JP2002136952A - クラゲの処理方法および処理装置 - Google Patents

クラゲの処理方法および処理装置

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JP2002136952A
JP2002136952A JP2000337305A JP2000337305A JP2002136952A JP 2002136952 A JP2002136952 A JP 2002136952A JP 2000337305 A JP2000337305 A JP 2000337305A JP 2000337305 A JP2000337305 A JP 2000337305A JP 2002136952 A JP2002136952 A JP 2002136952A
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reactor
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fiber membrane
treatment
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JP2000337305A
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Takeshi Naganuma
毅 長沼
Koji Nagao
浩司 永尾
Toshi Otsuki
利 大月
Takeshi Endo
岳 遠藤
Takeshi Nishiyama
武 西山
Minoru Maeda
稔 前田
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IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基本的に熱や電気などのエネルギーをほとん
ど消費しない生物処理により、迅速かつ容易にクラゲを
分解処理することのできる、クラゲの処理方法と、この
処理方法の実施に好適なクラゲの処理装置の提供が望ま
れている。 【解決手段】 精密濾過をなす中空糸膜10を備えたリ
アクタ4内の分解処理液9中にクラゲ分解菌を存在さ
せ、リアクタ4内を好気性条件に保持しつつ、リアクタ
4内にて被処理物となるクラゲをクラゲ分解菌で分解処
理するとともに、被分解処理液を中空糸膜10で濾過し
て取り出すクラゲの処理方法。およびこれを実施する処
理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クラゲ分解菌を用
いてクラゲを分解し、これを中空糸膜で濾過分離するク
ラゲの処理方法と、この処理方法の実施に好適なクラゲ
の処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】臨海地域に立地する発電所等のプラント
施設では、大量の海水を冷却水などとして用いている。
ところで、日本近海では、ある時期の短期間に集中して
大量のクラゲが発生する。このようにクラゲが大量に発
生すると、前記のプラント施設では、これらクラゲが例
えば冷却水に混入して取水口から冷却機に取り込まれて
しまうことがある。すると、冷却機は熱効率の低下やポ
ンプの性能の低下、フィルタの目詰まりなどといった弊
害を生じてしまうことから、通常は発生したクラゲを取
水口のスクリーン等で捕獲し、回収している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、回収したク
ラゲを例えば物理化学的に処理した場合、熱や電気など
のエネルギーを多く消費することから、コストが高くな
ってしまい、また燃焼等による二次汚染を招くおそれも
ある。また、酸・アルカリによる化学的処理を行った場
合では、処理後に中和処理が必要になるなど、処理工数
