JP2002140964A - ガス絶縁断路装置 - Google Patents

ガス絶縁断路装置

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JP2002140964A
JP2002140964A JP2000333406A JP2000333406A JP2002140964A JP 2002140964 A JP2002140964 A JP 2002140964A JP 2000333406 A JP2000333406 A JP 2000333406A JP 2000333406 A JP2000333406 A JP 2000333406A JP 2002140964 A JP2002140964 A JP 2002140964A
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drive shaft
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cam
fixed
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Hiroshi Murase
洋 村瀬
Mitsuru Toyoda
充 豊田
Toshiaki Honma
利明 本間
Kenichi Nojima
健一 野嶋
Yoshiaki Amita
芳明 網田
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Original Assignee
Toshiba Corp
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H31/00Air-break switches for high tension without arc-extinguishing or arc-preventing means
    • H01H31/003Earthing switches
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H3/00Mechanisms for operating contacts
    • H01H3/32Driving mechanisms, i.e. for transmitting driving force to the contacts
    • H01H3/42Driving mechanisms, i.e. for transmitting driving force to the contacts using cam or eccentric
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H33/00High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
    • H01H33/02Details
    • H01H33/42Driving mechanisms

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  • Gas-Insulated Switchgears (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動軸にレバーを固定した状態でカムの所定
位置を通すことにより、駆動機構の組立を容易とし、組
立コストの低減化、構成のコンパクト化並びに組立精度
の向上に寄与する優れたガス絶縁断路装置を提供する。 【解決手段】 シールド導体24には可動電極15,1
6,17の駆動機構25が収納されている。駆動機構2
5は絶縁性ガスの気密を保ちつつ接地金属容器2を貫通
する回転可能な駆動軸11と、駆動軸11に固定される
棒状もしくは板状のレバー29〜34と、可動電極1
5,16,17に機械的に接続され駆動軸11によるレ
バー29〜34の回転運動を直線状の往復運動に変換す
る板状のカム26,27,28とから構成されている。
これらカム26,27,28にはレバー29〜34が通
り抜け可能な切欠き部46が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断路器や接地装置
となる接点が配置されたガス絶縁断路装置に係り、特
に、接点を構成する可動電極の駆動機構としてレバーと
カムとが設けられたガス絶縁断路装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、電力用開閉装置の分野では、絶縁
性ガスを充填した接地金属容器内に多数のスイッチ類を
備えたガス絶縁開閉装置が主流となっている。例えば、
遮断器と主母線との間、あるいは遮断器と送電線との間
などにはガス絶縁断路装置が用いられている。ここで、
米国特許5841087号公報に記載されたガス絶縁断
路装置を代表的な従来例として、図10、図11を参照
して具体的に説明する。図10は従来のガス絶縁断路装
置の正面断面図(図11のI−I断面図)、図11は同
じく側面断面図(図10のII−II断面図)である。
【0003】図10に示すように、ガス絶縁断路装置1
には接地金属容器2が設けられている。接地金属容器2
には絶縁性ガスであるSF6ガスが充填されている。接
地金属容器2にはフランジ3,4が形成され、ここに絶
縁スペーサ52,53が取付けられている。絶縁スペー
サ52,53には固定電極7,8が固定されている。ま
た図11に示すように、接地金属容器2にはフランジ
5,6が形成されており、フランジ5には接地金属容器
2と電気的に接続された固定電極9が固定され、フラン
ジ6には金属製の蓋10が取付けられている。蓋10に
は接地金属容器2内部に向って中空の絶縁筒12が固定
されており、絶縁筒12の中空部分には駆動軸11が通
されている。駆動軸11は接地金属容器2の外部から内
部に絶縁性ガスの気密を保ちつつ蓋10に貫通されてい
る。
【0004】図10において、符号15,16,17は
円柱状の可動電極であり、それぞれ固定電極7,8,9
と対を成して接点18,19,20を形成するようにな
っている。主母線の導体は固定電極7,8にそれぞれ接
続され得る。したがって2つの接点18,19は主母線
選択断路器の役割を果たす。また、固定電極9は接地電
位なので接点20は接地装置となる。なお、可動電極1
5,16,17は、ここでは図示されていない摺動接触
子及び金属容器からなるシールド導体24を介して電流
端子13に電気的に接続されている。電流端子13は本
装置を、ここでは図示されていない別の装置、例えば遮
断器と接続するものである。
【0005】ところで、シールド導体24は電気的絶縁
を保って接地金属容器2に固定されている。このシール
ド導体24内には駆動機構25が収納されている。駆動
