JP2002129404A - 身体への密着機能を備えた繊維品 - Google Patents

身体への密着機能を備えた繊維品

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JP2002129404A
JP2002129404A JP2000314343A JP2000314343A JP2002129404A JP 2002129404 A JP2002129404 A JP 2002129404A JP 2000314343 A JP2000314343 A JP 2000314343A JP 2000314343 A JP2000314343 A JP 2000314343A JP 2002129404 A JP2002129404 A JP 2002129404A
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Takayuki Tanio
孝行 谷生
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Zaza International KK
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ZAZA INTERNATIONAL KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 身体との密着性及び生地の伸縮性を長期にわ
たって保つことが可能な繊維品を提供する。 【解決手段】 靴下等の身体に密着することを前提とす
る繊維品であって、足等の身体の周囲を巡り、その環状
部に密着すべき環状部が、それの環状方向と交差し、か
つその環状方向に微細な間隔で並ぶ多数の繊維(以下、
縦繊維という)を含み、かつ前記環状部を完全に1周す
る閉じたループとならないように、それら縦繊維同士を
前記環状方向において複数の縦繊維のグループごとに部
分的に連結する弾性連結材が、前記縦繊維同士の離間を
抑制する引張り力を生じるように相互に配置されて複数
グループの部分弾性連結部を形成し、かつそれらの部分
弾性連結部の複数グループを統合したとき、個々の部分
弾性連結部が前記環状方向において連続性を有し、結果
的にすべての縦繊維が前記部分弾性連結部を介して前記
環状方向に連結されていることを特徴とする繊維品は、
繊維の伸縮性が長期にわたり保たれ、密着性が良好に保
たれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は身体への密着機能を
備えた繊維品に関する。
【0002】
【従来の技術】身体に程よくフィットする繊維品を作ろ
うとする場合、該繊維品の身体との密着性及び生地の伸
縮性は大きく問われる問題であって、繊維品の全体又は
一部を、密着性、伸縮性に富んだ生地で作るといった方
法が採用されている。また、特に密着性、伸縮性の必要
とされる部分については、ゴム材が生地に織り込まれ
る、身体の周囲を1周するようなループ状のゴム材が設
けられる等の手段が従来講じられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような補強手段
を繊維品の、特に密着性、伸縮性が必要とされる部分に
講じることによって、ゴム材に基づく伸縮性を新たに付
加することは可能である。ところが、優れた伸縮性を長
期にわたって維持させるために、言い換えればゴム材の
性能を長期にわたって維持させるためにゴム材を多量に
用いる、強力なゴム材を用いるといった手段が採用され
ている。しかし、このような方法では結果として身体を
必要以上に締め付けることになり、かゆみ、違和感等を
生じる場合が多い。しかも、使用していて意外と密着効
果が持続しないことに気づく。その原因の1つとして、
ゴム材の劣化という問題以前に、繊維品の構成素材であ
る繊維の伸縮性が失われて身体にフィットし辛くなって
いることが挙げられる。しかし、繊維自身の耐久性を向
上させるには、莫大な費用と時間を費やすことになる。
