JP2002127131A - Alc製造装置及び方法 - Google Patents

Alc製造装置及び方法

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JP2002127131A
JP2002127131A JP2000319224A JP2000319224A JP2002127131A JP 2002127131 A JP2002127131 A JP 2002127131A JP 2000319224 A JP2000319224 A JP 2000319224A JP 2000319224 A JP2000319224 A JP 2000319224A JP 2002127131 A JP2002127131 A JP 2002127131A
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JP
Japan
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silicon oil
water
alc
fine particles
raw material
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JP2000319224A
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English (en)
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Sadami Kohama
貞美 小浜
Tsutomu Nakamura
中村  勉
Jun Sawada
潤 沢田
Shigeru Tsunekawa
茂 常川
Fumiaki Matsushita
文明 松下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Siporex KK
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Siporex KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原料スラリーへのシリコンオイル分散水の分
散性を向上させることで、ALCの撥水性能の型枠内で
の均一化の向上を実現し、製品品質の向上とシリコンオ
イル添加量の削減によるコストダウンを図る。 【解決手段】 計量器1で計量されたシリコンオイル1
0が中継槽4に投入されるように、計量器1および中継
槽4が配置される。中継槽4の底部に気中噴霧用ポンプ
5が接続され、気中噴霧用ポンプ5からの配管の先端に
は気中噴霧用ノズル6が、鋳込みミキサー3内の原料ス
ラリー12の上方に配置される。鋳込みミキサー3に
は、石灰やセメント等の石灰質原料と珪石や高炉スラグ
等の珪酸質原料、適量の水、発泡剤、薬品などを投入
し、混合を開始し、気中噴霧用ノズル6から、シリコン
オイル10を気中噴霧する。前記微粒子の平均粒子径が
10μm〜2000μmであることが好ましく、100
μm〜1800μmであることがさらに好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ALC製造装置お
よび方法に関し、特に、シリコンオイルの混合方法に特
徴のあるALC製造装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建築物の外壁材にパネル形状の
ALCが製品として使用される。
【0003】図9に示した従来のALC製造装置の実施
例に基づいて、従来のALC製造方法を説明する。
【0004】ALCパネルは、石灰やセメント等の石灰
質原料と珪石や高炉スラグ等の珪酸質原料を主原料とし
て、これに適量の水、発泡剤、薬品を加えて混合した原
料スラリー12を、攪拌した後、図示しない型枠に流し
込み、孔質化させ、オートクレーブ養生で硬化させて製
造される。
【0005】ALCパネルの撥水性の発現を目的とし
て、鋳込みミキサー3にて混合される原料スラリー12
の中に、シリコンオイル10を適量添加する。
【0006】シリコンオイル10の添加方法は、図9に
示すように、予め計量器1で計量されたシリコンオイル
