JP2002135459A

JP2002135459A - 緊急通報システム車載機

Info

Publication number: JP2002135459A
Application number: JP2000319561A
Authority: JP
Inventors: Masatomo Saeki; 正朋佐伯; Aoshi Yoshida; 青史吉田; Hisashi Kurokawa; 久黒河; Kazuaki Yamaguchi; 一晃山口
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 2000-10-19
Filing date: 2000-10-19
Publication date: 2002-05-10

Abstract

(57)【要約】【課題】緊急通報センタのオペレータとの音声会話の
際に、ドライバーに現在位置の住所を知らせる。【解決手段】手動通報ボタン７を押して、緊急通報セ
ンタへ通報する。携帯電話６を介して、緊急通報センタ
とデータ通信を行なう。データ通信後に、センタオペレ
ータとの音声会話に切り替える。車両の現在位置から住
所を求め、ディスプレイ上に通報位置の住所を表示す
る。ドライバー自身に現在位置の住所を知らせて、セン
タオペレータとの位置確認が容易に迅速に確実にできる
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、緊急通報システム
車載機に関し、特に、車両位置の住所や付近の目標物や
緊急通報マークを表示する緊急通報システム車載機に関
する。

【０００２】

【従来の技術】車両緊急情報通報システムは、例えば、
特開平6-251292号公報に開示されているシステムのよう
に、車両の衝突などの事故発生時に、車両に搭載した車
両緊急情報通報装置から車載電話機を利用して、自動ま
たは手動で緊急通報センタへ車両緊急情報を通報するシ
ステムである。このシステムにより、救急車やパトカー
などの緊急車両が現場へ到着するまでの時間を短縮し、
けが人をより迅速に救出、救済することができる。ま
た、急病人発生などの緊急事態でも、車両緊急情報通報
装置の救急ボタンを押下することにより、無線回線を介
して車両緊急情報がセンタに通報され、緊急通報センタ
のサービス要員との会話を行なうことができる。

【０００３】図７に、車両緊急情報通報システムの概念
図を示す。緊急通報センタは、事故車両からの通報を24
時間体制で受け付け、管轄地の警察本部・警察署、消防
本部等の公共機関に通報する。この際、オペレータが通
報者との会話により負傷者の有無等の事故状況を把握す
るとともに、車載機から送られてくる位置情報に基づい
て事故発生位置を割り出し、適切な通報先の選定を行な
う。また、データ通信で送られてくる車両情報から関連
情報を検索し、これらの情報も伝えることにより、円滑
な事故処理を支援する。

【０００４】緊急通報システム車載機は、緊急通報の際
に、通報車の位置を緯度経度のデータで緊急通報センタ
に送信する。センタオペレータは、車載機から送信され
た位置情報をデジタル地図上に表示し、ドライバーと位
置確認を行なう。

【０００５】緊急通報車載機は、装置の動作状態を、赤
と録等の２つのＬＥＤで表現している。例えば、赤点灯
で、通信に用いる携帯電話が圏外であることを示し、赤
点滅で、装置の異常を示し、緑点灯で、緊急通報データ
通信中を示す。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の緊急通
報システム車載機では、ドライバー自身には現在位置の
住所が不明であり、センタオペレータとの位置確認に時
間がかかるという問題があった。また、従来の装置状態
表示方法では、表現力に乏しく、緊急通報車載機の状態
表示のために液晶ディスプレイ等の専用表示手段を設け
ると、コストがかかってしまうという問題があった。

【０００７】本発明は、上記従来の問題を解決して、デ
ータ通信後にセンタオペレータとの音声会話の際にディ
スプレイ上に通報位置の住所を表示して、ドライバーに
現在位置の住所を知らせることを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明では、緊急通報システム車載機を、車両の
現在位置を求める位置検出手段と、車両の現在位置から
住所を求める手段と、緊急通報センタへの緊急通報を開
始させる緊急通報ボタンと、緊急通報センタとデータ通
信を行なう無線通信手段と、データ通信後に緊急通報セ
ンタのオペレータとの音声会話に切り替える手段と、音
声会話への切替えを検出してディスプレイ上に車両の現
在位置の住所を表示する手段とを具備する構成とした。
このように構成したことにより、ドライバー自身に現在
位置の住所を知らせて、センタオペレータとの位置確認
が容易にできるようになる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図１〜図６を参照しながら詳細に説明する。