【0004】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記の課
題を解決するために本発明の繊維品は、靴下等の身体に
密着することを前提とする繊維品であって、足等の身体
の周囲を巡り、その環状部に密着すべき環状部が、それ
の環状方向と交差し、かつその環状方向に微細な間隔で
並ぶ多数の繊維(以下、縦繊維という)を含み、かつ前
記環状部を完全に1周する閉じたループとならないよう
に、それら縦繊維同士を前記環状方向において複数の縦
繊維のグループごとに部分的に連結する弾性連結材が、
前記縦繊維同士の離間を抑制する引張り力を生じるよう
に相互に配置されて複数グループの部分弾性連結部を形
成し、かつそれらの部分弾性連結部の複数グループを統
合したとき、個々の部分弾性連結部が前記環状方向にお
いて連続性を有し、結果的にすべての縦繊維が前記部分
弾性連結部を介して前記環状方向に連結されていること
を特徴とする。
【0005】このように、複数の縦繊維のグループごと
に部分的に連結し、その縦繊維同士の離間を抑制する引
張り力を生じるように弾性連結材が設けられていること
で、従来のループ状のゴム材を用いた場合と異なり、弾
性連結材が身体の周囲を完全に1周しないため、血液の
流れを強く阻害することもなく、かゆみ等の不快感を緩
和することが可能となる。しかも、部分弾性連結部の複
数グループを統合したとき、個々の部分弾性連結部が環
状方向において連なり合って結果的にすべての縦繊維が
部分弾性連結部を介して環状方向に連結されているた
め、適度の停付効果を生じ、密着性能が高い。なお、従
来のループ状のゴム材と本発明との併用も可能である。
【0006】また、前記弾性連結材の少なくとも一部
が、当該繊維品の身体と接触する側の面に設けられて成
る。
【0007】弾性連結材は繊維品の表裏(以後、身体に
接する側を裏面、身体に接しない側を表面とする)どち
らにも設けることが可能である。身体と接触する側の面
に設けられれば、身体に対する弾性連結材の摩擦係数
が、繊維の摩擦係数よりも大きい場合、摩擦抵抗が向上
して、結果として密着性が向上する。
【0008】また、靴下等の身体に密着することを前提
とする繊維品であって、当該繊維品を使用する際、当該
繊維品が当該繊維品以外の物体に沿って摺動する部位
の、当該繊維品裏面及び/又は表面に微細な間隔で並ぶ
多数の繊維同士を連結する弾性連結材が設けられている
ことを特徴とする。
【0009】当該繊維品と当該繊維品以外の物体とが摺
動する部位は、例えば靴下が靴と強く接する先端(つま
先)部分や踵部分、手袋の手のひら側等が挙げられる。
例えば靴下表面に弾性連結材を設けた場合、該弾性連結
材に基づき、靴下の靴内面に沿った摺動が緩和される。
裏面に設ければ、足の皮膚表面の靴下裏面に沿った摺動
が緩和される。いずれにしても、皮膚と靴下と靴本体と
が相互に激しく擦れ合うことが緩和される。結果、弾性
連結材を設けない場合と比較して、靴下に穴があきにく
い等の繊維自身の強度を向上させたことと同様の効果が
現れる。摺動が緩和されるので、摺動面の皮膚が炎症を
起こすことを防止する効果も期待される。
【0010】当該繊維品が靴下以外の場合であっても、
基本的に摺動面が保護される効果については全く同様で
ある。摺動する面と面の間に弾性連結材が挟み込まれる
形で存在すれば、弾性連結材は緩衝効果を発揮し、摺動
面の繊維を保護し、摩擦抵抗を向上させ密着性能を向上
させる。
【0011】また、前記弾性連結材が前記多数の繊維に
固着されて成る。
【0012】弾性連結材は、前述した従来のゴム材の付
加方法、生地中に編みこむといった複雑な製造工程を必
要としない。縦繊維をグループとして束ねてしまえばよ
いだけであるから、形状や付加方法については問われな
い。よって、接着剤を用いて固着させる、あるいは熱処
理して固着されている等の手段が、最も簡単且つ効果的
であると言える。
【0013】また、前記弾性連結材がシリコンを含んだ
弾性材を主体として構成されて成る。