が多く煩雑であるといった不満がある。さらに、嫌気性
処理による生物処理では、分解速度が遅いことから、例
えば嫌気性条件下に3日間程度保持しなければならず、
処理効率が悪く、かつ、後段に好気性処理が必要になる
といった不満がある。
【0004】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、基本的に熱や電気などの
エネルギーをほとんど消費しない生物処理により、迅速
かつ容易にクラゲを分解処理することのできる、クラゲ
の処理方法と、この処理方法の実施に好適なクラゲの処
理装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明における請求項1
記載のクラゲの処理方法では、精密濾過をなす中空糸膜
を備えたリアクタ内の液中にクラゲ分解菌を存在させ、
該リアクタ内を好気性条件に保持しつつ、該リアクタ内
にて被処理物となるクラゲを前記クラゲ分解菌で分解処
理するとともに、被分解処理液を前記中空糸膜で濾過し
て取り出すことを前記課題の解決手段とした。
【0006】この処理方法によれば、リアクタ内を好気
性条件に保持しつつ、クラゲ分解菌の存在下にてクラゲ
を該クラゲ分解菌で分解処理するようにしたので、生物
処理によることにより熱や電気等のエネルギーをほとん
ど必要とせず、また、好気性条件下で処理することによ
り処理が迅速となって悪臭の発生も抑えられ、さらに、
被分解処理液を中空糸膜で濾過して取り出すようにした
ことにより、取り出した濾液が清澄になってこれをその
まま放流することも可能になる。
【0007】請求項2記載のクラゲの処理方法では、ク
ラゲ分解菌を0.5μm以上の大きさのものとし、前記
中空糸膜の孔径を約0.1μmとした。このようにすれ
ば、クラゲ分解菌は中空糸膜によって濾過されずにリア
クタ内に残ることから、リアクタ内では処理が進むに連
れてクラゲ分解菌が増殖し、これによりクラゲの分解処
理が促進される。
【0008】請求項3記載のクラゲの処理方法では、被
処理物となるクラゲを、予め破砕して小片化または液状
化しておくようにした。このようにすれば、クラゲ分解
菌による分解処理がより迅速化される。
【0009】請求項4記載のクラゲの処理方法では、リ
アクタ内に空気あるいは酸素を、中空糸膜が揺れるよう
にして供給するようにした。このようにすれば、濾過に
よって生じた固形物の、中空糸膜表面への付着が防止さ
れ、これにより早期の目詰まりが抑えられ、濾過時間を
長くとることが可能になる。
【0010】請求項5記載のクラゲの処理方法では、リ
アクタ内への空気あるいは酸素の供給を行って中空糸膜
を揺らしつつ、該中空糸膜による濾過を停止し、中空糸
膜への付着物を脱離させるようにした。このようにすれ
ば、中空糸膜による濾過を停止することによって中空糸
膜の付着物への吸引力がなくなることにより、該付着物
が脱離するので、中空糸膜の目詰まりが抑えられる。
【0011】請求項6記載のクラゲの処理方法では、中
空糸膜で濾過処理した後の残渣を回収し乾燥するように
した。このようにすれば、乾燥物を必要に応じて精製す
ることにより、有価物であるコラーゲンを得ることが可
能になる。
【0012】請求項7記載のクラゲの処理装置では、ク
ラゲ分解菌を存在させた分解処理液を有するリアクタ
と、このリアクタ中の分解処理液中に浸漬された精密濾
過をなす中空糸膜と、リアクタ中の分解処理液を好気性
条件に保持するための好気性保持手段と、を備えてなる
ことを前記課題の解決手段とした。
【0013】この処理装置によれば、上記の処理方法を
実施できることから、熱や電気等のエネルギーをほとん
ど必要とせず、また処理が迅速となって悪臭の発生も抑
えられ、さらに濾液をそのまま放流することも可能にな
る。
【0014】請求項8のクラゲの処理装置では、クラゲ
分解菌を0.5μm以上の大きさのものとし、前記中空
