JP2002133573A - 水道使用量の検針値を利用した監視システム及び設備点検システムの操作方法 - Google Patents

水道使用量の検針値を利用した監視システム及び設備点検システムの操作方法

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JP2002133573A
JP2002133573A JP2000318141A JP2000318141A JP2002133573A JP 2002133573 A JP2002133573 A JP 2002133573A JP 2000318141 A JP2000318141 A JP 2000318141A JP 2000318141 A JP2000318141 A JP 2000318141A JP 2002133573 A JP2002133573 A JP 2002133573A
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water supply
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amount
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Hiroshi Fujita
博 藤田
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の文献技術では、水道メーターの検針業務を無
線を利用して遠隔操作することで、従来の難検針に基づ
く種々のトラフ゛ルを解消すること、検針事業の簡略化、容
易化等を図る。しかし、従来の平均的使用量と現実使用
給水量を比較検討し、この検針結果を基に、漏水状況の
把握、又は受水槽における貯水量のコントロール等を図ること
は困難である。 【構成】本発明は、水道使用量の検針業務、自動検針を
介して現実使用給水量を演算処理し、従来の平均的使用
量及び/又は目的使用量等の設定使用量との比較検討の
上、設定使用量の許容範囲を逸脱した現実使用給水量と
なっている際は、この現実使用給水量を基に、漏水、人
の存在・生存、正常の有無等を監視する水道使用量の検
針値を利用した監視システムである。従って、平均的使用量
と現実使用給水量を比較検討し、この検針結果を基に、
漏水状況の把握、又は受水槽における貯水量のコントロール等
が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水道使用量の検針値を
利用した監視システム、設備点検システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、官公庁や集合住宅や事務所ヒ゛ル等
を新築する際には、建築設備設計技術者が建設大臣官房
官庁営繕部監修の『建築設備設計基準・同要領』等に準
じて各種計算をして、給水引込管、給水メーター及び給水弁
(ホ゛ールタッフ゜又は定水位弁)等の口径、又は受水槽及び高
架水槽の有効容量、揚水ホ゜ンフ゜の容量等を決定し、設計
・施工している。この設計・施工作業は、通常、『建築
設備設計基準・同要領』に記されている各々の設計標準
値を基に“予想給水量” (設定使用量とする)を算出
し、その設定使用量からその施設に必要な給水引込管、
給水メーター及び給水弁等の口径や受水槽及び高架水槽の有
効容量や揚水ホ゜ンフ゜の容量等を決定していた。言い換え
れば、施設竣工後に設計値(給水引込管、給水メーター及び
給水弁等の口径、又は受水槽及び高架水槽の有効容量
等)が妥当であったか否かの検討も無く、しかも衛生上
問題が無いかをチェックすることも無く、換言すると、この
ような事柄のチェック業務をする機関・体制も無いのが現実
である。
【0003】また従来から水道事業体は、各施設の水道
使用量の検針業務(大半の水道事業体では、2ヶ月に1回
の検針業務)により、設計標準値を基とした“予想給水
量”ではなく検針業務からの“現実の使用給水量” (現
実使用給水量とする)を獲得していた。しかしそれは、
水道使用量からその量に基づく使用料金を徴収するため
の手段としてのみ現実使用給水量を獲得していたのであ
る。但し、一部の水道事業体においては、水道使用量の
検針者が検針値をハンテ゛ィーターミナルに入力した際、前回の検
針値と比較し大幅にその値が増加している場合、その状
況が把握でき、後程、施設使用者に、その旨、例えば、
“漏水の可能性有り”と伝達するシステムである。
【0004】云いかえれば、検針業務で得た現実使用給
水量を基としての漏水チェックが必要な施設や、技術計算チェ
ックが必要な施設を、ハ゜ソコン立上げ時等での自動チェック機能
を持ったハ゜ソコンソフトは、見聞されていない。
【0005】尚、本発明の検針業務、又は自動検針に関
する文献としては、実用新案登録第3021538号の水道メータ
ー用無線検針装置がある。その内容は、水道メータのセンサか
ら出力されるハ゜ルス信号を計数し、水道の使用量に換算し
てメモリに記憶する無線ユニットと、一定期間毎に同期信号及
びアト゛レスを含む検針命令を無線ユニットに送信する固定無線
機とで構成し、前記無線ユニットは、通常、受信機のみが1.
5秒毎に間欠作動するスリーフ゜モート゛となっており、前記固定
無線機からのキャリア信号を検出したときにアドレスの待機
モート゛となってアト゛レスの一致判定を行う。アト゛レスが一致した
場合は、メモリに記憶している検針テ゛ータを固定無線機に送
信し、この固定無線機は、受信した検針テ゛ータを検針センター
に転送し、この検針センターは、検針テ゛ータを通信ユニットで受信
し、コンヒ゜ュータで処理する構成であり、無線通信による遠
隔検針を可能とし、ケーフ゛ルの敷設工事やケーフ゛ルのメンテナンスを
不要とし、費用の低減及び検針業務の飛躍的な改善を計
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記文献は、水道メーター
の検針業務を無線を利用して遠隔操作することで、従来
の難検針に基づく種々のトラフ゛ルを解消すること、検針事
業の簡略化、容易化等を図る。しかし、従来の平均的使
用量と現実使用給水量を比較検討し、この検針結果を基
に、漏水状況の把握、又は受水槽における貯水量のコントロ
ール等を図ることは困難である。
【0007】また前記文献及び従来技術では、給水弁等
の口径見直しが不可能であり、例えば、配水本管におけ
る配水負荷の拡大、急激な圧力変動が発生し、安定した
圧力での水の供給が行なえないこと、又は給水引込管及
び給水メーターの口径見直しが不可能であり、例えば、ウオータ
ーハンマー又は給水メーターの計量誤差の発生、給水メーターの寿命
の低下に繋がること、等の課題が考えられる。更に前記
文献及び従来技術では、複数の角度からの自動演算によ
る“漏水の可能性有りの施設割り出し” 及び“漏水の
可能性有りの箇所区分割り出し”機能により、処理・搬
送原価のかかった貴重な『水の漏水』を早期に発見でき
ない課題がある。
【0008】更に前記文献及び従来技術では、受水槽及
び高架水槽の有効容量の見直しが不可能であり、例え
ば、受水槽内における水の適正な滞留時間の確保のアト゛ハ
゛イスが必要な施設の割り出し作業、又は衛生的で安心で
きる水の供給が困難視されること、等の課題がある。ま
た揚水ホ゜ンフ゜の容量の見直しが不可能であり、例えば、
過大設計のホ゜ンフ゜を設置した施設の割り出しにより、支
払い動力代の低減が困難視されること、等の課題があ
る。
【0009】また前記文献及び従来技術では、施設竣工
後の設計値の見直し作業が困難であり、例えば、施設種
類毎の実測値に基づく標準値の自動演算、水道事業体独
自の設計標準値の構築はできない問題がある。
【0010】更に前記文献及び従来技術では、ハ゜ソコン立
上げ時に、次のような表示操作は不可能である。例え
ば、漏水チェックが必要な施設数と、技術計算チェックが必要な
施設数との項目別ウイント゛ウの表示と、この表示後、チェックを
入れたい項目をクリックすることにより、その項目でチェックが
必要な施設一覧の表示と、又はチェックを入れたい施設をクリ
ックすることにより、その施設の数値やク゛ラフの表示等の表
示操作である。従って、例えば、何千件、何万件の施設
からアットランタ゛ムにチェックを入れる作業の省略、又はより効率
で、かつ簡易に、各種チェック・検討作業に入れないこと、
等の課題がある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、次の
項目を達成する。平均的使用量と現実使用給水量を比
較検討し、この検針結果を基に、漏水状況の把握、又は
受水槽における貯水量のコントロール等を図る。配水本管に
おける配水負荷の軽減、急激な圧力変動回避、一定圧で
の水の供給、又はウオーターハンマー又は給水メーターの計量誤差の
解消、給水メーターの高寿命化、複数の角度からの自動演算
による“漏水の可能性有りの施設割り出し”及び“漏水
の可能性有りの箇所区分割り出し”機能により、処理・
搬送原価のかかった貴重な水の漏水回避(漏水回避とす
る)等を図る。受水槽内における水の適正な滞留時間
の確保のアト゛ハ゛イスが必要な施設の割り出し作業、衛生的
で安心できる水の供給、過大設計のホ゜ンフ゜の設置回避と
施設の割り出しにより、支払い動力代の低減、等を図
る。施設種類毎の実測値に基づく標準値の自動演算、
水道事業体独自の設計標準値での構築を図る。漏水チェ
ックが必要な施設数と、技術計算チェックが必要な施設数との
項目別ウイント゛ウの表示と、この表示後、チェックを入れたい項
目をクリックすることにより、その項目でチェックが必要な施設
一覧の表示と、又はチェックを入れたい施設をクリックすること
により、その施設の数値やク゛ラフの表示等の操作ができ
る。従って、例えば、何千件、何万件の施設からアットランタ
゛ムにチェックを入れる作業の省略、又はより効率で、かつ簡
易に、各種チェック・検討作業等を図る。
【0012】請求項1は、水道使用量の検針業務、自動
検針により得た現実給水量を演算処理して現実使用給水
量を確定し、この現実使用給水量と従来の平均的使用量
及び/又は目的使用量等の設定使用量との比較検討の
上、当該設定使用量の許容範囲を逸脱した現実使用給水
量となっている際は、この現実使用給水量を基に、漏
水、人の存在・生存、正常の有無等を監視する水道使用
量の検針値を利用した監視システムである。
【0013】請求項2の発明は、逸脱した現実使用給水
量を、ハ゜ソコンソフトを基に演算して、請求項1の発明を達成
することを意図する。
【0014】請求項2は、逸脱した現実使用給水量を、ハ
゜ソコンソフトを基に演算して、漏水、人の存在・生存、正常
の有無等をコンヒ゜ュータで監視する水道使用量の検針値を利
用した監視システムである。
【0015】請求項3の発明は、設定使用量の許容範囲
を逸脱しているか否かを、ハ゜ソコンソフトを基に演算して、請
求項1の発明を達成することを意図する。
【0016】請求項3は、水道使用量が、設定使用量の許
容範囲を逸脱しているか否かを、ハ゜ソコンソフトを基に演算す
る水道使用量の検針値を利用した監視システムである。
【0017】請求項4の発明は、次の項目を達成する。
配水本管における配水負荷の軽減、急激な圧力変動回
避、一定圧での水の供給、又はウオーターハンマー又は給水メーター
の計量誤差の解消、給水メーターの高寿命化、複数の角度か
らの自動演算による“漏水の可能性有りの施設割り出
し” 及び“漏水の可能性有りの箇所区分割り出し”機
能により、処理・搬送原価のかかった貴重な水の漏水回
避等を図る。受水槽内における水の適正な滞留時間の
確保のアト゛ハ゛イスが必要な施設の割り出し作業、衛生的で
安心できる水の供給、過大設計のホ゜ンフ゜の設置回避と施
設の割り出しにより、支払い動力代の低減、等を図る。
漏水チェックが必要な施設数と、技術計算チェックが必要な施
設数との項目別ウイント゛ウの表示と、この表示後、チェックを入
れたい項目をクリックすることにより、その項目でチェックが必
要な施設一覧の表示と、又はチェックを入れたい施設をクリック
することにより、その施設の数値やク゛ラフの表示等の操作
ができる。従って、例えば、何千件、何万件の施設から
アットランタ゛ムにチェックを入れる作業の省略、又はより効率的
で、かつ簡易に、各種チェック・検討作業等を図る。
【0018】請求項4は、水道使用量の検針業務、自動
検針により得た現実給水量を演算処理して現実使用給水
量を確定し、この現実使用給水量に適する最適な給水引
込管や給水メーター及び給水弁等の口径や、受水槽及び高架
水槽の有効容量や揚水ホ゜ンフ゜の容量等の自動演算によ
り、給水引込管や給水メーター及び給水弁等の口径や、受水
槽及び高架水槽の有効容量や揚水ホ゜ンフ゜の容量等を検討
又は設定する水道使用量の検針値を利用した設備点検シス
テムである。
【0019】請求項5の発明は、逸脱した現実使用給水
量を、ハ゜ソコンソフトを基に演算して、請求項4の発明を達成
することを意図する。
【0020】請求項5は、現実使用給水量の演算処理
を、ハ゜ソコンソフトを基に演算する水道使用量の検針値を利用
した設備点検システムである。
【0021】請求項6の発明は、設定使用量の許容範囲
を逸脱しているか否かを、ハ゜ソコンソフトを基に演算して、請
求項4の発明を達成することを意図する。
【0022】請求項6は、給水引込管や給水メーター及び給
水弁等の口径や、受水槽及び高架水槽の有効容量や揚水
ホ゜ンフ゜の容量等の検討又は設定を、ハ゜ソコンソフトを基に行な
う水道使用量の検針値を利用した設備点検システムである。
【0023】
【発明の実施の形態】以上、ハ゜ソコン立上げ時に漏水チェック
が必要な施設数と、技術計算チェックが必要な施設数との項
目別ウイント゛ウに表示される。従って、チェックを入れたい項目
をクリックすると、その項目でチェックが必要な施設一覧が表示
されるので、続いて、チェックを入れたい施設をクリックする。
その後、施設の数値やク゛ラフが表示される構成である。従
って、何千件、何万件の施設からアットランタ゛ムにチェックを入れ
るのではなく、極めて効率よく、しかも各種チェック・検討
作業に入れる。以下、ウイント゛ウへの表示の一例を示す。
【0024】●漏水チェックにおいては、1回の検針時にお
いて『要 検討』になった施設を抽出する。
【表1】
【0025】また上限値 超%の大きい順 & 前回超過
値%の大きい順に表示する。
【表2】
【0026】更に親子差の%の大きい順 & 前回誤差%
の大きい順に表示する。
【表3】
【0027】また前回現実使用給水量との差の大きい順
& 前回誤差値の大きい順に表示する。
【表4】
【0028】●技術計算チェックにおいては、2回の検針時
において連続『要 検討』になった施設を抽出する。
【表5】
【0029】また現状口径の太い順 & 計算値の細い順
& 前回計算値の細い順に表示する。
【表6】
【0030】更に現状口径の太い順 & 計算値の細い順
& 前回計算値の細い順に表示する。
【表7】
【0031】また計算値nの小さい順 & 前回計算値nの
小さい順 & 現状容量の大きい順に表示する。
【表8】
【0032】また現状容量の大きい順 & 計算容量の小
さい順 & 前回計算容量の小さい順に表示する。
【表9】
【0033】以上、漏水チェック機能においては、漏水して
いる確率の高い施設順に一覧表示することで、より効果
的なコンヒ゜ュータによる漏水施設の発見が可能であり、しか
も技術計算チェック機能においては、経費面でのより効果的
な施設順に、又はより多くの給水使用者が利用する施設
順にコンヒ゜ュータにて技術計算した『要 検討』施設を抽出・
一覧表示して、極めて効果的な住民へのアト゛ハ゛イス・情報
公開、各種サーヒ゛スが可能となる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の一実施例を説明する。
【0035】: 漏水チェックの一例を説明する。 a)標準水量からの漏水チェック ・集合住宅における一人一日当たりの平均給水量Q L/
人・日を算出し、漏水等の危険想定建物を抽出し、検討
する。ア ) 設定使用量より、一般住戸とワンルームの戸数より月々
の給水戸数を算出する(設定使用量より自動算出するに
は、料金システムの水栓番号に枝番等で一般住戸とワンルームの
区別を付けておく必要がある。)イ ) 月々の現実使用給水量の和より、一人一日当たりの
平均給水量を算出する。ウ ) マスターテーフ゛ル: 一般住戸は250 L/人・日、 3.5人/戸に、ワンルームは350
L/人・日、 1.5人/戸と想定数値を入力する。検討の下
限・上限係数として0.75と1.25を入力する。 一般住戸=N戸とワンルーム=n戸とが共存する場合、共存集
合住宅の一人一日当たりの想定平均給水量=QNnは、 QNn=(N×3.5×250+n×1.5×350)÷(N×3.5+n×
1.5)エ ) 経験則で算出した一人一日当たりの平均給水量の数
値が、一般住戸は250、ワンルームは350、一般住戸=N戸とワンル
ーム=n戸との共存集合住宅はQNnの数値に再検討の下限・
上限係数0.75と1.25を乗じた範囲に入っているか否かを
チェックする。オ ) 再検討の下限・上限を超えた場合、『要 再検討』を
表示する。また、下限・上限値の範囲内の場合は、『正
常』と表示する。カ ) 下限・上限を超える要因としては、下限超え→住戸
の用途変更(例:事務所等)、上限超え→漏水等が考え
られる。漏水が考えられる場合、チェックテ゛シ゛ットを利用す
る。キ ) 下限・上限を超える要因が判明していて、再検討の
必要がない場合、チェックホ゛ックスを利用する。
【0036】b)親子メーターの現実使用給水量からの漏水
チェック ・親メーターが設置されている集合住宅や貸事務所ヒ゛ル等に
おいて、親メーターの現実使用給水量と子メーターの現実使用給
水量(各戸メーターの現実使用給水量の和)とを比較し、漏
水等の危険想定建物を抽出し、検討する。ア ) 設定使用量より、親メーターの現実使用給水量と子メーター
の現実使用給水量(各戸メーターの現実使用給水量の和)と
の『差』を算出する。イ ) マスターテーフ゛ル:『要 再検討』を表示させる『差』を
±5.0%とする。ウ ) 『差』が±5.0%を超えた場合、『要 再検討』を表
示する。また、下限・上限値の範囲内の場合は、『正
常』と表示する。エ ) 下限・上限を超える要因としては、下限→親メーターの
誤差等、上限→漏水又は親メーターの誤差等を確認する。オ ) 下限・上限を超える要因が判明していて、再検討の
必要がない場合、チェックホ゛ックスを利用する。
【0037】c)現実使用給水量の急増からの漏水チェック ・官公庁や集合住宅や貸事務所ヒ゛ル等において、親メーター
の現実使用給水量や各戸の子メーターの現実使用給水量が急
増した漏水等の危険想定建物を抽出し、検討する。ア ) マスターテーフ゛ル:『要 再検討』を表示させる前回現実
使用給水量との『増加差』を+10.0%とする。イ ) 最新の現実使用給水量が前回現実使用給水量と比較
し、+10.0%を超えた場合、『要 再検討』を表示す
る。また、+10.0%以下の場合は、『正常』と表示す
る。ウ ) 集合住宅や貸事務所ヒ゛ル等の子メーターの現実使用給水
量において1戸でも急増した住戸等が存在した場合、そ
の集合住宅や貸事務所ビル等の現実使用給水量漏水チェック
項目欄に『要 再検討』を表示する。また、全ての住戸
等において+10.0%以下の場合は、『正常』と表示す
る。エ ) +10.0%を超える要因が判明していて、再検討の必
要がない場合、チェックホ゛ックスを利用する。
【0038】d)現実使用給水量からの給水引込管口径
やメーター口径チェック ・官公庁や集合住宅や貸事務所ヒ゛ル等において、親メーター
の現実使用給水量や子メーターの総現実使用給水量(各戸メー
ターの現実使用給水量の和)が、給水引込管やメーターの最大
許容流量を超えていないかをチェックする。ア ) マスターテーフ゛ル:本システム又は料金システムのマスターに追加 ・建物種類の分類及びその1日当たりの使用時間数 1.集合住宅(私)……15H、2.集合住宅(公)……15H 3.官公署……9H、4.事務所……9H、5.店舗……12H 6.学校……8H、7.病院……16H、8.旅館(ホテル)……1
0H 9.工場……12H、10.寄宿舎……10H、11.興行場……1
0H 12.公衆浴場……12H、13.その他……12H 給水管の管種及び口径別の最大許容流量(管内流速2.
