JP2002131464A - 格納容器 - Google Patents
格納容器Info
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
- Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)
Abstract
亀裂や破断の発生を低減して安全性を確保することがで
きる格納容器を提供することを目的とする。 【解決手段】 格納容器1は、鋼板からなる筒状のライ
ナ3と、このライナ3の外側に設けられた鋼板からなる
中間筒4と、この中間筒4の外側に設けられた鋼板から
なる外筒5と、コンクリート層6、7と、これら鋼板及
びコンクリート層を複数のブロックに区切る棚板10と
を備えている。そして、ライナ3は、中間筒4及び外筒
5より薄い所定の板厚に形成されている。
Description
ものであり、特に、原子炉圧力容器を内部に格納する原
子炉格納容器に関する。
器を格納するための原子炉格納容器には、従来より鉄筋
コンクリート構造(RC構造)の格納容器が用いられて
いる。この鉄筋コンクリート製格納容器はコンクリート
層によって放射能の遮蔽を行うものである。また、近年
においては、コンクリートと鋼板とを組み合わせた鋼コ
ンクリート構造(SC構造)の格納容器が検討されてい
る。この鋼コンクリート製格納容器は、内側鋼板と外側
鋼板との間にコンクリートを打設する構成であって、鋼
板を工場等によって生産した後、施工現場においてコン
クリートの打設作業を行えばよいので、良好な作業性と
品質の確保とを実現することができる。すなわち、この
場合、コンクリート打設という現場施工が残るが、多く
の熟練工を必要とする配筋作業を含まないので、品質の
安定性と現地工事の短縮とが図れる。
ート製格納容器における内側鋼板及び外側鋼板は、格納
容器全体の強度を維持する機能を要求されているため、
例えば25〜30mm程度といった所定の厚さを有して
いるが、仮に、事故などによって内部に格納した原子炉
から高温高圧の水蒸気が格納容器内に流出した場合、こ
れら鋼板(特に、格納容器コーナー部の内側鋼板)には
熱応力による大きな歪みが生じる。そして、この熱応力
による歪みによって、鋼板には亀裂や破断等が生じる可
能性がある。
たものであって、全体の強度を維持しつつ、事故時にお
いても亀裂や破断の発生を低減して安全性を確保するこ
とができる格納容器を提供することを目的とする。
め、本発明の格納容器は、鋼板からなる筒状の第1層
と、該第1層の外側に設けられた鋼板からなる筒状の第
2層と、該第2層の外側に設けられた鋼板からなる筒状
の第3層とを備え、前記各層のそれぞれの間にはコンク
リートが打設されており、前記第1層は、前記第2層及
び前記第3層より薄い所定の板厚に形成されていること
を特徴とする。
内部に高温度の水蒸気が流出し、第1層が水蒸気にさら
されて加熱された場合においても、最内層である第1層
は、第2層及び第3層より薄い所定の板厚を有する鋼板
で構成されているので、第1層に生じる熱応力による歪
みはこの第1層の変形(変位)によって緩和される。し
たがって、第1層やその外側に打設されたコンクリート
に対する亀裂や破断の発生を防止することができる。こ
のように、第2層及び第3層によって格納容器自体の強
度を維持しつつ、第1層によって熱応力による歪みを吸
収することができるので、安全性を向上することができ
る。
ブロックに区切る仕切板が、これら層の軸線方向の複数
の所定位置に設けられているので、格納容器全体の強度
を更に高くすることができるとともに、格納容器の施工
時においてブロックごとに施工することにより、施工性
を向上することができる。
実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は格納
容器を備えたプラントを説明するための構成図であり、
図2は本発明の格納容器の側壁部を説明するための図で
あって、図2(a)は断面図、図2(b)は第1層側か
ら見た平面図である。
体)Gを有する原子力プラントPは、原子炉圧力容器G
を内部に格納する原子炉格納容器(格納容器)1を備え
ている。原子炉格納容器1は、筒状に形成された側壁部
2と、トップスラブTとダイヤフラムフロアDとを備え
ており、側壁部2の根元をベースBに固定させている。
また、原子炉圧力容器Gのまわりには遮蔽壁Sが設けら
れている。
壁部2は、鋼板からなる筒状のライナ(第1層)3と、
このライナの外側に設けられた鋼板からなる中間筒(第
2層)4と、この中間筒の外側に設けられた鋼板からな
る外筒(第3層)5と、ライナ3と中間筒4との間に打
設されたコンクリート層6と、中間筒4と外筒5との間
に打設されたコンクリート層7とを備えている。
6には、このコンクリート層6と中間筒4とを連結する
連結部材8が設けられている。連結部材8は、例えば金
属製のアンカやスタッド、リブ等によって構成され、こ
の連結部材8によって中間筒4とコンクリート層6との
ズレが防止されている。同様に、コンクリート層7に
は、このコンクリート層7と外筒5とを連結する連結部
材9が設けられている。この連結部材9も、例えば金属
製のアンカやスタッド、リブ等から構成されており、外
筒5とコンクリート層7とのズレを防止するようになっ
ている。
mm程度の板厚を有している。一方、ライナ3は、中間
筒4及び外筒5より薄く形成されており、例えば6mm
程度の板厚を有している。そして、コンクリート層6及
びコンクリート層7、中間筒4、外筒5によって、原子
炉格納容器1全体の強度を維持するようになっている。
また、コンクリート層6、7は、原子炉圧力容器Gから
の放射能を遮蔽する機能も有している。
器1内部と外部との気体の移動を規制するためのシール
部材の機能を有している。例えば、ライナ3により、気
体成分の容器外部への漏洩が防止される。ライナ3は、
加熱された際の熱応力による歪みによって亀裂や破断を
生じないような板厚(剛性)に予め設定されている。
ト層6、7はそれぞれ、複数の棚板(仕切板)10によ
って軸線L方向に複数ブロックに分割されている。そし
て、ライナ3は、図2(b)に示すように、複数のパネ
ル部材を棚板10及びリブ部材13を介して接続させた
ものである。棚板10及びリブ部材13は鋼板によって
構成されている。棚板10は水平方向に設置されてお
り、ライナ3、中間筒4、外筒5にそれぞれ連結されて
いるとともに、コンクリート層6、7を複数のブロック
に分割している。
いて、原子炉圧力容器Gや配管などから高温高圧水蒸気
が噴出する等の事故が生じた場合、ライナ3はこの高温