糸膜の孔径を約0.1μmとした。このようにすれば、
クラゲ分解菌は中空糸膜によって濾過されずにリアクタ
内に残ることから、リアクタ内では処理が進むに連れて
クラゲ分解菌が増殖し、これによりクラゲの分解処理が
促進される。
【0015】請求項9記載のクラゲの処理装置では、中
空糸膜が揺れるようにリアクタ内に空気あるいは酸素を
供給する散気手段を備えた。このようにすれば、濾過に
よって生じた固形物の、中空糸膜表面への付着が防止さ
れ、これにより目詰まり抑えられる。
【0016】請求項10記載のクラゲの処理装置では、
散気手段によってリアクタ内に空気あるいは酸素を供給
し、中空糸膜を揺らしている状態のもとで、該中空糸膜
による濾過を停止する停止手段を備えた。このようにす
れば、停止手段によって中空糸膜による濾過を停止する
ことにより、中空糸膜の付着物への吸引力がなくなって
該付着物が脱離するので、中空糸膜の目詰まりが抑えら
れる。
【0017】請求項11記載のクラゲの処理装置では、
リアクタの底部から中空糸膜で濾過処理した後の残渣を
回収する、残渣回収手段を備えた。このようにすれば、
回収物を乾燥しさらに必要に応じて精製することによ
り、有価物であるコラーゲンを得ることが可能になる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
図1は、本発明のクラゲの処理装置の一実施形態例を説
明するための概略構成図であり、図1中符号1はクラゲ
の処理装置である。このクラゲの処理装置1は、陸揚げ
され貯槽等に一時的に貯留されたクラゲ(主にミズクラ
ゲだがこれに限定されない)を小片化または液状化する
カッタポンプ2と、カッタポンプ2で小片化または液状
化されたクラゲを貯留する原水槽3と、原水槽3から送
られてきたクラゲからなる被処理物を分解処理するリア
クタ4とを備えて概略構成されたものである。
【0019】カッタポンプ2は、破砕等によりクラゲを
小片化してこれをスラリー化し、そのまま配管5を介し
て原水槽3に供給するためのものである。ここで、クラ
ゲはその97%が水分であり、残りの3%がコラーゲン
等のタンパク質など固形分であることから、破砕等によ
って小片化処理されることにより容易にスラリー化す
る。したがって、小片化しスラリー化することにより、
配管5を介してこれを容易に原水槽3に供給できるよう
になる。
【0020】原水槽3は、特に処理すべきクラゲが多い
ときに必要とされたもので、破砕処理されたクラゲを一
時的に貯留するためのものである。この原水槽3には、
その底部に散気管6が配設されている。散気管6は、曝
気ブロア7に配管8を介して接続されたもので、曝気ブ
ロア7から送られてきたエアーを原水槽3中に散気し曝
気することにより、原水槽3中を好気性に保持して破砕
処理されたクラゲの腐敗を防止するためのものである。
なお、この原水槽3内にも後述するクラゲ分解菌を存在
させておき、リアクタ4での分解処理の前処理として、
クラゲを部分的に分解させてもよい。
【0021】リアクタ4は、クラゲ分解菌を存在させた
分解処理液9を有し、この分解処理液9中に複数の中空
糸膜10‥を浸漬した状態に備え、さらにこれら中空糸
膜10‥の下方に散気管11‥を備えた樹脂製あるいは
鋼製のもので、原水槽3と配管12によって接続された
ものである。なお、配管12には送液ポンプ13が設け
られており、これによって原水槽3中の液は、リアクタ
4内に移送されるようになっている。
【0022】分解処理液9は、水中にクラゲ分解菌を存
在させたものである。クラゲ分解菌としては、例えば、
通商産業省工業技術院の生命工学工業技術研究所の特許
微生物寄託センターに「HIH−1」の名前で寄託され
ている株(受託番号;FERM P−17897)が好
適に用いられるが、本発明はこれに限定されることな
く、これ以外の種々のクラゲ分解菌も使用可能である。
なお、このようなクラゲ分解菌は、一般に0.5〜1.
