JP2002126902A - 自動旋盤と自動旋盤における切削加工方法 - Google Patents

自動旋盤と自動旋盤における切削加工方法

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JP2002126902A
JP2002126902A JP2000323670A JP2000323670A JP2002126902A JP 2002126902 A JP2002126902 A JP 2002126902A JP 2000323670 A JP2000323670 A JP 2000323670A JP 2000323670 A JP2000323670 A JP 2000323670A JP 2002126902 A JP2002126902 A JP 2002126902A
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cutting
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Toshiyasu Urushibata
敏保 漆畑
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Star Micronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 振動切削ユニット或いはステップ振動切削ユ
ニットを搭載した自動旋盤を提供し、その際、新たな駆
動源を要することなくできるだけ簡単な構成で実現する
ことができる自動旋盤と自動旋盤における切削加工方法
を提供すること。 【解決手段】 回転駆動源10を備えた刃物台1と、刃
物台1に着脱可能に搭載され切削工具73を備えてい
て、刃物台1の回転駆動源10からの駆動を利用して切
削工具73に径方向の振動を付与してワークに切削加工
を施す振動切削ユニット7と、を具備したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、自動旋盤と自動旋
盤における切削加工方法に係り、特に、回転駆動源を備
えた刃物台を有するものにおいて、該刃物台に振動切削
ユニットを着脱可能に搭載し、上記回転駆動源を利用し
て振動切削ユニットの切削工具、例えば、ねじ切り工具
(タッピング工具やダイス)や穴加工工具(ドリルやリ
ーマ等)に径方向の振動を付与してねじ切り加工や穴加
工を行わせるように工夫したものに関する。
【0002】
【従来の技術】ねじ切り加工を例に挙げてみてみると、
従来から、いわゆる「振動タッピング法」なる加工方法
が知られている。この種の振動タッピング法は、例え
ば、ねじ切り工具としてのタッピング工具を送り方向に
規則的に振動させながら加工を行うことにより、図14
に示すように、ねじ切りを断続的に行うというものであ
る。この種の振動タッピング法によって、加工精度が向
上すると共に、ねじ切り時の摩擦が低減されることによ
り切削抵抗が減少し、それによって、ねじ切り工具の破
損やねじ切り工具の刃先の凝着物が減少するという利点
を得ることができる。尚、図14は、横軸に時間をとる
と共に縦軸にタップのワークに対する軸方向変位をと
り、その変化を示した特性図である。
【0003】又、ねじ切り加工に関しては、上記振動タ
ッピング法をさらに改良した「ステップ振動タッピング
法」なる加工方法がある。この種のステップ振動タッピ
ング法は、例えば、周波数が50Hz、振幅が0.2m
m程度でステップ的にタッピングしていく方法である。
つまり、別途配置された打撃手段がねじ切り工具を打撃
したときのみねじ切りを行うのである。そして、このよ
うなステップ振動タッピング法によれば、切削トルクが
減少すると共に加工精度が向上するという利点がある。
又、ねじ切り工具の異常摩耗やチッピング現象の発生を
防止することができる。
【0004】上記ステップ振動タッピング法の場合の特
性を図15に示す。図15は、横軸に時間をとると共に
縦軸にタップのワークに対する軸方向変位をとり、その
時間変化を示した特性図である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成による
と次のような問題があった。既に述べたように、振動タ
ッピング法なる加工方法が提案されており、又、それを
具現化した振動タッピングユニットも提案されている
が、そのような振動タッピングユニットを自動旋盤に搭
載したものはなかった。特に、振動タッピングユニット
の場合、タッピング工具に所定の振動を付与するための
駆動部を必要とし、その為、振動タッピングユニットを
自動旋盤に搭載しようとした場合、新たな駆動源を要し
てしまう等、装置の大型化及び構成の複雑化を来してし
まうという問題が想定された。又、ステップ振動タッピ
ングユニットの場合についても、それを自動旋盤に搭載
したものがないため同様の問題があった。尚、これはね
じ切り加工だけでなく穴加工についても同様にいえるこ
とである。
【0006】本発明はこのような点に基づいてなされた
ものでその目的とするところは、振動切削ユニット或い
はステップ振動切削ユニットを搭載した自動旋盤を提供
し、その際、新たな駆動源を要することなくできるだけ
簡単な構成で実現することができる自動旋盤と自動旋盤
における切削加工方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべく
本願発明の請求項1による自動旋盤は、回転駆動源を備
