JP2002139340A - 歩行航行装置およびそれを用いたナビゲーションシステム - Google Patents
歩行航行装置およびそれを用いたナビゲーションシステムInfo
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Abstract
み、コンピュータ12には入力装置14が接続される。
入力装置14は、被験者の人体のウエストに装着され、
被験者が歩行するとき、前進方向加速度計26および上
方向加速度計28によって前進方向および上方向の加速
度が検出される。コンピュータ12に含まれるCPU1
8は、それらの検出結果から交差相関関数を算出し、予
めHD22のメモリエリア22aに記憶してある水平歩
行、上昇歩行および下降歩行の交差相関関数(交差相関
曲線)と比較し、いずれか1つの歩行行動を判別する。
したがって、階段を昇降するような高低差が低い経路を
被験者が歩いたことを容易に知ることができる。 【効果】 歩行航行の測定精度を向上することができ
る。
Description
れを用いたナビゲーションシステムに関し、特にたとえ
ば屋内外を移動する人間の歩行航行を測定する、歩行航
行装置およびそれを用いたナビゲーションシステムに関
する。
1996年12月10日に公開されたアメリカ特許第
5,583,776号に開示されている。この従来技術
のナビゲーションシステムでは、GPS(Grobal Positi
oning System) を用いて、地上にいる人間の歩行航行を
測定していた。また、アンテナ陰影や電波干渉により、
GPSデータを正確に取得できない場合には、DR(Dea
d reckoning)ナビゲーションを用いて、つまり加速度セ
ンサおよび高度センサを用いて、人間の歩行航行を測定
していた。
は、屋内に存在する人間の位置等を検出することができ
ないので、屋内におけるナビゲーションシステムには適
用できないという問題があった。また、DRナビゲーシ
ョンを用いた場合には、人間の水平方向(2次元方向)
の移動については正確に検出することができるが、高度
センサの測定能力により、階段の昇降動作のような垂直
方向の移動については正確に検出することができなかっ
た。つまり、人間が1つ上の階や1つ下の階に移動した
かどうかを判断するのが困難であった。つまり、歩行航
行の測定精度が悪かった。
定精度を高くすることができる、歩行航行装置およびそ
れを用いたナビゲーションシステムを提供することであ
る。
前進方向の加速度を検出する前進方向加速度計、被験者
の上方向の加速度を検出する上方向加速度計、前進方向
加速度計および上方向加速度計の検出結果から交差相関
関数を算出する算出手段、および算出手段によって算出
された交差相関関数に基づいて水平歩行、上昇歩行およ
び下降歩行のいずれか1つを判別する判別手段を備え
る、歩行航行装置である。
を用いて相対的位置情報を得るナビゲーションシステム
であって、絶対位置情報を送信する送信手段を備え、歩
行航行装置は、送信手段から送信される絶対位置情報を
受信する受信手段、および受信手段によって受信された
絶対位置情報に従って相対的位置情報を補正する補正手
段を備える、ナビゲーションシステムである。
の人体に装着され、歩行する被験者の前進方向および上
方向の加速度を検出して、その被験者の歩行航行を測定
する。つまり、前進方向加速度計によって前進方向の加
速度が検出され、上方向加速度計によって上方向の加速
度が検出される。交差相関算出手段は、それらの検出結
果から交差相関関数を算出し、判別手段がその算出結果
を用いて水平歩行、上昇歩行および下降歩行のいずれか
1つを判別する。したがって、階段を昇降するような高
低差が低い経路を被験者が歩いたことを容易に知ること
ができる。
平歩行、上昇歩行および下降歩行のそれぞれの交差相関
関数の特徴値を記憶しておき、その特徴値と被験者が歩
行したときに得られる交差相関関数の特徴値とを比較す
ることによって、3つの歩行行動のいずれであるかを特
定することができる。
値として記憶しておき、今回得られた交差相関関数のピ
ーク値と比較するようにすれば、簡単に特定することが
できる。
関曲線から下降歩行が水平歩行と上昇歩行とは簡単に区
別できるため、交差相関関数に時間遅れを規定しておけ