【0014】弾性連結材は、前述したように身体と接触
するからには無害且つなるべく違和感を生じない材質で
あることが望まれるため、シリコン系のゴムを持った材
料が用いられることが望ましい。なお、本明細書でいう
ところの「主体とする」とは系の50%以上をその材料
が占めることを意味する。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る弾性連結材
が靴下に設けられる場合、どのような箇所に設けられる
か例を示した図である。靴下100の中でも、箇所によ
って求められる伸縮性能、密着性能、耐久性能が異なっ
てくる。靴下100の部位で補強が望まれる箇所とし
て、開口部10、踵部11、側面部12、先端部13が
挙げられる。以下個別に例を示す。
【0016】図2は、図1の靴下開口部10に設けられ
た弾性連結材の形状の例を示す図である。靴下の場合、
従来のループ状ゴム材を併せて設けることも可能であ
る。本図では、すべて靴下裏面を表していることに注意
されたい。(a)は弓状の弾性連結材20aを設けた例
である。(b) は多数の縦繊維と斜めに交わるような弾
性連結材20bが設けられた例である。(c) は多数の
縦繊維と垂直に交わるような弾性連結材20cが設けら
れた例である。(d) は大きさの異なる弾性連結材20
dを多数の縦繊維と垂直に交わるように設けた例であ
る。(e) は楕円リング状の弾性連結材20eが設けら
れた例である。(f) はS字状の弾性連結材20fが設
けられた例である。(g)はクロスさせた帯状の弾性連結
材20gが設けられた例である。いずれの場合において
も着心地を損なわないことが前提となり、加えて、製造
工程が煩雑になる形状は避けられる。それぞれの弾性連
結材は、熱処理にて固着される、接着剤を用いて固着さ
れる、あるいは生地に直接縫いこまれる。
【0017】弾性連結材は、常に皮膚と接触することが
予測されるため、シリコン系のゴム材料、エラストマ
ー、及びそれらに準ずる樹脂より成ることが望ましい。
これは、以下に記す弾性連結材すべてに当てはまる。
【0018】図3〜図5は、当該繊維品が当該繊維品以
外の物体に沿って摺動する部位に弾性連結材がどのよう
な形態で設けられるか、靴下を例に示した図である。図
はすべて靴下裏面を表している。摺動面に設けられる場
合、表面でも構わない。靴下は歩行動作が繰り返される
たびに靴の内部面に沿って摺動しており、身体への密着
性、生地の耐久性が厳しく問われる繊維品の一つであ
る。弾性連結材は設けられる箇所によって最もよい形状
が選択されればよい。これらの箇所において弾性連結材
は、摺動面の繊維を補強する機能、さらには摺動面にお
いて皮膚を摩擦から保護する機能も備えている。
【0019】図3(a)、(b)及び(c)は、図1の
靴下踵部11に設けられた弾性連結材の形状の例を示す
図である。靴下踵部11は特に靴の踵内部面に沿って激
しく摺動するため、繊維の劣化が最も激しい部分の最た
る例である。他の部分は健在であるのに、踵部分のみ擦
り減った靴下を想像されたい。弾性連結材30a、30
b及び30cが靴下100の踵部11の裏面に設けられ
ている。
【0020】図4(a)、(b)及び(c)は、図1の
靴下側面部12に設けられた弾性連結材の形状の例を示
す図である。靴下側面部12は足の幅が最も広くなって
いる部分であり、靴内部に沿って摺動する。弾性連結材
40a、40b及び40cが靴下100の側面部12の
裏面に設けられている。
【0021】図5(a)、(b)及び(c)は、図1の
靴下先端部13に設けられた弾性連結材の形状の例を示
す図である。靴下先端部13は指が常に靴下に強く押し
付けられる形で接しており、靴と指の間を靴下が摺動し
ている。弾性連結材50a、50b及び50cが靴下1
00の先端部13の裏面に設けられている。
【0022】経験的に我々は靴下の踵部11、先端部1
3、あるいは開口部10のいずれかが破れる又は伸縮性
を失って密着性が低下した場合に、靴下の寿命であると
