JP2002137487A - インクジェット記録装置およびそのギャップ識別方法 - Google Patents

インクジェット記録装置およびそのギャップ識別方法

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JP2002137487A
JP2002137487A JP2000336141A JP2000336141A JP2002137487A JP 2002137487 A JP2002137487 A JP 2002137487A JP 2000336141 A JP2000336141 A JP 2000336141A JP 2000336141 A JP2000336141 A JP 2000336141A JP 2002137487 A JP2002137487 A JP 2002137487A
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ink
carriage
ink carriage
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Hiroyuki Ishikura
裕之 石倉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インクキャリッジの用紙との間のギャップを精
度よく識別できるコスト安なインクジェット記録装置お
よびそのギャップ識別方法を提供する。 【解決手段】ギャップ切り換え手段2が、ギャップ切り
換え時に設定ギャップに応じて前記インクキャリッジ1
の主走査方向の少なくとも一方の端部壁と前記インクキ
ャリッジ1との間に挿入されるかあるいはそれらの間へ
の挿入が解除されるように移動して前記インクキャリッ
ジ1の前記端部壁方向への可動範囲を変化させる可動範
囲調整部6を備えており、前記インクキャリッジ1を移
動させて、前記可動範囲調整部6との接触位置と、前記
インクタンク検知センサ14によって検知される位置と
の問の移動時間から、いずれのギャップに切り換わって
いるかを識別するギャップ識別手段(プリンタ制御部)
をさらに有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用する記録用紙
の厚みに応じてインクキャリッジと記録用紙とのギャッ
プを調整することのできるインクジェット記録装置およ
びそのギャップ識別方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置には、通常モー
ドと封筒モードのように、使用する記録用紙の厚みに応
じて、インクキャリッジ(インクヘッド)と記録用紙と
のギャップ(高さ)を調整することができるように構成
したものがある。このようなインクジェット記録装置の
ギャップ調整部(ギャップ切り換え手段)を図4に示
す。同図は、インクジェット記録装置をインクキャリッ
ジ1の主走査方向から見た側面図である。
【0003】そのギャップ調整部2は、インクキャリッ
ジ1の待機側となるインクジェット記録装置の端部壁
(図5のシヤーシ4参照)の外側に設けられて手動で回
動可能なギャップ調整レバー5と、該ギャップ調整レバ
ー5から上記端部壁の内側に突出するように設けられた
ギャップ選択ノブ6とを有している。
【0004】ギャップ調整レバー6には、シヤーシ4に
回転自在に支持される支軸7の回動中心Cからずれた位
置を中心として、インクキャリッジ1が走査する際に、
そのガイドとなるシャフト8の一端が取り付けられてい
る。このように、シャフト8はギャップ調整レバー5の
回動中心Cに対して偏芯しているので、ギャップ調整レ
バー5を回動することによってシャフト8が上下動し、
これに伴ってインクキャリッジ1が昇降する。
【0005】ギャップ調整レバー5の位置によってギャ
ップ選択ノブ6の位置も変わり、インクキャリッジ1が
端部壁方向に移動したときにインクキャリッジ1の側壁
9がギャップ選択ノブ6に接触したりしなかったりす
る。図4(A)はギャップ調整レバー5を回動すること
によりシャフト8を下降させ、厚みの小さい記録用紙に