ば、その交差相関関数で得られた値が所定の条件を満た
すとき、下降歩行に特定することができる。
第1の発明の歩行航行装置を適用して相対的位置情報を
取得する。このナビゲーションシステムは、絶対位置情
報を送信する送信手段を備えている。一方、歩行航行装
置は、そのような送信手段から送信される絶対位置情報
を受信する受信手段が設けられている。補正手段は、受
信手段によって絶対位置情報に従って相対的位置情報を
補正することができる。つまり、歩行航行装置に経時的
に蓄積される歩行距離や歩行方向の誤差を訂正すること
ができる。したがって、適切なナビゲーションを実現す
ることができる。
視表示すれば、被験者(ユーザ)はそのマップをたどっ
て目的地に達することができる。さらに、ユーザの現在
位置をマップ上に相対的に表示すれば、ユーザは現在位
置を容易に知ることができる。また、スタート位置から
ユーザが歩いた経路(歩行航行)を地図上に表示するよ
うにしておけば、展示会場やショッピングモールで見学
していない展示物や店舗を簡単に見つけることもでき
る。
するようにすれば、記憶手段は送信されたマップデータ
を記憶(ダウンロード)することもできる。つまり、ユ
ーザは記憶手段にマップデータを記憶しておかなくて
も、このような送信手段が設置された場所で適切なナビ
ゲーションを受けることができる。
な高低差が小さい経路を歩いたことを容易に知ることが
できるので、測定精度を向上することができる。
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
10は、コンピュータ12を含み、コンピュータ12に
はセンシングモジュール(以下、この実施例において、
「入力装置」という。)14およびCRTあるいはLC
Dのような表示装置16が接続される。
部バス20を介してハードディスク(HD)22、RA
Mのようなメモリ24およびカウンタC1〜C3のそれ
ぞれに接続される。また、入力装置14は、前進方向加
速度計26、上方向加速度計28および3軸磁力計(デ
ィジタルコンパスモジュール)30を含む。
度計26、上方向加速度計28および3軸磁力計30の
それぞれは、インターフェイス、A/D変換器および内
部バス20を介してCPU18に接続される。
表示装置16も、インターフェイス、ディスプレイドラ
イバおよび内部バス20を介してCPU18に接続され
る。ただし、携帯電話機、PHSあるいはPDAのよう
な表示装置を有する携帯端末をコンピュータ12に接続
するような場合には、インターフェイスおよび内部バス
20を介してCPU18に接続される。
(被験者)の人体に装着され、入力装置14から入力さ
れる各種検出信号に基づいて、コンピュータ12は被験
者が歩行したときの歩行航行(歩行経路)を測定するこ
とができる。つまり、サンプリング毎の人物の絶対位置
を測定することができる。
は、信頼性のある歩行検出方法と特徴選択とを見つける
ことによって達成できる。また、平坦な地面や床などを
歩行する水平歩行、階段を昇降する上昇歩行および下降
歩行の3つの歩行行動を区別するための認識方法が必要
である。
数人の歩行データを取得し、それを解析した結果から経
験的に得られた条件等を決定し、コンピュータ12は、
その条件等を用いて、被験者が歩行しているかどうかを
判断するとともに、水平歩行、上昇歩行および下降歩行
のいずれか1つを特定して、被験者の歩行航行を測定し
ている。
な歩行航行装置10を用いて試験を行った。まず、コン
ピュータ12および表示装置16としては、ノート型パ
ソコン(インテルペンティアム(登録商標)II266M
Hz) およびカードタイプのデータ獲得モジュールが用
いられる。このデータ獲得モジュール(ナショナルイン
スツルメント社のDAQCカードAI−16E−4)
は、12ビット分解能の16個のシングルエンディドの
アナログ入力端と、8つのI/Oラインと、2つの24
ビットカウンタ/タイマとを有している。
計(アナログデバイセス社のADXL202EB)およ
びディジタルコンパスモジュール(ハネウェル社のHM
R−3000)が用いられる。
度、上方向の加速度および進行方向を正確に測定するた
め、被験者のウエスト(腰に相当する)部分に装着され
る。このような装着位置を選択した理由は、ウエストが
