JP2002137243A - 繊維補強熱硬化性樹脂成形材料の圧縮成形方法 - Google Patents

繊維補強熱硬化性樹脂成形材料の圧縮成形方法

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JP2002137243A
JP2002137243A JP2000336263A JP2000336263A JP2002137243A JP 2002137243 A JP2002137243 A JP 2002137243A JP 2000336263 A JP2000336263 A JP 2000336263A JP 2000336263 A JP2000336263 A JP 2000336263A JP 2002137243 A JP2002137243 A JP 2002137243A
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JP
Japan
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molding
pressure
fiber
molding material
compression
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JP2000336263A
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English (en)
Inventor
Norihito Morishima
憲仁 森島
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形型の破損を伴うことなく、FRPの成形
材料の経時変化に左右されることのない繊維補強熱硬化
性樹脂成形材料の圧縮成形方法を提供するものである。 【解決手段】 熱硬化性樹脂及び補強繊維を主成分とす
る成形材料13を成形型10内に投入し、型締めして加
圧、加熱してなる繊維補強熱硬化性樹脂成形材料の圧縮
成形方法であって、前記型締め直後の成形圧力を、保圧
時の成形圧力より105〜120%に増圧し、その後保
圧時の成形圧力に減圧することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱硬化性樹脂及び
補強繊維を主成分とする成形材料の圧縮成形方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、繊維補強熱硬化性樹脂(以下、F
RPという)からなる成形材料の圧縮成形方法は、図5
に示す様に、成形型10の下型12に上型11を型締め
し、上型11と下型12内の空間で形成されるキャビテ
ィ14内に成形材料が充填されて、所定の成形圧力にて
成形されていた。
【0003】所定の成形圧力は、50〜120KGf/
CM2程度が目安となっており、成形型の強度もこれを
基準に設計されている。設計圧力以上に成形の保持圧力
を上げると、成形型が破損する可能性があった。
【0004】繊維補強不飽和ポリエステル樹脂成形材料
の圧縮成形方法が特開平2000―238058号公報
に記載されている。上記公報記載では、硬化触媒として
有機過酸化物を含有する繊維補強不飽和ポリエステル樹
脂成形材料を金型に入れ、型締めして熱硬化させる圧縮
成形方法において、型締めの過程で金型内を吸引脱気し
て、硬化時間を短縮して生産性を著しく向上させること
ができ、成形材料の保存安定性が良いようになされてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示す様に、従来の成形方法では、FRPからなる成形材
料13の径時変化による不具合発生に対応しきれず、圧
縮成形で生産された成形品のコーナー部にピンホール1
11等の空気溜りが発生することがあった。
【0006】該成形材料は、微少な硬化反応の進行や粘
度の増加など、経時的に物性変化がおこる。このことが
原因で、図5の成形材料13のキャビティ14内の流動
不良が発生し、コーナー部に滞留した空気たまり111
が矢印方向の上型11と下型12との摺動面112から
外部に押し出し難くなり、ピンホール111のような不
具合が起こり易かった。
【0007】又、上記特開平2000―238058号
公報のように、真空ポンプを用いて成形時に脱気する方
法があるが、上記成形材料の経時変化による空気たまり
には対処しきれず、空気溜りが減少しないといった問題