適するよう、ギャップを小さいモードに切り換えた状態
を示す。
【0006】このとき、ギャップ選択ノブ6が回動し
て、図5(B)(インクジェット記録装置を記録用紙搬
送方向正面から見た図)で、ギャップ選択ノブ6は紙面
の裏側方向にある)に示すように、インクキャリッジ1
が上記端部壁方向に移動したときにインクキャリッジ1
の側壁9と接触しない位置となる。
【0007】これに対し、図4(B)はギャップ調整レ
バー5を回動することによりシャフト8を上昇させ、厚
みの大きい記録装置に適するよう、ギャップを大きいモ
ードに切り換えた状態を示す。このとき、ギャップ選択
ノブ6が回動して、図5(A)に示すように、インクキ
ャリッジ1が端部壁方向に移動したときに、インクキャ
リッジ1の側壁9と接触する位置となる。なお、図5
(A)(B)にて、符号l2はキャビネットを示す。
【0008】上記の構成のインクジェット記録装置にお
いて、ギャップ調整郁2によっていずれのギャップに切
り換わっているかをインクジェット記録装置に認識させ
るのに、図6(インクジェット記録装置を記録用紙搬送
方向正面から見た図)の構成が用いられる。図6では、
インクキャリッジ1の待機側と反対側の印字領域外にお
けるタイミングフェンス10にフェンスギャップ11を
設けている。
【0009】通常、ギャップを識別する場合には、イン
クキャリッジ1を待機側からフェンスギャップ11を検
知する位置まで移動させて、その位置を基準として次に
待機側へ移動させる。次に、インクキャリッジ1はフェ
ンスギャップ11からギャップ選択ノブ6あるいは待機
側端部壁に接触するまで移動するので、ギャップごとに
移動距離が変わる。従って、この移動距離の差によって
ギャップの識別を行っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
インクジェット記録装置では、ギャップを識別するため
にタイミングフェンス10にフェンスギャップ11を用
いているため、そのフェンスギャップ領域におけるイン
クキャリッジ1の移動距離と時間を正確に検知認識する
のに必要とされるフェンスギャップ領域での正確なフェ
ンス信号が得られず、インクキャリッジ1の移動距離と
時間に誤差が生じることになり、DCモータ化が難しく
なるという問題があった。
【0011】また、タイミングフェンス10にフェンス
ギャップ11を設ける場合、フェンスギャップ11のな
いタイミングフェンス10よりも製作にコストがかかっ
てしまうという問題もある。さらに、ギャップの識別の
際に、インクキヤリッジ1を主走査方向にフェンスギャ
ップ11の位置までと、さらにそこから待機側端部壁ま
でとの大きな距離を移動させなければならず、ギャップ
識別までに時間がかかるという問題もある。
【0012】本発明は、このような実情に鑑みてなさ
れ、インクキャリッジの用紙との間のギャップ(高さ)
を精度よく識別できるコスト安なインクジェット記録装
置およびそのギャップ識別方法を提供することを目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発朋は、上述の課題を
解決するための手段を以下のように構成している。
【0014】(1)操作に応じて移動してインクキャリ
ッジと記録用紙面とのギャップを切り換えるギャップ切
り換え手段と、インクタンクの位置および有無を検知す
るインクタンク検知センサとを有するインクジェット記
録装置において、前記ギャップ切り換え手投が、ギャッ
プ切り換え時に設定ギャップに応じて前記インクキャリ
ッジの主走査方向の少なくとも一方の端部壁と前記イン
クキャリッジとの間に挿入されるか、あるいは、それら
の間への挿入が解除されるように移動して前記インクキ
ャリッジの前記端部壁方向へ可動範囲を変化させる可動
範囲調整部を備えており、前インクキャリッジを移動さ
せて、前記可動範囲調整部との接触位置と、前記インク
タンク検知センサによって検知される位置との間の移動
時間から、いずれのギャップに切り換わっているかを識
別するギャップ識別手段をさらに有していることを特徴
とする。
【0015】この構成によれば、従来のように、タイミ
ングフェンスにフェンスギャップを設ける必要がないの
