JP2002129992A - 内燃機関用制御装置及び制御方法 - Google Patents

内燃機関用制御装置及び制御方法

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JP2002129992A
JP2002129992A JP2000317810A JP2000317810A JP2002129992A JP 2002129992 A JP2002129992 A JP 2002129992A JP 2000317810 A JP2000317810 A JP 2000317810A JP 2000317810 A JP2000317810 A JP 2000317810A JP 2002129992 A JP2002129992 A JP 2002129992A
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valve
internal combustion
combustion engine
opening
intake
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JP2000317810A
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Yoshihiro Majima
摩島  嘉裕
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Denso Corp
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Denso Corp
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、バルブタイミングを制御する内燃
機関のバルブタイミング制御装置に関し、停止後に吸気
管に付着している付着燃料を低減することができる内燃
機関用制御装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 ステップ100乃至ステップ120にて
運転領域から実施条件を判定する。そしてIG−OFF
後にステップ130にて吸気バルブの開タイミングをB
TDC20°CAに進角し、排気バルブの閉タイミング
をATDC20°CAまで遅角させる。吸気バルブと排
気バルブとのタイミングを上述のように制御することで
吸気通路に付着する付着燃料を低減することができる。
特に、それ以降の始動が、触媒が活性する前の冷間始動
であるときは吸気通路に付着する燃料量が低減されてい
ることからHCガスが直接排出されることを防止でき、
エミッションを低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変バルブタイミ
ング機構を備える内燃機関用制御装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来から、エンジンの運転状態に応じてカ
ムシャフトの回転位相を変化させて、バルブの開閉タイ
ミングを早めたり、遅らせたりするバルブタイミング制
御装置が知られている。ところで、バルブタイミング機
構を備えた内燃機関に限らず、吸気管に燃料を噴射する
内燃機関では、燃料噴射弁により噴射された燃料が吸気
管に所定量付着する。定常の運転状態では、付着した燃
料から揮発する燃料と、燃料噴射弁より噴射された燃料
の一部が新たに吸気管に付着する量がつりあっているの
で、空燃比が乱れたりすることが無い。
【0003】
【発明が解決する課題】ところが、エンジンを停止する
ためにドライバがイグニッションスイッチをオフする
と、吸気管に付着していた燃料がそのまま吸気管内に残
留してしまう。このままの状態で、次回の始動を行うと
燃料噴射弁により噴射される燃料に加え、吸気管内に残
留した燃料も燃焼室内に吸気されて燃焼が行われるため
に空燃比がリッチになるばかりか、大量のHCを発生さ
せてしまう虞がある。特に、冷間始動時には触媒が活性
しておらず、触媒で浄化されることなくHCが大気に排
出されてしまう。
【0004】そこで、本発明では内燃機関停止後に吸気
管に付着している付着燃料を低減することができる内燃
機関用制御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決すための手段】請求項1の発明によれば、
内燃機関用制御装置において、吸排気バルブタイミング
設定手段は、イグニッション信号検出手段によりイグニ
ッションスイッチがオフされたことが検出されると吸気
バルブ及び排気バルブの少なくとも一方のタイミングを
内燃機関の吸気管に付着する燃料を低減可能な所定のバ
ルブ開閉タイミングに設定する。
【0006】これにより、イグニッションがオフされた
後に上述の如く制御を実施するので、吸気管に付着する
燃料量を低減することができ、次回の始動時に触媒が活
性する前の状態でもHCガスが大量に発生することがな
いので、HCガスが大気に排出されることを抑制するこ
とができる。
【0007】なお、本発明を用いる可変バルブタイミン
グ機構は、吸気バルブの開閉タイミングのみが可変の吸
気可変バルブタイミング機構でも良いし、排気バルブの
開閉タイミングのみが可変の排気可変バルブタイミング
機構でも良い。もちろん、両者を組み合わせた吸排気可
変バルブタイミング機構でも良い。また、請求項に記載
の触媒は、HCガスを吸着、吸蔵および/または浄化す
る能力を有するものであればよく、例えば、三元触媒で
も良いし、HC吸着触媒でも良い。さらに、本発明のバ
ルブタイミング機構としては、リフト量を可変に設定す
ることで、バルブ開閉タイミングが変更されるものを適
用しても良いし、リフト量とバルブ開閉タイミングとを
自由に設定するものを適用しても良い。
【0008】請求項2の発明によれば、請求項1に記載
の内燃機関用制御装置において、イグニッションスイッ
チがオフされた後に、吸気バルブの開タイミングが上死