0m/secにおける流量)メーター の種類及び口径別の最大許容流量イ ) 現実使用給水量より時間平均給水量を算出し、給水
管の管種及び口径別の最大許容流量やメーターの種類及び口
径別の最大許容流量と比較し、各許容流量より大きい場
合、『要 再検討』を表示する。また、範囲内の場合
は、『正常』と表示 する。ウ) 該当要因が判明していて、再検討の必要がな
い場合、チェックホ゛ックスを利用する。
【0039】e)現実使用給水量からの給水弁(BT又は
FM)口径チェック ・官公庁や集合住宅や貸事務所ヒ゛ル等において、親メーター
の現実使用給水量や子メーターの総現実使用給水量(各戸メー
ターの現実使用給水量の和)より、給水弁の口径が適性か
否かをチェックする。ア ) マスターテーフ゛ル:給水弁の口径別の最大許容流量(0.5
又は1.0Kg/cm2の時)イ ) 現実使用給水量より時間平均給水量を算出し、給水
弁の口径別の最大許容流量と比較し、適応範囲より最適
給水弁口径を割り出し、マスタテーフ゛ルの給水弁最大許容量を
超える場合『要 再検討』を表示する。また、範囲内の
場合は、『正常』と表示する。ウ ) 該当要因が判明していて、再検討の必要がない場
合、チェックホ゛ックスを利用する。
【0040】f)現実使用給水量からの受水槽容量チェック ・官公庁や集合住宅や貸事務所ヒ゛ル等において、親メーター
の現実使用給水量や子メーターの総現実使用給水量(各戸メー
ターの現実使用給水量の和)より、受水槽の容量が適性か
否かをチェックする。ア ) マスターテーフ゛ル:受水槽内の水の許容回転数n〔回/d〕
0.8≦n≦3.5 受水槽内の水の適性回転数n〔回/d〕 n=2.0イ ) 受水槽有効容量VL〔m3〕と1日平均給水量Qd〔m3/
d〕より、受水槽内の水の回転数n〔回/d〕を算出し表示
する。許容範囲外の場合はその数値nを強調表示し、
『要 再検討』を表示する。範囲内の場合は、『正常』
と表示する。ウ ) 適性容量を適性回転数より算出し表示する。許容範
囲外の場合はその適性容量を強調表示する。エ ) 該当要因が判明していて、再検討の必要がない場
合、チェックホ゛ックスを利用する。
【0041】
【表10】
【0042】g)現実使用給水量からの揚水ホ゜ンフ゜容量チ
ェック ・官公庁や集合住宅や貸事務所ヒ゛ル等において、親メーター
の現実使用給水量や子メーターの総現実使用給水量(各戸メー
ターの現実使用給水量の和)より、揚水ホ゜ンフ゜の容量が適
性か否かをチェックする。(ホ゜ンフ゜容量が『大』だと不用な
電気代を払うこととなり、また、ホ゜ンフ゜容量が『小』だ
と高架水槽からの出水量に入水量が追いつかず、高架水
槽での渇水警報が頻繁に鳴響く可能性が『大』とな
る。)ア ) マスターテーフ゛ル: 時間最大使用係数K=2.0ホ゜ンフ゜ の算出容量からの許容範囲 0.8 Qpw≦Qp≦1.5
Qpw 高架水槽を満たすに必要な許容時間範囲(min) 15
≦T≦30イ ) 1日平均給水量Qd〔m3/d〕より、時間平均給水量Qh
〔m3/H〕を算出し、その値に時間最大使用係数K=2.0を
乗じ時間最大給水量Qhmax〔m3/H〕を算出する。 適性ホ゜ンフ゜容量:Qpw〔L/min〕=Qhmax〔m3/H〕×1,000÷60 設置されているホ゜ンフ゜容量:Qp〔L/min〕 0.8Qpw≦Qp≦1.5Qpw……(1) 高架水槽有効容量:VH〔m3〕(15×Qp)÷1,000≦VH≦(30×Qp)÷1,000……(2) (15×Qpw)÷1,000≦VH≦(30×Qpw)÷1,000……(3) ウ ) 式(1)(2)(3)の全てを満足しない場合にのみ『要
再検討』を表示する。また、式(1)(2)(3)の1個でも満足
した場合は、『正常』と表示する。エ ) 該当要因が判明していて、再検討の必要がない場
合、チェックホ゛ックスを利用する。
【0043】1)検針形態別の活用を説明する。 :検針より計測された現実使用給水量を基にした利用。
【表11】
【0044】:《予想潜在漏水箇所》 1.給水装置部(給水分岐部〜メーター迄)……図1、図2の1 本システムではメーター検針値を活用し演算するため、メーター以前
の配管部での予想潜在漏水箇所の割出しは不可能。 2.メーター〜給水弁(BT、定水位弁)迄〔特に土中埋設配
管部〕……図1、図2の2 地盤沈下等による土中埋設配管(特に継手部)の折れや
接合離脱、及び電食による土中埋設配管の直管部や継手
部のヒ゜ンホールによる予想潜在漏水箇所の割出しに活用。 3.受水槽及びその廻りの配管・弁栓部;T1……図1、図
2の3 受水槽の給水弁と水位警報の作動・調整不良によるオーハ゛
ーフロー運転施設や、受水槽の排泥弁の締切・調整不良によ
るト゛レーン排水運転施設の割出しに活用。 4.受水槽ホ゜ンフ゜吸込口〜ホ゜ンフ゜(揚水ホ゜ンフ゜、加圧給水ホ゜
ンフ゜)迄〔特に土中埋設配管部〕……図1、図2の4 地盤沈下等による土中埋設配管(特に継手部)の折れや
接合離脱、及び、電食による土中埋設配管の直管部や継
手部のヒ゜ンホールによる予想潜在漏水箇所の割出しに活用。 5.揚水ホ゜ンフ゜又は加圧給水ホ゜ンフ゜及びその廻りの配管・
弁栓部;P……図1、図2の5 6.ホ゜ンフ゜(揚水ホ゜ンフ゜、加圧給水ホ゜ンフ゜)〜高架水槽への
揚水管又は各子メーターへの加圧給水管〔特に土中埋設配管
部〕……図1、図2の6 地盤沈下等による土中埋設配管(特に継手部)の折れや
接合離脱、及び、電食による土中埋設配管の直管部や継
手部のヒ゜ンホールによる予想潜在漏水箇所の割出しに活用。 7.高架水槽及びその廻りの配管・弁栓部;T2……図1の
7 高架水槽の水位警報の作動・調整不良によるオーハ゛ーフロー運
転施設や、高架水槽の排泥弁の締切・調整不良によるト゛
レーン排水運転施設の割出しに活用。
【0045】2)各種演算結果の表現例 a) 標準水量からの漏水チェック ・子メーターまで検針している場合は子メーター現実使用給水量
の集計を使い、その一般とワンルームの各戸数も自動集計す
るが、親メーターのみの検針の場合は親メーター現実使用給水量
を使い、その一般とワンルームの各戸数は検査時更新値を使
用する。 ・ホ゛タン選択により、6回の設定の内、一度でも許容範囲
を超えた集合住宅、又は、最新設定月のテ゛ータが許容範囲
を超えた集合住宅を一覧表として抽出表示する。親子メー
ター有りの施設では、親メーター値及び子メーター集計値でのチェック
が可能とする。但しこの際、対処済施設は表示されな
い。 ・抽出結果の目的集合住宅の1行をクリックすることによ
り、見易い一覧表と折線ク゛ラフを同時に表示する。 ・一覧表の各住戸の内、下記c)現実使用給水量の急増
からの漏水チェックに該当する住戸(例えば103号)は強調
表示され(但し、この際には、対処済住戸は表示されな
い。)、その行をクリックすることにより、そのク゛ラフを表示
する。
【0046】
【表12】 ※)計算値が異常に大となるのは、各戸メーター以降での埋
設管等における漏水の可能性が大である。
【0047】b)親子メーターの現実使用給水量からの漏水
チェック ・子メーターまで検針している施設にのみ使用できる。 ・子メーターまで検針している場合は子メーター現実使用給水量
の集計を使い、その一般とワンルームの各戸数も自動集計す
るが、親メーターのみの検針の場合は親メーター現実使用給水量
を使い、その一般とワンルームの各戸数は検査時更新値を使
用する。 ・ホ゛タン選択により、6回の設定の内、一度でも許容範囲
を超えた集合住宅、又は最新設定月のテ゛ータが許容範囲を
超えた集合住宅を一覧表として抽出表示する。親子メーター
有りの施設では、親メーター値及び子メーター集計値でのチェックが
可能とする。但しこの際、対処済施設は表示されない。 ・抽出結果の目的集合住宅等の1行をクリックすることによ
り、見易い一覧表と折線ク゛ラフを同時表示する。 ・一覧表の各住戸の内、下記c)現実使用給水量の急増
からの漏水チェックに該当する住戸(例えば103号)は強制
表示され、(但しこの際、対処済住戸は表示されな
い。)その行をクリックすることにより、そのク゛ラフを表示す
る。
【0048】
【表13】 ※)親子差(親−子)が異常に大となるのは、親メーターか
ら子メーターまでの埋設管等における漏水の可能性が大であ
る。
【0049】c)現実使用給水量の急増からの漏水チェック ・専用メーター又は親メーターを有する施設と、子メーター(各戸メー
ター)を有する施設とに大別する。 ・大別ホ゛タンで専用メーター又は親メーターを有する施設をクリックし
た場合、ホ゛タン選択により、6回の設定の内、一度でも許
容範囲を超えた施設等、又は最新設定月のテ゛ータが許容範
囲を超えた施設等を一覧表として抽出表示する。但しこ
の際、対処済施設は表示されない。 ・大別ホ゛タンで子メーター(各戸メーター)を有する集合住宅等の
施設をクリックした場合、ホ゛タン選択により、6回の設定の
内、一度でも許容範囲を超えた住戸等、又は最新設定月
のテ゛ータが許容範囲を超えた住戸等を1戸でも有する集合
住宅等の施設一覧表を抽出表示する。但し、この際に
は、対処済施設は表示されない。 ・抽出結果における目的集合住宅等の施設の1行をクリック
することにより、見易い一覧表(許容範囲を超えた住戸
等の一覧)を表示する。 ・許容範囲を超えた住戸等の一覧より目的の1行(住
戸)をクリックすることにより、見易い一覧表と折線ク゛ラフを
同時表示する。 ・一覧表の各住戸の内、上記a)標準水量からの漏水チェ
ックに該当する住戸(例えば102号)を強調表示させ、
(但しこの際、対処済住戸は表示されない。)その行を
クリックすることにより、そのク゛ラフを表示する。
【0050】
【表14】 ※)子メーターが上限値を超え異常に大となるのは、子メーター
以降での埋設管等における漏水の可能性が大である。 ※)親メーターが異常に大となるのは、親メーター以降で子メーター
までの埋設管等における漏水の可能性が大である。
【0051】3)他の活用方法を考えれば次のような構
成が考えられる。 a)ファイリンク゛機能 ・施設(集合住宅、事務所ヒ゛ル等)毎の施設属性に、相
談・苦情情報や施設外観写真をテ゛シ゛タル化し、リンクして一
元管理する。(新規検査員の場所確認のため)・施設
(集合住宅、事務所ヒ゛ル等)毎の検査属性に、清掃や外
観検査や水質検査や定期点検等に関する保存記録や現場
写真等をテ゛シ゛タル化し、リンクして一元管理する。
【0052】b)マッヒ゜ンク゛機能 ・地理情報管理システム(マッヒ゜ンク゛システム:GIS)として本『受
水槽水道管理システム』を構築すれば、従来のOAシステムと異な
り、各種利点が新たに生じる。即ち、住宅地図による施
設の場所の確認作業が不要となる。ア ) 範囲指定により条件抽出された施設は、即座に対象
建物や受水槽を強調表示される。イ ) 指定範囲毎の数値を色別指定、数値指定、他の指定
等をすることにより、ヒ゛シ゛ュアルに判断可能。
【0053】尚、図3に示すフローチャートでは、検針の結果
は、現実使用給水量として比較手段に入力される。この
現実使用給水量は、比較手段において、設定使用量と比
較演算されて、正常か、異常かに判断される。正常の場
合には、給水が可能であり、給水と表示される。また異
常の場合には、漏水の可能性があり、停止と表示され
る。この停止は連絡手段により所定の修理手段に伝達さ
れる。また緊急の場合には緊急と表示され、連絡手段に
より警報が鳴る。また設定使用量は、人の数、仕事、他
の状況等を考慮して決定される。従って、集合住宅等で
は、人等を基準として、水量が決定される。また受水槽
の水量が決定される。この処置により、水の新鮮度の確
保、有効活用、槽の保守管理の容易化等を図る。更に各
管の口径決定、槽の容積、設備の規模等が決定される。
【0054】
【発明の効果】請求項1の発明は、水道使用量の検針業
務、自動検針により得た現実給水量を演算処理して現実
使用給水量を確定し、現実使用給水量と従来の平均的使
用量及び/又は目的使用量等の設定使用量との比較検討
の上、設定使用量の許容範囲を逸脱した現実使用給水量
となっている際は、この現実使用給水量を基に、漏水、
人の存在・生存、正常の有無等を監視する水道使用量の
検針値を利用した監視システムである。従って、次のような
効果がある。
【0055】 平均的使用量と現実使用給水量を比較
検討し、この検針結果を基に、漏水状況の把握、又は受
水槽における貯水量のコントロール等が図れる。 配水本管における配水負荷の軽減、急激な圧力変動
回避、一定圧での水の供給、又はウオーターハンマー又は給水メータ
ーの計量誤差の解消、給水メーターの高寿命化、複数の角度
からの自動演算による“漏水の可能性有りの施設割り出
し” 及び“漏水の可能性有りの箇所区分割り出し”機
能により、処理・搬送原価のかかった貴重な漏水回避等
が図れる。 槽内における水の適正な滞留時間の確保のアト゛ハ゛イス
が必要な施設の割り出し作業、衛生的で安心できる水の
供給、過大設計のホ゜ンフ゜の設置回避と施設の割り出しに
より、支払い動力代の低減、等が図れる。 種類毎の実測値に基づく標準値の自動演算、水道事
業体独自の設計標準値での構築が図れる。 漏水チェックが必要な施設数と、技術計算チェックが必要な
施設数との項目別ウイント゛ウの表示と、この表示後、チェックを
入れたい項目をクリックすることにより、その項目でチェックが
必要な施設一覧の表示と、又はチェックを入れたい施設をクリ
ックすることにより、その施設の数値やク゛ラフの表示等の表
示操作ができる。従って、例えば、何千件、何万件の施
設からアットランタ゛ムにチェックを入れる作業の省略、又はより効
率で、かつ簡易に、各種チェック・検討作業等が図れる。
【0056】請求項2の発明は、逸脱した現実使用給水
量を、ハ゜ソコンソフトを基に演算して、漏水、人の存在・生
存、正常の有無等をコンヒ゜ュータで監視することを特徴とす
る水道使用量の検針値を利用した監視システムである。従っ
て、逸脱した現実使用給水量を、ハ゜ソコンソフトを基に演算し
て、請求項1の発明を達成できる。
【0057】請求項3の発明は、水道使用量が、設定使用
量の許容範囲を逸脱しているか否かを、ハ゜ソコンソフトを基に
演算する構成とした水道使用量の検針値を利用した監視
システムである。従って、設定使用量の許容範囲を逸脱して
いるか否かを、ハ゜ソコンソフトを基に演算して、請求項1の発
明を達成できる。
【0058】請求項4の発明は、水道使用量の検針業
務、自動検針により得た現実給水量を演算処理して現実
使用給水量を確定し、現実使用給水量に適する最適な給
水引込管や給水メーター及び給水弁等の口径や、受水槽及び
高架水槽の有効容量や揚水ホ゜ンフ゜の容量等の自動演算に
より、給水引込管や給水メーター及び給水弁等の口径や、受
水槽及び高架水槽の有効容量や揚水ホ゜ンフ゜の容量等を検
討又は設定する水道使用量の検針値を利用した設備点検
システムである。従って、次のような効果がある。
【0059】 配水本管における配水負荷の軽減、急
激な圧力変動回避、一定圧での水の供給、又はウオーターハンマ
ー又は給水メーターの計量誤差の解消、給水メーターの高寿命
化、複数の角度からの自動演算による“漏水の可能性有
りの施設割り出し” 及び“漏水の可能性有りの箇所区
分割り出し”機能により、処理・搬送原価のかかった貴
重な漏水回避等が図れる。 水槽内における水の適正な滞留時間の確保のアト゛ハ゛イ
スが必要な施設の割り出し作業、衛生的で安心できる水
の供給、過大設計のホ゜ンフ゜の設置回避と施設の割り出し
により、支払い動力代の低減、等が図れる。 漏水チェックが必要な施設数と、技術計算チェックが必要な
施設数との項目別ウイント゛ウの表示と、この表示後、チェックを
入れたい項目をクリックすることにより、その項目でチェックが
必要な施設一覧の表示と、又はチェックを入れたい施設をクリ
ックすることにより、その施設の数値やク゛ラフの表示等の表
示操作ができる。従って、例えば、何千件、何万件の施
設からアットランタ゛ムにチェックを入れる作業の省略、又はより効
率的で、かつ簡易に、各種チェック・検討作業等が図れる。
【0060】請求項5の発明は、現実使用給水量の演算
処理を、ハ゜ソコンソフトを基に演算する水道使用量の検針値を
利用した設備点検システムである。従って、逸脱した現実使
用給水量を、ハ゜ソコンソフトを基に演算して、請求項4の発明
を達成できる。
【0061】請求項6の発明は、給水引込管や給水メーター
及び給水弁等の口径や、受水槽及び高架水槽の有効容量
や揚水ホ゜ンフ゜の容量等の検討又は設定を、ハ゜ソコンソフトを基
に行なう水道使用量の検針値を利用した設備点検システムで
ある。従って、設定使用量の許容範囲を逸脱しているか
否かを、ハ゜ソコンソフトを基に演算して、請求項4の発明を達
成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】受水槽と高架水槽とを設けた一般的な導水給水
方式の模式図である。
【図2】受水槽と圧力水槽とを設けた一般的な加圧送水
方式の模式図である。
【図3】制御部の一例を示すフローチャート図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年3月13日(2001.3.1
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 水道使用量の検針値を利用した
視システム
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水道使用量の検針値を
利用した監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、官公庁や集合住宅や事務所ヒ゛ル等
を新築する際には、建築設備設計技術者が建設大臣官房
官庁営繕部監修の『建築設備設計基準・同要領』等に準
じて各種計算をして、給水引込管、給水メーター及び給水弁
(ホ゛ールタッフ゜又は定水位弁)等の口径、又は受水槽及び高
架水槽の有効容量、揚水ホ゜ンフ゜の容量等を決定し、設計
・施工している。この設計・施工作業は、通常、『建築
設備設計基準・同要領』に記されている各々の設計標準
値を基に“予想給水量”(設定使用量とする)を算出し、
その設定使用量からその施設に必要な給水引込管、給水
メーター及び給水弁等の口径や受水槽及び高架水槽の有効容
量や揚水ホ゜ンフ゜の容量等を決定していた。言い換えれ
ば、施設竣工後に設計値(給水引込管、給水メーター及び給
水弁等の口径、又は受水槽及び高架水槽の有効容量等)
が妥当であったか否かの検討も無く、しかも衛生上問題
が無いかをチェックすることも無く、換言すると、このよう
な事柄のチェック業務をする機関・体制も無いのが現実であ
る。
【0003】また従来から水道事業体は、各施設の水道
使用量の検針業務(大半の水道事業体では、2ヶ月に1回
の検針業務)により、設計標準値を基とした“予想給水
量”ではなく検針業務からの“現実の使用給水量”(現
実使用給水量とする)を獲得していた。しかしそれは、
水道使用量からその量に基づく使用料金を徴収するため
の手段としてのみ現実使用給水量を獲得していたのであ
る。但し、一部の水道事業体においては、水道使用量の
検針者が検針値をハンテ゛ィーターミナルに入力した際、前回の検
針値と比較し大幅にその値が増加している場合、その状
況が把握でき、後程、施設使用者に、その旨、例えば、
“漏水の可能性有り”と伝達するシステムである。
【0004】云いかえれば、検針業務で得た現実使用給
水量を基としての漏水チェックが必要な施設や、技術計算チェ
ックが必要な施設を、ハ゜ソコン立上げ時での自動チェック機能を
持ったハ゜ソコンソフトは、見聞されていない。
【0005】尚、本発明の検針業務、又は自動検針に関
する文献としては、実用新案登録第3021538号の水道メータ
ー用無線検針装置がある。その内容は、水道メータのセンサか
ら出力されるハ゜ルス信号を計数し、水道の使用量に換算し
てメモリに記憶する無線ユニットと、一定期間毎に同期信号及
びアト゛レスを含む検針命令を無線ユニットに送信する固定無線
機とで構成し、前記無線ユニットは、通常、受信機のみが1.
