示す
ように、計測タイミングが到来するのを待ち受けていて
(ステップST11)、例えば電源投入直後、受信装置
が待ち受け状態に移行するタイミング、あるいは所定の
時間周期毎などとして定められた計測タイミングが到来
したならば、低速クロックを高速クロックで計測する
(ステップST12)。また低速クロック計測部11
は、この温度センサ6から出力される温度情報を取り込
んで、これを計測時温度情報として保存しておく(ステ
ップST13)。
【0051】こののち低速クロック計測部11はステッ
プST11に戻り、次の計測タイミングが到来するのを
待つが、このときにはステップST12で計測した最新
の計測結果値およびステップST13で保存しておいた
計測時温度を常に出力する。
【0052】一方、クロック誤差予測部12は、電源が
投入された後に図4に示す動作を開始したならば、この
動作を繰り返し実行する。
【0053】すなわちクロック誤差予測部12はまず、
温度センサ6が出力する温度情報を取り込み(ステップ
ST21)、さらに低速クロック計測部11が出力する
計測時温度情報を取り込む(ステップST22)。
【0054】続いてクロック誤差予測部12は、ステッ
プST21で取り込んだ温度情報が示す現在温度と計測
時温度情報が示す計測時温度との温度差および低速クロ
ック発振器5の温度特性などに基づいて計測結果補正値
を算出する(ステップST23)。なお計測結果補正値
とは、低速クロック計測部11が低速クロック計測を行
った最新のタイミングから温度変動があった場合には低
速クロックが変化しており、低速クロック計測部11が
現在出力している計測結果値に誤差が生じているので、
この計測結果値の誤差を補正して現在温度に応じた計測
結果値を得るための補正値である。
【0055】続いてクロック誤差予測部12は、ステッ
プ21で取り込んだ現在温度と低速クロック発振器5の
温度特性などに基づいてクロック変動量を算出する(ス
テップST24)。なおクロック変動量とは、温度がス
テップST21で取り込んだ現在温度に一定である状態
においてクロックに生じ得る変動量である。
【0056】そしてクロック誤差予測部12は、以上の
ステップST21乃至ステップST24の処理を繰り返
し行うことで、常に現在温度に応じた計測結果補正値お
よびクロック変動量を算出し、これらをリアルタイムに
出力する。
【0057】さて受信継続時間生成部13は図5に示す
ように、通常は同期タイミング情報が到来するのを待っ
ている(ステップST31)。そして前述のように受信
部3から出力された同期タイミング情報が到来したこと
をトリガとして受信継続時間生成部13は、その時点で
クロック誤差予測部12が出力しているクロック変動量
を取り込む(ステップST32)。そして受信継続時間
生成部13は、CPU2から指定されている受信周期情
報から定まる受信継続時間をステップST32で取り込
んだクロック変動量に基づいて補正することで、次の同
期確立用データの受信タイミングでの受信継続時間を算
出する(ステップST33)。
【0058】そしてこののちに受信継続時間生成部13
はステップST31に戻り、新たな同期タイミング情報
が到来するのを待つが、この状態においてはステップS
T33で算出した最新の受信継続時間を示す受信継続時
間情報を常時出力する。
【0059】一方、受信開始タイミング生成部14は図
6に示すように、通常は同期タイミング情報が到来する
のを待っている(ステップST41)。そして前述のよ
うに受信部3から出力された同期タイミング情報が到来
したならば受信開始タイミング生成部14は、その到来
した同期タイミング情報を取り込む(ステップST4
2)。
【0060】続いて受信開始タイミング生成部14は、
受信継続時間生成部13が出力する受信継続時間情報を
取り込む(ステップST43)。また受信開始タイミン
グ生成部14は、低速クロック計測部11が出力する計
測結果値と、クロック誤差予測部12から出力される計
測結果補正値をそれぞれ取り込み(ステップST4
4)、その計測結果補正値に基づいて計測結果値を補正
する(ステップST45)。
【0061】そして受信開始タイミング生成部14は、
CPU2から指定されている受信周期情報が示す受信周
期、ステップST43で取り込んだ同期タイミング情報
が示す同期タイミング、ならびにステップST45で補
正して得られた計測結果値に基づいて、次の同期確立用
データが到来する受信タイミングを算出する(ステップ
ST46)。さらに受信開始タイミング生成部14は、
この算出した受信タイミングとステップST43で取り
込んだ受信継続時間情報が示す次の同期確立用データの
受信タイミングでの受信継続時間とに基づいて、次の同
期確立用データの受信タイミングの開始タイミングを算
出する(ステップST47)。
【0062】そしてこの後に受信開始タイミング生成部
14は、この算出した受信開始タイミングが到来するの
