JP2002129871A - トンネル掘削機及びトンネル掘削機の回収方法 - Google Patents

トンネル掘削機及びトンネル掘削機の回収方法

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JP2002129871A
JP2002129871A JP2000324825A JP2000324825A JP2002129871A JP 2002129871 A JP2002129871 A JP 2002129871A JP 2000324825 A JP2000324825 A JP 2000324825A JP 2000324825 A JP2000324825 A JP 2000324825A JP 2002129871 A JP2002129871 A JP 2002129871A
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excavator
tunnel
cutter head
trunk
reaching shaft
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JP2000324825A
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English (en)
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Yoshimitsu Kumao
義光 熊尾
Kiyomi Sasaki
清美 佐々木
Yasushige Tomiyama
泰滋 富山
Mitsuhiro Genda
光浩 源田
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Komatsu Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トンネル掘削機及びトンネル掘削機の回収方
法において、掘削機を構成する構造物を回収して再利用
を可能とする。 【解決手段】 トンネル掘削機10にて、円筒形状をな
す掘削機本体11をカッタヘッド23及び駆動モータ2
1を有する駆動部が支持された前胴12と、シールドジ
ャッキ26が装着された中胴13と、中胴13より後方
に位置する後胴14とを多数の連結ボルト15,16に
より着脱自在に連結して構成し、前胴12及び中胴13
に吊りピース42,45を収納自在と設けると共に、後
胴14に吊りピース49を必要時に装着可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル掘削機を
推進して所定長さのトンネルを掘削後、カッタヘッドや
このカッタヘッドの駆動装置、掘削機本体等を回収可能
としたトンネル掘削機及びそのトンネル掘削機の回収方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、シールド掘削機は、円筒形状を
なす掘削機本体の前部に円盤形状をなすカッタヘッドが
回転自在に装着され、このカッタヘッドが駆動装置によ
り駆動回転可能に支持される一方、後部には掘削機本体
を前進させる多数のシールドジャッキが装着されると共
に、既設トンネルの内壁面にセグメントを組み付けるエ
レクタ装置が装着されて構成されている。従って、駆動
装置によりカッタヘッドを回転させながらシールドジャ
ッキを伸長させると、既設セグメントからの反力を得て
掘削機本体が前進し、カッタヘッドに取付けられた多数
のカッタビットが前方の地盤を掘削し、トンネルを形成
することができる。
【0003】このようなシールド掘削機を用いて所定の
工事区間にトンネルを構築する場合、この工事区間に発
進立坑と到達立坑を予め掘削しておき、発進立坑内にシ
ールド掘削機を搬入し、この発進立坑内で掘削反力確保
した状態で、発進口から地山へ貫入して所定のルートに
沿って掘削を行う。そして、シールド掘削機が到達立坑
まで掘進すると、予め形成された到達口よりシールド本
体を到達立坑内に引き出す。このようにして所定の位置
にトンネルを構築する。
【0004】ところで、到達立坑に到達したシールド掘
削機は、解体されて一部が地上に回収される一方、残り
はトンネルの構造体として地中に埋設される。即ち、シ
ールド掘削機は、まず、カッタヘッドがガス切断機によ