5秒毎に間欠作動するスリーフ゜モート゛となっており、前記固定
無線機からのキャリア信号を検出したときにアト゛レスの待機モート
゛となってアト゛レスの一致判定を行う。アト゛レスが一致した場
合は、メモリに記憶している検針テ゛ータを固定無線機に送信
し、この固定無線機は、受信した検針テ゛ータを検針センターに
転送し、この検針センターは、検針テ゛ータを通信ユニットで受信
し、コンヒ゜ュータで処理する構成であり、無線通信による遠
隔検針を可能とし、ケーフ゛ルの敷設工事やケーフ゛ルのメンテナンスを
不要とし、費用の低減及び検針業務の飛躍的な改善を計
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記文献は、水道メーター
の検針業務を無線を利用して遠隔操作することで、従来
の難検針に基づく種々のトラフ゛ルを解消すること、検針事
業の簡略化、容易化等を図る。しかし、従来の平均的使
用量と現実使用給水量を比較検討し、この検針結果を基
に、漏水状況の把握、又は受水槽における貯水量のコントロ
ール等を図ることは困難である。
【0007】また前記文献及び従来技術では、給水弁等
の口径見直しが不可能であり、例えば、配水本管におけ
る配水負荷の拡大、急激な圧力変動が発生し、安定した
圧力での水の供給が行なえないこと、又は給水引込管及
び給水メーターの口径見直しが不可能であり、例えば、ウオータ
ーハンマー又は給水メーターの計量誤差の発生、給水メーターの寿命
の低下に繋がること、等の課題が考えられる。更に前記
文献及び従来技術では、複数の角度からの自動演算によ
る“漏水の可能性有りの施設割り出し” 及び“漏水の
可能性有りの箇所区分割り出し”機能により、処理・搬
送原価のかかった貴重な『水の漏水』を早期に発見でき
ない課題がある。
【0008】更に前記文献及び従来技術では、受水槽及
び高架水槽の有効容量の見直しが不可能であり、例え
ば、受水槽内における水の適正な滞留時間の確保のアト゛ハ
゛イスが必要な施設の割り出し作業、又は衛生的で安心で
きる水の供給が困難視されること、等の課題がある。ま
た揚水ホ゜ンフ゜の容量の見直しが不可能であり、例えば、
過大設計のホ゜ンフ゜を設置した施設の割り出しにより、支
払い動力代の低減が困難視されること、等の課題があ
る。
【0009】また前記文献及び従来技術では、施設竣工
後の設計値の見直し作業が困難であり、例えば、施設種
類毎の実測値に基づく標準値の自動演算、水道事業体独
自の設計標準値の構築はできない問題がある。
【0010】更に前記文献及び従来技術では、ハ゜ソコン立
上げ時に、次のような表示操作は不可能である。例え
ば、漏水チェックが必要な施設数と、技術計算チェックが必要な
施設数との項目別ウイント゛ウの表示と、この表示後、チェックを
入れたい項目をクリックすることにより、その項目でチェックが
必要な施設一覧の表示と、又はチェックを入れたい施設をクリ
ックすることにより、その施設の数値やク゛ラフの表示等の表
示操作である。従って、例えば、何千件、何万件の施設
からアットランタ゛ムにチェックを入れる作業の省略、又はより効率
で、かつ簡易に、各種チェック・検討作業に入れないこと、
等の課題がある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、次の
項目を達成する。平均的使用量と現実使用給水量を比
較検討し、この検針結果を基に、漏水状況の把握、又は
受水槽における貯水量のコントロール等を図る。配水本管に
おける配水負荷の軽減、急激な圧力変動回避、一定圧で
の水の供給、又はウオーターハンマー又は給水メーターの計量誤差の
解消、給水メーターの高寿命化、複数の角度からの自動演算
による“漏水の可能性有りの施設割り出し”及び“漏水
の可能性有りの箇所区分割り出し”機能により、処理・
搬送原価のかかった貴重な水の漏水回避(漏水回避とす
る)等を図る。受水槽内における水の適正な滞留時間
の確保のアト゛ハ゛イスが必要な施設の割り出し作業、衛生的
で安心できる水の供給、過大設計のホ゜ンフ゜の設置回避と
施設の割り出しにより、支払い動力代の低減、等を図
る。施設種類毎の実測値に基づく標準値の自動演算、
水道事業体独自の設計標準値での構築を図る。漏水チェ
ックが必要な施設数と、技術計算チェックが必要な施設数との
項目別ウイント゛ウの表示と、この表示後、チェックを入れたい項
目をクリックすることにより、その項目でチェックが必要な施設
一覧の表示と、又はチェックを入れたい施設をクリックすること
により、その施設の数値やク゛ラフの表示等の操作ができ
る。従って、例えば、何千件、何万件の施設からアットランタ
゛ムにチェックを入れる作業の省略、又はより効率で、かつ簡
易に、各種チェック・検討作業等を図る。
【0012】請求項1は、水道使用量の検針業務、自動
検針により得た現実給水量を演算処理する演算処理手段
と、演算処理手段により現実使用給水量を確定する確定
手段と確定手段により確定された現実使用給水量と従
来の平均的使用量及び/又は目的使用量等の設定使用量
との比較検討をする比較検討手段と、1回の検針時にお
いて検討が必要な屋外施設であって、地盤沈下等による
土中埋設配管の折れや接合離脱、及び、電食による土中
埋設配管の直管部や継手部のヒ゜ンホールによる予想潜在漏水
箇所、又は受水槽の給水弁と水位警報の作動・調整不良
によるオーハ゛ーフロー運転施設や、受水槽の排泥弁の締切・調
整不良によるト゛レーン排水運転施設の割出しという漏水チェッ
クする漏水チェック手段と、2回の検針時において連続で検討
が必要な施設があった場合において、技術計算チェックする
技術計算チェック手段と、水道を使用している施設の属性・
情報・外観写真・検査情報・清掃情報・水質情報・定期
点検等をファイリンク゛するファイリンク゛手段とを有する、水道使用
量の検針値を利用した監視システムであって、当該現実使用
給水量が前記設定使用量の許容範囲を逸脱した際は、こ
の現実使用給水量を基に、1回の検針時において検討が
必要な屋外施設の漏水チェックと、2回の検針時において連
続で検討が必要な屋外施設の技術計算チェックすることを特
徴とした水道使用量の検針値を利用した監視システムであ
る。
【0013】請求項2の発明は、逸脱した現実使用給水
量を、ハ゜ソコンソフトを利用して演算することで、請求項1の
発明を達成することを意図する。
【0014】請求項2は、逸脱した現実使用給水量を、
゜ソコンソフトを利用して演算することで1回の検針時におい
て検討が必要な屋外施設の漏水チェックと、2回の検針時に
おいて連続で検討が必要な屋外施設の技術計算チェックする
ことを特徴とした水道使用量の検針値を利用した監視シス
テムである。
【0015】請求項3の発明は、設定使用量の許容範囲
を逸脱しているか否かを、ハ゜ソコンソフトを利用して演算し
て、請求項1の発明を達成することを意図する。
【0016】請求項3は、水道使用量が、設定使用量の
許容範囲を逸脱しているか否かを、ハ゜ソコン立上げ時での
自動チェック機能を持ったハ゜ソコンソフトを利用して演算する水道
使用量の検針値を利用した監視システムである。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【発明の実施の形態】以上、ハ゜ソコン立上げ時に漏水チェック
が必要な施設数と、技術計算チェックが必要な施設数との項
目別ウイント゛ウに表示される。従って、チェックを入れたい項目
をクリックすると、その項目でチェックが必要な施設一覧が表示
されるので、続いて、チェックを入れたい施設をクリックする。
その後、施設の数値やク゛ラフが表示される構成である。従
って、何千件、何万件の施設からアットランタ゛ムにチェックを入れ
るのではなく、極めて効率よく、しかも各種チェック・検討
作業に入れる。以下、ウイント゛ウへの表示の一例を示す。
【0024】●漏水チェックにおいては、1回の検針時にお
いて『要 検討』になった施設を抽出する。
【表1】
【0025】また上限値 超%の大きい順 & 前回超過
値%の大きい順に表示する。
【表2】
【0026】更に親子差の%の大きい順 & 前回誤差%
の大きい順に表示する。
【表3】
【0027】また前回現実使用給水量との差の大きい順
& 前回誤差値の大きい順に表示する。
【表4】
【0028】●技術計算チェックにおいては、2回の検針時
において連続『要 検討』になった施設を抽出する。
【表5】
【0029】また現状口径の太い順 & 計算値の細い順
& 前回計算値の細い順に表示する。
【表6】
【0030】更に現状口径の太い順 & 計算値の細い順
& 前回計算値の細い順に表示する。
【表7】
【0031】また計算値nの小さい順 & 前回計算値nの
小さい順 & 現状容量の大きい順に表示する。
【表8】
【0032】また現状容量の大きい順 & 計算容量の小
さい順 & 前回計算容量の小さい順に表示する。
【表9】
【0033】以上、漏水チェック機能においては、漏水して
いる確率の高い施設順に一覧表示することで、より効果
的なコンヒ゜ュータによる漏水施設の発見が可能であり、しか
も技術計算チェック機能においては、経費面でのより効果的
な施設順に、又はより多くの給水使用者が利用する施設
順にコンヒ゜ュータにて技術計算した『要 検討』施設を抽出・
一覧表示して、極めて効果的な住民へのアト゛ハ゛イス・情報
公開、各種サーヒ゛スが可能となる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の一実施例を説明する。
【0035】: 漏水チェックの一例を説明する。 a)標準水量からの漏水チェック ・集合住宅における一人一日当たりの平均給水量Q L/
人・日を算出し、漏水等の危険想定建物を抽出し、検討
する。ア ) 設定使用量より、一般住戸とワンルームの戸数より月々
の給水戸数を算出する(設定使用量より自動算出するに
は、料金システムの水栓番号に枝番等で一般住戸とワンルームの
区別を付けておく必要がある。)イ ) 月々の現実使用給水量の和より、一人一日当たりの
平均給水量を算出する。ウ) マスターテーフ゛ル: 一般住戸は250 L/人・日、 3.5人/戸に、ワンルームは350
L/人・日、 1.5人/戸と想定数値を入力する。検討の下
限・上限係数として0.75と1.25を入力する。 一般住戸=N戸とワンルーム=n戸とが共存する場合、共存集
合住宅の一人一日当たりの想定平均給水量=QNnは、 QNn=(N×3.5×250+n×1.5×350)÷(N×3.5+n×
1.5)エ ) 経験則で算出した一人一日当たりの平均給水量の数
値が、一般住戸は250、ワンルームは350、一般住戸=N戸とワン
ルーム=n戸との共存集合住宅はQNnの数値に再検討の下限
・上限係数0.75と1.25を乗じた範囲に入っているか否か
をチェックする。オ ) 再検討の下限・上限を超えた場合、『要 再検討』を
表示する。また、下限・上限値の範囲内の場合は、『正
常』と表示する。カ ) 下限・上限を超える要因としては、下限超え→住戸
の用途変更(例:事務所等)、上限超え→漏水等が考え
られる。漏水が考えられる場合、チェックテ゛シ゛ットを利用す
る。キ ) 下限・上限を超える要因が判明していて、再検討の
必要がない場合、チェックホ゛ックスを利用する。
【0036】b)親子メーターの現実使用給水量からの漏水
チェック ・親メーターが設置されている集合住宅や貸事務所ヒ゛ル等に
おいて、親メーターの現実使用給水量と子メーターの現実使用給
水量(各戸メーターの現実使用給水量の和)とを比較し、漏
水等の危険想定建物を抽出し、検討する。ア ) 設定使用量より、親メーターの現実使用給水量と子メーター
の現実使用給水量(各戸メーター の現実使用給水量の和)との『差』を算出する。イ ) マスターテーフ゛ル:『要 再検討』を表示させる『差』を
±5.0%とする。ウ ) 『差』が±5.0%を超えた場合、『要 再検討』を表
示する。また、下限・上限値の範囲内の場合は、『正
常』と表示する。エ ) 下限・上限を超える要因としては、下限→親メーターの
誤差等、上限→漏水又は親メーターの誤差等を確認する。オ ) 下限・上限を超える要因が判明していて、再検討の
必要がない場合、チェックホ゛ックスを利用する。
【0037】c)現実使用給水量の急増からの漏水チェック ・官公庁や集合住宅や貸事務所ヒ゛ル等において、親メーター
の現実使用給水量や各戸の子メーターの現実使用給水量が急
増した漏水等の危険想定建物を抽出し、検討する。ア ) マスターテーフ゛ル:『要 再検討』を表示させる前回現実
使用給水量との『増加差』を+10.0%とする。イ ) 最新の現実使用給水量が前回現実使用給水量と比較
し、+10.0%を超えた場合、『要 再検討』を表示す
る。また、+10.0%以下の場合は、『正常』と表示す
る。ウ ) 集合住宅や貸事務所ヒ゛ル等の子メーターの現実使用給水
量において1戸でも急増した住戸等が存在した場合、そ
の集合住宅や貸事務所ビル等の現実使用給水量漏水チェック
項目欄に『要 再検討』を表示する。また、全ての住戸
等において+10.0%以下の場合は、『正常』と表示す
る。エ) +10.0%を超える要因が判明していて、再検討
の必要がない場合、チェックホ゛ックスを利用する。
【0038】d)現実使用給水量からの給水引込管口径
やメーター口径チェック ・官公庁や集合住宅や貸事務所ヒ゛ル等において、親メーター
の現実使用給水量や子メーターの総現実使用給水量(各戸メー
ターの現実使用給水量の和)が、給水引込管やメーターの最大
許容流量を超えていないかをチェックする。ア ) マスターテーフ゛ル:本システム又は料金システムのマスターに追加 ・建物種類の分類及びその1日当たりの使用時間数 1.集合住宅(私)……15H、2.集合住宅(公)……15H 3.官公署……9H、4.事務所……9H、5.店舗……12H 6.学校……8H、7.病院……16H、8.旅館(ホテル)……1
0H 9.工場……12H、10.寄宿舎……10H、11.興行場……1
0H 12.公衆浴場……12H、13.その他……12H 給水管の管種及び口径別の最大許容流量(管内流速2.