を待つ(ステップST48)。このとき受信開始タイミ
ング生成部14は、受信開始タイミングの到来を監視す
るための時間管理の大半は低速クロックに基づいて行
い、受信開始タイミングの到来直前から高速クロックに
基づいて細かいタイミングの管理を行う。そして受信開
始タイミング生成部14が高速クロックを使用しない期
間には、高速クロック発振器4の動作は停止される。
【0063】さて、受信開始タイミングが到来したなら
ば受信開始タイミング生成部14は、受信部3に対して
受信開始タイミング通知を出力する(ステップST4
9)。
【0064】これにより受信部3では前述したように同
期確立用データの受信動作が開始されることとなる。
【0065】そこで受信開始タイミング生成部14は、
ステップST49で受信開始タイミング通知を出力した
ならばステップST41に戻り、上述のように開始され
た受信動作の結果として受信部3から出力される同期タ
イミング情報の到来を待つ。
【0066】以上のように本実施形態によれば、受信部
3にて同期タイミングが検出されたことに応じて次の同
期確立用データ受信のための受信開始タイミングの算出
時における温度に応じて補正した低速クロック計測結果
を受信開始タイミングの算出に用いるので、低速クロッ
ク計測を頻繁に行わなくとも、温度変化による低速クロ
ックの変化を補償して受信タイミングを小さな誤差で判
定することが可能である。このように小さな誤差で受信
タイミングが判定できるから、受信継続時間に含めるマ
ージンを最小限に抑えることが可能で、消費電力のさら
なる低減を図ることが可能である。
【0067】また本実施形態によれば、受信部3にて同
期タイミングが検出されたことに応じて次の同期確立用
データ受信のための受信継続時間の算出時における温度
に応じたクロック変動量を考慮して受信継続時間を決定
するので、例えばクロック変動量が大きくなる環境下で
は受信継続時間を大きくして同期確立用データ受信の確
実性を高め、またクロック変動量が小さい環境下では受
信継続時間を小さくして消費電力のさらなる低減を図る
ことが可能である。
【0068】(第2の実施形態)続いて本発明の第2実
施形態に係る受信タイミング制御装置について説明す
る。
【0069】本実施形態の受信タイミング制御装置は、
概略のブロック構成は図1に示した前述の第1実施形態
の受信タイミング制御装置1と同様である。そして本実
施形態の受信タイミング制御装置が前記第1実施形態の
受信タイミング制御装置1と異なる点は、クロック誤差
予測部12での処理内容にある。
【0070】すなわち本実施形態でクロック誤差予測部
12は、電源が投入された後に図7に示す動作を開始し
たならば、この動作を繰り返し実行する。
【0071】図7に示すようにクロック誤差予測部12
はまず、温度センサ6が出力する温度情報を取り込み
(ステップST51)、この新たに取り込んだ温度情報
により自己が保持している統計情報を更新する(ステッ
プST52)。ここで統計情報とは、過去における温度
の変化の様子を示す情報である。
【0072】続いてクロック誤差予測部12は、上記更
新した統計情報に基づいて、現在から一定時間が経過し
たタイミングでの温度を次受信タイミング温度として予
測する(ステップST53)。なお上記一定時間は、例
えば同期確立用データの受信周期である。
【0073】次にクロック誤差予測部12は、低速クロ
ック計測部11が出力する計測時温度情報を取り込む
(ステップST54)。
【0074】続いてクロック誤差予測部12は、ステッ
プST53で予測した次受信タイミング温度と計測時温
度情報が示す計測時温度との温度差および低速クロック
発振器5の温度特性などに基づいて計測結果補正値を算
出する(ステップST55)。なお計測結果補正値と
は、低速クロック計測部11が低速クロック計測を行っ
た最新のタイミングから温度変動があった場合には低速
クロックが変化しており、低速クロック計測部11が現
在出力している計測結果値に誤差が生じているので、こ
の計測結果値の誤差を補正して次受信タイミング温度に
応じた計測結果値を得るための補正値である。
【0075】続いてクロック誤差予測部12は、ステッ
プ53で予測した次受信タイミング温度と低速クロック
発振器5の温度特性などに基づいてクロック変動量を算
出する(ステップST56)。なおクロック変動量と
は、ある温度におけるクロックの変動範囲を示すもので
あるが、ここでは現在温度から次受信タイミング温度ま
での温度変化に伴うクロックの変動範囲の変化を考慮し
てクロック変動量を求める。
【0076】そしてクロック誤差予測部12は、以上の
ステップST51乃至ステップST56の処理を繰り返
し行うことで、常に現在温度に応じた計測結果補正値お
よびクロック変動量を算出し、これらをリアルタイムに
出力する。
【0077】さて、以上のようにクロック誤差予測部1
2は、同期タイミングとは非同期に次受信タイミング温
