JP2002132266A - コンテンツ管理装置、コンテンツ管理方法、およびコンテンツ取得方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来型のコンテンツ配信では、次世代型の高
速通信のメリットを十分に享受できない。 【解決手段】 販売手続処理部２２がユーザ端末との間
で販売手続を処理し、課金部２４がユーザに課金する。
販売された情報コンテンツはコンテンツ格納部３６から
仮想ライブラリ領域４２へコンテンツ複製部３８によっ
て複製され、保管される。要求受付部２８がユーザから
鑑賞要求を受けとると、ユーザ認証部３０がユーザを認
証した後、仮想ライブラリ領域４２に保管された情報コ
ンテンツが送信処理部２６によってユーザ端末に送信さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、ネットワーク技
術に関する。この発明はとくに、コンテンツを配信する
技術に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、データ圧縮技術の発達によりほと
んど質を劣化させないまま音楽データや動画データのデ
ータサイズを数分の一に減らすことが可能となった。デ
ータサイズが小さくなればそれだけ通信上の転送時間も
短くなるので、ネットワークを利用した情報コンテンツ
の配信が盛んになってきた。ただし、一般ユーザにおけ
る通信環境は３３〜６４ｋｂｐｓが主流であり、多くの
ユーザは依然として大容量のダウンロードに苦痛を感じ
ざるを得ない。したがって、従来の情報コンテンツ販売
の形式は、情報コンテンツを購入したユーザに一度だけ
ダウンロードを我慢してもらうとともに、ユーザそれぞ
れのローカルで自己管理させるかたちとなっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、ネットワーク
を提供する業者間の技術競争や価格競争は激化する一方
であり、大多数の人々が高速通信の恩恵を受けられる日
が来るのは時間の問題である。こうした中、来たるべき
ブロードバンド時代に向けて高速通信を十分に活用した
新たな技術やサービスを構築していく必要があり、また
大いに期待されている。

【０００４】本発明はこうした状況に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、実用的なコンテンツ配信技術の
提供にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明のある態様は、コ
ンテンツ管理装置に関する。本装置は、販売用の情報コ
ンテンツを格納するコンテンツ格納部と、ユーザとの間
で前記情報コンテンツの販売手続をする販売手続処理部
と、前記情報コンテンツを保管可能なユーザ別の仮想ラ
イブラリ領域を有するコンテンツ保管部と、前記販売手
続が済んだ情報コンテンツを前記コンテンツ格納部から
前記ユーザに割り当てられた仮想ライブラリ領域へ複製
するコンテンツ複製部と、前記情報コンテンツの鑑賞要
求を前記ユーザから受けとる要求受付部と、前記鑑賞要
求をしたユーザが正当である場合に前記情報コンテンツ
の送信を許可するユーザ認証部と、前記送信を許可され
たユーザに割り当てられた仮想ライブラリ領域から、前
記鑑賞要求があった情報コンテンツを選択して前記ユー
ザに送信する送信処理部と、を含む。

【０００６】ここで、「販売用の情報コンテンツ」と
は、有償で提供される情報性のあるデータであり、たと
えば音楽データ、テキストデータ、静止画データ、また
は動画データ等をいう。これらのデータは、所定の圧縮
形式でデータサイズを小さくしてもよいが、販売用とし
て音質や画質の劣化がほとんど目立たない程度の圧縮率
が好ましい。コンテンツ格納部およびコンテンツ保管部
は、ハードウェア的にはハードディスク、ＣＤ、ＤＶＤ
等の記録媒体で形成されてもよい。コンテンツ格納部お
よびコンテンツ保管部は、別々の記録媒体で形成されて
もよいし、単一の記録媒体に含まれる別々のパーティシ
ョンにそれぞれ形成されてもよい。

【０００７】ここでいう「送信」の形式は、ローカルに
保存可能な形式であってもよいし、ローカルに保存でき
ない、いわゆるストリーム形式であってもよい。ローカ
ルに保存可能な形式で送信する場合、情報コンテンツに
不正コピー防止の処置を施してもよい。たとえば、いわ
ゆる「透かし」となる著作者情報を情報コンテンツに加
えたり、ローカル上でコピー回数を制限できるデータ構
造や保存形式にしてもよい。そして、ユーザは一度購入
した情報コンテンツを、さらに課金されることなく何度
もダウンロードできる。ユーザによるダウンロード順の
設定を可能な構成としてもよい。