点よりも進角側のタイミングに設定される。
【0009】これにより、吸気バルブの開タイミングが
排気バルブの閉タイミングよりも進角側に設定される
と、吸気バルブと排気バルブが同時に開状態であるオー
バーラップが生じることがある。特にオーバーラップが
生じる時期が吸気行程の上死点よりも進角側であると、
内燃機関のピストンが押しあがるときに吸気バルブが開
いているので、燃焼ガスが吸気管に吹き戻される。吹き
戻される燃焼ガスは吸入空気に比して高温のため、吸気
管に付着する燃料を蒸発させることができ、蒸発した燃
料はHCガスを吸着、吸蔵および/または浄化すること
ができる触媒に吸着、吸蔵および/または浄化されるの
で、大気に排出されることを抑制することができる。
【0010】請求項3の発明によれば、請求項1乃至請
求項2に記載の内燃機関用制御装置において、イグニッ
ションスイッチがオフされた後に、排気バルブの閉タイ
ミングが上死点よりも遅角側のタイミングに設定され
る。
【0011】これにより、排気バルブの閉タイミングが
吸気バルブの開タイミングよりも遅角側に設定される
と、吸気バルブと排気バルブが同時に開状態であるオー
バーラップ量が生じることがある。特にオーバーラップ
が生じる時期が吸気行程の上死点よりも遅角側である
と、排気管側へ排出された燃焼ガスが吸気管内に吹き戻
されることになる。吸気管内に吹き戻された燃焼ガスは
高温であるため、吸気管内に付着する付着燃料を蒸発さ
せることができ、付着燃料を低減させることができる。
【0012】請求項4の発明によれば、請求項1乃至請
求項3のいずれか一つに記載の内燃機関用制御装置にお
いて、イグニッションスイッチがオフされたことが検出
された後に、第1の所定期間、燃料噴射弁が噴射する燃
料噴射量をアイドル運転時の燃料噴射量より少ない燃料
噴射量に設定する。また、イグニッションスイッチがオ
フされたことが検出された後に、所定期間、点火プラグ
による点火を制御する。このとき、請求項5の発明によ
れば、請求項4に記載の内燃機関用制御装置において、
点火の制御は、多重点火により行う。
【0013】これにより、噴射する燃料量をアイドル運
転時よりも少量にて制御し、その際に点火制御を実施す
るので、吸気管に付着する燃料量を低減させることがで
きると同時に、第1の所定期間終了後も点火制御を行う
ことで未燃ガスを低減することができる。さらに、点火
制御を多重点火により実施することで、燃焼室内に残留
する未燃ガスを完全に燃焼させることができるので、次
回の始動時に触媒が活性する前の状態でもHCガスが発
生することを防止でき、HCガスが大気に排出されるこ
とを防止することができる。
【0014】なお、請求項4乃至請求項5に関わる発明
を各気筒毎に燃料噴射を行う4サイクル複数気筒のエン
ジンに適用する場合、それぞれ、最低でも1気筒につき
1回以上燃料噴射量が少ない状態で燃焼を行いたいた
め、第1の所定期間は、例えば720°CAの倍数が良
い。ただし、全ての気筒に対して燃料噴射量が少ない状
態で燃焼を行わない場合は、これに限るものではない。
【0015】また、燃料噴射量の設定方法は、固定値で
も良いし、フィードバック制御などを用いて空燃比を1
5以上のリーン空燃比に制御しても良い。
【0016】請求項6の発明によれば、請求項1乃至請
求項5のいずれか一つに記載の内燃機関用制御装置にお
いて、イグニッションスイッチがオフされたことが検出
されるとスロットル制御手段によりスロットルバルブを
制御する。
【0017】これにより、吸入空気量を調整することが
できるので、バルブタイミング機構のオーバーラップタ
イミングと組み合わせることで吸気管に付着する燃料を
より低減することができる。
【0018】請求項7の発明によれば、請求項4乃至請
求項5に記載の内燃機関用制御装置において、スロット
ルバルブ制御手段は、第1の所定期間が終了すると第2
の所定期間スロットルバルブを第1の所定期間のスロッ
トル開度よりも小さいスロットル開度に設定する。
【0019】これにより、第1の所定期間に燃焼が行わ
れた後の第2の所定期間にスロットルバルブを第1の所
定期間のスロットル開度よりも小さいスロットル開度に
設定する。スロットルバルブを小さな開度に設定するの
で吸入空気量が減少し、吸気管内の圧力を減少させるこ
とができ、吸気管に付着する燃料を蒸発させることがで
きる。さらに、スロットル開度がアイドルよりも小さい
ので、吸入空気が通過する面積が極端に小さくなるため
にスワールもしくはタンブル流が発生する。スワール流
もしくはタンブル流は、燃焼室内に供給される燃料を十
分に攪拌するので、燃焼を促進することができ、未燃ガ
スの排出を低減することができる。また、スロットル開
度を全閉にしたときは、吸気管内圧力を大幅に低減でき
るので、低圧により吸気管の付着燃料を蒸発させること
ができる。
【0020】なお、本請求項に関わる発明を各気筒毎に
燃料噴射を行う4サイクル複数気筒のエンジンに適用す
る場合、それぞれ、最低でも1気筒につき1回以上、上
述の制御を行いたいため、第2の所定期間は、例えば7
20°CAの倍数が良い。ただし、全ての気筒に対して
上述の制御を行わない場合は、これに限るものではな
い。
【0021】請求項8の発明によれば、請求項7に記載
の内燃機関用制御装置において、第2の所定期間が終了
すると第3の所定期間スロットルバルブを第1の所定期
間のスロットル開度よりも大きいスロットル開度に設定
する。
【0022】これにより、吸入空気量を増加させること
ができるので、燃焼ガスや吸気管に残留する付着燃料か
ら蒸発したガスを掃気させることができる。
【0023】なお、本請求項に関わる発明を各気筒毎に
燃料噴射を行う4サイクル複数気筒のエンジンに適用す
る場合、それぞれ、最低でも1気筒につき1回以上、上
述の制御を行いたいため、第3の所定期間は、例えば7
20°CAの倍数が良く、この場合、各気筒に対する各
吸気管内の付着燃料から蒸発したガスを確実に掃気する
ことができる。ただし、全ての気筒に対して上述の制御