機構25は、駆動軸11の回転駆動力を可動電極15,
16,17に伝達し、可動電極15,16,17を接点
18,19,20の軸方向に移動させる機構であり、前
記駆動軸10と、カム26,27,28と、レバー2
9,30,31,32,33,34とから構成されてい
る。カム26,27,28は可動電極15,16,17
のそれぞれに接続され、両面に円弧状の溝が形成されて
いる。レバー29〜34は、3つのカム26,27,2
8に対応して、29と30、31と32、33と34と
いう2個一対の3組に分けられている。2個のレバーは
駆動軸11の回転方向に対して互いに異なる角度で駆動
軸11に固定されている。各レバー29〜34の先端部
にはピンが設置されており、該ピンがカム26,27,
28の両面の溝に係合されている。つまり、2個一対の
レバー29と30、31と32、33と34はそれぞ
れ、カム26,27,28を挟むようにして配置されて
いる。
【0006】駆動機構25では駆動軸11の回転に伴っ
てレバー29〜34が回転し、各レバー29〜34先端
部のピンがカム26,27,28の溝に沿って移動す
る。このようなレバー29〜34とカム26,27,2
8との相互作用によって回転運動が直線状の往復運動に
変換される。このため、可動電極15,16,17が接
点18,19,20の軸方向に移動し、接点18,1
9,20は開閉動作を行うことができる。なお、カム2
6,27,28には駆動軸11が通過できる程度の幅を
持つ細長い穴45が形成されており、この中に駆動軸1
1を通すことでカム26,27,28が直線状の往復運
動をするための一つの支点の働きを持たせている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ように構成されたガス絶縁断路装置においては、次のよ
うな問題点があった。すなわち、駆動軸11にレバー2
9〜34を固定した状態ではカム26,27,28の細
長い穴45を通すことができない。したがって、駆動機
構25の組立は、駆動軸11に対して端の方から、レバ
ー、カム、レバーという順番で3組、入れ込んでいく。
そして、レバー29〜34先端部のピンとカム26,2
7,28の溝とを係合させつつ、レバー29〜34を駆
動軸11側に、カム26,27,28を可動電極15,
16,17側に固定していかなくてはならない。このこ
とは組立手順が複雑になることを意味しており、組立作
業にはかなりの労力を必要とした。
【0008】また、上記従来例では駆動軸11とシール
ド導体24を同一の構造物(この場合では蓋10)に固
定しているので、これらを接地金属容器2の外部で組立
てておき、その後、接地金属容器2内に設置することが
できる。ところが、駆動軸11とシールド導体24とを
別々の構造物に固定する場合には、接地金属容器2内で
組立てる必要が生じるなど、組立作業が極めて困難とな
る。しかも、組立手順が多いということは部材数もそれ
に比例して多くなり、構成が複雑化し易い。そこで従来
より、構成のコンパクト化が求められている。さらに、
多数の部材を含む装置には部材同士の位置関係を正確に
することが重要であり、組立精度の向上が望まれてい
る。
【0009】また、従来技術では、断路器となる2つの
接点18,19間にはガス区分が無く、接点18,19
は同一のガス区画に設置されている。この状態では2重
母線に対し接点18,19がそれぞれ、他の接点を介す
ることなく接続されることになる。このため、一方の母
線に雷撃があって断路装置に進入し、この断路装置で絶
縁破壊が発生して地絡した場合、事故が発生したガス区
画では他の接点を介することなく接続されている全ての
系統が送電不可能になる。すなわち、接点18,19間
にガス区分が無いため、一方の母線に雷撃があれば2重
母線の両方とも停止することになる。これでは、一方の
母線が送電不能となっても他方の母線で送電を可能とす
るように構成された2重母線はその意義を失うことにな
る。
【0010】以上述べたように従来技術では、駆動機構
の組立工数が多く、組立作業が面倒であった。このた
め、作業時間が延びて組立コストが高かった。また、構
成のコンパクト化や組立精度の向上が求められていた。
さらには、2つの断路器からなる接点を有する場合、接
点間にガス区分がないので、2重母線構成の送電系統に
適用することができなかった。
【0011】本発明はかかる従来の事情に対処して提案
されたものであり、主たる目的は、駆動軸にレバーを固
定した状態でカムの所定位置を通すことにより、駆動機
構の組立を容易とし、組立作業時間を短縮して組立コス
トの低減化を図ると共に、構成のコンパクト化並びに組
立精度の向上に寄与する優れたガス絶縁断路装置を提供
することにある。また、本発明の他の目的は、2つの断
路器接点間にガス区分を施すことにより2重母線構成の
送電系に適用できる、すなわち2重母線構成の意味を損
なうことなく母線選択の用途に適用できるガス絶縁断路
装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、絶縁性ガスを充填した接地金属容器内に
は、固定電極と移動可能な可動電極とからなる開閉可能
な接点が配置されると共に、金属容器からなるシールド
導体が電気的絶縁を保って固定され、前記シールド導体
には前記可動電極を前記接点の軸方向に移動させる駆動
機構が収納され、この駆動機構は、前記絶縁性ガスの気
密を保ちつつ前記接地金属容器を貫通する回転可能な駆
動軸と、前記駆動軸に固定される棒状もしくは板状のレ
バーと、前記可動電極に機械的に接続され前記駆動軸に
よる前記レバーの回転運動を直線状の往復運動に変換す
る板状のカムとから構成されたガス絶縁断路装置におい
て、次のような技術的特徴を有している。
【0013】請求項1の発明は、前記カムには前記レバ
ーが通り抜け可能な切欠き部が形成されたことを特徴と
している。以上の請求項1の発明では、レバーがカムに
形成された切欠き部を通り抜けることができるので、予
め駆動軸にレバーを固定しておいても、この駆動軸をカ
ムに差込むことができ、所定のカムにレバーが達したと
ころで駆動軸を固定することが可能となる。したがっ
て、駆動機構の組立作業が簡単になり、組立作業時間を
短縮化して組立コストを大幅に削減することができる。
また、組立工数が少なくて済むため、駆動機構のコンパ
クト化を実現し易く、優れた組立精度の確保も容易であ
る。
【0014】請求項2の発明は、請求項1記載のガス絶
縁断路装置において、前記レバーは前記カムの切欠き部
を形成した空間に配置されたことを特徴としている。以
上の請求項2の発明では、前記カムの切欠き部にレバー
を配置したので、空間の有効利用が可能となり、無駄な
空間を無くして駆動機構をコンパクトに薄くすることが
できる。したがって、駆動機構の寸法のうち、駆動軸の
軸方向の寸法を小さくしたいときに有利となる。また、
