JP2002134036A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents

プラズマディスプレイパネル

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JP2002134036A
JP2002134036A JP2000330218A JP2000330218A JP2002134036A JP 2002134036 A JP2002134036 A JP 2002134036A JP 2000330218 A JP2000330218 A JP 2000330218A JP 2000330218 A JP2000330218 A JP 2000330218A JP 2002134036 A JP2002134036 A JP 2002134036A
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Japan
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discharge
display panel
plasma display
selecting
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Application number
JP2000330218A
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English (en)
Inventor
Nobuaki Nagao
宣明 長尾
Toru Ando
亨 安藤
Seiki Nishimura
征起 西村
Yusuke Takada
祐助 高田
Hidetaka Tono
秀隆 東野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピュータおよびテレビ等の画像表示に使
用されるプラズマディスプレイパネル(PDP)におい
て、複数に分割された維持電極による低電力化と高輝度
化という相反する課題を改善し、優れた特性を有するP
DPを実現することを目的とする。 【解決手段】 PDPを構成する放電セルの維持電極と
して、複数に分割された電極を使用し、セルの外側の電
極の電極幅を平均電極幅よりも増加させることによっ
て、維持電極のライン抵抗が減少し電力回収効率が向上
するとともに明所コントラストが向上し、ブラックスト
ライプが不要となるため低コストで尚且つ優れた画質を
有するPDPを実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンピュータおよび
テレビ等の画像表示に用いるプラズマディスプレイパネ
ル及びそれを用いた画像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のPDPは、図1に示すような構成
のものが一般的である。
【0003】図1において、前面基板11上には、帯状
の電極群19aと、帯状の電極群19bが形成され、電
極群19a、19bは鉛ガラスなどからなる誘電体ガラ
ス層17で覆われており、誘電体ガラス層17の表面は
MgO蒸着膜などからなる保護層18で覆われている。
背面基板12上には帯状のデータ電極群14と表面を覆
う鉛ガラスなどからなる絶縁体層13が設けられ、その
上に隔壁15が配設されている。前面基板11と背面基
板12とは、それぞれの電極群が互いに直交するように
組み合わされている。隔壁15は、背面基板12と接着
しており、前面基板11とは接触している。隔壁15に
よって通常は100から200μm程度の間隔で前面基
板11と背面基板12が互いに平行に対峙し封止されて
いる。
【0004】前面基板11上の電極群19a、19bと
背面基板12上のデータ電極群14の間に選択的に電圧
を印加することによって、選択された電極の交点でガス
放電によって生じた電荷を誘電体ガラス絶縁膜17上に
蓄積し、電圧を印加すべき電極を走査することにより1
画面分の画素の情報を蓄積するアドレス動作の後に、前
面基板11上の電極群19aと電極群19b間に交流パ
ルス電圧を印加する維持放電動作によって、アドレス動
作において選択された放電セルが一斉に発光することに
よって画像を表示する。放電は前面基板11、背面基板
12、ならびに隔壁15で隔離された空間で起こるた
め、発光は拡散しない。つまり、隔壁15は、前面基板
11と背面基板12との間隔を規定する目的と、解像度
の高い表示が行う目的を有している。
【0005】さらにカラー表示を行う場合は、隔壁で遮
断されている放電空間の周辺部に蛍光体16を塗布して
おく。蛍光体は、放電によって生じた紫外線を可視光に
変換することにより行われるので、三原色である赤
(R)、緑(G)、青(B)の蛍光体を使用し、それぞ
れによる発光強度を適当に調整することにより、カラー
表示が可能になる。
【0006】放電ガスとしては、単色表示の場合は、放
電の際に可視域での発光が見られるネオンを中心とした
混合ガスが、またカラー表示の場合は、放電の際の発光
が紫外域にあるキセノンを中心とした混合ガスが選択さ
れる。ガス圧は、大気圧下でのPDPの使用を想定し、
基板内部が外圧に対して減圧になるように、通常は、2
00Torrから500Torr(26.6kPaから
66.5kPa)程度の範囲に設定される。図2に従来
のPDPの電極マトリックス図を示す。
【0007】次に、従来のPDPの駆動方法について図
