JP2002126239A

JP2002126239A - パチンコ遊技機

Info

Publication number: JP2002126239A
Application number: JP2000322659A
Authority: JP
Inventors: Shoji Kato; 庄治加藤
Original assignee: Maruhon Industry Co Ltd
Current assignee: Maruhon Industry Co Ltd
Priority date: 2000-10-23
Filing date: 2000-10-23
Publication date: 2002-05-08

Abstract

(57)【要約】【課題】比較的容易に新規情報を画像表示で得ること
のできる手段を備えたパチンコ遊技機を提供する。【解決手段】図柄表示装置６の画面上に、外部記憶媒
体上から画像読み込み装置を介して読み込んだ映像情報
を表示したり、外部出力手段から読み込んだ映像情報を
表示することにより、パチンコ遊技機は随時映像新鮮な
情報を遊技者に提供することができる。さらに、一般的
な電気通信放送の情報や広告情報等を遊技者に提供する
ことにより、パチンコ遊技機は新たな趣向性を持つこと
になる。また、広告情報として、提携する企業や商品等
のコマーシャルを使用し、広告収入等によりパチンコ遊
技機の製造や設置等の諸費用が削減される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、遊技結果に基づいて利
得をもたらす作動を有する、図柄表示装置を備えたパチ
ンコ遊技機に関する。

【０００２】

【従来の発明】遊技結果に基づいて、遊技者に利得をも
たらすパチンコ遊技機として、複数の図柄を画面上に変
動表示する図柄表示装置と、球検出手段を備えた遊技図
柄変動領域と、図柄始動領域の球検出手段からの球検出
信号に起因して図柄表示装置を駆動して、図柄確定表示
に至る図柄変動態様を実行する図柄制御手段とを備え、
図柄表示装置に確定表示された各図柄の組み合わせが所
定の当たり図柄である場合に、大当たり状態となる特別
遊技作動する遊技機が一般的に良く知られている。ここ
で、遊技を盛り上げるため、図柄変動態様を表示する図
柄表示装置に、種々の演出画面を生成する構成が提案さ
れている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述の所定の組み合わ
せにより遊技者に利得をもたらす作動を生じさせる図柄
表示装置を備えたパチンコ遊技機にあって、遊技者が機
台を選択する要因は、利得の有無の可能性と、趣向性の
高い遊技機であること等が挙げられる。特に後者にあっ
ては、パチンコ遊技機の図柄に該パチンコ遊技機独自の
キャラクタが登場したり、一般的に知名度の高いアニメ
ーションのキャラクタが登場する場合が良く知られてい
る。

【０００４】パチンコ遊技機の製造業者は、遊技者の興
味を引くため、パチンコ遊技機に上記の様な趣向性を高
める要素を種々取り入れている。しかし近年、家庭用の
パソコン、家庭用ゲーム機、携帯電話等の普及により遊
技者の嗜好は、多様化したり、変化のスピードが高速化
する傾向にあり、パチンコ遊技もこれに対応することが
望まれている。しかしながら、パチンコ遊技機に、随時
流行に合わせた趣向を盛り込むことは、製造者には開発
や製造のスピードアップ等に伴うコストの高騰を、パチ
ンコ遊技場経営者等には常に新規パチンコ遊技機を設置
するための諸費用の高騰を生じさせる。

【０００５】さらに、パチンコ遊技機には、遊技趣向性
を高めるため、一般的に知名度の高いアニメーションキ
ャラクタを使用したり、該パチンコ遊技機独自のキャラ
クタが使用されている。しかし、前者にあっては制作費
や著作権に対する使用料等高額の費用を必要とし、ま
た、後者にあっては制作費等の費用を必要とするため、
パチンコ遊技機の製造コストの高騰を生じる。

【０００６】一方、上述のパチンコ遊技機は、大当たり
もしくはリーチ等の場合、図柄表示装置に演出図柄を表
示し、大当たり時には、遊技者に大きな利得をもたら
す。但し、そのような状態が発生しない限り、図柄表示
は比較的単調なものとなり、遊技者に高揚感を与えるこ
とは少ない。これは、上記のパチンコ遊技機独特のキャ
ラクタを使用したり、知名度の高いアニメーションキャ
ラクタを使用する場合でも共通であり、遊技者はひたす
ら大当たり状態を待つしかないのである。