で、インクキャリッジ駆動モータのDCモータ化に都合
がよいとともに、インクタンク検知センサをギャップ識
別のためのセンサとして兼用するので、既存の部品でギ
ャップ識別に対応することができる分、コストが抑えら
れる。
【0016】(2)インクキャリッジと記録用紙面との
ギャップが切り換え可能で前記インクタンクの位置およ
び有無を検知するインクタンク検知センサを有するイン
クジェット記録装置に村して、切り換えられたギャップ
を識別するインクジェット記録装置のギャップ識別方法
において、ギャップ切り換え時に設定ギャップに応じて
前記インクキャリッジの主走査方向の少なくとも一方の
端部壁方向への可動範囲を変化させた状態でインクキャ
リッジを移動させ、上記端部壁方向の移動限界位置と、
前記インクタンク倹知センサによって検知される位置と
の間の移動時間から、いずれのギャップに切り換わって
いるかを識別することを特徴とする。
【0017】この構成によれば、従来のようにタイミン
グフェンスにフェンスギャップを設ける必要がないの
で、インクキャリッジ駆動モータのDCモータ化に都合
がよいとともに、インクタンク検知センサをギャップ識
別のためのセンサとして兼用するので、既存の部品でギ
ャップ識別に対応することができる分、コストが抑えら
れる。
【0018】(3)前記インクタンク検知センサをイン
クキャリッジ待機側に設け、設定ギャップに応じて前記
インクキャリッジの待機側端部壁方向への可動範囲を変
化させた状態で、前記インクキャリッジを待機側端部壁
方向の移動限界位置へ移動させ、その位置を起点として
前記インクキャリッジを前記インクタンク検知センサに
向けて移動させるとともに時間計測を開始し、前記イン
クタンク検知センサに初めて到達する時間によってギャ
ップを識別することを特徴とする。
【0019】この構成によれば、インクキャリッジの待
機側での最短距離の移動によりギャップの識別を行うの
で、ギャップ識別の動作シーケンスが高速になる。
【0020】(4)前記インクキャリッジを待機側端部
壁方向の移動限界位置へ移動させた際に、タイミングフ
ェンスからのパルス信号が得られなくなったことをもっ
て上記移動限界位置に到達したものとすることを特徴と
する。
【0021】この構成によれば、新たな検知センサを設
置することなくインクキャリッジの移動時間を計測する
起点を決定することが可能となり、さらにコストダウン
を図ることができる。
【0022】(5)前記タイミングフェンスからのパル
ス信号が得られなくなってから0.5秒以内に次動作へ
移行することを特徴とする。
【0023】この構成によれば、タイミングフェンスか
らのパルス信号が得られなくなってインクキャリッジが
移動限界位置に到達したと判定してから、比較的早くイ
ンクタンク検知センサヘ向けての移動を行う、あるいは
一旦停止するので、インクキャリッジの駆動モータに大
きな負荷が長時間かかって過熱するのを防止することが
できる。
【0024】(6)前記インクキャリッジの前記インク
タンク検知センサに向けての移動は、前記インクキャリ
ッジに搭載されている前記インクタンクの最も先行して
いる前記インクタンクに設けられたタンク有無検知部材
が、前記インクタンク検知センサの位置以上に到達する
まで行うことを特徴とする。
【0025】この構成によれば、インクタンクはキャリ
ッジに多く搭載しているが、その中で一番先頭にあるイ
ンクタンクにて位置検知を行うことによって、はじめて
その移動距離が測定できる。インクキャリッジの待機側
での最短距離の移動によりギャップの識別をおこなうの
で、ギャップ識別の動作シーケンスが高速になる。
【0026】(7)前記インクキャリッジの前記インク
タンク検知センサヘの到達は、前記インクタンク検知セ
ンサが前記最も先行している前記インクタンクのタンク
有無検知部材を用いて検知することを特徴とする。
【0027】この構成によれば、ギャップを識別するた
めのインクキャリッジの移動距離が最も小さくなるの
で、最短時間でギャップ識別の処理を行うことができ
る。
【0028】(8)前記インクタンク検知センサが前記
インクキャリッジの到達を検知すると、直ちに前記イン