判断する。靴下に限らず、他の部分は全く使用に耐えう
る状態にあるのに一部分だけが特に劣化したために、そ
の繊維品を使用しなくなるといったことはほとんどの人
が経験済みであろう。例に示す箇所だけでなく、そのよ
うな部分すべてに弾性連結材を適用したのが本発明の繊
維品である。
【0023】図6(a)は、靴下先端部に孔を開け、孔
の周囲に弾性連結材が設けられた例を示す図である。
(b)は靴下先端部底面に(a)と同様にして弾性連結
材が設けられた例を示す図である。靴下先端部は前述し
たように、靴下の繊維が最も早く劣化する部分の最たる
例である。孔が開く前に自発的に開けてしまえば、その
部分については新たに孔の開きようがない。孔62a及
び62bの周囲に弾性連結材60a及び60bを設けれ
ば、孔が広がる恐れもなくなる。しかも通常の靴下と比
較して通気性が格段に向上する。また、靴下底面61に
孔62bが設けられれば、靴を脱いだ場合にも普通の靴
下と何ら変わりなく見える。
【0024】図7は、近年若者の間で愛用されているル
ーズソックスの開口部付近に弾性連結材が設けられた例
を示す図である。弾性連結材70が、ルーズソックス7
00の開口部付近701の裏面に設けられている様子が
鎖線で示されている。ルーズソックス700は、足の周
囲を巡るループ状のゴムを故意に省いている。よって締
め付け力はほとんど無く、密着性が低下している。繊維
は補強されていないので伸縮性を失っていくのも早い。
靴下がヨレヨレであるような状態を故意に作り出してい
るわけだが、一定の形状を保持しなければ、ルーズソッ
クス自身のデザインを損ねてしまう。そこでその昔考案
されたのが、皮膚に直接塗り、靴下と皮膚の密着性を高
める糊状のすべり防止剤であった。しかしこれは、直接
皮膚に塗る必要があり、気持ちのよいものではなく、し
かも手間がかかる。弾性連結材70を設けることによ
り、故意に省いたゴムの代替となりうる機能を提供する
ことが可能であり、ルーズソックスのデザイン性を失う
ことも少ない。そして、同時に繊維の補強が行われる。
【0025】図8は、パンストに弾性連結材が設けられ
た例を示す図である。パンスト800はもともと伸縮性
に大変富んだ繊維より作られているが、その強度の不足
は常に問題となっている。着用時にちょっとした傷を入
れるだけで全体が破れていく、いわゆる「電線」と呼ば
れる現象は、あたかもパンストの宿命であるかのように
考えられている。電線が、目立たないように起こる場
合、替えを用意している場合はそれでもよいかもしれな
いが、都合のよく替えを持っている場合は少なく、しか
も電線は瞬く間に広がっていく。そこで図のように本発
明の弾性連結材80をパンスト800に設けた場合、電
線の拡大が弾性連結材80によって阻止される。
【0026】ある箇所で引っかき傷が入ることにより電
線が始まるとする。本発明に相当しないパンストはあら
ゆる方向に対して電線し放題であるが、弾性連結材80
を備えた本発明に相当するパンスト800の場合、電線
は弾性連結材80に達した時点で進行が止められる。パ
ンストが破れること自体を完全に防止することは不可能
であるが、少なくとも電線の拡大を阻止することは可能
である。透明な材質の弾性連結材をパンスト裏面に使用
するか、あるいはデザインの一部として設ければ外観を
損なうこともない。
【0027】図9は、網タイツ及びデザイン入りのスト
ッキング等に弾性連結材が設けられた例を示す図であ
る。92の部分は網タイツであれば空洞となっており、
デザイン入りストッキングの場合は生地がある。網タイ
ツであれば、生地91の交点部分に弾性連結材90が設
けられる。もちろん全体に設ける必要はなく、必要最低
限の補強を入れたい場所のみに設けることも考えられ
る。前述したように、デザイン入りストッキングのデザ
インの一部として弾性連結材90を設けられることも考
えられる。開口部93に弾性連結材94が身体と接触す
る面に設けられれば、ずり落ち防止効果も期待される。
このようなタイツやストッキング、前述したパンストに
は、熱処理や接着剤で弾性連結材が固着される方法が最