を行わない場合は、これに限るものではない。
【0024】請求項9の発明によれば、請求項6乃至請
求項8に記載の内燃機関用制御装置において、吸排気バ
ルブ設定手段は、第2の所定期間、吸気バルブ及び前記
排気バルブの少なくとも一方のタイミングを調整するこ
とでオーバーラップ量を所定量以上に設定する。
【0025】これにより、スロットルバルブが閉じ側に
付勢され、吸気管内の圧力が低減されているときに、オ
ーバーラップ量を所定量以上にすることで、吸気管に付
着した燃料の蒸発を促進することができる。
【0026】請求項10の発明によれば、請求項8に記
載の内燃機関用制御装置において、第3の所定期間が終
了すると、吸排気バルブ設定手段は、吸気バルブと排気
バルブとを次回の始動に適した位相に設定する。
【0027】これにより、始動に適した位相に吸気バル
ブと排気バルブのタイミングを設定することができるの
で、次回の始動に失敗することを防止することができ
る。
【0028】請求項11の発明によれば、内燃機関の燃
焼室に通じる吸気通路及び排気通路をそれぞれ開閉する
吸気バルブ及び排気バルブの少なくとも一方を駆動して
バルブタイミングを任意に設定するための可変バルブタ
イミング機構と、前記排気通路に設けられ、内燃機関よ
り排出される排出ガスを吸着および/または浄化するた
めの触媒とを備える内燃機関の制御方法において、イグ
ニッションスイッチがオフされたことを検出する第1の
ステップと、イグニッションスイッチがオフされたこと
が検出された後、前記吸気バルブ及び前記排気バルブの
少なくとも一方のバルブ開閉タイミングを内燃機関の吸
気管に付着する燃料を低減する所定のバルブ開閉タイミ
ングに設定する第2のステップとを備える。
【0029】これにより、吸気管内に付着する燃料量を
低減することができるので、次回以降の始動のときに、
HCガスを吸蔵、吸着および/または浄化する触媒が活
性状態に達していなくても、吸気管内に付着している燃
料量が少ないので排出されるHCガスを低減することが
できる。
【0030】請求項12の発明によれば、請求項11に
記載の内燃機関の制御方法において、イグニッションス
イッチがオフされたことが検出された後、第1の所定期
間、イグニッションスイッチがオフされる前の燃料噴射
量より少ない燃料噴射量で燃料噴射を継続するととも
に、供給燃料を点火する制御を継続する第3のステップ
を備える。
【0031】これにより、イグニッションスイッチがオ
フされる前の燃料噴射量より少ない燃料噴射量により燃
焼を行うことができるので、吸気管に付着する燃料を低
減することができ、次回以降の始動のときに、HCガス
を吸蔵、吸着および/または浄化する触媒が活性状態に
達していなくても、吸気管内に付着している燃料量が少
ないので排出されるHCガスを低減することができる。
【0032】請求項13の発明によれば、請求項12に
記載の内燃機関の制御方法において、イグニッションス
イッチがオフされたことが検出された後、第1の所定期
間、吸気通路に設けられたスロットル弁の開度を内燃機
関のアイドル運転時の開度に設定する第4のステップを
備える。
【0033】これにより、イグニッションオフ前よりも
少ない燃料噴射量にて制御する際に、所定の吸入空気量
を確保することができるので、空燃比がリーンな状態で
燃料を燃焼させることができ、未燃ガスを低減させるこ
とができる。
【0034】請求項14の発明によれば、請求項13に
記載の内燃機関の制御方法において、第1の所定期間経
過後、第2の所定期間、スロットル弁の開度をアイドル
運転時の開度より小さい開度に設定する第5のステップ
を備える。
【0035】これにより、スロットル弁がアイドル運転
時のスロットル開度よりも小さな開度に設定されること
で、吸気管内の圧力を小さくすることができる。吸気管
内の圧力が低圧になることで、吸気管内に付着する燃料
の蒸発を促進させることができ、次回以降の始動のとき
に、HCガスを吸蔵、吸着および/または浄化する触媒
が活性状態に達していなくても、吸気管内に付着してい
る燃料量が少ないので排出されるHCガスを低減するこ
とができる。また、スロットル弁の開度が小さいので、
吸気通路を塞ぐ状態になることによりスワールもしくは
タンブル流を発生させることができる。スワールもしく
はタンブル流が発生することで燃焼室内に供給される燃
料を燃焼室内にて攪拌することができるので、未燃ガス
を低減することができる。
【0036】請求項15の発明によれば、請求項14に
記載の内燃機関の制御方法において、第2の所定期間経
過後、第3の所定期間、スロットル弁これにより、吸入
空気量を増加させることができるので、燃焼ガスや吸気
管に残留する付着燃料から蒸発したガスを掃気させるこ
とができる。
【0037】請求項16の発明によれば、請求項15に
記載の内燃機関の制御方法において、第3の所定期間経
過後、吸気バルブ及び排気バルブのバルブ開閉タイミン
グを内燃機関始動時のバルブ開閉タイミングに設定する
とともに、スロットル弁の開度を内燃機関始動時のスロ
ットル弁開度に設定する。
【0038】これにより、次回以降の始動時において、
内燃機関の始動ミスを防止することができる。
【0039】
【実施の形態】以下、上記した各発明における内燃機関
のバルブタイミング制御装置をガソリンエンジンに具体
化した実施の形態における実施例を図1〜図6に基づい
て詳細に説明する。
【0040】図1はこの実施例における内燃機関のバル
ブタイミング制御装置を示す概略構成図である。複数気
筒よりなる内燃機関としてのエンジン1は、その各気筒
のシリンダ2内において上下動可能に設けられたピスト
ン3を備え、そのピストン3の上側が燃焼室4となって
いる。各燃焼室4には点火プラグ5がそれぞれ設けられ
ている。又、各燃焼室4には、吸気ポート6a及び排気
ポート7aを通じて、吸気通路6及び排気通路7がそれ
ぞれ連通して設けられている。排気通路7の下流には、
HCガスを浄化できる三元触媒19が配設されている。
なお、排気通路7の下流に配設される触媒は、三元触媒
