JP2002127604A - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JP2002127604A
JP2002127604A JP2000323969A JP2000323969A JP2002127604A JP 2002127604 A JP2002127604 A JP 2002127604A JP 2000323969 A JP2000323969 A JP 2000323969A JP 2000323969 A JP2000323969 A JP 2000323969A JP 2002127604 A JP2002127604 A JP 2002127604A
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Hirobumi Mitsuo
博文 満尾
Tsutomu Watanabe
努 渡邉
Masayuki Iwasaki
正幸 岩崎
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 古紙パルプを主体としたいわゆる再生紙を支
持体とし、発色濃度が高く、地肌被りが少なく、且つ画
像部の保存性に優れた感熱記録材料を提供すること。 【解決手段】 支持体上に、電子供与性無色染料及び電
子受容性化合物を含有する感熱発色層を設けた感熱記録
材料において、電子受容性化合物がN−(4−ヒドロキ
シフェニル)−p−トルエンスルホンアミドを含有し、
また、支持体が古紙パルプを主体として含有する感熱記
録材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感熱記録材料に関
し、詳しくは環境に対する負荷が小さく、かつ発色濃度
が高く、地肌かぶり、画像保存性に優れた感熱記録材料
に関する。
【0002】
【従来の技術】感熱記録材料は比較的安価な記録材料で
あり、且つ記録機器がコンパクトでメンテナンスフリー
であるために広範囲に使用されている。そして、感熱記
録材料の発色濃度、画像保存性を向上させるために、電
子供与性無色染料や電子受容性化合物等の開発のほか、
感熱記録材料の層構成などに関する研究が鋭意行われて
いる。従来の感熱記録材料においては、電子供与性無色
染料に対する電子受容性化合物として、2.2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノール
A、BPA)が多用されているが、感度、地肌かぶり、
画像保存性などが両立する満足な特性は得られていなか
った。また、近年の環境に対する意識の高まりから、古
紙パルプを主体とする支持体(いわゆる再生紙)を使用
した感熱記録材料への要求が高まっているが、再生紙を
支持体とすることで地肌かぶりや画像保存性が悪化する
ため、必ずしも満足のいくものは得られていなかった。
特に、再生紙に顕色剤として前記のBPAを用いると、
地肌かぶりと画像保存性が悪化する。再生紙を用いる感
熱記録材料として、特開平3−140287号公報に
は、原紙表面の正反射型平滑度計での測定値が加圧条件
20Kg/cm2で8%以上の再生紙を用いることにより、
地肌汚れの発生を伴うことなく記録感度が改良され、結
果的に超高速機に対応することが可能な感熱記録材料と
して、ビスフェノールをはじめとするフェノール系、ス
ルホン系、ヒドロキシ安息香酸系の顕色剤を用いた感熱
記録材料が記載されているが、この感熱記録材料は画像
保存性が不充分である。また、特開平4−21486号
公報には、顕色剤として、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)酢酸−n−ブチル、4−ヒドロキシ−4−イソプロ
ポキシジフェニルスルホン、4、4’−チオビス(3−
メチル−6−tert−ブチルフェノール)またはN,N’
−ジフェニルチオ尿素を用いることにより、支持体とし
て再生紙を用いた場合でも、再発色能(保存後の発色
性)が良好な感熱記録材料を得ることが記載されている
が、この公報に記載の感熱記録材料は地肌カブリおよび
画像保存性が十分ではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のごとき
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、古紙
パルプを主体としたいわゆる再生紙を支持体とし、発色
濃度が高く、地肌かぶりが少なく且つ画像部の保存性に
優れた感熱記録材料を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的は、以下の感熱
記録材料を提供することにより解決される。 (1)支持体上に、電子供与性無色染料及び電子受容性
化合物を含有する感熱発色層を設けた感熱記録材料にお
いて、電子受容性化合物としてN−(4−ヒドロキシフ
ェニル)−p−トルエンスルホンアミドを含有し、ま
た、支持体が古紙パルプを主体として含有することを特
徴とする感熱記録材料。 (2)感熱発色層がさらに塩基性顔料を含有することを
特徴とする前記(1)に記載の感熱記録材料。 (3)塩基性顔料が、イガ状炭酸カルシウム、水酸化ア
ルミニウム、塩基性炭酸マグネシウムおよび酸化マグネ
シウムの群より選ばれる1種以上であることを特徴とす
る前記(1)または(2)に記載の感熱記録材料。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の感熱記録材料
