JP2002138864A - 内燃機関のバルブ特性制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブ特性制御装置

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JP2002138864A
JP2002138864A JP2000336369A JP2000336369A JP2002138864A JP 2002138864 A JP2002138864 A JP 2002138864A JP 2000336369 A JP2000336369 A JP 2000336369A JP 2000336369 A JP2000336369 A JP 2000336369A JP 2002138864 A JP2002138864 A JP 2002138864A
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JP
Japan
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valve
lift
bank
intake valve
start time
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JP2000336369A
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English (en)
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Norihisa Nakagawa
徳久 中川
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 二つのバンクが設けられている場合であって
もバルブのリフト開始時点を正確に把握する。 【解決手段】 エンジンパラメータの変化開始時点に基
づいて吸気バルブ2又は排気バルブ3のリフト開始時点
を算出する場合、まず、左バンク21の吸気バルブ2又
は排気バルブ3のリフト開始時点を算出すべきとき、右
バンク22の吸気バルブ2又は排気バルブ3のバルブリ
フト量がゼロになるように右バンク22の吸気バルブ2
又は排気バルブ3のバルブタイミングを設定し、次い
で、右バンク22の吸気バルブ2又は排気バルブ3のリ
フト開始時点を算出すべきとき、左バンク21の吸気バ
ルブ2又は排気バルブ3のバルブリフト量がゼロになる
ように左バンク21の吸気バルブ2又は排気バルブ3の
バルブタイミングを設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関のバルブ特
性制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、タペットクリアランス等のばらつ
きにより内燃機関の吸気バルブ又は排気バルブの実際の
リフト開始時点が所望のリフト開始時点からずれてしま
うのを回避するために、エンジンパラメータの変化開始
時点に基づいて吸気バルブ又は排気バルブのリフト開始
時点を算出するようにした内燃機関のバルブ特性制御装
置が知られている。この種の内燃機関のバルブ特性制御
装置の例としては、例えば発明協会公開技報第99−6
914号に記載されたものがある。
【0003】発明協会公開技報第99−6914号に記
載された内燃機関のバルブ特性制御装置では、吸気バル
ブのリフトが開始すると吸気圧が低下し始めることに鑑
み、吸気圧又は機関回転数のようなエンジンパラメータ
の変化開始時点が吸気バルブ又は排気バルブのリフト開
始時点とみなされている。実際のリフト開始時点が所望
のリフト開始時点からずれている場合には、バルブリフ
ト量を変更することによって実際のリフト開始時点が所
望のリフト開始時点に一致せしめられる。その結果、実
際のバルブリフト量が所望のバルブリフト量に一致せし
められ、タペットクリアランス等のばらつきに基づく問
題点が解消されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、発明協会公
開技報第99−6914号には内燃機関に二つのバンク
が設けられている場合が開示されていない。二つのバン