0m/secにおける流量)メーター の種類及び口径別の最大許容流量イ ) 現実使用給水量より時間平均給水量を算出し、給水
管の管種及び口径別の最大許容流量やメーターの種類及び口
径別の最大許容流量と比較し、各許容流量より大きい場
合、『要 再検討』を表示する。また、範囲内の場合
は、『正常』と表示する。ウ ) 該当要因が判明していて、再検討の必要がない場
合、チェックホ゛ックスを利用する。
【0039】e)現実使用給水量からの給水弁(BT又は
FM)口径チェック ・官公庁や集合住宅や貸事務所ヒ゛ル等において、親メーター
の現実使用給水量や子メーターの総現実使用給水量(各戸メー
ターの現実使用給水量の和)より、給水弁の口径が適性か
否かをチェックする。ア ) マスターテーフ゛ル:給水弁の口径別の最大許容流量(0.5
又は1.0Kg/cm2の時)イ ) 現実使用給水量より時間平均給水量を算出し、給水
弁の口径別の最大許容流量と比較し、適応範囲より最適
給水弁口径を割り出し、マスターテーフ゛ルの給水弁最大許容量
を超える場合『要 再検討』を表示する。また、範囲内
の場合は、『正常』と表示する。ウ ) 該当要因が判明していて、再検討の必要がない場
合、チェックホ゛ックスを利用する。
【0040】f)現実使用給水量からの受水槽容量チェック ・官公庁や集合住宅や貸事務所ヒ゛ル等において、親メーター
の現実使用給水量や子メーターの総現実使用給水量(各戸メー
ターの現実使用給水量の和)より、受水槽の容量が適性か
否かをチェックする。ア ) マスターテーフ゛ル:受水槽内の水の許容回転数n〔回/d〕
0.8≦n≦3.5 受水槽内の水の適性回転数n〔回/d〕 n=2.0イ ) 受水槽有効容量VL〔m3〕と1日平均給水量Qd〔m3/
d〕より、受水槽内の水の回転数n〔回/d〕を算出し表示
する。許容範囲外の場合はその数値nを強調表示し、
『要 再検討』を表示する。範囲内の場合は、『正常』
と表示する。ウ ) 適性容量を適性回転数より算出し表示する。許容範
囲外の場合はその適性容量を強調表示する。エ ) 該当要因が判明していて、再検討の必要がない場
合、チェックホ゛ックスを利用する。
【0041】
【表10】
【0042】g)現実使用給水量からの揚水ホ゜ンフ゜容量チ
ェック ・官公庁や集合住宅や貸事務所ヒ゛ル等において、親メーター
の現実使用給水量や子メーターの総現実使用給水量(各戸メー
ターの現実使用給水量の和)より、揚水ホ゜ンフ゜の容量が適
性か否かをチェックする。(ホ゜ンフ゜容量が『大』だと不用な
電気代を払うこととなり、また、ホ゜ンフ゜容量が『小』だ
と高架水槽からの出水量に入水量が追いつかず、高架水
槽での渇水警報が頻繁に鳴響く可能性が『大』とな
る。)ア ) マスターテーフ゛ル: 時間最大使用係数K=2.0ホ゜ンフ゜ の算出容量からの許容範囲 0.8 Qpw≦Qp≦1.5
Qpw 高架水槽を満たすに必要な許容時間範囲(min) 15
≦T≦30イ ) 1日平均給水量Qd〔m3/d〕より、時間平均給水量Qh
〔m3/H〕を算出し、その値に時間最大使用係数K=2.0を
乗じ時間最大給水量Qhmax〔m3/H〕を算出する。 適性ホ゜ンフ゜容量:Qpw〔L/min〕=Qhmax〔m3/H〕×1,000÷60 設置されているホ゜ンフ゜容量:Qp〔L/min〕 0.8Qpw≦Qp≦1.5Qpw……(1) 高架水槽有効容量:VH〔m3〕(15×Qp)÷1,000≦VH≦(30×Qp)÷1,000……(2) (15×Qpw)÷1,000≦VH≦(30×Qpw)÷1,000……(3) ウ ) 式(1)(2)(3)の全てを満足しない場合にのみ『要
再検討』を表示する。また、式(1)(2)(3)の1個でも満足
した場合は、『正常』と表示する。エ ) 該当要因が判明していて、再検討の必要がない場
合、チェックホ゛ックスを利用する。
【0043】1)検針形態別の活用を説明する。 :検針より計測された現実使用給水量を基にした利用。
【表11】
【0044】:《予想潜在漏水箇所》 1.給水装置部(給水分岐部〜メーター迄)……図1、図2の1 本システムではメーター検針値を活用し演算するため、メーター以前
の配管部での予想潜在漏水箇所の割出しは不可能。 2.メーター〜給水弁(BT、定水位弁)迄〔特に土中埋設配
管部〕……図1、図2の2 地盤沈下等による土中埋設配管(特に継手部)の折れや
接合離脱、及び電食による土中埋設配管の直管部や継手
部のヒ゜ンホールによる予想潜在漏水箇所の割出しに活用。 3.受水槽及びその廻りの配管・弁栓部;T1……図1、図
2の3 受水槽の給水弁と水位警報の作動・調整不良によるオーハ゛
ーフロー運転施設や、受水槽の排泥弁の締切・調整不良によ
るト゛レーン排水運転施設の割出しに活用。 4.受水槽ホ゜ンフ゜吸込口〜ホ゜ンフ゜(揚水ホ゜ンフ゜、加圧給水ホ゜
ンフ゜)迄〔特に土中埋設配管部〕……図1、図2の4 地盤沈下等による土中埋設配管(特に継手部)の折れや
接合離脱、及び、電食による土中埋設配管の直管部や継
手部のヒ゜ンホールによる予想潜在漏水箇所の割出しに活用。 5.揚水ホ゜ンフ゜又は加圧給水ホ゜ンフ゜及びその廻りの配管・
弁栓部;P……図1、図2の5 6.ホ゜ンフ゜(揚水ホ゜ンフ゜、加圧給水ホ゜ンフ゜)〜高架水槽への
揚水管又は各子メーターへの加圧給水管〔特に土中埋設配管
部〕……図1、図2の6 地盤沈下等による土中埋設配管(特に継手部)の折れや
接合離脱、及び、電食による土中埋設配管の直管部や継
手部のヒ゜ンホールによる予想潜在漏水箇所の割出しに活用。 7.高架水槽及びその廻りの配管・弁栓部;T2……図1の
7 高架水槽の水位警報の作動・調整不良によるオーハ゛ーフロー運
転施設や、高架水槽の排泥弁の締切・調整不良によるト゛
レーン排水運転施設の割出しに活用。
【0045】2)各種演算結果の表現例 a) 標準水量からの漏水チェック ・子メーターまで検針している場合は子メーター現実使用給水量
の集計を使い、その一般とワンルームの各戸数も自動集計す
るが、親メーターのみの検針の場合は親メーター現実使用給水量
を使い、その一般とワンルームの各戸数は検査時更新値を使
用する。 ・ホ゛タン選択により、6回の設定の内、一度でも許容範囲
を超えた集合住宅、又は、最新設定月のテ゛ータが許容範囲
を超えた集合住宅を一覧表として抽出表示する。親子メー
ター有りの施設では、親メーター値及び子メーター集計値でのチェック
が可能とする。但しこの際、対処済施設は表示されな
い。 ・抽出結果の目的集合住宅の1行をクリックすることによ
り、見易い一覧表と折線ク゛ラフを同時に表示する。 ・一覧表の各住戸の内、下記c)現実使用給水量の急増
からの漏水チェックに該当する住戸(例えば103号)は強調
表示され(但し、この際には、対処済住戸は表示されな
い。)、その行をクリックすることにより、そのク゛ラフを表示
する。
【0046】
【表12】 ※)計算値が異常に大となるのは、各戸メーター以降での埋
設管等における漏水の可能性が大である。
【0047】b)親子メーターの現実使用給水量からの漏水
チェック ・子メーターまで検針している施設にのみ使用できる。 ・子メーターまで検針している場合は子メーター現実使用給水量
の集計を使い、その一般とワンルームの各戸数も自動集計す
るが、親メーターのみの検針の場合は親メーター現実使用給水量
を使い、その一般とワンルームの各戸数は検査時更新値を使
用する。 ・ホ゛タン選択により、6回の設定の内、一度でも許容範囲
を超えた集合住宅、又は最新設定月のテ゛ータが許容範囲を
超えた集合住宅を一覧表として抽出表示する。親子メーター
有りの施設では、親メーター値及び子メーター集計値でのチェックが
可能とする。但しこの際、対処済施設は表示されない。 ・抽出結果の目的集合住宅等の1行をクリックすることによ
り、見易い一覧表と折線ク゛ラフを同時表示する。 ・一覧表の各住戸の内、下記c)現実使用給水量の急増
からの漏水チェックに該当する住戸(例えば103号)は強制
表示され、(但しこの際、対処済住戸は表示されな
い。)その行をクリックすることにより、そのク゛ラフを表示す
る。
【0048】
【表13】 ※)親子差(親−子)が異常に大となるのは、親メーターか
ら子メーターまでの埋設管等における漏水の可能性が大であ
る。
【0049】c)現実使用給水量の急増からの漏水チェック ・専用メーター又は親メーターを有する施設と、子メーター(各戸メー
ター)を有する施設とに大別する。 ・大別ホ゛タンで専用メーター又は親メーターを有する施設をクリックし
た場合、ホ゛タン選択により、6回の設定の内、一度でも許
容範囲を超えた施設等、又は最新設定月のテ゛ータが許容範
囲を超えた施設等を一覧表として抽出表示する。但しこ
の際、対処済施設は表示されない。 ・大別ホ゛タンで子メーター(各戸メーター)を有する集合住宅等の
施設をクリックした場合、ホ゛タン選択により、6回の設定の
内、一度でも許容範囲を超えた住戸等、又は最新設定月
のテ゛ータが許容範囲を超えた住戸等を1戸でも有する集合
住宅等の施設一覧表を抽出表示する。但し、この際に
は、対処済施設は表示されない。 ・抽出結果における目的集合住宅等の施設の1行をクリック
することにより、見易い一覧表(許容範囲を超えた住戸
等の一覧)を表示する。 ・許容範囲を超えた住戸等の一覧より目的の1行(住
戸)をクリックすることにより、見易い一覧表と折線ク゛ラフを
同時表示する。 ・一覧表の各住戸の内、上記a)標準水量からの漏水チェ
ックに該当する住戸(例えば102号)を強調表示させ、
(但しこの際、対処済住戸は表示されない。)その行を
クリックすることにより、そのク゛ラフを表示する。
【0050】
【表14】 ※)子メーターが上限値を超え異常に大となるのは、子メーター
以降での埋設管等における漏水の可能性が大である。 ※)親メーターが異常に大となるのは、親メーター以降で子メーター
までの埋設管等における漏水の可能性が大である。
【0051】3)他の活用方法を考えれば次のような構
成が考えられる。 a)ファイリンク゛機能 ・施設(集合住宅、事務所ヒ゛ル等)毎の施設属性に、相
談・苦情情報や施設外観写真をテ゛シ゛タル化し、リンクして一
元管理する。(新規検査員の場所確認のため) ・施設(集合住宅、事務所ヒ゛ル等)毎の検査属性に、清
掃や外観検査や水質検査や定期点検等に関する保存記録
や現場写真等をテ゛シ゛タル化し、リンクして一元管理する。
【0052】b)マッヒ゜ンク゛機能 ・地理情報管理システム(マッヒ゜ンク゛システム:GIS)として本『受
水槽水道管理システム』を構築すれば、従来のOAシステムと異な
り、各種利点が新たに生じる。即ち、住宅地図による施
設の場所の確認作業が不要となる。ア ) 範囲指定により条件抽出された施設は、即座に対象
建物や受水槽を強調表示される。イ ) 指定範囲毎の数値を色別指定、数値指定、他の指定
等をすることにより、ヒ゛シ゛ュアルに判断可能。
【0053】尚、図3に示すフローチャートでは、検針の結果
は、現実使用給水量として比較手段に入力される。この
現実使用給水量は、比較手段において、設定使用量と比
較演算されて、正常か、異常かに判断される。正常の場
合には、給水が可能であり、給水と表示される。また異
常の場合には、漏水の可能性があり、停止と表示され
る。この停止は連絡手段により所定の修理手段に伝達さ
れる。また緊急の場合には緊急と表示され、連絡手段に
より警報が鳴る。また設定使用量は、人の数、仕事、他
の状況等を考慮して決定される。従って、集合住宅等で
は、人等を基準として、水量が決定される。また受水槽
の水量が決定される。この処置により、水の新鮮度の確
保、有効活用、槽の保守管理の容易化等を図る。更に各
管の口径決定、槽の容積、設備の規模等が決定される。
【0054】
【発明の効果】請求項1の発明は、水道使用量の検針業
務、自動検針により得た現実給水量を演算処理する演算
処理手段と、演算処理手段により現実使用給水量を確定
する確定手段と確定手段により確定された現実使用給
水量と従来の平均的使用量及び/又は目的使用量等の設
定使用量との比較検討をする比較検討手段と、1回の検
針時において検討が必要な屋外施設であって、地盤沈下
等による土中埋設配管の折れや接合離脱、及び、電食に
よる土中埋設配管の直管部や継手部のヒ゜ンホールによる予想
潜在漏水箇所、又は受水槽の給水弁と水位警報の作動・
調整不良によるオーハ゛ーフロー運転施設や、受水槽の排泥弁の
締切・調整不良によるト゛レーン排水運転施設の割出しとい
う漏水チェックする漏水チェック手段と、2回の検針時において
連続で検討が必要な施設があった場合において、技術計
算チェックする技術計算チェック手段と、水道を使用している施
設の属性・情報・外観写真・検査情報・清掃情報・水質
情報・定期点検等をファイリンク゛するファイリンク゛手段とを有す
る、水道使用量の検針値を利用した監視システムであって、
現実使用給水量が設定使用量の許容範囲を逸脱した際
は、現実使用給水量を基に、1回の検針時において検討
が必要な屋外施設の漏水チェックと、2回の検針時において
連続で検討が必要な屋外施設の技術計算チェックすることを
特徴とした水道使用量の検針値を利用した監視システムであ
る。従って、次のような効果がある。
【0055】 平均的使用量と現実使用給水量を比較
検討し、この検針結果を基に、漏水状況の把握、又は受
水槽における貯水量のコントロール等が図れる。 配水本管における配水負荷の軽減、急激な圧力変動
回避、一定圧での水の供給、又はウオーターハンマー又は給水メータ
ーの計量誤差の解消、給水メーターの高寿命化、複数の角度
からの自動演算による“漏水の可能性有りの施設割り出
し”及び“漏水の可能性有りの箇所区分割り出し”機能
により、処理・搬送原価のかかった貴重な漏水回避等が
図れる。 槽内における水の適正な滞留時間の確保のアト゛ハ゛イス
が必要な施設の割り出し作業、衛生的で安心できる水の
供給、過大設計のホ゜ンフ゜の設置回避と施設の割り出しに
より、支払い動力代の低減、等が図れる。 種類毎の実測値に基づく標準値の自動演算、水道事
業体独自の設計標準値での構築が図れる。 漏水チェックが必要な施設数と、技術計算チェックが必要な
施設数との項目別ウイント゛ウの表示と、この表示後、チェックを
入れたい項目をクリックすることにより、その項目でチェックが
必要な施設一覧の表示と、又はチェックを入れたい施設をクリ
ックすることにより、その施設の数値やク゛ラフの表示等の表
示操作ができる。従って、例えば、何千件、何万件の施
設からアットランタ゛ムにチェックを入れる作業の省略、又はより効
率で、かつ簡易に、各種チェック・検討作業等が図れる。
【0056】請求項2の発明は、逸脱した現実使用給水
量を、ハ゜ソコンソフトを利用して演算することで1回の検針
時において検討が必要な屋外施設の漏水チェックと、2回の
検針時において連続で検討が必要な屋外施設の技術計算
チェックすることを特徴とした水道使用量の検針値を利用し
た監視システムである。従って、逸脱した現実使用給水量
を、ハ゜ソコンソフトを利用して演算することで、請求項1の発
明を達成できる。
【0057】請求項3の発明は、水道使用量が、設定使用
量の許容範囲を逸脱しているか否かを、ハ゜ソコン立上げ時
での自動チェック機能を持ったハ゜ソコンソフトを利用して演算する
水道使用量の検針値を利用した監視システムである。従っ
て、設定使用量の許容範囲を逸脱しているか否かを、ハ゜
ソコンソフトを利用して演算して、請求項1の発明を達成でき
る。
【0058】
【0059】
【0060】
【0061】
【図面の簡単な説明】
【図1】受水槽と高架水槽とを設けた一般的な導水給水
方式の模式図である。
【図2】受水槽と圧力水槽とを設けた一般的な加圧送水
方式の模式図である。
【図3】制御部の一例を示すフローチャート図である。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年3月16日(2001.3.1
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 水道使用量の検針値を利用した監
視システム、設備点検システム
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水道使用量の検針値を
利用した監視システム、設備点検システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、官公庁や集合住宅や事務所ヒ゛ル等
を新築する際には、建築設備設計技術者が建設大臣官房
官庁営繕部監修の『建築設備設計基準・同要領』等に準
じて各種計算をして、給水引込管、給水メーター及び給水弁
(ホ゛ールタッフ゜又は定水位弁)等の口径、又は受水槽及び高
架水槽の有効容量、揚水ホ゜ンフ゜の容量等を決定し、設計
・施工している。この設計・施工作業は、通常、『建築
設備設計基準・同要領』に記されている各々の設計標準
値を基に“予想給水量”(設定使用量とする)を算出し、
その設定使用量からその施設に必要な給水引込管、給水
メーター及び給水弁等の口径や受水槽及び高架水槽の有効容
量や揚水ホ゜ンフ゜の容量等を決定していた。言い換えれ
ば、施設竣工後に設計値(給水引込管、給水メーター及び給
水弁等の口径、又は受水槽及び高架水槽の有効容量等)
が妥当であったか否かの検討も無く、しかも衛生上問題
が無いかをチェックすることも無く、換言すると、このよう
な事柄のチェック業務をする機関・体制も無いのが現実であ
る。
【0003】また従来から水道事業体は、各施設の水道
使用量の検針業務(大半の水道事業体では、2ヶ月に1回
の検針業務)により、設計標準値を基とした“予想給水
量”ではなく検針業務からの“現実の使用給水量”(現
実使用給水量とする)を獲得していた。しかしそれは、
水道使用量からその量に基づく使用料金を徴収するため
の手段としてのみ現実使用給水量を獲得していたのであ
る。但し、一部の水道事業体においては、水道使用量の
検針者が検針値をハンテ゛ィーターミナルに入力した際、前回の検
針値と比較し大幅にその値が増加している場合、その状
況が把握でき、後程、施設使用者に、その旨、例えば、
“漏水の可能性有り”と伝達するシステムである。
【0004】云いかえれば、検針業務で得た現実使用給
水量を基としての漏水チェックが必要な施設や、技術計算チェ
ックが必要な施設を、ハ゜ソコン立上げ時での自動チェック機能を
持ったハ゜ソコンソフトは、見聞されていない。
【0005】尚、本発明の検針業務、又は自動検針に関
する文献としては、実用新案登録第3021538号の水道メータ
ー用無線検針装置がある。その内容は、水道メータのセンサか
ら出力されるハ゜ルス信号を計数し、水道の使用量に換算し
てメモリに記憶する無線ユニットと、一定期間毎に同期信号及
びアト゛レスを含む検針命令を無線ユニットに送信する固定無線
機とで構成し、前記無線ユニットは、通常、受信機のみが1.