えた刃物台と、上記刃物台に着脱可能に搭載され切削工
具を備えていて、上記刃物台の回転駆動源からの駆動を
利用して上記切削工具に径方向の振動を付与してワーク
に切削加工を施す振動切削ユニットと、を具備したこと
を特徴とするものである。又、請求項2による自動旋盤
は、請求項1記載の自動旋盤において、上記振動切削ユ
ニットは、上記刃物台に取り付けられるハウジングと、
上記ハウジング内に配置され上記刃物台の回転駆動源か
らの回転運動の伝達を受けるシャフトと、上記シャフト
に設けられたカムと、切削工具を備えると共に上記カム
に付勢されるカムフォロアを備え上記カムとカムフォロ
アとの作用によって上記切削工具をワークの回転方向と
は逆方向に断続的に回転させて切削加工を行う工具ホル
ダと、から構成されていることを特徴とするものであ
る。又、請求項3による自動旋盤は、請求項2記載の自
動旋盤において、上記工具ホルダは弾性部材によってワ
ークの回転方向とは逆方向に付勢されていて、上記断続
的な切削加工が行われた後上記切削工具をワークの被切
削部に圧接させるようにしたことを特徴とするものであ
る。又、請求項4による自動旋盤は、請求項2記載の自
動旋盤において、上記工具ホルダは弾性部材によってワ
ークの回転方向に付勢されていて、上記断続的な切削加
工が行われた後上記切削工具をワークの被切削部より離
間させるようにしたことを特徴とするものである。又、
請求項5による自動旋盤は、請求項1〜請求項4の何れ
かに記載の自動旋盤において、上記振動切削ユニットは
ねじ切り工具を備えた振動ねじ切り工具ユニットである
ことを特徴とするものである。又、請求項6による自動
旋盤は、請求項1〜請求項4の何れかに記載の自動旋盤
において、上記振動切削ユニットは穴加工工具を備えた
振動穴加工工具ユニットであることを特徴とするもので
ある。又、本願発明の請求項7による自動旋盤における
切削加工方法は、回転駆動源を備えた刃物台の該回転駆
動源からの駆動を利用して切削工具に径方向の振動を付
与して切削加工を行うようにしたことを特徴とするもの
である。又、請求項8による自動旋盤における切削加工
方法は、請求項7記載の自動旋盤における切削加工方法
において、上記切削工具をステップ振動させながら切削
加工を行うようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項9による自動旋盤における切削加工方法は、
請求項7又は請求項8に記載の自動旋盤における切削加
工方法において、上記切削工具はねじ切り工具であるこ
とを特徴とするものである。又、請求項10による自動
旋盤における切削加工方法は、請求項7又は請求項8に
記載の自動旋盤における切削加工方法において、上記切
削工具は穴加工工具であることを特徴とするものであ
る。
【0008】本願発明による自動旋盤は、回転駆動源を
備えた刃物台に振動切削ユニットを搭載し、その際、刃
物台の回転駆動源を利用して、振動切削ユニットの切削
工具に径方向の振動を付与するようにしたものである。
このため、別途、特別な駆動源を要することなく所望の
振動切削加工を行うことが可能となる。上記振動切削ユ
ニットの構成としては様々な構成が考えられるが、例え
ば、刃物台に取り付けられるハウジングと、上記ハウジ
ング内に配置され上記刃物台の回転駆動源からの回転運
動の伝達を受けるシャフトと、上記シャフトに設けられ
たカムと、切削工具を備えると共に上記カムに付勢され
るカムフォロアを備えた上記カムとカムフォロアとの作
用によって上記切削工具をワークの回転方向とは逆方向
に断続的に回転させて切削加工を行う工具ホルダと、か
ら構成することが考えられる。又、その際、工具ホルダ
を弾性部材によってワークの回転方向とは逆方向に付勢
しておき、上記断続的な切削加工が行われた後上記切削
工具をワークの被切削部に圧接させるようにすることが
考えられ、これがステップ振動切削加工動作である。
又、工具ホルダを弾性部材によってワークの回転方向に
付勢しておき、上記断続的な切削加工が行われた後上記
切削工具をワークの被切削部より離間させるようにする
ことが考えられ、これが通常の振動切削加工動作であ
る。又、振動切削ユニットとしては、ねじ切り工具を備
えた振動ねじ切り工具ユニットである場合、穴加工工具
を備えた振動穴加工工具ユニットである場合等が考えら
れる。又、請求項7は、本願発明を方法クレームとして
規定したものであり、請求項8は、その中でも特に、切
削工具をステップ振動させながら切削加工を行う方法を
規定したものである。又、この場合にも切削工具として
は、ねじ切り工具の場合と穴加工工具の場合等が考えら
れるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図9を参照して本
発明の第1の実施の形態を説明する。この第1の実施の
形態は切削工具としてねじ切り工具を例に挙げその中で
も特にタッピング工具を備えた振動タッピングユニット
を使用した構成を示すものである。図1は、自動旋盤の
構成の一部を抽出して示す断面図であり、刃物台として
のタレット型刃物台に振動タッピングユニットを取り付
けた状態を示している。尚、この実施の形態における振
動タッピングユニットはステップ振動方式のものであ
る。以下、詳細に説明する。
【0010】まず、タレット型刃物台1があり、このタ
レット型刃物台1は、図示しないボールネジ・ボールナ
ット機構等から構成される駆動手段によって、Z軸と
それに直交するX軸方向に移動可能に構成されている。
