JP2002138568A - 偏心の簡易チェック方法 - Google Patents

偏心の簡易チェック方法

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JP2002138568A
JP2002138568A JP2000330540A JP2000330540A JP2002138568A JP 2002138568 A JP2002138568 A JP 2002138568A JP 2000330540 A JP2000330540 A JP 2000330540A JP 2000330540 A JP2000330540 A JP 2000330540A JP 2002138568 A JP2002138568 A JP 2002138568A
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JP
Japan
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center
gravity
eccentricity
numerical value
floor
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Application number
JP2000330540A
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English (en)
Inventor
Shinichi Tashiro
信一 田代
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SXL Corp
Original Assignee
SXL Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な加減乗除で手軽に偏心をチェックで
き、設計者自身がプラン毎に偏心率の計算を行わなくと
もある程度の目安がわかり、プランニングの初期段階に
有効に活用することができる偏心の簡易チェック方法を
提供すること。 【解決手段】 建物の構造耐力上主要な構造部分が支え
る荷重の重心と剛心により計算される偏心を簡易にチェ
ックすることができる方法で、最上階の最も外側の壁又
は柱の中心線1で囲まれる区画の図心を重心2として、
この重心からの水平距離と構造部分との乗じた数値を求
めるとともに、重心を中心として得た当該数値の差が建
築基準法施行令で定める偏心率から導かれる制限した数
値以下であれば、制限数値以下であるとすることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、簡単な加減乗除
により手軽に建物の構造耐力上主要な構造部分(例えば
耐力壁など)が支える荷重の重心と剛心により計算され
る偏心を簡易にチェックすることができ、構造部分のバ
ランスのよい配置を確認することができる方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】偏心率は、建築基準法施行令第82条の
3第2項に規定されている方法により求めることになっ
ているが、この従来の方法は、建物の構造耐力上主要な
構造部分にかかる荷重を算出して重心を求め、壁又は柱
の位置により剛心を求め、剛心まわりのねじり剛性を用
いて偏心率を算出している。
【0003】ところで、従来の前記のような偏心率を求
める計算では、荷重を個別に算出する作業とねじり剛性
を求める作業が煩雑で、加減乗除程度で簡単に求められ
るものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、前
記のような従来の問題点を解決し、簡単な加減乗除で手
軽に偏心をチェックでき、設計者自身がプラン毎に偏心
率の計算を行わなくともある程度の目安がわかり、プラ
ンニングの初期段階に有効に活用することができる偏心
の簡易チェック方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、建物の構造耐力上主要な構造部
分が支える荷重の重心と剛心により計算される偏心を簡
易にチェックすることができる方法で、最上階の最も外
側の壁又は柱の中心線で囲まれる区画の図心を重心とし
て、この重心からの水平距離と前記構造部分との乗じた
数値を求めるとともに、重心を中心として得た当該数値
の差が建築基準法施行令で定める偏心率から導かれる制
限した数値以下であれば、制限数値以下であるとするこ
とを特徴とする。
【0006】請求項2の発明は、請求項1において、中
間階や最下階などその他の階にあっては直上階の図心を
当該階の重心として、この重心からの水平距離と構造部
分との乗じた数値を求めるとともに、重心を中心として
得た当該数値の差が建築基準法施行令で定める偏心率か
ら導かれる制限した数値以下であれば、制限数値以下で
あるとすることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面を参
照して説明する。図1は3階建ての建物各階の平面プラ
ンの一例と重心位置を表わす図面、図2は図1の最上階
の平面プランを拡大して示す図面である。この図2で示
す最上階において構造耐力上主要な構造部分、例えば耐
力壁の偏心をチェックするには次のような手順を踏む。
まず、最上階である3階において最も外側の矩形となる
壁の中心線1を求める。それから矩形の部分の対角線に
よって図心を求め、これを重心2とし、記号Gで表わ
す。次に、図に計算式を示すように、Gを中心にX軸方
向の壁の水平距離と壁枚数を乗じて差3を求めるととも
に、同様にY軸方向の壁の水平距離と壁枚数を乗じて差
4を求める。そして、この差の数値0,−2がいずれも
