JP2002133110A - 著作物証券認証システム - Google Patents

著作物証券認証システム

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JP2002133110A
JP2002133110A JP2000321289A JP2000321289A JP2002133110A JP 2002133110 A JP2002133110 A JP 2002133110A JP 2000321289 A JP2000321289 A JP 2000321289A JP 2000321289 A JP2000321289 A JP 2000321289A JP 2002133110 A JP2002133110 A JP 2002133110A
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Masatoshi Ishida
石田雅俊
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EZAKI MARI
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Abstract

(57)【要約】 【課題】映像、音楽、ゲーム、小説などを含むソフトコ
ンテンツならびにアプリケーションに至るまでの知的著
作物に対して製作段階からの資金調達手段として証券を
発行、もしくは製作後に証券化を行い、証券購入者に対
して、配当として保有する証券数に応じた著作物の利用
ライセンシーを与える。 【解決手段】証券化された著作物のリストと、当該著作
物にかかる証券を保有しているユーザのリストを有する
データベースと、特定の著作物を利用する旨のユーザか
らの要求に応じて、ユーザが前記特定の著作物にかかる
証券を保有していることを認証するために、データベー
スにアクセスするサーバとを最小限有する著作物証券認
証装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は著作権の新規な管理
・課金方法とそのシステムにかかるものである。本発明
は著作権のコンテンツを配信する際の課金方法に関する
ビジネスに関するものである。より詳しくは、本件発明
は、通信回線を介してユーザー端末をホスト端末に接続
してからなるネットワークシステムにおいてCD−RO
M、DVDなどの態様による著作物の有形物による流通
とは異なる形態による著作物配信サービスにかかるもの
であり、利用毎の課金システムではなく、著作物証券の
購入をベースにした著作者、著作権者に対する著作料な
らびにサービス利用料の課金を行うシステムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】インターネットの普及により証券や先物
をオンラインで取り引きすることが盛んになっている。
他方、インターネットの普及は音楽著作物や映画著作物
を品質の劣化なく、簡単に入手し、かつ、趣味嗜好の合
う者の間でこれらをやりとりするという風潮を作り出し
ている。特に、通信インフラが整備され、ブロードバン
ドの時代となると、このような風潮は今よりも一層顕著
になることが予想されている。ところが、著作物の流通
には、下記のような様々な問題が指摘されている。
【0003】まず、現在、著作物は、著作者、著作権者
に対して支払いがない状態でCD−ROM、DVDなど
の有形物のパッケージの形での再販が横行している。本
来著作物の再販取引価格には、このようなパッケージ価
格の他に著作権者等に対して支払うべき著作物を利用す
る対価(以下、「著作権料」という)が上乗せされるべ
きである。しかし、現在は、これが認識されておらず、
著作物パッケージ価格に含まれている著作権料は無視さ
れている。
【0004】著作物をネット配信により購入する場合、
その決済手段はクレジットカードやプリペイドカード、
数々の異なる電子マネーならびにプロバイダーによる課
金代行が主な手段となっているが、これについては今の
ところ統一された手段が提供されていない。また、著作
物に対する対価の性質として、その著作物を著作物とし
て利用する限度に留まっているのか、データとして編集
したりすることまで許可されているのか、明確にされる
場合は少ない。さらに、著作物ソフトウェアをパッケー
ジという形で既に有していても、外出先などを始め、パ
ッケージ自体、もしくは複製した物を携帯していない限
り利用機会は狭められてしまう。
【0005】著作物の取引に関する以上のような状況
は、様々な問題を作り出してきた。例えば、同じ著作物
を利用するのに、ビデオデッキのVHS・ベータのように
複数の規格が存在する場合、同一の著作物についても、
