JP2002136526A - 電気メス用ワンドヘッド - Google Patents
電気メス用ワンドヘッドInfo
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B17/00—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
- A61B17/32—Surgical cutting instruments
-
- A—HUMAN NECESSITIES
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- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B18/00—Surgical instruments, devices or methods for transferring non-mechanical forms of energy to or from the body
- A61B18/04—Surgical instruments, devices or methods for transferring non-mechanical forms of energy to or from the body by heating
- A61B18/12—Surgical instruments, devices or methods for transferring non-mechanical forms of energy to or from the body by heating by passing a current through the tissue to be heated, e.g. high-frequency current
- A61B18/14—Probes or electrodes therefor
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- Surgical Instruments (AREA)
Abstract
おいて、誘導補助液体を介しての高周波電流の生体組織
への分流を抑制し、生体組織の凝固作用を十分に発揮さ
せる電気メス用ワンドヘッドを提供する。 【解決手段】先端に複数の出力電極とリターン電極を備
えてなる電気メス用ワンドヘッド1において、各電極を
棒状体とし、それぞれセラミック管状体4の内部に配置
する。
Description
いられ、高周波電流の出力を利用して患部における軟骨
や腫瘍異物の切除あるいは止血を行うための電気メスの
電極に関するものである。
部表面の皮膚組織を広目に切開し患部とその周辺部分を
医療用ノミや医療用メスにて切除していた。この場合手
術前後に入院を余儀なくされ、患者の回復に長時間を要
する事になる。近年では、この長時間入院など患者の負
担を著しく低減される事が可能となった電気メスの使用
が増えている。電気メス使用の手術では患部付近のごく
僅かな切開で患部の切除が可能となるからである。内視
鏡下に電気メスを用いる手術としては、整形外科領域に
おいて関節鏡視下手術がある。この手術の際には、誘導
補助液体を関節内に満たしておく必要がある。この誘導
補助液体は視野の確保、手術中の出血や組織の除去、メ
ス先電極からの発熱による正常組織へのダメージの軽
減、生体組織からのガスの吸収、メス先電極材の冷却な
どの目的で使用されている。
端に備えられたワンドヘッドの構造と機能を簡単に説明
する。出力電極11はその面積が広く患部に充分なを高
周波破壊エネルギーを与えるために、先端部でL字もし
くはくの字に曲げられている。リターン電極12は出力
電極の外周部にリング状に形成されている。
端子に接続されて高い高周波エネルギーを発生させる必
要が有るために全体的に面積が広くできている関係上、
結果的に中間絶縁保持材13も大きくなる。更に構造的
に誘導補助液体を注入補給するための孔も別途必要とな
っていた。
ムを説明する。パルス電流発生端子に接続された出力電
極11からは誘導補助液体を介在して患部に著しく大き
な熱エネルギーが与えられ、細胞が破壊されることにな
る。出力電極11から発せられたパルス電流はリターン
電極12を介在してパルス電流発生端子に戻ることで連
続作動が可能となる。
ては、電気メスを用いる際は、ウリガール10%希釈ま
たは減塩蒸留水または5%〜10%のブドウ糖液等の非
電解質輸液が用いられていた。これは誘導補助液体が電
解質であると、電気メスの高周波電流は電解質液によく