クが設けられている場合、一方のバンクのバルブのリフ
ト開始時点を算出すべきときに他方のバンクのバルブが
リフトしてしまっていると、一方のバンクのバルブのリ
フトが開始する前に吸気圧が既に低下してしまってお
り、一方のバンクのバルブのリフト開始時点を正確に把
握することができない。つまり、二つのバンクが設けら
れている場合には、一方のバンクのバルブのリフト開始
時点を正確に把握するため、一方のバンクのバルブのリ
フト開始時点を算出すべきときに他方のバンクのバルブ
リフト量をゼロにしておくことが必要になる。
【0005】ところが、発明協会公開技報第99−69
14号には、一方のバンクのバルブのリフト開始時点を
算出すべきときに他方のバンクのバルブのバルブリフト
量がゼロになるように他方のバンクのバルブのバルブタ
イミングを設定する点について開示されていない。その
ため、発明協会公開技報第99−6914号に記載され
た内燃機関のバルブ特性制御装置では、二つのバンクが
設けられている場合にバルブのリフト開始時点を正確に
把握することができない。
【0006】前記問題点に鑑み、本発明は二つのバンク
が設けられている場合であってもバルブのリフト開始時
点を正確に把握することができる内燃機関のバルブ特性
制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、エンジンパラメータの変化開始時点に基づい
て、内燃機関の吸気バルブ又は排気バルブのリフト開始
時点を算出するようにした内燃機関のバルブ特性制御装
置において、二つのバンクを備えたV型内燃機関に適用
され、吸気バルブ又は排気バルブを駆動するためのカム
であって、そのカムプロフィルがカムシャフト中心軸線
方向に変化しているカムを具備し、バルブタイミングを
変更するための可変バルブタイミング装置と、バルブリ
フト量を変更するために吸気バルブ又は排気バルブに対
して前記カムをカムシャフト中心軸線方向に移動させる
Vシステムとを具備し、一方のバンクの吸気バルブ又は
排気バルブのリフト開始時点を算出すべきとき、他方の
バンクの吸気バルブ又は排気バルブのバルブリフト量が
ゼロになるように他方のバンクの吸気バルブ又は排気バ
ルブのバルブタイミングを設定し、次いで、他方のバン
クの吸気バルブ又は排気バルブのリフト開始時点を算出
すべきとき、一方のバンクの吸気バルブ又は排気バルブ
のバルブリフト量がゼロになるように一方のバンクの吸
気バルブ又は排気バルブのバルブタイミングを設定する
ようにした内燃機関のバルブ特性制御装置が提供され
る。
【0008】請求項1に記載の内燃機関のバルブ特性制
御装置では、一方のバンクの吸気バルブ又は排気バルブ
のリフト開始時点を算出すべきときに、他方のバンクの
吸気バルブ又は排気バルブのバルブリフト量がゼロにな
るように他方のバンクの吸気バルブ又は排気バルブのバ
ルブタイミングが設定される。そのため、二つのバンク
が設けられている場合であっても一方のバンクの吸気バ
ルブ又は排気バルブのリフト開始時点を正確に把握する
ことができる。更に、一方のバンクの吸気バルブ又は排
気バルブのリフト開始時点を正確に把握した後、他方の
バンクの吸気バルブ又は排気バルブのリフト開始時点を
算出すべきときに、一方のバンクの吸気バルブ又は排気
バルブのバルブリフト量がゼロになるように一方のバン
クの吸気バルブ又は排気バルブのバルブタイミングが設
定される。そのため、他方のバンクの吸気バルブ又は排
気バルブのリフト開始時点も正確に把握することができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を用いて本発明の
実施形態について説明する。
【0010】図1は本発明の内燃機関のバルブ特性制御
装置の第一の実施形態の概略構成図、図2は本実施形態
の内燃機関のバルブ特性制御装置の斜視図、図3は本実
施形態の内燃機関のバルブ特性制御装置をクランクシャ
フトの長手方向に切断した縦断面図、図4は本実施形態
の内燃機関のバルブ特性制御装置の横断面図、図5は本
実施形態の内燃機関のバルブ特性制御装置を詳細に示し
た詳細図である。図1〜図5において、1は内燃機関、
2は吸気バルブ、3は排気バルブ、4は吸気バルブ2及
び排気バルブ3を駆動するためのカム、5はそれらのカ
ム4を担持しているカムシャフトである。図6は図2〜
