JP2002131128A - 分光光度計 - Google Patents

分光光度計

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JP2002131128A
JP2002131128A JP2000323526A JP2000323526A JP2002131128A JP 2002131128 A JP2002131128 A JP 2002131128A JP 2000323526 A JP2000323526 A JP 2000323526A JP 2000323526 A JP2000323526 A JP 2000323526A JP 2002131128 A JP2002131128 A JP 2002131128A
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light source
heat
optical bench
halogen lamp
source housing
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JP2000323526A
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English (en)
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Hidemiki Hayashi
英幹 林
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Shimadzu Corp
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Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温に加熱される光源ハウジングの熱を光学
計測部を搭載する光学ベンチに伝導させず、ドリフトの
無い安定した測定を行うことができる分光光度計を提供
する。 【解決手段】 光源ハウジング3中に密閉されているハ
ロゲンランプ1の発熱によって高温に加熱される光源ハ
ウジング3をケース18で囲み、冷却フアン10bによ
って空気流路Bをつくり放熱させる。一方、光源ハウジ
ング3を保持する断熱材で形成されたハウジング支持板
5および連結ブロック6を放熱フイン7に取り付けると
ともに、光学計測部が搭載される光学ベンチ9を断熱材
で形成された取付脚8を用いて放熱フイン7上に載設さ
せる。光源ハウジング3の熱は光学ベンチ9に伝導する
前に冷却フアン10aの運転で放熱フイン7に流れる空
気流路Aによって放出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可視紫外および赤
外分光光度計等の分光光度計、特に分光光度計の光源装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】分光光度計に使用される一般的なインコ
ヒーレント光源としてはハロゲンランプに代表される熱
放射光源と、キセノンランプ等のガス放電光源の2種類
がある。ハロゲンランプの場合、フイラメントの材料で
あるタングステンコイルに電流を流してタングステンを
熱的に励起し、このとき放射される光を利用する。この
ときの熱放射による輝度および分光エネルギ分布はフイ
ラメント温度に関係し、フイラメント温度が高い程輝度
は高く、また分光エネルギ分布は温度が低い場合には長
波長側のエネルギが高く、温度が上昇するに従い短波長
側のエネルギが上昇する。分光光度計では検出器での検
出感度を上げるため輝度の高い光源が必要であり、また
分光エネルギ分布はより平坦な白色に近い分布が望まれ
る。必然的にフイラメントの温度は高く2000℃程度
に達する。加えて、ハロゲンランプでは管球中でハロゲ
ン化タングステンを得るためにランプの管壁温度は30
0℃以上に保つ必要がある。
【0003】一方、放電光源であるキセノンランプの場
合、楕円球の石英管中に陰極と陽極を対向して取り付
け、管内に数気圧のキセノンガスを封入してアーク放電
により発光させ、輝度の高い光源が得られる。このとき
の陰極温度はランプにとって重要なもので、温度が低す
ぎれば陰極降下が増大して陰極をスパッタして消耗さ
せ、この陰極の消耗は発光点がふらついたり移動するこ
ととなり、光源として致命的な欠点となると同時に著し
くランプの寿命を短くする。このためランプの管壁温度
は500℃程度に保つ必要がある。
【0004】以上のように、分光光度計では光源である
ランプそのものは高温度を維持して使用しなければなら
ず、一方光源ハウジングの熱は、光学計測部とりわけ光
学部品を搭載する光学ベンチには及ばないような構造が
必要である。ハロゲンランプを用いた分光光度計の従来
の一例を図3に示す。図3に示すように、ハロゲンラン
プ1は光源台2に挿着されており、光源台2は光源ハウ
ジング3の下面にOリングを介して固着されている。ハ
ロゲンランプ1の発熱で光源ハウジング3の内部に対流
による空気の流れが生じ、それがハロゲンランプ1の温
度変化をもたらし、輝度のゆらぎが原因で測定結果に悪
影響を及ぼすため、ハロゲンランプ1を密閉する構造が
採られる。光源ハウジング3の光束取り出し面側にハウ
ジング支持板5、窓枠16、ならびに窓板17を当着さ