り小さく分断され、クレーンにより到達立坑を通して地
上に引き上げられ、次に、カッタヘッドの駆動装置が同
様にガス切断機により小さく分断され、クレーンにより
到達立坑を通して地上に引き上げられ、シールドジャッ
キやエレクタ装置、排土装置(送泥管、排泥管、アジテ
ータ、スクリューコンベヤ等)などが掘削機本体から取
り外されてクレーンにより地上に引き上げらる。一方、
残った掘削機本体はトンネル構造体の一部として既設セ
グメントに連結して埋設する。そして、分断されて地上
に引き上げられたカッタヘッドやその駆動装置などはス
クラップ処理される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、地球環境の
面から考えると、スクラップ処理による産業廃棄物の増
加は好ましくなく、再利用が望まれている。この場合、
カッタヘッドは前面を地盤に圧接して掘削を行うために
カッタビットの磨耗が激しいが、このカッタビットの交
換により再利用が可能となる。また、このカッタヘッド
の駆動装置はバルクヘッドによって隔離された掘削機本
体側に配設されているため、損傷は少なくメンテナンス
により再利用が可能となる。そのため、少なくとも、カ
ッタヘッドやその駆動装置の再利用が望まれている。更
に、この駆動装置が取付けられた掘削機本体の前部には
排泥装置(例えば、アジテータ、スクリューコンベヤ
等)の取付ブラケットや土圧センサ、地中監視装置など
が装着されているため、これらの各種部材を取り外すよ
りも掘削機本体自体を回収して再利用することが望まれ
ている。
【0006】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、掘削機を構成する構造物を回収して再利用を可
能としたトンネル掘削機及びトンネル掘削機の回収方法
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1の発明のトンネル掘削機は、筒状をなす掘
削機本体の前部に駆動回転可能なカッタヘッドが装着さ
れて推進ジャッキにより掘進可能なトンネル掘削機にお
いて、前記掘削機本体を、少なくとも前記カッタヘッド
及びその駆動部を支持する前胴と、前記推進ジャッキが
装着された中胴と、該中胴より後方に位置する後胴とを
着脱自在に連結して構成すると共に、前記前胴及び前記
中胴に吊り金具を設けたことを特徴とするものである。
【0008】請求項2の発明のトンネル掘削機では、前
記吊り金具を前記各胴に収納自在と設けたことを特徴と
している。
【0009】請求項3の発明のトンネル掘削機では、前
記前胴と前記中胴と前記後胴とは、各胴に一体に形成さ
れたフランジを介してボルト締結により連結されたこと
を特徴としている。
【0010】請求項4の発明のトンネル掘削機では、前
記後胴に吊り金具取付部を設けたことを特徴としてい
る。
【0011】また、請求項5の発明のトンネル掘削機の
回収方法は、トンネル掘削機を推進してトンネルを掘削
し、カッタヘッドが到達立坑に貫通したら該カッタヘッ
ドの回転を停止した後、掘削機本体を推進して前記カッ
タヘッド及びその駆動部を支持する前胴を前記到達立坑
内に位置させ、該前胴を該掘削機本体から分離して前記
到達立坑を通して地上に回収し、再び、前記掘削機本体
を推進して推進ジャッキが装着された中胴を前記到達立
坑内に位置させ、該中胴を該掘削機本体から分離して前
記到達立坑を通して地上に回収することを特徴とするも
のである。
【0012】請求項6の発明のトンネル掘削機の回収方
法では、前記中胴を地上に回収した後、前記到達立坑側
から後胴を牽引して該到達立坑内に位置させ、該後胴を
前記到達立坑を通して地上に回収することを特徴として
いる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0014】図1に本発明の一実施形態に係るトンネル
掘削機の概略断面、図2に図1のII−II断面、図3に本
実施形態のトンネル掘削機の概略、図4及び図5に本実
施形態のトンネル掘削機の回収方法を表す概略を示す。
【0015】図1乃至図3に示すように、本実施形態の
トンネル掘削機10において、掘削機本体11は円筒形
状をなし、ほぼ同径の前胴12と中胴13と後胴14が
着脱自在に連結されて構成されている。前胴12は後端
部に周方向に沿った連結フランジ12aが一体に形成さ