建築基準法施行令で定める偏心率から導かれる制限した
数値の±7以下であることを確認する。制限数値の±7
以下であると、正式に計算した偏心率が概ね15%になる
ことが確認され建築基準法施行令に違反しないことがわ
かる。実際に正式に計算して求めても前記数値0,−2
による偏心率はそれぞれ1.4%と4.3%である。また前記
の差3,4は剛心のずれをあらわし、差3の数値0は左
右バランスよく配置されていることを示し、差4の数値
−2は南側に2だけ剛心がずれていることを示してい
る。
【0008】制限に用いた7という数値は偏心率15%と
して算出したもので、偏心率を任意に設定する場合は、
任意に求めることができる。従って、例えば偏心率20%
以下としたければ、それに応じた数値を算出することも
可能である。
【0009】最上階である3階の場合は前記の通りと
し、その他の中間階や最下階は図1に示すように前記の
重心2は直上階の重心の位置とし、X軸方向、Y軸方向
とも個別にその差を求め各々確認する。図3はそれによ
り求めた差と偏心率を示し、これによると2階のX軸方
向の壁の水平距離と壁枚数を乗じて求められる差が2、
Y軸方向の壁の水平距離と壁枚数を乗じて求められる差
が7となり、いずれも建築基準法施行令で定める偏心率
から導かれる制限した数値の±7以下であることを確認
できる。実際に正式に計算して求めても前記数値2,7
による偏心率はそれぞれ5.5%と6.6%である。また、前
記の差の数値から2,7ずつそれぞれ東側、北側に剛心
がずれていることがわかる。
【0010】同様に1階のX軸方向の壁の水平距離と壁
枚数を乗じて求められる差が−2.5、Y軸方向の壁の水
平距離と壁枚数を乗じて求められる差が5となり、いず
れも建築基準法施行令で定める偏心率から導かれる制限
した数値の±7以下であることを確認できる。実際に正
式に計算して求めても前記数値−2.5,5による偏心率
はそれぞれ8.7%と9%である。また、前記の差の数値
から−2.5,5ずつそれぞれ西側と北側に剛心がずれて
いることがわかる。
【0011】壁単位に耐力壁の耐力又は壁倍率などを用
いても同様の効果が得られる。また平面プランは凹凸の
あるプランでも、上階が下階より小さい規模の場合でも
同様の効果が得られる。
【0012】
【発明の効果】請求項1の発明は前記のようであって、
建物の構造耐力上主要な構造部分が支える荷重の重心と
剛心により計算される偏心を簡易にチェックすることが
できる方法で、最上階の最も外側の壁又は柱の中心線で
囲まれる区画の図心を重心として、この重心からの水平
距離と構造部分との乗じた数値を求めるとともに、重心
を中心として得た当該数値の差が建築基準法施行令で定
める偏心率から導かれる制限した数値以下であれば、制
限数値以下であるとするので、簡単な加減乗除で手軽に
偏心をチェックでき、構造耐力上主要な構造部分のバラ
ンスよい配置を確認することができ、設計者自身がプラ
ン毎に煩雑な偏心率の計算を行わなくともある程度の目
安がわかり、プランニングの初期段階に有効に活用する
ことができる。請求項2の発明は、さらに直上階の図心
を当該階の重心として同様に簡単な加減乗除で、中間階
や最下階などその他の階の偏心もチェックすることがで
きる。特に、各階ごとに分けて最外郭形状の矩形の図心
を重心として算出すると上階の規模が小さく位置に偏が
あるプランにおいては実際の偏心率が大きく狂うが、こ
の発明の場合は上階の図心を当該階の重心として扱うた
め、偏心率に大きな狂いは生じないという優れた効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態である3階建ての建物各
階の平面プランの一例と重心位置を表わす図面である。
【図2】図1の最上階の平面プランを拡大して示す図面
である。
【図3】各階のX軸方向、Y軸方向の計算結果の差と偏
心率を示す図面である。
【符号の説明】
1 壁の中心線 2 重心(G) 3,4 差

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の構造耐力上主要な構造部分が支え
    る荷重の重心と剛心により計算される偏心を簡易にチェ
    ックすることができる方法で、最上階の最も外側の壁又
    は柱の中心線で囲まれる区画の図心を重心として、この
    重心からの水平距離と前記構造部分との乗じた数値を求
    めるとともに、重心を中心として得た当該数値の差が建
    築基準法施行令で定める偏心率から導かれる制限した数
    値以下であれば、制限数値以下であるとすることを特徴
    とする偏心の簡易チェック方法。
  2. 【請求項2】 中間階や最下階などその他の階にあって
    は直上階の図心を当該階の重心として、この重心からの
    水平距離と構造部分との乗じた数値を求めるとともに、
    重心を中心として得た当該数値の差が建築基準法施行令
    で定める偏心率から導かれる制限した数値以下であれ
    ば、制限数値以下であるとする請求項1記載の偏心の簡
    易チェック方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007284976A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Minoru Sato 建物の基礎構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007284976A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Minoru Sato 建物の基礎構造
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Effective date: 20030805