【０００８】本発明の別の態様は、コンテンツ管理方法
に関する。この方法は、情報コンテンツに対するユーザ
からの購入意思を受け付ける前処理段階と前記情報コン
テンツを前記ユーザへ提供する主処理段階とを含み、前
記前処理段階は、前記ユーザから前記情報コンテンツの
購入手続に必要な情報を受信する過程と、前記購入手続
の完了後、前記ユーザが本サービスの初回利用者であれ
ば、ネットワーク上の所定のノードに、前記ユーザに専
用の仮想ライブラリ領域を割り当てる過程と、前記情報
コンテンツをその仮想ライブラリ領域へ複製して保管す
る過程と、を含み、前記主処理段階は、前記保管された
情報コンテンツに対して前記ユーザから鑑賞要求を受信
する過程と、前記鑑賞要求を受信したとき、その要求を
発したユーザを認証する過程と、前記ユーザが正しく認
証された後、前記鑑賞要求に応じて前記情報コンテンツ
を前記ユーザへ送信する過程と、を含む。

【０００９】「ノード」とは、ネットワーク上で固有の
アドレスを有するひとつのサーバまたはクライアントを
いい、本態様でいう「ノード」は、ユーザ端末とは異な
るマシン、とくにサーバマシンを示す。

【００１０】本発明のさらに別の態様は、コンテンツ取
得方法に関する。この方法は、販売用の情報コンテンツ
を購入する前処理段階と前記情報コンテンツを取得する
主処理段階とを含み、前記前処理段階は、前記情報コン
テンツの購入手続に必要な情報を送信する過程と、ネッ
トワーク上の所定のノードに設けられるユーザ別の仮想
ライブラリ領域へ前記情報コンテンツを保管するための
指示を、前記購入手続を経ることによって送信する過程
と、を含み、前記主処理段階は、前記保管された情報コ
ンテンツの鑑賞要求を送信する過程と、前記鑑賞要求の
送信に伴い、ユーザとして認証を受ける過程と、前記認
証によりユーザとしての正当性が確認された後、前記鑑
賞要求に応じて送られる情報コンテンツを受信する過程
と、を含む。

【００１１】なお、以上の構成要素の任意の組合せや、
本発明の構成要素や表現を方法、装置、システムなどの
間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有
効である。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下に説明するコンテンツ管理装
置は、実用的なコンテンツ配信が可能なネットワーク上
のサーバである。そして、本装置はユーザに販売した情
報コンテンツの保持および管理を代行するとともに、購
入ユーザから鑑賞要求を受けとるたびにその情報コンテ
ンツを送信する。一方、ユーザは購入した音楽データな
どの情報コンテンツをサーバ上で管理できるので、ロー
カルのディスクスペースを圧迫しない。しかも、ユーザ
はインターネットを介してサーバにアクセス可能なあら
ゆる端末から自分が購入した情報コンテンツを鑑賞する
ことができる。情報コンテンツの鑑賞は、ＣＤプレーヤ
ーやＤＶＤプレーヤーと同じような感覚で、順序などを
指定して鑑賞することができる。

【００１３】図１は、実施の形態に係るコンテンツ管理
装置１４を含むネットワークシステム１０の全体構成を
示す。ここでは、ユーザ端末１２とコンテンツ管理装置
１４がインターネット１６を介して接続されている。ユ
ーザ端末１２はパーソナルコンピュータ、携帯端末、イ
ンターネット１６へ接続可能な携帯電話、その他任意の
ハードウェアである。コンテンツ管理装置１４は、ネッ
トワーク上のサーバとして機能し、ＷＷＷサーバを含ん
でもよい。また、コンテンツ管理装置１４は、ユーザ端
末１２に対してＩＳＰ（インターネットサービスプロバ
イダ）として機能してもよい。また、一般にポータルサ
イトとしていろいろな情報を分別管理し、ユーザの便宜
を図ってもよい。

【００１４】コンテンツ管理装置１４およびユーザ端末
１２は、ハードウェア的には、コンピュータのＣＰＵを
はじめとする素子で実現でき、ソフトウェア的にはコン
テンツ配信機能やダウンロード機能のあるプログラム等
によって実現されるが、以下説明する図２および図３で
はそれらの連携によって実現される機能ブロックを描い
ている。したがって、これらの機能ブロックはハードウ
ェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたち
で実現できる。