このタレット型刃物台1にはタレット3が回転・割出可
能に取り付けられている。上記タレット3には、複数個
の工具取付面5が設けられている。それら複数個の工具
取付面5の内の一つの工具取付面5には、振動タッピン
グユニット7が着脱可能に取り付けられている。
【0011】上記タレット型刃物台1の内部には、回転
工具を回転させるための回転伝達手段9が内装されてい
る。すなわち、駆動シャフト11が内装されていて、こ
の駆動シャフト11の先端には傘歯車13が固着されて
いる。上記駆動シャフト11が回転駆動源10によって
回転されることにより、上記傘歯車13が回転すること
になる。
【0012】一方、上記振動タッピングユニット7の構
成をみてみると、まず、ハウジング8があり、このハウ
ジング8は、ハウジング要素8aとハウジング要素8b
とから構成されている。尚、図1は振動タッピングユニ
ット7をタレット型刃物台1に取り付けた状態を示して
おり、図2は振動タッピングユニット7をタレット型刃
物台1にまさに取り付けようとする様子を示している。
【0013】上記ハウジング要素8b内には、工具取付
面5からタレット型刃物台1内に至るようにシャフト1
5が配置されていて、このシャフト15の一端側には傘
歯車17が固着されている。この傘歯車17が既に述べ
た傘歯車13に噛合する関係にある。又、上記シャフト
15の他端側には別の傘歯車19が固着されている。上
記シャフト15はその両端を上記ハウジング要素8b内
に配置された軸受部材21、23によって回転可能に支
持されている。
【0014】上記傘歯車19には別の傘歯車25が噛合
している。この傘歯車25はハウジング要素8a内に配
置されたシャフト27の一端側に固着されている。上記
シャフト27は、上記ハウジング要素8a内において、
軸受部材29、31、33によって回転可能に支持され
ている。又、上記シャフト27の他端側には、カム部材
35が固着されている。尚、上記カム部材35の形状等
については追って詳細に説明する。
【0015】さて、振動タッピングユニット7の中心部
分の構成であるが、図4に拡大して示すように、スリー
ブ41が配置されていて、このスリーブ41は中空状を
なしていて、軸受部材43、45、47、49によって
回転可能に支持されている。上記スリーブ41の一端側
であって外周側には、カムフォロア取付部材51が取り
付けられている。このカムフォロア取付部材51は、キ
ー53及びキー溝55とからなるキー・キー溝構造によ
って、上記スリーブ41に対して回転方向に一体化され
た状態で取り付けられている。
【0016】又、上記軸受部材43、45、47、49
であるがこれらは次のような構造によってその位置を決
められている。すなわち、図4に示すように、図中最下
位に位置する軸受部材43の内輪はスリーブ41の鍔部
41aによって位置決めされており、又、外輪はハウジ
ング8にねじ止めされた環状部材40によって位置決め
されている。又、図中最上位に位置する軸受部材49の
内輪はカムフォロア取付部材51によって位置決めされ
ており、又、外輪はハウジング8にねじ74等によって
固定された部材72によって位置決めされている。そし
て、軸受部材43と軸受部材49が位置決めされること
により全ての軸受部材43、45、47、49が位置決
めされることになる。
【0017】上記カムフォロア取付部材51にはカムフ
ォロア57が回転可能に取り付けられている。このカム
フォロア57を介して既に説明したカム部材35の作用
が伝達されることになる。
【0018】上記スリーブ41の内周側には、シャフト
61が回転方向に一体化された状態で、且つ、軸方向に
移動可能な状態で収容されている。上記シャフト61の
後端側(図4中上側端)は上記スリーブ41より突出・
配置されている。又、シャフト61の後端側にはコイル
スプリング63が装着されている。すなわち、シャフト
61の後端にはリング部材65を介してナット67が螺
合していて、上記コイルスプリング63は、このリング
部材65とスリーブ41側の段付部69との間に張設さ
れている。そして、上記シャフト61は上記コイルスプ
リング63によって後方(図4中上方)に常時付勢され
た状態にある。上記ナット67の部分はカバー71によ
って被冠されている。
【0019】上記シャフト61とスリーブ41との関係
をさらに説明すると、シャフト61側には軸方向に所定
長さだけ溝62が形成されている。一方、スリーブ41
側からは上記溝62に対してピン64が差し込まれてい
る。上記溝62とピン64によってシャフト61とスリ
ーブ41とは回転方向に対して一体化されている。又、
軸方向に対しては、溝62の軸方向の長さの範囲内で相
対移動可能に構成されている。そして、既に説明したよ
うに、シャフト61はコイルスプリング63によって後
方に常時付勢されているが、上記溝62の図4中上側の
余裕の範囲内でコイルスプリング63の付勢力に抗して
前方(図4中下方)に移動できるようになっている。
又、逆に、シャフト61はコイルスプリング63の付勢
方向に対しても上記溝62の図4中下側の余裕の範囲内
で後方(図4中上方)に移動できるようになっている。
【0020】上記シャフト61の先端側(図4中下方)
には切削工具としてのタッピング工具73が着脱可能に
装着されていて、ロック部材75によってロックされて
いる。又、上記シャフト61の先端側には、鍔部77が
形成されていて、この鍔部77とスリーブ41との間に
は弾性部材79が介挿されている。