図5に示したカムの詳細図である。図6に示すように、
本実施形態のカム4のカムプロフィルは、カムシャフト
中心軸線CLの方向に変化している。つまり、本実施形
態のカム4は、図6の左端のノーズ高さN1が右端のノ
ーズ高さN2よりも小さくなっている。すなわち、本実
施形態の吸気バルブ2及び排気バルブ3のバルブリフト
量は、バルブリフタがカム4の左端と接しているときよ
りも、バルブリフタがカム4の右端と接しているときの
方が大きくなる。尚、図6において一点鎖線はカム4の
ベース円BCを示している。
【0011】図1〜図5に戻り、6はバルブタイミング
を変更するための可変バルブタイミング装置である。つ
まり、可変バルブタイミング装置6を作動することによ
り、吸気バルブ2及び排気バルブ3のバルブタイミング
を進角させたり、遅角させたりすることができる。7は
バルブリフト量を変更するために吸気バルブ2及び排気
バルブ3に対してカム4をカムシャフト中心軸線CLの
方向に移動させるためのVシステムである。つまり、V
システム7を作動することにより、カム4の左端(図
6)においてカム4とバルブリフタとを接触させたり、
カム4の右端(図6)においてカム4とバルブリフタと
を接触させたりすることができる。
【0012】8は吸気バルブ2及び排気バルブ3のバル
ブタイミングを把握するために検出される歯であってカ
ムシャフト中心軸線CLの方向に延びているバルブタイ
ミング信号歯である。9はVシステム7によるカム4の
移動量を把握するために検出される歯であってカムシャ
フト中心軸線CLのまわりを螺旋状に延びているVシス
テム用信号歯である。10はシリンダ、11はバルブタ
イミング信号歯8及びVシステム用信号歯9を検出する
ためのセンサである。12はクランクシャフト、13は
サージタンクである。本実施形態の内燃機関1はV型6
気筒内燃機関であり、各カムシャフト5には3気筒分の
カム5が配置されている。21は6個の気筒のうちの3
個が形成している左バンク、22は残りの3個が形成し
ている右バンクである。31はサージタンク13内の吸
気圧を検出するための吸気圧センサである。吸気圧は、
いずれかの吸気バルブ2のリフトが開始すると低下す
る。32は機関回転数を検出するための機関回転数セン
サである。機関回転数はいずれかの吸気バルブ2又は排
気バルブ3のリフトが開始すると変動する。33は空燃
比を検出するために機関排気通路内に配置された空燃比
センサである。空燃比センサ33の出力値はいずれかの
排気バルブ3のリフトが開始すると変動する。34はエ
ンジン冷却水温を検出するための水温センサである。
【0013】図7は吸気バルブのリフト開始時点算出ル
ーチンを示したフローチャートである。このルーチンが
開始されると、まずステップ100において、吸気バル
ブ2のリフト開始時点を算出するための条件が成立して
いるか否かが判別される。YESのときにはステップ1
01に進み、NOのときにはこのルーチンを終了する。
例えば、機関回転数が比較的低い機関アイドル運転時に
YESと判別される。
【0014】ステップ101では、左バンク21の吸気
バルブ2のリフト開始時点が既に算出されたことを示す
フラグXLB=ONがたてられているか否かが判別され
る。YESのときには、左バンク21の吸気バルブ2の
リフト開始時点を算出する必要がないためにステップ1
04に進む。一方、NOのときにはステップ102に進
む。ステップ102では、吸気圧センサ31によって検
出された吸気圧の低下時点に基づいて左バンク21の吸
気バルブ2のリフト開始時点が算出される。その際に、
右バンク22の吸気バルブ2のバルブリフト量がゼロに
なるように、右バンク22の吸気バルブ2のバルブタイ
ミングが可変バルブタイミング装置6又はVシステム7
により調節される。そのため、吸気圧は、右バンク22
の吸気バルブ2がリフトすることによっては低下せず、
左バンク21の吸気バルブ2がリフトする影響のみを受
けて低下する。従って、左バンク21の吸気バルブ2の
リフト開始時点が正確に算出されることになる。次い
で、ステップ103において、左バンク21の吸気バル
ブ2のリフト開始時点が既に算出されたことを示すフラ
グがたてられる(XLB←ON)。
【0015】ステップ104では、右バンク22の吸気
バルブ2のリフト開始時点が既に算出されたことを示す