を、支持体、感熱発色層の順に説明する。 ≪1.支持体≫本発明において使用する支持体は古紙パ
ルプを主体として含有する、すなわち、支持体の50質
量%を古紙パルプが占めることを特徴とする。尚、古紙
パルプは一般的に次の3工程の組み合せから作られる。
即ち、 (1)離解……古紙をパルパーにて機械力と薬品で処理
して繊維状にほぐし、印刷インキを繊維より剥離する。 (2)除塵……古紙に含まれる異物(プラスチックな
ど)及びごみを除去する。 (3)脱墨……繊維より剥離された印刷インキをフロー
テーション法又は洗浄法で系外に除去する。 尚、必要により脱墨と同時又は別工程で漂白を行うこと
もできる。このようにして得た古紙パルプ100質量%
若しくは古紙パルプと50質量より少ない量のバージン
パルプとの混合物を用いて常法により感熱記録体用の支
持体を形成する。上記支持体としては、JIS−P81
19で規定される平滑度が100秒以上好ましくは15
0秒以上の平滑な支持体がドット再現性の観点から好ま
しい。
【0006】さらに、本発明において使用する支持体に
は下塗り層を設けてもよい。上記支持体に下塗り層を設
ける場合には、顔料を主成分とする下塗り層を設けるこ
とが好ましい。該顔料としては一般の無機、有機顔料を
全て使用できるが、特にJIS−K5101で規定する
吸油度が40ml/100g(cc/100g)以上で
あるものが好ましい。具体的には、炭酸カルシウム、硫
酸バリウム、水酸化アルミニウム、カオリン、焼成カオ
リン、非晶質シリカ、尿素ホルマリン樹脂粉末等が挙げ
られる。この中でも、上記吸油度が70ml/100g
〜80ml/100gの焼成カオリンが特に好ましい。
また、これらの顔料を支持体に塗布する場合の顔料量
は、2g/m2以上、好ましくは4g/m2以上であり、
7g/m2〜12g/m2が特に好ましい。
【0007】上記下塗り層に使用するバインダーとして
は、水溶性高分子および水性バインダーが挙げられる。
これらは1種若しくは2種以上を混合して使用してもよ
い。上記水溶性高分子としては、デンプン、ポリビニル
アルコール、ポリアクリルアミド、カルボキシメチルア
ルコール、メチルセルロース、カゼイン等が挙げられ
る。上記水性バインダーとしては、合成ゴムラテック
ス、または合成樹脂エマルションが一般的であり、スチ
レン−ブタジエンゴムラテックス、アクリロニトリル−
ブタジエンゴムラテックス、アクリル酸メチル−ブタジ
エンゴムラテックス、酢酸ビニルエマルション等が挙げ
られる。これらバインダーの使用量は、下塗り層に添加
される顔料に対して、3〜100質量%、好ましくは5
〜50質量%、特に好ましくは8〜15質量%である。
また上記下塗り層にはワックス、消色防止剤、界面活性
剤等を添加してもよい。上記下塗り層の塗布には、公知
の塗布方式を使用することができる。具体的には、エア
ナイフコーター、ロールコーター、ブレードコーター、
グラビアコーター、カーテンコーター等を用いた方式を
使用でき、なかでもブレードコーターを用いた方式が好
ましい。さらに、必要に応じてキャレンダー等の平滑処
理を施して使用してもよい。
【0008】≪2.感熱発色層≫上記支持体上に形成さ
れる感熱発色層には、少なくとも、電子供与性無色染
料、電子受容性化合物が含有されており、さらに増
感剤、顔料、画像安定剤が含有されていることが好
ましい。 <電子供与性無色染料>前記電子供与性無色染料とし
ては、例えば、以下に示す化合物を挙げることができ
る。但し、本発明は、これらに限定されるものではな
い。即ち、黒色に発色する電子供与性無色染料として
は、3−ジ(n−ブチルアミノ)−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N
−エチル−N−sec−ブチルアミノフルオラン、3−
ジ(n−ペンチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノ
フルオラン、3−(N−イソアミル−N−エチルアミ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N
−n−ヘキシル−N−エチルアミノ)−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−[N−(3−エトキシプロ
ピル)−N−エチルアミノ)−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−ジ(n−ブチルアミノ)−7−(2
−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−
7−(2−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチル
アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン等が挙げられる。
【0009】中でも、非画像部の地肌かぶりの点で、3
−ジ(n−ブチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノ
フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N−エチ
ル−N−sec−ブチルアミノフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランが好ま
しい。上記電子供与性無色染料の塗設量としては、0.