【００１５】図２は、実施の形態に係るコンテンツ管理
装置１４の構成を示す。コンテンツ管理装置１４は、コ
ンテンツ格納部３６とデータ送受信部２０とを含む。コ
ンテンツ格納部３６は、販売用の情報コンテンツを格納
する。本実施形態では、情報コンテンツとして音楽デー
タを例にとって説明する。データ送受信部２０は、イン
ターネット１６を介してユーザ端末１２と接続され、各
種データを送受信する。この各種データはコンテンツ管
理装置１４がもつ各機能によるやりとりに用いられる。

【００１６】コンテンツ管理装置１４は、販売手続処理
部２２とユーザＤＢ３４と課金部２４とコンテンツ複製
部３８とコンテンツ保管部４０とをさらに含む。販売手
続処理部２２は、ユーザ端末１２との間で音楽データの
販売手続をする。販売手続処理部２２は、販売する音楽
データの一覧や料金等の情報をユーザ端末１２に送信
し、ユーザ端末１２からユーザに関する情報や購入意思
の情報等を受けとる。販売手続処理部２２はユーザＤＢ
３４に蓄積されたユーザの購入歴を参照し、もし初回利
用者であればユーザＤＢ３４にユーザ情報を蓄積する。

【００１７】販売手続処理部２２の販売手続が完了する
と、課金部２４が料金をユーザに課金する。この料金に
ついては、後に詳述する。コンテンツ複製部３８は、販
売手続が済んだ情報コンテンツをコンテンツ格納部３６
からコンテンツ保管部４０に複製する。コンテンツ保管
部４０は、情報コンテンツを保管可能なユーザ別の仮想
ライブラリ領域４２を有し、コンテンツ複製部３８は、
情報コンテンツをその購入ユーザに割り当てられた仮想
ライブラリ領域４２に複製する。ユーザが初回利用者の
場合、コンテンツ複製部３８はコンテンツ保管部４０に
そのユーザ専用の仮想ライブラリ領域４２を設定してか
ら複製する。

【００１８】コンテンツ管理装置１４は、保管形式設定
部３２をさらに含む。保管形式設定部３２は、コンテン
ツ保管部４０における情報コンテンツの保管形式を設定
する。たとえば、情報コンテンツをジャンル別に分類し
たり、デフォルトの再生順序を設定してもよい。これに
より、仮想ライブラリ領域４２を仮想的なＣＤラックの
ように活用することができる。

【００１９】コンテンツ管理装置１４は、送信処理部２
６と要求受付部２８とユーザ認証部３０とをさらに含
む。要求受付部２８は、情報コンテンツの鑑賞要求をユ
ーザ端末１２から受けとる。ユーザ認証部３０は、鑑賞
要求を発したユーザを認証する。そのユーザが正当であ
る場合にユーザ認証部３０は情報コンテンツの送信を許
可する。ユーザ認証部３０はユーザＤＢ３４を参照して
ユーザを認証する。送信処理部２６は、送信を許可され
たユーザに割り当てられた仮想ライブラリ領域４２か
ら、鑑賞要求があった情報コンテンツを選択してユーザ
端末１２に送信する。情報コンテンツの送信形式はスト
リーム形式でもローカル保存形式でもよい。要求受付部
２８は、仮想ライブラリ領域４２に保管された情報コン
テンツの鑑賞順序に関する指示をユーザ端末１２から受
けとり、送信処理部２６は鑑賞順序に基づいて情報コン
テンツをユーザ端末１２に送信する。

【００２０】課金部２４は、コンテンツ格納部３６から
仮想ライブラリ領域４２へ情報コンテンツを複製して保
管する料金と、仮想ライブラリ領域４２から情報コンテ
ンツを送信する料金とを販売手続の時点でユーザに課金
する。したがって、送信処理部２６は仮想ライブラリ領
域４２に保管された情報コンテンツを、新たな課金なし
に、鑑賞要求に応じて何度でも送信する。ユーザは一度
購入した情報コンテンツを何度もダウンロードできる。
ユーザは購入した情報コンテンツをローカルで保持する
必要がないので、ローカルのディスクスペースを圧迫し
ない。