10を、攪拌機2aを備え、定量の水が投入された予混
合槽2内に流し込み、所定の攪拌時間を経た後、そのシ
リコンオイル分散水11を、攪拌機3aを備え、原料が
投入された鋳込みミキサー3に流し込み、混合・攪拌し
て、原料スラリー12を型枠(図示せず)に鋳込む。
【0007】シリコンオイルによるALCの撥水性能の
均一化を十分に達成するためには、原料スラリーの中に
均一にシリコンオイルを分散することが必要となり、分
散性が向上するほど、ALC中での撥水性能が均一化す
る。
【0008】また、製造コストの低減の要求から、シリ
コンオイルの添加量の削減が期待される。
【0009】しかし、原料スラリーとシリコンオイルと
に比重差があり、かつ、シリコンオイルには疎水性があ
り、投入されたシリコンオイルが原料スラリーと十分に
混合されない。その結果、シリコンオイルがALC中に
均一に分散しないと、型枠内およびロット間でのALC
の撥水性の均一化が十分に達成されない。この不具合を
防ぎ、ALCの撥水性能を確保するために、従来は、シ
リコンオイルを理論添加量よりも過剰に投入しており、
コストアップとなる問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、原料スラリ
ーへのシリコンオイル分散水の分散性を向上させること
で、ALCの撥水性能の型枠内での均一化の向上を実現
し、製品品質の向上とシリコンオイル添加量の削減によ
るコストダウンを図ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のALC製造方法
は、鋳込みミキサーで混合・攪拌中の原料スラリーの上
方から、シリコンオイルを微粒子にして気中噴霧する
か、あるいは鋳込みミキサーで混合・攪拌中の原料スラ
リーの中に、シリコンオイルを微粒子にして液中噴霧す
る。
【0012】あるいは、予混合槽内の水または水性溶液
の中に、シリコンオイルまたはシリコンオイル溶液を微
粒子にして液中噴霧することによりシリコンオイル分散
水を得て、該シリコンオイル分散水を鋳込みミキサーで
混合・攪拌中の原料スラリーの上方から流し込む。
【0013】または、予混合槽内の水または水性溶液の
中に、シリコンオイルまたはシリコンオイル溶液を微粒
子にして液中噴霧することによりシリコンオイル分散水
を得て、該シリコンオイル分散水を、鋳込みミキサーで
混合・攪拌中の原料スラリーの上方から微粒子にして気
中噴霧する。あるいは、予混合槽内の水または水性溶液
の中に、シリコンオイルまたはシリコンオイル溶液を微
粒子にして液中噴霧することによりシリコンオイル分散
水を得て、該シリコンオイル分散水を、鋳込みミキサー
で混合・攪拌中の原料スラリーの中に微粒子にして液中
噴霧する。
【0014】前記微粒子の平均粒子径が10μm〜20
00μmであることが好ましく、100μm〜1800
μmであることがさらに好ましい。
【0015】本発明のALC製造装置では、加圧された
シリコンオイルを微粒子にして気中噴霧する気中噴霧用
ノズルを、鋳込みミキサー内で原料スラリーの上方に配
置する。
【0016】前記気中噴霧用ノズルの気中噴霧角度を、
30度〜140度の範囲内とする。
【0017】または、加圧されたシリコンオイルを微粒
子にして液中噴霧する液中噴霧用ノズルを、鋳込みミキ
サー内で原料スラリーの中に位置するか、加圧されたシ
リコンオイルまたはシリコンオイル溶液を微粒子にして
液中噴霧する液中噴霧用ノズルを、予混合槽内で水また
は水溶液の中に位置するように配置する。
【0018】前記液中噴霧用ノズルの液中噴霧角度を、
30度〜140度の範囲内とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、具体的な実施形態を説明す
るが、本発明はこれらの実施形態に限定されない。
【0020】図1に、本発明のALC製造装置の第1の
実施形態を示す。
【0021】装置の構成として、計量器1で計量された
シリコンオイル10が中継槽4に投入されるように、計
量器1および中継槽4が配置される。中継槽4の底部に
気中噴霧用ポンプ5が接続され、気中噴霧用ポンプ5か
らの配管の先端には気中噴霧用ノズル6が、鋳込みミキ
サー3内の原料スラリー12の上方(15cm〜100
cm)に配置される。鋳込みミキサー3には、攪拌・混