3、4を用いて説明する。
【0008】図3に、従来のPDPを用いた画像表示装
置のブロック概念図を、図4にパネルの各電極に印加さ
れる駆動波形の一例を示す。図4において、まず電極群
19b1〜19bNに初期化パルスを印加し、パネルの
放電セル内の壁電荷を初期化する。次に電極群19aの
一番目の電極19a1に走査パルスを、データ電極群1
4の表示を行う放電セルに対応するライン141〜14
Mに書き込みパルスを同時に印加して書き込み放電を行
い誘電体層表面に壁電荷を蓄積する。次に電極群19a
の二番目のライン電極19a2に走査パルスを、データ
電極群14の表示を行う放電セルに対応するライン14
1〜14Mに書き込みパルスを同時に印加して書き込み
放電を行い誘電体層表面に壁電荷を蓄積する。続いて同
様に継続する走査で表示を行うセルに対応する壁電荷を
誘電体層表面に順次蓄積することによって1画面分の潜
像を書き込む。
【0009】次に維持放電を行うために、データ電極群
14を接地し、電極群19aと電極群19bに交互に維
持パルスを印加することによって、誘電体層表面に壁電
荷が蓄積されたセルでは誘電体表面の電位が放電開始電
圧を上回ることによって放電が発生し、維持パルスが印
加されている期間(維持期間)書き込みパルスによって
選択された表示セルの主放電が維持される。その後、幅
の狭い消去パルスを印加することによって不完全な放電
が発生し壁電荷が消滅するため消去が行われる。
【0010】テレビ映像を表示する場合、NTSC方式
において映像は、1秒間に60枚のフィールドで構成さ
れている。元来、プラズマディスプレイパネルでは、点
灯か消灯の2階調しか表現できないため中間色を表示す
るために、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色の点灯
時間を時分割し、1フィールドを数個のサブフレームに
分割し、その組み合わせによって中間色を表現する方法
が用いられている。図5に従来の交流駆動型プラズマデ
ィスプレイパネルにおいて各色256階調を表現する場
合のサブフィールドの分割方法を示す。各サブフィール
ドの放電維持期間内に印加する維持パルス数の比を1、
2、4、8、16、32、64、128のようにバイナ
リで重み付けを行い、この8ビットの組み合わせによっ
て265階調を表現している。
【0011】この様に従来のPDPの駆動方法では、初
期化期間、書き込み期間、維持期間、消去期間という一
連のシーケンスによって表示を行っている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、画像表示の際の輝度を増加させる為に、
透明電極によって電極面積を拡大させているが、これに
よって放電電流が増加し、放電発生時のピーク電流が大
幅に増加する為、駆動回路の負荷が増加し、また、放電
電流ピーク時の電力損失が増加することによって、消費
電力が増加するという大きな課題を有していた。この放
電電流の増加を抑制するために従来は、電極の一部分に
開口部を設けるか或いは電極を複数に分割し1放電セル
当たりの電極面積を減少させる等の試みが行われてきた
が、ライン抵抗が増加し放電電流のピーク時にパネルの
端子電圧がドロップし、アドレス動作時に必要なデータ
パルス電圧が増加し、データドライバーの消費電力が増
加するため、発熱や電磁輻射ノイズ等が増加するという
重大な課題を有していた。
【0013】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、前面板側には1つの放電セル内に複数に分割された
電極を設け、背面板側には40Ω以下の低いライン抵抗
値のデータ電極を配置した電極構造を用いることによっ
て、駆動時のデータパルス電圧を低下させ、消費電力を
低減するとともに、アドレス不良が少なく高画質なPD
Pを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、平行な1対の基板間に誘電体に覆われた複
数の対向電極を設け表面に蛍光体を形成した隔壁によっ
て放電セルを構成し放電ガスを封入し気体放電によって
画像を表示するプラズマディスプレイパネルにおいて、
放電発光の維持を担う維持電極が、複数に分割された電
極を有し、点灯すべき放電セルを選択する為のパルスを
印加する電極のライン抵抗値を40Ω以下とする。
【0015】また、上記目的を達成するために本発明
は、平行な1対の基板間に誘電体に覆われた複数の対向
電極を設け表面に蛍光体を形成した隔壁によって放電セ
ルを構成し放電ガスを封入し気体放電によって画像を表
示するプラズマディスプレイパネルにおいて、放電発光
の維持を担う維持電極が、複数に分割された電極を有
し、点灯すべき放電セルを選択する為のアドレス期間に
おいて、セルを選択するパルスを印加する電極のライン
抵抗値を40Ω以下とする。
【0016】また、上記目的を達成するために本発明
は、平行な1対の基板間に誘電体に覆われた複数の対向
電極を設け表面に蛍光体を形成した隔壁によって放電セ
ルを構成し放電ガスを封入し気体放電によって画像を表
示するプラズマディスプレイパネルにおいて、放電発光
の維持を担う維持電極が、複数に分割された電極を有
し、点灯すべき放電セルを選択する為のアドレス期間に
おいて、走査線を選択する走査パルスと共に印加され、
走査線上のセルを選択するデータパルスを印加するデー
タ電極のライン抵抗値を40Ω以下とする。
【0017】また、上記目的を達成するために本発明
は、データ電極の電極膜厚tdataを0.3μm≦tdata