れ、中胴13は前端部及び後端部にそれぞれ周方向に沿
った連結フランジ13a,13bが一体に形成され、後
胴14は前端部に周方向に沿った連結フランジ14aが
一体に形成されており、前胴12の連結フランジ12a
と中胴13の連結フランジ13aとが密着して多数の連
結ボルト15により締結される一方、中胴13の連結フ
ランジ13bと後胴14の連結フランジ14aとが密着
して多数の連結ボルト16により締結されている。
【0016】そして、掘削機本体11を構成する前胴1
2にはバルクヘッド17が形成され、このバルクヘッド
17には軸受18により回転軸19が回転自在に支持さ
れ、この回転軸19にはリングギヤ20が固結されると
共に、複数の駆動モータ21が装着され、各駆動モータ
21の駆動ギア22がリングギア20に噛み合ってい
る。また、駆動軸19の先端部にはカッタヘッド23が
固結されており、このカッタヘッド23には多数のディ
スクカッタ24やカッタビット25が装着されている。
従って、駆動モータ21を駆動して駆動ギア22を回転
駆動すると、リングギア20及び回転軸19を介してカ
ッタヘッド23を回転することができる。
【0017】また、掘削機本体11を構成する中胴13
には周方向に沿って複数のシールドジャッキ(推進ジャ
ッキ)26が周方向に沿って複数並設されており、この
シールドジャッキ26を掘進方向後方に伸長して掘削し
たトンネル内周面に構築された既設セグメントに押し付
けることで、その反力により掘削機本体11を前進する
ことができる。また、この中胴13の後端部には支持ブ
ラケット27を介して旋回リング28が駆動モータ29
により旋回可能に支持されており、この旋回リング28
にセグメントを組立てるエレクタ装置30が装着されて
いる。
【0018】更に、掘削機本体11を構成する後胴14
の後部には既設セグメントの外周面に密着する複数のテ
ールパッキン31が取付けられており、掘削機本体11
内部への泥土や泥水等の浸入を阻止している。また、掘
削機本体11(前胴12、中胴13、後胴14)内を貫
通するようにスクリューコンベヤ32が配設されてお
り、先端部がバルクヘッド17の開口を介してチャンバ
33に連通しており、カッタヘッド23が掘削した土砂
を外部に排出できるようになっている。
【0019】そして、前胴12の上部には上方に開口す
る左右一対のケーシング41が取付けられ、各ケーシン
グ41内にはそれぞれ前後一対の吊りピース(吊り金
具)42が収納され、各吊りピース42の後部が回動自
在に連結され、前部には連結孔43が形成されている。
また、中胴13の上部にも上方に開口する左右一対のケ
ーシング44が取付けられ、各ケーシング44内にはそ
れぞれ前後一対の吊りピース(吊り金具)45が収納さ
れ、各吊りピース45の後部が回動自在に連結され、前
部には連結孔46が形成されている。なお、後胴15の
上部には複数のねじ孔47が形成され、盲蓋48が装着
されており、必要時に外部から吊りピース(吊り金具)
49が装着可能となっている。
【0020】こうように本実施形態のトンネル掘削機1
0には、掘削機本体11は、カッタヘッド23及び駆動
モータ21が装着された前胴12と、シールドジャッキ
26が装着された中胴13と、中胴13より後方に位置
する後胴14とが多数の連結ボルト15,16により着
脱自在に連結して構成されると共に、前胴12及び中胴
13に吊りピース42,45が収納自在と設けられてい
る。
【0021】ここで、上述した実施形態のトンネル掘削
機10によるトンネル掘削作業について説明する。
【0022】トンネルを掘削形成するには、まず、掘削
開始位置に所定深さの図示しない発進立坑を掘削し、こ
の発進立坑内にトンネル掘削機10を搬入し、図1に示
すように、各駆動モータ21によってカッタヘッド23
を回転させながら、複数のシールドジャッキ26を伸長
して発進立坑内の反力受けへの押し付け反力によって掘
削機本体11を前進させ、発進立坑の立壁を掘削してト
ンネル掘削作業を開始する。そして、カッタヘッド23
による地盤掘削に伴って、掘削土砂をチャンバ33から
スクリューコンベヤにより外部に排出すると共に、エレ
クタ装置30によりセグメントSをリング状に組み付け
ていき、トンネルを構築していく。
【0023】一方、図4(a)に示すように、工事区間の
掘削終了位置には所定深さの到達立坑Tを掘削してお