せて以上の部品により光源ユニットを構成している。ハ
ウジング支持板5は連結ブロック6を介して光学ベンチ
9に固着されている。光学計測部を構成する光学部品お
よび検出器の支持金具は光学ベンチ9上に各々載設され
ている。
【0005】図3に示す分光光度計において、光源ハウ
ジング3の外形を放熱フインで形成することでハロゲン
ランプ1の発熱による熱の発散をはかり、また、光学ベ
ンチ9への熱伝導を極力抑えるためにハウジング支持板
5および連結ブロック6の材質には断熱部材が用いられ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の分光光度計は以
上のように構成されているが、光学計測部の分光器の波
長スペクトルを高分解能のものにしようとすると、分光
器に光が入射および出射するスリットの幅はわずかに数
μm程度のものとなる。したがって、光学ベンチ9上に
載設されている光学部品および検出器は、μmのオーダ
でその位置が相対的に変位しないようにされている。
【0007】光源ハウジングもまた光学部品の一つであ
るから光学ベンチ9に固着されている。光学ベンチ9が
光源の発熱の影響を受けて熱膨張や熱歪をおこし、固着
されている光学部品や検出器の位置が狂うことがないよ
うに光源ハウジング3と光学ベンチ9を固着させるため
の部品であるハウジング支持板5や連結ブロック6の材
質には断熱材が使用される。しかし、上述のように光源
ハウジング3の位置もまた光学ベンチ9上の光学部品や
検出器と同様に所定の位置に固着させるためには、ハウ
ジング支持板5や連結ブロック6の部材は耐熱性の他
に、剛性が充分あり、また機械加工性が良好であること
が条件となるため、その中での熱伝導率のより低い材料
の選択となるので、相当量の光源ハウジング3からの熱
はなお、光学ベンチ9に伝導され、光学ベンチ9に熱膨
張や熱歪を与え、測定データが不良、不安定となるとい
う問題を有している。また、測定データを安定させるに
は、全装置が熱平衡の状態になるまで待機することも考
えられるが、このように待機するのでは時間的なロスが
非常に大となるという問題もある。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、光源ハウジング3の発熱を光学ベンチ
9に伝導させない分光光度計を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明が提供する分光光
度計は、上記の目的を達成するため、光源ユニットを断
熱材ブロックを介して強制空冷される放熱フインに取り
付けるとともに、該放熱フインに他の断熱ブロックを介
して光学ベンチを取り付ける構造としたものである。こ
れによって、光源ハウジングから伝導する熱は放熱フイ
ンによって吸収および放射されることになる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の分光光度計の一実施例を
図1により説明する。図1において、ハロゲンランプ1
を光源台2に固着させる部材として、ハロゲンランプ1
の口金部を逃げるような形状で、コの字型をして、その
底部にハロゲンランプ1のコードが通る穴が2ケ所あけ
られている押さえ部材12と、耐熱性ならびに弾力性を
もたせるためにシリコンゴムを使用し、押さえ部材12
と同様ハロゲンランプ1のコードが通る穴が2ケ所あけ
られている内キャップ14、そしてリング状のシム15
と、光源台2の底部と螺合できる円筒状の外キャップ1
3がある。なお、光源台2の内側にはハロゲンランプ1
の方向を定めるためのキー11が貼設されている。光源
ハウジング3には、その下面に、上述した光源台2がO
リングを用いて密着され、上面には蓋4が同じくOリン
グを用いて密着されている。さらに、光源ハウジング3
の光束取り出し面には窓板17が窓枠16によりOリン
グを用いて密着されている。したがってハロゲンランプ
1は光源ハウジング3内に密閉された状態で保持されて
いる。
【0011】ハロゲンランプ1の取り付けならびに交換
はつぎのとおり行う。まず、ハロゲンランプ1は光源台
2の底部から挿入するが、この場合ハロゲンランプ1の
口金の鍔の部分に設けられた切り欠きをキー11に合わ
せ挿入し、ハロゲンランプ1のフイラメントの向きを正
しく設定する。さらに、押さえ部材12、内キャップ1
4、そしてシム15の順に挿入し、最後に外キャップ1
3を光源台2の底部に螺合させて、ハロゲンランプ1の
口金の鍔の部分が光源台2の内壁に設けられた段付きに
押さえつけられて固定される。ハロゲンランプ1を交換
する際には、逆の作業により容易に取り外すことができ
る。外キャップ13を回転させてハロゲンランプ1を押
さえつける場合、外キャップ13とシム15の間が滑り
ながら内キャップ14、押さえ部材12を押しつける
が、外キャップ13とシム15には回転しても、ハロゲ
ンランプ1のコード2本と干渉しない穴がそれぞれ中心
に穿設されており、内キャップ14および押さえ部材1
2は、回転ができない構造になっている。また、内キャ
ップ14のもつ弾性により外キャップ13を完全に締め
付けることによって、内キャップ14と光源台2の隙間
をなくする。
【0012】一方、光源ハウジング3の光束取り出し面
にはハウジング支持板5が固着されており、光源ハウジ
ング3および光源台2はケース18で囲まれている。ケ
ース18は、その上部を開放され、下部に冷却フアン1