19に限らずHCガスを吸着または吸蔵することが可能
な触媒であればよく、例えばHC吸着触媒でも良いし、
これらの触媒を複数組み合わせて配設されても良い。そ
して、吸気ポート6a及び排気ポート7aには、開閉用
の吸気バルブ8及び排気バルブ9がそれぞれ設けられて
いる。これら吸気バルブ8及び排気バルブ9は吸気側カ
ムシャフト10及び排気側カムシャフト11の回転によ
り駆動される。又、各カムシャフト10,11の一端に
は、吸気側タイミングプーリ12及び排気側タイミング
プーリ13がそれぞれ設けられている。更に、各タイミ
ングプーリ12,13は、タイミングベルト14を介し
て、図示しないクランクシャフトに駆動連結されてい
る。
【0041】従って、エンジン1の運転時には、クラン
クシャフトからタイミングベルト14及び各タイミング
プーリ12,13を介して各カムシャフト10,11に
回転動力が伝達され、各カムシャフト10,11の回転
により吸気バルブ8及び排気バルブ9が開閉駆動され
る。又、これら吸気バルブ8及び排気バルブ9は、クラ
ンクシャフトの回転に同期して、即ち吸気行程、圧縮行
程、爆発行程及び排気行程の一連の4行程に同期して、
所定の開閉タイミングで駆動される。又、各気筒毎の吸
気ポート6aの近傍には、燃料噴射用のインジェクタ1
6がそれぞれ設けられている。
【0042】吸気通路6の途中には、図示しないアクセ
ルペダルの操作に基づいて電気的に開閉制御されるスロ
ットルバルブ17が設けられている。そして、このスロ
ットルバルブ17が開閉されることにより、吸気通路6
への外気の取り込み量、即ち吸入空気量が調節される。
又、そのスロットルバルブ17の下流側には、吸気脈動
を平滑化させるためのサージタンク18が設けられてい
る。又、スロットルバルブ17の近傍には、そのスロッ
トル開度TAを検出するためのスロットルセンサ74が
設けられている。更に、エンジン1には、その冷却水の
温度(冷却水温)THWを検出するための水温センサ7
5が設けられている。
【0043】各点火プラグ5には、ディストリビュータ
21にて分配された点火信号が印加される。ディストリ
ビュータ21には、排気側カムシャフト11に連結され
てクランクシャフトの回転に同期して回転される図示し
ないロータが内蔵されている。ディストリビュータ21
には、そのロータの回転からエンジン1の回転速度(1
分当たりのエンジン回転数)Neを検出するための回転
速度センサ76が取り付けられている。又、ディストリ
ビュータ21には、同じくロータの回転に応じてエンジ
ン1のクランク角基準位置GPを所定の割合で検出する
ための気筒判別センサ77が取り付けられている。この
実施例では、エンジン1の一連の4行程に対してクラン
クシャフトが2回転するものとして、回転速度センサ7
6では1パルス当たり30°CAの割合でクランク角が
検出される。又、気筒判別センサ77では1パルス当た
り360°CAの割合でクランク角が検出される。
【0044】併せて、この実施例において、吸気側タイ
ミングプーリ12には、吸気バルブ8の開閉タイミング
を可変にするために液圧作動式として油圧により駆動さ
れる吸気側の可変バルブタイミング機構25aが、同様
に、排気側タイミングプーリ13には、排気側の可変バ
ルブタイミング機構25bが設けられている。
【0045】オイルパン28、オイルポンプ29は、本
実施例のエンジン潤滑系を構成している。オイルポンプ
29がオイルパン28のオイルを汲み上げ、汲み上げら
れたオイルはオイルフィルタ30を介して油路90に流
入される。流入されたオイルは、オイルコントロールバ
ルブ56aにより吸気側の可変バルブタイミング機構2
5aを進角側、遅角側に付勢するように制御される。ま
た、油路90は分岐しており、流入されたオイルが吸気
側の可変バルブタイミング機構25aと同様に、オイル
コントロールバルブ56bにより排気側の可変バルブタ
イミング機構25bを進角側、遅角側に付勢するように
制御される。
【0046】オイルコントロールバルブ56a・56b
は、それぞれソレノイド式の電磁駆動弁であり、印加す
る電圧のデューティ比によりスプール量を決定する。オ
イルコントロールバルブ56a・56bのスプール量を
変更することで可変バルブタイミング機構25a・25
bを進角、または、遅角させることができる構成であ
る。このオイルコントロールバルブ56a・56bは、
従来より知られる油圧コントロールバルブを用いて良
い。なお、オイルコントロールバルブの詳細な説明は省
略する。
【0047】また、可変バルブタイミング機構25a・
25bは、図示しないベーンを備え、ベーンを進角側・
遅角側に付勢する油圧を印加することにより可変バルブ
タイミング機構25a・25bを進角・遅角させる構成
である。なお、従来より知られるベーン式の可変バルブ
タイミング機構に限らず、従来より知られるヘリカル式
可変バルブタイミング機構を用いても良い。また、リフ
ト量を可変に設定することでバルブの開閉タイミングを
設定することができるものを用いても良いし、電磁駆動
によりバルブタイミング、リフト量を自由に設定するこ
とができるものを用いても良い。なお、バルブタイミン
グ機構の詳細な説明は省略する。
【0048】吸気・排気バルブタイミング機構25a・
25bを進角、または遅角させるためのオイルコントロ
ールバルブ56a・56bはECU80に電気的に接続
されており、オイルコントロールバルブ56a・56b
のスプール量を制御する。
【0049】図2はECU80の構成を示している。図
2にしたがって、ECU80の概略構成を説明する。E
CU80は、スロットルセンサ74、水温センサ75、
回転速度センサ76、気筒判別センサ77、カム回転角
センサ78a・78b及び油温センサ79がそれぞれ接
続されている。ECU80はこれら各センサ74乃至7
9等からの出力信号に基づいて各インジェクタ16、イ
グナイタ22、及びオイルコントロールバルブ56a・
56bを適宜駆動制御する。次に、ECU80に関わる
電気的構成について説明する。ECU80は、中央演算