元々レバーが切欠き部に収納される構造であることか
ら、駆動軸に固定されたレバーは容易にカムの切欠き部
を通過することができる。
【0015】請求項3の発明は、請求項1記載のガス絶
縁断路装置において、前記レバーは前記駆動軸への固定
部分が前記カムの切欠き部を形成した空間の外部に配置
されたことを特徴としている。以上の請求項3の発明で
は、駆動軸に対するレバーの固定部分をカムの切欠き部
の空間の外に出しているため、カムの切欠き部にレバー
における駆動軸への固定部分、つまりレバーと駆動軸と
の結合部分を収納する必要がなくなり、同じ大きさのカ
ムでもストロークを大きく取ることが可能となる。した
がって、駆動機構の寸法のうち、駆動軸に垂直な方向の
幅を小さくしたいときに有利となる。
【0016】請求項4の発明は、請求項1、2または3
記載のガス絶縁断路装置において、前記カムは1つの前
記可動電極に2枚接続されたことを特徴とする。以上の
請求項4の発明では、1つの可動電極に2枚のカムを接
続することにより、駆動軸の回転角に関して可動電極が
形成する接点の閉極と開極の角度範囲を制御することが
できる。例えば、開極の角度範囲を広く取り、閉極の角
度範囲を狭く取り、駆動軸の狭い回転範囲で開極→閉極
→開極の動作を完了することが可能となる。このため、
断路器を構成する接点と接地装置を構成する接点という
2種類の接点を設けた場合に、各接点における可動電極
が同時に動いている状況をなくすことができる。したが
って、断路器の開極途中に再点弧サージの過電圧が発生
しても、閉極動作を開始した接地装置側の可動電極に対
して前記過電圧が印加される心配がない。これにより、
装置に地絡事故に発生するといった危険性を完全に排除
することができ、信頼性が大きく向上する。
【0017】請求項5の発明は、請求項4記載のガス絶
縁断路装置において、前記2枚のカムは同一形状の前記
切欠き部が形成されて夫々の表面を向き合わせて前記可
動電極に接続され、前記2枚のカムに対応して同一形状
の2個のレバーが前記駆動軸の回転方向に異なる角度で
固定されたことを特徴とするものである。以上の請求項
5の発明では、駆動軸の回転角に対する可動電極の動作
が右回りと左回りで同一となるため、駆動軸の回転方向
に関係なく、接点は同一の閉極/開極特性を得ることが
できる。これにより、右回りと左回りの両方を組み合せ
た駆動が可能となり、目的の状態への移行を最少の回転
角で済ませることができる。
【0018】請求項6の発明は、請求項4または5記載
のガス絶縁断路装置において、前記2枚のカムの間には
仕切り板が設置されたことを特徴としている。以上の請
求項6の発明では、駆動軸が回転した時、2枚のカム間
に仕切り板が存在するため、一方のカムと相互作用をす
るレバーが隣接するカムの切欠き部へずれて進入するこ
とがない。このため、一方のカムと相互作用をすべきレ
バーが、誤って他方のカムと相互作用をしてしまうとい
った不具合を確実に防止することができる。この結果、
駆動機構の動作精度が向上し、高い信頼性を得ることが
できる。
【0019】請求項7の発明は、請求項6記載のガス絶
縁断路装置において、前記仕切り板は前記シールド導体
に固定されたことを特徴とする。以上の請求項7の発明
では、仕切り板をシールド導体に固定することで、2枚
のカムは仕切り板の表面及び裏面の方向に沿って動くこ
とになり、駆動軸の軸方向に変位することを防止でき
る。これにより2枚のカムはスムーズな直線運動が可能
となる。
【0020】請求項8の発明は、請求項6記載のガス絶
縁断路装置において、前記2枚のカムには2つの接続ピ
ンが固定され、これら接続ピンはその間隔が前記仕切り
板の幅と等しく、前記仕切り板の側面を挟むように構成
されたことを特徴としている。以上の請求項8の発明で
は、仕切り板の側面を2つの接続ピンが挟む構造とする
ことにより、2枚のカムは仕切り板の側面に沿って動く
ことになる。したがって、仕切り板の側面に対する垂直
方向への変位を防止でき、カムはスムーズな直線運動が
可能となる。
【0021】請求項9の発明は、請求項6、7または8
記載のガス絶縁断路装置において、前記可動電極は前記
仕切り板と同程度の厚みを有する板状の部材から構成さ
れたことを特徴とするものである。以上の請求項9の発
明では、可動電極を板状とし、その厚みは仕切り板と同
程度にしているので、2つのレバーの駆動軸への設置角
度が90度を越える場合に、一方のレバーがカムとこれ
に接続された可動電極を引き戻し、接点を開極しようと
するとき、他方のレバーはカムの切欠き部から外れ、可
動電極と重なる位置にきたとしても、切欠き部から外れ
たレバーが可動電極にぶつかることなく回転することが
できる。このような構造とすることで、接点の開極範囲
を広くし、閉極の範囲を狭くすることができる。これ
は、駆動軸の狭い回転範囲で、開極→閉極→開極の動作
を完了することを意味している。したがって、断路器を
構成する接点と接地装置を構成する接点とを設けた場合
に、各接点における可動電極が同時に動いているといっ
た状況がなくなる。この結果、断路器の開極途中に発生
する再点弧サージの過電圧が、閉極動作を開始した接地
装置の可動電極に印加され地絡事故に到るといった危険
性を完全に排除することができ、信頼性が向上する。
【0022】請求項10の発明は、請求項1、2、3、
4、5、6、7、8または9記載のガス絶縁断路装置に
おいて、前記接地金属容器にはガス区分を形成する絶縁
スペーサが配置され、前記絶縁スペーサにより区分され
た1つのガス区画に1つの前記接点が配置され、前記絶
縁スペーサには絶縁性ガスの気密を保って摺動可能な金
属棒が貫通され、前記金属棒には前記可動電極もしくは
前記可動電極及び前記カムが機械的に接続されたことを
特徴としている。以上の請求項10の発明では、絶縁ス
ペーサにてガス区分を形成し、絶縁性ガスの気密を保ち
つつ絶縁スペーサに貫通した金属棒が摺動することで接
点を開閉しているため、複数の接点があっても各接点を
別々のガス区画を設けることができる。そのため、接点
に2重母線を接続した場合、2重母線が同時に停止する
危険性はなくなり、この断路装置を2重母線構成を採用
した送電系統に組み入れても、信頼度の高い送電系統を
維持することができる。
【0023】請求項11の発明は、請求項10記載のガ
ス絶縁断路装置において、前記絶縁スペーサに前記シー
ルド導体が固定されたことを特徴としている。以上の請
求項11の発明では、絶縁スペーサにシールド導体を固
定したことで、絶縁スペーサを貫通する金属棒の軸方向
と、絶縁スペーサにおける摺動部分の軸方向とを一致さ
せることが容易となる。これにより、絶縁スペーサがガ
ス気密を保った状態で、可動電極及びカムはスムーズに
直線運動をすることが可能となる。これは、駆動機構に
対する負担や機構破壊の危険性を無くすばかりでなく、
金属棒の摺動が不自然となってガス気密が破れるといっ
た不具合を回避することができる。