【0021】ここで、既に説明したコイルスプリング6
3と上記弾性部材79の機能について説明すると、加工
開始時においてタッピング工具73がワーク81に当接
して戻されるときに僅かな時間であるが無理な力が作用
する。その場合には、上記弾性部材79を弾性変形させ
て、且つ、シャフト61の図4中上方への移動を許容す
ることによりこれを吸収するようにしている。尚、タッ
ピング工具73の外径円周方向の振幅を0.02mm程
度の微少量に設定し、タッピング工具73の1回転当た
りのワーク81の送りを0.02mm程度とし、振動数
を5〜10とすることにより上記無理な力を微少化し、
それによって、上記弾性部材79を不要とする構成も考
えられる。
【0022】又、タッピング工具73によるワーク81
に対するねじ切りが開始された直後においては、タッピ
ング工具73がワーク81側に引っ張られるような状態
になる。この場合には、シャフト61がコイルスプリン
グ63の付勢力に抗して図4中下方に移動することによ
りこれを吸収するものである。尚、これらの点について
は追って作用の説明においても詳細に説明するものとす
る。
【0023】上記カム部材35とカムフォロア57とカ
ムフォロア取付部材51の関係について詳しく説明す
る。まず、カム部材35であるが、図3、図5に示すよ
うに、概略8の字状をなす外形をしていて、図3中矢印
aで示す方向に回転するようになっている。一方、カム
フォロア取付部材51であるが、図3に示すように、概
略扇型形状をなしていて、上記カムフォロア57は、図
3中右側に寄った箇所に回転可能に取り付けられてい
る。
【0024】又、上記カムフォロア取付部材51の図3
中左右両側には第1ストッパ部材82と第2ストッパ部
材83とが設置されている。又、カムフォロア取付部材
51はコイルスプリング85によって、図3中時計方向
(図3中矢印b方向)に常時付勢された状態にある。す
なわち、非加工時においては、カムフォロア取付部材5
1は、コイルスプリング85によって図3中時計方向
(図3中矢印b方向)に常時付勢された状態にあって、
上記第2ストッパ部材83に当接した状態にある。この
状態でカム部材35が回転しても、カム部材35はカム
フォロア57に作用することはない。尚、図3中カムフ
ォロア取付部材51が第2ストッパ部材83に当接して
いるときのカムフォロア57を実線で示し、カムフォロ
ア取付部材51がワーク81によって図3中反時計方向
に回転付勢され、カムフォロア57がカム部材35に関
係している様子を仮想線で示す。
【0025】上記ワーク81は、図1に示すように、主
軸台83に回転可能に取り付けられた主軸84に把持さ
れていて、その先端部をガイドブッシュ87に支持され
た状態にある。上記主軸台83はZ軸方向に移動可能に
構成されていると共に、上記主軸84はワーク81を回
転可能に把持しているものである。又、図3に示すよう
に、タレット型刃物台1の別の取付面5には、3個の穴
明けドリル91が取り付けられている。図3はこれら穴
明けドリル91を後方からみている。既に説明したタッ
ピング工具73によってねじ切り加工を行う場合には、
上記穴明けドリル91によって、ワーク81に対して事
前に穴明け加工を施しておくものである。尚、図1中穴
明けドリル91によってワーク81に明けた穴を符号8
1aで示す。
【0026】以上の構成を基にその作用を説明する。ま
ず、タレット型刃物台1を旋回させて、穴明けドリル9
1が搭載されている工具取付面5を割り出し、且つ、タ
レット型刃物台1をX軸方向・Z軸方向に適宜移動さ
せて、使用する穴明けドリル91の位置をワーク81の
軸心位置に一致させる。次に、主軸台83をZ軸方向に
移動させることにより、回転しているワーク81に対し
て上記穴明けドリル91を作用させて所定の径の穴81
aを明ける。
【0027】穴81aの穴明けが完了したら、主軸台8
3を後退させる。そして、タレット型刃物台1を退避さ
せて旋回させ、振動タッピングユニット7が取り付けら
れている工具取付面5を割り出す。そして、タレット型
刃物台1をX軸方向・Z軸方向に適宜移動させて、タ
ッピング工具73の位置をワーク81の軸芯位置に一致
させる。そして、ワーク81を主軸84によって所定の
回転数で回転(タッピング工具73に向かって右回転)
させた状態で主軸台83をZ軸方向に移動させながら、
タッピング工具73によってワーク81にねじ切り加工
を施していく。
【0028】以下、そのねじ切り加工を詳細に説明して
いく。まず、カム部材35は図3、図5中a方向に常時
回転している。一方、カムフォロア取付部材51はコイ
ルスプリング85によって、図3、図5中矢印b方向に
回転付勢された状態にあり、第2ストッパ部材83に当
接した状態にある。この状態ではカム部材35が回転し
ても、カムフォロア57に作用することはない。
【0029】その状態で、主軸台83をZ軸方向に移動
させていくと、やがてワーク81にタッピング工具73
が当接する。そして、図3中矢印b方向に回転付勢され
ていたタッピング工具73は、回転しているワーク81
によって、コイルスプリング85の付勢力に抗して、矢
印b方向とは逆の方向に戻される。タッピング工具73
がワーク81に圧接された状態で逆方向に戻されるとき
には、ワーク81側は主軸台83のZ軸方向への送り動
作によって、タッピング工具73方向に送られている。
したがって、ワーク81とタッピング工具73に対して
極めて僅かな時間であるが、無理な力が作用することに
なる。これに対しては、弾性部材79が弾性変形してシ