複数のパッケージという有形物を購入しなければ全ての
再生機器環境下において当該著作物を利用することがで
きない。しかし、複数の規格下の同一著作物を購入する
ということは、著作権に対する対価については二度払い
をしていることになる。この原因は著作物の流通価格が
著作物パッケージなどの有形物にかかる価格と著作権料
を分離して捉えられていなかったからである。他方にお
いて、著作物を中古品として再販市場に流通させたりす
ると、その対価の回収の機構が未整備であるがために、
著作権者に対して本来支払われるべき著作権料を回収で
きないという状況が存在している。
【0006】このような状況はネット配信により著作物
を取り引きする場合も同様である。例えば、インターネ
ット等を利用した著作物の配信においては、配信サービ
スを受ける毎に著作権料を含んだ対価が要求されるが、
このことは利用者にとっては重複払いとなり、抵抗を感
じさせる要因となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本件発明は、
著作物そのものの利用に対する対価である著作権料をパ
ッケージやサービスから切り離して扱い、不透明である
パッケージ等の有形物価格に含まれる著作権料や、同様
に配信サービス価格に含まれる著作権料を明確にするこ
とを目的とする。
【0008】また、本件発明は、パッケージの形態の違
いから生ずる著作権に対する重複支払いの問題や、ある
種の取引においては著作権に対して支払いが全く行われ
ないなどの問題を解決し、著作権料の回収を確実かつ公
平に行うことを目的とする。
【0009】本件発明は、保有する著作物証券数に応じ
た何らかの権利をライセンシーが受けられることを明確
化し、ライセンス業務の簡略化並びに著作物のライセン
スを前提とした事業に対する参入障壁の解消を実現する
ことを目的とする。このことは、株式会社において、保
有株式の数に応じて、会社の経営に対して発言権が強ま
ることとパラレルに考えることができる。
【0010】さらに、本件発明は、コンピューターアプ
リケーションなどの著作物によって提供されるサービス
自身にも証券という形で著作物に対する支払いシステム
を導入し、配当という形でサポートやアップグレードサ
ービスを広く受けられることを実現する。
【0011】本件発明は、著作物証券を基盤に著作物製
作者に対して公開された私募債市場のような形での資金
調達の手段を広く提供し、製作段階での支払いなどの手
段を証券によって提供することで円滑な著作物製作環境
を提供する。
【0012】本件発明は、著作物証券を有している者に
対しては、著作物証券に対する担保権を設定して著作物
証券の保有口座から融資を受けることを可能とさせた
り、他の課金や支払いに際して代金を担保額内で代行す
るサービスを提供する。
【0013】
【課題を解決するための手段】本件発明は、映像、音
楽、ゲーム、小説などを含むソフトコンテンツならびに
アプリケーションに至るまでの知的著作物に対して製作
段階からの資金調達手段として証券を発行、もしくは製
作後に証券化を行い、証券購入者に対して、配当として
保有する証券数に応じた著作物の利用ライセンシーを与
えることを基本とする著作物証券認証システムである。
【0014】より具体的には、この著作物証券認証シス
テムは、証券化された著作物のリストと、当該著作物に
かかる証券を保有しているユーザのリストを有するデー
タベースと、特定の著作物を利用する旨のユーザからの
要求に応じて、ユーザがこの著作物にかかる証券を保有
していることを認証するために、データベースにアクセ
スする著作物配信サーバと、を少なくとも有する。
【0015】課金の方法としては、著作物配信サーバ
が、ユーザが登録する金銭の保管口座から、前記著作物
の利用料を引き落とすことによる方式や、ユーザの前記
著作物の利用料を立て替える方式などが考えられる。利
用料の立て替えは、いかなる場合にでも行われるもので
はなく、例えば、ユーザの保有する著作物証券の価値が
ユーザの要求する著作物証券の価値を上回っている場合
など、確実に支払が担保されている場合に行われる。な
お、ユーザが支払わない場合、著作物配信サーバは、前
記ユーザの保有する著作物証券を売却換金して立て替え
た利用料に充当することもある。
【0016】
【発明の実施の態様】本件発明にかかる著作物の証券化
に関するスキームを説明する。図1は、本件発明にかか
る著作権の証券化に登場する主体とその間の関係を示し
た概念図である。本発明は、著作権にかかる証券(著作
物証券)をネット上で取り引きする。そのための取引サ
イトが著作物証券管理市場3である。著作物証券の取引
のためには、ソースとなる著作権を信託的に管理市場3