1〜1.0g/m2が好ましく、発色濃度および地肌か
ぶり濃度の観点から0.2〜0.5g/m2がより好ま
しい。
【0010】<電子受容性化合物>本発明の感熱記録
材料は、電子受容性化合物としてN−(4−ヒドロキシ
フェニル)−p−トルエンスルホンアミドを含有するこ
とを特徴とする。上記電子受容性化合物の添加量として
は、電子供与性無色染料に対して50〜400質量%で
あることが好ましく、10〜300質量%が特に好まし
い。本発明の電子受容性化合物としては、N−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−p−トルエンスルホンアミドの
他、本発明の効果を損なわない範囲において、他の公知
の電子受容性化合物を併用してもよい。上記公知の電子
受容性化合物は、適宜選択して使用することができる
が、特に地肌かぶりを抑制する観点からフェノール性化
合物又はサルチル酸誘導体及びその多価金属塩が好まし
い。
【0011】上記フェノール性化合物としては、例え
ば、2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェノール)プロ
パン(ビスフェノールA)、4−t−ブチルフェノー
ル、4−フェニルフェノール、4−ヒドロキシジフェノ
キシド、1,1’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シ
クロヘキサン、1,1’−ビス(3−クロロ−4−ヒド
ロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1’−ビス(3
−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)−2−エチルブタ
ン、4,4’−sec−イソオクチリデンジフェノー
ル、4,4’−sec−ブチリレンジフェノール、4−
tert−オクチルフェノール、4−p−メチルフェニ
ルフェノール、4,4’−メチルシクロヘキシリデンフ
ェノール、4,4’−イソペンチリデンフェノール、4
−ヒドロキシ−4−イソプロピルオキシジフェニルスル
ホン、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4,4’−ジ
ヒドロキシジフェニルスルホン、2,4’−ジヒドロキ
シジフェニルスルホン等が挙げられる。
【0012】また、上記サルチル酸誘導体としては、4
−ぺンタデシルサルチル酸、3−5−ジ(α−メチルベ
ンジル)サルチル酸、3,5−ジ(tert−オクチ
ル)サルチル酸、5−オクタデシルサルチル酸、5−α
−(p−α−メチルベンジルフェニル)エチルサルチル
酸、3−α−メチルベンジル−5−tert−オクチル
サルチル酸、5−テトラデシルサルチル酸、4−ヘキシ
ルオキシサルチル酸、4−シクロヘキシルオキシサルチ
ル酸、4−デシルオキシサルチル酸、4−ドデシルオキ
シサルチル酸、4−ペンタデシルオキシサルチル酸、4
−オクタデシルオキシサルチル酸等及びこれらの亜鉛、
アルミニウム、カルシウム、銅、鉛塩等も挙げられる。
本発明において上記公知の電子受容性化合物を併用する
場合には、本発明に係るN−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−p−トルエンスルホンアミドの含有量が、全電子
受容性化合物中、50質量%以上、特には70質量%以
上であることが好ましい。
【0013】本発明においては、感熱発色層用の塗布液
を調製する際、電子受容性化合物の粒径としては、体積
平均粒径で1.0μm以下が好ましく、0.5〜0.7
μmがより好ましい。前記体積平均粒径が、1.0μm
を超えると、発色濃度が低下することがある。該体積平
均粒径も、レーザ回折式粒度分布測定器(例えば、LA
500(ホリバ(株)製))等により容易に測定でき
る。
【0014】<増感剤>本発明の感熱記録材料には、
増感剤を添加することが好ましく、たとえば、2−ベン
ジルオキシナフタレンや脂肪族モノアマイドが好ましく
用いられる。また、上記脂肪族モノアマイドとしては、