も容易であろう。
【0028】図10は、手袋に弾性連結材が設けられた
例を示す図である。部分ごとの拡大図が示される。手袋
110の先端部分には4a、手のひら部分には4b、手
首部分には4cで示される弾性連結材が設けられてい
る。これらは手袋表面、すなわち物を掴む場合に手袋と
掴まれる物との間に挟み込まれるように設けられても構
わないが、裏面、手の皮膚と接触する側に設けられれ
ば、手袋と手との摺動面が保護される。さらには、手と
手袋が滑らないように密着性が向上する。
【0029】図11は、帽子開口部に弾性連結材が設け
られた例を示す図である。対象の帽子111は、つばの
ある普通の帽子ではなく、開口部112に伸縮性を有す
る帽子である。帽子111の開口部112を拡大して示
してある。弾性連結材14は帽子の縫い目15を束ねる
ような形で設けられる。このようにすれば、例えば帽子
が毛糸で作られているとすれば、毛糸が伸びきってしま
い頭に密着しなくなることが防止される。
【0030】図12は、ズボン開口部に弾性連結材が設
けられた例を示す図である。ズボン120は開口部(腰
部分)121に密着性が要求される。この開口部121
に紐が挿通され、紐を結ぶことによってずり落ちを防い
でいるのが従来であった。紐でなくて、ループ状のゴム
の場合もある。また、ズボンに限らずこれがパンツ等の
下着であることも容易に考えられる。我々は、パンツの
腰部分が全く機能を果たさなくなった状態にしばしば遭
遇する。挿通されているゴム及びその周りの繊維が伸び
きってしまい、伸縮性及び密着性が極度に低下してしま
うのである。このような部分、ズボン、パンツ等の腰部
分に弾性連結材が設けられることによって、従来からの
ループ状のゴムとの相乗効果により密着性が高まり、同
時にその部分の繊維が補強される。
【0031】図13は、シャツの開口部に弾性連結材が
設けられた例を示す図である。シャツ160の襟66、
袖67、裾68が着用して洗濯するたびにヨレヨレにな
っていくことは、ストッキングの電線の場合と同じく、
あたかも当然のことのように考えられている。しかし、
本発明の弾性連結材65をシャツ160の襟66、袖6
7、裾68に設けることによりそれぞれの部分の繊維が
伸びきってヨレヨレになることが防止される。襟66の
拡大断面図(a)及び(b)に示されるようにシャツの
開口部は生地を折り返し、生地がほつれることを防止し
ている。ゆえに(a)のように折り返し部分の内側に弾
性連結材65aを設けてもよいし、(b)のように身体
と接触するシャツ裏面に弾性連結材65bを設けること
も可能である。
【0032】図14は、包帯に弾性連結材が設けられた
例を示す図である。包帯に用いられる生地はさまざまで
あり、(a)は伸縮性に乏しい生地よりなる包帯、
(b)はゴム状の弾性材74が生地に織り込まれ、伸縮
性が向上させられている包帯の例である。この他にも、
繊維の織られる方向によって伸縮性に変化がつけられて
いる包帯もある。(c)はそれらの包帯に設けられる弾
性連結材の形状の変形例である。包帯170、171及
び172の身体との接触する側の面に弾性連結材72、
73及び75が設けられている。その形状は本図のよう
に、包帯170、171及び172が身体に巻かれた場
合に弾性連結材72、73及び75が順次身体と接する
ことが可能となるように考慮されなければ意味がない。
包帯に弾性連結材が設けられる場合、通気性が良好であ
ることが望ましいため、弾性連結材は効果が期待される
最小限度にとどめる必要もある。
【0033】図15は、サポーターに弾性連結材が設け
られた例を示す図である。サポーター180の身体と接
触する面に弾性連結材85が設けられており、破線で示
されている。従来のサポーターはただ強く締め付けるこ
とで身体の該当する部分を保護してきた。血流が阻害さ
れ、痺れを感じることすらある。逆にゆるゆるのサポー
ターなど役に立たない。本発明に基づいて弾性連結材8
5を設ければ、程よい締め付けによる保護効果と、すべ
り防止効果と、繊維の伸縮性が失われて伸びきってしま