【０００７】本発明は、パチンコ遊技機に、常に流行に
沿った新鮮な情報を比較的容易に取り入れつつ、パチン
コ遊技機の高騰を押さえる手段を提案することを目的と
するものである。

【０００８】

【課題を達成するための手段】本発明の第１の手段は、
複数の図柄を画面上に変動表示する領域を具備する図柄
表示装置を備え、球検出装置からの球検出信号に起因し
て、該図柄表示装置が図柄を変動表示し、各図柄を確定
表示する図柄制御手段により、図柄表示装置に確定表示
された各図柄が所定の当たり図柄形態である場合に、遊
技者にとって利益ある特別遊技作動を実行するようにし
たパチンコ遊技機において、図柄表示装置に表示される
背景画像を生成するための画像データが格納された外部
記憶媒体を読み込むための画像読み込み装置を備え、前
記図柄制御手段により該画像読み込み装置から読み込ま
れた画像データを常にまたは所定期間に図柄表示装置に
出力するようにしたパチンコ遊技機である。

【０００９】ここで、図柄表示装置に表示される背景画
像を生成するための画像データとしては、静止画でも動
画でも良く、さらにそれらを組み合わせたものでも良
い。また、アニメーション画像でも、実写画像でも良
く、さらにそれらを組み合わせたものでも良い。

【００１０】上述の外部記憶媒体は、画像データを記憶
し、該画像データを出力可能なものであり、比較的容易
に新規データを入力した新たな外部記憶媒体と交換が可
能であり、さらに入力データの変更が可能なものが良
い。例えば、ＣＤＲＯＭ、フロッピーディスク、メモリ
ーカード、ＰＣカード、ビデオテープ、ＤＶＤ等を好ま
しく使用できる。また、これら外部記憶媒体に記憶され
た画像データを読み込むための画像読み込み装置には、
使用する外部記憶媒体に適する各種装置が用いられる。
例えば、ＣＤＲＯＭやフロッピーディスク、メモリーカ
ードやＰＣカード等の各専用ドライブ、ビデオデッキや
ＤＶＤデッキ等を使用しても良い。これら外部記憶媒体
と画像読み込み装置は、単独でも複数種を併用して備え
ても良い。

【００１１】上記の画像データとして、一般的に市販さ
れているビデオテープやＣＤＲＯＭ等に記録されている
画像を使用でき、この画像には、ドラマや映画、ドキュ
メント、イメージ画像、音楽画像等が用いられ得る。

【００１２】さらに本発明の第２の手段として、図柄表
示装置に表示される背景画像を生成するための画像デー
タを送り込む外部出力手段から出力された画像データ
を、常にまたは所定期間に図柄表示装置に出力するよう
にしたパチンコ遊技機が提案される。

【００１３】上記の外部出力手段として、画像データを
送信可能なケーブルを通じて、ゲスト装置となる複数の
パチンコ遊技機の図柄制御装置と接続し、各図柄制御装
置に画像データを送り込むホスト出力装置が提案され
る。これにより１セットのホスト出力装置から出力され
た画像データは、複数のパチンコ遊技機に同時に送信さ
れ、該パチンコ遊技機の図柄表示装置に表示されること
となる。

【００１４】外部出力手段としては、画像データが格納
された画像媒体と、該媒体を読み込んで出力する画像読
み込み入出力装置とにより構成され得る。この画像媒体
としてはＤＶＤやビデオテープ、ＣＤＲＯＭやフロッピ
ーディスクやメモリーカードやＰＣカード等のソフトが
ある。また、画像読み込み入出力装置としては、ＤＶＤ
やビデオテープ再生装置、または、ＣＤＲＯＭやフロッ
ピー（登録商標）ディスクやメモリーカードやＰＣカー
ド再生装置等が用いられ得る。この画像媒体としては、
一般的に市販されているソフトが使用でき、ドラマや映
画、ドキュメント、イメージ画像、音楽画像等が図柄表
示装置に表示される。