クキャリッジの移動を停止することを特徴とする。
【0029】この構成によれば、インクキャリッジの必
要以上の動作を省略するので、省電力化および処理の簡
略化を図ることができる。
【0030】(9)ギャップの識別を、インクジェット
記録装置の電源のオン時に行うことを特徴とする。
【0031】この構成によれば、ギャップの識別指示を
電源スイッチの投入に含ませるので、専用のスイッチが
不要であり、コストダウンを図ることができる。また、
ユーザが意識することなくギャップの識別を行うことが
できる。
【0032】(10)さらに電源のオン時以外の前記イ
ンクキャリッジの位置が既に分かっているレディ状態か
らギャップ識別を行うことが可能であり、その場合には
前記インクキャリッジを待機側端部壁方向の移動限界位
置へ移動させ、前記タイミングフェンスからのパルス信
号が得られなくなるまでの時間によってギャップを識別
することを特徴とする。
【0033】この構成によれば、レディ状態(待機状
態)からギャップの識別を行うときには、既に分かって
いるインクキャリッジの位置を利用してその位置を起点
として時間計測を開始し、待機側端部壁方向の移動限界
位置へ移動させる。そして、タイミングフェンスからの
パルス信号が得られなくなるまでの時間によってギャッ
プの識別を行うようにする。従って、最短時間で識別を
行うことができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態に係
るインクジェット記録装置およびそのギャップ識別方法
について説明する。なお、以下の実施形態の構成にて、
従来と同じ部材については同一符号を付してその説明を
省略する。
【0035】図1(A)(B)は、インクジェット記録
装置およびそのギャップ識別方法の説明図で、本実施形
態に係るインクジェット記録装置は、図4および図5に
示すものと同様のギャップ調整部(ギャップ切り換え手
段)2を有しており、インクキャリッジ1が、いずれの
ギャップ(大,小)にあるかを検出する機構としては、
ギャップ調整部2のギャップ調整ノブ(可動範囲調整
部)6と、通常のインクジェット記録装置に設けられて
いるインクタンク13の有無チェック用のインクタンク
検知センサ14とを利用する。
【0036】インクタンク検知センサ14は、インクキ
ャリッジ1の待機側の領域にあるものとする。インクキ
ャリッジ1には、図2に示すようにBK、M、Y、Cの
インクタンク131,132,133,134が備わっ
ているとすると、それぞれのインクタンク131,13
2,133,134にはインクタンク検知センサ14に
よって検知されるためのタンク有無被検知部材(タンク
有無検知部材)15…が設けられている。
【0037】各タンク有無被検知部材15は、インクキ
ャリッジ1が主走査方向に移動する際にインクタンク検
知センサ14と対向する位置を通過するようになってい
る。その検知構造は、図3に示すように、インクタンク
検知センサ14に上下に配置されたLED(発光ダイオ
ード)141と受光部142とを備え、各タンク有無被
検知部材15…がインクタンク検知センサ14の前を通
過するときに、そのLED141から出射された光を、
くさび形に形成されたタンク有無被検知部材142の斜
面に貼られた銀テープ16などの反射材で反射して受光
部142に導くことにより行う。
【0038】次にギャップの識別方法について説明す
る。
【0039】インクジェット記録装置の電源がオフの状
態で、ギャップは大きい方か小さい方のいずれかであ
り、小さい方のギャップであるときには前述のギャップ
調整部2のギャップ選択ノブ6が、例えば図1(A)に
示すように、インクキャリッジ1が待機側端部壁(シヤ
ーシ4)方向に移動したときにインクキャリッジ1の側
壁9に接触しない位置となっており、大きい方のギャッ
プであるときには同図(B)に示すようにギャップ選択
ノブ6がインクキャリッジ1の側壁9に接触する位置と
なっている。インクキャリッジ1は待機側の印字領域外
で待機側端部壁から離れた位置にある。
【0040】このときに、使用する記録用紙の厚みに合
わせてギャップを切り換えたい場合はギャップ調整レバ