フラグXRB=ONがたてられているか否かが判別され
る。YESのときには、右バンク22の吸気バルブ2の
リフト開始時点を算出する必要がないため、このルーチ
ンを終了する。一方、NOのときにはステップ105に
進む。ステップ105では、吸気圧センサ31によって
検出された吸気圧の低下時点に基づいて右バンク22の
吸気バルブ2のリフト開始時点が算出される。その際
に、左バンク21の吸気バルブ2のバルブリフト量がゼ
ロになるように、左バンク21の吸気バルブ2のバルブ
タイミングが可変バルブタイミング装置6又はVシステ
ム7により調節される。そのため、吸気圧は、左バンク
21の吸気バルブ2がリフトすることによっては低下せ
ず、右バンク22の吸気バルブ2がリフトする影響のみ
を受けて低下する。従って、右バンク22の吸気バルブ
2のリフト開始時点が正確に算出されることになる。次
いで、ステップ106において、右バンク22の吸気バ
ルブ2のリフト開始時点が既に算出されたことを示すフ
ラグがたてられる(XRB←ON)。
【0016】尚、ステップ103及びステップ106に
おいてフラグがたてられても、ステップ102において
算出された左バンク21の吸気バルブ2のリフト開始時
点及びステップ105において算出された右バンク22
の吸気バルブ2のリフト開始時点の信憑性が低くなった
ときには、不図示のステップにおいてフラグがクリアさ
れる(XLB←OFF,XRB←OFF)。その結果、
ステップ102及びステップ105が再び実行されるこ
とになる。
【0017】図8は本実施形態の吸気バルブの変位(バ
ルブタイミング、バルブリフト量)制御ルーチンを示し
たフローチャートである。このルーチンが開始される
と、まずステップ200において、左バンク21及び右
バンク22の吸気バルブ2の基準変位量が算出される。
例えば、機関運転条件に基づいて吸気バルブ2のバルブ
タイミングを進角すべきときには、可変バルブタイミン
グ装置6によって吸気バルブ2のバルブタイミングを進
角させるための基準変位量が算出される。また、例えば
機関運転条件に基づいて吸気バルブ2の開弁期間を長く
したり、あるいは、吸気バルブ2のバルブリフト量を大
きくしたりすべきときには、Vシステム7によってバル
ブリフタをカム4の右側(図6)と接触させるための基
準変位量が算出される。
【0018】次いで、ステップ201では、ステップ2
00において算出された基準変位量と左バンク補正量と
に基づき、左バンク21の吸気バルブ2を実際に変位さ
せるための左バンク変位量(=基準変位量+左バンク補
正量)が算出される。左バンク補正量は、図7のステッ
プ102において算出された左バンク21の吸気バルブ
2のリフト開始時点と、機関運転条件に基づいて要求さ
れる左バンク21の吸気バルブ2のリフト開始時点との
差分、つまり、タペットクリアランスのばらつき等に伴
う差分に相当する値である。従って、例えばタペットク
リアランスが大きすぎるためにステップ102において
算出されたリフト開始時点が要求リフト開始時点よりも
遅れている場合、ステップ201における左バンク補正
量は、その遅れ分だけ左バンク21の吸気バルブ2のリ
フト開始時点を進角させるための値になっている。
【0019】次いで、ステップ202では、ステップ2
00において算出された基準変位量と右バンク補正量と
に基づき、右バンク22の吸気バルブ2を実際に変位さ
せるための右バンク変位量(=基準変位量+右バンク補
正量)が算出される。右バンク補正量は、図7のステッ
プ105において算出された右バンク22の吸気バルブ
2のリフト開始時点と、機関運転条件に基づいて要求さ
れる右バンク22の吸気バルブ2のリフト開始時点との
差分、つまり、タペットクリアランスのばらつき等に伴
う差分に相当する値である。従って、例えばタペットク
リアランスが小さすぎるためにステップ105において
算出されたリフト開始時点が要求リフト開始時点よりも
進んでいる場合、ステップ202における右バンク補正
量は、その進み分だけ右バンク22の吸気バルブ2のリ
フト開始時点を遅角させるための値になっている。
【0020】次いで、ステップ203では、可変バルブ
タイミング装置6及び/又はVシステム7により、ステ
ップ201において算出された左バンク変位量だけ左バ
ンク21の吸気バルブ2が変位せしめられる。つまり、