合用の攪拌機3aが配置される。
【0022】気中噴霧用ポンプ5には、例えばタイヨウ
社製、型式35HP210−32B−H01を使用する
とよく、気中噴霧用ノズル6には、例えばスプレーイン
グシステムスジャパン社製、型式1/4TTD8−25
を使用するとよい。
【0023】シリコンオイルの平均粒子径は、10μm
から2000μmの範囲が好ましく、さらに好ましくは
100μmから1800μmの範囲とする。シリコンオ
イルの平均粒子径が10μm以下であると、十分な流量
を得るための時間が長くなり過ぎ、2000μm以上で
あると、シリコンオイルが比重差により容易に浮上・分
離する。また、100μmから1800μmの範囲とす
ることにより、シリコンオイルの平均粒子径が均一化さ
れ、最も撥水性能が向上する。
【0024】気中噴霧角度は、30度から140度とす
る。気中噴霧角度が30度以下であると、微粒子同士が
再結合し、140度以上であると、鋳込みミキサー3の
内壁面に付着するので好ましくない。
【0025】ALC製造方法は、以下の手順により構成
される。
【0026】計量器1により予め計量したシリコンオイ
ル10を、中継槽4に投入する。鋳込みミキサー3に
は、石灰やセメント等の石灰質原料と珪石や高炉スラグ
等の珪酸質原料、適量の水、発泡剤、薬品などを投入
し、混合を開始する。そして、気中噴霧用ポンプ5を作
動させ、鋳込みミキサー3内の原料スラリー12の上方
から、中継槽4内のシリコンオイル10を微粒子にして
気中噴霧する。
【0027】その後、攪拌・混合した原料スラリー12
を、図示しない型枠に流し込み、孔質化させ、オートク
レーブ養生で硬化させて、ALCが製造される。
【0028】シリコンオイル10の投入量は、中継槽4
に常にシリコンオイル10が定量入っている状態となる
ように、中継槽4内のシリコンオイル10の液面を超音
波式センサー4aで検出して、制御を行う。
【0029】具体的な制御方法は、以下のように行う。
まず、計量器1で計量されたシリコンオイル10が中継
槽4に投入され始めると、中継槽4の中のシリコンオイ
ル10が増加し、液面が上昇する。その後、気中噴霧用
ポンプ5を作動させると、中継槽4の中のシリコンオイ
ル10が減少し、液面が下降する。この液面の下降を、
超音波式センサー4aが追跡し、定量液面レベルとなっ
た時点で気中噴霧用ポンプ5を停止する。
【0030】このように、液面が下限となって終了する
ように制御する。従って、シリコンオイルの投入量は製
品品種毎に異なるが、計量器1で計量された正確な投入
量のシリコンオイルが、鋳込みミキサー3に気中噴霧さ
れる。
【0031】図2に、本発明のALC製造装置の第2の
実施形態を示す。
【0032】第1の実施形態とは、気中噴霧用ポンプ5
および気中噴霧用ノズル6の代わりに液中噴霧用ポンプ
5aおよび液中噴霧用ノズル6aを用いる点と、液中噴
霧用ノズル6aが原料スラリー12内に位置するように
配置される点で異なる。ALC製造方法は、同様に行
う。
【0033】液中噴霧用ポンプ5aには、例えばタイヨ
ウ社製、型式35HP210−32B−H01を使用す
るとよく、液中噴霧用ノズル6aには、例えばスプレー
イングシステムスジャパン社製、型式1/4TTD8−
25を使用するとよい。
【0034】液中噴霧角度は、30度から140度とす
る。液中噴霧角度が30度以下であると、微粒子同士が
再結合し、140度以上であると、原料スラリーの流れ
により微粒子同士が再結合するので好ましくない。
【0035】図3に、本発明のALC製造装置の第3の
実施形態を示す。
【0036】装置の構成として、計量器1で計量された
シリコンオイル10が中継槽4に投入されるように、計
量器1および中継槽4が配置される。中継槽4の底部に
液中噴霧用ポンプ5aが接続され、液中噴霧用ポンプ5
aからの配管の先端には液中噴霧用ノズル6aが、予混
合槽2内に配置される。予混合槽2の底部からの配管の
先端は、鋳込みミキサー3内の原料スラリー12の上方
に配置される。鋳込みミキサー3には、攪拌・混合用の
攪拌機3aが配置される。
【0037】液中噴霧用ポンプ5a、液中噴霧用ノズル
6aは、前述と同様である。
【0038】ALC製造方法は、以下の手順により構成
される。
【0039】計量器1により予め計量したシリコンオイ