0μm程度の大きさとなっている。
【0023】中空糸膜10は、中空糸が多数本並べられ
て膜状に形成されたものである。中空糸は、中空構造を
有し、さらにこの中空構造を形成する孔に連通して、そ
の外面から該孔に連通する細孔を多数形成したものであ
る。細孔はその内径が約0.1μm程度のもので、これ
により前記のクラゲ分解菌をも透過させないものとなっ
ている。
【0024】また、本例において中空糸膜10は、図2
に示すように、一対の筒体14、14間にスクリーン状
に固定されて膜モジュール15を構成したものとなって
いる。この膜モジュール15は、中空糸膜10の各中空
糸の中空構造を形成する孔を、筒体14、14の孔に連
通させて構成されたものとなっており、このような構成
のもとに、中空糸の細孔がこれより大きな粒子からなる
懸濁物や前記のクラゲ分解菌等を透過することなく、水
などを選択的に透過してこれを中空構造を形成する孔を
介して前記筒体14に導くことにより、精密濾過をなす
ものとなっている。
【0025】この膜モジュール15を構成する筒体1
4、14には、図1に示したようにそれぞれの孔の一方
あるいは両方の開口部に配管16を介して吸引ポンプ1
7が接続されている。このような構成のもとに吸引ポン
プ17は、これが作動することにより、前記膜モジュー
ル15に精密濾過をなさせるものとなっている。ここ
で、この吸引ポンプ17には、これの作動を一時的、あ
るいは任意の時間停止させる停止手段(図示せず)が設
けられており、これによって中空糸膜10は、その精密
濾過が任意に停止させられるようになっている。なお、
本例においてはこのような膜モジュール15が所定間隔
をあけて複数設けられており、これらの間とその外側に
は、それぞれ仕切り板(図示せず)が配設されている。
このような構成によって各膜モジュール15は、仕切り
板で挟まれた状態に配置されたものとなっている。
【0026】散気管11‥は、配管18を介して前記の
曝気ブロア7に接続されたもので、曝気ブロア7ととも
に本発明における散気手段となるものである。これら散
気管11‥は、前述したように中空糸膜10‥の下方に
配設されたことにより、曝気ブロア7から送気されてき
たエアーを散気し、その上方に位置する中空糸膜10を
揺らすものとなっている。
【0027】すなわち、曝気ブロア7から散気されたエ
アーは、前記の仕切り板に案内され、仕切り板間に挟ま
れた膜モジュール15に沿って図1中矢印Aで示すよう
に上昇することにより、中空糸膜10‥に当たってこれ
を揺動させ、その後、水面から再度下降するような流れ
を作るように流入される。
【0028】また、このようにしてエアーがリアクタ4
中の分解処理液9中に流入されることにより、リアクタ
4内は好気性条件に保持されるようになっている。すな
わち、前記曝気ブロア7と散気管11‥とは、本発明に
おける好気性保持手段を兼ねるものとなっているのであ
る。
【0029】なお、曝気ブロア7に接続された配管8、
18には、それぞれバルブ19、20が設けられてお
り、これによって散気管6‥、散気管11‥からのエア
ーの流出の有無や、流出させる際の流出量を制御できる
ようになっている。また、散気管11から中空糸膜10
に向けて流出するエアーの量は、中空糸膜の単位面積
(1m2 )当たり50〜100m3 /hr程度とされ
る。
【0030】リアクタ4には、その底部に配管21を介
して残渣回収装置22が設けられている。この残渣回収
装置22は、後述するようにリアクタ4の底部に沈降す
るクラゲの分解残渣を回収して貯留し、さらにこれを乾
燥するもので、スプレードライヤー等の気流乾燥装置か
らなるものである。ここで、配管21中には吸引ポンプ
23が設けられており、この吸引ポンプ23によってリ
アクタ4底部のクラゲの分解残渣が、残渣回収装置22
にまで回収されるようになっている。
【0031】なお、このようにリアクタ4底部のクラゲ
の分解残渣を回収する配管21と吸引ポンプ23とは、
本発明において残渣回収手段を構成するものとなってい
る。ただし、本発明の残渣回収手段はこれらに限定され
ることなく、例えば、リアクタ4の底部を図1中二点鎖
線で示すように下に向けて漸次狭まるような、円錐ある