処理装置としてのCPU81、所定の制御プログラム等
を予め記憶した読み出し専用メモリ(ROM)82、C
PU81の演算結果等を一時記憶するためのランダムア
クセスメモリ(RAM)83、予め記憶されたデータを
保存するためのバックアップRAM84等を備えてい
る。そして、ECU80はそれらかく部材81乃至84
に対して、アナログ/デジタル変換器を含む内部入力回
路85と、外部出力回路86等とをバス87により接続
されている。
【0050】外部入力回路85には、前記スロットルセ
ンサ74、水温センサ75、回転速度センサ76、気筒
判別センサ77、カム回転角センサ78及び油温センサ
79等がそれぞれ接続されている。一方、外部出力回路
86には、各インジェクタ16、イグナイタ22及びオ
イルコントロールバルブ56a・56bがそれぞれ接続
されている。
【0051】そして、CPU81は外部入力回路85を
介して入力される各センサ74〜79及び図示しない各
種センサ等の検出信号をその時々に入力値として読み込
みRAM83の所定エリアに記憶する。又、CPU81
は各センサ74〜79及び図示しない各種センサから読
み込んだ入力値に基づき、燃料噴射量制御、点火時期制
御、アイドル回転速度制御、或いはバルブタイミング制
御等を実行するために、各インジェクタ16、イグナイ
タ22及びオイルコントロールバルブ56a・56b等
を適宜制御する。
【0052】又、上記の構成に加えてイグニッションス
イッチSWをオフした後にバルブタイミング等を制御す
るために、電源をキースイッチオフ後にも各回路に印加
するようにした回路構成を採用している。
【0053】すなわち、外部出力回路86はトランジス
タTRのベース端子に接続されている。同トランジスタ
TRのエミッタ端子は電源保持回路88の入力端子に接
続され、コレクタ端子は接地されている。電源保持回路
88の他の入力端子はスイッチSWを介してバッテリを
含む電源回路89に接続されている。イグニッションス
イッチSWと電源保持回路88間には抵抗R1が接続さ
れ、抵抗R1のマイナス端子は抵抗R2を介して接地さ
れている。又、電源保持回路88の出力端子は電源回路
89に接続されている。電源回路89は車載の各種電気
回路に接続され、電力を安定して供給する。そして、電
源回路89は電源保持回路88からのHigh信号によ
り動作するとともに、Low信号により停止するように
なっている。
【0054】又、前記電源保持回路88はイグニッショ
ンスイッチSWがオンされていると出力端子からHig
h信号を出力するようになっている。又、前記トランジ
スタTRに対して外部出力回路86からの駆動信号が出
力されると、トランジスタTRが動作して、電源保持回
路88の出力端子からHigh信号が出力するようにな
っている。なお、前記電源保持回路88は特開昭60−
166705号公報第5頁左上欄第19行〜右上欄第1
2行に記載されたORゲート、及びリレーにより実現可
能である。
【0055】次に、前述したECU80により実行され
る各種処理内容の中で、本発明に係わる処理内容につい
て説明する。図3はエンジン1の運転時からイグニッシ
ョンスイッチSWがオフされたときに吸気バルブ8、排
気バルブ9の開閉タイミングを変更させるために、EC
U80により実行される制御ルーチンを示すフローチャ
ートである。このルーチンの処理は、イグニッションス
イッチSWがオフされたときに実行される。
【0056】まず、エンジンの運転領域が本ルーチンの
実行条件に適するかがステップ100乃至ステップ12
0で判定される。ステップ100ではアイドルスイッチ
がオフ、ステップ110ではイグニッションスイッチが
オン、ステップ120では水温センサにより検出される
エンジン冷却水温が所定値以下である場合、これら3つ
のうち少なくとも一つでも当てはまればステップ240
へ進む。すなわち、ステップ100乃至ステップ120
の少なくとも一つのステップでNoの判定が行われる
と、本制御の実行条件に適さないとしてステップ240
へ進む。ステップ240ではエンジンの運転状態に基づ
いてスロットルバルブ17の開度、インジェクタ16に
より噴射される燃料噴射量、点火プラグ5の点火時期、
所望の吸気・排気バルブの開閉タイミングを制御するた
めのオイルコントロールバルブ56a・56bのスプー
ル量などが制御される。運転状態に応じた制御を行うた
めに、例えば、水温センサ75により検出されるエンジ
ンの冷却水温や、回転速度センサ76により検出される
エンジン回転速度、スロットルセンサ74により検出さ
れるスロットルバルブの開度、図示しないエアフロメー
タ、A/Fセンサ等から検出される出力値に基づいて演
算、もしくは実験などにより得られる最適なマップによ
りそれぞれの制御を実施している。
【0057】一方、ステップ100乃至ステップ120
にて、全てのステップでYesであると判定されると、
本ルーチンの実行条件を満たしているとしてステップ1
30へ進む。ステップ130では、吸気・排気バルブ8
・9の開閉タイミングを変更する。吸気バルブ8は進角
側に設定され、排気バルブ9は遅角側に設定される。吸
気バルブ8は、図4に示すように始動時やアイドルでの
吸気バルブ8の開タイミングがTDCよりも進角側に設
定されると、ピストン3が押し上げられるときに吸気バ
ルブ8が開くことになり、未燃ガスや燃焼ガス(以下、
EGRガスと称す。)が吸気ポート6aに吹き戻され
る。吸気ポート6a内に燃焼後のEGRガスが吹き戻さ
れることによって、吸気ポート6aに付着している燃料
が蒸発し、霧化が促進される。このような事象を考慮し
て、最適にEGRガスの吹返しが行われる吸気バルブ8
の開閉タイミングが設定される。
【0058】排気バルブ9は、閉タイミングがTDCよ
りも遅角側に設定される。排気バルブは、図5に示すよ
うに始動時やアイドル運転状態での排気バルブ9の閉タ
イミングがTDCより進角側に設定されると、ピストン
3が下がるときでも排気バルブ9が開いているので、E
GRガスの一部が燃焼室4に吹き戻される。燃焼室4に