水蒸気によって加熱される。
歪みが発生する。特に、図1に示すコーナー部Cに大き
な熱歪みが発生する。このとき、ライナ3は所定の板厚
に薄く形成されているので、剛性が小さく、変形(変
位)しやすくなっている。したがって、熱歪みが生じた
際、熱歪みはライナ3の変形に変換されて吸収される。
したがって、熱によってライナ3(側壁部2)に作用す
る応力の集中を低減することができる。
重構造とし、最内層であるライナ3を、中間筒4及び外
筒5より薄い所定の板厚を有するように形成したので、
仮に事故等によって原子炉格納容器1内部に高温度の水
蒸気が流出し、ライナ3が水蒸気にさらされて加熱され
た場合においても、ライナ3に生じる熱応力による歪み
は、このライナ3自身の変形(変位)によって吸収され
る。したがって、ライナ3やその外側に打設されたコン
クリート層6に対する亀裂や破断の発生を防止すること
ができる。また、原子炉格納容器1全体の強度は、所定
の板厚を有している中間筒4や外筒5、コンクリート層
6、7によって維持されている。このように、格納容器
1は強度を維持しつつ高い安全性を有している。
コンクリート層6、7を複数のブロックに区切る棚板1
0を、原子炉格納容器1の軸線L方向(上下方向)の複
数の所定位置に設けたので、格納容器1全体の強度を更
に高くすることができる。また、格納容器1の施工時に
おいてブロックごとに施工することにより、施工性を向
上することができる。また、棚板10及びリブ部材13
によって側壁部2を複数のブロックに分割することによ
り、ライナ3はコンクリート層6による拘束を低減され
る。すなわち、ライナ3に生じた熱歪みによってコンク
リート層6に作用する力は各ブロックごとに分断される
構成であるので、ライナ3の変位に起因するコンクリー
ト層6の亀裂や破断を防止することができる。
成を格納容器1の側壁部2に適用した例について説明し
たが、この構成を格納容器1のトップスラブ(屋根部)
Tに適用することも可能である。
によって容器内部に高温度の水蒸気が流出し、第1層が
水蒸気にさらされて加熱された場合においても、最内層
である第1層は、第2層及び第3層より薄い所定の板厚
を有する鋼板で構成されているので、第1層に生じる熱
応力による歪みは、この第1層の変形(変位)によって
緩和される。したがって、第1層やその外側に打設され
たコンクリートに対する亀裂や破断の発生を防止するこ
とができる。このように、格納容器自体の強度を維持し
つつ、第1層によって熱応力による歪みを吸収すること
ができるので、安全性を向上することができる。
ロックに区切る仕切板が、これら層の軸線方向の複数の
所定位置に設けられているので、格納容器全体の強度を
更に高くすることができるとともに、格納容器の施工時
においてブロックごとに施工することにより、施工性を
向上することができる。
する図である。
の図であって、図2(a)は要部拡大断面図、図2
(b)は正面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 鋼板からなる筒状の第1層と、 該第1層の外側に設けられた鋼板からなる筒状の第2層
と、 該第2層の外側に設けられた鋼板からなる筒状の第3層
とを備え、 前記各層のそれぞれの間にはコンクリートが打設されて
おり、 前記第1層は、前記第2層及び前記第3層より薄い所定
の板厚に形成されていることを特徴とする格納容器。 - 【請求項2】 前記各層及びコンクリートを複数のブロ
ックに区切る仕切板が、層の軸線方向の複数の所定位置
に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の格
納容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000324495A JP4479088B2 (ja) | 2000-10-24 | 2000-10-24 | 格納容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000324495A JP4479088B2 (ja) | 2000-10-24 | 2000-10-24 | 格納容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002131464A true JP2002131464A (ja) | 2002-05-09 |
JP4479088B2 JP4479088B2 (ja) | 2010-06-09 |
Family
ID=18802017
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000324495A Expired - Lifetime JP4479088B2 (ja) | 2000-10-24 | 2000-10-24 | 格納容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4479088B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007232420A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Hitachi Ltd | 原子炉格納容器 |
JP2010223970A (ja) * | 2010-06-07 | 2010-10-07 | Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd | 原子炉格納容器 |
-
2000
- 2000-10-24 JP JP2000324495A patent/JP4479088B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007232420A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Hitachi Ltd | 原子炉格納容器 |
JP2010223970A (ja) * | 2010-06-07 | 2010-10-07 | Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd | 原子炉格納容器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4479088B2 (ja) | 2010-06-09 |
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