に譲渡する著作物制作者又は著作権者1と、当該著作物
を利用する意思を有するユーザ(図1ではユーザ端末7
で表されている)と、ユーザが著作物を利用するために
当該著作物にアクセスする場合に管理市場3からユーザ
に対して当該著作物をダウンロードして送信する著作物
配信サーバ5が必要である。
【0017】これらの登場主体間の関係と著作物証券や
著作物データの流れを詳細に説明する。まず、証券化の
対象となる著作物が存在しなければならない。著作物制
作者又は著作権者1は、自己の著作物を信託的に管理市
場3の運営者に譲渡する。管理市場3の運営者は、当該
著作物に関する著作権を証券化して、運営するサーバに
登録する()。このデータベースでは、パスワードで
保護された個別の利用者IDの登録は必須である。その個
別の利用者IDに対して、な著作物の証券を幾つ保有し
ている著作権証券の銘柄及び口数、ならびに証券の購入
価格、購入時期、所有期間などが登録される。また、一
方で証券の市場価値のデータとも連動して、リアルタイ
ムに現在の証券価格を利用者が参照することを実現す
る。
【0018】なお、ここでいう証券化とは、著作物に対
する権利を証券という形で分割し、証券という標象を用
いることに取引可能とすることをいう。それらの権利を
分割化した証券は全権利を対象に行われたものや、特定
の権利に限定して行われたものであっても構わない。
【0019】ユーザはその端末7から管理市場3のサー
バにアクセスを行い、興味のある著作物に係る著作物証
券を購入する()。これにより、ユーザは当該著作権
を利用する権限を取得する。この利用権限は、著作物証
券の購入という投資に対する配当であるとも考えること
が可能である。なお、証券化はすでに存在する著作物の
みならず、制作中、制作前の企画についても可能であ
る。なお、著作物の利用権限の他に考えられるユーザに
対するインセンティブとしては、対象物がソフトウエア
の場合、無料アップグレード、メンテナンス等が考えら
れる。
【0020】ユーザが購入した著作物証券にかかる著作
物を利用したいときは、著作物配信サーバ5に対して配
信サービスの提供要求を行う()。著作物配信サーバ
5は、管理市場3にアクセスして、要求を行ったユーザ
の真正(ユーザが著作物証券を保有している者であるか
どうか)をパスワード等により確認するなどの認証作業
を行った後に()、当該著作物の配信サービスを提供
するように管理市場に対して要求する()。これに従
って、管理市場3はユーザに対して当該著作物を配信す
る。この配信は、管理市場3から直接ユーザ7に対して
行っても、いったん、著作物配信サーバ5に配信を行っ
てから、ユーザ7に対して行ってもよい。
【0021】なお、必要に応じて、配信サーバ5はユー
ザが指定する銀行口座9等にアクセスする権限を有して
いる。この口座は銀行口座でなくても構わない。例え
ば、本件発明にかかる著作物証券システムを利用して著
作物の利用をするための資金をプールするような口座で
もよい。
【0022】著作物コンテンツにより、人気の差がある
から、著作物証券の売り上げは人気に応じて異なってく
る。管理市場3は、著作物単位で著作物証券の売り上げ
を管理し、販売売り上げを著作物権利者1に報告すると
ともに、売り上げを戻す()。この売り上げが、その
時点における著作物の対価を端的に表す指標となる。制
作者は、売り上げを確実に取得することができ、その売
り上げによって、次のコンテンツの制作にかかることが
できる。また、著作物がこれから製作される場合は、こ
の売り上げは製作資金の一部となる。
【0023】図2は図1の著作物証券にかかる配信シス
テムの別の実施態様を示したものである。図示されるよ
うに、著作物配信サーバのミラーサイト5aないし5d
を構築し、ミラリング及びキャッシュによるデータ共有
を図ってもよい。この配信システムにおいては、複数の
ホスト(サーバ)で同一の著作物をリレー配信すること
で著作物コンテンツを保有する。さらにデータのキャッ
シュサービスをホスト(サーバ)毎に行うことで利用者
が要求する著作物コンテンツについて、高速での供給を
可能とする。また、このシステムを利用することで一つ
のホスト(サーバ)に著作物コンテンツをアップロード
するだけで、同一サービスを提供するホスト(サーバ)
群に自動的に配信することができる。これにより、複数
のサーバによるサーバ群で同一のデータを共有、また
は、キャッシュ利用することでサーバ一台あたりの接続
利用者数を軽減させ、円滑に高容量データの配信を行う
ことが可能となる。利用者は最も最寄りでかつ、トラフ
ィックの負荷が少ないサーバから配信サービスを受けら
れることになると共に、著作物をサーバに格納する著作
権者においても同じように複数のサーバからなるサービ