うことの防止が一度に達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】靴下のどのような箇所に弾性連結材が設けられ
るかを示す図。
【図2】図1の靴下開口部に設けられた弾性連結材の形
状の例を示す図。
【図3】図1の靴下踵部に設けられた弾性連結材の形状
の例を示す図。
【図4】図1の靴下側面部に設けられた弾性連結材の形
状の例を示す図。
【図5】図1の靴下先端部に設けられた弾性連結材の形
状の例を示す図。
【図6】靴下先端部及び先端部底面に孔を開け、孔の周
囲に弾性連結材が設けられた例を示す図。
【図7】ルーズソックスの開口部付近に弾性連結材が設
けられた例を示す図。
【図8】パンストに弾性連結材が設けられた例を示す
図。
【図9】網タイツ及びデザイン入りのストッキング等に
弾性連結材が設けられた例を示す図。
【図10】手袋に弾性連結材が設けられた例を示す図。
【図11】帽子の開口部に弾性連結材が設けられた例を
示す図。
【図12】ズボン開口部に弾性連結材が設けられた例を
示す図。
【図13】シャツ開口部に弾性連結材が設けられた例を
示す図。
【図14】包帯に弾性連結材が設けられた例を示す図。
【図15】サポーターに弾性連結材が設けられた例を示
す図。
【符号の説明】
20a、20b、20c、20d、20e、20f、2
0g、30a、30b、30c、40a、40b、40
c、50a、50b、50c、60a、60b、70、
80、90、94、4a、4b、4c、14、27、6
5、65a、65b、72、73、75、85 弾性連
結材 100 靴下 700 ルーズソックス 800 パンスト 900 網タイツ又はストッキング 110 手袋 111 帽子 120 ズボン 160 シャツ 170、171、172 包帯 180 サポーター

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 靴下等の身体に密着することを前提とす
    る繊維品であって、 足等の身体の周囲を巡り、その環状部に密着すべき環状
    部が、それの環状方向と交差し、かつその環状方向に微
    細な間隔で並ぶ多数の繊維(以下、縦繊維という)を含
    み、かつ前記環状部を完全に1周する閉じたループとな
    らないように、それら縦繊維同士を前記環状方向におい
    て複数の縦繊維のグループごとに部分的に連結する弾性
    連結材が、前記縦繊維同士の離間を抑制する引張り力を
    生じるように相互に配置されて複数グループの部分弾性
    連結部を形成し、かつそれらの部分弾性連結部の複数グ
    ループを統合したとき、個々の部分弾性連結部が前記環
    状方向において連続性を有し、結果的にすべての縦繊維
    が前記部分弾性連結部を介して前記環状方向に連結され
    ていることを特徴とする身体への密着機能を備えた繊維
    品。
  2. 【請求項2】 前記弾性連結材の少なくとも一部が、当
    該繊維品の身体と接触する側の面に設けられて成る請求
    項1に記載の身体への密着機能を備えた繊維品。
  3. 【請求項3】 靴下等の身体に密着することを前提とす
    る繊維品であって、 当該繊維品を使用する際、当該繊維品が当該繊維品以外
    の物体に沿って摺動する部位の、当該繊維品裏面及び/
    又は表面に微細な間隔で並ぶ多数の繊維同士を連結する
    弾性連結材が設けられていることを特徴とする身体への
    密着機能を備えた繊維品。
  4. 【請求項4】 前記弾性連結材が前記多数の繊維に固着
    されて成る請求項1ないし3のいずれかに記載の身体へ
    の密着機能を備えた繊維品。
  5. 【請求項5】 前記弾性連結材がシリコンを含んだ弾性
    材を主体として構成されて成る請求項1ないし4のいず
    れかに記載の身体への密着機能を備えた繊維品。
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