【0024】請求項12の発明は、請求項10または1
1記載のガス絶縁断路装置において、前記絶縁スペーサ
に前記仕切り板が固定されたことを特徴とする。以上の
請求項12の発明では、絶縁スペーサに仕切り板を固定
したことで、前記請求項11の発明と同じく、絶縁スペ
ーサを貫通する金属棒の軸方向と絶縁スペーサの摺動部
分の軸方向とを容易に一致させることができる。これに
より、可動電極及びカムは絶縁スペーサのガス気密を保
った状態でスムーズな直線運動が可能となり、駆動機構
への負担軽減とガス気密の信頼度向上に寄与することが
できる。さらに、請求項12の発明によれば、カムと可
動電極の接続を解除するとき、絶縁スペーサに仕切り板
を取付けたまま、絶縁スペーサを駆動機構から取外すこ
とができる。これは、断路装置の不具合時に2重母線の
送電を停止させることなく断路装置を復旧する上で有効
となる。
【0025】請求項13の発明は、請求項10、11ま
たは12記載のガス絶縁断路装置において、前記駆動軸
に自在継手が取付けられたことを特徴としている。一般
に、カムの直線状の往復運動の方向を決定する要素と、
駆動軸の軸方向を決定する要素とは異なることが多い。
すなわち、可動電極もしくは可動電極及びカムに接続し
た金属棒が絶縁スペーサに貫通されているため、カムの
往復運動の方向は絶縁スペーサにより決定される。これ
に対して駆動軸の軸方向は駆動軸を取付ける接地金属容
器のフランジ部分により決定される。したがって、工作
精度や組立精度の関係上、カムの往復運動の方向と駆動
軸の軸方向とが好ましい関係からずれることが十分にあ
り得る。そこで請求項13の発明では、駆動軸に取付け
た自在継手の働きにより、駆動軸の軸方向を修正し、駆
動軸の軸方向をカムの往復運動の方向に対応させること
ができる。このため、カムの往復運動の方向と駆動軸の
軸方向との位置関係を常に良好に保つことができ、駆動
軸のスムーズな回転を実現することができる。
【0026】請求項14の発明は、請求項13記載のガ
ス絶縁断路装置において、前記駆動軸と前記レバーとの
結合部分が前記シールド導体に支えられ、前記駆動軸の
一端部に前記自在継手に接続されたことを特徴とするも
のである。以上の請求項14の発明では、駆動軸とレバ
ーとの結合部分をシールド導体で支持するため、カム及
び可動電極の直線往復運動の方向を決定する要素と、駆
動軸の軸方向を決定する駆動軸支持部分とを近くに位置
させることができ、両方向を良好な状態となるように調
整することが容易となる。したがって、駆動軸のスムー
ズな回転が実現できる。
【0027】請求項15の発明は、請求項1、2、3、
4、5、6、7、8、9、10、11、12、13また
は14記載のガス絶縁断路装置において、前記接点とし
て断路器となる接点と、接地装置となる接点とが設けら
れ、これら2種類の接点は同一の前記駆動軸によって開
閉されるように構成され、前記接地装置となる接点は前
記駆動軸が前記接地金属容器を貫通する側の端部に設置
されたことを特徴とするものである。以上の請求項15
の発明では、接地装置となる接点を駆動軸が接地金属容
器を貫通する側の端部に設置したので、断路器となる接
点は駆動軸が接地金属容器を貫通していない側に位置す
ることになり、駆動軸が障害となることがなく、断路器
の入替やメンテナンスなどに関する作業性が向上する。
【0028】
【発明の実施の形態】(1)第1の実施の形態…請求項
1,2,4,5,6,7,8,10,11対応 [構成]以下、本発明の第1の実施の形態について、図
1〜図4を用いて具体的に説明する。図1は第1の実施
の形態の正面断面図(図2のI−I断面図)、図2は同
じく側面断面図(図1のII−II断面図)、図3は第1の
実施の形態における駆動機構の組立状況を示す正面図、
図4は第1の実施の形態におけるカムの構成要素である
カム板の裏面と表面の形状を示す正面図である。なお、
図10及び図11にて示した従来例と同一の部材に関し
ては同一の符号を付し説明は省略する。
【0029】図1に示すように、接地金属容器2のフラ
ンジ3,4にはガス区分を形成する絶縁スペーサ38,
39が取付けられており、接地金属容器2は2つの絶縁
スペーサ38,39により3つのガス区画に分けられて
いる。そのうち、絶縁スペーサ38の図中上側のガス区
画には固定電極7及び可動電極15からなる接点18が
配置され、絶縁スペーサ39の図中上側のガス区画には
固定電極8(図1では図示せず)及び可動電極16から
なる接点19が配置されている。また、絶縁スペーサ3
8,39の下側のガス区画には、固定電極9及び可動電
極17からなる接点20が配置されている。つまり、3
個の接点18,19,20は、ガス区分を形成する絶縁
スペーサ38,39により、それぞれ別のガス区画に設
置されている。なお、符号14,14a,14bは、可
動電極15,16,17と電流端子13とを電気的に接
続するための摺動接触子、符号21,22,23は各接
点18,19,20の中心軸である。
【0030】さらに、絶縁スペーサ38,39の下側の
ガス区画にはシールド導体24が配置されている。導体
シールド24は絶縁スペーサ38,39に固定されてい
る。導体シールド24の中には駆動機構25に収納され
ている。駆動機構25に含まれるカム26,27,28
のうち、カム26には金属棒40が接続され、この金属
棒40を介して可動電極15と接続されている。金属棒
40はガス区分を形成する絶縁スペーサ38の中心部分
に貫通され、絶縁性ガスの気密を保ちつつ摺動するよう
に構成されている。このように可動電極15とカム26
とは絶縁スペーサ38及び金属棒40により異なるガス
区画に設置されている。
【0031】また、カム27には金属棒41が接続さ
れ、この金属棒41を介して可動電極16と接続されて
いる。金属棒41はガス区分を形成する絶縁スペーサ3
9の中心部分に貫通され、絶縁性ガスの気密を保ちつつ
摺動するように構成されている。このように可動電極1
6とカム27とは絶縁スペーサ39及び金属棒41によ
り異なるガス区画に設置されている。これに対し、カム
28には可動電極17に直接接続されており、両者は同
一のガス区画に設置されている。
【0032】図2に示すように、カム26,27,28
は夫々、2枚のカム板26aと26b、27aと27
b、28aと28bから構成されており、カム板26a
と26bの間、カム板27aと27bの間、カム板28
aと28bの間には、仕切り板35,36,37が挟ま
れている。仕切り板35,36,37はいずれも導体シ
ールド24に固定されている。
【0033】続いて、各カム26,27,28の詳しい
構造について、図3、図4に示すカム26を例に取って
説明する。カム26は、中心部分に切欠き部46を有す
る同一形状のカム板26aと26bから構成されてお
り、カム板26a,26bは夫々の表面同士を向き合わ
せて接続ピン42a,42b、及び金属棒40の端部に