ー5を回動させればよい。インクジェット記録装置の電
源をオンにすると、ギャップの識別指示が発せられ、イ
ンクキャリッジ1はまず待機側端部壁方向へ移動する。
その移動に伴い、インクキャリッジ1をガイドするシャ
フト8と並行に設けたタイミングフェンス10からはパ
ルス信号が出力され、インクキャリッジ1のモータ駆動
にフイードバックされる。
【0041】同図(A)の状態では、ギャップ選択ノブ
6がインクキャリッジ1と接触しない位置にあるので、
移動し続けるとインクキャリッジ1は機側端部壁と接触
する。また、同図(B)の状態では、ギャップ選択ノブ
6がインクキャリッジ1の側壁9と接触する位置にある
ので、移動し続けると側壁9がギャップ選択ノブ6と接
触する。
【0042】インクキヤリッジ1が待機側端部壁あるい
はギャップ選択ノブ6のいずれに接触してもそれ以上は
移動できないので、タイミングフェンス10からのパル
ス信号が得られなくなる。このパルス信号の得られなく
なる時点をもってインクキャリッジ1が待機側端部壁方
向の移動限界位置に達したものと判定する。
【0043】パルス信号が得られなくなってから比較的
早く、好ましくは0.5秒以内にモータを次動作へ移行
させる。次に、インクキヤリッジ1が待機側端部壁ある
いはギャップ選択ノブ6のいずれかに接触している状態
を起点として、インクキャリッジ1をインクタンク検知
センサ14の位置へ向けて移動させる。
【0044】上記接触状態からの移動開始時に時間計測
を開始し、インクタンク検知センサ14でインクタンク
13が検知されるまでの時間を計る。このとき、インク
タンク13のタンク有無被検知部材15…のいずれか1
つがインクタンク検知センサ14の位置以上に移動すれ
ばインクタンク検知センサ14により検知が可能となる
が、移動に際して最も先行しているインクタンク13、
例えば図2ではBKのインクタンク131のタンク有無
被検知部材15がインクタンク検知センサ14の位置を
通過するまでの時間を計るようにするのが好ましい。
【0045】図1(A)(B)とで移動時間が異なるた
め、この相違からいずれのギャップに設定されているか
を識別することができる。インクタンク検知センサ14
で検知したら、直ちにインクキャリッジ1の移動を停止
させる。検知信号は図示しないプリンタ制御部などのギ
ャップ識別手段に入力され、そこでギャップが識別され
る。識別したギャップの情報は、通常モードあるいは封
筒モードなどにおける印字条件の設定に用いられる。
【0046】上記にギャップ識別方法の一例を挙げた
が、ギャップ調整部2のギャップ調整レバー5を回動さ
せたときに、ギャップ選択ノブ(可動範囲調整部)6が
インクキャリッジ1の待機側とは反対側の端部壁で挿入
あるいは挿入解除されるようになっていても構わない
し、両方で挿入あるいは挿入解除されるようになってい
ても構わない。
【0047】全ての場合を含めると、ギャップ切り換え
時に設定ギャップに応じてインクキャリッジ1の主走査
方向の少なくとも一方の端部壁方向への可動範囲を変化
させた状態でインクキャリッジ1を移動させ、状態端部
壁方向の移動限界位置と、インクタンク検知センサ14
によって検知される位置との間の移動時間から、いずれ
のギャップに切り換わっているかを識別するようにす
る。なお、インクタンク検知センサ14を設ける位置は
適宜に設定されてよい。
【0048】これによれば、従来のように、タイミング
フェンス10にフェンスギャップ11を設ける必要がな
いので、インクキャリッジ1を駆動させるモータのDC
モータ化に都合がよくなるとともに、インクタンク検知
センサ14をギャップ識別のためのセンサとして兼用す
るので、既存の部品でギャップ識別に対応することがで
きる分、コストを抑えることができる。
【0049】ただし、上記の場合の中で、最初に説明し
たように、インクタンク検知センサ14をインクキャリ
ッジ待機側に設け、設定ギャップに応じてインクキャリ
ッジ1の待機側端部壁方向への可動範囲を変化させた状
態で、インクキャリッジ1を待機側端部壁方向の移動限
界位置へ移動させ、その位置を起点としてインクキャリ
ッジ1をインクタンク検知センサ14に向けて移動させ