があった。
【0008】本発明は、上記のこのような問題点に着眼
してなされたものであり、その目的は、成形型の破損を
伴うことなく、FRPの成形材料の経時変化に左右され
ることのない繊維補強熱硬化性樹脂成形材料の圧縮成形
方法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
繊維補強熱硬化性樹脂成形材料の圧縮成形方法は、熱硬
化性樹脂及び補強繊維を主成分とする成形材料を成形型
内に投入し、型締めして加圧、加熱してなる繊維補強熱
硬化性樹脂成形材料の圧縮成形方法であって、前記型締
め直後の成形圧力を、保圧時の成形圧力より105〜1
20%に増圧し、その後保圧時の成形圧力に減圧するも
のである。
【0010】請求項2記載の本発明の繊維補強熱硬化性
樹脂成形材料の圧縮成形方法は、前記保圧時の成形圧力
が50〜120kgf/CM2になっているものであ
る。
【0011】請求項3記載の本発明の繊維補強熱硬化性
樹脂成形材料の圧縮成形方法は、前記型締め時の増圧が
10秒以内になっているものである。
【0012】
【作用】請求項1記載の本発明の繊維補強熱硬化性樹脂
成形材料の圧縮成形方法は、前記成形型締め直後の成形
圧力を、保圧時の成形圧力より105〜120%に増圧
し、その後保圧時の成形圧力に減圧するので、型締め時
に増圧することにより成形品のコーナー部に滞留した空
気たまりを脱気することができ、成形材料の経時劣化に
比較的左右されず、高効率な生産が可能となっている。
【0013】請求項2記載の本発明の繊維補強熱硬化性
樹脂成形材料の圧縮成形方法は、前記保圧時の成形圧力
が50〜120kgf/CM2になっているので、型締
め時に増圧することにより成形材料の経時劣化に比較的
左右されず、高効率な生産が可能となっている。
【0014】請求項3記載の本発明の繊維補強熱硬化性
樹脂成形材料の圧縮成形方法は、前記型締め時の増圧が
10秒以内になっているので、成形型を破損することな
く、増圧でき、成形品の空気溜りを脱気でき、ピンホー
ルのない圧縮成形方法とすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の繊維補強熱硬化
性樹脂成形材料の圧縮成形方法に用いる成形型の断面
図、図2は、本発明の繊維補強熱硬化性樹脂成形材料の
圧縮成形方法に用いる成形成形型の断面図、図3は、本
発明の繊維補強熱硬化性樹脂成形材料の圧縮成形方法で
成形された成形品を示す斜視図、図4は、本発明の繊維
補強熱硬化性樹脂成形材料の圧縮成形方法の成形圧力を
示す説明図である。
【0016】図1に示す様に、本発明の繊維補強熱硬化
性樹脂成形材料の圧縮成形方法は、熱硬化性樹脂及び補
強繊維を主成分とする成形材料13を成形型10内に投
入し、上型11を下型12に型締めして成形材料13を
加圧、加熱して成形するようになされている。
【0017】図2に示す様に、型締めされた成形型10
内の空間からなるキャビティ14内に成形材料13が充
填されている。
【0018】型締めは、下型12に上型11を一般に油
圧プレスで加圧して行われている。又、成形型10は、
スチーム方式で加熱されている。
【0019】キャビティ14内の成形材料13は、一定
時間加圧されて後、圧抜き後、上型11と下型12とが
離型され、図3に示す様に、成形品15が生産されてい
る。
【0020】図4は、縦軸に成形圧力を、横軸に成形時
間に示し、型締め時16から離型時19迄の成形圧力の
推移を示している。図4に示す様に、前記圧縮成形方法
は、型締め時16直後の成形圧力を、保圧時18の成形
圧力より105〜120%に増圧し、その後保圧時18
の成形圧力に減圧して保圧するようになされている。
【0021】即ち、型締め時16の成形圧力は、プレス
機の油圧を増圧して、保持圧時16の105〜120%
にされ10秒以内の短時間になされ、成形型10が破損
しないようになされている。
【0022】その後、保持圧に減圧され、空気溜りのな
い状態にして、200〜400秒保持されて後、圧抜き
がなされ、離型時19から離型が開始されている。
【0023】本発明の繊維補強熱硬化性樹脂成形材料の
圧縮成形方法は、前記保持圧の成形圧力が50〜120
kgf/CM2の設計圧力にして加圧成形されている。
【0024】成形成形型に加圧する油圧プレスの操作方
法は、予めプログラム設定で増圧及び減圧の操作がされ
ている。又アナログ式の油圧機では、当初105〜12
0%の油圧出力に設定後、所定のタイミングにて、増圧