より、適切な間隔を保って接続されている。これらカム
板26a,26bが有する夫々の切欠き部46は、同一
形状のレバー29,30が通り抜け可能な大きさに設定
されており、その空間にレバー29,30が配置されて
いる。これらレバー29,30は駆動軸11に対して異
なる角度で固定されている。
【0034】駆動機構25では駆動軸11の回転に伴っ
てレバー29,30が回転し、その先端部が夫々のカム
板26a,26bの切欠き部46の輪郭線に沿って移動
するようになっている。このようなレバー29,30と
カム板26a,26bとの相互作用によって駆動軸11
の回転運動がカム26の直線状の往復運動に変換され
る。また、2枚のカム板26a,26bの間には仕切り
板35が設置されており、仕切り板35の両側面に沿っ
た位置に接続ピン42a,42bが仕切り板35を挟む
ように設置されている。これら接続ピン42a,42b
は、カム板26a,26bからなるカム26が直線状の
往復運動をするための一つの支点となっている。
【0035】[作用効果]以上説明した第1の実施の形
態の作用効果は次の通りである。カム26,27,28
の中心部分の切欠き部46は、下記の2点から駆動軸1
1に固定されたレバー29〜34が通り抜けることがで
きる大きさとなることがわかる。第1に、駆動軸11の
回転に伴いレバー29〜34の先端部がカム板26a,
26b,27a,27b,28a,28bの切欠き部4
6の輪郭線に沿って移動し駆動軸11の回転運動を直線
状の往復運動に変換する点、第2に、カム26,27,
28と相互作用する駆動軸11に固定されたレバー29
〜34は前記切欠き部46の空間に設置されること、こ
れらのことから、切欠き部46の大きさはレバー29〜
34が通り抜け可能であることは明らかである。
【0036】したがって、ガス絶縁断路装置1の組立時
に、レバー29〜34を予め駆動軸11に固定してお
き、カム26,27,28や可動電極15,16,17
などを含む駆動機構25を組立てた状態で、駆動軸11
をカム26,27,28に差込むことができる。そし
て、対応するカム26,27,28にレバー29〜34
が達したところで駆動軸11を固定することが可能とな
る。構成が複雑な装置において良好な組立性は装置の組
立に際して不可欠な条件となっている。第1の実施の形
態に則して言えば、良好な組立性が、接地金属容器2に
配置される4つの構造物、すなわち2個の絶縁スペーサ
38,39、導体シールド24、蓋10を、正確な位置
関係を保ちつつ組立てる上で極めて有利に働いている。
この結果、組立作業を単純化することができ、組立に際
して大きな労力は不要となる。これにより、組立作業時
間を短くし組立コストを低減することができる。また、
組立手順が少なくて済むので、構成のコンパクト化や組
立精度の向上に寄与することができる。
【0037】しかも、接地金属容器2内での駆動機構2
5の組立が可能となることから、駆動軸11と駆動機構
25を収納するシールド導体24とが異なる構造物に固
定される場合であっても、組立が不可能となることはな
い。したがって、2つの断路器の接点18,19を別々
のガス区画に設置することができる。このような良好な
組立性に基づいたガス区画形成の可能性により、2重母
線に接点18,19を接続した場合であっても、一方の
母線に雷撃があっても2重母線が同時に停止するおそれ
がない。つまり、第1の実施の形態に係るガス絶縁断路
装置を2重母線構成の送電系統に組み入れても、信頼度
の高い送電系統を維持することができる。
【0038】ところで、接点18,19を別々のガス区
画に設置するためには、上述した良好な組立性の他に、
次の2点が重要な要素となっている。1つはガス気密を
保持した状態での金属棒40,41の動作精度が高い
点、もう1つはカム26,27,28とレバー29〜3
4の相互作用における寸法誤差の裕度が大きい点であ
る。
【0039】金属棒40,41の動作精度について述べ
る前に、金属棒40,41に接続されるカム26,2
7,28の動作精度について説明する。これは、金属棒
40,41が高い動作精度を得るためには、カム26,
27,28もまた高い動作精度を持つことが不可欠だか
らである。すなわち、2枚のカム板26a,26b(2
7a,27bもしくは28a,28b)は、仕切り板3
5(36もしくは37)の正面の方向に沿って動いてい
る。そのため、仕切り板35(36もしくは37)の面
に垂直な方向に変位することを防止している。
【0040】しかも、2枚のカム板26a,26b(2
7a,27bもしくは28a,28b)を固定する2つ
のピン42a,42bが、仕切り板35(36もしくは
37)の側面を挟む構造としているので、カム26(2
7もしくは28)は仕切り板35(36もしくは37)
の側面に沿って動くことになり、仕切り板35(36も
しくは37)の側面に垂直方向に変位することを防止で
きる。これらのことから、カム26,27,28とそれ
に接続された可動電極15,16,17のスムーズな直
線運動が可能となり、優れた動作精度を獲得している。
【0041】以上のように仕切り板35,36,37は
カム26,27,28の直線状の往復運動の方向を決め
るガイドとして作用している。これら仕切り板35,3
6,37は導体シールド24に固定し、さらに導体シー
ルド24は絶縁スペーサ38,39に固定している。そ
のため、絶縁スペーサ38,39を貫通する金属棒4
0,41の軸方向と、絶縁スペーサ38,39における
金属棒40,41の摺動部分の軸方向とを一致させるこ
とが容易である。これにより、金属棒40,41はガス
気密を保った状態でスムーズに摺動することが可能とな
る。これは、駆動機構25に大きな負担をかけたり、駆
動機構25を破壊する危険性を無くすばかりでなく、接
点18,19を別々のガス区画に設置した場合に、摺動
が不自然となってガス気密が破れるといった不具合を無
くす上で極めて重要である。
【0042】続いて、カム26,27,28とレバー2
9〜34の相互作用における寸法誤差の裕度について説
明する。カム26,27,28とレバー29〜34では
カム26,27,28の切欠き部46の内側面をレバー
29〜34の先端部が押すことにより相互作用している
が、この相互作用の寸法誤差は大きな許容裕度を持って
いる。すなちわ、レバー29〜34を固定している駆動
軸11の中心軸がずれ、レバー29〜34の回転面が多
少、カム26,27,28の面とずれていてもカム板2
6a,26b,27a,27b,28a,28bの厚み
に対して大きくずれなければ、相互作用に支障を来たす
ことはない。また、レバー29〜34を切欠き部46に
丁度合う大きさよりも多少小さめとしても、その動作に
何ら支障を来たさない。このことは、カム26,27,
28における直線状の往復運動の方向を決定する要素
と、駆動軸11の軸方向を決定する要素が異なる構成に