ャフト61の図4中上方への移動を許容することにより
その無理な力を吸収することになる。それによって、タ
ッピング工具73の破損やワーク81の破損等を防止す
るようにしている。
【0030】次に、回転しているカム部材35がカムフ
ォロア57に作用し始める。そして、カムフォロア57
を介して、カムフォロア取付部材51、スリーブ41、
シャフト61が、矢印b方向に回転付勢される。それに
よって、タッピング工具73も同方向に回転し、それに
よって、ワーク81に対してねじ切りが施される。
【0031】尚、ねじ切り加工が開始された直後におい
ては、タッピング工具73がワーク81側に引っ張られ
るような状態が発生するが、これは、シャフト61がコ
イルスプリング63の付勢力に抗して前方に移動するこ
とにより吸収され、よって、タッピング工具73に無理
な力が作用するようなことはない。
【0032】カム部材35のカムフォロア57に対する
付勢が解除されると、タッピング工具73、シャフト6
1、スリーブ41、カムフォロア取付部材51が、ワー
ク81の回転によって、コイルスプリング85の付勢力
に抗して矢印b方向とは逆の方向に戻される。その際、
タッピング工具73は、コイルスプリング85の作用に
よって、ワーク81に対して押し付けられた状態にあ
る。この間はねじ切り加工は施されない。このように、
非ねじ切り加工時に、タッピング工具73をワーク81
の被切削部に圧接させておくことによりステップ振動タ
ッピング動作を実現するものである。以下、カム部材3
5の回転によって同様の作用が繰り返されることにな
り、それによって、ステップ振動によるねじ切り加工が
実行されることになる。
【0033】又、非ねじ切り加工時、すなわち、タッピ
ング工具73がワーク81によって押し戻される際に、
カムフォロア取付部材51が第1ストッパ部材82に当
接する前に必ず、カム部材35がカムフォロア57に作
用することになる。したがって、カムフォロア取付部材
51が第1ストッパ部材82に当接することはないが、
仮に、ねじ切り加工の径が小径になってワーク81の回
転数が増大していった場合には、カムフォロア取付部材
51が第1ストッパ部材82に当接することも予想さ
れ、その場合には当接した状態で、カム部材35がカム
フォロア57に作用するタイミングを待つことになる。
つまり、第1ストッパ部材82はそのような位置、カム
部材35のカムフォロア57への作用を可能にする限界
位置に設けられているものである。又、カムフォロア取
付部材51が第1ストッパ部材82に当接した状態で
は、タッピング工具73によるねじ切り加工が行われる
ことになる。
【0034】ワーク81に対して所定深さのねじ切り加
工が終了したら、主軸84が逆転すると共に主軸台83
が後退動作を行う。それによって、ワーク81はタッピ
ング工具73より離脱することになる。又、カム部材3
5は回転を継続していると共に、カムフォロア取付部材
51はコイルスプリング85によって、矢印b方向に回
転付勢され、第2ストッパ部材83に当接した状態とな
り、次のワーク81のねじ切り加工に備えることにな
る。尚、図6に本実施の形態によるステップ振動タッピ
ング動作の特性を示す。図6は横軸に時間をとり、縦軸
にタッピング工具73のワーク81に対する軸方向変位
をとって示すものである。
【0035】以上本実施の形態によると次のような効果
を奏することができる。まず、振動タッピングユニット
7を搭載した自動旋盤を得ることができ、その際、自動
旋盤のタレット型刃物台1に設けられている回転駆動
源、すなわち、シャフト11を介して伝達される回転力
を利用して所望の径方向の振動を得るように構成したの
で、径方向振動付与のための新たな駆動源を要すること
はなく、簡単な構成とすることができる。又、この実施
の形態における振動タッピングユニット7は、ステップ
振動方式のものであり、タッピング工具71の先端がワ
ーク81に対して常に当接した状態にあり、その状態で
断続的なねじ切り加工を繰り返すものである。よって、
タッピング工具71のチッピング(刃先の破損)が効果
的に防止されることになり、タッピング工具71の破損
を防止して安定した加工を行うことができるものであ
る。
【0036】前記第1の実施の形態において、別の形状
のカム部材35を使用することが考えられる。具体的に
は、図7に示すような形状である。これは、カム部材3
5が1回転する間にカムフォロア57を付勢するタイミ
ングを1回とすると共に、カムフォロア57を付勢する
時間、換言すれば、ねじ切り加工が行われる時間を長く
するようにしたものである。
【0037】又、図8に示すような形状も考えられる。
これは、カムフォロア57を付勢する時間、換言すれ
ば、ねじ切り加工が行われる時間を短くするようにした
ものである。又、図9に示すような形状も考えられる。
【0038】次に、図10を参照して本発明の第2の実
施の形態を説明する。すなわち、前記第1の実施の形態
の場合には、ステップ駆動方式のねじ切り加工を行う場
合を例に挙げて説明したが、この第2の実施の形態にお
いては、通常の振動方式のねじ切り加工を行う場合を説
明するものである。すなわち、コイルスプリング85の
作用する方向を逆向きにしたものである。すなわち、カ
ムフォロア取付部材51がコイルスプリング85によっ
て常時ワーク81の回転方向に対して同方向に回転付勢
されるように構成されている。
【0039】そして、カム部材35の回転によってカム
フォロア取付部材51がワーク81の回転方向とは逆向