ル10を、中継槽4に投入する。鋳込みミキサー3に
は、石灰やセメント等の石灰質原料と珪石や高炉スラグ
等の珪酸質原料、適量の水、発泡剤、薬品などを投入
し、混合を開始する。予混合槽2内には、予め定量の水
を投入し、液中噴霧用ポンプ5aを作動させてシリコン
オイル10を微粒子にして液中噴霧する。そして、得ら
れたシリコンオイル分散水11を、鋳込みミキサー3内
の原料スラリー12の上方から流し込む。
【0040】シリコンオイル投入量の制御は、前述と同
様である。
【0041】その後、攪拌・混合した原料スラリー12
を、図示しない型枠に流し込み、孔質化させ、オートク
レーブ養生で硬化させて製造される。
【0042】図4に、本発明のALC製造装置の第4の
実施形態を示す。
【0043】装置の構成として、計量器1で計量された
シリコンオイル10が中継槽4に投入されるように、計
量器1および中継槽4が配置される。中継槽4の底部に
液中噴霧用ポンプ5aが接続され、液中噴霧用ポンプ5
aからの配管の先端には液中噴霧用ノズル6aが、予混
合槽2内に配置される。予混合槽2の底部に気中噴霧用
ポンプ7が接続され、気中噴霧用ポンプ7からの配管の
先端には気中噴霧用ノズル8が、鋳込みミキサー3内の
原料スラリー12の上方(15cm〜100cm)に配
置される。鋳込みミキサー3には、攪拌・混合用の攪拌
機3aが配置される。
【0044】液中噴霧用ポンプ5a、液中噴霧用ノズル
6a、気中噴霧用ポンプ7、気中噴霧用ノズル8は、前
述と同様である。
【0045】ALC製造方法は、以下の手順により構成
される。
【0046】計量器1により予め計量したシリコンオイ
ル10を、中継槽4に投入する。鋳込みミキサー3に
は、石灰やセメント等の石灰質原料と珪石や高炉スラグ
等の珪酸質原料、適量の水、発泡剤、薬品などを投入
し、混合を開始する。予混合槽2内には、予め定量の水
を投入し、液中噴霧用ポンプ5aを作動させてシリコン
オイル10を微粒子にして液中噴霧する。そして、得ら
れたシリコンオイル分散水11を、鋳込みミキサー3内
の原料スラリー12の上方から気中噴霧する。
【0047】その後、攪拌・混合した原料スラリー12
を、図示しない型枠に流し込み、孔質化させ、オートク
レーブ養生で硬化させて製造される。
【0048】シリコンオイル投入量の制御は、前述と同
様である。
【0049】図5に、本発明のALC製造装置の第5の
実施形態を示す。
【0050】第4の実施形態とは、気中噴霧用ポンプ7
および気中噴霧用ノズル8の代わりに液中噴霧用ポンプ
7aおよび液中噴霧用ノズル8aを用いる点と、液中噴
霧用ノズル8aが原料スラリー12内に位置するように
配置される点で異なる。ALC製造方法は、同様に行
う。
【0051】液中噴霧用ポンプ5a、液中噴霧用ノズル
6a、液中噴霧用ポンプ7a、液中噴霧用ノズル8a
は、前述と同様である。
【0052】
【実施例】(実施例1)図1に示した構成により、AL
Cを製造した。
【0053】鋳込みミキサー3には、石灰やセメント等
の石灰質原料と珪石や高炉スラグ等の珪酸質原料、適量
の水、発泡剤、薬品などを投入し、混合を開始した。そ
して、予め計量器1で計量されたシリコンオイル10
を、20リットルの容積を有する中継槽4に投入した
後、気中噴霧用ポンプ5を吐出圧力15kg/cm2
作動させた。鋳込みミキサー3内では、混合・攪拌され
ている原料スラリー12の上方(15cm〜100c
m)に配置され、平均粒子径が400μmで、ホロコー
ン型の気中噴霧用ノズル6から、シリコンオイル10を
気中噴霧した。鋳込みミキサー3へのシリコンオイル1
0の気中噴霧量の制御は、超音波式センサー4aにより
行った。
【0054】その後、攪拌・混合した原料スラリー12
を、図示しない型枠に流し込み、孔質化させ、オートク
レーブ養生で硬化させてALCを製造した。
【0055】評価は、型枠内で27箇所を選定し、撥水
性(吸水率、Vol%)を測定し、標準偏差を算出して行
った。結果を表1および図6に示す。
【0056】(実施例2)図2に示した構成により、A
LCを製造した。
【0057】鋳込みミキサー3には、石灰やセメント等
の石灰質原料と珪石や高炉スラグ等の珪酸質原料、適量
の水、発泡剤、薬品などを投入し、混合を開始した。そ
して、予め計量器1で計量されたシリコンオイル10