及び減圧バルブの操作により、所定の保圧力まで減圧す
るようになされている。
【0025】本実施例では、成形品15に長辺約170
0ミリ、短辺約1200ミリの洗い場付き浴槽をもちい
て、以下の成形条件になされている。
【0026】油圧プレス機の保圧時は1900トン、増
圧時は、2000トン、2200トンに加圧なされてい
る。増圧時間は、10秒と5秒になされている。成形材
料13の製造後経過日数は、50日になされている。成
形材料13の温度は26度Cになされている。
【0027】成形成形型10の加熱の成形型温度は成形
型面144度C、キャビティ内面127度Cになされて
いる。比較例1として、通常保圧力にて圧力を変化させ
ずに成形した。比較例2として、製造後経過日数12日
の材料にて、保圧成形した。結果は以下表1に示す通り
ピンホールの発生率を2%に減少させることができてい
る。
【表1】
【発明の効果】請求項1記載の本発明の繊維補強熱硬化
性樹脂成形材料の圧縮成形方法は、前記成形型締め直後
の成形圧力を、保圧時の成形圧力より105〜120%
に増圧し、その後保圧時の成形圧力に減圧するので、型
締め時に増圧することにより成形品のコーナー部に滞留
した空気たまりを脱気することができ、成形材料の経時
劣化に比較的左右されず、高効率な生産が可能となって
いる。
【0028】請求項2記載の本発明の繊維補強熱硬化性
樹脂成形材料の圧縮成形方法は、前記保圧時の成形圧力
が50〜120kgf/CM2になっているので、型締
め時に増圧することにより成形材料の経時劣化に比較的
左右されず、高効率な生産が可能となっている。
【0029】請求項3記載の本発明の繊維補強熱硬化性
樹脂成形材料の圧縮成形方法は、前記型締め時の増圧が
10秒以内になっているので、成形型を破損することな
く、増圧でき、成形品の空気溜りを脱気でき、ピンホー
ルのない圧縮成形方法とすることができる。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の繊維補強熱硬化性樹脂成形材料の圧縮
成形方法に用いる成形型の断面図である。
【図2】本発明の繊維補強熱硬化性樹脂成形材料の圧縮
成形方法に用いる成形型の断面図である。
【図3】本発明の繊維補強熱硬化性樹脂成形材料の圧縮
成形方法で成形された成形品を示す斜視図である。
【図4】本発明の繊維補強熱硬化性樹脂成形材料の圧縮
成形方法の成形圧力を示す説明図である。
【図5】従来の成形方法による生じる空気溜りを示す成
形型の断面図である。
【符号の説明】
10 成形型 11 上型 12 下型 13 成形材料 14 キャビティ 15 成形品 16 型締め時 17 増圧 18 保圧 19 離型時

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱硬化性樹脂及び補強繊維を主成分とす
    る成形材料を成形型内に投入し、型締めして加圧、加熱
    してなる繊維補強熱硬化性樹脂成形材料の圧縮成形方法
    であって、 前記型締め直後の成形圧力を、保圧時の成形圧力より1
    05〜120%に増圧し、その後保圧時の成形圧力に減
    圧することを特徴とする繊維補強熱硬化性樹脂成形材料
    の圧縮成形方法。
  2. 【請求項2】 前記保圧時の成形圧力が50〜120k
    gf/CM2になっていることを特徴とする請求項1記
    載の繊維補強熱硬化性樹脂成形材料の圧縮成形方法。
  3. 【請求項3】 前記型締め時の増圧が10秒以内になっ
    ていることを特徴とする請求項1記載の繊維補強熱硬化
    性樹脂成形材料の圧縮成形方法。
JP2000336263A 2000-11-02 2000-11-02 繊維補強熱硬化性樹脂成形材料の圧縮成形方法 Pending JP2002137243A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102143832A (zh) * 2008-09-19 2011-08-03 东洋制罐株式会社 压缩成形方法和设备
JP2013193458A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Dr Ing Hcf Porsche Ag 自動車の繊維複合材部品、前記繊維複合材部品用の取付部品、および製造方法

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