人体の中心であると考えられるからである。
方向加速度計28とが個別に設けられているように示し
たが、実験においては、それら2つ含む2軸加速度計が
用いられる。
度および上方向の加速度を計測する。ただし、交流成分
は、各サンプルデータから50サンプルの平均値を減算
することによって計算された後、秒オーダーで5Hzの
カットオフ周波数を有するエリプティックディジタルフ
ィルタを用いて平滑化される。すなわち、直流成分が除
去される。これは、使用する2軸加速度計(ADX20
2EB)が重力のような静止加速度の影響を受け、入力
装置14の動きから抽出されるドリフト誤差が発生する
のを防止するためである。このような処理が施されたデ
ータは、50Hzのサンプリング周波数で、すなわち2
0ミリ秒毎に読み取られる。
が各計測器の軸と合うように装着することを理想とす
る。しかし、実際には、多少ずれたり、適用範囲を広げ
るために自由な向きの装着方法が望ましい。したがっ
て、実際の装着状態で前後、左右あるいは上下に(階段
を)歩行してもらい、それらの計測値から数1で示す変
換係数行列Rを推定し、常に入力データを変換して処理
することが可能となる。
リアル通信チャネルを経由して、コンパス進行方向およ
びその3軸磁力計30のローリング情報およびピッチ情
報を出力する。これらの情報(データ)のうち、50ミ
リ秒毎に読み出される進行方向データのみが利用され
る。
初期動作モードおよび通常動作モードの2つの動作モー
ドを有している。初期動作モードは、重要な歩行特徴、
通常歩行速度や一歩の大きさ(歩幅)を見つける校正プ
ロセスである。つまり、被験者が予め決定した領域中を
通常速度で歩行するとき、歩行航行装置10は後述する
歩行検出および認識のそれぞれにおいて利用される特徴
値(特徴ベクトル)を引き出し、歩行数カウントと予め
分かっている距離とによって、平均した一歩の大きさを
計算する。
10は、増加する変位(変位の単位は一歩である。)を
累積することによって、現在位置を予測または推測す
る。したがって、一歩が検出されると、歩行航行装置1
0は変位の進行方向および右成分を先の(直前の)位置
に加えることによって新しい(現在の)位置を計算す
る。
歩行したとき、前処理された2つの加速度(前進方向,
上方向加速度)の典型的な曲線は、図2のように示され
る。この図2を解析することによって、歩幅を容易に見
つけることができる。具体的には、歩行初期(時間
(t)=60〜80ミリ秒)においては、人体の中心は
下方向および前進方向に動き、一方の足が動き、動いて
いる一方の足が床(地面)に接触するとき、上方向の加
速度の正のピーク値が計測される。その接触後、他方の
足が動くとき、人体は減速され一時的に直立する。これ
が、前進方向の加速度の負のピーク値によって現れてい
る。
ために、9人の歩行データを計測した。各人は、同じ距
離を3つの歩行速度すなわち低速、普通速度および高速
で歩行する。この測定から、被験者が高速で歩くと、歩
幅と歩数レート(歩数/秒)とが増大することが分かっ
た。さらに、一般モデルを構築するために、通常速度で
の歩幅および歩数レートと、低速歩行および高速歩行で
の歩幅および歩数レートとの比を用いる。この関係は、
図3のように示される。したがって、歩幅と歩数レート
との比の全体の平均は、数2で示される。
ほぼ直線である。したがって、1次または2次の多項式
として簡単にモデル化することができる。ただし、この
実施例(試験)においては、2次多項式モデルを用いる
動的歩幅予測方法について説明する。
接距離を決定するのを許容する。そこで、リアルタイム
に処理でき、かつ信頼性のある検出方法を考えた。数3
で示される値が基本特徴ベクトルとして用いられる。
出によって、一歩のプロセスを認識することができる。
具体的には、特徴値を検出するために、xおよびzの過
去の25サンプルを保持しているスライドウィンドウを
用いる。従来のピーク検出アルゴリズムを用いると、歩
行航行装置10は、サンプリングタイム毎にピーク値を
見つけようとする。4つのすべてのピーク値を見つけた
とき、歩行航行装置10は、新しいステップ(一歩)を
判断するために、次の条件をテストする。 <条件1>検出した4つのピーク値は最小閾値より大き