ステアリン酸アミドやパルミチン酸アミドが好ましく用
いられる。これらの増感剤を上記感熱発色層に含有させ
ることによって、感度をより大きく向上させることがで
きる。上記増感剤の含有量は、電子受容性化合物である
N−(4−ヒドロキシフェニル)−p−トルエンスルホ
ンアミド100質量部に対し75〜200質量部とする
のが好ましく、100〜150質量部とするのがより好
ましい。増感剤の使用量が75〜200質量部の範囲内
にあると、感度向上の効果が大きく、かつ画像保存性も
よい。
【0015】本発明の増感剤である2−ベンジルオキシ
ナフタレンと脂肪族モノアマイドの他、本発明の効果を
損なわない範囲において、他の公知の増感剤を併用して
もよい。具体的には、ステアリル尿素、p−ベンジルビ
フェニール、ジ(2−メチルフェノキシ)エタン、ジ
(2−メトキシフェノキシ)エタン、β−ナフトール−
(p−メチルベンジル)エーテル、α−ナフチルベンジ
ルエーテル、1,4−ブタンジオール−p−メチルフェ
ニルエーテル、1,4−ブタンジオール−p−イソプロ
ピルフェニルエーテル、1,4−ブタンジオール−p−
tert−オクチルフェニルエーテル、1−フェノキシ
−2−(4−エチルフェノキシ)エタン、1−フェノキ
シ−2−(クロロフェノキシ)エタン、1,4−ブタン
ジオールフェニルエーテル、ジエチレングリコールビス
(4−メトキシフェニル)エーテル、m−ターフェニ
ル、シュウ酸メチルベンジルエーテル、1,2−ジフェ
ノキシメチルベンゼン、1,2−ビス(3−メチルフェ
ノキシ)エタン、1,4−ビス(フェノキシメチル)ベ
ンゼン等が挙げられる。
【0016】<顔料>本発明の感熱記録材料において
は、感熱記録層に顔料を含有させることが好ましい。た
とえば、非晶質シリカ、立方晶型炭酸カルシウム、イガ
状(カルサイト系)炭酸カルシウム、水酸化アルミニウ
ム、カオリン、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウムな
どの1種以上が用いられ、中でも炭酸カルシウム、水酸
化アルミニウム、塩基性炭酸マグネシウム、酸化マグネ
シウムなどの塩基性顔料が、地肌かぶりが少ない感熱記
録材料を得るという点から好ましく用いられる。炭酸カ
ルシウム顔料の中でも、サーマルヘッドでの記録による
発色濃度の点により、カルサイト系炭酸カルシウム(イ
ガ状炭酸カルシウム)が好ましい。前記イガ状(カルサ
イト系)炭酸カルシウムは1〜3μmの粒径のものが好
ましく用いられる。また、カオリンは1〜3μmの粒径
のものが好ましく用いられる。水酸化アルミ等のこの他
の前記顔料の平均粒径は、0.3〜1.5μmが好まし
く、0.5〜0.9μmの範囲がより好ましい。塩基性
炭酸マグネシウム、酸化マグネシウムを他の顔料と混合
して用いると、地肌カブリの点で好ましく、その場合の
塩基性炭酸マグネシウム、酸化マグネシウムは、全顔料
中の3〜50質量%、特に5〜30質量%が好ましい。
本発明において、顔料の使用量は、電子供与性無色染料
に対して50〜1000質量%が好ましく、より好まし
くは100〜500質量%が好ましい。
【0017】<画像安定剤>さらに、感熱発色層は、
画像安定剤として、1,1,3−トリス(2−メチル−
4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタ
ンを使用するのが好ましい。該画像安定剤を含有させる
ことで、上記電子受容性化合物としてのN−(4−ヒド
ロキシフェニル)−p−トルエンスルホンアミドと増感
剤としての2−ベンジルオキシナフタレンと脂肪族モノ
アマイドとの相互作用によって地肌かぶりが良化し、か
つ、画像部の保存性をさらに向上させることができる。
画像安定剤の使用量は、電子供与性無色染料100質量
部に対し、10〜100質量部とするのが好ましく、3
0〜60質量部とするのがより好ましい。10質量部未
満とすると、地肌かぶり、画像保存性の所望の効果が発
揮できず、100質量部以上では効果の増大が小さい。
本発明の画像安定剤である1,1,3−トリス(2−メ