流れるので、液に接触している生体組織に電流が分流し
てメス先電極に高周波電流が集中せず、その結果、生体
患部に対する切除や生体組織の止血等の凝固作用がはか
どらないといった問題が生じるためである。
にはウリガールや滅菌蒸留水などの非電解質液を関節腔
内に満たすことは望ましくない。これらの非電解質液は
浸透圧が低いため、関節滑膜より水分が体内に吸収さ
れ、低ナトリウム血症等の電解質異常(水中毒)が発生
してしまうからである。さらにこの浸透圧の違いは関節
軟骨にも悪影響を及ぼすという問題があった。従って、
電気メスを用いる場合のみ誘導補助液体を非電解質液に
交換し、その時間も短時間にとどめることが行われてい
るが、操作性の悪いものであった。
の電解質液中で使用しても高周波電流の生体組織への分
流が抑制され、電解質液の長所のみ活かした電気メス手
術を可能とする電気メス電極のニーズが高まってきた。
スのワンドヘッドは電極部分の露出面積が大きいため電
解質液を介在して生体組織に多くの出力電流が分流して
余分な生体組織を破壊させたり、止血等の凝固作用が低
下すると言った前述の問題を解消することは困難であっ
た。
め、本発明の電気メス用ワンドヘッドに於いては、先端
に複数の出力電極とリターン電極を備えてなる電気メス
用ワンドヘッドに於いて、各電極を棒状体とし、それぞ
れセラミック管状体の内部に配置したことを特徴とす
る。
ミナ、窒化珪素、もしくは窒化アルミニウムを主成分と
するセラミックスからなることを特徴とする。
にてモールド成形してなることを特徴とする。
ヘッドの構造を添付図面に基づき詳細に説明する。
関節鏡視下手術に好適なものであり、2は出力電極であ
り、3はリターン電極である。4はセラミック管状体で
あり、5は各セラミック管状体をモールド成形した樹脂
からなる保持体である。6は直接患部に電解質の誘導補
助液体を供給するための導入孔である。
れ2本の金属の棒状体であり、各々不図示のパルス電流
発生端子に接続され高周波のパルス電流により患部の切
除ができるようになっている。その棒状体としては、チ
タン質もしくはタングステン質のものが高周波電極に優
れ、それぞれの露出面積を極力小さくするためにφ0.
05mm〜φ0.5mmの細い線径のものを使用し、図
1(c)に示す先端部の露出長さLが1.5mm以下に
なるように形成されている。
5mmとしたのはφ0.05mm以下であれば十分な出
力が得られず、φ0.5mm以上であれば露出面積が大
きくなり凝固作用がはかどらない。また、先端部の露出
長さが1.5mm以上であっても凝固作用がはかどらな
いことになる。好適には電極の線径はφ0.1mm〜φ
0.3mmがよく、先端部の露出長さは被表面積の関係
から0.5mm〜1.0mmがよい。
高い高周波エネルギーを患部に与えるためにその面積を
大きく取っていたが、本発明の電気メス用ワンドヘッド
に用いる出力電極2は露出面積をできる限り少なくし、
凝固作用のはかどりを促す効果を最大限確保しつつ、患
部切除に有効な高い高周波エネルギーを得るために複数
個の出力電極2を備え付けている。
特性に高い信頼性が得られる純度98.0%以上のアル
ミナ質セラミック粉体か純度99.0%以上の窒化珪素
質セラミック粉体もしくは純度97.0%以上の窒化ア
ルミニウム質セラミック粉体を使用し、熱可塑性バイン
ダーを4%〜8%添加混連した後、公知の押し出し成型
法により薄いパイプ状に形成したものを、アルミナ質セ
ラミックは大気雰囲気にて1650℃〜1800℃温度
域で1時間焼結させたもの、窒化珪素質セラミック及び
窒化アルミニウム質セラミックは真空雰囲気もしくは窒
素雰囲気にて1700℃〜1900℃温度域で1時間焼
結させたものを用いる。
5mm〜0.5mmに加工し、使用する。ここでセラミ
ック管状体4の肉厚を0.05mm未満にすると樹脂モ
ールドにて固定するときに所定の強度が得られず割れや
すくなり、また0.5mmより大きくすると高周波電流
の生体組織への分流抑制効果が著しく低下する。
置すると、充分な絶縁効果を維持しつつ、且つ管状体を
製造するだけでよいため、電極を除く電気メス用ワンド
ヘッド全体をセラミックにするよりも製造が容易とな
る。またセラミック管状体4は肉厚及び外径サイズを極
小にすることが容易に可能であり、電気メス用ワンドヘ
ッド全体サイズを極小にする事ができ、その結果患部の
傷口を最小限にし、負担を最大限軽減できるようにな
る。
たポリイミド製樹脂やピーク製樹脂材を用い、公知の射
出成形法によりセラミック管状体4をモールド固定して