くなければならない。すなわち、特徴ベクトルのi番目
の要素ai(t)は所定の閾値より大きくなければなら
ない。つまり、数4を満たす必要がある。
施例では、1番目のピーク値の最小閾値,2番目のピー
ク値の最小閾値,3番目のピーク値の最小閾値および4
番目のピーク値の最小閾値を−0.167,0.00
3,−0.1および0.167のそれぞれに設定した。 <条件2>直前の歩行検出からの時間は、或る最小時間
(この実施例では、3.33歩数/秒)より大きくなけ
ればならない。すなわち、最大歩数レートが制限され
る。 <条件3>立ち歩きのような身体の他の動きによる誤検
出を防止するために、数5で示される上方向の加速度の
自己相関関数に基づく時間遅れjzz,minの大きさは、閾
値(この実施例では、5)より大きくなければならな
い。
航行装置10は、歩数カウントをインクリメントし、動
的歩幅予測(通常動作モード)を行う。
立ち止まったり、立ち歩きをしたりするようなことがな
いため、つまり被験者が常に歩行しているような場合に
は条件3は必要でないと考えられる。
で示され、かつ図3の点線で示した関係から抽出した2
次多項式モデルを用いる。
速度の自己相関関数を用いて計算される。この方法を用
いることによって、歩行速度に基づいて歩幅が動的に予
測または推定される。
ては、階段の検出が相対位置誤差を補償するのに重要で
ある。この認識方法は、数7で示すような特徴空間にお
ける所定の中心点a/i (t0 )(/はベクトルを意味
する。)と現在の特徴ベクトルとの距離の比較に基づい
ている。
ムであり、インデックスi={s,n,f,u,d}
は、水平床上での低速,通常,高速,および階段の上
昇,下降を表している。低速,通常,高速歩行は1つの
行動、すなわち水平歩行と考えられるが、ここでは、認
識性能を上げるために、それぞれを分離している。中心
点a/i (t0)は、校正モードでの通常歩行の平均特
徴値および通常歩行についての各歩行特徴値の平均値と
ともに計算される。中心点の各要素は、数8に従って計
算される。
f,u,d}である。
値を表1に示す。
6人の歩行データで評価してみると、水平歩行時は35
4歩であり、階段昇降時は72歩であった。それぞれの
場合の認識率は、97.5%(水平歩行)、55.6%
(上昇歩行)および69.4%(下降歩行)であった。
つまり、水平歩行時と階段昇降時とを区別するために別
の特徴を用いる必要がある。
上昇歩行および下降歩行)についての一歩を検出した場
合の前進方向の加速度および上方向の加速度間の典型的
な交差相関曲線が示される。この図4から分かること
は、下降歩行(down)の交差相関は水平歩行(nomal)お
よび上昇歩行(up)とは、非常に簡単に区別できるという
ことである。このことから、数9に示すような交差相関
関数rxz(j)上での時間遅れを規定することにした。
行装置10は、現在の歩行を下降歩行として認識する。
0)の組み合わせを用いることによって、3つの行動の
認識率は、98.3%(水平歩行)、56.9%(上昇
歩行)および100%(下降歩行)にそれぞれ上昇し
た。
カウントし、かつ進行方向を検出することによって、既
知のスタート点からのトータル距離を予測する。つま
り、スタート位置からの絶対位置を測定することができ
る。また、水平歩行が検出されたとき、歩行航行装置1
0は、歩数レートf(k)を用いて歩幅d(t)を決定
し、次いで、数11および数12を用いて、この変位の
前進方向および右成分をトータルの前進方向および右成
分に加える。つまり、現在位置が更新される。
の進行方向を基準として、計算される。
行)の場合には、歩行航行装置10は、距離を累算する
ことはせず、代わりに、歩数カウントだけで地図上のユ
ーザ位置を更新する。たとえば、下降歩行が検出される
と、歩行航行装置10は、近くの階段の第1段目(最上
段)にユーザ位置を設定することによって、誤差を補償
する。
報(マップデータ)を用いることにより、相対的な現在
位置を更新することができる。
とによって、性能を検証した。最初の試験では、被験者
はトータル13.2メートルの直線経路上を異なる歩行
速度、「通常速度」、「高速」および「混合速度」で歩
行する。表2は、真の指定位置(目的位置)からの全平