5秒毎に間欠作動するスリーフ゜モート゛となっており、前記固定
無線機からのキャリア信号を検出したときにアト゛レスの待機モート
゛となってアト゛レスの一致判定を行う。アト゛レスが一致した場
合は、メモリに記憶している検針テ゛ータを固定無線機に送信
し、この固定無線機は、受信した検針テ゛ータを検針センターに
転送し、この検針センターは、検針テ゛ータを通信ユニットで受信
し、コンヒ゜ュータで処理する構成であり、無線通信による遠
隔検針を可能とし、ケーフ゛ルの敷設工事やケーフ゛ルのメンテナンスを
不要とし、費用の低減及び検針業務の飛躍的な改善を計
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記文献は、水道メーター
の検針業務を無線を利用して遠隔操作することで、従来
の難検針に基づく種々のトラフ゛ルを解消すること、検針事
業の簡略化、容易化等を図る。しかし、従来の平均的使
用量と現実使用給水量を比較検討し、この検針結果を基
に、漏水状況の把握、又は受水槽における貯水量のコントロ
ール等を図ることは困難である。
【0007】また前記文献及び従来技術では、給水弁等
の口径見直しが不可能であり、例えば、配水本管におけ
る配水負荷の拡大、急激な圧力変動が発生し、安定した
圧力での水の供給が行なえないこと、又は給水引込管及
び給水メーターの口径見直しが不可能であり、例えば、ウオータ
ーハンマー又は給水メーターの計量誤差の発生、給水メーターの寿命
の低下に繋がること、等の課題が考えられる。更に前記
文献及び従来技術では、複数の角度からの自動演算によ
る“漏水の可能性有りの施設割り出し” 及び“漏水の
可能性有りの箇所区分割り出し”機能により、処理・搬
送原価のかかった貴重な『水の漏水』を早期に発見でき
ない課題がある。
【0008】更に前記文献及び従来技術では、受水槽及
び高架水槽の有効容量の見直しが不可能であり、例え
ば、受水槽内における水の適正な滞留時間の確保のアト゛ハ
゛イスが必要な施設の割り出し作業、又は衛生的で安心で
きる水の供給が困難視されること、等の課題がある。ま
た揚水ホ゜ンフ゜の容量の見直しが不可能であり、例えば、
過大設計のホ゜ンフ゜を設置した施設の割り出しにより、支
払い動力代の低減が困難視されること、等の課題があ
る。
【0009】また前記文献及び従来技術では、施設竣工
後の設計値の見直し作業が困難であり、例えば、施設種
類毎の実測値に基づく標準値の自動演算、水道事業体独
自の設計標準値の構築はできない問題がある。
【0010】更に前記文献及び従来技術では、ハ゜ソコン立
上げ時に、次のような表示操作は不可能である。例え
ば、漏水チェックが必要な施設数と、技術計算チェックが必要な
施設数との項目別ウイント゛ウの表示と、この表示後、チェックを
入れたい項目をクリックすることにより、その項目でチェックが
必要な施設一覧の表示と、又はチェックを入れたい施設をクリ
ックすることにより、その施設の数値やク゛ラフの表示等の表
示操作である。従って、例えば、何千件、何万件の施設
からアットランタ゛ムにチェックを入れる作業の省略、又はより効率
で、かつ簡易に、各種チェック・検討作業に入れないこと、
等の課題がある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、次の
項目を達成する。平均的使用量と現実使用給水量を比
較検討し、この検針結果を基に、漏水状況の把握、又は
受水槽における貯水量のコントロール等を図る。配水本管に
おける配水負荷の軽減、急激な圧力変動回避、一定圧で
の水の供給、又はウオーターハンマー又は給水メーターの計量誤差の
解消、給水メーターの高寿命化、複数の角度からの自動演算
による“漏水の可能性有りの施設割り出し”及び“漏水
の可能性有りの箇所区分割り出し”機能により、処理・
搬送原価のかかった貴重な水の漏水回避(漏水回避とす
る)等を図る。受水槽内における水の適正な滞留時間
の確保のアト゛ハ゛イスが必要な施設の割り出し作業、衛生的
で安心できる水の供給、過大設計のホ゜ンフ゜の設置回避と
施設の割り出しにより、支払い動力代の低減、等を図
る。施設種類毎の実測値に基づく標準値の自動演算、
水道事業体独自の設計標準値での構築を図る。漏水チェ
ックが必要な施設数と、技術計算チェックが必要な施設数との
項目別ウイント゛ウの表示と、この表示後、チェックを入れたい項
目をクリックすることにより、その項目でチェックが必要な施設
一覧の表示と、又はチェックを入れたい施設をクリックすること
により、その施設の数値やク゛ラフの表示等の操作ができ
る。従って、例えば、何千件、何万件の施設からアットランタ
゛ムにチェックを入れる作業の省略、又はより効率で、かつ簡
易に、各種チェック・検討作業等を図る。
【0012】請求項1は、水道使用量の検針業務、自動
検針により得た現実給水量を演算処理する演算処理手段
と、演算処理手段により現実使用給水量を確定する確定
手段と確定手段により確定された現実使用給水量と従
来の平均的使用量及び/又は目的使用量等の設定使用量
との比較検討をする比較検討手段と、1回の検針時にお
いて検討が必要な屋外施設であって、地盤沈下等による
土中埋設配管の折れや接合離脱、及び、電食による土中
埋設配管の直管部や継手部のヒ゜ンホールによる予想潜在漏水
箇所、又は受水槽の給水弁と水位警報の作動・調整不良
によるオーハ゛ーフロー運転施設や、受水槽の排泥弁の締切・調
整不良によるト゛レーン排水運転施設の割出しという漏水チェッ
クする漏水チェック手段と、2回の検針時において連続で検討
が必要な施設があった場合において、技術計算チェックする
技術計算チェック手段と、水道を使用している施設の属性・
情報・外観写真・検査情報・清掃情報・水質情報・定期
点検等をファイリンク゛するファイリンク゛手段とを有する、水道使用
量の検針値を利用した監視システムであって、当該現実使用
給水量が前記設定使用量の許容範囲を逸脱した際は、こ
の現実使用給水量を基に、1回の検針時において検討が
必要な屋外施設の漏水チェックと、2回の検針時において連
続で検討が必要な屋外施設の技術計算チェックすることを特
徴とした水道使用量の検針値を利用した監視システムであ
る。
【0013】請求項2の発明は、逸脱した現実使用給水
量を、ハ゜ソコンソフトを利用して演算することで、請求項1の
発明を達成することを意図する。
【0014】請求項2は、逸脱した現実使用給水量を、
゜ソコンソフトを利用して演算することで1回の検針時におい
て検討が必要な屋外施設の漏水チェックと、2回の検針時に
おいて連続で検討が必要な屋外施設の技術計算チェックする
ことを特徴とした水道使用量の検針値を利用した監視シス
テムである。
【0015】請求項3の発明は、設定使用量の許容範囲
を逸脱しているか否かを、ハ゜ソコンソフトを利用して演算し
て、請求項1の発明を達成することを意図する。
【0016】請求項3は、水道使用量が、設定使用量の
許容範囲を逸脱しているか否かを、ハ゜ソコン立上げ時での
自動チェック機能を持ったハ゜ソコンソフトを利用して演算する水道
使用量の検針値を利用した監視システムである。
【0017】請求項4の発明は、次の項目を達成する。
配水本管における配水負荷の軽減、急激な圧力変動回
避、一定圧での水の供給、又はウオーターハンマー又は給水メーター
の計量誤差の解消、給水メーターの高寿命化、複数の角度か
らの自動演算による“漏水の可能性有りの施設割り出
し” 及び“漏水の可能性有りの箇所区分割り出し”機
能により、処理・搬送原価のかかった貴重な水の漏水回
避等を図る。受水槽内における水の適正な滞留時間の
確保のアト゛ハ゛イスが必要な施設の割り出し作業、衛生的で
安心できる水の供給、過大設計のホ゜ンフ゜の設置回避と施
設の割り出しにより、支払い動力代の低減、等を図る。
漏水チェックが必要な施設数と、技術計算チェックが必要な施
設数との項目別ウイント゛ウの表示と、この表示後、チェックを入
れたい項目をクリックすることにより、その項目でチェックが必
要な施設一覧の表示と、又はチェックを入れたい施設をクリック
することにより、その施設の数値やク゛ラフの表示等の操作
ができる。従って、例えば、何千件、何万件の施設から
アットランタ゛ムにチェックを入れる作業の省略、又はより効率的
で、かつ簡易に、各種チェック・検討作業等を図る。
【0018】請求項4は、水道使用量の検針業務、自動
検針により得た現実給水量を演算処理する演算処理手段
と、演算処理手段により現実使用給水量を確定する確定
手段と、この現実使用給水量に適する最適な給水引込管
や給水メーター及び給水弁等の口径や、受水槽及び高架水槽
の有効容量や揚水ホ゜ンフ゜の容量等を自動演算する自動計
算手段と、前記現実使用給水量に給水引込管や給水メーター
及び給水弁等の口径や、受水槽及び高架水槽の有効容量
や揚水ホ゜ンフ゜の容量等が適性か否かをチェックするチェック手段
と、給水引込管や給水メーター及び給水弁等の口径や、受水
槽及び高架水槽の有効容量や揚水ホ゜ンフ゜の容量等を検討
又は設定する設定手段とで構成された水道使用量の検針
値を利用した設備点検システムである。
【0019】請求項5の発明は、逸脱した現実使用給水
及び設定使用量の許容範囲を逸脱しているか否かを、
ハ゜ソコンソフトを利用して演算することで、請求項4の発明を
達成することを意図する。
【0020】請求項5は、現実使用給水量の演算処理
び、給水引込管や給水メーター及び給水弁等の口径や、受水
槽及び高架水槽の有効容量や揚水ホ゜ンフ゜の容量等の自動
演算、チェック、検討又は設定を、ハ゜ソコンソフトを利用して演算
する水道使用量の検針値を利用した設備点検システムであ
る。
【0021】
【0022】
【0023】
【発明の実施の形態】以上、ハ゜ソコン立上げ時に漏水チェック
が必要な施設数と、技術計算チェックが必要な施設数との項
目別ウイント゛ウに表示される。従って、チェックを入れたい項目
をクリックすると、その項目でチェックが必要な施設一覧が表示
されるので、続いて、チェックを入れたい施設をクリックする。
その後、施設の数値やク゛ラフが表示される構成である。従
って、何千件、何万件の施設からアットランタ゛ムにチェックを入れ
るのではなく、極めて効率よく、しかも各種チェック・検討
作業に入れる。以下、ウイント゛ウへの表示の一例を示す。
【0024】●漏水チェックにおいては、1回の検針時にお
いて『要 検討』になった施設を抽出する。
【表1】
【0025】また上限値 超%の大きい順 & 前回超過
値%の大きい順に表示する。
【表2】
【0026】更に親子差の%の大きい順 & 前回誤差%
の大きい順に表示する。
【表3】
【0027】また前回現実使用給水量との差の大きい順
& 前回誤差値の大きい順に表示する。
【表4】
【0028】●技術計算チェックにおいては、2回の検針時
において連続『要 検討』になった施設を抽出する。
【表5】
【0029】また現状口径の太い順 & 計算値の細い順
& 前回計算値の細い順に表示する。
【表6】
【0030】更に現状口径の太い順 & 計算値の細い順
& 前回計算値の細い順に表示する。
【表7】
【0031】また計算値nの小さい順 & 前回計算値nの
小さい順 & 現状容量の大きい順に表示する。
【表8】
【0032】また現状容量の大きい順 & 計算容量の小
さい順 & 前回計算容量の小さい順に表示する。
【表9】
【0033】以上、漏水チェック機能においては、漏水して
いる確率の高い施設順に一覧表示することで、より効果
的なコンヒ゜ュータによる漏水施設の発見が可能であり、しか
も技術計算チェック機能においては、経費面でのより効果的
な施設順に、又はより多くの給水使用者が利用する施設
順にコンヒ゜ュータにて技術計算した『要 検討』施設を抽出・
一覧表示して、極めて効果的な住民へのアト゛ハ゛イス・情報
公開、各種サーヒ゛スが可能となる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の一実施例を説明する。
【0035】: 漏水チェックの一例を説明する。 a)標準水量からの漏水チェック ・集合住宅における一人一日当たりの平均給水量Q L/
人・日を算出し、漏水等の危険想定建物を抽出し、検討
する。ア ) 設定使用量より、一般住戸とワンルームの戸数より月々
の給水戸数を算出する(設定使用量より自動算出するに
は、料金システムの水栓番号に枝番等で一般住戸とワンルームの
区別を付けておく必要がある。)イ ) 月々の現実使用給水量の和より、一人一日当たりの
平均給水量を算出する。ウ ) マスターテーフ゛ル: 一般住戸は250 L/人・日、 3.5人/戸に、ワンルームは350
L/人・日、 1.5人/戸と想定数値を入力する。検討の下
限・上限係数として0.75と1.25を入力する。 一般住戸=N戸とワンルーム=n戸とが共存する場合、共存集
合住宅の一人一日当たりの想定平均給水量=QNnは、 QNn=(N×3.5×250+n×1.5×350)÷(N×3.5+n×
1.5)エ ) 経験則で算出した一人一日当たりの平均給水量の数
値が、一般住戸は250、ワンルームは350、一般住戸=N戸とワン
ルーム=n戸との共存集合住宅はQNnの数値に再検討の下限
・上限係数0.75と1.25を乗じた範囲に入っているか否か
をチェックする。オ ) 再検討の下限・上限を超えた場合、『要 再検討』を
表示する。また、下限・上限値の範囲内の場合は、『正
常』と表示する。カ ) 下限・上限を超える要因としては、下限超え→住戸
の用途変更(例:事務所等)、上限超え→漏水等が考え
られる。漏水が考えられる場合、チェックテ゛シ゛ットを利用す
る。キ ) 下限・上限を超える要因が判明していて、再検討の
必要がない場合、チェックホ゛ックスを利用する。
【0036】b)親子メーターの現実使用給水量からの漏水
チェック ・親メーターが設置されている集合住宅や貸事務所ヒ゛ル等に
おいて、親メーターの現実使用給水量と子メーターの現実使用給
水量(各戸メーターの現実使用給水量の和)とを比較し、漏
水等の危険想定建物を抽出し、検討する。ア ) 設定使用量より、親メーターの現実使用給水量と子メーター
の現実使用給水量(各戸メーターの現実使用給水量の和)と
の『差』を算出する。イ ) マスターテーフ゛ル:『要 再検討』を表示させる『差』を
±5.0%とする。ウ ) 『差』が±5.0%を超えた場合、『要 再検討』を表
示する。また、下限・上限値の範囲内の場合は、『正
常』と表示する。エ ) 下限・上限を超える要因としては、下限→親メーターの
誤差等、上限→漏水又は親メーターの誤差等を確認する。オ ) 下限・上限を超える要因が判明していて、再検討の
必要がない場合、チェックホ゛ックスを利用する。
【0037】c)現実使用給水量の急増からの漏水チェック ・官公庁や集合住宅や貸事務所ヒ゛ル等において、親メーター
の現実使用給水量や各戸の子メーターの現実使用給水量が急
増した漏水等の危険想定建物を抽出し、検討する。ア ) マスターテーフ゛ル:『要 再検討』を表示させる前回現実
使用給水量との『増加差』を+10.0%とする。イ ) 最新の現実使用給水量が前回現実使用給水量と比較
し、+10.0%を超えた場合、『要 再検討』を表示す
る。また、+10.0%以下の場合は、『正常』と表示す
る。ウ ) 集合住宅や貸事務所ヒ゛ル等の子メーターの現実使用給水
量において1戸でも急増した住戸等が存在した場合、そ
の集合住宅や貸事務所ビル等の現実使用給水量漏水チェック
項目欄に『要 再検討』を表示する。また、全ての住戸
等において+10.0%以下の場合は、『正常』と表示す
る。エ ) +10.0%を超える要因が判明していて、再検討の必
要がない場合、チェックホ゛ックスを利用する。
【0038】d)現実使用給水量からの給水引込管口径
やメーター口径チェック ・官公庁や集合住宅や貸事務所ヒ゛ル等において、親メーター
の現実使用給水量や子メーターの総現実使用給水量(各戸メー
ターの現実使用給水量の和)が、給水引込管やメーターの最大
許容流量を超えていないかをチェックする。ア ) マスターテーフ゛ル:本システム又は料金システムのマスターに追加 ・建物種類の分類及びその1日当たりの使用時間数 1.集合住宅(私)……15H、2.集合住宅(公)……15H 3.官公署……9H、4.事務所……9H、5.店舗……12H 6.学校……8H、7.病院……16H、8.旅館(ホテル)……1
0H 9.工場……12H、10.寄宿舎……10H、11.興行場……1
0H 12.公衆浴場……12H、13.その他……12H 給水管の管種及び口径別の最大許容流量(管内流速2.
