JP2002136895A - 砥粒の分級方法およびその装置 - Google Patents
砥粒の分級方法およびその装置Info
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Abstract
する。分級に際しての歩留まりを高める。 【解決手段】 砥粒を所定量ずつ供給部12に投入す
る。供給部12にて窒素ガスブローにより電荷を砥粒に
付与する。電荷が付与された砥粒を吹き出し口18から
加速部13に移送し、砥粒を一定方向に向かって加速す
る。各砥粒はそれぞれ所定の運動エネルギを有する。砥
粒は他端部に向かって飛行する。各砥粒は、捕獲部14
において捕獲される。すなわち、捕獲部14では、ポケ
ット20A,20B・・を砥粒の電荷と逆の導電形に帯
電させておくことにより、各ポケットが砥粒を吸引す
る。ローレンツ力によって砥粒の運動方向が変えられ、
各砥粒の質量の違いによって運動の軌跡の曲率が異なる
ことで、飛行してきた砥粒は各ポケットに分離して捕獲
される。この結果、砥粒を高精度で分級できる。同時
に、砥粒の分級に際しての歩留まりを高めることもでき
る。
Description
詳しくはシリコンウェーハの研磨剤などに混入される砥
粒の分級を行う方法および装置に関する。
ワイヤソー用のスラリーや研磨剤などには砥粒が含まれ
る。例えばSiC砥粒、SiO2砥粒である。砥粒はス
ライス、研磨等においてシリコンウェーハに対して研削
作用を施すこととなる。そして、これらのスライス、研
磨などにおいて使用される砥粒は、その粒径の管理が重
要となっている。粒径が一定の分布をとる砥粒を用いる
ことにより、研磨精度、スライス精度を高めることがで
きるからである。シリコンウェーハ表面の平坦度などに
この砥粒の粒径の分布が大きく影響を与えるものであ
る。従来、この砥粒の分級は、一次〜三次での水篩分級
を行っている。水篩い分級では、水量、水圧、水温を管
理して分級を行う。具体的には、一次水篩い分級、二次
水篩い分級、三次水篩い分級、ろ過、乾燥、篩別(振動
を与える)、検査の順に行う。
湿式分級法では、砥粒が固まってしまい、砥粒の微細化
に伴い、砥粒の分布幅を小さくすることについて限界が
あった。また、歩留まりも非常に悪くなる。粒径が小さ
いと空気中に浮遊してしまうため、重力での捕獲が困難
となるからである。
果、篩別機において乾燥した砥粒に乾燥した窒素ガスを
吹きつけることで各砥粒粒子に静電気による電荷を与
え、この電荷により粒子径を選別すれば、砥粒径分布の
精度を上げることができるとともに、その歩留まりが改
善されることに着目してこの発明を完成させた。
精度に管理することができる分級技術を提供すること
を、その目的としている。また、この発明は、分級に際
しての歩留まりが高い砥粒分級技術を提供することを、
その目的としている。
は、所定量の砥粒に対して電荷を付与し、電荷が付与さ
れる各砥粒に対して一方向に運動させ、運動する砥粒に
対して電場または磁場を通過させることにより、砥粒径
毎に分級する砥粒の分級方法である。砥粒としては、例
えばSiC砥粒、ダイヤモンド砥粒などが挙げられる。
運動は砥粒に対して気体を吹き付けることで付加する請
求項1に記載の砥粒の分級方法である。例えば乾燥した
窒素ガスなどを所定流量で吹き付けることにより、各砥
粒に対して所定の運動エネルギを付与するものとする。
運動は帯電させた砥粒を電場にて加速させることで付加
する請求項1に記載の砥粒の分級方法である。例えば乾
燥窒素ガスなどを所定流量で吹き付け、この帯電した各
砥粒を電場で加速させることにより所定の運動エネルギ
を付与するものとする。
対して電荷を付与する手段と、各砥粒に対して一方向に
運動させる手段と、運動する砥粒に対して電場または磁
場を通過させることにより、砥粒径毎に分級する手段と
を備えた砥粒の分級装置である。
運動は砥粒に対して気体を吹き付けることで付加する請
求項4に記載の砥粒の分級装置である。
運動は帯電させた砥粒を電場にて加速させることで付加
する請求項4に記載の砥粒の分級装置である。
し、さらに、運動エネルギを付加する。一方向に運動さ
せた砥粒について電場または磁場を通過させることによ
り、その運動エネルギおよび磁場からのローレンツ力に
応じて砥粒を分級することができる。粒径の大きな砥粒
ほど質量が大きく、慣性による到達距離が異なるからで
ある。
を参照して説明する。図1において示すように、筺形の
ケーシング11の一端部には砥粒の供給部12が配設さ
れ、その他端部には砥粒の捕獲部14が配設されてい
る。供給部12と捕獲部14とは所定距離だけ離れてい
る。供給部12で供給された所定量の砥粒(微細なシリ
カ)に対して、乾燥した窒素ガスを一定量流してこの砥
粒を撹拌し、その摩擦による静電気で砥粒一粒毎に一定
の電荷を付与する。加速部13は、一端側の陽極15
と、これから所定距離だけ離間した他端側の陰極16と
を有している。この加速部13において上記砥粒を加速
する。17はその電源とする。さらに、この一端部には
他端側に向かって開口するよう窒素ガスの吹き出し口1
8が設けられている。窒素ガスはこの吹き出し口18か
ら所定流量でケーシング11の加速部13内に吹き込ま