き、トンネル掘削機10によって発進立坑から構築した
トンネルをこの到達立坑Tに到達させる。この場合、分
離回収する前胴12、中胴13、後胴14の大きさに合
わせて到達立坑Tを掘削する必要がある。そして、所定
の工事区間のトンネル工事が完了し、トンネル掘削機1
0のカッタヘッド23及び掘削機本体11の前端部が到
達立坑Tに貫通したら、駆動モータ21によるカッタヘ
ッド23の回転を停止し、このトンネル掘削機10を解
体して到達立坑Tから回収する。
【0024】即ち、トンネル掘削機10の掘削機本体1
1の前端部が到達立坑Tに貫通したら、図4(b)に示す
ように、カッタヘッド23の回転を停止した状態で、各
シールドジャッキ26を伸長して既設セグメントSから
推進反力を受けて掘削機本体11を前進させると共に、
エレクタ装置30によってセグメントを組み付けてい
き、前胴12を全て到達立坑T内に位置させて中胴13
の前端部をこの到達立坑Tに到達させる。ここで、ま
ず、前胴12の各吊りピース42を起立させ、地上から
図示しないクレーンのロープLを到達立坑T内に降ろ
し、フックを介してロープLの下端部を各吊りピース4
2の連結孔43に連結する。次に、前胴12と中胴13
とを連結している全ての連結ボルト15を弛緩すること
で両者の連結を解除し、掘削機本体11から分離した前
胴12をカッタヘッド23と共にクレーンの操作により
地上に引き上げて回収する。なお、このとき、掘削機本
体11からスクリューコンベヤ32を解体して回収して
おく。
【0025】そして、前胴12の回収が完了したら、図
5(a)に示すように、再び、各シールドジャッキ26を
伸長して既設セグメントSから推進反力を受けて掘削機
本体11を前進させると共に、エレクタ装置30によっ
てセグメントを組み付けていき、中胴13を全て到達立
坑T内に位置させて後胴14の前端部をこの到達立坑T
に到達させる。ここで、まず、中胴13の各吊りピース
45を起立させ、地上からクレーンのロープLを到達立
坑T内に降ろし、フックを介してロープLの下端部を各
吊りピース45の連結孔46に連結する。次に、中胴1
3と後胴14とを連結している全ての連結ボルト16を
弛緩することで両者の連結を解除し、掘削機本体11か
ら分離した中胴13をシールドジャッキ26やエレクタ
装置30と共にクレーンの操作により地上に引き上げて
回収する。
【0026】このように掘削機本体11からカッタヘッ
ド23、前胴12、中胴13、スクリューコンベヤ32
を回収したら、地中に残った後胴14に対してコンクリ
ート打設により既設セグメントSに接合してトンネル構
造体として使用する。
【0027】なお、中胴13を回収した後、到達立坑T
内に牽引ジャッキを設置し、この牽引ジャッキにより後
胴14を到達立坑T内に移動し、クレーンの操作により
地上に引き上げて回収する一方、既設セグメントSから
到達立坑Tまで別のエレクタ装置や手作業によりセグメ
ントを組み立てトンネルを構築させてもよい。この場
合、到達立坑Tにて、後胴15のねじ孔47から盲蓋4
8を外して外部から吊りピース49を装着することで、
クレーンによる引き上げ回収が可能となる。
【0028】このように本実施形態のトンネル掘削機1
0にあっては、円筒形状をなす掘削機本体11をカッタ
ヘッド23及び駆動モータ21を有する駆動部が支持さ
れた前胴12と、シールドジャッキ26が装着された中
胴13と、中胴13より後方に位置する後胴14とを多
数の連結ボルト15,16により着脱自在に連結して構
成し、前胴12及び中胴13に吊りピース42,45を
収納自在と設けると共に、後胴14に吊りピース49を
必要時に装着可能としている。
【0029】従って、トンネル掘削作業の終了後、到達
立坑T内に前胴12、中胴13と順に移動して掘削機本
体11から分離することで、これらをクレーンにより到
達立坑Tから地上に回収して再利用することがが可能と
なり、前胴12や中胴13に拘らず、カッタヘッド23
や駆動モータ21等を再利用した掘削機の製造コストを
低減することができると共に、スクラップ処理による産
業廃棄物の増加を抑制することができる。更に、必要時
には後胴14も到達立坑Tから回収して再利用すること
が可能となる。
【0030】そして、トンネル掘削機10を回収した場
合、カッタヘッド23は磨耗したディスクカッタ24や
カッタビット25を交換すればよく、また、駆動モータ