きに付勢されることによりねじ切り加工が実行され、カ
ム部材35の付勢が解除されることにより、上記コイル
スプリング85の付勢力によって、カムフォロア取付部
材51が、ワーク81の回転方向に瞬時に(ワーク81
の回転速度より速く)戻される。それによって、タッピ
ング工具73がワーク81の切削位置より離間すること
になる。つまり、ステップ振動方式ではなく通常の振動
方式ということになる。
【0040】次に、図11及び図12を参照して本発明
の第3の実施の形態を説明する。前記第1及び第2の実
施の形態の場合には、切削工具としてねじ切り工具(特
に、タッピング工具)を例に挙げて説明したが、例え
ば、穴加工工具(ドリル或いはリーマ等)による穴明け
加工についても同様に適用できるものであり、この第3
の実施の形態の場合には穴加工工具の中のドリルを例に
挙げて示すものである。
【0041】図11は、自動旋盤の構成の一部を抽出し
て示す断面図であり、刃物台としてのタレット型刃物台
に、切削工具としてのドリル101を備えた振動穴加工
工具ユニット103を取り付けた構成を示す図である。
又、この第3の実施の形態においては、前記第1の実施
の形態で設けられていたコイルスプリング63をなくし
ている。すなわち、ねじ切り加工の場合には、ねじ切り
加工が開始された直後においては、タッピング工具73
がワーク81側に引っ張られるような状態が発生するた
め、これをシャフト61がコイルスプリング63の付勢
力に抗して前方に移動することにより吸収する必要があ
った。これに対して、ドリル101による穴明け加工の
場合にはそのような状態が発生することはないので、コ
イルスプリング63をなくしたものである。尚、その他
の構成は前記第1の実施の形態の場合と同じであるの
で、同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略
する。
【0042】以上の構成を基にその作用を説明する。ま
ず、タレット型刃物台1を旋回させて、振動穴加工工具
ユニット103が取り付けられている工具取付面5を割
り出す。そして、タレット型刃物台1をX軸方向・Z
軸方向に適宜移動させて、ドリル101の位置をワーク
81の軸芯位置に一致させる。そして、ワーク81を主
軸84によって所定の回転数で回転(ドリル101に向
かって右回転)させた状態で主軸台83をZ軸方向に移
動させながら、ドリル101によってワーク81に穴明
け加工を施していく。
【0043】以下、その穴明け加工を詳細に説明してい
く。尚、説明の都合上前記第1の実施の形態の説明で使
用した図3、図5を参照するものとする。まず、カム部
材35は図3、図5中a方向に常時回転している。一
方、カムフォロア取付部材51はコイルスプリング85
によって、図3、図5中矢印b方向に回転付勢された状
態にあり、第2ストッパ部材83に当接した状態にあ
る。この状態ではカム部材35が回転しても、カムフォ
ロア57に作用することはない。
【0044】その状態で、主軸台83をZ軸方向に移動
させていくと、やがてワーク81にドリル101が当接
する。そして、図3中矢印b方向に回転付勢されていた
ドリル101は、回転しているワーク81によって、コ
イルスプリング85の付勢力に抗して、矢印b方向とは
逆の方向に戻される。ドリル101がワーク81に圧接
された状態で逆方向に戻されるときには、ワーク81側
は主軸台83のZ軸方向への送り動作によって、ドリル
101方向に送られている。したがって、ワーク81と
ドリル101に対して極めて僅かな時間であるが、無理
な力が作用することになる。これに対しては、弾性部材
79が弾性変形してシャフト61の図4中上方への移動
を許容することによりその無理な力を吸収することにな
る。それによって、ドリル101の破損やワーク81の
破損等を防止するようにしている。
【0045】次に、回転しているカム部材35がカムフ
ォロア57に作用し始める。そして、カムフォロア57
を介して、カムフォロア取付部材51、スリーブ41、
シャフト61が、矢印b方向に回転付勢される。それに
よって、ドリル101も同方向に回転し、それによっ
て、ワーク81に対して穴明け加工が施される。
【0046】カム部材35のカムフォロア57に対する
付勢が解除されると、ドリル101、シャフト61、ス
リーブ41、カムフォロア取付部材51が、ワーク81
の回転によって、コイルスプリング85の付勢力に抗し
て矢印b方向とは逆の方向に戻される。その際、ドリル
101は、コイルスプリング85の作用によって、ワー
ク81に対して押し付けられた状態にある。この間は穴
明け加工は施されない。このように、非穴明け加工時
に、ドリル101をワーク81の被切削部に圧接させて
おくことによりステップ振動穴加工動作を実現するもの
である。以下、カム部材35の回転によって同様の作用
が繰り返されることになり、それによって、ステップ振
動による穴明け加工動作が実行されることになる。
【0047】又、非穴明け加工時、すなわち、ドリル1
01がワーク81によって押し戻される際に、カムフォ
ロア取付部材51が第1ストッパ部材82に当接する前
に必ず、カム部材35がカムフォロア57に作用するこ
とになる。したがって、カムフォロア取付部材51が第
1ストッパ部材82に当接することはないが、仮に、穴
加工の径が小径になってワーク81の回転数が増大して
いった場合には、カムフォロア取付部材51が第1スト
ッパ部材82に当接することも予想され、その場合には