れ、他端側の出口19から排出される。他端部に設けら
れた捕獲部14は、電荷を付与された砥粒が窒素ガスに
より流されてきた場合、これらの砥粒に対して電場(ま
たは磁場)を与えることにより、その粒径毎に分けて捕
獲する。すなわち、砥粒の運動方向に沿って捕獲用のポ
ケット20A,20B,20C・・を並んで設けてい
る。これらのポケット20A,20B・・・にはその粒
径に応じて砥粒が捕獲、収納されることとなる。
つ供給部12に投入する。この供給部12において窒素
ガスブローにより電荷が付与される。そして、電荷が付
与された砥粒は吹き出し口18から加速部13に移送さ
せ、この加速部13においては砥粒は一定方向に(他端
側に向かって)加速される。各砥粒はその粒径、すなわ
ち質量によりそれぞれ所定の運動エネルギを有すること
となる。このように電荷を帯びた砥粒は加速部13によ
り加速され、他端部に向かって飛行する。そして、これ
らの砥粒は、捕獲部14において吸引、捕獲される。す
なわち、捕獲部(磁場印加部)14では、ポケット20
A,20B・・を砥粒の電荷と逆の導電形に帯電させて
おくことにより(磁場が形成されている)、各ポケット
20A,20B・・が砥粒を吸引するものである。ロー
レンツ力によって砥粒の運動方向が変えられ、また、各
砥粒の質量の違いによって運動の軌跡の曲率が異なるこ
とで、飛行してきた砥粒は各ポケット20A,20B・
・・に分離して捕獲される。
で行うことができる。同時に、砥粒の分級に際しての歩
留まりを高めることもできる。この分級により砥粒の分
布幅を小さく抑えることができる結果、この砥粒を用い
た加工での加工物(例えばシリコンウェーハ)の仕上が
り厚さ、加工精度、加工取り代、加工時間を安定化する
ことができる。また、加工変質層を均一化することがで
きる。
略構成を示すための模式図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 所定量の砥粒に対して電荷を付与し、 電荷が付与される各砥粒に対して一方向に運動させ、 運動する砥粒に対して電場または磁場を通過させること
により、砥粒径毎に分級する砥粒の分級方法。 - 【請求項2】 砥粒に対して気体を吹き付けることによ
り、各砥粒に対して一方向に運動させる請求項1に記載
の砥粒の分級方法。 - 【請求項3】 帯電させた砥粒を電場にて加速させるこ
とにより、上記一方向へ運動させる請求項1に記載の砥
粒の分級方法。 - 【請求項4】 所定量の砥粒に対して電荷を付与する手
段と、 各砥粒に対して一方向に運動させる手段と、 運動する砥粒に対して電場または磁場を通過させること
により、砥粒径毎に分級する手段とを備えた砥粒の分級
装置。 - 【請求項5】 上記一方向への運動は、砥粒に対して気
体を吹き付けることで付加する請求項4に記載の砥粒の
分級装置。 - 【請求項6】 上記一方向への運動は、帯電させた砥粒
を電場にて加速させることで付加する請求項4に記載の
砥粒の分級装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000333400A JP3702775B2 (ja) | 2000-10-31 | 2000-10-31 | 砥粒の分級方法およびその装置 |
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JP3702775B2 JP3702775B2 (ja) | 2005-10-05 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010084635A1 (ja) * | 2009-01-23 | 2010-07-29 | 財団法人大阪産業振興機構 | 混合物の処理方法及び処理装置 |
KR20170097363A (ko) * | 2016-02-18 | 2017-08-28 | 주식회사 씨에스에너텍 | 미세입자 분리장치 |
CN108931462A (zh) * | 2018-04-26 | 2018-12-04 | 燕山大学 | 基于带电方式的颗粒尺寸测量装置 |
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- 2000-10-31 JP JP2000333400A patent/JP3702775B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US8916049B2 (en) | 2009-01-23 | 2014-12-23 | Osaka University | Method and apparatus for processing mixture |
KR20170097363A (ko) * | 2016-02-18 | 2017-08-28 | 주식회사 씨에스에너텍 | 미세입자 분리장치 |
CN108931462A (zh) * | 2018-04-26 | 2018-12-04 | 燕山大学 | 基于带电方式的颗粒尺寸测量装置 |
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