0bを取り付けた排気口が設けられている。以上の部品
により光源ユニットが構成されるが、上記ハウジング支
持板5には、光源ユニットを放熱フイン7に固着させる
ための連結ブロック6が取り付けられている。
【0013】上述のように、光源ユニットを保持する連
結ブロック6は放熱フイン7に固定されており、同様
に、光学計測部が搭載される光学ベンチ9は、図2に示
すように取付脚8を介して放熱フイン7に載設されてい
る。放熱フイン7の形状は図2に示すように、その断面
がコの字形をしており、その内側の壁に放熱用のフイン
が形成されている。そして放熱フイン7の一端には冷却
フアン10aが取り付けられている。
【0014】次に、図1の分光光度計の光源ユニットが
発する熱の熱伝導について説明する。ハロゲンランプ1
が発する熱は輻射または一部伝導により光源ハウジング
3および光源台2を加熱する。これらの熱の一部は、光
源ハウジング3に形成された放熱フインとケース18の
間で形成される空気流路Bに対して、冷却フアン10b
の運転によってケース18の上部から空気を吸い込み、
そして冷却フアン10bから排出させて光源ハウジング
3を冷却することによって放出される。
【0015】一方、光源ハウジング3の光束取り出し面
に固着されているハウジング支持板5および連結ブロッ
ク6は光源ハウジング3の熱で直接、伝導により加熱さ
れる。これらの部材は断熱材を用いて形成されているが
光源ハウジング3の高温により、なお相当の熱が取り付
け先である放熱フイン7に伝導される。しかし、放熱フ
イン7には、その内部に冷却フアン10aの運転による
空気流路Aが存在するから、これによって、放熱フイン
7のフイン部で放熱される。したがって、放熱フイン7
の温度は、ほぼ室温と同程度にすることができ、さら
に、光学ベンチ9は断熱材で形成される取付脚8で保持
されているから光学ベンチ9にハロゲンランプ1の熱が
及ぶことはない。
【0016】なお、本発明では、放熱フイン7のフイン
部の形状を図2に示しているがフインの位置、形状はこ
れに限定しない。また光源をハロゲンランプとして説明
しているがキセノンランプ等、光源の種類を限定するも
のではない。
【0017】従来ハロゲンランプ1を密閉する構造とし
て、図3のようにハロゲンランプ1の口金部と光源台2
の隙間を充填剤などで充填していたため、ハロゲンラン
プ1の交換が容易でなかった。本発明による分光光度計
では、ハロゲンランプ1を着脱可能な押さえ部材12、
内キャップ14そしてシム15を介在させ、光源台2に
ネジ式の外キャップ13を螺合させて取り付ける構造と
した。これにより、ハロゲンランプ1を光源ハウジング
3内に密閉された状態で取り付けることができ、かつ外
キャップ13をゆるめて、ハロゲンランプ1を押さえて
いる部品を外すことでハロゲンランプ1を容易に交換で
きる。
【0018】
【発明の効果】本発明の分光光度計は上記のように構成
されており、高温となる光源ユニットを、放熱フインを
介して光学ベンチに取り付け、その放熱フインに空気を
流すようにしたので、光源ユニットの熱は光学ベンチに
伝導されることがない。よって、光学ベンチは熱膨張や
熱歪を生じず、常に安定した計測を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の分光光度計の一実施例を示す正面図
である。
【図2】 本発明の分光光度計の一実施例を示す側面図
である。
【図3】 従来の分光光度計を示す図である。
【符号の説明】
1…ハロゲンランプ 2…光源台 3…光源ハウジング 5…ハウジング支持板 6…連結ブロック 7…放熱フイン 8…取付脚 9…光学ベンチ 10a…冷却フアン 10b…冷却フアン 18…ケース

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温度の発熱を伴う光源を保持し、該光
    源を1つのハウジングに収納した光源ユニットを有し、
    かつ、光学計測部を光学ベンチ上に搭載する分光光度計
    において、光源ユニットを断熱ブロックを介して強制空
    冷される放熱フインに取り付けるとともに、放熱フイン
    に他の断熱ブロックを介して光学ベンチを取り付ける構
    造としたことを特徴とする分光光度計。
JP2000323526A 2000-10-24 2000-10-24 分光光度計 Pending JP2002131128A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005274517A (ja) * 2004-03-26 2005-10-06 Shimadzu Corp 分光光度計
JP2008254221A (ja) * 2007-03-30 2008-10-23 Seiko Epson Corp 記録装置及び測色用パターンの乾燥・測色方法
KR101250382B1 (ko) 2011-08-11 2013-04-08 대한민국 가축분뇨액비의 성분 분석장치
CN105136692A (zh) * 2015-07-30 2015-12-09 苏州卫宁精密仪器设备有限公司 一种医用检测光度计
CN107654900A (zh) * 2017-10-18 2018-02-02 上海高施光电有限公司 一种卤素灯光源

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