いは角錐の頂点側の形状をなすようにし、これによって
自重により沈降したクラゲの分解残渣が集められ、底部
に接続された配管24によって自動的に残渣回収装置2
2に送られるようにしてもよい。なお、配管21あるい
は配管24にはバルブ25が設けられるようになってお
り、これにより中空糸膜10による精密濾過時などで
は、分解残渣の回収が停止されるようになっている。
【0032】このような構成のクラゲの処理装置1によ
る処理方法に基づき、本発明のクラゲの処理方法を説明
する。まず、原水槽3およびリアクタ4のそれぞれに水
(海水で可)を入れ、さらにその水中にクラゲ分解菌を
入れる。クラゲ分解菌については、予め実験室等で培養
しておき、実際にクラゲを処理する前にリアクタ4等に
入れるのが好ましい。また、場合によっては、リアクタ
4で直接培養するようにしてもよい。なお、クラゲ分解
菌については、これを凍結保存しておき、分解処理前に
これを解凍し、リアクタ4等の中に入れるようにしても
よい。
【0033】また、このようにしてクラゲ分解菌を入れ
る前に、あるいは入れた後、曝気ブロア7を作動させて
散気管6、11からそれぞれエアーを流出させ、原水槽
3内、およびリアクタ4内を共に好気性に保持してお
く。そして、このような条件のもとに、陸揚げされ貯槽
等に一時的に貯留されたクラゲをカッタポンプ2で小片
化し、スラリー状としてこれを原水槽3に送る。
【0034】このようにしてクラゲのスラリーを原水槽
3で待機させた後、リアクタ4の準備が整ったら、送液
ポンプ13を作動させて配管12によりクラゲのスラリ
ーをリアクタ4に送る。すると、リアクタ4の分解処理
液9中にはクラゲ分解菌が存在させられていることによ
り、クラゲの固形分が分解される。ここで、リアクタ4
内は散気管11からエアーが流入されていることによっ
て好気性となっており、したがってクラゲ分解菌は活性
化されていることにより、分解が迅速に進むようになっ
ている。
【0035】このようにして分解処理を行い、その間、
処理水(濾液)の水質を調べて分解処理の終点を決め
る。終点とするための処理水の水質については、特に限
定されないものの、例えばBOD(生物学的酸素要求
量)について、その排水基準である160mg/l(日
間平均120mg/l;総理府令)以下を目安とする。
また、BODに代えてTOC(全有機炭素)で水質を調
べるのが好ましく、その場合には、TOCとBOD等と
の相関を調べておくのが好ましい。
【0036】水質によって分解処理の終点を確認した
ら、膜モジュール15に接続する吸引ポンプ17を作動
させ、中空糸膜10によって精密濾過を行う。すると、
中空糸膜10を構成する中空糸はその細孔の内径が約
0.1μmと極微細であることから、クラゲの分解によ
って生じた懸濁物はもちろん、クラゲ分解菌をも透過す
ることなく、水等の分子レベルのものなどだけを選択的
に透過する。したがって、取り出された濾液は懸濁物や
クラゲ分解菌がなく、しかも水質的にも排水基準を満た
すようになっているため、そのまま海域あるいは河川等
に排出できるようになる。
【0037】ここで、膜モジュール15の中空糸膜10
には散気管11から連続してエアーを当て、これを揺動
させているため、クラゲの分解処理中も、また精密濾過
時においても、中空糸膜10の表面に懸濁物等が付着す
るのが防止されている。しかしながら、精密濾過が進む
に連れ、中空糸膜10表面への付着がある程度は起きて
しまう。そこで、そのときには前述した停止手段(図示
せず)によって吸引ポンプ17による吸引を短時間(例
えば5分間程度)停止し、付着物を吸引力から解放す
る。すると、中空糸膜10は散気管11からのエアーに
よって揺動せしめられていることにより、付着物は中空
糸膜10表面から剥離し、やがてはリアクタ4の底部に
沈降する。
【0038】このような操作を繰り返すことにより、リ
アクタ4内に導入されたクラゲのスラリーはほぼ分解さ
れ、中空糸膜10による精密濾過によって放流可能な水
と懸濁物とに分離される。したがって、カッタポンプ2
から原水槽3へ、さらに原水槽3からリアクタ4へと順
次被処理物となるクラゲを移送し、最終的にリアクタ4
で分解処理を行うことにより、クラゲの処理を終了する
ことができる。