度の予測をステップST53で行っているのであり、こ
こで予測される次受信タイミング温度は多くの場合は本
来の次受信タイミングにおける温度を表してはいない。
しかしながら、クロック変動量および計測結果補正値が
受信継続時間生成部13および受信開始タイミング生成
部14により取り込まれるのは受信部3にて同期タイミ
ングが検出されたタイミングであるから、その時点での
クロック変動量および計測結果補正値に反映されている
次受信タイミング温度は同期タイミングが検出されたタ
イミングから同期確立用データの受信周期が経過したタ
イミング、すなわち次受信タイミングに近いタイミング
の温度となっている。なお、実際の同期タイミングと、
この同期タイミングが受信部3により判定されるタイミ
ングとは時間差があるが、これは微少でありその間の温
度変化は無視できるが、上記の時間差を考慮してステッ
プST53での使用する一定時間を設定しておけば、実
際の同期タイミングの予測温度を考慮したより適切なク
ロック変動量および計測結果補正値を算出することもで
きる。
【0078】このように本実施形態によれば、温度変化
の統計をとってこの統計に基づいて次受信タイミングに
おける温度を予測し、これを考慮したクロック変動量お
よび計測結果補正値を受信継続時間および受信タイミン
グの算出に用いるので、受信継続時間および受信タイミ
ングをさらに適正に決定することができる。
【0079】(第3の実施形態)続いて本発明の第3実
施形態に係る受信タイミング制御装置について説明す
る。
【0080】本実施形態の受信タイミング制御装置は、
概略のブロック構成は図1に示した前述の第1実施形態
の受信タイミング制御装置1と同様である。そして本実
施形態の受信タイミング制御装置が前記第1実施形態の
受信タイミング制御装置1と異なる点は、クロック誤差
予測部12での処理内容にある。
【0081】すなわち本実施形態でクロック誤差予測部
12は、電源が投入された後に図8に示す動作を開始し
たならば、この動作を繰り返し実行する。
【0082】図8に示すようにクロック誤差予測部12
はまず、温度センサ6が出力する温度情報を取り込み
(ステップST61)、この新たに取り込んだ温度情報
により自己が保持している統計情報を更新する(ステッ
プST62)。ここで統計情報とは、過去における温度
の変化の様子を示す情報である。
【0083】続いてクロック誤差予測部12は、上記更
新した統計情報に基づいて、現在から一定時間が経過し
たタイミングまでの温度推移を予測する(ステップST
63)。なお上記一定時間は、例えば同期確立用データ
の受信周期である。
【0084】次にクロック誤差予測部12は、低速クロ
ック計測部11が出力する計測時温度情報を取り込む
(ステップST64)。
【0085】続いてクロック誤差予測部12は、ステッ
プST63で予測した温度推移と計測時温度情報が示す
計測時温度との温度差の推移および低速クロック発振器
5の温度特性などに基づいて計測結果補正値を算出する
(ステップST65)。なお計測結果補正値とは、低速
クロック計測部11が低速クロック計測を行った最新の
タイミングから温度変動があった場合には低速クロック
が変化しており、低速クロック計測部11が現在出力し
ている計測結果値に誤差が生じているので、この計測結
果値の誤差を温度推移を考慮して補正した計測結果値を
得るための補正値である。
【0086】続いてクロック誤差予測部12は、ステッ
プ63で予測した温度推移と低速クロック発振器5の温
度特性などに基づいてクロック変動量を算出する(ステ
ップST66)。なおクロック変動量とは、ある温度に
おけるクロックの変動範囲を示すものであるが、ここで
は現在温度から次受信タイミング温度までの温度推移に
伴うクロックの変動範囲の推移を考慮して、一定時間内
の総合的なクロック変動量を求める。
【0087】そしてクロック誤差予測部12は、以上の
ステップST61乃至ステップST66の処理を繰り返
し行うことで、常に温度推移を考慮した計測結果補正値
およびクロック変動量を算出し、これらをリアルタイム
に出力する。
【0088】さて、以上のようにクロック誤差予測部1
2は、同期タイミングとは非同期に一定時間内の温度推
移の予測をステップST63で行っているのであり、こ
こで予測される温度推移は多くの場合は本来の受信周期
における温度推移を表してはいない。しかしながら、ク
ロック変動量および計測結果補正値が受信継続時間生成
部13および受信開始タイミング生成部14により取り
込まれるのは受信部3にて同期タイミングが検出された
タイミングであるから、その時点でのクロック変動量お
よび計測結果補正値に反映されている温度推移は受信周
期の温度推移にほぼ一致する。なお、実際の同期タイミ
ングと、この同期タイミングが受信部3により判定され
るタイミングとは時間差があるが、これは微少でありそ
の間の温度推移のずれは無視できるが、上記の時間差を