スの利点が享受される。またデータの同一性をサーバ群
が管理しているので、一台のサーバについてデータ更新
された場合でも、自動的に他のサーバ群にその結果が反
映される。
【0024】図3は、図1の著作物配信サイトにかかる
配信サービスのフローである。まず、ステップ31で
は、著作物の管理市場に登録されている著作物証券を利
用したいと考えたユーザ(利用者)は、著作物配信サー
バに対し、希望する著作物コンテンツの配信、利用のリ
クエストを行う。ステップ33においては、著作物配信
サーバは、そのリクエストに応じ、管理市場に対して、
そのユーザが著作物証券を保有しているかどうかの問い
合わせを行う。ステップ35において、ユーザが著作物
証券を保有していないと判断された場合は、ステップ3
7において、著作物配信サーバはユーザに対して、課金
請求を行う。この課金請求にユーザが応じた場合、管理
市場とユーザとの間に著作物証券にかかる売買契約が成
立し、ユーザは著作物証券の保有者となる。なお、ユー
ザが予め資金をプールするような口座を保有している場
合は、配信サーバは、その口座に対して引き落としをか
けることによりユーザが課金請求に応じたものとみなす
ことも可能である。
【0025】ステップ35において、ユーザがすでにリ
クエストした著作物にかかる著作物証券を保有している
場合、ステップ39において、著作物配信サーバは、著
作権に対して課金請求を行うことなく、著作物コンテン
ツをユーザに対して配信する。なお、著作物証券に「利
用毎に別途課金する」などの特約が付されている場合に
は、その特約に従って、課金等をすることを条件として
配信を行う場合もある。その他の考えられる条件として
は、著作権者が著作物証券の公開時の単価を市場評価に
比較して引き下げたり、証券所有者に関しては配信利用
における課金を割引して行うなどが考えられる。
【0026】図4はユーザから見た著作物証券サイトの
表示画面を示す。ユーザは、初期画面41において本件
発明にかかる著作物証券サイトに対するアクセスを開始
する。このとき、著作物証券サイトによって提供される
著作物証券を保有していないユーザは、ゲストの部分に
表示された「LOGIN」というボタンをクリックし、
著作物証券をすでに保有しているユーザには、ユーザI
Dとパスワードが事前に発行されているので、これらを
入力することにより、サイトへのアクセスを行う。
【0027】ゲストからサイトにアクセスしたユーザに
は、画面43が表示される。画面43においては、「証
券購入」「試聴」などのボタンがあり、ユーザは所望の
著作物コンテンツに関して試聴を行ったり、その結果、
当該コンテンツが気に入れば証券購入を行ったりする。
【0028】また、すでにユーザID・パスワードを保
有しているユーザがサイトにアクセスすると、画面45
が表示される。画面45には、ある特定のユーザが現在
保有している著作物証券にかかる著作物コンテンツがリ
ストアップされている。このユーザはリストアップされ
た著作物コンテンツについては自由に利用する権限を有
しているから、「再生」ボタンをクリックすることによ
り各コンテンツのダウンロードや再生などを開始するこ
とができる。ユーザがリストにないコンテンツに興味が
ある場合は、右下の「証券購入」「試聴」ボタンをクリ
ックする。
【0029】「証券購入」「試聴」ボタンがクリックさ
れると、図示されていないが、管理市場が提供可能な全
てのコンテンツが表示される。この表示方法は、ユーザ
が利用しやすいように著作物の形態(音楽、映像、映画
など)やジャンル(ジャズ、クラシックなど)毎、アー
ティスト毎などに整理して表示してもよい。
【0030】また、ユーザIDを有していないユーザが
「証券購入」「試聴」ボタンをクリックすると、ユーザ
にかかる情報(氏名、e-mailアドレス、好きなアーティ
ストなど)を入力する登録画面等を表すようにしてもよ
い。これらの画面の構成方法や表示順序などは公知の手
法であり、本件発明の要部ではない。
【0031】図5は、本件発明による著作物証券システ
ムに使用される認証データベースの一例である。認証シ
ステムに対するアクセスがなされると、最初は、個人認
証情報データベース51にアクセスが到達する。個人認
証情報51には、ユーザIDとパスワードデータが必須
である。また、個人認証情報51には、ユーザの氏名・
性別・住所・嗜好など、ユーザに関する詳細な情報が登
録されている場合もある。
【0032】個人認証情報データベース51にふくまれ
るユーザID及びパスワードにより認証がなされると、
個人口座情報データベース53又は個人証券保有情報デ
ータベース55に飛ぶことができる。個人口座情報デー
タベース53は、例えば、口座の担保利用の残高や著作
物証券の売買履歴に関する情報が含まれている。また、