【００１０】（第１の実施の形態）本発明の第１の実施
の形態は、緊急通報の通話時に、ナビゲーション装置に
車両位置の住所を表示する緊急通報車載機である。

【００１１】図１は、本発明の第１の実施の形態におけ
る緊急通報車載機の構成図である。図１において、ナビ
ゲーション装置１は、通信型ナビゲーション装置であ
る。モニタ／スピーカ２は、映像と音声の出力装置であ
る。マイク３は、音声入力装置である。リモコン４は、
操作手段である。モデム５は、データ通信アダプタであ
る。携帯電話６は、無線通信手段である。手動通報ボタ
ン７は、緊急通報発信を起動するスイッチである。ディ
スク８は、緊急通報サービス機能プログラムをインスト
ールするためのＣＤＲＯＭである。モデムと携帯電話
は、ナビゲーション装置に付属しているものであっても
よい。手動通報ボタンと、ディスクは、緊急通報車載機
固有の装置である。

【００１２】図２は、本発明の第１の実施の形態におけ
る緊急通報車載機の機能ブロック図である。図２におい
て、緊急通報通信処理手段９は、緊急通報ボタンが押さ
れると緊急通報センタと通信を行なうように制御する手
段である。通報位置住所検索処理手段10は、緯度経度情
報から住所を求める手段である。通報位置付近目標物検
索処理手段11は、緯度経度情報から付近の目標物を求め
る手段である。ディスプレイ表示処理手段12は、表示す
る情報を映像信号に変換する手段である。音声再生処理
手段13は、音声合成を行なう手段である。ドライバー情
報管理処理手段14は、ドライバーの各種属性情報の更新
処理などを行なう手段である。ドライバー情報格納メモ
リ15は、ドライバーの各種属性情報を格納したメモリで
ある。ドライバー情報検索処理手段16は、ドライバー情
報格納メモリから必要な情報を検索する手段である。

【００１３】図３は、本発明の第１の実施の形態におけ
る緊急通報車載機の処理フロー図である。図４は、緊急
通報車載機の画面表示例の図である。

【００１４】上記のように構成された本発明の第１の実
施の形態における緊急通報車載機の動作を説明する。通
信型ナビゲーション装置のハード資源を共用することに
より、データ通信後のセンタオペレータとの音声会話の
際に、車載機側でも通報位置に関する情報をドライバー
に提供する。

【００１５】図１に示すように、ディスク８から、ナビ
ゲーション装置１に緊急通報サービス機能プログラムを
インストールする。手動通報ボタン７で、緊急通報発信
を起動すると、モデム５と携帯電話６を介して緊急通報
センタに通報される。

【００１６】図２に示すように、緊急通報ボタン７が押
されると、緊急通報車載機の緊急通報通信処理手段９
で、緊急通報センタと通信を行なうように制御する。通
報位置住所検索処理手段10で、緯度経度情報から住所を
求める。通報位置付近目標物検索処理手段11で、緯度経
度情報から付近の目標物を求める。ディスプレイ表示処
理手段12で、表示する情報を映像信号に変換する。音声
再生処理手段13で、音声合成を行なう。ドライバー情報
管理処理手段14で、ドライバーの各種属性情報の更新処
理などを行なう。ドライバー情報格納メモリ15に、ドラ
イバーの各種属性情報を格納しておく。ドライバー情報
検索処理手段16で、ドライバー情報格納メモリから必要
な情報を検索する。

【００１７】図３と図４を参照して、住所や目標物を表
示する手順を説明する。緊急通報ボタン７が押される
と、緊急通報センタとの通信が開始される。緊急通報セ
ンタに、車載機ＩＤとトリガ情報と位置情報が送信され
る。その後、データ通信から音声通信へ切り替えられ
る。通報位置の住所が検索され、図４（ａ）に示すよう
に、通報位置住所がディスプレイに表示される。さら
に、通報位置の住所が、音声合成によりスピーカから出
力される。