≦20μmとする。
【0018】また、上記目的を達成するために本発明
は、データ電極の電極膜厚tdataが0.5μm≦tdata
≦6μmとする。
【0019】また、上記目的を達成するために本発明
は、データ電極の電極幅Wdataが30μm≦Wdata≦2
50μmとする。
【0020】また、上記目的を達成するために本発明
は、データ電極の電極幅Wdataが60μm≦Wdata≦1
40μmとする。
【0021】また、上記目的を達成するために本発明
は、平行な1対の基板間に誘電体に覆われた複数の対向
電極を設け表面に蛍光体を形成した隔壁によって放電セ
ルを構成し放電ガスを封入し気体放電によって画像を表
示するプラズマディスプレイパネルにおいて、放電発光
の維持を担う維持電極が、複数に分割された電極を有
し、点灯すべき放電セルを選択する為のアドレス期間に
おいて、走査線を選択する走査パルスと共に印加され、
走査線上のセルを選択するデータパルスを印加するデー
タ電極として放電セル中央部の電極幅が他の部分よりも
広い電極構造を用いるものとする。
【0022】また、上記目的を達成するために本発明
は、平行な1対の基板間に誘電体に覆われた複数の対向
電極を設け表面に蛍光体を形成した隔壁によって放電セ
ルを構成し放電ガスを封入し気体放電によって画像を表
示するプラズマディスプレイパネルにおいて、放電発光
の維持を担う維持電極が、複数に分割された電極を有
し、点灯すべき放電セルを選択する為のアドレス期間に
おいて、走査線を選択する走査パルスと共に印加され、
走査線上のセルを選択するデータパルスを印加するデー
タ電極として放電セル中央部の電極幅が他の部分よりも
狭い電極構造を用いるものとする。
【0023】また、上記目的を達成するために本発明
は、平行な1対の基板間に誘電体に覆われた複数の対向
電極を設け表面に蛍光体を形成した隔壁によって放電セ
ルを構成し放電ガスを封入し気体放電によって画像を表
示するプラズマディスプレイパネルにおいて、放電発光
の維持を担う維持電極が、複数に分割された電極を有
し、点灯すべき放電セルを選択する為のアドレス期間に
おいて、走査線を選択する走査パルスと共に印加され、
走査線上のセルを選択するデータパルスを印加するデー
タ電極として維持電極中央部の電極幅が他の部分よりも
広い電極構造を用いるものとする。
【0024】また、上記目的を達成するために本発明
は、データ電極材料として、Cr、Cu、Pt、Au、
Ag、Al、NiCr等の金属薄膜を用いるものとす
る。
【0025】また、上記目的を達成するために本発明
は、データ電極の形成方法として、Ag、Ag/Pd、
Cu、Ni等の金属粉末を感光性の有機ビヒクルに分散
させ、露光・現像によってパターニングを行った後、焼
成して電極の形成を行う厚膜フォトパターニング法を用
いるものとする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図6から図13を用いて説明する。
【0027】(実施の形態1)まず前面基板11を形成
するにあたり、ガラス基板上に電極群19aおよび19
bとして、有機ビヒクルに感光性を付与したAgペース
トをガラス基板全面に印刷し乾燥させた後、フォトマス
クによって電極パターンを露光し現像した後に焼成する
ことによって厚膜Ag電極を形成する厚膜フォトパター
ニング法を用いてレール状電極を形成した。次に、誘電
体層17として低融点鉛ガラス系ペーストを印刷後乾燥
した後、焼成することによって誘電体層17を形成し、
その上に保護膜18としてMgO薄膜を電子ビーム蒸着
法にて形成した。放電セルの各部分の典型的な寸法は、
画素ピッチP=1.08mm、主放電ギャップG=80
μm、電極幅L1〜L3=40μm、電極間隔S1,S2=
70μmである。
【0028】次に背面基板12を形成するにあたり、ガ
ラス基板上にデータ電極群14として厚膜銀ペーストを
スクリーン印刷によってパターニングした後焼成して形
成し、電極群14上に絶縁体層13として絶縁体ガラス
ペーストをスクリーン印刷法を用いて前面に印刷した後
に焼成して形成し、絶縁体層13上に隔壁15として厚
膜ペーストをスクリーン印刷によってパターニングした
後焼成して形成し、隔壁15の側面と強誘電体層20お
よび絶縁体層13の上部に蛍光体16をスクリーン印刷
によってパターニングした後焼成して形成した。次に前
面基板11と背面基板の周囲をガラスフリットを用いて
封着した後に真空排気し放電ガスとしてXeを5%含む
Ne−Xe混合ガスを500Torr(66.5kP
a)封入した。
【0029】図6に本実施の形態1による放電セル構造
の概略図を示す。従来の電極構造との違いは、従来、維
持放電を行う為の維持電極(SCN電極及びSUS電
極)には、透過率を向上させる為の透明電極とパネル全
体での電極のライン抵抗値を減少させる為の金属電極
(所謂バス電極)とから成る2層構造をもちいていた
が、本実施の形態1においては、SCN電極及びSUS
電極をそれぞれ3本の細いレール状の金属電極に分割
し、データ電極の電極幅を増加させ、データ電極のライ
ン抵抗値を40Ω以下としたことである。
【0030】図7は、本実施の形態1による構成のPD
Pにおける、駆動電圧波形と放電電流波形の時間変化を
示す。この図から明らかなように、本実施の形態1によ
る構成の電極構造では放電電流波形が単一ピークである
ため1回の駆動パルスにおける放電発光が1μs以内に
終了し、尚かつ、駆動パルスが立ち上がってから放電電
流が最大値を示すまでの時間即ち放電遅れ時間が約0.