ある。樹脂材でモールドすることにより簡易に最小肉厚
でセラミックス管状体4及び出力電極2およびリターン
電極3を保持することが可能となる。
で生体組織の分流抑制に最も適しており、高周波電流を
集中させることにも効果を発揮させやすい。この導入孔
6の形成はステンレス製管状体もしくはセラミック製管
状体を樹脂材にてモールド固定するか、または保持体5
の中心に空洞を設けてある。
8mmが適切であり、φ0.2mm未満であれば浸透圧
効果で導入孔6から誘導補助液体を排出させることがで
きず、大がかりな装置が必要となり、一方φ0.8mm
を越えると高周波電流の生体組織への分流抑制作用を得
るための出力電極2、リターン電極3との電極間隔を狭
く設定することができなくなる。
用を説明する。手術にあたっては、出力電極2に接続さ
れた不図示のパルス電流発生端子から高周波電流を供給
し、電解質の誘導補助液体を供給できるように設けられ
た導入孔6から直接患部に供給しつつ、押し当てて患部
の切除あるいは止血を行う。出力電極2とリターン電極
3を患部に押し当てると、それぞれの電極が患部に埋没
し、かつ電気メス用ワンドヘッド1の先端表面部の凸部
が切除された患部の凹面と微妙な密接関係を成し、蓋の
役目を果たす。
切除部分以外には防止されることで、必要以上の誘導補
助液体が出力電極2とリターン電極3に触れず高周波電
流の分流が抑制される。このようにして高周波電流の分
流が抑制されることにより、出力電極2とリターン電極
3に高周波電流が集中し、生体組織の凝固作用が十分に
行われ、分流抑制が果たされることにより、電解質の誘
導補助液体を使用することができ、比較的低出力で患部
切除に充分な高周波電流の供給が行われ、経済的にも効
果を発揮できる。
小径で、且つ軽量なセラミックス管状体4に配置される
とともに、保持体5は樹脂製であるため全体的に軽量化
が図られ、このため、当該電気メスを持つ術者の負担も
軽減し、特に長時間の手術において極めて効果的であ
る。さらに全体的に極小であり、患部の細部に適切にヒ
ットさせ易く傷口も最小径で済むため、患者への負担も
軽減できる。これに加え、絶縁用途のセラミック管状体
4の焼損は起きず、長時間の手術に耐えられ、手術中の
電気メス用ワンドの交換頻度を著しく低減できる。
複数の出力電極とリターン電極を備えてなる電気メス用
ワンドヘッドにおいて、各電極を棒状体とし、それぞれ
セラミック管状体の内部に配置したことによって、各電
極間を確実に絶縁するとともに軽量化が図られ、術者の
負担が軽減されるだけでなく、セラミック管状体の焼損
が防止され、寿命の長期化が図られる。
導入孔を付与し、出力電極とリターン電極を適切に狭い
間隔で位置することが可能となり、この部分が患部を局
部的に塞ぐ作用を得るので、電解質の誘導補助液体の患
部への侵入を防止されるとともに、必要以上に出力電極
とリターン電極が誘導補助液体に触れる高周波電流の分
流が抑制される。その結果として、電解質の誘導補助液
体を有効に活かした手術が可能となり、しかも、供給す
る高周波電流を低出力に抑えることができる。
り、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は(a)
中のX−X線断面図、(d)は斜視図である。
(a)は正面図、(b)は側面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】先端に複数の出力電極とリターン電極を備
えてなる電気メス用ワンドヘッドにおいて、各電極を棒
状体とし、それぞれセラミック管状体の内部に配置した
ことを特徴とする電気メス用ワンドヘッド。 - 【請求項2】上記セラミック管状体が、アルミナ、窒化
珪素、もしくは窒化アルミニウムを主成分とするセラミ
ックスからなることを特徴とする請求項1記載の電気メ
ス用ワンドヘッド。 - 【請求項3】上記複数のセラミック管状体を樹脂にてモ
ールド成形してなることを特徴とする請求項1記載の電
気メス用ワンドヘッド。 - 【請求項4】上記保持体の中央部に誘導補助液体の導入
孔を備えたことを特徴とする請求項3記載の電気メス用
ワンドヘッド。
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2000
- 2000-10-30 JP JP2000331423A patent/JP4325899B2/ja not_active Expired - Fee Related
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