おいても第1の実施の形態が適用できることを示してお
り、接点18,19を別々のガス区画に設置する上で重
要な要素となっている。
【0043】また、第1の実施の形態では1個の可動電
極15(16もしくは17)に対して2枚のカム板26
a,26b(27a,27bもしくは28a,28b)
を接続することにより、駆動軸11の回転角に関して可
動電極15が形成する接点18の閉極と開極の角度範囲
を制御することが可能となる。具体的には、開極の角度
範囲を狭く取り、閉極の角度範囲を広く取ることができ
る。このため、駆動軸の狭い回転範囲で開極→閉極→開
極の動作を完了することが可能となり、断路器を構成す
る接点18,19における可動電極15,16と、接地
装置を構成する接点20の可動電極17とが同時に動い
ている状況をなくすことができる。したがって、断路器
である接点18,19の開極途中に再点弧サージの過電
圧が発生した場合でも、この過電圧が、閉極動作を開始
した接地装置である接点20の可動電極17に印加され
るおそれがない。つまり、地絡事故の危険性を完全に排
除することができ、信頼性が大きく向上する。
【0044】さらに、第1の実施の形態における駆動機
構25は優れた動作性能と動作精度を併せ持っている。
すなわち、同一形状の切欠き部を有する2枚のカム板2
6a,26b(27a,27bもしくは28a,28
b)を夫々の表面を向き合わせて可動電極15(16も
しくは17)に機械的に接続し、同一形状の2個のレバ
ー29,30(31,32もしくは33,34)を駆動
軸11の回転方向に異なる角度で固定し、夫々のレバー
29,30(31,32もしくは33,34)は2枚の
カム板26a,26b(27a,27bもしくは28
a,28b)の夫々と相互作用する構成としていること
から、駆動軸11が左回りであろうと右回りであろう
と、接点18,19,20は同一の閉極/開極特性を得
ることができる。つまり、駆動軸11の回転角に対する
可動電極15(16もしくは17)の動作を回転方向に
関係なく同一とすることかできる。したがって、駆動軸
11は右回りと左回りの両方を組み合せた駆動が可能と
なる。これにより、最少の回転角で目的の状態へ移行で
きるといった高い動作性能が得られる。
【0045】また、2枚のカム板26a,26b(27
a,27bもしくは28a,28b)の間に仕切り板3
5(36もしくは37)を設置することにより、2枚の
カム板26a,26b(27a,27bもしくは28
a,28b)の間に空間を取り、駆動軸11の回転時に
一方のカム板26a,27a,28a(もしくは26
b,27b,28b)と相互作用するレバー29,3
1,33(もしくは30,32,34)が隣のカム板2
6b,27b,28b(もしくはカム板26a,27
a,28a)の切欠き部46へずれて進入することがな
い。したがって、一方のカム板26a,27a,28a
(もしくは26b,27b,28b)と相互作用をすべ
きレバー29,31,33(もしくは30,32,3
4)が、誤って他方のカム板26b,27b,28b
(もしくはカム板26a,27a,28a)と相互作用
をしてしまうといった不具合を完全に防止することがで
き、優れた動作精度を確保できる。
【0046】以上述べたように第1の実施の形態によれ
ば、ガス絶縁断路装置1の駆動機構25の組立は、駆動
軸11にレバー29〜34を固定した状態で駆動軸11
をカム26,27,28に差込み、所定の位置に達した
ところで駆動軸11を固定することができる。したがっ
て、組立作業を単純化して良好な組立性を得ることがで
き、迅速な組立が可能となり、組立コストの低減化、構
成のコンパクト化及び組立精度の向上が実現する。
【0047】また、接地金属容器2内での組立が可能と
なることから、駆動軸11と駆動機構25を収納するシ
ールド導体24とが異なる構造物に固定される場合であ
っても組立が可能となる。このような良好な組立性に加
えて、ガス気密を保持した状態での金属棒40,41の
動作精度が高い点、カム26,27,28とレバー29
〜34の相互作用における寸法誤差の裕度が大きい点か
ら、3つの接点18,19,20を別のガス区画に設置
可能となり、2重母線が同時に停止する危険性をなくす
ことができ、この断路装置を2重母線構成の送電系統に
適用可能となる。
【0048】(2)第2の実施の形態…請求項3対応 [構成]図5は本発明の第2の実施の形態による駆動機
構の組立状況を示す側面図である。駆動軸11には2つ
のレバー29a,30aが異なる角度で固定されてい
る。駆動軸11の回転に伴って夫々のレバー29a,3
0aの先端部はカム板26a,26bの切欠き部46の
輪郭線に沿って移動し、カム26を直線状の往復運動に
変換するようになっている。カム板26a,26bは金
属棒40と接続されている。第2の実施の形態の構成上
の特徴は、レバー29a,30aの一部がカム板26
a,26bの切欠き部46の空間の外に出ている点にあ
る。すなわち、レバー29a,30aを駆動軸11に固
定する基端部がカム板26a,26bの切欠き部46の
空間の外に出ている。一方、レバー29a,30aの先
端部は、切欠き部46の内部の空間に位置し、カム板2
6a,26bと相互作用をしている。
【0049】[作用効果]次に、第2の実施の形態の作
用効果について説明する。レバー29a,30aの基端
部は通常、幅広となるが、第2の実施の形態では、レバ
ー29a,30aの幅広部分と駆動軸11との結合部を
カム26の切欠き部46に収納する必要がない。したが
って、その分だけ長いレバー29a,30aと相互作用
することができる。この結果、同じ大きさのカム26で
もストロークを大きく取ることが可能となり、駆動機構
25の寸法のうち、駆動軸11に垂直な方向の幅を小さ
くしたいときに有利となる。
【0050】(3)第3の実施の形態…請求項9対応 [構成]図6は本発明の第3の実施の形態による駆動機
構の組立状況を示す正面図、図7は第3の実施の形態に
よるカムの構成要素であるカム板の裏面と表面の形状を
示す図である。図6に示すように、接点20を構成する
可動電極17aは板状、すなわち図6の紙面の左右方向
の幅を紙面の表裏方向の厚みに対して大きく取り、この
厚みは仕切り板37aの厚みと同一としている。
【0051】また、第3の実施の形態は接点20に接続
されるカム28に代えてカム43を備えている。カム4
3は図7に示すように、同一形状のカム板43a,43
bの表同士を向き合わせて、接続ピン44a,44bに
より接続されている。接続ピン44a,44bは、仕切
り板37a内側の側面に接する位置に設置されている。
カム板43a,43bの一方の端部は、可動電極17a
の分岐した端部に固定され、この可動電極17aの分岐
した端部の側面は、仕切り板37aの内側面にぴったり
合うように設計されている。なお、2個のレバー33,
34の駆動軸11への設置角度差は90°を越える角度