【００１８】その後、通報位置付近の目標物が検索さ
れ、図４（ｂ）に示すように、通報位置付近の目標物が
ディスプレイに表示される。さらに、通報位置付近の目
標物が、音声合成によりスピーカから出力される。ドラ
イバー情報が検索され、ドライバー情報が、音声合成に
よりスピーカから出力される。

【００１９】このように、データ通信後のセンタオペレ
ータとの音声会話の際に、自動的に車載機のディスプレ
イ上に、地図とともに通報位置の住所と通報位置付近の
目標物が表示されるので、ドライバー自身が、通報位置
に関する住所、付近の目標物の把握ができ、センタオペ
レータとの位置確認の時間が短縮される。また、データ
通信にエラーがあって位置が正確に伝わっていなくて
も、位置情報を修正することができて信頼性が向上す
る。

【００２０】さらに、データ通信後のセンタオペレータ
との音声会話の際に、自動的に通報位置の住所と通報位
置付近の目標物を音声再生し、センタオペレータに音声
通知するので、ドライバー自身が意識不明の状態であっ
ても、通報位置に関する住所や付近の目標物の音声通知
ができ、緊急通報サービスの質が向上する。ドライバー
自身が聾唖者であっても、通報位置に関する住所や付近
の目標物の音声通知ができる。

【００２１】また、ドライバー情報（氏名、住所、血液
型、保険証番号、病歴、主治医、緊急連絡先等）を、ナ
ビゲーション装置に予め登録して、送信すべき項目を選
択しておくことにより、データ通信後のセンタオペレー
タとの音声会話の際に、自動的にドライバー情報を音声
再生し、センタオペレータに音声通知する。このように
すれば、ドライバー情報（氏名、住所、血液型、保険証
番号、病歴、主治医、緊急連絡先等）を緊急通報センタ
で把握できるので、緊急通報サービスの質が向上する。

【００２２】上記のように、本発明の第１の実施の形態
では、緊急通報車載機を、緊急通報の通話時に、ナビゲ
ーション装置に車両位置の住所を表示する構成としたの
で、ドライバーに現在位置の住所がわかり、センタオペ
レータとの位置確認の時間が短縮できる。

【００２３】（第２の実施の形態）本発明の第２の実施
の形態は、ナビゲーション画面上に緊急通報マーク等を
表示する緊急通報車載機である。

【００２４】図５は、本発明の第２の実施の形態におけ
る緊急通報車載機のマーク表示図である。図６は、緊急
通報車載機のマーク表示条件を示す表である。第２の実
施の形態における緊急通報車載機の基本的構成は、第１
の実施の形態と同じである。

【００２５】上記のように構成された本発明の第２の実
施の形態における緊急通報車載機の動作を説明する。ナ
ビゲーション装置のディスプレイを共用して、緊急通報
車載機の状態を、ナビゲーション画面上に緊急通報マー
ク等で表示するものである。

【００２６】図５に示すように、ナビゲーション装置の
通常使用時でも、緊急通報車載機の状態確認が可能なよ
うに、地図画面の隅にマーク表示する。このマークによ
り、緊急通報車載機の故障状況等を詳細に知らせること
ができる。図６の表に示すように、緊急通報発呼可能状
態の時は、常に「発呼可能」と表示する。緊急通報発呼
不可能状態の時は、何も表示しない。手動あるいは自動
保守点検状態のときは、「点検中」と表示する。緊急通
報状態のときは、「緊急通報中」と表示する。緊急通報
発呼可能状態ではあるが、内部の機器故障が発生してい
ると思われるときは、「要点検」と表示する。

【００２７】ディスプレイを緊急通報車載機とナビゲー
ションで共用することにより、コストダウンが図れる。
緊急通報車載機の状態が詳細に分かるので、車載機の操
作が容易に確実に行なえるし、故障した場合でもすぐに
発見できるので、直ちに修理を行なうことができる。

【００２８】上記のように、本発明の第２の実施の形態
では、緊急通報車載機を、ナビゲーション画面上に緊急
通報マーク等を表示する構成としたので、低コストで装
置状態が確認できる。