例えば機関高速運転を行うために基準変位量がバルブタ
イミングを所定量だけ進角させる値になっているときで
あって、ステップ102において算出されたリフト開始
時点が要求リフト開始時点よりも遅れているために、左
バンク補正量がバルブタイミングを所定量だけ進角させ
る値になっているときには、ステップ203において、
それらの合計値分だけ左バンク21の吸気バルブ2のバ
ルブタイミングが進角せしめられる。
【0021】次いで、ステップ204では、可変バルブ
タイミング装置6及び/又はVシステム7により、ステ
ップ202において算出された右バンク変位量だけ右バ
ンク22の吸気バルブ2が変位せしめられる。つまり、
例えば機関高速運転を行うために基準変位量がバルブタ
イミングを所定量だけ進角させる値になっているときで
あって、ステップ105において算出されたリフト開始
時点が要求リフト開始時点よりも進んでいるために、右
バンク補正量がバルブタイミングを所定量だけ遅角させ
る値になっているときには、ステップ204において、
それらの合計値分だけ右バンク22の吸気バルブ2のバ
ルブタイミングが進角せしめられる。
【0022】本実施形態では、図7のステップ102に
おいて左バンク21の吸気バルブ2のリフト開始時点を
算出すべきときに、右バンク22の吸気バルブ2のバル
ブリフト量がゼロになるように右バンク22の吸気バル
ブ2のバルブタイミングが設定されるため、二つのバン
ク21,22が設けられている場合であっても左バンク
21の吸気バルブ2のリフト開始時点を正確に把握する
ことができる。更に、ステップ102において左バンク
21の吸気バルブ2のリフト開始時点を正確に把握した
後、ステップ105において右バンク22の吸気バルブ
2のリフト開始時点を算出すべきときに、左バンク21
の吸気バルブ2のバルブリフト量がゼロになるように左
バンク21の吸気バルブ2のバルブタイミングが設定さ
れるため、右バンク22の吸気バルブ2のリフト開始時
点も正確に把握することができる。
【0023】尚、本実施形態においては吸気圧の変化開
始時点に基づいて吸気バルブ2のリフト開始時点が算出
されているが、本実施形態の変形例では、機関回転数セ
ンサ32により検出された機関回転数の変化開始時点に
基づいて吸気バルブ2のリフト開始時点を算出すること
も可能である。
【0024】また本実施形態の他の変形例では、機関排
気通路内に排気圧センサを配置し、本実施形態と同様
に、排気圧の変化開始時点に基づいて左バンク21及び
右バンク22について排気バルブ3のリフト開始時点を
交互に算出することも可能である。この変形例では、左
バンク21の排気バルブ3のリフト開始時点を算出すべ
きときに、右バンク22の排気バルブ3のバルブリフト
量がゼロになるように右バンク22の排気バルブ3のバ
ルブタイミングが設定されるため、二つのバンク21,
22が設けられている場合であっても左バンク21の排
気バルブ3のリフト開始時点を正確に把握することがで
きる。更に、左バンク21の排気バルブ3のリフト開始
時点を正確に把握した後、右バンク22の排気バルブ3
のリフト開始時点を算出すべきときに、左バンク21の
排気バルブ3のバルブリフト量がゼロになるように左バ
ンク21の排気バルブ3のバルブタイミングが設定され
るため、右バンク22の排気バルブ3のリフト開始時点
も正確に把握することができる。
【0025】尚、この変形例の更なる変形例では、機関
回転数センサ32により検出された機関回転数の変化開
始時点、あるいは、空燃比センサ33の出力値に応じて
算出された空燃比フィードバック補正係数FAFの変化
開始時点に基づいて排気バルブ3のリフト開始時点を算
出することも可能である。
【0026】以下、本発明の内燃機関のバルブ特性制御
装置の第二の実施形態について説明する。本実施形態の
構成は、上述した第一の実施形態の構成とほぼ同様であ
る。従って、第一の実施形態とほぼ同様の効果を奏する
ことができる。図9は本実施形態の吸気バルブの変位
(バルブタイミング、バルブリフト量)制御ルーチンを
示したフローチャートである。図10は冷却水温と水温
補正量との関係を示した図である。図9に示したルーチ
ンが開始されると、まずステップ200において、左バ
ンク21及び右バンク22の吸気バルブ2の基準変位量