【００２１】図３は、実施の形態に係るユーザ端末１２
の構成を示す。ユーザ端末１２は、データ送受信部５０
と購入手続処理部５２とを含む。データ送受信部５０
は、インターネット１６を介してコンテンツ管理装置１
４との間でデータを送受信する。データ送受信部５０が
送受信するデータはユーザ端末１２がもつ各機能による
やりとりに用いられる。購入手続処理部５２はコンテン
ツ管理装置１４から販売用の情報コンテンツの一覧や料
金等の情報を受けとる。購入手続処理部５２は、コンテ
ンツ管理装置１４に対して、情報コンテンツの購入手続
に必要な情報を送信することによって購入意思を送る。
購入手続に必要な情報は、たとえばユーザ情報や購入す
る音楽データを示す情報等である。これらの情報の送受
信によって情報コンテンツの購入手続がすすむ。そして
このような購入手続を経ることにより、ユーザ別の仮想
ライブラリ領域４２へ情報コンテンツを複製して保管す
るための指示が送られる。

【００２２】ユーザ端末１２は、鑑賞要求処理部５４と
ユーザ認証処理部５６とコンテンツ保持部５８と再生処
理部６０とをさらに含む。鑑賞要求処理部５４は、ユー
ザが情報コンテンツを鑑賞する所望のタイミングでコン
テンツ管理装置１４へ鑑賞要求を送る。鑑賞要求処理部
５４が鑑賞要求を送ると、ユーザ認証処理部５６がコン
テンツ管理装置１４によるユーザ認証を受ける。ユーザ
の正当性が確認されると、コンテンツ管理装置１４から
送られる情報コンテンツをコンテンツ保持部５８に格納
する。ストリーム形式の場合、コンテンツ保持部５８を
バッファ的に用い、情報コンテンツのデータをシーケン
シャルにコンテンツ保持部５８へ格納しながら再生処理
部６０が再生する。ローカル保存形式の場合、コンテン
ツ保持部５８に鑑賞する情報コンテンツの全データを格
納し終わってから再生処理部６０が再生する。

【００２３】図４は、音楽データの保管テーブルを示
す。このテーブルには、仮想ライブラリ領域４２に保管
された複数の音楽データに関する情報が格納されてい
る。たとえば、このテーブルにユーザＩＤ欄８０と曲順
欄８２と曲ファイル名欄８４とジャンル欄８６と曲時間
欄８８とが設けられている。ユーザＩＤ欄８０に設定さ
れたＩＤがＡＢＣ０１２３４であるユーザが購入した音
楽データは４曲あり、それぞれ曲順欄８２に曲順番号が
設定されている。１曲目のファイル名は曲ファイル名欄
８４に「Ａ０１＿５３８９２．ｍｐ３」として記憶され
る。この曲のジャンルはジャンル欄８６に「ポップス」
として記憶される。この曲の時間は曲時間欄８８に「８
分３２秒」として記憶される。そして、このユーザが所
有する全４曲のデータが、仮想ライブラリ領域４２に保
管されるデータに相当する。

【００２４】図５は、購入する音楽データの検索画面例
である。ユーザはユーザ端末１２上でインターネットブ
ラウズソフトウェアを用いてコンテンツ管理装置１４に
アクセスする。本図はそのブラウザ上の画面例である。
ブラウザ画面１００は、主にメイン画面１０１とメニュ
ー画面１０２で構成される。メイン画面１０１には、キ
ーワード検索欄１０４が設けられる。この欄にアーティ
スト名、アルバム名、曲名のうち少なくともいずれかを
入力してキーワード検索をすることができる。

【００２５】メイン画面１０１にはさらに曲目一覧への
リンクとして、アーティスト名一覧リンク１０６、アル
バム名一覧リンク１０８、曲名一覧リンク１１０、ジャ
ンル別一覧リンク１１２、新譜一覧リンク１１４が設け
られている。アーティスト名一覧リンク１０６、アルバ
ム名一覧リンク１０８、曲名一覧リンク１１０はさらに
それぞれＡＢＣ順の一覧とアイウエオ順の一覧とがあ
る。メニュー画面１０２には他の画面へジャンプするリ
ンクメニューが設けられている。

【００２６】図６は、音楽データの購入画面例を示す。
メイン画面１０１には図５における検索でリストアップ
された曲目１２０と料金１２１が表示される。料金１２
１は１曲単位でもアルバム単位でもよい。購入ボタン１
２２をクリックすることによりユーザはコンテンツ管理
装置１４へ購入意思を送る。クリック後、図示しない画
面において、ユーザ名、クレジットカード情報、住所等
の情報がやりとりされて購入手続が進められる。