個人証券保有情報データベース55には、ユーザが保有
している著作物証券データ(銘柄)が格納されている。
【0033】個人証券保有情報データベース55は、著
作物証券の情報にかかるデータベース58と証券の個人
所有数情報データベース57にリンクしている。著作物
証券の情報にかかるデータベース58は、当該著作権の
権利者を特定する情報、著作物証券の発行者に関する情
報と、証券発行済みの著作物証券に関する情報などが格
納されている。
【0034】個人所有数情報データベース57は、その
ユーザが保有している著作物証券の特定銘柄についての
保有数や証券有効期限などを格納する。なお、著作物証
券データにかかるデータベース59には、特定の著作物
証券銘柄の保有数や投資金額に応じて、ユーザがどのよ
うなサービスを享受できるかが格納されており、個人所
有数情報データベース57及び著作物証券の情報にかか
るデータベース58とリンクしている。
【0035】これらのデータベース及びそのリンクによ
り、ユーザが認証情報を入力してアクセスした場合に
は、自分がどのような著作物証券を何口保有しており、
それにより、どのようなサービスを享受できるかを知る
ことができる。また、自己の保有している著作物がどの
ような属性を有しているか、著作権者は誰かなどの著作
物にかかる情報も容易に入手することが可能となる。さ
らに、自己の著作物証券の売買履歴や現在有している著
作物を担保としてどの程度の投資が可能かなどの情報に
ついて知ることも可能である。
【0036】図6は本件発明にかかる著作物証券システ
ムの課金方法に関する別の実施態様を示す。この実施態
様においては、ユーザの保有している著作物証券の財産
的価値を担保にしてユーザが他の著作物証券を購入する
というものである。ステップ61において、ユーザは著
作物証券の購入等の申し込みを行う。なお、この要求は
著作物証券システムが提供する有償のサービスに対して
のものであれば足りる。ステップ63において、著作物
配信サーバは、管理市場にアクセスし、当該ユーザがそ
のサービスの対価に相当する十分な価額の証券を保有し
ているかどうかをチェックする。その結果、ステップ6
5において、証券価額の保有量が不十分な場合は、別
途、課金を受ける等、サービス毎に任意の支払方法で課
金請求を受けることになる。一方、ステップ67におい
て、ユーザが十分な価額の証券を保有していると判断さ
れる場合、ユーザが保有している証券がユーザの支払う
べき対価の担保として設定され、著作物配信サーバはユ
ーザの要求するサービスに対する対価を代行して支払
う。そして、ステップ69において、ユーザはその時点
では、課金をされることなく、そのサービスを利用し、
又は、要求した著作物にかかる著作物証券を入手するこ
とができる。 この対価として、ユーザは一定の金銭
債務を負う。ステップ71において、ユーザがこの金銭
債務を一定期日までに履行できなかったと判断されたと
きは、ステップ73において、ユーザが予め保有してお
り、担保として設定された著作物証券は、著作物配信サ
ーバにより処分換金され、ユーザの支払債務に充当され
る。この手法によれば、ユーザは実質的に追加の金銭を
支払うことなく、いくつもの著作物を次々と利用するこ
とができる。
【0037】なお、ステップ63の直前において、本実
施態様のような担保スキームに入るか、図3において説
明した課金スキームに入るかの選択をユーザに行わせる
ことも可能である。
【0038】このような著作物証券システムを運営する
ための付加的な工夫としては、ユーザコミュニティなど
の概念が考えられる。これは、ユーザにより著作物コン
テンツの評価を行うユーザーから構成されるコミュニテ
ィであり、評価のみならず、ユーザー、著作権者、証券
保有者間での著作物証券取引を可能とするものである。
また、このようなコミュニティを作り、著作物の評価を
行うことによって、株式市場のように特定著作物銘柄の
価格の推移を提示して著作物に対する評価の対価による
客観的指標を提供することも可能となる。
【0039】
【発明の効果】このシステムを用いれば、以下の効果が
期待される。
【0040】利用者が証券を保有しているかどうかを
認証することによって利用したい場所や時間に係わら
ず、著作権料を重複して支払わずに著作物を利用でき
る。
【0041】著作物証券を株式会社の株式に見立てる
ことで、保有する証券の数・金額によって様々な段階の
権利を設定することが出来、既存の著作権者に対して権
利の支払いがクリアになる。
【0042】証券の預かり額に応じて担保設定を行
い、簡易仮払いシステムを創出することにより、証券を
有していない著作物に対する課金サービス並びに通常の
オンラインショッピングに対して仮払いを行うことが可