を、20リットルの容積を有する中継槽4に投入した
後、液中噴霧用ポンプ5aを吐出圧力15kg/cm2
で作動させた。鋳込みミキサー3内では、混合・攪拌さ
れている原料スラリー12の中に配置され、平均粒子径
が400μmで、ホロコーン型の液中噴霧用ノズル6a
から、シリコンオイル10を液中噴霧した。鋳込みミキ
サー3へのシリコンオイル10の液中噴霧量の制御は、
超音波式センサー4aにより行った。
【0058】その後、攪拌・混合した原料スラリー12
を、図示しない型枠に流し込み、孔質化させ、オートク
レーブ養生で硬化させてALCを製造した。
【0059】評価は、型枠内で27箇所を選定し、撥水
性(吸水率、Vol%)を測定し、標準偏差を算出して行
った。結果を表1および図6に示す。
【0060】(実施例3)図3に示した構成により、A
LCを製造した。
【0061】鋳込みミキサー3には、石灰やセメント等
の石灰質原料と珪石や高炉スラグ等の珪酸質原料、適量
の水、発泡剤、薬品などを投入し、混合を開始した。そ
して、予め計量器1で計量されたシリコンオイル10
を、20リットルの容積を有する中継槽4に投入した
後、液中噴霧用ポンプ5aを吐出圧力15kg/cm2
で作動させた。80リットルの容積を有する予混合槽2
に、50リットルの水を投入し、平均粒子径が400μ
mで、ホロコーン型の液中噴霧用ノズル6aから、シリ
コンオイル10を水中に液中噴霧した。予混合槽2への
シリコンオイル10の液中噴霧量の制御は、超音波式セ
ンサー4aにより行った。鋳込みミキサー3内では、混
合・攪拌されている原料スラリー12の上方から、シリ
コンオイル分散水11を流し込んだ。
【0062】その後、攪拌・混合した原料スラリー12
を、図示しない型枠に流し込み、孔質化させ、オートク
レーブ養生で硬化させてALCを製造した。
【0063】評価は、型枠内で27箇所を選定し、撥水
性(吸水率、Vol%)を測定し、標準偏差を算出して行
った。結果を表1および図6に示す。
【0064】さらに、微粒子の平均粒子径が、130μ
m、200μm、400μm、800μm、1800μ
mとなるように、液中噴霧用ノズル6aを取り替えて測
定した撥水性(吸水率、Vol%)および標準偏差のグラ
フを図7、8に示す。
【0065】(実施例4)図4に示した構成により、A
LCを製造した。
【0066】鋳込みミキサー3には、石灰やセメント等
の石灰質原料と珪石や高炉スラグ等の珪酸質原料、適量
の水、発泡剤、薬品などを投入し、混合を開始した。そ
して、予め計量器1で計量されたシリコンオイル10
を、20リットルの容積を有する中継槽4に投入した
後、液中噴霧用ポンプ5aを吐出圧力15kg/cm2
で作動させた。80リットルの容積を有する予混合槽2
に、50リットルの水を投入し、平均粒子径が400μ
mで、ホロコーン型の液中噴霧用ノズル6aから、シリ
コンオイル10を水中に液中噴霧した。予混合槽2への
シリコンオイル10の液中噴霧量の制御は、超音波式セ
ンサー4aにより行った。予混合槽2の底部に接続した
気中噴霧用ポンプ7を、吐出圧力7kg/cm2で作動
させて、鋳込みミキサー3内で混合・攪拌されている原
料スラリー12の上方(15cm〜100cm)に配置
され、平均粒子径が1800μmでフルコーン型の気中
噴霧用ノズル8から、シリコンオイル分散水11を気中
噴霧した。気中噴霧用ポンプ7には、シリコンオイル分
散水11が全て鋳込みミキサー3へ気中噴霧された時点
で停止するように、タイマーを設けた。
【0067】その後、攪拌・混合した原料スラリー12
を、図示しない型枠に流し込み、孔質化させ、オートク
レーブ養生で硬化させてALCを製造した。
【0068】評価は、型枠内で27箇所を選定し、撥水
性(吸水率、Vol%)を測定し、標準偏差を算出して行
った。結果を表1および図6に示す。
【0069】(実施例5)図5に示した構成により、A
LCを製造した。
【0070】鋳込みミキサー3には、石灰やセメント等
の石灰質原料と珪石や高炉スラグ等の珪酸質原料、適量
の水、発泡剤、薬品などを投入し、混合を開始した。そ
して、予め計量器1で計量されたシリコンオイル10
を、20リットルの容積を有する中継槽4に投入した
後、液中噴霧用ポンプ5aを吐出圧力15kg/cm2