【００２７】図７は、音楽データの保管設定画面例を示
す。ユーザはこの画面を通じて、自己が購入した音楽デ
ータの保管形式を設定することができる。メイン画面１
０１には曲目１３０が表示される。曲目１３０の近傍に
はジャンル設定欄１３２が設けられている。ジャンル設
定欄１３２は、いわゆるプルダウン形式でさまざまなジ
ャンルを選択できる。また、ジャンルの種類を編集する
ことができ、ジャンル編集ボタン１３４をクリックする
と図示しない編集画面にジャンプする。

【００２８】図８は、音楽データのプレーヤー画面例を
示す。ユーザはこの画面を通じて再生等を指示できる。
メイン画面１０１にはコントロールボタン１４０が設け
られている。コントロールボタン１４０には、左から再
生、一時停止、停止、戻り、送り、を指示するボタンが
含まれる。ユーザはジャンルメニュー欄１４２で聴きた
い曲のジャンルを指定する。このジャンルにあらかじめ
登録しておいた曲目１４４がリスト表示される。本画面
では一度に５曲だけ表示される。ジャンルメニュー欄１
４２に指定された「ポップス」に登録された曲は２曲で
あり、変更ボタン１４６をクリックして他の曲と入れ替
えることもできる。また、選択ボタン１４８をクリック
して、未設定である３〜５曲目に曲を追加することもで
きる。曲順設定ボタン１５４をクリックして曲順を変え
てもよい。このジャンルに５曲以上登録されている場
合、入替ボタン１５６をクリックして次の５曲へ入れ替
えてもよい。全曲一覧ボタン１５８をクリックして、全
曲一覧画面に切り替えてもよい。

【００２９】リピート設定欄１５０の設定により、１曲
だけのリピート再生、全曲のリピート再生、またはリピ
ートのオフを切り替える。ダウンロード設定欄１５２の
設定により、ダウンロード形式をストリーム形式とロー
カル保存形式との間で切り替えられる。

【００３０】図９は、コンテンツ管理装置１４における
処理手順を示すフローチャートである。コンテンツ管理
装置１４における処理は、情報コンテンツに対するユー
ザからの購入意思を受け付ける前処理段階と、情報コン
テンツをユーザへ提供する主処理段階とからなる。以下
に説明するＳ１０〜Ｓ２２のステップが前処理段階であ
り、Ｓ２４〜Ｓ３２のステップが主処理段階である。

【００３１】まず、ユーザから購入意思を示す情報を受
けとるまで待機する（Ｓ１０）。購入意思が送られてき
た場合（Ｓ１０Ｙ）、そのユーザが初回利用者かどうか
を判断する（Ｓ１２）。初回利用者であった場合（Ｓ１
２Ｙ）、コンテンツ保管部４０にそのユーザ専用の仮想
ライブラリ領域４２を設定する（Ｓ１４）。次いで、ユ
ーザの指示に基づいて販売する曲を選択する（Ｓ１
６）。次いで、ユーザに課金することによって販売手続
を行う（Ｓ１８）。次いで、販売した情報コンテンツを
仮想ライブラリ領域４２に複製する（Ｓ２０）。次い
で、ユーザの指示に応じて情報コンテンツの保管形式を
設定する（Ｓ２２）。

【００３２】次に、ユーザから鑑賞要求を受けとるまで
待機する（Ｓ２４）。鑑賞要求を受けとった場合（Ｓ２
４Ｙ）、要求を発したユーザを認証する（Ｓ２６）。そ
のユーザの正当性が確認されなかった場合（Ｓ２６
Ｎ）、情報コンテンツの送信を拒否する。ユーザの正当
性が確認された場合（Ｓ２６Ｙ）、送信する曲を選択し
（Ｓ２８）、ユーザへ送信する（Ｓ３０）。続いて送信
すべき曲がある場合（Ｓ３２Ｙ）、Ｓ２８〜Ｓ３０を繰
り返す（Ｓ３２）。

【００３３】図１０は、ユーザ端末１２における処理手
順を示すフローチャートである。ユーザ端末１２におけ
る処理手順は、販売用の情報コンテンツを購入する前処
理段階と、情報コンテンツを取得する主処理段階とから
なる。以下に説明するＳ５０〜５４のステップが前処理
段階であり、Ｓ５６〜Ｓ６８のステップが主処理段階で
ある。