0m/secにおける流量)メーター の種類及び口径別の最大許容流量イ ) 現実使用給水量より時間平均給水量を算出し、給水
管の管種及び口径別の最大許容流量やメーターの種類及び口
径別の最大許容流量と比較し、各許容流量より大きい場
合、『要 再検討』を表示する。また、範囲内の場合
は、『正常』と表示する。ウ ) 該当要因が判明していて、再検討の必要がない場
合、チェックホ゛ックスを利用する。
【0039】e)現実使用給水量からの給水弁(BT又は
FM)口径チェック ・官公庁や集合住宅や貸事務所ヒ゛ル等において、親メーター
の現実使用給水量や子メーターの総現実使用給水量(各戸メー
ターの現実使用給水量の和)より、給水弁の口径が適性か
否かをチェックする。ア ) マスターテーフ゛ル:給水弁の口径別の最大許容流量(0.5
又は1.0Kg/cm2の時)イ ) 現実使用給水量より時間平均給水量を算出し、給水
弁の口径別の最大許容流量と比較し、適応範囲より最適
給水弁口径を割り出し、マスターテーフ゛ルの給水弁最大許容量
を超える場合『要 再検討』を表示する。また、範囲内
の場合は、『正常』と表示する。ウ ) 該当要因が判明していて、再検討の必要がない場
合、チェックホ゛ックスを利用する。
【0040】f)現実使用給水量からの受水槽容量チェック ・官公庁や集合住宅や貸事務所ヒ゛ル等において、親メーター
の現実使用給水量や子メーターの総現実使用給水量(各戸メー
ターの現実使用給水量の和)より、受水槽の容量が適性か
否かをチェックする。ア ) マスターテーフ゛ル:受水槽内の水の許容回転数n〔回/d〕
0.8≦n≦3.5 受水槽内の水の適性回転数n〔回/d〕 n=2.0イ ) 受水槽有効容量VL〔m3〕と1日平均給水量Qd〔m3/
d〕より、受水槽内の水の回転数n〔回/d〕を算出し表示
する。許容範囲外の場合はその数値nを強調表示し、
『要 再検討』を表示する。範囲内の場合は、『正常』
と表示する。ウ ) 適性容量を適性回転数より算出し表示する。許容範
囲外の場合はその適性容量を強調表示する。エ ) 該当要因が判明していて、再検討の必要がない場
合、チェックホ゛ックスを利用する。
【0041】
【表10】
【0042】g)現実使用給水量からの揚水ホ゜ンフ゜容量チ
ェック ・官公庁や集合住宅や貸事務所ヒ゛ル等において、親メーター
の現実使用給水量や子メーターの総現実使用給水量(各戸メー
ターの現実使用給水量の和)より、揚水ホ゜ンフ゜の容量が適
性か否かをチェックする。(ホ゜ンフ゜容量が『大』だと不用な
電気代を払うこととなり、また、ホ゜ンフ゜容量が『小』だ
と高架水槽からの出水量に入水量が追いつかず、高架水
槽での渇水警報が頻繁に鳴響く可能性が『大』とな
る。)ア ) マスターテーフ゛ル: 時間最大使用係数K=2.0ホ゜ンフ゜ の算出容量からの許容範囲 0.8 Qpw≦Qp≦1.5
Qpw 高架水槽を満たすに必要な許容時間範囲(min) 15
≦T≦30イ ) 1日平均給水量Qd〔m3/d〕より、時間平均給水量Qh
〔m3/H〕を算出し、その値に時間最大使用係数K=2.0を
乗じ時間最大給水量Qhmax〔m3/H〕を算出する。 適性ホ゜ンフ゜容量:Qpw〔L/min〕=Qhmax〔m3/H〕×1,000÷60 設置されているホ゜ンフ゜容量:Qp〔L/min〕 0.8Qpw≦Qp≦1.5Qpw……(1) 高架水槽有効容量:VH〔m3〕(15×Qp)÷1,000≦VH≦(30×Qp)÷1,000……(2) (15×Qpw)÷1,000≦VH≦(30×Qpw)÷1,000……(3) ウ ) 式(1)(2)(3)の全てを満足しない場合にのみ『要
再検討』を表示する。また、式(1)(2)(3)の1個でも満足
した場合は、『正常』と表示する。エ ) 該当要因が判明していて、再検討の必要がない場
合、チェックホ゛ックスを利用する。
【0043】1)検針形態別の活用を説明する。 :検針より計測された現実使用給水量を基にした利用。
【表11】
【0044】:《予想潜在漏水箇所》 1.給水装置部(給水分岐部〜メーター迄)……図1、図2の1 本システムではメーター検針値を活用し演算するため、メーター以前
の配管部での予想潜在漏水箇所の割出しは不可能。 2.メーター〜給水弁(BT、定水位弁)迄〔特に土中埋設配
管部〕……図1、図2の2 地盤沈下等による土中埋設配管(特に継手部)の折れや
接合離脱、及び電食による土中埋設配管の直管部や継手
部のヒ゜ンホールによる予想潜在漏水箇所の割出しに活用。 3.受水槽及びその廻りの配管・弁栓部;T1……図1、図
2の3 受水槽の給水弁と水位警報の作動・調整不良によるオーハ゛
ーフロー運転施設や、受水槽の排泥弁の締切・調整不良によ
るト゛レーン排水運転施設の割出しに活用。 4.受水槽ホ゜ンフ゜吸込口〜ホ゜ンフ゜(揚水ホ゜ンフ゜、加圧給水ホ゜
ンフ゜)迄〔特に土中埋設配管部〕……図1、図2の4 地盤沈下等による土中埋設配管(特に継手部)の折れや
接合離脱、及び、電食による土中埋設配管の直管部や継
手部のヒ゜ンホールによる予想潜在漏水箇所の割出しに活用。 5.揚水ホ゜ンフ゜又は加圧給水ホ゜ンフ゜及びその廻りの配管・
弁栓部;P……図1、図2の5 6.ホ゜ンフ゜(揚水ホ゜ンフ゜、加圧給水ホ゜ンフ゜)〜高架水槽への
揚水管又は各子メーターへの加圧給水管〔特に土中埋設配管
部〕……図1、図2の6 地盤沈下等による土中埋設配管(特に継手部)の折れや
接合離脱、及び、電食による土中埋設配管の直管部や継
手部のヒ゜ンホールによる予想潜在漏水箇所の割出しに活用。 7.高架水槽及びその廻りの配管・弁栓部;T2……図1の
7 高架水槽の水位警報の作動・調整不良によるオーハ゛ーフロー運
転施設や、高架水槽の排泥弁の締切・調整不良によるト゛
レーン排水運転施設の割出しに活用。
【0045】2)各種演算結果の表現例 a) 標準水量からの漏水チェック ・子メーターまで検針している場合は子メーター現実使用給水量
の集計を使い、その一般とワンルームの各戸数も自動集計す
るが、親メーターのみの検針の場合は親メーター現実使用給水量
を使い、その一般とワンルームの各戸数は検査時更新値を使
用する。 ・ホ゛タン選択により、6回の設定の内、一度でも許容範囲
を超えた集合住宅、又は、最新設定月のテ゛ータが許容範囲
を超えた集合住宅を一覧表として抽出表示する。親子メー
ター有りの施設では、親メーター値及び子メーター集計値でのチェック
が可能とする。但しこの際、対処済施設は表示されな
い。 ・抽出結果の目的集合住宅の1行をクリックすることによ
り、見易い一覧表と折線ク゛ラフを同時に表示する。 ・一覧表の各住戸の内、下記c)現実使用給水量の急増
からの漏水チェックに該当する住戸(例えば103号)は強調
表示され(但し、この際には、対処済住戸は表示されな
い。)、その行をクリックすることにより、そのク゛ラフを表示
する。
【0046】
【表12】 ※)計算値が異常に大となるのは、各戸メーター以降での埋
設管等における漏水の可能性が大である。
【0047】b)親子メーターの現実使用給水量からの漏水
チェック ・子メーターまで検針している施設にのみ使用できる。 ・子メーターまで検針している場合は子メーター現実使用給水量
の集計を使い、その一般とワンルームの各戸数も自動集計す
るが、親メーターのみの検針の場合は親メーター現実使用給水量
を使い、その一般とワンルームの各戸数は検査時更新値を使
用する。 ・ホ゛タン選択により、6回の設定の内、一度でも許容範囲
を超えた集合住宅、又は最新設定月のテ゛ータが許容範囲を
超えた集合住宅を一覧表として抽出表示する。親子メーター
有りの施設では、親メーター値及び子メーター集計値でのチェックが
可能とする。但しこの際、対処済施設は表示されない。 ・抽出結果の目的集合住宅等の1行をクリックすることによ
り、見易い一覧表と折線ク゛ラフを同時表示する。 ・一覧表の各住戸の内、下記c)現実使用給水量の急増
からの漏水チェックに該当する住戸(例えば103号)は強制
表示され、(但しこの際、対処済住戸は表示されな
い。)その行をクリックすることにより、そのク゛ラフを表示す
る。
【0048】
【表13】 ※)親子差(親−子)が異常に大となるのは、親メーターか
ら子メーターまでの埋設管等における漏水の可能性が大であ
る。
【0049】c)現実使用給水量の急増からの漏水チェック ・専用メーター又は親メーターを有する施設と、子メーター(各戸メー
ター)を有する施設とに大別する。 ・大別ホ゛タンで専用メーター又は親メーターを有する施設をクリックし
た場合、ホ゛タン選択により、6回の設定の内、一度でも許
容範囲を超えた施設等、又は最新設定月のテ゛ータが許容範
囲を超えた施設等を一覧表として抽出表示する。但しこ
の際、対処済施設は表示されない。 ・大別ホ゛タンで子メーター(各戸メーター)を有する集合住宅等の
施設をクリックした場合、ホ゛タン選択により、6回の設定の
内、一度でも許容範囲を超えた住戸等、又は最新設定月
のテ゛ータが許容範囲を超えた住戸等を1戸でも有する集合
住宅等の施設一覧表を抽出表示する。但し、この際に
は、対処済施設は表示されない。 ・抽出結果における目的集合住宅等の施設の1行をクリック
することにより、見易い一覧表(許容範囲を超えた住戸
等の一覧)を表示する。 ・許容範囲を超えた住戸等の一覧より目的の1行(住
戸)をクリックすることにより、見易い一覧表と折線ク゛ラフを
同時表示する。 ・一覧表の各住戸の内、上記a)標準水量からの漏水チェ
ックに該当する住戸(例えば102号)を強調表示させ、
(但しこの際、対処済住戸は表示されない。)その行を
クリックすることにより、そのク゛ラフを表示する。
【0050】
【表14】 ※)子メーターが上限値を超え異常に大となるのは、子メーター
以降での埋設管等における漏水の可能性が大である。 ※)親メーターが異常に大となるのは、親メーター以降で子メーター
までの埋設管等における漏水の可能性が大である。
【0051】3)他の活用方法を考えれば次のような構
成が考えられる。 a)ファイリンク゛機能 ・施設(集合住宅、事務所ヒ゛ル等)毎の施設属性に、相
談・苦情情報や施設外観写真をテ゛シ゛タル化し、リンクして一
元管理する。(新規検査員の場所確認のため) ・施設(集合住宅、事務所ヒ゛ル等)毎の検査属性に、清
掃や外観検査や水質検査や定期点検等に関する保存記録
や現場写真等をテ゛シ゛タル化し、リンクして一元管理する。
【0052】b)マッヒ゜ンク゛機能 ・地理情報管理システム(マッヒ゜ンク゛システム:GIS)として本『受
水槽水道管理システム』を構築すれば、従来のOAシステムと異な
り、各種利点が新たに生じる。即ち、住宅地図による施
設の場所の確認作業が不要となる。ア ) 範囲指定により条件抽出された施設は、即座に対象
建物や受水槽を強調表示される。イ ) 指定範囲毎の数値を色別指定、数値指定、他の指定
等をすることにより、ヒ゛シ゛ュアルに判断可能。
【0053】尚、図3に示すフローチャートでは、検針の結果
は、現実使用給水量として比較手段に入力される。この
現実使用給水量は、比較手段において、設定使用量と比
較演算されて、正常か、異常かに判断される。正常の場
合には、給水が可能であり、給水と表示される。また異
常の場合には、漏水の可能性があり、停止と表示され
る。この停止は連絡手段により所定の修理手段に伝達さ
れる。また緊急の場合には緊急と表示され、連絡手段に
より警報が鳴る。また設定使用量は、人の数、仕事、他
の状況等を考慮して決定される。従って、集合住宅等で
は、人等を基準として、水量が決定される。また受水槽
の水量が決定される。この処置により、水の新鮮度の確
保、有効活用、槽の保守管理の容易化等を図る。更に各
管の口径決定、槽の容積、設備の規模等が決定される。
【0054】
【発明の効果】請求項1の発明は、水道使用量の検針業
務、自動検針により得た現実給水量を演算処理する演算
処理手段と、演算処理手段により現実使用給水量を確定
する確定手段と確定手段により確定された現実使用給
水量と従来の平均的使用量及び/又は目的使用量等の設
定使用量との比較検討をする比較検討手段と、1回の検
針時において検討が必要な屋外施設であって、地盤沈下
等による土中埋設配管の折れや接合離脱、及び、電食に
よる土中埋設配管の直管部や継手部のヒ゜ンホールによる予想
潜在漏水箇所、又は受水槽の給水弁と水位警報の作動・
調整不良によるオーハ゛ーフロー運転施設や、受水槽の排泥弁の
締切・調整不良によるト゛レーン排水運転施設の割出しとい
う漏水チェックする漏水チェック手段と、2回の検針時において
連続で検討が必要な施設があった場合において、技術計
算チェックする技術計算チェック手段と、水道を使用している施
設の属性・情報・外観写真・検査情報・清掃情報・水質
情報・定期点検等をファイリンク゛するファイリンク゛手段とを有す
る、水道使用量の検針値を利用した監視システムであって、
現実使用給水量が設定使用量の許容範囲を逸脱した際
は、現実使用給水量を基に、1回の検針時において検討
が必要な屋外施設の漏水チェックと、2回の検針時において
連続で検討が必要な屋外施設の技術計算チェックすることを
特徴とした水道使用量の検針値を利用した監視システムであ
る。従って、次のような効果がある。
【0055】 平均的使用量と現実使用給水量を比較
検討し、この検針結果を基に、漏水状況の把握、又は受
水槽における貯水量のコントロール等が図れる。 配水本管における配水負荷の軽減、急激な圧力変動
回避、一定圧での水の供給、又はウオーターハンマー又は給水メータ
ーの計量誤差の解消、給水メーターの高寿命化、複数の角度
からの自動演算による“漏水の可能性有りの施設割り出
し”及び“漏水の可能性有りの箇所区分割り出し”機能
により、処理・搬送原価のかかった貴重な漏水回避等が
図れる。 槽内における水の適正な滞留時間の確保のアト゛ハ゛イス
が必要な施設の割り出し作業、衛生的で安心できる水の
供給、過大設計のホ゜ンフ゜の設置回避と施設の割り出しに
より、支払い動力代の低減、等が図れる。 種類毎の実測値に基づく標準値の自動演算、水道事
業体独自の設計標準値での構築が図れる。 漏水チェックが必要な施設数と、技術計算チェックが必要な
施設数との項目別ウイント゛ウの表示と、この表示後、チェックを
入れたい項目をクリックすることにより、その項目でチェックが
必要な施設一覧の表示と、又はチェックを入れたい施設をクリ
ックすることにより、その施設の数値やク゛ラフの表示等の表
示操作ができる。従って、例えば、何千件、何万件の施
設からアットランタ゛ムにチェックを入れる作業の省略、又はより効
率で、かつ簡易に、各種チェック・検討作業等が図れる。
【0056】請求項2の発明は、逸脱した現実使用給水
量を、ハ゜ソコンソフトを利用して演算することで1回の検針
時において検討が必要な屋外施設の漏水チェックと、2回の
検針時において連続で検討が必要な屋外施設の技術計算
チェックすることを特徴とした水道使用量の検針値を利用し
た監視システムである。従って、逸脱した現実使用給水量
を、ハ゜ソコンソフトを利用して演算することで、請求項1の発
明を達成できる。
【0057】請求項3の発明は、水道使用量が、設定使用
量の許容範囲を逸脱しているか否かを、ハ゜ソコン立上げ時
での自動チェック機能を持ったハ゜ソコンソフトを利用して演算する
水道使用量の検針値を利用した監視システムである。従っ
て、設定使用量の許容範囲を逸脱しているか否かを、ハ゜
ソコンソフトを利用して演算して、請求項1の発明を達成でき
る。
【0058】請求項4の発明は、水道使用量の検針業
務、自動検針により得た現実給水量を演算処理する演算
処理手段と、演算処理手段により現実使用給水量を確定
する確定手段と、この現実使用給水量に適する最適な給
水引込管や給水メーター及び給水弁等の口径や、受水槽及び
高架水槽の有効容量や揚水ホ゜ンフ゜の容量等を自動演算す
る自動計算手段と、前記現実使用給水量に給水引込管や
給水メーター及び給水弁等の口径や、受水槽及び高架水槽の
有効容量や揚水ホ゜ンフ゜の容量等が適性か否かをチェックするチ
ェック手段と、給水引込管や給水メーター及び給水弁等の口径
や、受水槽及び高架水槽の有効容量や揚水ホ゜ンフ゜の容量
等を検討又は設定する設定手段とで構成された水道使用
量の検針値を利用した設備点検システムである。従って、次
のような効果がある。
【0059】 配水本管における配水負荷の軽減、急
激な圧力変動回避、一定圧での水の供給、又はウオーターハンマ
ー又は給水メーターの計量誤差の解消、給水メーターの高寿命
化、複数の角度からの自動演算による“漏水の可能性有
りの施設割り出し” 及び“漏水の可能性有りの箇所区
分割り出し”機能により、処理・搬送原価のかかった貴
重な漏水回避等が図れる。 水槽内における水の適正な滞留時間の確保のアト゛ハ゛イ
スが必要な施設の割り出し作業、衛生的で安心できる水
の供給、過大設計のホ゜ンフ゜の設置回避と施設の割り出し
により、支払い動力代の低減、等が図れる。 漏水チェックが必要な施設数と、技術計算チェックが必要な
施設数との項目別ウイント゛ウの表示と、この表示後、チェックを
入れたい項目をクリックすることにより、その項目でチェックが
必要な施設一覧の表示と、又はチェックを入れたい施設をクリ
ックすることにより、その施設の数値やク゛ラフの表示等の表
示操作ができる。従って、例えば、何千件、何万件の施
設からアットランタ゛ムにチェックを入れる作業の省略、又はより効
率的で、かつ簡易に、各種チェック・検討作業等が図れる。
【0060】請求項5の発明は、現実使用給水量の演算
処理及び、給水引込管や給水メーター及び給水弁等の口径
や、受水槽及び高架水槽の有効容量や揚水ホ゜ンフ゜の容量
等の自動演算、チェック、検討又は設定を、ハ゜ソコンソフトを利用
して演算する水道使用量の検針値を利用した設備点検シス
テムである。従って、逸脱した現実使用給水量及び設定使
用量の許容範囲を逸脱しているか否かを、ハ゜ソコンソフトを利
用して演算することで、請求項4の発明を達成できる。
【0061】
【図面の簡単な説明】
【図1】受水槽と高架水槽とを設けた一般的な導水給水
方式の模式図である。
【図2】受水槽と圧力水槽とを設けた一般的な加圧送水
方式の模式図である。
【図3】制御部の一例を示すフローチャート図である。
【手続補正書】
【提出日】平成13年9月4日(2001.9.4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 水道使用量の検針値を利用した監
視システム及び設備点検システムの操作方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水道使用量の検針値を
利用した監視システム及び設備点検システムの操作方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、官公庁や集合住宅や事務所ヒ゛ル等
を新築する際には、建築設備設計技術者が建設大臣官房
官庁営繕部監修の『建築設備設計基準・同要領』等に準
じて各種計算をして、給水引込管、給水メーター及び給水弁
(ホ゛ールタッフ゜又は定水位弁)等の口径、又は受水槽及び高
架水槽の有効容量、揚水ホ゜ンフ゜の容量等を決定し、設計
・施工している。この設計・施工作業は、通常、『建築
設備設計基準・同要領』に記されている各々の設計標準
値を基に“予想給水量”(設定使用量とする)を算出し、
その設定使用量からその施設に必要な給水引込管、給水
メーター及び給水弁等の口径や受水槽及び高架水槽の有効容
量や揚水ホ゜ンフ゜の容量等を決定していた。言い換えれ
ば、施設竣工後に設計値(給水引込管、給水メーター及び給
水弁等の口径、又は受水槽及び高架水槽の有効容量等)
が妥当であったか否かの検討も無く、しかも衛生上問題
が無いかをチェックすることも無く、換言すると、このよう
な事柄のチェック業務をする機関・体制も無いのが現実であ
る。
【0003】また従来から水道事業体は、各施設の水道
使用量の検針業務(大半の水道事業体では、2ヶ月に1回
の検針業務)により、設計標準値を基とした“予想給水
量”ではなく検針業務からの“現実の使用給水量”(現
実使用給水量とする)を獲得していた。しかしそれは、
水道使用量からその量に基づく使用料金を徴収するため
の手段としてのみ現実使用給水量を獲得していたのであ
る。但し、一部の水道事業体においては、水道使用量の
検針者が検針値をハンテ゛ィーターミナルに入力した際、前回の検
針値と比較し大幅にその値が増加している場合、その状
況が把握でき、後程、施設使用者に、その旨、例えば、
“漏水の可能性有り”と伝達するシステムである。
【0004】云いかえれば、検針業務で得た現実使用給
水量を基としての漏水チェックが必要な施設や、技術計算チェ
ックが必要な施設を、ハ゜ソコン立上げ時での自動チェック機能を
持ったハ゜ソコンソフトは、見聞されていない。
【0005】尚、本発明の検針業務、又は自動検針に関
する文献としては、実用新案登録第3021538号の水道メータ
ー用無線検針装置がある。その内容は、水道メータのセンサか
ら出力されるハ゜ルス信号を計数し、水道の使用量に換算し
てメモリに記憶する無線ユニットと、一定期間毎に同期信号及
びアト゛レスを含む検針命令を無線ユニットに送信する固定無線
機とで構成し、前記無線ユニットは、通常、受信機のみが1.
