JP2002139321A - 電子杭 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 位置を確認する測量作業が不要となり、そし
て、位置が移動してもすぐに知ることができ、また、打
ち込んだ位置における周囲の状況等を離れた場所に知ら
せることが可能な電子杭を提供する。 【解決手段】 地中に打ち込む等により目印や支柱等と
なる電子杭１であって、ＧＰＳ信号を受信して位置演算
を行うＧＰＳユニット２と、補正情報信号を受信してＧ
ＰＳ位置補正情報を作成する補正情報信号受信ユニット
３と、位置データを送信し指示信号を受信する位置デー
タ等信号送受信ユニット４と、電源供給を行う電子杭本
体ユニット５とを、備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電子杭であり、特
にＧＰＳ衛星からのＧＰＳ信号等を利用して、打ち込ん
だ位置を離れた場所でも簡単に知ることが可能な電子杭
に関する。

【０００２】

【従来の技術】地中に打ち込み等により目印や支柱等と
する部材として、杭が知られている。従来の杭は、木、
鋼、コンクリート製等であり、その存在位置が重要であ
るため、杭を所定の位置に打ち込むときの測量作業の他
に、打ち込んだ杭の位置を確認する測量作業が必要とな
り、作業が増えるという問題があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の問題
を解決するものであり、位置を確認する測量作業が不要
となり、そして、位置が移動してもすぐに知ることがで
き、また、打ち込んだ位置における周囲の状況等を離れ
た場所に知らせることが可能な電子杭を提供することを
目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、地中に打ち込
み等により目印や支柱等となる電子杭であって、ＧＰＳ
信号等の衛星測位信号を受信して位置演算を行うＧＰＳ
ユニットと、補正情報信号を受信してＧＰＳ位置補正情
報を作成する補正情報信号受信ユニットと、位置データ
を送信し指示信号を受信する位置データ等信号送受信ユ
ニットと、電源供給を行う電子杭本体ユニットとを、備
える電子杭である。

【０００５】また、本発明は、上記電子杭本体ユニット
は各種センサ部を有し、そして、位置データ等信号送受
信ユニットは各種センサ部からのセンス信号を送信する
電子杭である。

【０００６】そして、本発明は、上記指示信号は、情報
端末機から電子杭への指示信号である電子杭である。

【０００７】

【発明の実施の形態】発明の実施の形態を説明する。本
発明の電子杭の実施例について、図１〜図３を用いて説
明する。図１は、実施例の電子杭の説明図である。図２
は、実施例の電子杭の構造説明図である。図３は、実施
例の電子杭を使用するシステムの説明図である。

【０００８】実施例を説明する。本実施例の電子杭１
は、図１に示すように、ＧＰＳユニット２、補正情報信
号受信ユニット３、位置データ等信号送受信ユニット
４、電子杭本体ユニット５、からなる。ＧＰＳユニット
２は、ＧＰＳアンテナ２１、ＧＰＳ信号受信部２２、位
置演算部／記憶部２３、通信制御部２４を有する。ＧＰ
Ｓアンテナ２１及びＧＰＳ信号受信部２２は、ＧＰＳ衛
星（又は擬似衛星）からのＧＰＳ信号等の衛星測位信号
を受信する。位置演算部／記憶部２３は、受信したＧＰ
Ｓ信号等を演算して位置を算出し、そして、記憶する。
通信制御部２４は、位置演算部／記憶部２３、補正情報
信号受信部３２、位置データ等信号送受信部４２及び入
出力インタフェース部５２からの位置データやセンス信
号等を、位置データ等信号送受信部４２を介して送信
し、また、位置データ等信号送受信部４２からの受信デ
ータを位置演算部／記憶部２３等に送るよう制御する。
補正情報信号受信ユニット３は、補正情報受信アンテナ
３１、補正情報信号受信部３２、を有する。補正情報受
信アンテナ３１及び補正情報信号受信部３２は、補正情
報を受信する。補正情報により、ＧＰＳ信号等による位
置データは、ｃｍ単位で正確な位置データとすることが
できる。位置データ等信号送受信ユニット４は、位置デ
ータ等信号送受信アンテナ４１、位置データ等信号送受
信部４２、を有する。位置データ等信号送受信アンテナ
４１及び位置データ等信号送受信部４２は、位置データ
やセンス信号等を送信するとともに、情報端末機６１か
らの指示信号を受信する。電子杭本体ユニット５は、各
種センサ部５１、入出力インタフェース部５２、電源部
５３を有する。各種センサ部５１は、周囲の状況、例え
ば温度、湿度、二酸化炭素ガス濃度等を計測するセンサ
を有しており、環境データ等のセンス信号を発生する。
入出力インタフェース部５２は、通信制御部２４に各種
センサ部５１からのセンス信号を送るとともに指示信号
を受ける。位置データ等電源部５３は、例えば二次電池
又は太陽電池からなり、電子杭１全体の電源供給を行
う。

【０００９】実施例の電子杭の構造について、図２を用
いて説明する。本実施例の電子杭１は、電子杭本体部分
１１、内部機器類部分１２、上面中央部分１３、上面周
辺部分１４からなる。電子杭本体部分１１は、地中への
打ち込みに耐える強度を有しており、必要なら、表面に
補正情報受信アンテナ３１や位置データ送受信アンテナ
を取付けることができる。内部機器類部分１２には、Ｇ
ＰＳユニット２等が収納されている。上面中央部分１３
は、ＧＰＳアンテナ２１及びＦＲＰ樹脂等からなる中央
表面樹脂層を有しており、中央表面樹脂層には、杭とし
ての目印を設けている。上面周辺部分１４は、各種セン
サ部５１、太陽電池５３及び周辺表面樹脂層を有してい
る。