【００２９】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
では、緊急通報システム車載機を、車両の現在位置を求
める位置検出手段と、車両の現在位置から住所を求める
手段と、緊急通報センタへの緊急通報を開始させる緊急
通報ボタンと、緊急通報センタとデータ通信を行なう無
線通信手段と、データ通信後に緊急通報センタのオペレ
ータとの音声会話に切り替える手段と、音声会話への切
替えを検出してディスプレイ上に車両の現在位置の住所
を表示する手段とを具備する構成としたので、ドライバ
ー自身に現在位置の住所を知らせて、センタオペレータ
との位置確認が容易にできるようにするという効果が得
られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態における緊急通報車
載機の車載装置構成図、

【図２】本発明の第１の実施の形態における緊急通報車
載機の機能ブロック図、

【図３】本発明の第１の実施の形態における緊急通報車
載機の処理フロー図、

【図４】本発明の第１の実施の形態における緊急通報車
載機の画面表示例の図、

【図５】本発明の第２の実施の形態における緊急通報車
載機のマーク表示図、

【図６】本発明の第２の実施の形態における緊急通報車
載機のマーク表示条件を示す表、

【図７】従来の緊急通報システムの概念図である。

【符号の説明】

１ナビゲーション装置２モニタ／スピーカ３マイク４リモコン５モデム６携帯電話７手動通報ボタン８ディスク９緊急通報通信処理手段 10 通報位置住所検索処理手段 11 通報位置付近目標物検索処理手段 12 ディスプレイ表示処理手段 13 音声再生処理手段 14 ドライバー情報管理処理手段 15 ドライバー情報格納メモリ 16 ドライバー情報検索処理手段

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｇ０８Ｇ 1/13 Ｇ０８Ｇ 1/13 (72)発明者黒河久神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目３番１号松下通信工業株式会社内 (72)発明者山口一晃神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目３番１号松下通信工業株式会社内Ｆターム(参考） 2F029 AA02 AB05 AC02 AC14 AC18 5C087 AA03 AA10 AA37 BB21 BB74 DD03 DD13 EE05 FF01 FF04 FF16 GG19 GG66 GG70 GG83 5H180 AA01 BB05 BB13 EE08 FF05 FF13 FF22 FF25 FF32 5K101 KK14 LL12 NN15 NN18 NN21 PP03 RR12

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】車両の現在位置を求める位置検出手段
と、前記車両の現在位置から住所を求める手段と、緊急
通報センタへの緊急通報を開始させる緊急通報ボタン
と、前記緊急通報センタとデータ通信を行なう無線通信
手段と、データ通信後に前記緊急通報センタのオペレー
タとの音声会話に切り替える手段と、音声会話への切替
えを検出してディスプレイ上に前記車両の現在位置の住
所を表示する手段とを具備することを特徴とする緊急通
報システム車載機。
【請求項２】音声会話への切替えを検出して前記車両
の現在位置の住所を前記緊急通報センタのオペレータに
音声で通知する手段を備えたことを特徴とする請求項１
記載の緊急通報システム車載機。
【請求項３】前記車両の現在位置付近の目標物を求め
る手段と、音声会話への切替えを検出してディスプレイ
上に前記車両の現在位置付近の目標物を表示する手段と
を備えたことを特徴とする請求項１記載の緊急通報シス
テム車載機。
【請求項４】音声会話への切替えを検出して前記車両
の現在位置付近の目標物を前記緊急通報センタのオペレ
ータに音声で通知する手段を備えたことを特徴とする請
求項３記載緊急通報システム車載機。
【請求項５】ドライバー情報を予め登録しておく手段
と、音声会話への切替えを検出して前記ドライバー情報
を前記緊急通報センタのオペレータに音声で通知する手
段とを備えたことを特徴とする請求項１記載の緊急通報
システム車載機。
【請求項６】装置動作状態を検出する手段と、前記デ
ィスプレイ上に表示された地図画面の隅に前記装置動作
状態を示すマークを表示する手段とを備えたことを特徴
とする請求項１記載の緊急通報システム車載機。