吹き戻されたEGRガスが吸気ポート6a内に達するた
めに、吸気バルブ8と排気バルブ9とが同時に開状態
(以下、オーバーラップと記す。)である期間が必要で
ある。
【0059】吸気バルブ8、排気バルブ9共にEGRガ
スが吸気ポート6aに付着した燃料を適宜蒸発させるよ
うに制御されることが好ましい。なお、制御されるのは
吸気バルブ8のみでも、排気バルブのみでもオーバーラ
ップによりEGRガスが吸気ポート6a内に吹き戻され
るように制御されれば良い。
【0060】このようにして、好ましく吸気バルブ8・
排気バルブ9の開閉タイミングが設定されるとステップ
140へ進む。ステップ140以降の処理では、イグニ
ッションスイッチオフ後の720°CA毎の制御方法が
示してある。
【0061】ステップ140では、まずイグニッション
スイッチがオフされてから720°CA以上経過したか
否かが判定される。まだ720°CA経過していなけれ
ば、ステップ210乃至ステップ230の処理を繰り返
す。例えば、4気筒のエンジンを対象とした場合は、7
20°CA経過する間にそれぞれの気筒が1回づつ爆発
行程を行うことで合計4回の爆発行程が行われる。ステ
ップ220、ステップ230で行われる噴射パルスの設
定と点火制御に関しては、回転角センサ78により気筒
を判別し、それぞれの気筒の爆発行程に設定されるもの
である。
【0062】まず、ステップ210ではスロットルバル
ブ17の開度をアイドルでの運転状態と同様の開度に設
定する。そして、ステップ210では、このスロットル
開度により決定される吸入空気量に基づいて空燃比がリ
ーン、例えば空燃比15となるように噴射パルスを設定
する。噴射パルスの設定方法は、空燃比が15となるよ
うにマップに基づいて設定されても良いし、図示しない
A/Fセンサなどにより空燃比フィードバック制御によ
り設定されても良い。空燃比をリーンに設定する理由と
しては、吸気管6aに付着する燃料量を少なくすること
にある。付着燃料量が少なくなれば、停止後に吸気管6
aに残留する燃料も少なくなるため、次回始動時に直接
HCなどが大気に排出されることが低減される。このよ
うに燃料噴射量を設定し、ステップ230へ進む。ステ
ップ230では、点火時期設定が行われる。このときの
点火制御では、噴射燃料および内部EGRガスが完全に
燃焼するように多重点火が行われる。このようにしてイ
グニッションがオフされた後の720°CAは制御さ
れ、本ルーチンを終了する。
【0063】その後、イグニッションスイッチがオフさ
れてから720°CA以上が経過したと判定されるとス
テップ150へ進む。ステップ150では、イグニッシ
ョンスイッチがオフされてから1440°CA以上経過
したか否かが判定される。1440°CA以下であると
きは、即ち、720°CAから1440°CAまでのと
きは、ステップ195の処理を実行する。ステップ19
5では、イグニッションスイッチがオフされてから72
0°CAまで行われていたステップ220の噴射制御と
ステップ230の点火制御を終了し、ステップ200の
処理へ進む。ステップ200では、スロットルバルブ1
7を全閉に制御する。スロットルバルブ17を全閉にす
ることで吸気ポート6a内の圧力を減少させ、吸気ポー
トに残った付着燃料を蒸発させることができる。この間
も多重点火を行うことで、減圧による蒸発燃料も燃焼さ
せることができ、また、多重点火を行わなくても蒸発燃
料は活性状態にある三元触媒19にて浄化されるので、
冷間始動時にHCガスが直接大気に排気されることを防
止することができる。このようにしてイグニッションオ
フから720°CA〜1440°CA間の制御としてス
テップ200の処理を終了すると本ルーチンを終了す
る。
【0064】一方、イグニッションオフから1440°
CA以上経過しているとステップ150にて判定される
と、ステップ160に進み、2160°CA以上経過し
たか否かが判定される。ここで、2160°CA以下で
あると判定されると、ステップ170に進み、スロット
ルバルブ17を全開に制御する。ここでは、スロットル
バルブ17を全開にし、吸入空気量を増量させることで
内燃機関1に残留する蒸発燃料や、吸気ポート6aに付
着している付着燃料を掃気することで吸気ポート6aや
内燃機関1内の残留燃料を三元触媒19にて浄化させ
る。また、ステップ160にてイグニッションスイッチ
オフから2160°CA以上が経過していると判定され
ると、ステップ180乃至ステップ190の処理を実施
する。ステップ180では、ステップ130にて設定し
た吸気バルブ8と排気バルブ9の位相を始動に適した位
相へ、スロットルバルブ17を始動に適した位置へと変
更し、ステップ190にて、ECU80から電源回路8
9にLow信号を送ることで、電源をオフして本ルーチ
ンを終了する。
【0065】なお、スロットルバルブ17の制御に関し
ては、720°CA間開状態及び閉状態を持続するので
はなく各気筒の爆発行程に同期させて開閉を繰り返して
も良い。開閉を繰り返す際は、吸気脈動を考慮してスロ
ットルバルブ17の開度を設定し、吸気脈動を抑制させ
るようにすると良い。
【0066】上述のようにして制御される本ルーチンの
タイミングチャートを図6の(a)乃至(g)を用いて
説明する。なお、図中の点線は本実施例と比較するため
の従来技術である。まず、図6(a)はエンジン1の回
転速度を示している。従来では、イグニッションオフ後
(以下、IG−OFF後と記す。)にエンジン1を停止
させるため、回転速度Neが速やかに0になるが、本実
施例ではIG−OFF後もリーン燃焼にてエンジン1を
運転するため緩やかに回転速度Neが0になる。
【0067】まず、IG−OFF後から720°CA経
過するまでの説明をする。図6(b)・(c)に示すよ
うに吸気バルブ8・排気バルブ9のカム軸に対する位相
を変更する。IG−OFF後の吸気バルブ8の開タイミ
ングはTDCより進角側へ、排気バルブ9の閉タイミン
グはTDCより遅角側へと制御する。そして、図6