【0039】ここで、リアクタ4内に生じた懸濁物、す
なわちクラゲの分解残渣は、主にクラゲの固形分である
タンパク質であり、その中には有価物であるコラーゲン
が多く含まれている。そこで、分解処理や精密濾過が終
了した際、あるいは一時的にこれを中断させた際、リア
クタ4内の懸濁物を沈降させ、この沈降物(分解残渣)
を残渣回収手段である吸引ポンプ23等によって残渣回
収装置22に回収する。そして、残渣回収装置22で回
収物を乾燥し、さらに必要に応じて精製することによ
り、有価物であるコラーゲンを得る。
【0040】このようなクラゲの処理装置1とこれによ
る処理方法にあっては、リアクタ4内を好気性条件に保
持しつつ、クラゲ分解菌の存在下にてクラゲを分解処理
するようにしたので、自然界で生じている微生物処理を
リアクタ4内で加速して処理することができ、これによ
り熱や電気等のエネルギーをほとんど必要とすることな
く処理を行うことができ、したがって省エネルギー化を
図り、コストの低減化を可能にすることができる。
【0041】また、好気性条件下で行う微生物処理であ
ることから、分解処理を迅速に行うことができ、また分
解生成物は主に炭酸ガスと水であることなどから悪臭の
発生も抑えることができる。さらに、被分解処理液を中
空糸膜10で濾過して取り出すようにしたことにより、
取り出した濾液が清澄になってこれをそのまま放流する
ことができ、したがって下水の活性汚泥設備にある最終
沈殿池のようなものを必要とせず、これにより装置全体
をコンパクトに構成することができる。
【0042】また、濾過処理した後の残渣を残渣回収手
段である吸引ポンプ23等によって残渣回収装置22に
回収するようにしたので、回収物を乾燥し、さらに必要
に応じて精製することにより、従来では当然ながら廃棄
されていた有価物であるコラーゲンを得ることができ
る。
【0043】なお、前記実施形態例では、カッタポンプ
2を用いてクラゲを小片化処理したが、本発明は必ずし
もこれを必要とせず、陸揚げされたクラゲをそのまま原
水槽3あるいはリアクタ4に投入するようにしてもよ
い。また、原水槽3についても、これを用いることな
く、したがってクラゲを直接リアクタ4に投入するよう
にしてもよい。さらに、散気管11から供給する気体に
ついては、エアーでなく酸素とし、これによりリアクタ
4内をより好気性に保持するようにしてもよく、また、
散気管11とは別に空気や酸素の供給手段を設け、これ
によってリアクタ4内の好気性保持を行うようにしても
よい。
【0044】また、前記実施例では、基本的に回分式で
の処理について説明したが、例えば図1に示したように
リアクタ4内にレベルスイッチ26、27を設けてお
き、これらレベルスイッチ26、27と送液ポンプ1
3、吸引ポンプ17とが連動するように制御装置(図示
せず)を設けておくことにより、連続式とすることがで
きる。
【0045】すなわち、レベルスイッチ26に、膜モジ
ュール15が分解処理液9の液面より上に出ない下端レ
ベルと、リアクタ4がオーバフローせず、また分解処理
や精密濾過を行ううえで支障のない上端レベルとを設定
し、下端レベルより液面が下がったら配管12の送液ポ
ンプ13を自動的に作動させ、原水槽3からリアクタ4
内にクラゲのスラリーを移送するようにし、一方、上端
レベルより液面が上がったら配管12の送液ポンプ13
を自動的に停止させ、原水槽3からリアクタ4内へのク
ラゲのスラリーを移送を停止させるようにする。
【0046】また、レベルスイッチ27に、前記レベル
スイッチ26と同様に膜モジュール15が分解処理液9
の液面より上に出ない下端レベルを設定し、この下端レ
ベルより液面が下がったら配管16の吸引ポンプ17を
自動的に停止させ、膜モジュール15による精密濾過を
停止させるようにする。なお、吸引ポンプ17の作動開
始、すなわち膜モジュール15による精密濾過の開始に
ついては、例えば前記送液ポンプ13によるリアクタ4
内へのクラゲのスラリーの移送が停止した後、所定時間
が経過したら、自動的に作動するようにタイマーで設定
しておく。
【0047】このように連続式とすることにより、省力
化を可能にして処理の効率化を図ることができる。
【0048】(実験例)リアクタとして、縦が90c