チル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニ
ル)ブタンの他、本発明の効果を損なわない範囲におい
て、他の公知の画像安定剤を併用してもよい。
【0018】上記公知の画像安定剤としては、フェノー
ル化合物、特にヒンダードフェノール化合物が有効であ
り、例えば1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒド
ロキシ−tert−ブチルフェニル)ブタン、1,1,
3−トリス(2−エチル−4−ヒドロキシ−5−シクロ
ヘキシルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(3,
5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロ
キシ−5−tert−ブチルフェニル)プロパン、2,
2’−メチレン−ビス(6−tert−ブチル−4−メ
チルフェノール),2,2’−メチレン−ビス(6−t
ert−ブチル−4−エチルフェノール)4,4’−ブ
チリデン−ビス(6−tert−ブチル−3−メチルフ
ェノール)、4,4’−チオ−ビス−(3−メチル−6
−tert−ブチルフェノール)等が挙げられる。
【0019】本発明においては、電子供与性無色染料、
電子受容性化合物及び増感剤等の分散は水溶性バインダ
ー中で行われる。この場合に用いられる水溶性バインダ
ーは25℃の水に対して5質量%以上溶解する化合物で
あることが好ましい。上記水溶性バインダーの具体例と
しては、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、カ
ルボキシメチルセルロース、デンプン類(変性デンプン
を含む)、ゼラチン、アラビアゴム、カゼイン、スチレ
ン−無水マレイン酸共重合体のケン化物等が挙げられ
る。これらのバインダーは分散時のみならず、感熱発色
層の塗膜強度を向上させる目的にも使用されるが、この
目的に対してはスチレン−ブタジエン共重合物、酢酸ビ
ニル共重合物、アクリロニトリル−ブタジエン共重合
物、アクリル酸メチル−ブタジエン共重合物、ポリ塩化
ビニリデンの如き合成高分子ラテックス系のバインダー
を併用することもできる。
【0020】上記、電子供与性無色染料、電子受容性化
合物及び増感剤等の分散は、ボールミル、アトライタ
ー、サンドミル等の攪拌・粉砕機により同時又は別々に
分散し、塗液として調製される。塗液中には、更に必要
に応じて、金属石鹸、ワックス、界面活性剤、帯電防止
剤、紫外線吸収剤、消泡剤及び蛍光染料等を添加しても
良い。金属石鹸としては高級脂肪酸金属塩が用いられ、
ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム及びステア
リン酸アルミニウム等が用いられる。上記ワックスとし
てはパラフィンワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、カルナバワックス、メチロールステアロアミド、ポ
リエチレンワックス、ポリスチレンワックス及び脂肪酸
アミド系ワックス等が単独或いは混合して用いられる。
界面活性剤としてはアルキルベンゼンスルホン酸のアル
カリ金属塩やアンモニウム塩、スルホコハク酸系のアル
カリ金属塩及びフッ素含有界面活性剤等が用いられる。
【0021】これらの素材は混合された後、支持体に塗
布される。塗布方法としては、特に限定されず、例えば
エアーナイフコーター、ロールコーター、ブレードコー
ター、またはカーテンコーター等を用いて塗工した後乾
燥され、キャレンダ−で平滑化処理して使用に供され
る。特にカーテンコーターが本発明には好ましい。ま
た、感熱発色層の塗布量についても限定されず、通常乾
燥質量で2〜7g/m2程度が好ましい。
【0022】上記感熱発色層上には、必要に応じて保護
層を設けることができる。保護層には、有機または無機
の微粉末、バインダー、界面活性剤、熱可融性物質等を
含有させることができる。微粉末としては、例えば、炭