2μs程度と短く、2〜3μs程度での高速駆動が可能
であることがわかる。
【0031】図8は、本実施の形態1による構成のPD
Pにおける、データ電極膜厚tdを変化させたときのラ
イン抵抗値RLdの変化、R、G、B単色の最小データ電
圧Vdminおよび白色表示時のVdminを示す。この図から
明らかなように、tdが薄くRLdが100Ω以上の場
合、Vdminが90V以上と非常に高くデータードライバ
ーのICの耐圧付近となるため、実用的ではない。td
を増加させることによってRLdを低下させるとVdminも
低下し、tdが3μm以上では、RLdは40Ω以下とな
り、Vdminも56V程度まで低下した。これは、ライン
抵抗が減少することによってアドレス放電時にデータ電
極ラインに放電電流が流れる際の電圧ドロップが抑制さ
れるため、各放電セルに印加される実効電圧が上昇し、
より低いデータ電圧であってもアドレス動作を行うこと
ができたと考えられる。
【0032】このことから明らかなように、本実施の形
態1による電極構造を用いたPDPは、維持放電を行う
為の維持電極として複数に分割された電極構造を使用
し、データ電極のライン抵抗を低抵抗化することによっ
て書き込み期間でのデータ電圧を低電圧化することが可
能で優れたPDPを実現することができる。
【0033】尚、本実施の形態1においては、放電セル
の各部分の寸法を、画素ピッチP=1.08mm、主放
電ギャップG=80μm、電極幅L1〜L3=40μm、
L4=80μm、電極間隔S1〜S3=70μmとした
が、これに限定されるものではなく、0.5mm≦P≦
1.4mm、60μm≦G≦140μm、10μm≦L
1,L2,L3≦60μm、50μm≦S1,S2≦140μ
m、2μm≦td≦6μmの範囲であっても同様の効果
が得られることは言うまでもない。
【0034】また、本実施の形態1においては、分割さ
れた各電極間の電極間隔を均等に配置した電極構成を用
いているが、これに限定されるものではなく、各電極の
電極ピッチを均等に配置した構成を用いても同様に顕著
な効果が得られることは言うまでもない。
【0035】また、本実施の形態1においては、電極膜
厚を増加させライン抵抗値を低下させたデータ電極を用
いているが、これに限定されるものではなく、データ電
極の電極幅Wdを60μm≦W≦200μmとし、ライ
ン抵抗値を40Ω以下としても同様に顕著な効果が得ら
れることは言うまでもない。
【0036】(実施の形態2)図9に本実施の形態2に
よる放電セル構造の概略図を示す。前面板の構成は、実
施の形態1と同様である。実施の形態1の電極構造との
違いは、放電セルの中心部分のデータ電極幅を他の部分
より広くしたことである。データ電極の典型的な寸法
は、中央部分の電極幅Wdc=140μm、中央部分の
電極長さLdc=300μm、周辺部分の電極幅Wd=
70μmである。維持電極として複数に分割された電極
を使用する場合、従来の電極構造に比べて全電極面積が
減少しているため静電容量が減少し壁電圧が減少する傾
向にあるため、アドレス動作時のデータパルス電圧が増
加する傾向にあった。データ電圧を低減するためにデー
タ電極膜厚を増加させると、ガラス基板との熱膨張差に
よる応力によって剥離が発生し易くなり、歩留まりが低
下するという課題を有していた。また、データ電極幅を
増加させると、電極面積の増加により静電容量が増加
し、無効電力が増加する。この為、データ電極全体の面
積の増加を抑え、尚且つデータ電圧を低下させることが
必要とされている。
【0037】図10は、本実施の形態2による構成のP
DPにおける、WdcとLdcの関係を示す。Wdcを
増加させるとデータ電極面積が増加しRLdが低下するた
め、Vdataが増加し、Ldcを減少させることができる
が、隣接セルとの間隔が100μ程度まで狭まると隣接
セル間でのクロストークが発生するため、その範囲は、
Wd≦Wdc≦(P/3−100)(μm)となる。ま
た、Ldcを増加させると、Wdcと同様にデータ電極
面積が増加しRLdが低下するため、Vdataが増加し、W
dcを減少させることができるが、静電容量が増加する
ためデータドライバーの無効電力が増加し、消費電力が
増加する。この為、図10のグラフ上の斜線部の範囲内
がデータ電極の寸法マージンとなる。図9の電極構造の
場合のVdataは、約20%低下しデータ電極の容量は約
30%増加した。通常、データパルスは、200〜40
0V/μs程度の立ち上がり速度が必要とされるため、
電力回収回路の使用ができない。データドライバによる
無効電力は、WLd=Cp・Vdata2・f(Cp:静電容
量、f:書き込み周波数)となり、データ電圧の2乗に
比例する。このため、データドライバーでの無効電力
は、約17%低下し、データ電圧の低減と無効電力によ
る消費電力の低減を同時に実現することが可能となっ
た。
【0038】このことから明らかなように、本実施の形