均の前進方向誤差および右誤差を示している。
方法が妥当な性能をもたらしていると言える。
と調和を検証するために被験者が大きな部屋のまわりを
歩行したときの試験結果(歩行航行)を示す。3回の計
測における平均の前進方向および右誤差は、それぞれ、
−0.46メートルおよび−0.03メートルであっ
た。これは、非常に正確な回帰性能を示している。
での試験を行った。相対位置計測は、この図6に示すよ
うな進行方向誤差に基づく誤差を持っていた。しかし、
この誤差は、上述したように、マップデータから階段を
検出することにより、相対的位置を補正することができ
る。
いて、図1で示したCPU18は、図7および図8に示
すような処理を実行し、被験者の歩行航行を検出し、地
図上の現在位置を更新している。つまり、HD22のメ
モリエリア22aには、通常速度での歩幅、歩数レート
および水平歩行および上昇歩行の特徴値(4つのピーク
値)が予め記憶されており、これらを用いて処理を実行
している。
始すると、まず、ステップS1で初期化を実行する。具
体的には、種々の内部変数、たとえば前進方向の加速度
および上方向の加速度についての種々のスライドウィン
ドウ、交差相関関数およびカウンタC1〜C3のカウン
ト値を利用して、ワーキングエリア24aを用いて展開
した地図上のスタート位置を取得する。また、通常速度
での歩幅および歩数レートをデフォルト値として設定す
る。
26、上方向加速度計28および3軸磁力計30から入
力されるデータを読み込む。つまり、CPU12は、前
進方向の加速度、上方向の加速度および現在の進行方向
を取得する。そして、ステップS5では、上述したよう
な前処理を実行する。つまり、各サンプリングデータか
ら50サンプルの平均を減算することにより、加速度の
交流成分を計算する。ただし、エリプティックディジタ
ルフィルタで平滑化することによって、直流成分が除去
される。また、3軸磁力計30から得られる進行方向デ
ータのみを取得する。ただし、3軸磁力計30からの地
磁気信号をディジタル的に処理することにより、人体変
位に伴うノイズや他の磁気源からのノイズが除去され
る。
テップS3で得た進行方向の加速度および上方向の加速
度の交流成分をメモリエリア24aに記憶しておき、ス
ライドウィンドウによって正のピーク値および負のピー
ク値を検出(サーチ)する。
83,776号に詳細に記載されている。
たかどうかを判断する。ステップS9で“NO”であれ
ば、つまりピーク値を検出しなければ、被験者が歩行を
開始していないと判断し、そのままステップS3に戻
る。一方、ステップS9で“YES”であれば、つまり
ピーク値を検出すれば、ステップS11で4つのピーク
値を検出したかどうかを判断する。
のピーク値が見つかるまで、検出したピーク値をメモリ
24のメモリエリア(図示せず)に記憶する。これが、
数3でいう、「特徴ベクトル」である。
り4つのピーク値を検出しなければ、誤検出であると判
断して、そのままステップS3に戻る。一方、ステップ
S11で“YES”であれば、つまり4つのピーク値を
検出すれば、一歩を検出したと判断して、ステップS1
3で歩行かどうかを判断する。つまり、数2を用いて計
算した特徴値、現在の歩数レートおよび数3を用いて計
算した上方向の加速度の自己相関関数の最小時間遅れが
条件1〜3を満たすかどうかを判断する。
り条件1〜3の内一つでも満たさなければ、歩行でない
と判断し、そのままステップS3に戻る。一方、ステッ
プS13で“YES”であれば、つまり条件1〜3をす
べて満たせば、歩行であると判断し、図8に示すステッ
プS15で前進方向の加速度および上方向の加速度の交
差相関関数を数9に従って計算する。
れた結果から負のピーク値(最小ピーク値)および正の
ピーク値(最大ピーク値)を検出(取得)する。そし
て、ステップS19で数10に従って下降歩行かどうか
を判断する。ステップS19で“NO”であれば、つま
り数10の条件を満たさない場合には、下降歩行でない
と判断し、ステップS21で予めHD22のメモリエリ
ア22aに記録しておいた上昇歩行の特徴値(4つのピ
ーク値)および水平歩行の特徴値のそれぞれと今回得ら
れた特徴値とを比較する。
動を検出する。つまり、比較した結果、特徴値が一致ま