能となり、証券保有していない著作物に対しても利用可
能となる。
【0043】著作物に対する権利を証券化して流動性
を持たせると共に、証券を保有しているかどうかの認証
機能を広く外部に公開することで誰もが利用できる著作
物権利管理機構ならびにサービス課金機構を設立しサー
ビスを提供する。
【0044】アプリケーションなど、実質的にソフト
ウェアを利用したサービスに関しても証券購入というス
タイルでサポートやアップグレードサービス、またアプ
リケーションサービス自体の継続的なサービス提供が受
けられるようになるし、従来、配給網の高速が強かった
映画興行に関しても各々の映画館自身が特定映画を公開
する際にその興行権を必要な証券数を購入すれば権利を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本件発明による著作物証券認証システムの概念
ブロック図を示す。
【図2】本件発明による著作物証券認証システムの別の
実施態様に関するブロック図を示す。
【図3】本件発明による著作物証券認証システムの課金
フローを示す図である。
【図4】本件発明による著作物証券認証システムにおい
て表示されるユーザのための表示画面を示す。
【図5】本件発明による著作物証券認証システムにおい
て用いられる管理のためのデータベースの構造の一例を
示す。
【図6】本件発明による著作物証券認証システムの代金
立替フローを示す図である。
【符号の説明】
1 著作物制作者 3 管理市場 5 著作物配信サーバ 7 ユーザ端末 9 ユーザ登録口座
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 15/00 330 G06F 15/00 330Z G10K 15/02 G10K 15/02 Fターム(参考) 5B049 AA05 BB47 CC05 CC08 CC36 CC38 DD01 EE01 FF03 FF04 GG04 GG07 5B055 BB20 CB09 CB10 CC10 CC13 EE02 EE21 EE27 FA01 FB03 PA02 PA34 5B085 AC04 AE23 BG07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】証券化された著作物のリストと、当該著作
    物にかかる証券を保有しているユーザのリストを有する
    データベースと、 特定の著作物を利用する旨のユーザからの要求に応じ
    て、当該ユーザが前記特定の著作物にかかる証券を保有
    していることを認証するために、前記データベースにア
    クセスする第一のサーバと、を有する著作物証券認証シ
    ステム。
  2. 【請求項2】前記第一のサーバは、前記ユーザにかかる
    金銭の保管口座から、前記著作物の利用料を引き落とす
    ことに係る処理を行うことを特徴とする、請求項1の著
    作物証券認証システム。
  3. 【請求項3】前記第一のサーバは、前記ユーザの前記著
    作物の利用料を立て替えることに係る処理を行うことを
    特徴とする、請求項1の著作物証券認証システム。
  4. 【請求項4】前記第一のサーバは、前記ユーザが保有す
    る前記著作物証券の価値が前記ユーザの要求する著作物
    証券の価値を上回っている場合に前記利用料の立て替え
    ることにかかる処理を行う、請求項3の著作物証券認証
    システム。
  5. 【請求項5】前記第一のサーバは、立て替えた前記利用
    料を前記ユーザが支払わない場合は、前記ユーザの保有
    する著作物証券を売却換金して前記使用料に充当するこ
    とを特徴とする、請求項4の著作物認証システム。
JP2000321289A 2000-10-20 2000-10-20 著作物証券認証システム Withdrawn JP2002133110A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004059545A1 (ja) * 2002-12-25 2004-07-15 Web-I Co., Ltd. コンテンツ情報処理装置システム、方法
WO2004088526A1 (ja) * 2003-03-31 2004-10-14 Fujitsu Limited 無線lanアクセスサービスシステム及び無線lanアクセスサービスシステムにおける課金方法
JP2019020849A (ja) * 2017-07-12 2019-02-07 アララ株式会社 サーバ装置、電子コンテンツ管理システム、及び制御方法

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