(d)に示すように噴射パルスを設定する。従来技術で
は、IG−OFF後はエンジン1を停止するために燃料
噴射は行われないが、本実施例では、IG−OFF後の
噴射パルスは空燃比をリーンに制御するために通常のア
イドル運転状態の噴射パルスよりも小さく設定される。
このときのスロットルバルブ17の制御は、図6(f)
に示すように通常のアイドル運転状態のバルブ開度に保
持されるため吸入空気量はそのままで、燃料噴射量が小
さく制御されるので空燃比がリーンになる。また、同時
に点火方式を多重点火とすることで、エンジン1内の未
燃ガスを完全に燃焼させて排出させている。
【0068】そして、IG−OFF後1440°CAま
では、図6(f)のようにスロットル開度を全閉にして
吸気ポート6a内の圧力を図6(e)に示すように減圧
させ、吸気ポート6aに付着している付着燃料を蒸発さ
せている。これにより、図6(g)に示すように、吸気
ポート6a内のウエットが従来技術に比して大きく減少
している。
【0069】その後、IG−OFF後2160°CAま
では、図6(f)のようにスロットル開度を全開にす
る。このようにスロットルバルブ17を制御することで
吸入空気量を増量し、吸気ポート6aに付着する燃料及
びエンジン1内に滞留する気化燃料を掃気させ、活性状
態にあるHC吸着触媒や三元触媒に吸蔵、吸着および/
または浄化させる。図6(e)に示すように吸気管圧力
は、スロットルバルブの開度に応じて増加していく。こ
のように制御することで、図6(g)に示すように吸気
ポート6a内の燃料ウェットが従来技術に比して大きく
低減することができる。
【0070】本実施例において、イグニッション信号検
出手段は図3のステップ110に、バルブタイミング設
定手段は図3のステップ130に、燃料噴射量減量手段
は図3のステップ220に、スロットル制御手段は図3
のステップ170、210、ステップ200に、それぞ
れ相当し、機能する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の概略構成図。
【図2】本実施例のECU等の構成を示すブロック図。
【図3】本実施例の制御を示すメインのフローチャー
ト。
【図4】通常の始動時やアイドル運転時の吸気バルブの
開閉タイミングと本実施例の吸気バルブの開閉タイミン
グとを示した図。
【図5】通常の始動時やアイドル運転時の排気バルブの
開閉タイミングと本実施例の排気バルブの開閉タイミン
グとを示した図。
【図6】本実施例を実施した場合のタイミングチャー
ト。
【符号の説明】
1…内燃機関としてのエンジン、4…燃焼室、6…吸気
通路、7…排気通路、8…吸気バルブ、9…排気バル
ブ、25a・25b…吸気・排気可変バルブタイミング
機構、56a・56b…オイルコントロールバルブ、7
4…スロットルセンサ、75…水温センサ、76…回転
速度センサ、78…回転角センサ、79…油温センサ、
80…ECU、89…電源回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 41/04 320 F02D 41/04 320 330 330H 43/00 301 43/00 301Z 301A 301H 45/00 314 45/00 314G F02P 3/00 F02P 3/00 A Fターム(参考) 3G019 AB04 AB05 AC03 AC10 BB05 DA07 GA01 GA02 GA05 GA09 GA10 GA11 3G065 AA04 CA00 CA12 DA04 DA15 EA06 FA03 GA00 GA09 GA10 GA41 HA21 HA22 KA02 3G084 BA05 BA13 BA23 CA03 CA07 DA10 EA07 EC02 EC03 FA00 FA10 FA20 FA33 FA36 FA38 FA39 3G092 AA01 AA05 AA11 AA17 AB02 BA01 BA04 BA08 BA10 BB01 CB04 DA01 DA02 DA07 DA12 DC03 DF06 DG05 DG09 EA01 EA02 EA03 EA04 EA07 EA17 FA18 GA04 GA10 HA01X HA06X HA06Z HA09X HA13X HA13Z HE01Z HE03Z HE04Z HE05Z HE08Z HF19Z 3G301 HA13 HA19 JA12 JA26 KA07 KA28 LA03 LA07 LC01 MA11 NE01 NE06 NE11 NE12 NE15 NE23 PA11Z PE01Z PE03Z PE04Z PE05Z PE08Z PE10Z PF16Z

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の燃焼室に通じる吸気通路及び
    排気通路をそれぞれ開閉する吸気バルブ及び排気バルブ
    の少なくとも一方を駆動してバルブ開閉タイミングを任
    意に設定するための可変バルブタイミング機構と、 内燃機関を停止させるためのイグニッションスイッチが
    オフされたことを検出するイグニッション信号検出手段
    と、 前記吸気バルブ及び前記排気バルブの少なくとも一方の
    バルブ開閉タイミングを設定する吸排気バルブタイミン
    グ設定手段と、 前記排気通路に設けられ、内燃機関より排出される排出
    ガスを浄化するための触媒とを備え、 前記吸排気バルブタイミング設定手段は、イグニッショ
    ン信号検出手段によりイグニッションスイッチがオフさ
    れたことが検出されると前記吸気バルブ及び前記排気バ
    ルブの少なくとも一方のバルブ開閉タイミングを内燃機
    関の吸気管に付着する燃料を低減可能な所定のバルブ開
    閉タイミングに設定することを特徴とする内燃機関用制
    御装置。
  2. 【請求項2】 前記所定のタイミングは、前記吸気バル
    ブの開タイミングが上死点よりも進角側のタイミングで
    あることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用制御