るとともに時間計測を開始し、インクタンク検知センサ
14に初めて到達する時間によってギャップを識別する
ようにすれば、インクキャリッジ1の待機側での最短距
離の移動によりギャップの識別を行うので、ギャップ識
別の動作シーケンスが高速になる。
【0050】さらに、上記例において、インクキャリッ
ジ1を待機側端部壁方向の移動限界位置へ移動させた際
に、タイミングフェンス10からのパルス信号が得られ
なくなったことをもって上記移動限界位置に到達したも
のとすることにより、新たな検知センサを設置すること
なくインクキャリッジ1の移動時間を計測する起点を決
定することが可能となり、さらにコストダウンを図るこ
とができる。
【0051】特に、タイミングフェンス10からのパル
ス信号が得られなくなってから0.5秒以内に次動作へ
移行すれば、インクキャリッジ1の駆動モータに大きな
負荷が長時間かかって過熱するのを防止することができ
る。また、上記例のように、インクキャリッジ1のイン
クタンク検知センサ14に向けての移動を、インクキャ
リッジ1に搭載されているインクタンク13の最も先行
しているインクタンク13に設けられたタンク有無被検
知部材15が、インクタンク検知センサ14の位置以上
に到達するまで行うようにすれば、確実にインクキャリ
ッジ1の移動距離を検知することができる。
【0052】特に、インクキャリッジ1のインクタンク
検知センサ14への到達を、インクタンク検知センサ1
4が上記最も先行しているインクタンク13(例えば、
BKのインクタンク131)のタンク有無被検知部材1
5を用いて検知するようにすれば、ギャップを識別する
ためのインクキャリッジ1の移動距離が最も小さくなる
ので、最短時間でギャップ識別の処理を行うことができ
る。
【0053】そして、インクタンク検知センサ14がイ
ンクキャリッジ1の到達を検知すると、直ちにインクキ
ャリッジ1の移動を停止するようにすれば、インクキャ
リッジ1の必要以上の動作を省略するので、省電力化お
よび処理の簡略化を図ることができる。
【0054】さらに、上記例のように、ギャップの識別
を、インクジェット記録装置の電源のオン時に行うよう
にすれば、ギャップの識別指示を電源スイッチの投入に
含ませるので、専用のスイッチが不要であり、コストダ
ウンを図ることができる。また、ユーザが意識すること
なくギャップの識別を行うことができる。
【0055】また、電源のオン時以外のインクキャリッ
ジ1の位置が既に分かっているレディ状態からギャップ
識別を行うことが可能であるようにしてもよく、その場
合にはインクキャリッジ1を待機側端部壁方向の移動限
界位置へ移動させ、タイミングフェンス10からのパル
ス信号が得られなくなるまでの時間によってギャップを
識別する。
【0056】この場合、既に分かっているインクキャリ
ッジ1の位置を利用してその位置を起点として時間計測
を開始し、待機側端部壁方向の移動限界位置へ移動させ
る。そして、タイミングフェンス10からのパルス信号
が得られなくなるまでの時間によってギャップの識別を
行うようにする。
【0057】従って、最短時間で識別を行うことができ
る。レディ状態に於けるインクキャリッジ1はメンテス
テーションの位置に待機しており、通常レディ械態から
印字を行う場合には、本体の印字開始の為の駆動と同時
に一度インクキャリッジ1はレディ状態の定位置から待
機側端部壁方向の移動限界位置へ移動させ、タイミング
フェンス10からのパルス信号が得られなくなるまでの
時間によってギャップの識別を行っている。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、以下の
ような効果を奏する。
【0059】請求項1によれば、従来のようにタイミン
グフェンスにフェンスギャップを設ける必要がないの
で、インクキャリッジ駆動モータのDCモータ化に都合
がよくなるとともに、インクタンク検知センサをギャッ
プ識別のためのセンサとして兼用するので、既存の部品
でギャップ識別に対応することができる分、コストが抑
えられる。
【0060】請求項2によれば、従来のようにタイミン
グフェンスにフェンスギャップを設ける必要がないの