21を含む駆動部は若干のメンテナンスを行えばよい。
そして、駆動部を再利用する場合、掘削トンネル径や掘
削地盤の種類により異なる要求出力に応じて装着する駆
動モータ21の数を変更すれば良い。
【0031】なお、トンネル掘削機10を発進立坑内に
搬入するとき、前胴12と中胴13と後銅14とを分離
した状態で搬入し、発進立坑内で各胴12,13,14
を連結ボルト15,16により締結してトンネル掘削機
10を組み立ててもよく、この場合、発進立坑の径を小
さくすることができる。
【0032】また、上述の実施形態では、掘削機本体1
1を構成する前胴12と中胴13と後銅14とを連結フ
ランジ12a,13a,13b,14a及びボルト1
5,16により着脱自在としたが、前胴12、中胴1
3、後銅14同志を直接嵌合してもよく、この方法に限
定されるものではない。更に、掘削機本体11を前胴1
2と中胴13と後銅14とに3分割したが、その分割数
は到達立坑等の大きさに応じて適宜設定すればよい。更
に、前胴12に対してカッタヘッド23やその駆動モー
タ21等を着脱自在とし、分離してから回収するように
してもよい。
【0033】また、上述の実施形態では、本発明のトン
ネル掘削機10を、シールド掘削機として説明したが、
トンネルボーリングマシンに適用することもできる。更
に、本発明のトンネル掘削機を泥土圧式シールド掘削機
として説明したが、泥水式シールド掘削機としてもよ
く、この場合、スクリューコンベヤに代えて送水管、排
水管、アジテータを用いればよい。
【0034】
【発明の効果】以上、実施形態において詳細に説明した
ように請求項1の発明のトンネル掘削機によれば、掘削
機本体をカッタヘッド及びその駆動部を支持する前胴
と、推進ジャッキが装着された中胴と、この中胴より後
方に位置する後胴とを着脱自在に連結して構成すると共
に、前胴及び中胴に吊り金具を設けたので、トンネル掘
削作業の終了後、掘削機本体から前胴及び中胴を分離
し、吊り金具を用いて到達立坑から地上に容易に回収す
ることで再利用が可能となり、この回収した部材を再利
用した掘削機の製造コストを低減することができると共
に、スクラップ処理による産業廃棄物の増加を抑制する
ことができる。
【0035】請求項2の発明のトンネル掘削機によれ
ば、吊り金具を各胴に収納自在と設けたので、この吊り
金具が掘削機本体から外方に突出することはなく、掘削
機本体が推進するときの掘削抵抗にならずにトンネル掘
削作業を円滑に行うことができる。
【0036】請求項3の発明のトンネル掘削機によれ
ば、前胴と中胴と後胴とを、各胴に一体に形成されたフ
ランジを介してボルト締結により連結したので、掘削機
本体の連結及び分離を容易に行うことで、作業性を向上
することができる。
【0037】請求項4の発明のトンネル掘削機によれ
ば、後胴に吊り金具取付部を設けたので、前胴と中胴の
回収後に必要であれば後胴も回収することができ、トン
ネル掘削機全体を再利用することが可能となる。
【0038】また、請求項5の発明のトンネル掘削機の
回収方法によれば、トンネル掘削機を推進してトンネル
を掘削し、カッタヘッドが到達立坑に貫通したらカッタ
ヘッドの回転を停止した後、掘削機本体を推進してカッ
タヘッド及びその駆動部を支持する前胴を到達立坑内に
位置させ、前胴を該掘削機本体から分離して到達立坑を
通して地上に回収し、再び、掘削機本体を推進して推進
ジャッキが装着された中胴を到達立坑内に位置させ、中
胴を掘削機本体から分離して到達立坑を通して地上に回
収するようにしたので、トンネル掘削作業の終了後、掘
削機本体から前胴及び中胴を分離し、吊り金具を用いて
到達立坑から地上に容易に回収することで再利用が可能
となり、この回収した部材を再利用した掘削機の製造コ
ストを低減することができると共に、スクラップ処理に
よる産業廃棄物の増加を抑制することができる。
【0039】請求項6の発明のトンネル掘削機の回収方
法によれば、中胴を地上に回収した後、到達立坑側から
後胴を牽引してこの到達立坑内に位置させ、後胴を到達
立坑を通して地上に回収するようにしたので、トンネル
掘削機全体を再利用することで掘削機の製造コストを低
減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るトンネル掘削機の概