で作動させた。80リットルの容積を有する予混合槽2
に、50リットルの水を投入し、平均粒子径が400μ
mで、ホロコーン型の液中噴霧用ノズル6aから、シリ
コンオイル10を水中に液中噴霧した。予混合槽2への
シリコンオイル10の液中噴霧量の制御は、超音波式セ
ンサー4aにより行った。予混合槽2の底部に接続した
液中噴霧用ポンプ7を、吐出圧力7kg/cm2で作動
させて、鋳込みミキサー3内で混合・攪拌されている原
料スラリー12の中に配置され、平均粒子径が1800
μmでフルコーン型の液中噴霧用ノズル8から、シリコ
ンオイル分散水11を液中噴霧した。液中噴霧用ポンプ
7には、シリコンオイル分散水11が全て鋳込みミキサ
ー3へ液中噴霧された時点で停止するように、タイマー
を設けた。
【0071】その後、攪拌・混合した原料スラリー12
を、図示しない型枠に流し込み、孔質化させ、オートク
レーブ養生で硬化させてALCを製造した。
【0072】評価は、型枠内で27箇所を選定し、撥水
性(吸水率、Vol%)を測定し、標準偏差を算出して行
った。結果を表1および図6に示す。
【0073】(従来例)図9に示した構成により、AL
Cを製造した。
【0074】鋳込みミキサー3には、石灰やセメント等
の石灰質原料と珪石や高炉スラグ等の珪酸質原料、適量
の水、発泡剤、薬品などを投入し、混合を開始した。予
め計量器1でシリコンオイル10を計量する。そして、
80リットルの容積を有する予混合槽2に、50リット
ルの水を投入し、前記シリコンオイル10を流し込みな
がら、混合・攪拌した。鋳込みミキサー3内では、混合
・攪拌されている原料スラリー12の上方から、シリコ
ンオイル分散水11を流し込んだ。
【0075】その後、攪拌・混合した原料スラリー12
を、図示しない型枠に流し込み、孔質化させ、オートク
レーブ養生で硬化させてALCを製造した。
【0076】評価は、型枠内で27箇所を選定し、撥水
性(吸水率、Vol%)を測定し、標準偏差を算出して行
った。結果を表1および図6に示す。
【0077】
【表1】
【0078】従来例に比べて、本発明の実施例1〜5で
はシリコンオイルの分散性が向上しており、型枠内およ
びロット間でのALCの撥水性の均一化が確認できた。
【0079】また、シリコンオイルを微粒子にして気中
噴霧した実施例1よりも、液中噴霧した実施例2の方が
よりALCの撥水性が均一化した。また、シリコンオイ
ルを微粒子にして分散させたシリコンオイル分散水を、
原料スラリーに流し込んだ実施例3ではさらにALCの
撥水性の均一化が向上しており、実施例4および実施例
5のように、シリコンオイル分散水を気中噴霧あるいは
液中噴霧することにより、最も優秀な撥水性を備えたA
LCを製造することができた。
【0080】
【発明の効果】本発明のALC製造装置および方法によ
り、シリコンオイルの分散性が向上し、型枠内およびロ
ット間での撥水性の均一化したALCが製造できた。
【0081】ALCの製品品質を向上させることがで
き、その上、シリコンオイル添加量が削減できることに
より、コストダウンも達成できるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】 本発明の一実施例を示す構成図である。
【図3】 本発明の一実施例を示す構成図である。
【図4】 本発明の一実施例を示す構成図である。
【図5】 本発明の一実施例を示す構成図である。
【図6】 本発明の実施例における撥水性能を従来例と
比較したグラフである。
【図7】 本発明の実施例におけるシリコンオイル噴霧
平均粒子径に対し、同一型枠内での吸水率の標準偏差の
関係を示すグラブである。
【図8】 本発明の実施例におけるシリコンオイル噴霧
平均粒子径に対し、撥水性能(吸水率、Vol%)の関係
を示すグラフである。
【図9】 従来の実施例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 計量器 2 予混合槽 2a、3a 攪拌機 3 鋳込みミキサー 4 中継槽 4a 超音波式センサー 5、7 気中噴霧用ポンプ 5a、7a 液中噴霧用ポンプ 6、8 気中噴霧用ノズル 6a、8a 液中噴霧用ノズル 10 シリコンオイル 11 シリコンオイル分散水 12 原料スラリー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沢田 潤 東京都港区新橋5−11−3 住友金属鉱山 シポレックス株式会社内 (72)発明者 常川 茂 東京都港区新橋5−11−3 住友金属鉱山 シポレックス株式会社内 (72)発明者 松下 文明 東京都港区新橋5−11−3 住友金属鉱山 シポレックス株式会社内 Fターム(参考) 4G052 FA02 FA08 FA10 4G056 AA07 CB15 CB32