【００１０】実施例の電子杭を使用したシステムの一例
について、図３を用いて説明する。本システムは、電子
杭１、情報端末機６１、インタネット網６２、通信衛星
地上局６３、通信衛星６４、ＧＰＳ衛星や擬似衛星（ス
ードライト）７１ａ、７１ｂ、…、ＧＰＳ基地局８１
ａ、８１ｂ、…、インターネット網８２、センター局８
３、セルラー送受信局９１、ＴＶ放送局９２、送信局９
３、等からなる。電子杭１は、位置データ等を、通信衛
星６４、通信衛星地上局６３、インターネット網６２を
介して情報端末機６１に送信し、また、指示信号を受信
する。情報端末機６１は、インターネット網６２、通信
衛星地上局６３及び通信衛星６４を介して、電子杭１に
指示信号を送るとともに、電子杭１からの位置データ等
を受ける。指示信号としては、電子杭１に対する位置デ
ータ等の送信指示、送信時刻指示、送信中止指示等が有
る。ＧＰＳ衛星や擬似衛星（スードライト）７１ａ、７
１ｂ、…は、ＧＰＳ信号等の衛星測位信号を発信してお
り、受信した機器類は、ＧＰＳ信号等を解析することに
より、自己の位置をほとんど正確に把握することができ
る。ＧＰＳ基地局８１ａ、８１ｂ、…は、ＧＰＳ信号等
を受信して解析し、インターネット網８２を介してセン
ター局８３に解析データを送信する。センター局８３
は、ＧＰＳ基地局８１ａ、８１ｂ、…からの解析データ
等をもとに補正情報を作成し、セルラー送受信局９１や
ＴＶ放送局９２に配信する。セルラー送受信局９１は、
センター局８３からの補正情報等をもとに補正位置情報
を作成し、電子杭１と位置情報通信を行う。ＴＶ放送局
９２は、センター局８３からの補正情報等をもとに補正
位置情報を作成し、送信局９３を介して送信する。

【００１１】本実施例の電子杭により、地図の現況管理
が簡単となり、電子杭が移動してもすぐに移動した位置
データを得ることができる。また、情報端末機６１から
の指示信号により、必要な時に、位置データを得ること
ができる。また、常時又は所定の時間毎に位置データの
送信を受けることが可能となり、従来の杭打ち込み作業
時と位置確認時の２回の測定作業が不要となる。そし
て、補正情報を利用することにより、ｃｍ単位での位置
データを得ることができる。更に、環境データの測定と
送信及び指示信号により、離れた場所でも、そして、必
要な時刻に、簡単に環境データを得ることができる。

【００１２】

【発明の効果】本発明によれば、位置を確認する測量作
業が不要となり、そして、位置が移動してもすぐに知る
ことができ、また、打ち込んだ位置における周囲の状況
等を離れた場所に知らせることが可能な電子杭を得るこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の電子杭の説明図。

【図２】実施例の電子杭の構造説明図。

【図３】実施例の電子杭を使用するシステムの説明図。

【符号の説明】

１、１ａ、１ｂ、… 電子杭 １１ 電子杭本体部分 １２ 内部機器類部分 １３ 上面中央部分 １４ 上面周辺部分 ２ ＧＰＳユニット ２１ ＧＰＳアンテナ ２２ ＧＰＳ信号受信部 ２３ 位置演算部／記憶部 ２４ 通信制御部 ３ 補正情報受信ユニット ３１ 補正情報受信アンテナ ３２ 補正情報信号受信部 ４ 位置データ等送受信部 ４１ 位置データ等送受信アンテナ ４２ 位置データ等信号送受信部 ５ 電子杭本体ユニット ５１ 各種センサ部 ５２ 入出力インタフェース部 ５３ 電源部 ６１ 情報端末機 ６２ インターネット網 ６３ 通信衛星地上局 ６４ 通信衛星 ７１ａ、７１ｂ、… ＧＰＳ衛星 ８１ａ、８１ｂ、… ＧＰＳ基地局 ８２ インタネット網 ８３ センター局 ９１ セルラー放送局 ９２ ＴＶ放送局 ９３ 送信局

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 恵比根 一秀 東京都千代田区神田駿河台四丁目６番地 株式会社日立製作所産業機器グループ内 (72)発明者 初本 慎太郎 千葉県習志野市東習志野七丁目１番１号 株式会社日立製作所産業機器グループ内 (72)発明者 鳥本 秀幸 東京都新宿区新宿１−10−１ デイエツク スアンテナ株式会社内 (72)発明者 石井 真 東京都新宿区新宿１−10−１ デイエツク スアンテナ株式会社内 Ｆターム(参考） 2D041 AA02 BA00 DB00 FA12 5J062 BB08 CC07

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 地中に打ち込み等により目印や支柱等と
   なる電子杭であって、 ＧＰＳ信号等の衛星測位信号を受信して位置演算を行う
   ＧＰＳユニットと、補正情報信号を受信してＧＰＳ位置
   補正情報を作成する補正情報信号受信ユニットと、位置
   データを送信し指示信号を受信する位置データ等信号送
   受信ユニットと、電源供給を行う電子杭本体ユニットと
   を、備えることを特徴とする電子杭。
2. 【請求項２】 請求項１記載の電子杭において、 上記電子杭本体ユニットは各種センサ部を有し、そし
   て、位置データ等信号送受信ユニットは各種センサ部か
   らのセンス信号を送信することを特徴とする電子杭。
3. 【請求項３】 請求項１又は２に記載の電子杭におい
   て、 上記指示信号は、情報端末機から電子杭への指示信号で
   あることを特徴とする電子杭。