酸カルシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化
アルミニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレー、タ
ルク、表面処理されたカルシウムやシリカ等の無機系微
粉末の他、尿素−ホルマリン樹脂、スチレン/メタクリ
ル酸共重合体、ポリスチレン等の有機系微粉末等を使用
することができる。
【0023】
【実施例】以下実施例を示し、本発明を具体的に説明す
るが、本発明は以下実施例のみに限定されるものでは無
い。又、特に断わらない限り例中の部及び%は、それぞ
れ質量部及び質量%を示す。また、平均粒径は、LA−
500(ホリバ製)を用いて測定した。 実施例1 (感熱発色層塗布液の調製) <A液(電子供与性無色染料)調製>以下の組成を用い
ボールミルで平均粒子径が0.8μmの分散液を得た。 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 10部 ポリビニールアルコール2.5%溶液(PVA−105、ケン化度98.5 モル% 重合度500 (株)クラレ社製) 50部 <B液(電子受容性化合物)調製>以下の組成を用いボ
ールミルで平均粒子径が0.8μmの分散液を得た。 N−(4−ヒドロキシフェニル)−p−トルエンスルホンアミド 20部 ポリビニールアルコール2.5%溶液(PVA−105) 100部
【0024】<C液(増感剤)調製>以下の組成を用い
ボールミルで平均粒子径が0.8μmの分散液を得た。 2−ベンジルオキシナフタレン 20部 ポリビニールアルコール2.5%溶液(PVA−105) 100部 <D液(顔料)調製>以下の組成を用いサンドミルで平
均粒子径が2.0μmの顔料分散液を得た。 非晶質シリカ (水沢化学工業 ミズカシルP−832) 20部 ポリアクリル酸ソーダ 1部 水 80部 上記A液60部、B液120部、C液を120部、D液
101部、ステアリン酸亜鉛30%分散液15部、パラ
フィンワックス(30%)液15部、ドデシルベンゼン
スルホン酸ソーダ(25%)4部を混合して感熱記録層
液を得た。
【0025】(感熱記録材料の作製)得られた感熱記録
層用塗布液を、古紙パルプ70%、LBKP30%によ
り構成されるJIS−P8119による平滑度が170
秒の再生紙(50g/m2)上に顔料とバインダーを主
成分とする下塗り層(10g/m2)を設けたアンダー
コート原紙上に塗布量が4g/m2になるようにカーテ
ンコートで塗布し、乾燥、キャレンダー処理し、感熱記
録材料を得た。
【0026】実施例2 実施例1のD液に用いる非晶質シリカを、立方晶型炭酸
カルシウム(白石工業製 ブリリアント15)40部に
変更した以外は実施例1と同様にして実施例2の感熱記
録材料を得た。
【0027】実施例3 実施例1のD液に用いる非晶質シリカを、水酸化アルミ
(昭和電工製 ハイジライトH42 平均粒径1.0
μ)40部に変更した以外は実施例1と同様にして実施
例3の感熱記録材料を得た。
【0028】実施例4 実施例1のD液に用いる非晶質シリカを、水酸化アルミ
(住友化学製 C−3005 平均粒径0.6μm)4
0部に変更した以外は実施例1と同様にして実施例4の
感熱記録材料を得た。
【0029】実施例5 実施例1のD液に用いる非晶質シリカを、イガ状炭酸カ
ルシウム(白石工業製ユニバー70 平均粒径1.5μ
m)40部に変更した以外は実施例1と同様にして実施
例5の感熱記録材料を得た。
【0030】実施例6 実施例1の非晶質シリカを、水酸化アルミ(住友化学製
C−3005 平均粒径0.6μm)30部と塩基性
炭酸マグネシウム(神島化学工業製 金星 平均粒径
0.6μm)10部とに変更する他は、実施例1と同様
にして実施例6の感熱記録材料を得た。 実施例7 実施例1の非晶質シリカを、水酸化アルミ(住友化学製
C−3005 平均粒径0.6μm)30部と酸化マ
グネシウム(神島化学工業製 スターマグM平均粒径
0.5μm)10部とに変更する他は、実施例1と同様
にして実施例7の感熱記録材料を得た。 実施例8 実施例5の感熱層塗布液をエアーナイフコーターで塗布