当接した状態で、カム部材35がカムフォロア57に作
用するタイミングを待つことになる。つまり、第1スト
ッパ部材82はそのような位置、カム部材35のカムフ
ォロア57への作用を可能にする限界位置に設けられて
いるものである。又、カムフォロア取付部材51が第1
ストッパ部材82に当接した状態では、ドリル101に
よる穴明け加工が行われることになる。
【0048】ワーク81に対して所定深さの穴明け加工
が終了したら、主軸85が逆転すると共に主軸台83が
後退動作を行う。それによって、ワーク81はドリル1
01より離脱することになる。又、カム部材35は回転
を継続していると共に、カムフォロア取付部材51はコ
イルスプリング85によって、矢印b方向に回転付勢さ
れ、第2ストッパ部材83に当接した状態となり、次の
ワーク81の穴明け加工に備えることになる。尚、図1
2に本実施の形態によるステップ振動穴明け加工動作の
特性を示す。図12は横軸に時間をとり、縦軸にドリル
101のワーク81に対する軸方向変位をとって示すも
のである。
【0049】次に、図13を参照して本発明の第4の実
施の形態を説明する。この第4の実施の形態の場合に
は、前記第3の実施の形態におけるスリーブ41とシャ
フト61を一体化させてシャフト201としたものであ
り、同時に、弾性部材79をなくしたものである。図中
振動穴加工工具ユニットを符号203で示す。尚、その
他の構成は前記第3の実施の形態の場合と同じであるの
で、同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略
する。
【0050】すなわち、前述したように、ドリル101
がワーク81に圧接された状態で逆方向に戻されるとき
には、ワーク81側は主軸台83のZ軸方向への送り動
作によって、穴加工工具101方向に送られている。し
たがって、ワーク81とドリル101に対して極めて僅
かな時間であるが、無理な力が作用することになる。前
記第3の実施の形態の場合には、これに対して弾性部材
79が弾性変形してシャフト61の図中上方への移動を
許容することによりその無理な力を吸収するようにして
いた。これに対して、この第4の実施の形態の場合に
は、ドリル101の外径円周方向の振幅を0.02mm
程度の微少量に設定し、ドリル101の1回転当たりの
ワーク81の送りを0.02mm程度とし、振動数を5
〜10とすることにより、上記無理な力を微少化し、そ
れによって、前記第3の実施の形態で必要であった弾性
部材79を不要としたものである。
【0051】尚、本発明は前記第1〜第4の実施の形態
に限定されるものではない。まず、前記第1、第2の実
施の形態の場合には、切削工具としてねじ切り工具を例
に挙げその中でも特にタッピング工具を例に挙げて説明
しているが、同じねじ切り工具としてのダイスに対して
も同様に適用可能である。又、前記第3及び第4の実施
の形態の場合には、切削工具として穴加工工具を例に挙
げその中でも特にドリルを例に挙げて説明しているが、
同じ穴加工工具としてのリーマ等に対しても同様に適用
可能である。又、穴加工工具に適用する場合においても
ステップ振動切削以外に通常の振動切削にて構成するこ
とも考えられる。又、振動切削ユニットを搭載する刃物
台としてタレット型刃物台を例に挙げて説明したが、櫛
形刃物台等でもよく、要は回転駆動源を備えているよう
なものであればよい。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように本発明による自動旋
盤と自動旋盤における切削加工方法によると、振動切削
ユニットを搭載した自動旋盤を得ることができ、その
際、自動旋盤の刃物台に設けられている回転駆動源を利
用して所望の径方向の振動を得るように構成したので、
振動付与のための新たな駆動源を要することはなく、簡
単な構成とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す図で、自動旋
盤の一部の構成を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示す図で、自動旋
盤の一部の構成を示すと共に振動タッピングユニットを
タレット型刃物台に取り付けようとしている状態を示す
断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態を示す図で、図1の
III−III矢視図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態を示す図で、タッピ
ング工具及びその周辺の構造を拡大して示す断面図であ
る。
【図5】本発明の第1の実施の形態を示す図で、カム部
材とカムフォロア取付部材及びその周辺の部材の関係を
示す要部拡大図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態を示す図で、ステッ
プ振動タッピング動作の特性を示す特性図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態を示す図で、カム部
材の別の形状を示す平面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態を示す図で、カム部
材の別の形状を示す平面図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態を示す図で、カム部