とする。
【0052】[作用効果]以上説明した第3の実施の形
態の作用効果を以下に説明する。2つのレバー33,3
4の駆動軸11への設置角度差が90°を越える場合、
駆動軸11が時計方向に回転すると、一方のレバー34
がカム43とこれに接続された可動電極17aを引き戻
し、接点20を開極しようとするときに他方のレバー3
3がカム43の切欠き部46から外れて可動電極17a
と重なる位置にやってくる。第3の実施の形態では、可
動電極17aが板状であるため、切欠き部46から外れ
たレバー33は可動電極17aにぶつかることなく回転
することが可能となる。
【0053】また、2つのレバー33,34の駆動軸1
1への設置角度差を大きくとることは、接点20の開極
の範囲を広くし、閉極の範囲を狭くすること、すなわち
駆動軸11の狭い回転範囲、例えば80°の回転で、開
極→閉極→開極の動作を完了することを意味している。
したがって、断路器からなる接点18,19の可動電極
15,16と、接地装置からなる接点20の可動電極1
7aが同時に動いている状況をなくすことができる。こ
れにより、断路器の開極途中に発生する再点弧サージの
過電圧が、閉極を開始した接地装置の可動電極17aに
印加され地絡事故に到るといった危険性を完全に除去で
き、信頼性の高い断路装置を得ることができる。
【0054】(4)第4の実施の形態…請求項12,1
3,14,15対応 [構成]図8は本発明の第4の実施の形態による正面断
面図(図9のI−I断面図)、図9は同じく側面断面図
(図8のII−II断面図)を示している。仕切り板35,
36は絶縁スペーサ38,39に直接固定されている。
仕切り板35,36の周囲にはシールド通電導体47,
48が設置され、導体シールド24の通電部分に差し込
むことで通電的に接続されている。導体シールド24は
本図では図示しない絶縁スペーサにより支持されてい
る。
【0055】レバー29〜34を固定した駆動軸11に
は自在継手49が設置されている。自在継手49とは、
その両側の軸がどのようにずれていても、一方の軸から
の回転運動をスムーズに他方の軸に伝達する作用を有す
る継手である。また、駆動軸11は導体シールド24の
蓋50及び導体シールド24に固定された支持板51に
より支持されている。蓋50は導体シールド24にボル
トにてネジ止めされており、ボルトを外すことにより導
体シールド24から抜取ることができるように構成され
ている。このとき、駆動軸11の蓋50による支持は外
れることになる。さらに、接地装置の接点20は導体シ
ールド24の中で、駆動軸11が接地金属容器2を貫通
する側の端部に設置されている。
【0056】[作用効果]以上のような構成を有する第
4の実施の形態の作用効果は次の通りである。すなわ
ち、仕切り板35,36はカム26,27の直線状の往
復運動の方向を決めるガイドとして作用しており、この
ような仕切り板35,36を絶縁スペーサ38,39に
固定することで、絶縁スペーサ38,39を貫通する金
属棒40,41の軸方向と、絶縁スペーサ38,39に
おける金属棒40,41の摺動部分の軸方向とを簡単に
一致させることができる。したがって、可動電極15,
16とこれに接続されたカム26,27は絶縁スペーサ
38,39のガス気密を保った状態でスムーズに直線運
動を行うことが可能となる。したがって、駆動機構25
への負担の軽減、駆動機構25及びガス気密の破壊回避
を実現することができる。さらには、カム26,27と
可動電極15,16の接続を解除するとき、絶縁スペー
サ38,39に仕切り板35,36を取付けたまま絶縁
スペーサ38,39を駆動機構25から取外すことがで
きる。
【0057】3種類の接点18,19,20を別のガス
区画に設置するとき、カム26,27の直線運動の方向
を決定する要素と、駆動軸11の軸方向を決定する要素
が異なることが多い。具体的には、カム26,27の直
線運動方向は絶縁スペーサ38,39により決定されて
おり、駆動軸11の軸方向は蓋10により決定されてい
る。このとき、工作精度や組立精度の関係上、2つの軸
が適切な関係からずれることが十分にあり得る。そこで
第4の実施の形態では、駆動軸11に設けた自在継手4
9の働きにより駆動軸11の軸方向を修正することがで
きる。したがって、カム26,27の直線運動方向と駆
動軸11の軸方向とがずれていても、駆動軸11の回転
運動をスムーズにカム26,27に確実に伝達すること
ができる。
【0058】また、駆動軸11においてレバー29〜3
4を固定している部分を、導体シールド24に支持して
いるため、カム26,27,43と可動電極15,1
6,17aの直線往復運動の方向を決定する仕切り板3
5,36,37aと、レバー29〜34が固定された部
分の駆動軸11の軸方向を決定する駆動軸11を支持す
る部分が近くに位置することになる。したがって、両方
向を良好な状態となるように調整することが容易とな
り、駆動軸11のスムーズな回転を実現することができ
る。
【0059】接地装置の接点20は、駆動軸11が接地
金属容器2を貫通する側の端に設置されることから、導
体シールド24の蓋50側には駆動軸11が貫通してい
ない。したがって、蓋50を開ければ、断路器である1
8,19側の駆動機構25が前面に位置することにな
る。この結果、不具合が発生した一方の断路器を新しい
断路器に入替える作業や、仕切り板35,36を取付け
た絶縁スペーサ38,39を所定の位置に設置する作業
を簡単に実施することが可能となり、再組立時の作業を
効率良く行うことができる。一方、不具合の発生した断
路器を取外す作業は、先述のように、カム26,27と
可動電極15,16の接続を解除することで、絶縁スペ
ーサ38,39に仕切り板35,36を取付けたまま絶
縁スペーサ38,39を駆動機構25から容易に切り離
すことができる。したがって、第4の実施の形態によれ
ば、ガス絶縁断路装置の不具合時に、不具合部分のみを
取り替えることや、2重母線の送電を停止することなく
不具合器を復旧することができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
駆動軸にレバーを固定した状態でカムの所定位置を通す
ことにより、駆動機構の組立を容易とし、組立作業時間
を短縮して組立コストの低減化を図ると共に、構成のコ
ンパクト化並びに組立精度の向上に寄与する優れたガス
絶縁断路装置を提供することができる。また、本発明に
よれば、2重母線送電系統に接続した場合に2重母線が
同時に停止することを回避でき、信頼性の高い送電系統
を維持するガス絶縁断路装置を提供ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の正面断面図(図2
のI-I 断面)。
【図2】第1の実施の形態の側面断面図(図1のII-II
断面)。
【図3】本発明の第1の実施の形態における駆動機構の