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳込みミキサーで混合・攪拌中の原料ス
    ラリーの上方から、シリコンオイルを微粒子にして気中
    噴霧することを特徴とするALC製造方法。
  2. 【請求項2】 鋳込みミキサーで混合・攪拌中の原料ス
    ラリーの中に、シリコンオイルを微粒子にして液中噴霧
    することを特徴とするALC製造方法。
  3. 【請求項3】 予混合槽内の水または水性溶液の中に、
    シリコンオイルまたはシリコンオイル溶液を微粒子にし
    て液中噴霧することによりシリコンオイル分散水を得
    て、該シリコンオイル分散水を鋳込みミキサーで混合・
    攪拌中の原料スラリーの上方から流し込むことを特徴と
    するALC製造方法。
  4. 【請求項4】 予混合槽内の水または水性溶液の中に、
    シリコンオイルまたはシリコンオイル溶液を微粒子にし
    て液中噴霧することによりシリコンオイル分散水を得
    て、該シリコンオイル分散水を、鋳込みミキサーで混合
    ・攪拌中の原料スラリーの上方から微粒子にして気中噴
    霧することを特徴とするALC製造方法。
  5. 【請求項5】 予混合槽内の水または水性溶液の中に、
    シリコンオイルまたはシリコンオイル溶液を微粒子にし
    て液中噴霧することによりシリコンオイル分散水を得
    て、該シリコンオイル分散水を、鋳込みミキサーで混合
    ・攪拌中の原料スラリーの中に微粒子にして液中噴霧す
    ることを特徴とするALC製造方法。
  6. 【請求項6】 前記微粒子の平均粒子径が10μm〜2
    000μmであることを特徴とする請求項1から5のい
    ずれかに記載のALC製造方法。
  7. 【請求項7】 前記微粒子の平均粒子径が100μm〜
    1800μmであることを特徴とする請求項1から5の
    いずれかに記載のALC製造方法。
  8. 【請求項8】 加圧されたシリコンオイルを微粒子にし
    て気中噴霧する気中噴霧用ノズルを、鋳込みミキサー内
    で原料スラリーの上方に配置することを特徴とするAL
    C製造装置。
  9. 【請求項9】 前記気中噴霧用ノズルの気中噴霧角度
    を、30度〜140度の範囲内とすることを特徴とする
    請求項8に記載のALC製造装置。
  10. 【請求項10】 加圧されたシリコンオイルを微粒子に
    して液中噴霧する液中噴霧用ノズルを、鋳込みミキサー
    内で原料スラリーの中に位置するように配置することを
    特徴とするALC製造装置。
  11. 【請求項11】 加圧されたシリコンオイルまたはシリ
    コンオイル溶液を微粒子にして液中噴霧する液中噴霧用
    ノズルを、予混合槽内で水または水溶液の中に位置する
    ように配置することを特徴とするALC製造装置。
  12. 【請求項12】 前記液中噴霧用ノズルの液中噴霧角度
    を、30度〜140度の範囲内とすることを特徴とする
    請求項10または11に記載のALC製造装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005185903A (ja) * 2003-12-24 2005-07-14 Naris Cosmetics Co Ltd 粉体用オイル噴霧設備
CN103802197A (zh) * 2012-11-15 2014-05-21 晏兴洪 一种页岩泡沫砌块空气打泡发泡机
CN109624051A (zh) * 2018-10-29 2019-04-16 湖北万硕新型材料有限公司 一种软瓷生产线

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