【００３４】まず、ユーザはユーザ端末１２を操作して
購入する曲を選択する（Ｓ５０）。次いで、ユーザ端末
１２とコンテンツ管理装置１４との間で購入手続がやり
とりされる（Ｓ５２）。次いで、ユーザの希望に応じて
情報コンテンツの保管形式を設定する（Ｓ５４）。

【００３５】次に、ユーザが鑑賞要求をコンテンツ管理
装置１４に送る（Ｓ５６）。次いで、コンテンツ管理装
置１４によるユーザ認証を受ける（Ｓ５８）。次いで、
ユーザ端末１２は図８に示されるプレーヤー画面を表示
して、曲順等の設定をユーザに求める（Ｓ６０）。ユー
ザが曲順設定を希望する場合（Ｓ６０Ｙ）、画面上のボ
タン等をクリックする操作により曲順を示す情報をコン
テンツ管理装置１４に送る（Ｓ６２）。次いで、曲順設
定に応じて送られてくる音楽データを受信する（Ｓ６
４）。次いで、ユーザ端末１２は受信した音楽データを
再生する（Ｓ６６）。続いて受信すべき曲がある場合
（Ｓ６８Ｙ）、Ｓ６０〜Ｓ６６のステップを繰り返す
（Ｓ６８）。

【００３６】以上、本発明をいくつかの実施の形態をも
とに説明した。これらの実施の形態は例示であり、それ
らの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな
変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範
囲にあることは当業者に理解されるところである。

【００３７】たとえば、本実施形態においては、情報コ
ンテンツとして音楽データを例にとって説明してきた
が、小説等のテキストデータ、写真集等の画像データ、
映画やビデオ等の動画データの情報コンテンツであって
もよい。

【００３８】また、本実施形態によれば、一度購入した
音楽データは事実上、回数無制限でダウンロードできる
が、送信処理部２６が送信回数をカウントしてダウンロ
ード回数を制限してもよい。その分あらかじめ料金を低
く設定してもよい。

【００３９】また、仮想ライブラリ領域４２が保管可能
な期限を情報コンテンツごとに設定してもよい。この期
限は、保管開始日から数えてもよいし、たとえば最後に
鑑賞した日付から数えてもよい。これにより、古くなっ
たりユーザが飽きてしまった情報コンテンツを廃棄して
整理することができる。

【００４０】また、サーバ上に保管される情報コンテン
ツは、購入したユーザ以外にはアクセス不可にしておく
必要があるので、高度なセキュリティが求められる。そ
こで、ユーザ認証部３０に用いられる認証方法は、一般
的なパスワード方式以外にたとえば指紋認証等を用いて
もよい。

【００４１】

【発明の効果】本発明によれば、利便性の高い方法で情
報コンテンツを配信することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 実施の形態に係るネットワークシステムの構
成を示す図である。

【図２】 実施の形態に係るコンテンツ管理装置の構成
を示す機能ブロック図である。

【図３】 実施の形態に係るユーザ端末の構成を示す機
能ブロック図である。

【図４】 音楽データ保管形式のテーブルを示す図であ
る。

【図５】 購入する音楽データの検索画面例を示す図で
ある。

【図６】 音楽データの購入画面例を示す図である。

【図７】 音楽データの保管設定画面例を示す図であ
る。

【図８】 音楽データのプレーヤー画面例を示す図であ
る。

【図９】 実施の形態に係るコンテンツ管理装置におけ
る処理手順を示すフローチャートである。

【図１０】 実施の形態に係るユーザ端末における処理
手順を示すフローチャートである。

【符号の説明】 １０ ネットワークシステム、 １２ ユーザ端末、
１４ コンテンツ管理装置、 １６ インターネット、
２０ データ送受信部、 ２２ 販売手続処理部、
２４ 課金部、 ２６ 送信処理部、 ２８ 要求受付
部、 ３０ ユーザ認証部、 ３２ 保管形式設定部、
３４ ユーザＤＢ、 ３６ コンテンツ格納部、 ３
８ コンテンツ複製部、 ４０ コンテンツ保管部、
４２ 仮想ライブラリ領域、 ５０ データ送受信部、
５２ 購入手続処理部、 ５４鑑賞要求処理部、 ５
６ ユーザ認証処理部、 ５８ コンテンツ保持部、６
０ 再生処理部。