5秒毎に間欠作動するスリーフ゜モート゛となっており、前記固定
無線機からのキャリア信号を検出したときにアト゛レスの待機モート
゛となってアト゛レスの一致判定を行う。アト゛レスが一致した場
合は、メモリに記憶している検針テ゛ータを固定無線機に送信
し、この固定無線機は、受信した検針テ゛ータを検針センターに
転送し、この検針センターは、検針テ゛ータを通信ユニットで受信
し、コンヒ゜ュータで処理する構成であり、無線通信による遠
隔検針を可能とし、ケーフ゛ルの敷設工事やケーフ゛ルのメンテナンスを
不要とし、費用の低減及び検針業務の飛躍的な改善を計
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記文献は、水道メーター
の検針業務を無線を利用して遠隔操作することで、従来
の難検針に基づく種々のトラフ゛ルを解消すること、検針事
業の簡略化、容易化等を図る。しかし、従来の平均的使
用量と現実使用給水量を比較検討し、この検針結果を基
に、漏水状況の把握、又は受水槽における貯水量のコントロ
ール等を図ることは困難である。
【0007】また前記文献及び従来技術では、給水弁等
の口径見直しが不可能であり、例えば、配水本管におけ
る配水負荷の拡大、急激な圧力変動が発生し、安定した
圧力での水の供給が行なえないこと、又は給水引込管及
び給水メーターの口径見直しが不可能であり、例えば、ウオータ
ーハンマー又は給水メーターの計量誤差の発生、給水メーターの寿命
の低下に繋がること、等の課題が考えられる。更に前記
文献及び従来技術では、複数の角度からの自動演算によ
る“漏水の可能性有りの施設割り出し” 及び“漏水の
可能性有りの箇所区分割り出し”機能により、処理・搬
送原価のかかった貴重な『水の漏水』を早期に発見でき
ない課題がある。
【0008】更に前記文献及び従来技術では、受水槽及
び高架水槽の有効容量の見直しが不可能であり、例え
ば、受水槽内における水の適正な滞留時間の確保のアト゛ハ
゛イスが必要な施設の割り出し作業、又は衛生的で安心で
きる水の供給が困難視されること、等の課題がある。ま
た揚水ホ゜ンフ゜の容量の見直しが不可能であり、例えば、
過大設計のホ゜ンフ゜を設置した施設の割り出しにより、支
払い動力代の低減が困難視されること、等の課題があ
る。
【0009】また前記文献及び従来技術では、施設竣工
後の設計値の見直し作業が困難であり、例えば、施設種
類毎の実測値に基づく標準値の自動演算、水道事業体独
自の設計標準値の構築はできない問題がある。
【0010】更に前記文献及び従来技術では、ハ゜ソコン立
上げ時に、次のような表示操作は不可能である。例え
ば、漏水チェックが必要な施設数と、技術計算チェックが必要な
施設数との項目別ウイント゛ウの表示と、この表示後、チェックを
入れたい項目をクリックすることにより、その項目でチェックが
必要な施設一覧の表示と、又はチェックを入れたい施設をクリ
ックすることにより、その施設の数値やク゛ラフの表示等の表
示操作である。従って、例えば、何千件、何万件の施設
からアットランタ゛ムにチェックを入れる作業の省略、又はより効率
で、かつ簡易に、各種チェック・検討作業に入れないこと、
等の課題がある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、次の
項目を達成する。平均的使用量と現実使用給水量を比
較検討し、この検針結果を基に、漏水状況の把握、又は
受水槽における貯水量のコントロール等を図る。配水本管に
おける配水負荷の軽減、急激な圧力変動回避、一定圧で
の水の供給、又はウオーターハンマー又は給水メーターの計量誤差の
解消、給水メーターの高寿命化、複数の角度からの自動演算
による“漏水の可能性有りの施設割り出し”及び“漏水
の可能性有りの箇所区分割り出し”機能により、処理・
搬送原価のかかった貴重な水の漏水回避(漏水回避とす
る)等を図る。受水槽内における水の適正な滞留時間
の確保のアト゛ハ゛イスが必要な施設の割り出し作業、衛生的
で安心できる水の供給、過大設計のホ゜ンフ゜の設置回避と
施設の割り出しにより、支払い動力代の低減、等を図
る。施設種類毎の実測値に基づく標準値の自動演算、
水道事業体独自の設計標準値での構築を図る。漏水チェ
ックが必要な施設数と、技術計算チェックが必要な施設数との
項目別ウイント゛ウの表示と、この表示後、チェックを入れたい項
目をクリックすることにより、その項目でチェックが必要な施設
一覧の表示と、又はチェックを入れたい施設をクリックすること
により、その施設の数値やク゛ラフの表示等の操作ができ
る。従って、例えば、何千件、何万件の施設からアットランタ
゛ムにチェックを入れる作業の省略、又はより効率で、かつ簡
易に、各種チェック・検討作業等を図る。
【0012】請求項1は、水道使用量の検針業務、自動
検針により得た現実給水量を演算処理する演算処理手段
と、演算処理手段により現実使用給水量を確定する確定
手段と、確定手段により確定された現実使用給水量と従
来の平均的使用量及び/又は目的使用量等の設定使用量
との比較検討をする比較検討手段と、1回の検針時にお
いて検討が必要な屋外施設であって、地盤沈下等による
土中埋設配管の折れや接合離脱、及び、電食による土中
埋設配管の直管部や継手部のヒ゜ンホールによる予想潜在漏水
箇所、又は受水槽の給水弁と水位警報の作動・調整不良
によるオーハ゛ーフロー運転施設や、受水槽の排泥弁の締切・調
整不良によるト゛レーン排水運転施設の割出しという漏水チェッ
クを活用することで、2回の検針時において連続で検討が
必要な施設があった場合において、技術計算チェックする技
術計算チェック手段と、水道を使用している施設の属性・情
報・外観写真・検査情報・清掃情報・水質情報・定期点
検等をファイリンク゛するファイリンク゛手段とを有する、水道使用量
の検針値を利用した監視システムであって、当該現実使用給
水量が前記設定使用量の許容範囲を逸脱した際は、この
現実使用給水量を基に、1回の検針時において検討が必
要な屋外施設の漏水チェックと、2回の検針時において連続
で検討が必要な屋外施設の技術計算チェックをし、漏水チェック
が必要な施設数と、技術計算チェックが必要な施設数との項
目別ウィント゛ウの表示と、この表示後、チェックを入れたい施設
をクリックすることにより、その項目でチェックが必要な施設一
覧の表示と、又はチェックを入れたい施設をクリックすることに
より、その施設の数値やク゛ラフの表示等の表示操作をする
ことを特徴とした水道使用量の検針値を利用した監視シス
テムの操作方法である。
【0013】請求項2の発明は、逸脱した現実使用給水
量を、ハ゜ソコンソフトを利用して演算することで、請求項1の
発明を達成することを意図する。
【0014】請求項2は、逸脱した現実使用給水量を、ハ
゜ソコンソフトを利用して演算することで、1回の検針時におい
て検討が必要な屋外施設の漏水チェックと、2回の検針時に
おいて連続で検討が必要な屋外施設の技術計算チェックする
ことを特徴とした水道使用量の検針値を利用した監視シス
テムの操作方法である。
【0015】請求項3の発明は、設定使用量の許容範囲
を逸脱しているか否かを、ハ゜ソコンソフトを利用して演算し
て、請求項1の発明を達成することを意図する。
【0016】請求項3は、水道使用量が、設定使用量の
許容範囲を逸脱しているか否かを、ハ゜ソコン立上げ時での
自動チェック機能を持ったハ゜ソコンソフトを利用して演算する水道
使用量の検針値を利用した監視システムの操作方法である。
【0017】請求項4の発明は、次の項目を達成する。
配水本管における配水負荷の軽減、急激な圧力変動回
避、一定圧での水の供給、又はウオーターハンマー又は給水メーター
の計量誤差の解消、給水メーターの高寿命化、複数の角度か
らの自動演算による“漏水の可能性有りの施設割り出
し” 及び“漏水の可能性有りの箇所区分割り出し”機
能により、処理・搬送原価のかかった貴重な水の漏水回
避等を図る。受水槽内における水の適正な滞留時間の
確保のアト゛ハ゛イスが必要な施設の割り出し作業、衛生的で
安心できる水の供給、過大設計のホ゜ンフ゜の設置回避と施
設の割り出しにより、支払い動力代の低減、等を図る。
漏水チェックが必要な施設数と、技術計算チェックが必要な施
設数との項目別ウイント゛ウの表示と、この表示後、チェックを入
れたい項目をクリックすることにより、その項目でチェックが必
要な施設一覧の表示と、又はチェックを入れたい施設をクリック
することにより、その施設の数値やク゛ラフの表示等の操作
ができる。従って、例えば、何千件、何万件の施設から
アットランタ゛ムにチェックを入れる作業の省略、又はより効率的
で、かつ簡易に、各種チェック・検討作業等を図る。
【0018】請求項4は、水道使用量の検針業務、自動
検針により得た現実給水量を演算処理する演算処理手段
と、演算処理手段により現実使用給水量を確定する確定
手段と、この現実使用給水量に適する最適な給水引込管
や給水メーター及び給水弁等の口径や、受水槽及び高架水槽
の有効容量や揚水ホ゜ンフ゜の容量等を自動演算する自動計
算手段と、前記現実使用給水量に給水引込管や給水メーター
及び給水弁等の口径や、受水槽及び高架水槽の有効容量
や揚水ホ゜ンフ゜の容量等が適性か否かをチェックするチェック手段
と、で構成された水道使用量の検針値を利用した設備点
検システムであって、給水引込管や給水メーター及び給水弁等の
口径や、受水槽及び高架水槽の有効容量や揚水ホ゜ンフ゜の
容量等を検討又は設定することができる水道使用量の検
針値を利用した設備点検システムの操作方法である。
【0019】請求項5の発明は、逸脱した現実使用給水
量及び設定使用量の許容範囲を逸脱しているか否かを、
ハ゜ソコンソフトを利用して演算することで、請求項4の発明を
達成することを意図する。
【0020】請求項5は、現実使用給水量の演算処理及
び、給水引込管や給水メーター及び給水弁等の口径や、受水
槽及び高架水槽の有効容量や揚水ホ゜ンフ゜の容量等の自動
演算、チェック、検討又は設定を、ハ゜ソコンソフトを利用して演算
する水道使用量の検針値を利用した設備点検システムの操作
方法である。
【0021】
【0022】
【0023】
【発明の実施の形態】以上、ハ゜ソコン立上げ時に漏水チェック
が必要な施設数と、技術計算チェックが必要な施設数との項
目別ウイント゛ウに表示される。従って、チェックを入れたい項目
をクリックすると、その項目でチェックが必要な施設一覧が表示
されるので、続いて、チェックを入れたい施設をクリックする。
その後、施設の数値やク゛ラフが表示される構成である。従
って、何千件、何万件の施設からアットランタ゛ムにチェックを入れ
るのではなく、極めて効率よく、しかも各種チェック・検討
作業に入れる。以下、ウイント゛ウへの表示の一例を示す。
【0024】●漏水チェックにおいては、1回の検針時にお
いて『要 検討』になった施設を抽出する。
【表1】
【0025】また上限値 超%の大きい順 & 前回超過
値%の大きい順に表示する。
【表2】
【0026】更に親子差の%の大きい順 & 前回誤差%
の大きい順に表示する。
【表3】
【0027】また前回現実使用給水量との差の大きい順
& 前回誤差値の大きい順に表示する。
【表4】
【0028】●技術計算チェックにおいては、2回の検針時
において連続『要 検討』になった施設を抽出する。
【表5】
【0029】また現状口径の太い順 & 計算値の細い順
& 前回計算値の細い順に表示する。
【表6】
【0030】更に現状口径の太い順 & 計算値の細い順
& 前回計算値の細い順に表示する。
【表7】
【0031】また計算値nの小さい順 & 前回計算値nの
小さい順 & 現状容量の大きい順に表示する。
【表8】
【0032】また現状容量の大きい順 & 計算容量の小
さい順 & 前回計算容量の小さい順に表示する。
【表9】
【0033】以上、漏水チェック機能においては、漏水して
いる確率の高い施設順に一覧表示することで、より効果
的なコンヒ゜ュータによる漏水施設の発見が可能であり、しか
も技術計算チェック機能においては、経費面でのより効果的
な施設順に、又はより多くの給水使用者が利用する施設
順にコンヒ゜ュータにて技術計算した『要 検討』施設を抽出・
一覧表示して、極めて効果的な住民へのアト゛ハ゛イス・情報
公開、各種サーヒ゛スが可能となる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の一実施例を説明する。
【0035】: 漏水チェックの一例を説明する。 a)標準水量からの漏水チェック ・集合住宅における一人一日当たりの平均給水量Q L/
人・日を算出し、漏水等の危険想定建物を抽出し、検討
する。ア ) 設定使用量より、一般住戸とワンルームの戸数より月々
の給水戸数を算出する(設定使用量より自動算出するに
は、料金システムの水栓番号に枝番等で一般住戸とワンルームの
区別を付けておく必要がある。)イ ) 月々の現実使用給水量の和より、一人一日当たりの
平均給水量を算出する。ウ ) マスターテーフ゛ル: 一般住戸は250 L/人・日、 3.5人/戸に、ワンルームは350
L/人・日、 1.5人/戸と想定数値を入力する。検討の下
限・上限係数として0.75と1.25を入力する。 一般住戸=N戸とワンルーム=n戸とが共存する場合、共存集
合住宅の一人一日当たりの想定平均給水量=QNnは、 QNn=(N×3.5×250+n×1.5×350)÷(N×3.5+n×
1.5)エ ) 経験則で算出した一人一日当たりの平均給水量の数
値が、一般住戸は250、ワンルームは350、一般住戸=N戸とワン
ルーム=n戸との共存集合住宅はQNnの数値に再検討の下限
・上限係数0.75と1.25を乗じた範囲に入っているか否か
をチェックする。オ ) 再検討の下限・上限を超えた場合、『要 再検討』を
表示する。また、下限・上限値の範囲内の場合は、『正
常』と表示する。カ ) 下限・上限を超える要因としては、下限超え→住戸
の用途変更(例:事務所等)、上限超え→漏水等が考え
られる。漏水が考えられる場合、チェックテ゛シ゛ットを利用す
る。キ ) 下限・上限を超える要因が判明していて、再検討の
必要がない場合、チェックホ゛ックスを利用する。
【0036】b)親子メーターの現実使用給水量からの漏水
チェック ・親メーターが設置されている集合住宅や貸事務所ヒ゛ル等に
おいて、親メーターの現実使用給水量と子メーターの現実使用給
水量(各戸メーターの現実使用給水量の和)とを比較し、漏
水等の危険想定建物を抽出し、検討する。ア ) 設定使用量より、親メーターの現実使用給水量と子メーター
の現実使用給水量(各戸メーター の現実使用給水量の和)との『差』を算出する。イ ) マスターテーフ゛ル:『要 再検討』を表示させる『差』を
±5.0%とする。ウ ) 『差』が±5.0%を超えた場合、『要 再検討』を表
示する。また、下限・上限値の範囲内の場合は、『正
常』と表示する。エ ) 下限・上限を超える要因としては、下限→親メーターの
誤差等、上限→漏水又は親メーターの誤差等を確認する。オ ) 下限・上限を超える要因が判明していて、再検討の
必要がない場合、チェックホ゛ックスを利用する。
【0037】c)現実使用給水量の急増からの漏水チェック ・官公庁や集合住宅や貸事務所ヒ゛ル等において、親メーター
の現実使用給水量や各戸の子メーターの現実使用給水量が急
増した漏水等の危険想定建物を抽出し、検討する。ア ) マスターテーフ゛ル:『要 再検討』を表示させる前回現実
使用給水量との『増加差』を+10.0%とする。イ ) 最新の現実使用給水量が前回現実使用給水量と比較
し、+10.0%を超えた場合、『要 再検討』を表示す
る。また、+10.0%以下の場合は、『正常』と表示す
る。ウ ) 集合住宅や貸事務所ヒ゛ル等の子メーターの現実使用給水
量において1戸でも急増した住戸等が存在した場合、そ
の集合住宅や貸事務所ビル等の現実使用給水量漏水チェック
項目欄に『要 再検討』を表示する。また、全ての住戸
等において+10.0%以下の場合は、『正常』と表示す
る。エ ) +10.0%を超える要因が判明していて、再検討の必
要がない場合、チェックホ゛ックスを利用する。
【0038】d)現実使用給水量からの給水引込管口径
やメーター口径チェック ・官公庁や集合住宅や貸事務所ヒ゛ル等において、親メーター
の現実使用給水量や子メーターの総現実使用給水量(各戸メー
ターの現実使用給水量の和)が、給水引込管やメーターの最大
許容流量を超えていないかをチェックする。ア ) マスターテーフ゛ル:本システム又は料金システムのマスターに追加 ・建物種類の分類及びその1日当たりの使用時間数 1.集合住宅(私)……15H、2.集合住宅(公)……15H 3.官公署……9H、4.事務所……9H、5.店舗……12H 6.学校……8H、7.病院……16H、8.旅館(ホテル)……1
0H 9.工場……12H、10.寄宿舎……10H、11.興行場……1
0H 12.公衆浴場……12H、13.その他……12H 給水管の管種及び口径別の最大許容流量(管内流速2.