m、横が65cmの角型槽を用い、これに水深が70か
ら82cm程度となるように分解処理液を入れた。ここ
で、この分解処理液には、前記「HIH−1」株を含め
て8種類のクラゲ分解菌を存在させた。このリアクタ中
に、予めホモジナイズしてスラリー化したクラゲを投入
し、分解の進行を調べた。なお、分解の進行について
は、膜モジュールによって定期的に精密濾過を行い、濾
液中のTOC(全有機炭素)を測定することによって行
った。得られた結果を図3に示す。
【0049】図3において、横軸は経過時間(日数)を
示し、縦軸は濾液のTOC濃度を示す。なお、クラゲス
ラリーの投入を16日目(一回目)と31日目(二回
目)とに行った。一回目ではクラゲを40kg、二回目
ではクラゲを73kgそれぞれ投入した。ここで、クラ
ゲを40kg、あるいは73kgとは、共にクラゲの成
体の湿重量である。
【0050】一回目の40kgを投入後には、翌日には
TOCが投入前と同じレベルになり、迅速に分解反応が
進んだことが確認された。また、二回目の73kgを投
入後には、投入後5日後にはTOCが投入前とほぼ同じ
レベルになり、大量の投入に対して十分に処理能力があ
ることが確認された。
【0051】ここで、クラゲの成体をホモジナイズして
スラリー化したもの(クラゲジュース)のTOCは、例
えば73kgのものでは500〜760mg/lであ
る。成体73kg=73lと仮定すると、これの投入に
よってリアクタ内には(500〜760)×73=36
500〜55480mgのTOCが供給されたことにな
る。本発明の処理方法および処理装置によれば、クラゲ
投入による液容積の増加、既存液による希釈を考慮して
も、このような大量のTOCを短時間でほぼ分解するこ
とができることが確認された。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明のクラゲの処
理方法は、リアクタ内を好気性条件に保持しつつ、クラ
ゲ分解菌の存在下にてクラゲを分解処理するようにした
方法であるから、自然界で生じている微生物処理をリア
クタ内で加速して処理することができ、これにより熱や
電気等のエネルギーをほとんど必要とすることなく処理
を行うことができ、したがって省エネルギー化を図り、
コストの低減化を可能にすることができる。
【0053】また、好気性条件下で行う微生物処理であ
ることから、分解処理を迅速に行うことができ、また分
解生成物は主に炭酸ガスと水であることなどから悪臭の
発生も抑えることができる。さらに、被分解処理液を中
空糸膜で濾過して取り出すようにしたことにより、取り
出した濾液が清澄になってこれをそのまま放流すること
ができ、したがって下水の活性汚泥設備にある最終沈殿
池のようなものを必要とせず、これにより本方法を実施
するための装置構成をコンパクト化することができる。
【0054】また、特に濾過処理した後の残渣を残渣回
収手段で回収するようにすれば、得られた回収物を乾燥
し、さらに必要に応じて精製することにより、従来では
当然ながら廃棄されていた有価物であるコラーゲンを得
ることができる。
【0055】本発明のクラゲの処理装置は、上記の処理
方法を実施できるものであるから、省エネルギー化を図
り、コストの低減化を可能にすることができ、また、分
解処理を迅速に行って悪臭の発生も抑えることができ、
さらに、濾液をそのまま放流することができ、しかも、
有価物であるコラーゲンを得ることができる。また、下
水の活性汚泥設備にある最終沈殿池のようなものを必要
としないことから、装置構成がコンパクトになるため、
例えばこれを車に積んで移動し、クラゲの大量発生地域
を順次廻って処理を行っていくこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のクラゲの処理装置の一実施形態例
の、概略構成を示す図である。
【図2】 膜モジュールの概略構成を説明するための図
である。
【図3】 クラゲを分解処理した際の、経過時間と濾液
のTOC濃度との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1…クラゲの処理装置、2…カッタポンプ、4…リアク
タ、9…分解処理液、10…中空糸膜、11…散気管