態2による電極構造を用いたPDPは、維持放電を行う
為の維持電極として複数に分割された電極構造を使用
し、放電セルの中心部分のデータ電極幅を他の部分より
広くすることによって、データ電極の静電容量の増加を
抑制し、従来困難であったデータドライバーの無効電力
の低減とデータ電圧の低電圧化を同時に実現することが
可能で優れたPDPを実現することができる。尚、本実
施の形態2においては、放電セルの各部分の寸法を、画
素ピッチP=1.08mm、主放電ギャップG=80μ
m、電極幅L1〜L3=40μm、第1電極間隔S1=9
0μm、第2電極間隔S2=70μmとしたが、これに
限定されるものではなく、0.5mm≦P≦1.4m
m、60μm≦G≦140μm、10μm≦L1,L2≦
60μm、20μm≦L3,L4≦70μm、50μm≦
S1≦150μm、40μm≦S2≦140μm、30μ
m≦S3≦130μmの範囲であっても同様の効果が得
られることは言うまでもない。
【0039】また、本実施の形態2においては、分割さ
れた各電極間の電極間隔を徐々に減少させた配置の電極
構成を用いているが、これに限定されるものではなく、
各電極の電極ピッチを徐々に減少させた配置の構成を用
いても同様に顕著な効果が得られることは言うまでもな
い。
【0040】(実施の形態3)図11に本実施の形態3
による放電セル構造の概略図を示す。実施の形態1及び
2の電極構造との違いは、スキャン側とサスティン側の
2つの維持電極をそれぞれ4本のレール状電極で構成
し、各電極間隔を主放電ギャップから遠ざかるにしたが
って等差級数的に徐々に狭くし、最も外側に位置するレ
ール電極(最外電極)の電極幅を他のレール電極の平均
電極幅の2倍程度に増加させると同時に、放電セルの中
央部分のデータ電極幅を他の部分より狭くした電極構成
を用いたことである。放電セルの各部分の典型的な寸法
は、画素ピッチP=1.08mm、主放電ギャップG=
80μm、電極幅L1,L2=35μm、L3=45μ
m、L4=85μm、第1電極間隔S1=90μm、第2
電極間隔S2=70μm、第3電極間隔S3=50μm、
中央部分の電極幅Wdc=70μm、中央部分の電極長
さLdc=600μm、周辺部分の電極幅Wd=140
μmである。
【0041】表1は、実施の形態1及び2の構成と本実
施の形態3による構成のPDPにおける、輝度とコント
ラストおよび最小データ電圧の関係を示す。
【0042】
【表1】
【0043】コントラストは、白色表示時と黒色表示時
の輝度比を測定することによって求めた。この表から明
らかなように本実施の形態3による構成のPDPは、黒
色表示時の輝度(初期化発光輝度)が低下することによ
ってコントラストが向上している。一般にAC型PDP
においては、パネル内の壁電圧の状態を均一化するため
に必要な初期化パルスによる放電発光があるため、黒色
表示時の輝度が比較的大きくコントラストが低下すると
いう課題を有していた。一方、本実施の形態3による構
成においては、各電極間隔を主放電ギャップから遠ざか
るにしたがって等差級数的に徐々に狭くし、最外電極幅
を増加させることによって、放電セルの周辺部分の開口
部を狭し、同時に放電セルの中央部分のデータ電極幅を
他の部分より狭くした電極構成を用いることによって、
開口部の狭いセルの周辺部分の初期化放電輝度を増加さ
せ、電極で遮光することによって、セルの外部に取り出
される初期化輝度が低下したと考えられる。また、維持
放電時におけるデータ電極の影響は少ないため、輝度は
変化せずコントラストが向上したと考えられる。
【0044】このことから明らかなように、本実施の形
態3による電極構造を用いたPDPは、維持放電を行う
為の維持電極として複数に分割された電極構造を使用
し、各電極間隔を主放電ギャップから遠ざかるにしたが
って等差級数的に徐々に狭くし、最外電極の電極幅を他
のレール電極の平均電極幅の2倍程度に増加させると同
時に、放電セルの中央部分のデータ電極幅を他の部分よ
り狭くした電極構成を用いることによって、コントラス
トが非常に高く高輝度で、データ電圧の低い優れたPD
Pを実現することができる。
【0045】尚、本実施の形態3においては、放電セル
の各部分の寸法を、画素ピッチP=1.08mm、主放
電ギャップG=80μm、電極幅L1,L2=35μm、
L3=45μm、L4=85μm、第1電極間隔S1=9
0μm、第2電極間隔S2=70μm、第3電極間隔S3
=50μm、中央部分の電極幅Wdc=70μm、中央
部分の電極長さLdc=600μm、周辺部分の電極幅
Wd=140μmとしたが、これに限定されるものでは
なく、0.5mm≦P≦1.4mm、60μm≦G≦1
40μm、10μm≦L1,L2≦60μm、20μm≦
L3≦70μm、20μm≦L4≦[0.3P−(L1+L2
+L3)]μm、50μm≦S1≦150μm、40μm≦
S2≦140μm、30μm≦S3≦130μm、60μ
m≦Wdc≦200μm、300μm≦Ldc≦700