たは近似する歩行行動(水平歩行あるいは上昇歩行)を
検出する。続くステップS25では、水平歩行かどうか
を判断する。ステップS25で“YES”であれば、つ
まり水平歩行であれば、ステップS27でカウンタC1
をインクリメントしてからステップS29に進む。ステ
ップS29では、現在位置を更新してからステップS3
に戻る。つまり、前回の(直前の)位置情報にステップ
S5で得られた進行方向に向けて歩数レートから算出し
た歩幅を加算する。
U18は、スタート位置から現在位置(絶対位置)まで
の経路を表示装置16に表示する。つまり、被験者の経
路がリアルタイムで更新される。
ば、つまり上昇歩行であれば、ステップS33でカウン
タC2をインクリメントしてから、ステップS3に戻
る。
であれば、つまり数10の条件を満たす場合には、下降
歩行であると判断し、ステップS31でカウンタC3を
インクリメントしてからステップS3に戻る。
は、現在位置を更新しないようにしたが、マップデータ
を用いて相対位置を表示する場合には、マップデータか
ら最も近い場所にある階段を検出し、その階段の最下段
あるいは最上段に現在位置を更新することができる。
を用いて水平歩行、上昇歩行および下降歩行の1つを容
易に特定することができるので、階段の昇降のような高
低差の低い経路を被験者が歩いた場合であっても正確に
歩行航行を測定することができる。すなわち、測定精度
が高い。
ち数10を満たすかどうかで下降歩行を判別するように
したが、水平歩行および上昇歩行を判別する場合と同様
に、下降歩行の特徴値を比較するようにしてもよい。
ステム(以下、単に「システム」という。)40は、図
1実施例で示した歩行航行装置10を適用したものであ
る。
ほぼ同様であるため、重複した説明は省略する。
の入力装置14内に赤外線信号受信装置32が設けら
れ、その赤外線信号受信装置32に赤外線信号を送信す
る赤外線信号送信装置34が歩行航行装置10と隔離さ
れて設けられる。
ている正確な位置情報(絶対位置情報)を赤外線信号で
送信し、その赤外線信号が赤外線信号受信装置32で受
信される。つまり、CPU18は赤外線信号受信装置3
2から絶対位置情報を受け取る。
22bには地図情報(マップデータ)が記憶される。こ
のマップデータは、CPU18の指示に従って、メモリ
24に設けられたワーキングエリア24bに展開され、
表示装置16に出力される。したがって、地図が表示装
置16の画面に表示される。
が歩行した経路すなわち歩行航行装置10で測定した歩
行航行を表示することにより、相対的な現在位置(相対
的位置)をユーザに提示し、適切にユーザをナビゲーシ
ョンすることができる。
34から取得した絶対位置情報と現在位置とにずれがあ
る場合には、その絶対位置情報に従って地図上での相対
的位置(情報)を補正することができる。
ョッピングモールのような特定の場所(屋内)あるいは
地域に適用され、現在位置からマップデータ上の展示物
やショップ(店舗)を特定し、その展示物に関する情報
や店舗に関する情報を文字や音声でナビゲーションする
ことができる。
表示装置16の地図上に上書きすればよいが、情報を音
声で出力する場合には、音声出力のためのデータおよび
装置が別途必要である。
PHSなどの携帯端末を接続した場合には、通話に使用
されるスピーカ等を使用することができる。
により、最短時間で展示会場やショッピングモールを回
れるようにナビゲーションしたり、まだ見ていない展示
物や店舗をナビゲーションしたりすることもできる。
た1つの階(フロア)を用いているような展示会場で
は、各領域の出入り口近傍に赤外線信号送信装置34を
設けておき、歩行航行装置10を装着したユーザが各領
域を出入りする度に現在位置を補正することができる。
これは、ショッピングモールを複数の領域(店舗)に分
けた場合についても同様のことが言える。
ア22bに記憶されたマップデータはフロア全体(また
はショッピングモール全体)を含む1つのデータであっ
てもよく、各領域に分けられた複数のデータであっても
よい。ただし、複数のマップデータの場合には、現在位
置を参照して、適宜マップデータを更新する必要があ
る。
信号送信装置34が絶対位置情報とともに各領域に対応
するマップデータを送信し、HD22のメモリエリア2