(散気手段)、23…吸引ポンプ(残渣回収手段)。
フロントページの続き (72)発明者 大月 利 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社機械・プラント開 発センター内 (72)発明者 遠藤 岳 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社機械・プラント開 発センター内 (72)発明者 西山 武 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社横浜エンジニアリ ングセンター内 (72)発明者 前田 稔 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社横浜エンジニアリ ングセンター内 Fターム(参考) 4B065 AA99X AC20 CA55 4D004 AA02 AC05 AC07 BA06 CA04 CA13 CA19 CA42 CB02 CB08 CB13 CC07 4D006 GA07 HA01 HA12 HA19 KA01 KA44 KA67 KB22 MA01 PA02 PA04 PB08 PB70 PC31

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 精密濾過をなす中空糸膜を備えたリアク
    タ内の液中にクラゲ分解菌を存在させ、該リアクタ内を
    好気性条件に保持しつつ、該リアクタ内にて被処理物と
    なるクラゲを前記クラゲ分解菌で分解処理するととも
    に、被分解処理液を前記中空糸膜で濾過して取り出すこ
    とを特徴とするクラゲの処理方法。
  2. 【請求項2】 クラゲ分解菌が0.5μm以上の大きさ
    のものであり、前記中空糸膜の孔径が約0.1μmであ
    ることを特徴とする請求項1記載のクラゲの処理方法。
  3. 【請求項3】 被処理物となるクラゲを、予め破砕して
    小片化または液状化しておくことを特徴とする請求項1
    又は2記載のクラゲの処理方法。
  4. 【請求項4】 リアクタ内に空気あるいは酸素を、中空
    糸膜が揺れるようにして供給することを特徴とする請求
    項1、2又は3記載のクラゲの処理方法。
  5. 【請求項5】 リアクタ内への空気あるいは酸素の供給
    を行って中空糸膜を揺らしつつ、該中空糸膜による濾過
    を停止し、中空糸膜への付着物を脱離させることを特徴
    とする請求項4記載のクラゲの処理方法。
  6. 【請求項6】 中空糸膜で濾過処理した後の残渣を回収
    し乾燥することを特徴とする請求項1、2、3、4又は
    5記載のクラゲの処理方法。
  7. 【請求項7】 クラゲを分解処理するための処理装置で
    あって、 クラゲ分解菌を存在させた分解処理液を有するリアクタ
    と、このリアクタ中の分解処理液中に浸漬された精密濾
    過をなす中空糸膜と、リアクタ中の分解処理液を好気性
    条件に保持するための好気性保持手段と、を備えてなる
    ことを特徴とするクラゲの処理装置。
  8. 【請求項8】 クラゲ分解菌が0.5μm以上の大きさ
    のものであり、前記中空糸膜の孔径が約0.1μmであ
    ることを特徴とする請求項7記載のクラゲの処理装置。
  9. 【請求項9】 中空糸膜が揺れるようにリアクタ内に空
    気あるいは酸素を供給する散気手段を備えてなることを
    特徴とする請求項7又は8記載のクラゲの処理装置。
  10. 【請求項10】 散気手段によってリアクタ内に空気あ
    るいは酸素を供給し、中空糸膜を揺らしている状態のも
    とで、該中空糸膜による濾過を停止する停止手段を備え
    たことを特徴とする請求項9記載のクラゲの処理方法。
  11. 【請求項11】 リアクタの底部から中空糸膜で濾過処
    理した後の残渣を回収する、残渣回収手段を備えてなる
    ことを特徴とする請求項7、8、9又は10記載のクラ
    ゲの処理方法。
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