略断面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】本実施形態のトンネル掘削機の概略図である。
【図4】本実施形態のトンネル掘削機の回収方法を表す
概略図である。
【図5】本実施形態のトンネル掘削機の回収方法を表す
概略図である。
【符号の説明】
10 トンネル掘削機 11 掘削機本体 12 前胴 13 中胴 14 後胴 12a,13a,13b,14a 連結フランジ 15,16 連結ボルト 21 駆動モータ 23 カッタヘッド 26 シールドジャッキ(推進ジャッキ) 30 エレクタ装置 41,44 ケーシング 42,45,49 吊りピース(吊り金具) S セグメント T 到達立坑
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 清美 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 富山 泰滋 岐阜県不破郡関ヶ原町2067 株式会社小松 製作所関ヶ原事業室内 (72)発明者 源田 光浩 岐阜県不破郡関ヶ原町2067 株式会社小松 製作所関ヶ原事業室内 Fターム(参考) 2D054 AD02 EA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状をなす掘削機本体の前部に駆動回転
    可能なカッタヘッドが装着されて推進ジャッキにより掘
    進可能なトンネル掘削機において、前記掘削機本体を、
    少なくとも前記カッタヘッド及びその駆動部を支持する
    前胴と、前記推進ジャッキが装着された中胴と、該中胴
    より後方に位置する後胴とを着脱自在に連結して構成す
    ると共に、前記前胴及び前記中胴に吊り金具を設けたこ
    とを特徴とするトンネル掘削機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のトンネル掘削機におい
    て、前記吊り金具を前記各胴に収納自在と設けたことを
    特徴とするトンネル掘削機。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のトンネル掘削機におい
    て、前記前胴と前記中胴と前記後胴とは、各胴に一体に
    形成されたフランジを介してボルト締結により連結され
    たことを特徴とするトンネル掘削機。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のトンネル掘削機におい
    て、前記後胴に吊り金具取付部を設けたことを特徴とす
    るトンネル掘削機。
  5. 【請求項5】 トンネル掘削機を推進してトンネルを掘
    削し、カッタヘッドが到達立坑に貫通したら該カッタヘ
    ッドの回転を停止した後、掘削機本体を推進して前記カ
    ッタヘッド及びその駆動部を支持する前胴を前記到達立
    坑内に位置させ、該前胴を該掘削機本体から分離して前
    記到達立坑を通して地上に回収し、再び、前記掘削機本
    体を推進して推進ジャッキが装着された中胴を前記到達
    立坑内に位置させ、該中胴を該掘削機本体から分離して
    前記到達立坑を通して地上に回収することを特徴とする
    トンネル掘削機の回収方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のトンネル掘削機の回収方
    法において、前記中胴を地上に回収した後、前記到達立
    坑側から後胴を牽引して該到達立坑内に位置させ、該後
    胴を前記到達立坑を通して地上に回収することを特徴と
    するトンネル掘削機の回収方法。
JP2000324825A 2000-10-25 2000-10-25 トンネル掘削機及びトンネル掘削機の回収方法 Pending JP2002129871A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016199903A (ja) * 2015-04-09 2016-12-01 中川企画建設株式会社 管渠の構築方法、管渠および掘進機
JP2020094444A (ja) * 2018-12-14 2020-06-18 植村 誠 オープンシールド機の撤去工法

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