μm、(Wdc+30)μm≦Wd≦(P/3−10
0)μmの範囲であっても同様の効果が得られることは
言うまでもない。
【0046】また、本実施の形態3においては、分割さ
れた各電極間の電極間隔を徐々に減少させた配置の電極
構成を用いているが、これに限定されるものではなく、
各電極の電極ピッチを徐々に減少させた配置の構成を用
いても同様に顕著な効果が得られることは言うまでもな
い。
【0047】(実施の形態4)図12に本実施の形態4
による放電セル構造の概略図を示す。前面板の構成は、
実施の形態3と同様である。実施の形態3の電極構造と
の違いは、スキャン電極とサスティン電極の2つの維持
電極の中心部分の鉛直下付近のデータ電極幅を他の部分
より広くした電極構成を用いたことである。中央部分の
電極幅Wdc=70μm、中央部分の電極長さLdc=
150μm、周辺部分の電極幅Wd=140μmであ
る。
【0048】表2は、実施の形態3の構成と本実施の形
態4による構成のPDPにおける、初期化電圧Vset
とコントラストおよび最小データ電圧並びに、動画表示
時の画質評価結果を示す。
【0049】
【表2】
【0050】この表から明らかなように本実施の形態4
による構成のPDPは、Vsetが低下することによっ
て初期化輝度が低減されコントラストが向上すると同時
に、アドレス不良に起因したチラツキなどの画質不良が
抑制され、良好な動画表示を行うことができた。一般に
アドレス動作時におけるアドレス放電は、維持放電に比
べて弱く、放電遅れが大きい。特に、初期化動作が十分
に行われなかった場合は、放電セル内の壁電圧が低下す
るため放電遅れ時間の分布に起因する統計遅れが増加し
アドレス不良がランダムに発生し、画面のザラツキや動
画でのチラツキなどの画質不良の大きな原因となる。本
実施の形態4では、維持電極の中心部分の鉛直下付近の
データ電極幅を他の部分より広くすることによって、初
期化放電時のデータ電極との間の放電開始電圧が低下
し、初期化期間終了後のデータ電極側の壁電圧が増加し
たためと考えられる。
【0051】このことから明らかなように、本実施の形
態4による電極構造を用いたPDPは、維持放電を行う
為の維持電極として複数に分割された電極構造を使用
し、各電極間隔を主放電ギャップから遠ざかるにしたが
って等差級数的に徐々に狭くし、最外電極の電極幅を他
のレール電極の平均電極幅の2倍程度に増加させると同
時に、維持電極の中心部分の鉛直下付近のデータ電極幅
を他の部分より広くした電極構成を用いることによっ
て、初期化電圧を低減しコントラストが非常に高く高輝
度で、高画質を有する優れたPDPを実現することがで
きる。
【0052】尚、本実施の形態1から4においては、デ
ータ電極として、2つの維持電極の中心部分の鉛直下付
近のデータ電極幅を他の部分より広くした電極構成を用
いているが、この構成に限定されるものではなく、2つ
の維持電極の内初期化パルスを印加する一方の維持電極
の中心部分の鉛直下付近のデータ電極幅を他の部分より
広くした電極構成を用いても同様の効果が得られること
は言うまでもない。
【0053】また、本実施の形態1から4においては、
電極として、単層厚膜Ag電極を用いているが、この構
成に限定されるものではなく、2層以上の積層電極を用
いても同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0054】また、本実施の形態1から4においては、
電極として、単層厚膜Ag電極を用いているが、この構
成に限定されるものではなく、2層以上の積層電極を使
用し、2層目以降の電極幅が1層目よりも細い電極を用
いても同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0055】また、本実施の形態1から4においては、
電極として、厚膜Ag電極を用いているが、この構成に
限定されるものではなく、Ag/Pd、Cu、Ni等の
金属粉末を有機ビヒクルに分散させた厚膜ペーストを、
印刷法等によってパターニングし焼成した厚膜金属電極
を用いても同様の効果が得られることは言うまでもな
い。
【0056】また、本実施の形態1から4においては、
電極として、厚膜Ag電極を用いているが、この構成に
限定されるものではなく、Cr/Cu/Cr、Au、A
g/Pd,Al等の金属薄膜を、エッチング法やリフト
オフ等によってパターニングした薄膜金属電極を用いて
も同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0057】また、本実施の形態1から4においては、
電極として、厚膜Ag電極を用いているが、この構成に
限定されるものではなく、酸化錫、酸化インジウム等の
導電性酸化物薄膜を用いても同様の効果が得られること
は言うまでもない。
【0058】また、本実施の形態1から4においては、
電極として、厚膜Ag電極を用いているが、この構成に