    装置。
  3. 【請求項3】 前記所定のタイミングは、前記排気バル
    ブの閉タイミングが上死点よりも遅角側のタイミングで
    あることを特徴とする請求項1乃至請求項2に記載の内
    燃機関用制御装置。
  4. 【請求項4】 吸気管内に燃料を噴射する燃料噴射弁
    と、 前記燃料噴射弁により噴射された燃料を前記燃焼室内に
    て燃焼させるための点火プラグと、 前記イグニッション信号検出手段によりイグニッション
    スイッチがオフされたことが検出されると前記燃料噴射
    弁による燃料噴射量を第1の所定期間、アイドル運転時
    の燃料噴射量より少ない燃料噴射量に設定する燃料噴射
    量設定手段と、 前記イグニッションスイッチがオフされたことが検出さ
    れると、前記点火プラグにより行われる点火を所定期間
    制御する点火制御手段とを備えることを特徴とする請求
    項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の内燃機関用制
    御装置。
  5. 【請求項5】 前記点火制御手段は、前記第1の所定期
    間に多重点火により点火プラグを制御することを特徴と
    する請求項4に記載の内燃機関用制御装置。
  6. 【請求項6】 内燃機関に吸入される吸入空気量を制御
    するためのスロットルバルブと、 前記イグニッション信号検出手段によりイグニッション
    スイッチがオフされたことが検出されると内燃機関の吸
    気管に付着する燃料を低減するように前記スロットルバ
    ルブ開度を制御するスロットルバルブ制御手段とを備え
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一
    つに記載の内燃機関用制御装置。
  7. 【請求項7】 前記スロットルバルブ制御手段は、前記
    第1の所定期間が終了すると第2の所定期間スロットル
    バルブを前記第1の所定期間のスロットル開度よりも小
    さいスロットル開度に設定することを特徴とする請求項
    4乃至請求項5に記載の内燃機関用制御装置。
  8. 【請求項8】 前記スロットルバルブ制御手段は、前記
    第2の所定期間が終了すると第3の所定期間スロットル
    バルブを前記第1の所定期間のスロットルバルブよりも
    大きなスロットル開度に設定することを特徴とする請求
    項7に記載の内燃機関用制御装置。
  9. 【請求項9】 前記吸排気バルブタイミング設定手段
    は、前記第2の所定期間、前記吸気バルブ及び前記排気
    バルブの少なくとも一方のバルブ開閉タイミングを調整
    することでオーバーラップ量を所定量以上に設定するこ
    とを特徴とする請求項6乃至請求項7に記載の内燃機関
    用制御装置。
  10. 【請求項10】 前記吸排気バルブタイミング設定手段
    は、前記第3の所定期間が終了すると、前記吸気バルブ
    と前記排気バルブとのタイミングを次回の始動に適した
    バルブ開閉タイミングに設定することを特徴とする請求
    項8に記載の内燃機関用制御装置。
  11. 【請求項11】 内燃機関の燃焼室に通じる吸気通路及
    び排気通路をそれぞれ開閉する吸気バルブ及び排気バル
    ブの少なくとも一方を駆動してバルブタイミングを任意
    に設定するための可変バルブタイミング機構と、前記排
    気通路に設けられ、内燃機関より排出される排出ガスを
    吸着および/または浄化するための触媒とを備える内燃
    機関の制御方法において、 内燃機関を停止させるためのイグニッションスイッチが
    オフされたことを検出する第1のステップと、 前記イグニッションスイッチがオフされたことが検出さ
    れた後、前記吸気バルブ及び前記排気バルブの少なくと
    も一方のバルブ開閉タイミングを内燃機関の吸気管に付
    着する燃料を低減する所定のバルブ開閉タイミングに設
    定する第2のステップとを備えることを特徴と内燃機関
    の制御方法。
  12. 【請求項12】 イグニッションスイッチがオフされた
    ことが検出された後、第1の所定期間、イグニッション
    スイッチがオフされる前の燃料噴射量より少ない燃料噴
    射量で燃料噴射を継続するとともに、供給燃料を点火す
    る制御を継続する第3のステップを備えることを特徴と
    する請求項11に記載の内燃機関の制御方法。
  13. 【請求項13】 イグニッションスイッチがオフされた
    ことが検出された後、前記第1の所定期間、前記吸気通
    路に設けられたスロットル弁の開度を内燃機関のアイド
    ル運転時の開度に設定する第4のステップを備えること
    を特徴とする請求項12に記載の内燃機関の制御方法。
  14. 【請求項14】 前記第1の所定期間経過後、第2の所
    定期間、前記スロットル弁の開度をアイドル運転時の開
    度より小さい開度に設定する第5のステップを備えるこ
    とを特徴とする請求項13に記載の内燃機関の制御方
    法。
  15. 【請求項15】 前記第2の所定期間経過後、第3の所
    定期間、前記スロットル弁の開度をアイドル運転時の開
    度より大きい開度に設定する第6のステップを備えるこ
    とを特徴とする請求項14に記載の内燃機関の制御方
    法。
  16. 【請求項16】 前記第3の所定期間経過後、前記吸気
    バルブ及び前記排気バルブのバルブ開閉タイミングを内
    燃機関始動時のバルブ開閉タイミングに設定するととも
    に、前記スロットル弁の開度を内燃機関始動時のスロッ
    トル弁開度に設定することを特徴とする請求項15に記
    載の内燃機関の制御方法。
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