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 販売用の情報コンテンツを格納するコン
   テンツ格納部と、 ユーザとの間で前記情報コンテンツの販売手続をする販
   売手続処理部と、 前記情報コンテンツを保管可能なユーザ別の仮想ライブ
   ラリ領域を有するコンテンツ保管部と、 前記販売手続が済んだ情報コンテンツを前記コンテンツ
   格納部から前記ユーザに割り当てられた仮想ライブラリ
   領域へ複製するコンテンツ複製部と、 前記情報コンテンツの鑑賞要求を前記ユーザから受けと
   る要求受付部と、 前記鑑賞要求をしたユーザが正当である場合に前記情報
   コンテンツの送信を許可するユーザ認証部と、 前記送信を許可されたユーザに割り当てられた仮想ライ
   ブラリ領域から、前記鑑賞要求があった情報コンテンツ
   を選択して前記ユーザに送信する送信処理部と、 を含むことを特徴とするコンテンツ管理装置。
2. 【請求項２】 前記要求受付部は、前記仮想ライブラリ
   領域に保管された情報コンテンツの鑑賞順序に関する指
   示を前記ユーザから受けとり、 前記送信処理部は、前記鑑賞順序に基づいて前記情報コ
   ンテンツを前記ユーザに送信することを特徴とする請求
   項１に記載のコンテンツ管理装置。
3. 【請求項３】 前記コンテンツ格納部から前記仮想ライ
   ブラリ領域へ前記情報コンテンツを複製して保管する料
   金と前記仮想ライブラリ領域から前記情報コンテンツを
   送信する料金とを前記販売手続の時点で前記ユーザに課
   金する課金部をさらに含み、 前記送信処理部は、前記仮想ライブラリ領域に保管され
   た情報コンテンツを、前記課金部による新たな課金なし
   に送信可能であることを特徴とする請求項１または２の
   いずれかに記載のコンテンツ管理装置。
4. 【請求項４】 情報コンテンツに対するユーザからの購
   入意思を受け付ける前処理段階と前記情報コンテンツを
   前記ユーザへ提供する主処理段階とを含み、前記前処理
   段階は、 前記ユーザから前記情報コンテンツの購入手続に必要な
   情報を受信する過程と、 前記購入手続の完了後、前記ユーザが本サービスの初回
   利用者であれば、ネットワーク上の所定のノードに、前
   記ユーザに専用の仮想ライブラリ領域を割り当てる過程
   と、 前記情報コンテンツをその仮想ライブラリ領域へ複製し
   て保管する過程とを含み、 前記主処理段階は、 前記保管された情報コンテンツに対して前記ユーザから
   鑑賞要求を受信する過程と、 前記鑑賞要求を受信したとき、その要求を発したユーザ
   を認証する過程と、 前記ユーザが正しく認証された後、前記鑑賞要求に応じ
   て前記情報コンテンツを前記ユーザへ送信する過程と、 を含むことを特徴とするコンテンツ管理方法。
5. 【請求項５】 前記鑑賞要求を受信する過程は、前記仮
   想ライブラリ領域に保管された前記情報コンテンツの鑑
   賞順序に関する指示を前記ユーザから受けとる過程を含
   み、 前記情報コンテンツを送信する過程は、前記情報コンテ
   ンツを前記鑑賞順序に基づいて前記ユーザに送信するこ
   とを特徴とする請求項４に記載のコンテンツ管理方法。
6. 【請求項６】 販売用の情報コンテンツを購入する前処
   理段階と前記情報コンテンツを取得する主処理段階とを
   含み、 前記前処理段階は、 前記情報コンテンツの購入手続に必要な情報を送信する
   過程と、 ネットワーク上の所定のノードに設けられるユーザ別の
   仮想ライブラリ領域へ前記情報コンテンツを保管するた
   めの指示を、前記購入手続を経ることによって送信する
   過程とを含み、 前記主処理段階は、 前記保管された情報コンテンツの鑑賞要求を送信する過
   程と、 前記鑑賞要求の送信に伴い、ユーザとして認証を受ける
   過程と、 前記認証によりユーザとしての正当性が確認された後、
   前記鑑賞要求に応じて送られる情報コンテンツを受信す
   る過程と、 を含むことを特徴とするコンテンツ取得方法。
7. 【請求項７】 前記鑑賞要求を送信する過程は、前記情
   報コンテンツの鑑賞順序を指示する過程を含み、 前記情報コンテンツを受信する過程は、前記鑑賞順序に
   基づいて送られる前記情報コンテンツを受信することを
   特徴とする請求項６に記載のコンテンツ取得方法。