2bに記憶(ダウンロード)するようにしてもよい。
百貨店のような建物内をナビゲーションする場合には、
フロア毎のマップデータをHD22bに記憶しておき、
階段の昇降を確認したときに、現在のフロアのマップデ
ータに更新すればよい。この場合には、たとえば階段の
最上段あるいは最下段近傍に赤外線信号送信装置34を
設けておき、マップデータをダウンロードできるように
しておけばよい。
歩行航行装置10の精度は高いため、すべての領域に赤
外線信号送信装置34を設置する必要はないと考えられ
る。たとえば、2〜3領域おきに設置するようにすれば
よい。すなわち、安価なシステム40を提供することが
できる。
から正確な位置情報を送信するので、その位置情報に基
づいて測定誤差(相対誤差)を補正することができる。
したがって、正確なナビゲーションを実行することがで
きる。
を送信する場合には、赤外線信号送信装置が設置されて
いる場所にユーザが出向いたとき、その場所のマップデ
ータを取得してナビゲーションを受けることができるの
で、操作性を向上することができる。
送受信するため、いわゆるビーコンシステムを用いるよ
うにしたが、位置情報は電波等で送受信するようにして
もよい。つまり、赤外線信号受信装置および赤外線信号
送信装置を用いたシステムに限定されることはない。
航行装置をナビゲーションシステムに利用した場合につ
いてのみ示したが、歩行するユーザ(被験者)の絶対位
置あるいはスタート位置から絶対位置(現在位置)まで
の経路(歩行航行)を用いるようなアプリケーションを
組み込んだ他の装置あるいはシステムなどにも適用でき
ることは言うまでもない。
である。
および上方向の加速度の変化を示すグラフである。
曲線を示すグラフである。
た場合の地図および被験者の歩行経路の一例を示す図解
図である。
た場合の地図および被験者の歩行経路の他の一例を示す
図解図である。
一部を示すフロー図である。
他の一部を示すフロー図である。
ーションシステムを示す図解図である。
Claims (7)
- 【請求項1】被験者の前進方向の加速度を検出する前進
方向加速度計、 前記被験者の上方向の加速度を検出する上方向加速度
計、 前記前進方向加速度計および前記上方向加速度計の検出
結果から交差相関関数を算出する算出手段、および前記
算出手段によって算出された前記交差相関関数に基づい
て水平歩行、上昇歩行および下降歩行のいずれか1つを
判別する判別手段を備える、歩行航行装置。 - 【請求項2】予め測定した水平歩行、上昇歩行および下
降歩行のそれぞれの交差相関関数の特徴値を記憶する記
憶手段をさらに備え、 前記判別手段は、前記記憶手段に記憶された前記特徴値
と前記算出手段によって算出された交差相関関数の特徴
値とを比較する比較手段、および前記比較手段の比較結
果から水平歩行、上昇歩行および下降歩行のいずれか1
つを特定する特定手段を含む、請求項1記載の歩行航行
装置。 - 【請求項3】前記特徴値は前記相関関数のピーク値を含
む、請求項2記載の歩行航行装置。 - 【請求項4】前記判別手段は、前記記憶手段に記憶され
た前記交差相関関数に時間遅れを規定する規定手段を含
み、 前記特定手段は、前記算出手段によって算出された前記
時間遅れが規定された前記交差相関関数が所定の条件を
満たすとき前記下降歩行を特定する、請求項2または3
記載の歩行航行装置。 - 【請求項5】請求項1ないし4のいずれかに記載の歩行
航行装置を用いて相対的位置情報を得るナビゲーション
システムであって、 絶対位置情報を送信する送信手段を備え、 前記歩行航行装置は、前記送信手段から送信される前記
絶対位置情報を受信する受信手段、および前記受信手段
によって受信された前記絶対位置情報に従って前記相対
的位置情報を補正する補正手段を備える、ナビゲーショ
ンシステム。 - 【請求項6】前記歩行航行装置は、マップデータを記憶
する記憶手段、前記マップデータを可視表示するマップ
表示手段、および前記相対的位置情報を可視表示する位
置表示手段をさらに備える、請求項5記載のナビゲーシ
ョンシステム。 - 【請求項7】前記送信手段は前記マップデータを送信す
る、請求項6記載のナビゲーションシステム。
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