することに変更する他は、実施例5と同様にして実施例
8の感熱記録材料を得た。
【0031】比較例1 実施例1のB液に用いるN−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−p−トルエンスルホンアミドをビスフェノールA
に変更した以外は実施例1と同様にして比較例1の感熱
記録材料を得た。
【0032】参考例1 実施例1の再生紙の代わりにNBKP50%、LBKP
50%により構成されるJIS−P8119における平
滑度170秒の上質紙を用いた以外は実施例1と同様に
して参考例1の感熱記録材料を得た。
【0033】参考例2 比較例1の再生紙の代わりにNBKP50%、LBKP
50%により構成されるJIS−P8119における平
滑度170秒の上質紙を用いた以外は実施例1と同様に
して参考例2の感熱記録材料を得た。
【0034】実施例1〜5、比較例1および参考例1で
得た感熱記録材料についての評価結果を表1に示す。
尚、表中の感度、地肌かぶり、画像保存性は次のように
して評価した。 <感度>京セラ(株)製サーマルヘッド(KJT-216-8MPD
1)及びヘッド直前に100kg/cm2の圧力を有する
感熱印字装置にてヘッド電圧24V、パルス周期10m
sの条件で圧力ロールを使用しながらパルス幅2.1m
sで印字し、その印字濃度をマクベス反射濃度計RD−
918で測定した。 <地肌かぶり>60℃24時間の環境下に放置した後の
地肌をマクベスRD918で測定した。数値が低い程地
肌かぶりが少なく良好である。 <画像保存性>60℃24時間の環境下に放置した画像
濃度をマクベスRD918で測定し、未処理品画像濃度
に対する残存率を算出する。数値が高い程画像保存性が
良好である。
【0035】
【表1】
【0036】表1の結果から明かなように、本発明の実
施例で得られた感熱記録材料は、古紙パルプを主体とし
て含有する再生紙を支持体としながら、感度、地肌かぶ
り、発色画像の保存安定性に優れた感熱記録材料であ
る。これに対し、支持体として再生紙を用いた場合、顕
色剤をビスフェノールAとすると、地肌かぶりと画像保
存性が著しく劣り、また、支持体として上質紙を用いた
場合でも顕色剤としてビスフェノールAを用いると、画
像保存性が劣ることが分かる。
【0037】
【発明の効果】本発明の感熱記録材料は、支持体として
再生紙を用いた場合でも、特定の顕色剤を用いたことに
より、感度、地肌かぶり、画像保存性がバランスよく良
好な特性を有するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 正幸 静岡県富士宮市大中里200番地 富士写真 フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2H026 AA07 BB25 DD12 DD23 DD32 EE03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、電子供与性無色染料及び電
    子受容性化合物を含有する感熱発色層を設けた感熱記録
    材料において、電子受容性化合物としてN−(4−ヒド
    ロキシフェニル)−p−トルエンスルホンアミドを含有
    し、また、支持体が古紙パルプを主体として含有するこ
    とを特徴とする感熱記録材料。
  2. 【請求項2】 感熱発色層がさらに塩基性顔料を含有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の感熱記録材料。
  3. 【請求項3】 塩基性顔料が、イガ状炭酸カルシウム、
    水酸化アルミニウム、塩基性炭酸マグネシウムおよび酸
    化マグネシウムの群より選ばれる1種以上であることを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の感熱記録材
    料。
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