が算出される。例えば、機関運転条件に基づいて吸気バ
ルブ2のバルブタイミングを進角すべきときには、可変
バルブタイミング装置6によって吸気バルブ2のバルブ
タイミングを進角させるための基準変位量が算出され
る。また、例えば機関運転条件に基づいて吸気バルブ2
の開弁期間を長くしたり、あるいは、吸気バルブ2のバ
ルブリフト量を大きくしたりすべきときには、Vシステ
ム7によってバルブリフタをカム4の右側(図6)と接
触させるための基準変位量が算出される。
【0027】次いで、ステップ301では、ステップ2
00において算出された基準変位量と、左バンク補正量
と、水温センサ34により検出された冷却水温と図10
に示す関係とから得られた水温補正量とに基づき、左バ
ンク21の吸気バルブ2を実際に変位させるための左バ
ンク変位量(=基準変位量+左バンク補正量+水温補正
量)が算出される。左バンク補正量は、図7のステップ
102において算出された左バンク21の吸気バルブ2
のリフト開始時点と、機関運転条件に基づいて要求され
る左バンク21の吸気バルブ2のリフト開始時点との差
分、つまり、タペットクリアランスのばらつき等に伴う
差分に相当する値である。従って、例えばタペットクリ
アランスが大きすぎるためにステップ102において算
出されたリフト開始時点が要求リフト開始時点よりも遅
れている場合、ステップ301における左バンク補正量
は、その遅れ分だけ左バンク21の吸気バルブ2のリフ
ト開始時点を進角させるための値になっている。また、
水温補正量は、機関暖機完了前に必要に応じて左バンク
21の吸気バルブ2のリフト開始時点を変更するための
値である。従って、水温補正量は冷却水温が低いほど大
きくなる。
【0028】次いで、ステップ302では、ステップ2
00において算出された基準変位量と、右バンク補正量
と、水温センサ34により検出された冷却水温と図10
に示す関係とから得られた水温補正量とに基づき、右バ
ンク22の吸気バルブ2を実際に変位させるための右バ
ンク変位量(=基準変位量+右バンク補正量+水温補正
量)が算出される。右バンク補正量は、図7のステップ
105において算出された右バンク22の吸気バルブ2
のリフト開始時点と、機関運転条件に基づいて要求され
る右バンク22の吸気バルブ2のリフト開始時点との差
分、つまり、タペットクリアランスのばらつき等に伴う
差分に相当する値である。従って、例えばタペットクリ
アランスが小さすぎるためにステップ105において算
出されたリフト開始時点が要求リフト開始時点よりも進
んでいる場合、ステップ302における右バンク補正量
は、その進み分だけ右バンク22の吸気バルブ2のリフ
ト開始時点を遅角させるための値になっている。また、
水温補正量は、機関暖機完了前に必要に応じて左バンク
21の吸気バルブ2のリフト開始時点を変更するための
値である。従って、水温補正量は冷却水温が低いほど大
きくなる。
【0029】次いで、ステップ203では、可変バルブ
タイミング装置6及び/又はVシステム7により、ステ
ップ301において算出された左バンク変位量だけ左バ
ンク21の吸気バルブ2が変位せしめられる。つまり、
例えば機関高速運転を行うために基準変位量がバルブタ
イミングを所定量だけ進角させる値になっているときで
あって、ステップ102において算出されたリフト開始
時点が要求リフト開始時点よりも遅れているために、左
バンク補正量がバルブタイミングを所定量だけ進角させ
る値になっているときであり、かつ、水温補正量がバル
ブタイミングを所定量だけ進角させる値になっていると
きには、ステップ203において、それらの合計値分だ
け左バンク21の吸気バルブ2のバルブタイミングが進
角せしめられる。
【0030】次いで、ステップ204では、可変バルブ
タイミング装置6及び/又はVシステム7により、ステ
ップ302において算出された右バンク変位量だけ右バ
ンク22の吸気バルブ2が変位せしめられる。つまり、
例えば機関高速運転を行うために基準変位量がバルブタ
イミングを所定量だけ進角させる値になっているときで
あって、ステップ105において算出されたリフト開始
時点が要求リフト開始時点よりも進んでいるために、右
バンク補正量がバルブタイミングを所定量だけ遅角させ
る値になっているときであり、かつ、水温補正量がバル
ブタイミングを所定量だけ進角させる値になっていると