で、インクキャリッジ駆動モータのDCモータ化に都合
がよくなるとともに、インクタンク検知センサをギャッ
プ識別のためのセンサとして兼用するので、既存の部品
でギャップ識別に対応することができる分、コストが抑
えられる。
【0061】請求項3によれば、インクキャリッジの待
機側での最短距離の移動によりギャップの識別を行うの
で、ギャップ識別の動作シーケンスが高速になる。
【0062】請求項4によれば、新たな検知センサを設
置することなくインクキャリッジの移動時間を計測する
起点を決定することが可能となり、さらにコストダウン
を図ることができる。
【0063】請求項5によれば、タイミングフェンスか
らのパルス信号が得られなくなってインクキャリッジが
移動限界位置に到達したと判定してから、比較的早くイ
ンクタンク検知センサヘ向けての移動を行う、あるいは
一旦停止するので、インクキヤリッジの駆動モータに大
きな負荷が長時間かかって過熱するのを防止することが
できる。
【0064】請求項6によれば、インクタンクはキャリ
ッジに多く搭載しているが、その中で一番先頭にあるイ
ンクタンクにて位置検知を行うことによって、はじめて
その移動距離が測定できる。インクキャリッジの待機側
での最短距離の移動によりギャップの識別を行うので、
ギャップ識別の動作シーケンスが高速になる。
【0065】請求項7によれば、ギャップを識別するた
めのインクキャリッジの移動距離が最も小さくなるの
で、最短時間でギャップ識別の処理を行うことができ
る。
【0066】請求項8によれば、インクキャリッジの必
要以上の動作を省略するので、省電力化および処理の簡
略化を図ることができる。
【0067】請求項9によれば、ギャップの識別指示を
電源スイッチの投入に含ませるので、専用のスイッチが
不要であり、コストダウンを図ることができる。また、
ユーザが意識することなくギャップの識別を行うことが
できる。
【0068】請求項10によれば、レディ状態(待機状
態)からギャップの識別を行うときには、既に分かって
いるインクキャリッジの位置を利用してその位置を起点
として時間計測を開始し、待機側端部壁方向の移動限界
位置へ移動させる。そして、タイミングフェンスからの
パルス信号が得られなくなるまでの時間によってギャッ
プの識別を行うようにする。従って、最短時間で識別を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るインクジェット記録
装置およびそのギャップ識別方法の説明図である。
【図2】同インクキャリッジの斜視図である。
【図3】同インクタンク検知構造の説明図である。
【図4】従来(及び本発明の一実施形態)のギャップ調
整部の側面から見た説明図である。
【図5】従来(及び本発明の一実施形態)のギャップ調
整部の正面から見た説明図である。
【図6】従来のタイミングフェンスの正面図である。
【符号の説明】
1−インクキャリッジ 2一ギャップ切り換え手段 6一可動範囲調整部 10一タイミングフェンス 14−インクタンク検知センサ 15−タンク有無検知部材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作に応じて移動してインクキャリッジ
    と記録用紙面とのギャップを切り換えるギャップ切り換
    え手段と、インクタンクの位置および有無を検知するイ
    ンクタンク検知センサとを有するインクジェット記録装
    置において、 前記ギャップ切り換え手投が、ギャップ切り換え時に設
    定ギャップに応じて前記インクキャリッジの主走査方向
    の少なくとも一方の端部壁と前記インクキャリッジとの
    間に挿入されるか、あるいは、それらの間への挿入が解
    除されるように移動して前記インクキャリッジの前記端
    部壁方向へ可動範囲を変化させる可動範囲調整部を備え
    ており、 前インクキャリッジを移動させて、前記可動範囲調整部
    との接触位置と、前記インクタンク検知センサによって
    検知される位置との間の移動時間から、いずれのギャッ
    プに切り換わっているかを識別するギャップ識別手段を
    さらに有していることを特徴とするインクジェット記録