考慮してステップST63での使用する一定時間を設定
しておけば、実際の次受信タイミングまでの期間におけ
る温度推移を考慮したより適切なクロック変動量および
計測結果補正値を算出することもできる。
【0089】このように本実施形態によれば、温度変化
の統計をとってこの統計に基づいて次受信タイミングま
での温度推移を予測し、これを考慮したクロック変動量
および計測結果補正値を受信継続時間および受信タイミ
ングの算出に用いるので、受信継続時間および受信タイ
ミングをさらに適正に決定することができる。
【0090】なお、本発明は前記各実施形態に限定され
るものではない。例えば前記各実施形態では、受信開始
タイミングおよび受信継続時間の双方に関する補正を行
うこととしているが、いずれか一方のみの補正を行うの
みであっても良い。
【0091】また前記各実施形態では、低速クロック計
測部11を有し、受信開始タイミングの補正のためにこ
の低速クロック計測部11の計測結果値を補正すること
としているが、低速クロック計測部11を備えない構成
とすることも可能であり、この場合にクロック誤差予測
部12は、低速クロックの温度による変化を補償するよ
うな補正値を算出して受信開始タイミング生成部14に
与えるようにする。
【0092】また前記各実施形態では、クロック誤差予
測部12は受信継続時間生成部13での受信継続時間の
算出や受信開始タイミング生成部14での受信開始タイ
ミングの算出の動作とは非同期にクロック変動量および
計測結果補正値の算出動作を行うようにしているが、例
えば同期タイミング情報をトリガとして取り込んで、受
信継続時間や受信開始タイミングの算出動作と同期して
クロック変動量および計測結果補正値の算出動作を行う
ようにしても良い。
【0093】また前記各実施形態では、低速クロック計
測部11、クロック誤差予測部12、受信継続時間生成
部13および受信開始タイミング生成部14の各部がそ
れぞれ独自に動作することとしているが、例えばCPU
2または別途設けたCPUにより各部の動作を総括制御
して各部の動作タイミングを合わせるようにしても良
い。
【0094】このほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々の変形実施が可能である。
【0095】
【発明の効果】本発明によれば、温度変動に伴うクロッ
ク周波数の変化を判定して、これを考慮して次受信開始
タイミングを決定して、この時受信開始タイミングの到
来を監視するようにしたので、温度変動に伴うクロック
周波数の変化に起因する計測時間のずれが補償されて、
より正確に次に同期確立用データの受信を開始すべきタ
イミングの到来を正確に監視することができ、この結
果、受信タイミングの管理に係る処理のための消費電力
を増大させることなしに、受信継続時間に含ませるマー
ジンを低減して受信継続時間の短縮を図ることが可能
で、これにより適用先の受信装置でのさらなる消費電力
の低減を図ることが可能な受信タイミング制御装置とな
る。
【0096】また別の本発明によれば、クロック源の周
囲温度に応じた温度変動に無関係なクロック周波数の変
動を判定して、これを考慮して次受信タイミングにおけ
る受信継続時間を決定することとしたので、クロック周
波数の変動に起因する計測時間のずれ量を考慮した適切
な値となるように受信継続時間を可変設定することが可
能で、この結果、受信タイミングの管理に係る処理のた
めの消費電力を増大させることなしに、受信継続時間に
含ませるマージンを低減して受信継続時間の短縮を図る
ことが可能で、これにより適用先の受信装置でのさらな
る消費電力の低減を図ることが可能な受信タイミング制
御装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る受信タイミング制
御装置の要部構成を示すブロック図。
【図2】図1中の受信部3による間欠受信動作時の動作
手順を模式的に示すフローチャート。
【図3】図1中の低速クロック計測部11の動作手順を
模式的に示すフローチャート。
【図4】図1中のクロック誤差予測部12の第1実施形
態における動作手順を模式的に示すフローチャート。
【図5】図1中の受信継続時間生成部13の動作手順を
模式的に示すフローチャート。
【図6】図1中の受信開始タイミング生成部14の動作
手順を模式的に示すフローチャート。
【図7】図1中のクロック誤差予測部12の第2実施形
態における動作手順を模式的に示すフローチャート。
【図8】図1中のクロック誤差予測部12の第3実施形
態における動作手順を模式的に示すフローチャート。
【図9】同期確立用データ受信時のタイミング図。
【符号の説明】
1…受信タイミング制御装置 2…CPU 3…受信部 4…高速クロック発振器 5…低速クロック発振器 6…温度センサ 11…低速クロック計測部 12…クロック誤差予測部 13…受信継続時間生成部 14…受信開始タイミング生成部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信装置から所定の周期で間欠的に送ら