きには、ステップ204において、それらの合計値分だ
け右バンク22の吸気バルブ2のバルブタイミングが進
角せしめられる。
【0031】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、二つの
バンクが設けられている場合であってもバルブのリフト
開始時点を正確に把握することができる。つまり、二つ
のバンクが設けられている場合であっても一方のバンク
の吸気バルブ又は排気バルブのリフト開始時点を正確に
把握することができ、更に、他方のバンクの吸気バルブ
又は排気バルブのリフト開始時点も正確に把握すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内燃機関のバルブ特性制御装置の第一
の実施形態の概略構成図である。
【図2】内燃機関のバルブ特性制御装置の斜視図であ
る。
【図3】内燃機関のバルブ特性制御装置をクランクシャ
フトの長手方向に切断した縦断面図である。
【図4】内燃機関のバルブ特性制御装置の横断面図であ
る。
【図5】内燃機関のバルブ特性制御装置を詳細に示した
詳細図である。
【図6】図2〜図5に示したカムの詳細図である。
【図7】吸気バルブのリフト開始時点算出ルーチンを示
したフローチャートである。
【図8】第一の実施形態の吸気バルブの変位(バルブタ
イミング、バルブリフト量)制御ルーチンを示したフロ
ーチャートである。
【図9】第二の実施形態の吸気バルブの変位(バルブタ
イミング、バルブリフト量)制御ルーチンを示したフロ
ーチャートである。
【図10】冷却水温と水温補正量との関係を示した図で
ある。
【符号の説明】
1…内燃機関 2…吸気バルブ 3…排気バルブ 4…カム 5…カムシャフト 6…可変バルブタイミング装置 7…Vシステム 8…バルブタイミング信号歯 9…Vシステム用信号歯 10…シリンダ 11…センサ 21…左バンク 22…右バンク 31…吸気圧センサ 32…機関回転数センサ 33…空燃比センサ 34…水温センサ
フロントページの続き Fターム(参考) 3G016 AA02 AA08 AA10 AA19 BA03 BA06 BA22 BA28 BA34 BA36 BB04 DA01 GA00 3G018 AA07 AB07 AB17 BA04 BA31 DA03 EA02 EA04 EA17 EA22 EA26 EA31 FA06 FA07 GA00 3G092 AA11 AA15 DA01 DA02 DA04 DA10 EC01 FA12 HA05Z HA13X HA13Z HD08Z HD10Z HE01Z HE08Z

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンパラメータの変化開始時点に基
    づいて、内燃機関の吸気バルブ又は排気バルブのリフト
    開始時点を算出するようにした内燃機関のバルブ特性制
    御装置において、二つのバンクを備えたV型内燃機関に
    適用され、吸気バルブ又は排気バルブを駆動するための
    カムであって、そのカムプロフィルがカムシャフト中心
    軸線方向に変化しているカムを具備し、バルブタイミン
    グを変更するための可変バルブタイミング装置と、バル
    ブリフト量を変更するために吸気バルブ又は排気バルブ
    に対して前記カムをカムシャフト中心軸線方向に移動さ
    せるVシステムとを具備し、一方のバンクの吸気バルブ
    又は排気バルブのリフト開始時点を算出すべきとき、他
    方のバンクの吸気バルブ又は排気バルブのバルブリフト
    量がゼロになるように他方のバンクの吸気バルブ又は排
    気バルブのバルブタイミングを設定し、次いで、他方の
    バンクの吸気バルブ又は排気バルブのリフト開始時点を
    算出すべきとき、一方のバンクの吸気バルブ又は排気バ
    ルブのバルブリフト量がゼロになるように一方のバンク
    の吸気バルブ又は排気バルブのバルブタイミングを設定
    するようにした内燃機関のバルブ特性制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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