組立状況を示す正面図。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるカム板の裏
面と表面の形状を示す図。
【図5】本発明の第2の実施の形態における駆動機構の
組立状況を示す側面断面図。
【図6】本発明の第3の実施の形態における駆動機構の
組立状況を示す正面図。
【図7】第3の実施の形態におけるカムの裏面と表面の
形状を示す図。
【図8】本発明の第4の実施の形態の正面断面図(図9
のI-I 断面)。
【図9】第4の実施の形態の側面断面図(図8のII-II
断面)。
【図10】従来のガス絶縁断路装置の正面断面図(図1
1のI-I 断面)。
【図11】従来のガス絶縁断路装置の側面断面図(図1
0のII-II 断面)。
【符号の説明】
1…ガス絶縁断路装置 2…接地金属容器 3,4,5,6…フランジ 7,8,9…固定電極 10,50…蓋 11…駆動軸 12…中空絶縁筒 13…電流端子 14,14a,14b…摺動接触子 15,16,17,17a…可動電極 18,19,20…接点 21,22,23…接点の中心軸 24…導体シールド 25…駆動機構 26,27,28,43…カム 26a,26b,27a,27b,28a,28b,4
3a,43b…カム板 29,29a,30,30a,31,32,33,34
…レバー 35,35a,36,37,37a…仕切り板 38,39,52,53…絶縁スペーサ 40,41…金属棒 42a,42b,44a,44b…接続ピン 45…細長い穴 46…切欠き部 47,48…シールド通電導体 49…自在継手 51…支持板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本間 利明 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 野嶋 健一 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 網田 芳明 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 Fターム(参考) 5G017 BB02

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性ガスを充填した接地金属容器内に
    は、固定電極と移動可能な可動電極とからなる開閉可能
    な接点が配置されると共に、金属容器からなるシールド
    導体が電気的絶縁を保って固定され、前記シールド導体
    内には前記可動電極を前記接点の軸方向に移動させる駆
    動機構が収納され、この駆動機構は、前記絶縁性ガスの
    気密を保ちつつ前記接地金属容器を貫通する回転可能な
    駆動軸と、前記駆動軸に固定される棒状もしくは板状の
    レバーと、前記可動電極に機械的に接続され前記駆動軸
    による前記レバーの回転運動を直線状の往復運動に変換
    する板状のカムとから構成されたガス絶縁断路装置にお
    いて、 前記カムには前記レバーが通り抜け可能な切欠き部が形
    成されたことを特徴とするガス絶縁断路装置。
  2. 【請求項2】 前記レバーは前記カムの切欠き部を形成
    した空間に配置されたことを特徴とする請求項1記載の
    ガス絶縁断路装置。
  3. 【請求項3】 前記レバーは前記駆動軸への固定部分が
    前記カムの切欠き部を形成した空間の外部に配置された
    ことを特徴とする請求項1記載のガス絶縁断路装置。
  4. 【請求項4】 前記カムは1つの前記可動電極に2枚接
    続されたことを特徴とする請求項1、2または3記載の
    ガス絶縁断路装置。
  5. 【請求項5】 前記2枚のカムは同一形状の前記切欠き
    部が形成されて夫々の表面を向き合わせて前記可動電極
    に接続され、 前記2枚のカムに対応して同一形状の2個のレバーが前
    記駆動軸の回転方向に異なる角度で固定されたことを特
    徴とする請求項4記載のガス絶縁断路装置。
  6. 【請求項6】 前記2枚のカムの間には仕切り板が設置
    されたことを特徴とする請求項4または5記載のガス絶
    縁断路装置。
  7. 【請求項7】 前記仕切り板は前記シールド導体に固定
    されたことを特徴とする請求項6記載のガス絶縁断路装
    置。
  8. 【請求項8】 前記2枚のカムには2つの接続ピンが固
    定され、 これら接続ピンはその間隔が前記仕切り板の幅と等し
    く、前記仕切り板の側面を挟むように構成されたことを
    特徴とする請求項6記載のガス絶縁断路装置。
  9. 【請求項9】 前記可動電極は前記仕切り板と同程度の
    厚みを有する板状の部材から構成されたことを特徴とす
    る請求項6、7または8記載のガス絶縁断路装置。
  10. 【請求項10】 前記接地金属容器にはガス区分を形成
    する絶縁スペーサが配置され、 前記絶縁スペーサにより区分された1つのガス区画に1
    つの前記接点が配置され、 前記絶縁スペーサには絶縁性ガスの気密を保って摺動可
    能な金属棒が貫通され、 前記金属棒には前記可動電極もしくは前記可動電極及び
    前記カムが機械的に接続されたことを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5、6、7、8または9記載のガス絶
    縁断路装置。
  11. 【請求項11】 前記絶縁スペーサに前記シールド導体
    が固定されたことを特徴とする請求項10記載のガス絶
    縁断路装置。
  12. 【請求項12】 前記絶縁スペーサに前記仕切り板が固
    定されたことを特徴とする請求項10または11記載の
    ガス絶縁断路装置。
  13. 【請求項13】 前記駆動軸に自在継手が取付けられた
    ことを特徴とする請求項10、11または12記載のガ
    ス絶縁断路装置。
  14. 【請求項14】 前記駆動軸と前記レバーとの結合部分
    が前記シールド導体に支えられ、前記駆動軸の一端部に
    前記自在継手に接続されたことを特徴とする請求項13
    記載のガス絶縁断路装置。
  15. 【請求項15】 前記接点として断路器となる接点と、
    接地装置となる接点とが設けられ、 これら2種類の接点は同一の前記駆動軸によって開閉さ
    れるように構成され、 前記接地装置となる接点は前記駆動軸が前記接地金属容
    器を貫通する側の端部に設置されたことを特徴とする請
    求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、1
    1、12、13または14記載のガス絶縁断路装置。
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