限定されるものではなく、電極の一部に酸化ルテニウム
等の黒色導電性酸化物或いは黒色顔料を用いても同様の
効果が得られることは言うまでもない。
【0059】
【発明の効果】以上のように本発明は、平行な1対の基
板間に誘電体に覆われた複数の対向電極を設け放電ガス
を封入し気体放電によって画像を表示するプラズマディ
スプレイパネルにおいて、維持放電を行う為の維持電極
として、複数に分割された電極を使用し、データ電極の
ライン抵抗を低抵抗化することによって書き込み期間で
のアドレス放電時の電圧ドロップが低減されデータ電圧
を低電圧化することができる。
【0060】また、放電セルの中心部分のデータ電極幅
を他の部分より広くすることによって、データ電極の静
電容量の増加を抑制し、従来困難であったデータドライ
バーの無効電力の低減とデータ電圧の低電圧化を同時に
実現することができる。
【0061】また、複数に分割された維持電極の各電極
間隔を主放電ギャップから遠ざかるにしたがって等差級
数的に徐々に狭くし、最外電極の電極幅を他のレール電
極の平均電極幅の2倍程度に増加させると同時に、放電
セルの中央部分のデータ電極幅を他の部分より狭くした
電極構成を用いることによって、コントラストが非常に
高く高輝度で、データ電圧の低い優れたPDPを実現す
ることができる。
【0062】さらに、維持電極の中心部分の鉛直下付近
のデータ電極幅を他の部分より広くした電極構成を用い
ることによって、初期化電圧を低減しコントラストが非
常に高く高輝度で、高画質を有する優れたPDPを実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のプラズマディスプレイパネルを示す図
【図2】従来のプラズマディスプレイパネルの電極マト
リックス図
【図3】従来のプラズマディスプレイパネルを用いた画
像表示装置の駆動回路のブロック図
【図4】従来のプラズマディスプレイパネルの駆動方法
のタイミングチャート
【図5】従来のプラズマディスプレイパネルの駆動方法
において各色256階調を表現する場合のサブフィール
ドの分割方法を示す図
【図6】実施の形態1を適用したPDPの放電セル構造
の概略図
【図7】本実施の形態1を適用したPDPにおける、駆
動電圧波形と放電電流波形の時間変化の一例を示す図
【図8】本実施の形態1を適用したPDPにおける、デ
ータ電極膜厚tdを変化させたときのライン抵抗値RLd
の変化の一例を示す図
【図9】本実施の形態2を適用したPDPの放電セル構
造の概略図
【図10】本実施の形態2による構成のPDPにおけ
る、WdcとLdcの関係を示す図
【図11】本実施の形態3を適用したPDPの放電セル
構造の概略図
【図12】本実施の形態4を適用したPDPの放電セル
構造の概略図
【符号の説明】
11 前面基板 12 背面基板 13 絶縁体層 14 データ電極群 15 隔壁 16 蛍光体 17 誘電体ガラス層 18 保護膜 19a 電極群 19b 電極群 19a1,b1 透明電極 19a2,b2 金属電極 20 補助隔壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 征起 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 高田 祐助 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 東野 秀隆 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C027 AA01 5C040 FA01 FA04 GB02 GC02 GC18 GC19 JA15 JA21 MA03 MA12

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行な1対の基板間に誘電体に覆われた
    複数の対向電極を設け表面に蛍光体を形成した隔壁によ
    って放電セルを構成し放電ガスを封入し気体放電によっ
    て画像を表示するプラズマディスプレイパネルにおい
    て、放電発光の維持を担う維持電極が、複数に分割され
    た電極を有し、点灯すべき放電セルを選択する為のパル
    スを印加する電極のライン抵抗値が40Ω以下であるこ
    とを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  2. 【請求項2】 平行な1対の基板間に誘電体に覆われた
    複数の対向電極を設け表面に蛍光体を形成した隔壁によ
    って放電セルを構成し放電ガスを封入し気体放電によっ
    て画像を表示するプラズマディスプレイパネルにおい
    て、放電発光の維持を担う維持電極が、複数に分割され
    た電極を有し、点灯すべき放電セルを選択する為のアド
    レス期間において、セルを選択するパルスを印加する電