    れてくる同期確立用データの到来タイミングを検出して
    そのタイミングに基づいて前記送信装置との同期を確立
    する受信装置に用いられ、この受信装置で前記同期確立
    用データの到来タイミングが検出されたことに応じて、
    その検出された到来タイミングに基づいて次受信開始タ
    イミングを決定し、その受信開始タイミングの到来を前
    記同期確立用データとは非同期な所定のクロック源によ
    り生成されたクロックに基づいて監視する受信開始タイ
    ミング生成手段を備えた受信タイミング制御装置におい
    て、 次受信開始タイミングの決定時に、前記クロック源の周
    囲温度に関する所定の情報に基づいて温度変化に伴う前
    記クロックの周波数誤差を判定する周波数誤差判定手段
    を備えるとともに、 前記受信開始タイミング生成手段を、前記周波数誤差判
    定手段により判定された周波数誤差を考慮して次受信開
    始タイミングを決定するものとしたことを特徴とする受
    信タイミング制御装置。
  2. 【請求項2】 前記周波数誤差判定手段は、次受信開始
    タイミングの決定時現在における前記クロック源の周囲
    温度に基づいて前記クロックの周波数誤差を判定するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の受信タイミング制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記周波数誤差判定手段は、前記クロッ
    ク源の周囲温度の統計をとり、この統計に基づいて次回
    の受信タイミングにおける前記クロック源の周囲温度を
    予測し、この予測した周囲温度と次受信開始タイミング
    の決定時現在における前記クロック源の周囲温度とに基
    づいて前記周波数誤差を判定することを特徴とする請求
    項1に記載の受信タイミング制御装置。
  4. 【請求項4】 前記周波数誤差判定手段は、前記クロッ
    ク源の周囲温度の統計をとり、この統計に基づいて次受
    信タイミングまでの期間における前記クロック源の周囲
    温度の推移を予測し、この予測した温度推移に基づいて
    前記周波数誤差を判定することを特徴とする請求項1に
    記載の受信タイミング制御装置。
  5. 【請求項5】 送信装置から所定の周期で間欠的に送ら
    れてくる同期確立用データの到来タイミングを検出して
    そのタイミングに基づいて前記送信装置との同期を確立
    する受信装置に用いられ、この受信装置で前記同期確立
    用データの到来タイミングが検出されたことに応じて、
    その検出された到来タイミングに基づいて次受信開始タ
    イミングを決定し、その受信開始タイミングの到来を前
    記同期確立用データとは非同期な所定のクロック源によ
    り生成されたクロックに基づいて監視する受信タイミン
    グ制御装置において、 次受信開始タイミングの決定時に、前記クロック源の周
    囲温度に関する所定の情報に基づいて前記クロックの周
    波数変動量を予測する周波数変動量判定手段と、 この周波数変動量判定手段により判定された周波数変動
    量を考慮して次受信タイミングにおいて前記受信装置が
    前記同期確立用データの受信を継続する期間を決定する
    受信継続時間決定手段とを具備したことを特徴とする受
    信タイミング制御装置。
  6. 【請求項6】 前記周波数変動量判定手段は、次受信開
    始タイミングの決定時現在における前記クロック源の周
    囲温度に基づいて前記クロックの周波数変動量を判定す
    ることを特徴とする請求項5に記載の受信タイミング制
    御装置。
  7. 【請求項7】 前記周波数変動量判定手段は、前記クロ
    ック源の周囲温度の統計をとり、この統計に基づいて次
    回の受信タイミングにおける前記クロック源の周囲温度
    を予測し、この予測した周囲温度と次受信開始タイミン
    グの決定時現在における前記クロック源の周囲温度とに
    基づいて前記周波数変動量を判定することを特徴とする
    請求項5に記載の受信タイミング制御装置。
  8. 【請求項8】 前記周波数誤差判定手段は、前記クロッ
    ク源の周囲温度の統計をとり、この統計に基づいて次受
    信タイミングまでの期間における前記クロック源の周囲
    温度の推移を予測し、この予測した温度推移に基づいて
    前記周波数変動量を判定することを特徴とする請求項5
    に記載の受信タイミング制御装置。
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