    装置。
  2. 【請求項2】 インクキャリッジと記録用紙面とのギャ
    ップが切り換え可能で前記インクタンクの位置および有
    無を検知するインクタンク検知センサを有するインクジ
    ェット記録装置に対して、切り換えられたギャップを識
    別するインクジェット記録装置のギャップ識別方法にお
    いて、 ギャップ切り換え時に設定ギャップに応じて前記インク
    キャリッジの主走査方向の少なくとも一方の端部壁方向
    への可動範囲を変化させた状態でインクキャリッジを移
    動させ、上記端部壁方向の移動限界位置と、前記インク
    タンク検知センサによって検知される位置との間の移動
    時間から、いずれのギャップに切り換わつているかを識
    別することを特徴とするインクジェット記録装置のギャ
    ップ識別方法。
  3. 【請求項3】 前記インクタンク検知センサをインクキ
    ャリッジ待機側に設け、設定ギャップに応じて前記イン
    クキャリッジの待機側端部壁方向への可動範囲を変化さ
    せた状態で、前記インクキャリッジを待機側端部壁方向
    の移動限界位置へ移動させ、その位置を起点として前記
    インクキャリッジを前記インクタンク検知センサに向け
    て移動させるとともに時間計測を開始し、前記インクタ
    ンク検知センサに初めて到達する時間によってギャップ
    を識別することを特徴とする請求項2に記載のインクジ
    ェット記録装置のギャップ識別方法。
  4. 【請求項4】 前記インクキャリッジを待機側端部壁方
    向の移動限界位置へ移動させた際に、タイミングフェン
    スからのパルス信号が得られなくなったことをもって上
    記移動限界位置に到達したものとすることを特徴とする
    請求項3に記載のインクジェット記録装置のギャップ識
    別方法。
  5. 【請求項5】 前記タイミングフェンスからのパルス信
    号が得られなくなってから0.5秒以内に次動作へ移行
    することを特徴とする請求項4に記載のインクジェット
    記録装置のギャップ識別方法。
  6. 【請求項6】 前記インクキャリッジの前記インクタン
    ク検知センサに向けての移動は、前記インクキャリッジ
    に搭載されている前記インクタンクの最も先行している
    前記インクタンクに設けられたタンク有無検知部材が、
    前記インクタンク検知センサの位置以上に到達するまで
    行うことを特徴とする請求項3ないし5のいずれかに記
    載のインクジェット記録装置のギャップ識別方法。
  7. 【請求項7】 前記インクキャリッジの前記インクタン
    ク検知センサヘの到達は、前記インクタンク検知センサ
    が前記最も先行している前記インクタンクのタンク有無
    検知部材を用いて検知することを特徴とする請求項6に
    記載のインクジェット記録装置のギャップ識別方法。
  8. 【請求項8】 前記インクタンク検知センサが前記イン
    クキャリッジの到達を検知すると、直ちに前記インクキ
    ャリッジの移動を停止することを特徴とする請求項7に
    記載のインクジェット記録装置のギャップ識別方法。
  9. 【請求項9】 ギャップの識別を、インクジェット記録
    装置の電源のオン時に行うことを特徴とする請求項2な
    いし8のいずれかに記載のインクジェット記録装置のギ
    ャップ識別方法。
  10. 【請求項10】 さらに電源のオン時以外の前記インク
    キャリッジの位置が既に分かっているレディ状態からギ
    ャップ識別を行うことが可能であり、その場合には前記
    インクキャリッジを待機側端部壁方向の移動限界位置へ
    移動させ、前記タイミングフェンスからのパルス信号が
    得られなくなるまでの時間によってギャップを識別する
    ことを特徴とする請求項3ないし9のいずれかに記載の
    インクジェット記録装置のギャップ識別方法。
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