0m/secにおける流量)メーター の種類及び口径別の最大許容流量イ ) 現実使用給水量より時間平均給水量を算出し、給水
管の管種及び口径別の最大許容流量やメーターの種類及び口
径別の最大許容流量と比較し、各許容流量より大きい場
合、『要 再検討』を表示する。また、範囲内の場合
は、『正常』と表示する。ウ ) 該当要因が判明していて、再検討の必要がない場
合、チェックホ゛ックスを利用する。
【0039】e)現実使用給水量からの給水弁(BT又は
FM)口径チェック ・官公庁や集合住宅や貸事務所ヒ゛ル等において、親メーター
の現実使用給水量や子メーターの総現実使用給水量(各戸メー
ターの現実使用給水量の和)より、給水弁の口径が適性か
否かをチェックする。ア ) マスターテーフ゛ル:給水弁の口径別の最大許容流量(0.5
又は1.0Kg/cm2の時)イ ) 現実使用給水量より時間平均給水量を算出し、給水
弁の口径別の最大許容流量と比較し、適応範囲より最適
給水弁口径を割り出し、マスターテーフ゛ルの給水弁最大許容量
を超える場合『要 再検討』を表示する。また、範囲内
の場合は、『正常』と表示する。ウ ) 該当要因が判明していて、再検討の必要がない場
合、チェックホ゛ックスを利用する。
【0040】f)現実使用給水量からの受水槽容量チェック ・官公庁や集合住宅や貸事務所ヒ゛ル等において、親メーター
の現実使用給水量や子メーターの総現実使用給水量(各戸メー
ターの現実使用給水量の和)より、受水槽の容量が適性か
否かをチェックする。ア ) マスターテーフ゛ル:受水槽内の水の許容回転数n〔回/d〕
0.8≦n≦3.5 受水槽内の水の適性回転数n〔回/d〕 n=2.0イ ) 受水槽有効容量VL〔m3〕と1日平均給水量Qd〔m3/
d〕より、受水槽内の水の回転数n〔回/d〕を算出し表示
する。許容範囲外の場合はその数値nを強調表示し、
『要 再検討』を表示する。範囲内の場合は、『正常』
と表示する。ウ ) 適性容量を適性回転数より算出し表示する。許容範
囲外の場合はその適性容量を強調表示する。エ ) 該当要因が判明していて、再検討の必要がない場
合、チェックホ゛ックスを利用する。
【0041】
【表10】
【0042】g)現実使用給水量からの揚水ホ゜ンフ゜容量チ
ェック ・官公庁や集合住宅や貸事務所ヒ゛ル等において、親メーター
の現実使用給水量や子メーターの総現実使用給水量(各戸メー
ターの現実使用給水量の和)より、揚水ホ゜ンフ゜の容量が適
性か否かをチェックする。(ホ゜ンフ゜容量が『大』だと不用な
電気代を払うこととなり、また、ホ゜ンフ゜容量が『小』だ
と高架水槽からの出水量に入水量が追いつかず、高架水
槽での渇水警報が頻繁に鳴響く可能性が『大』とな
る。)ア ) マスターテーフ゛ル: 時間最大使用係数K=2.0ホ゜ンフ゜ の算出容量からの許容範囲 0.8 Qpw≦Qp≦1.5
Qpw 高架水槽を満たすに必要な許容時間範囲(min) 15
≦T≦30イ ) 1日平均給水量Qd〔m3/d〕より、時間平均給水量Qh
〔m3/H〕を算出し、その値に時間最大使用係数K=2.0を
乗じ時間最大給水量Qhmax〔m3/H〕を算出する。 適性ホ゜ンフ゜容量:Qpw〔L/min〕=Qhmax〔m3/H〕×1,000÷60 設置されているホ゜ンフ゜容量:Qp〔L/min〕 0.8Qpw≦Qp≦1.5Qpw……(1) 高架水槽有効容量:VH〔m3〕(15×Qp)÷1,000≦VH≦(30×Qp)÷1,000……(2) (15×Qpw)÷1,000≦VH≦(30×Qpw)÷1,000……(3) ウ ) 式(1)(2)(3)の全てを満足しない場合にのみ『要
再検討』を表示する。また、式(1)(2)(3)の1個でも満足
した場合は、『正常』と表示する。エ ) 該当要因が判明していて、再検討の必要がない場
合、チェックホ゛ックスを利用する。
【0043】1)検針形態別の活用を説明する。 :検針より計測された現実使用給水量を基にした利用。
【表11】
【0044】:《予想潜在漏水箇所》 1.給水装置部(給水分岐部〜メーター迄)……図1、図2の1 本システムではメーター検針値を活用し演算するため、メーター以前
の配管部での予想潜在漏水箇所の割出しは不可能。 2.メーター〜給水弁(BT、定水位弁)迄〔特に土中埋設配
管部〕……図1、図2の2 地盤沈下等による土中埋設配管(特に継手部)の折れや
接合離脱、及び電食による土中埋設配管の直管部や継手
部のヒ゜ンホールによる予想潜在漏水箇所の割出しに活用。 3.受水槽及びその廻りの配管・弁栓部;T1……図1、図
2の3 受水槽の給水弁と水位警報の作動・調整不良によるオーハ゛
ーフロー運転施設や、受水槽の排泥弁の締切・調整不良によ
るト゛レーン排水運転施設の割出しに活用。 4.受水槽ホ゜ンフ゜吸込口〜ホ゜ンフ゜(揚水ホ゜ンフ゜、加圧給水ホ゜
ンフ゜)迄〔特に土中埋設配管部〕……図1、図2の4 地盤沈下等による土中埋設配管(特に継手部)の折れや
接合離脱、及び、電食による土中埋設配管の直管部や継
手部のヒ゜ンホールによる予想潜在漏水箇所の割出しに活用。 5.揚水ホ゜ンフ゜又は加圧給水ホ゜ンフ゜及びその廻りの配管・
弁栓部;P……図1、図2の5 6.ホ゜ンフ゜(揚水ホ゜ンフ゜、加圧給水ホ゜ンフ゜)〜高架水槽への
揚水管又は各子メーターへの加圧給水管〔特に土中埋設配管
部〕……図1、図2の6 地盤沈下等による土中埋設配管(特に継手部)の折れや
接合離脱、及び、電食による土中埋設配管の直管部や継
手部のヒ゜ンホールによる予想潜在漏水箇所の割出しに活用。 7.高架水槽及びその廻りの配管・弁栓部;T2……図1の
7 高架水槽の水位警報の作動・調整不良によるオーハ゛ーフロー運
転施設や、高架水槽の排泥弁の締切・調整不良によるト゛
レーン排水運転施設の割出しに活用。
【0045】2)各種演算結果の表現例 a) 標準水量からの漏水チェック ・子メーターまで検針している場合は子メーター現実使用給水量
の集計を使い、その一般とワンルームの各戸数も自動集計す
るが、親メーターのみの検針の場合は親メーター現実使用給水量
を使い、その一般とワンルームの各戸数は検査時更新値を使
用する。 ・ホ゛タン選択により、6回の設定の内、一度でも許容範囲
を超えた集合住宅、又は、最新設定月のテ゛ータが許容範囲
を超えた集合住宅を一覧表として抽出表示する。親子メー
ター有りの施設では、親メーター値及び子メーター集計値でのチェック
が可能とする。但しこの際、対処済施設は表示されな
い。 ・抽出結果の目的集合住宅の1行をクリックすることによ
り、見易い一覧表と折線ク゛ラフを同時に表示する。 ・一覧表の各住戸の内、下記c)現実使用給水量の急増
からの漏水チェックに該当する住戸(例えば103号)は強調
表示され(但し、この際には、対処済住戸は表示されな
い。)、その行をクリックすることにより、そのク゛ラフを表示
する。
【0046】
【表12】 ※)計算値が異常に大となるのは、各戸メーター以降での埋
設管等における漏水の可能性が大である。
【0047】b)親子メーターの現実使用給水量からの漏水
チェック ・子メーターまで検針している施設にのみ使用できる。 ・子メーターまで検針している場合は子メーター現実使用給水量
の集計を使い、その一般とワンルームの各戸数も自動集計す
るが、親メーターのみの検針の場合は親メーター現実使用給水量
を使い、その一般とワンルームの各戸数は検査時更新値を使
用する。 ・ホ゛タン選択により、6回の設定の内、一度でも許容範囲
を超えた集合住宅、又は最新設定月のテ゛ータが許容範囲を
超えた集合住宅を一覧表として抽出表示する。親子メーター
有りの施設では、親メーター値及び子メーター集計値でのチェックが
可能とする。但しこの際、対処済施設は表示されない。 ・抽出結果の目的集合住宅等の1行をクリックすることによ
り、見易い一覧表と折線ク゛ラフを同時表示する。 ・一覧表の各住戸の内、下記c)現実使用給水量の急増
からの漏水チェックに該当する住戸(例えば103号)は強制
表示され、(但しこの際、対処済住戸は表示されな
い。)その行をクリックすることにより、そのク゛ラフを表示す
る。
【0048】
【表13】 ※)親子差(親−子)が異常に大となるのは、親メーターか
ら子メーターまでの埋設管等における漏水の可能性が大であ
る。
【0049】c)現実使用給水量の急増からの漏水チェック ・専用メーター又は親メーターを有する施設と、子メーター(各戸メー
ター)を有する施設とに大別する。 ・大別ホ゛タンで専用メーター又は親メーターを有する施設をクリックし
た場合、ホ゛タン選択により、6回の設定の内、一度でも許
容範囲を超えた施設等、又は最新設定月のテ゛ータが許容範
囲を超えた施設等を一覧表として抽出表示する。但しこ
の際、対処済施設は表示されない。 ・大別ホ゛タンで子メーター(各戸メーター)を有する集合住宅等の
施設をクリックした場合、ホ゛タン選択により、6回の設定の
内、一度でも許容範囲を超えた住戸等、又は最新設定月
のテ゛ータが許容範囲を超えた住戸等を1戸でも有する集合
住宅等の施設一覧表を抽出表示する。但し、この際に
は、対処済施設は表示されない。 ・抽出結果における目的集合住宅等の施設の1行をクリック
することにより、見易い一覧表(許容範囲を超えた住戸
等の一覧)を表示する。 ・許容範囲を超えた住戸等の一覧より目的の1行(住
戸)をクリックすることにより、見易い一覧表と折線ク゛ラフを
同時表示する。 ・一覧表の各住戸の内、上記a)標準水量からの漏水チェ
ックに該当する住戸(例えば102号)を強調表示させ、
(但しこの際、対処済住戸は表示されない。)その行を
クリックすることにより、そのク゛ラフを表示する。
【0050】
【表14】 ※)子メーターが上限値を超え異常に大となるのは、子メーター
以降での埋設管等における漏水の可能性が大である。 ※)親メーターが異常に大となるのは、親メーター以降で子メーター
までの埋設管等における漏水の可能性が大である。
【0051】3)他の活用方法を考えれば次のような構
成が考えられる。 a)ファイリンク゛機能 ・施設(集合住宅、事務所ヒ゛ル等)毎の施設属性に、相
談・苦情情報や施設外観写真をテ゛シ゛タル化し、リンクして一
元管理する。(新規検査員の場所確認のため) ・施設(集合住宅、事務所ヒ゛ル等)毎の検査属性に、清
掃や外観検査や水質検査や定期点検等に関する保存記録
や現場写真等をテ゛シ゛タル化し、リンクして一元管理する。
【0052】b)マッヒ゜ンク゛機能 ・地理情報管理システム(マッヒ゜ンク゛システム:GIS)として本『受
水槽水道管理システム』を構築すれば、従来のOAシステムと異な
り、各種利点が新たに生じる。即ち、住宅地図による施
設の場所の確認作業が不要となる。ア ) 範囲指定により条件抽出された施設は、即座に対象
建物や受水槽を強調表示される。イ ) 指定範囲毎の数値を色別指定、数値指定、他の指定
等をすることにより、ヒ゛シ゛ュアルに判断可能。
【0053】尚、図3に示すフローチャートでは、検針の結果
は、現実使用給水量として比較手段に入力される。この
現実使用給水量は、比較手段において、設定使用量と比
較演算されて、正常か、異常かに判断される。正常の場
合には、給水が可能であり、給水と表示される。また異
常の場合には、漏水の可能性があり、停止と表示され
る。この停止は連絡手段により所定の修理手段に伝達さ
れる。また緊急の場合には緊急と表示され、連絡手段に
より警報が鳴る。また設定使用量は、人の数、仕事、他
の状況等を考慮して決定される。従って、集合住宅等で
は、人等を基準として、水量が決定される。また受水槽
の水量が決定される。この処置により、水の新鮮度の確
保、有効活用、槽の保守管理の容易化等を図る。更に各
管の口径決定、槽の容積、設備の規模等が決定される。
【0054】
【発明の効果】請求項1の発明は、水道使用量の検針業
務、自動検針により得た現実給水量を演算処理する演算
処理手段と、演算処理手段により現実使用給水量を確定
する確定手段と、確定手段により確定された現実使用給
水量と従来の平均的使用量及び/又は目的使用量等の設
定使用量との比較検討をする比較検討手段と、1回の検
針時において検討が必要な屋外施設であって、地盤沈下
等による土中埋設配管の折れや接合離脱、及び、電食に
よる土中埋設配管の直管部や継手部のヒ゜ンホールによる予想
潜在漏水箇所、又は受水槽の給水弁と水位警報の作動・
調整不良によるオーハ゛ーフロー運転施設や、受水槽の排泥弁の
締切・調整不良によるト゛レーン排水運転施設の割出しとい
う漏水チェックを活用することで、2回の検針時において連
続で検討が必要な施設があった場合において、技術計算
チェックする技術計算チェック手段と、水道を使用している施設
の属性・情報・外観写真・検査情報・清掃情報・水質情
報・定期点検等をファイリンク゛するファイリンク゛手段とを有する、
水道使用量の検針値を利用した監視システムであって、当該
現実使用給水量が前記設定使用量の許容範囲を逸脱した
際は、この現実使用給水量を基に、1回の検針時におい
て検討が必要な屋外施設の漏水チェックと、2回の検針時に
おいて連続で検討が必要な屋外施設の技術計算チェックを
し、漏水チェックが必要な施設数と、技術計算チェックが必要な
施設数との項目別ウィント゛ウの表示と、この表示後、チェックを
入れたい施設をクリックすることにより、その項目でチェックが
必要な施設一覧の表示と、又はチェックを入れたい施設をクリ
ックすることにより、その施設の数値やク゛ラフの表示等の表
示操作をすることを特徴とした水道使用量の検針値を利
用した監視システムの操作方法である。従って、次のような
効果がある。
【0055】 平均的使用量と現実使用給水量を比較
検討し、この検針結果を基に、漏水状況の把握、又は受
水槽における貯水量のコントロール等が図れる。 配水本管における配水負荷の軽減、急激な圧力変動
回避、一定圧での水の供給、又はウオーターハンマー又は給水メータ
ーの計量誤差の解消、給水メーターの高寿命化、複数の角度
からの自動演算による“漏水の可能性有りの施設割り出
し”及び“漏水の可能性有りの箇所区分割り出し”機能
により、処理・搬送原価のかかった貴重な漏水回避等が
図れる。 槽内における水の適正な滞留時間の確保のアト゛ハ゛イス
が必要な施設の割り出し作業、衛生的で安心できる水の
供給、過大設計のホ゜ンフ゜の設置回避と施設の割り出しに
より、支払い動力代の低減、等が図れる。 種類毎の実測値に基づく標準値の自動演算、水道事
業体独自の設計標準値での構築が図れる。 漏水チェックが必要な施設数と、技術計算チェックが必要な
施設数との項目別ウイント゛ウの表示と、この表示後、チェックを
入れたい項目をクリックすることにより、その項目でチェックが
必要な施設一覧の表示と、又はチェックを入れたい施設をクリ
ックすることにより、その施設の数値やク゛ラフの表示等の表
示操作ができる。従って、例えば、何千件、何万件の施
設からアットランタ゛ムにチェックを入れる作業の省略、又はより効
率で、かつ簡易に、各種チェック・検討作業等が図れる。
【0056】請求項2の発明は、逸脱した現実使用給水
量を、ハ゜ソコンソフトを利用して演算することで、1回の検針
時において検討が必要な屋外施設の漏水チェックと、2回の
検針時において連続で検討が必要な屋外施設の技術計算
チェックすることを特徴とした水道使用量の検針値を利用し
た監視システムの操作方法である。従って、逸脱した現実使
用給水量を、ハ゜ソコンソフトを利用して演算することで、請求
項1の発明を達成できる。
【0057】請求項3の発明は、水道使用量が、設定使用
量の許容範囲を逸脱しているか否かを、ハ゜ソコン立上げ時
での自動チェック機能を持ったハ゜ソコンソフトを利用して演算する
水道使用量の検針値を利用した監視システムの操作方法であ
る。従って、設定使用量の許容範囲を逸脱しているか否
かを、ハ゜ソコンソフトを利用して演算して、請求項1の発明を
達成できる。
【0058】請求項4の発明は、水道使用量の検針業
務、自動検針により得た現実給水量を演算処理する演算
処理手段と、演算処理手段により現実使用給水量を確定
する確定手段と、この現実使用給水量に適する最適な給
水引込管や給水メーター及び給水弁等の口径や、受水槽及び
高架水槽の有効容量や揚水ホ゜ンフ゜の容量等を自動演算す
る自動計算手段と、前記現実使用給水量に給水引込管や
給水メーター及び給水弁等の口径や、受水槽及び高架水槽の
有効容量や揚水ホ゜ンフ゜の容量等が適性か否かをチェックするチ
ェック手段と、で構成されており、給水引込管や給水メーター
及び給水弁等の口径や、受水槽及び高架水槽の有効容量
や揚水ホ゜ンフ゜の容量等を検討又は設定することができる
水道使用量の検針値を利用した設備点検システムの操作方法
である。従って、次のような効果がある。
【0059】 配水本管における配水負荷の軽減、急
激な圧力変動回避、一定圧での水の供給、又はウオーターハンマ
ー又は給水メーターの計量誤差の解消、給水メーターの高寿命
化、複数の角度からの自動演算による“漏水の可能性有
りの施設割り出し” 及び“漏水の可能性有りの箇所区
分割り出し”機能により、処理・搬送原価のかかった貴
重な漏水回避等が図れる。 水槽内における水の適正な滞留時間の確保のアト゛ハ゛イ
スが必要な施設の割り出し作業、衛生的で安心できる水
の供給、過大設計のホ゜ンフ゜の設置回避と施設の割り出し
により、支払い動力代の低減、等が図れる。 漏水チェックが必要な施設数と、技術計算チェックが必要な
施設数との項目別ウイント゛ウの表示と、この表示後、チェックを
入れたい項目をクリックすることにより、その項目でチェックが
必要な施設一覧の表示と、又はチェックを入れたい施設をクリ
ックすることにより、その施設の数値やク゛ラフの表示等の表
示操作ができる。従って、例えば、何千件、何万件の施
設からアットランタ゛ムにチェックを入れる作業の省略、又はより効
率的で、かつ簡易に、各種チェック・検討作業等が図れる。
【0060】請求項5の発明は、現実使用給水量の演算
処理及び、給水引込管や給水メーター及び給水弁等の口径
や、受水槽及び高架水槽の有効容量や揚水ホ゜ンフ゜の容量
等の自動演算、チェック、検討又は設定を、ハ゜ソコンソフトを利用
して演算する水道使用量の検針値を利用した設備点検シス
テムの操作方法である。従って、逸脱した現実使用給水量
及び設定使用量の許容範囲を逸脱しているか否かを、ハ゜
ソコンソフトを利用して演算することで、請求項4の発明を達
成できる。
【0061】
【図面の簡単な説明】
【図1】受水槽と高架水槽とを設けた一般的な導水給水
方式の模式図である。
【図2】受水槽と圧力水槽とを設けた一般的な加圧送水
方式の模式図である。
【図3】制御部の一例を示すフローチャート図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 9/00 311 H04Q 9/00 311J Fターム(参考) 2F073 AA07 AB01 EE20 FG01 GG01 GG04 5C087 AA02 AA03 AA19 BB03 BB12 DD03 DD24 DD25 EE12 EE16 EE18 FF01 FF02 FF04 FF19 FF20 GG08 GG12 GG14 GG18 GG23 GG31 GG32 GG66 GG67 GG70 GG83 5K048 BA36 DB01 DC01 EB01 EB02 EB08 EB10 FB08 GB05 HA01 HA02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水道使用量の検針業務、自動検針により
    得た現実給水量を演算処理して現実使用給水量を確定
    し、この現実使用給水量と従来の平均的使用量及び/又
    は目的使用量等の設定使用量との比較検討の上、当該設
    定使用量の許容範囲を逸脱した現実使用給水量となって
    いる際は、この現実使用給水量を基に、漏水、人の存在
    ・生存、正常の有無等を監視する水道使用量の検針値を
    利用した監視システム。
  2. 【請求項2】 請求項1の逸脱した現実使用給水量を、ハ
    ゜ソコンソフトを基に演算して、漏水、人の存在・生存、正常
    の有無等をコンヒ゜ュータで監視する水道使用量の検針値を利
    用した監視システム。
  3. 【請求項3】 請求項1の水道使用量が、設定使用量の許
    容範囲を逸脱しているか否かを、ハ゜ソコンソフトを基に演算す
    る水道使用量の検針値を利用した監視システム。
  4. 【請求項4】 水道使用量の検針業務、自動検針により
    得た現実給水量を演算処理して現実使用給水量を確定
    し、この現実使用給水量に適する最適な給水引込管や給
    水メーター及び給水弁等の口径や、受水槽及び高架水槽の有
    効容量や揚水ホ゜ンフ゜の容量等の自動演算により、給水引
    込管や給水メーター及び給水弁等の口径や、受水槽及び高架
    水槽の有効容量や揚水ホ゜ンフ゜の容量等を検討又は設定す
    る水道使用量の検針値を利用した設備点検システム。
  5. 【請求項5】 請求項4の現実使用給水量の演算処理
    を、ハ゜ソコンソフトを基に演算する水道使用量の検針値を利用
    した設備点検システム。
  6. 【請求項6】 請求項4の給水引込管や給水メーター及び給
    水弁等の口径や、受水槽及び高架水槽の有効容量や揚水
    ホ゜ンフ゜の容量等の検討又は設定を、ハ゜ソコンソフトを基に行な
    う水道使用量の検針値を利用した設備点検システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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