材の別の形状を示す平面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態を示す図で、自動
旋盤におけるタレット型刃物台の一部の構成を示す図で
ある。
【図11】本発明の第3の実施の形態を示す図で、自動
旋盤の一部の構成を示す断面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態を示す図で、ステ
ップ振動切削の場合の特性を示す特性図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態を示す図で、自動
旋盤の一部の構成を示す断面図である。
【図14】振動タッピング法の場合の特性を示す特性図
である。
【図15】ステップ振動タッピング法の場合の特性を示
す特性図である。
【符号の説明】
1 タレット型刃物台(刃物台) 7 振動タッピングユニット(振動切削ユニット) 8 ハウジング 9 回転伝達手段 11 シャフト 13 傘歯車 15 シャフト 17 傘歯車 19 傘歯車 25 傘歯車 27 シャフト 35 カム部材 41 スリーブ 51 カムフォロア取付部材 57 カムフォロア 61 シャフト 71 タッピングユニット 73 タッピング工具(切削工具) 81 ワーク 101 ドリル(切削工具) 103 振動穴加工工具ユニット(振動切削ユニット) 203 振動穴加工工具ユニット(振動切削ユニット)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B23B 11/00 B23B 11/00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動源を備えた刃物台と、 上記刃物台に着脱可能に搭載され切削工具を備えてい
    て、上記刃物台の回転駆動源からの駆動を利用して上記
    切削工具に径方向の振動を付与してワークに切削加工を
    施す振動切削ユニットと、 を具備したことを特徴とする自動旋盤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動旋盤において、 上記振動切削ユニットは、上記刃物台に取り付けられる
    ハウジングと、上記ハウジング内に配置され上記刃物台
    の回転駆動源からの回転運動の伝達を受けるシャフト
    と、上記シャフトに設けられたカムと、切削工具を備え
    ると共に上記カムに付勢されるカムフォロアを備え上記
    カムとカムフォロアとの作用によって上記切削工具をワ
    ークの回転方向とは逆方向に断続的に回転させて切削加
    工を行う工具ホルダと、から構成されていることを特徴
    とする自動旋盤。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の自動旋盤において、 上記工具ホルダは弾性部材によってワークの回転方向と
    は逆方向に付勢されていて、上記断続的な切削加工が行
    われた後上記切削工具をワークの被切削部に圧接させる
    ようにしたことを特徴とする自動旋盤。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の自動旋盤において、 上記工具ホルダは弾性部材によってワークの回転方向に
    付勢されていて、上記断続的な切削加工が行われた後上
    記切削工具をワークの被切削部より離間させるようにし
    たことを特徴とする自動旋盤。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4の何れかに記載の自
    動旋盤において、 上記振動切削ユニットはねじ切り工具を備えた振動ねじ
    切り工具ユニットであることを特徴とする自動旋盤。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項4の何れかに記載の自
    動旋盤において、 上記振動切削ユニットは穴加工工具を備えた振動穴加工
    工具ユニットであることを特徴とする自動旋盤。
  7. 【請求項7】 回転駆動源を備えた刃物台の該回転駆動
    源からの駆動を利用して切削工具に径方向の振動を付与
    して切削加工を行うようにしたことを特徴とする自動旋
    盤における切削加工方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の自動旋盤における切削加
    工方法において、 上記切削工具をステップ振動させながら切削加工を行う
    ようにしたことを特徴とする自動旋盤における切削加工
    方法。
  9. 【請求項9】 請求項7又は請求項8に記載の自動旋盤
    における切削加工方法において、 上記切削工具はねじ切り工具であることを特徴とする自
    動旋盤における切削加工方法。
  10. 【請求項10】 請求項7又は請求項8に記載の自動旋
    盤における切削加工方法において、 上記切削工具は穴加工工具であることを特徴とする自動
    旋盤における切削加工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8694133B2 (en) 2009-09-05 2014-04-08 M4 Sciences, Llc Control systems and methods for machining operations
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