    極のライン抵抗値が40Ω以下であることを特徴とする
    請求項1記載のプラズマディスプレイパネル。
  3. 【請求項3】 平行な1対の基板間に誘電体に覆われた
    複数の対向電極を設け表面に蛍光体を形成した隔壁によ
    って放電セルを構成し放電ガスを封入し気体放電によっ
    て画像を表示するプラズマディスプレイパネルにおい
    て、放電発光の維持を担う維持電極が、複数に分割され
    た電極を有し、点灯すべき放電セルを選択する為のアド
    レス期間において、走査線を選択する走査パルスと共に
    印加され、走査線上のセルを選択するデータパルスを印
    加するデータ電極のライン抵抗値が40Ω以下であるこ
    とを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  4. 【請求項4】 データ電極の電極膜厚tdataが0.3μ
    m≦tdata≦20μmであることを特徴とする請求項1
    から3の何れかに記載のプラズマディスプレイパネル。
  5. 【請求項5】 データ電極の電極膜厚tdataが0.5μ
    m≦tdata≦6μmであることを特徴とする請求項1か
    ら4の何れかに記載のプラズマディスプレイパネル。
  6. 【請求項6】 データ電極の電極幅Wdataが30μm≦
    Wdata≦250μmであることを特徴とする請求項1か
    ら5の何れかに記載のプラズマディスプレイパネル。
  7. 【請求項7】 データ電極の電極幅Wdataが60μm≦
    Wdata≦140μmであることを特徴とする請求項1か
    ら6の何れかに記載のプラズマディスプレイパネル。
  8. 【請求項8】 平行な1対の基板間に誘電体に覆われた
    複数の対向電極を設け表面に蛍光体を形成した隔壁によ
    って放電セルを構成し放電ガスを封入し気体放電によっ
    て画像を表示するプラズマディスプレイパネルにおい
    て、放電発光の維持を担う維持電極が、複数に分割され
    た電極を有し、点灯すべき放電セルを選択する為のアド
    レス期間において、走査線を選択する走査パルスと共に
    印加され、走査線上のセルを選択するデータパルスを印
    加するデータ電極として放電セル中央部の電極幅が他の
    部分よりも広い電極構造を用いることを特徴とするプラ
    ズマディスプレイパネル。
  9. 【請求項9】 平行な1対の基板間に誘電体に覆われた
    複数の対向電極を設け表面に蛍光体を形成した隔壁によ
    って放電セルを構成し放電ガスを封入し気体放電によっ
    て画像を表示するプラズマディスプレイパネルにおい
    て、放電発光の維持を担う維持電極が、複数に分割され
    た電極を有し、点灯すべき放電セルを選択する為のアド
    レス期間において、走査線を選択する走査パルスと共に
    印加され、走査線上のセルを選択するデータパルスを印
    加するデータ電極として放電セル中央部の電極幅が他の
    部分よりも狭い電極構造を用いることを特徴とするプラ
    ズマディスプレイパネル。
  10. 【請求項10】 平行な1対の基板間に誘電体に覆われ
    た複数の対向電極を設け表面に蛍光体を形成した隔壁に
    よって放電セルを構成し放電ガスを封入し気体放電によ
    って画像を表示するプラズマディスプレイパネルにおい
    て、放電発光の維持を担う維持電極が、複数に分割され
    た電極を有し、点灯すべき放電セルを選択する為のアド
    レス期間において、走査線を選択する走査パルスと共に
    印加され、走査線上のセルを選択するデータパルスを印
    加するデータ電極として維持電極中央部の電極幅が他の
    部分よりも広い電極構造を用いることを特徴とするプラ
    ズマディスプレイパネル。
  11. 【請求項11】 データ電極材料として、Cr、Cu、
    Pt、Au、Ag、Al、NiCr等の金属薄膜を用い
    ることを特徴とする請求項1から10の何れかに記載の
    プラズマディスプレイパネル。
  12. 【請求項12】 データ電極の形成方法として、Ag、
    Ag/Pd、Cu、Ni等の金属粉末を感光性の有機ビ
    ヒクルに分散させ、露光・現像によってパターニングを
    行った後、焼成して電極の形成を行う厚膜フォトパター
    ニング法を用いることを特徴とする請求項1から11の
    何れかに記載のプラズマディスプレイパネル。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007165159A (ja) * 2005-12-15 2007-06-28 Toray Ind Inc プラズマディスプレイパネル

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