【００１５】また、上述の外部出力手段として、電気通
信から送信される情報を受信処理する装置を使用するこ
とも提案される。電気通信としては、例えば、一般家庭
用のテレビ放映に使用されるＵＨＦやＶＨＦ電波、衛星
放送用電波、ケーブルテレビ用通信、電話網等があり、
アナログ通信、デジタル通信のいずれでも良い。それら
を受信処理する装置には、放送電波チューナー、衛星放
送を受信するパラボラアンテナと受信チューナー、ケー
ブルテレビ受信専用チューナー、パソコン等が用いられ
得る。これらの場合、各電気通信で放送される画像デー
タを使用でき、該各メディアで放映されているドラマや
映画、ドキュメント番組、ニュース、スポーツ放送、音
楽番組等の画像を用い得る。また、前記各チューナーを
多チャンネル受信とすることにより、各々パチンコ遊技
機によって異なった放送を表示可能となる。さらには、
受信処理する装置にパソコン等を使用し、電話回線等か
らインターネット上の情報を画像データとして用いるこ
ともできる。

【００１６】一方、パチンコ遊技機に本発明に係る上述
の２つの方法、外部記憶媒体から画像データを入力する
画像読み込み装置を備える手段と、外部出力手段から出
力された画像データを読み込む手段とを併用することも
提案される。これによりさらに多種類の画像データを用
いることができる。

【００１７】本発明に係る画像データとして、コマーシ
ャル等の広告情報を使用することも提案される。広告情
報として、パチンコ遊技機製造会社やパチンコ遊技場と
提携した企業や商品のコマーシャルを重点的に使用する
ことにより、企業や商品は新たな宣伝方法を持ち、パチ
ンコ遊技機は広告情報発信媒体として新たな価値を生ず
ることになり得る。さらに、提携した企業や商品等から
広告収入が得られ、パチンコ遊技機の製造企業では製造
コストの低減、設置企業等では諸費用低減が期待でき
る。

【００１８】広告情報としては、例えば一般企業の宣伝
・紹介コマーシャル、商品コマーシャル等が挙げられ
る。さらに商品コマーシャルとして、車・バイク・自転
車、電気機器（時計、ビデオカメラ、パソコン、携帯電
話、冷蔵庫など）、食料品（カップメン、菓子・チョコ
レート等の嗜好品など）、飲み物（清涼飲料水、ビー
ル、ワインなど）等があり得、雑誌等のトピックスをテ
ロップとして使用しても良い。また、広告情報の画像デ
ータとして、提携した企業や商品等のテレビ放映されて
いるコマーシャルをそのまま使用しても良く、複数種の
コマーシャルを組み合わせて物語り風にアレンジするこ
とも提案できる。また、実写映像をアニメーション映像
に作り変える等しても良い。さらには、コマーシャルと
同様のイメージソングやイメージキャラクタを使うこと
により、遊技者の興味をいっそう高めることが期待され
る。

【００１９】一方、上述の画像データとして、音声デー
タが添付されていることも提案される。画像データと対
応する音声データが添付するいることにより、画像デー
タによる情報をさらに確実に遊技者に伝えられ得ること
ができる。また、画像データをイメージするような音声
データが添付されていても良い。これら音声データは、
画像データと共に各入出力装置を介して、アンプ等の増
幅器を通じてスピーカより出力される。また、各遊技者
が音声データを特定の音声伝達機器を使用して認識でき
るようにしてもよく、例えば、イヤホンやヘッドホン等
を使用するようにしても良い。

【００２０】本発明に係るパチンコ遊技機は、上述の外
部記憶媒体や外部出力手段にＣＤＲＯＭやビデオテープ
等の画像データ記憶媒体を使用することにより、比較的
容易に新規データを格納したものと変換可能となり、流
行にマッチした画像を随時使用でき得る利点を有する。
また、外部出力手段として、電気通信から情報を得るこ
とにより、随時新規画像を利用できるため、遊技者に常
に新鮮な感覚を与えられ得る。

【００２１】さらに、本発明に係るパチンコ遊技機にお
いて、所定の大当たり時やリーチ時等の状況で、特定の
画像データを演出することにより、パチンコ遊技機の趣
向性がいっそう向上する。例えば、通常は外部出力手段
より読み込んだ一般テレビ放送情報を画像として表示
し、前記所定の状況において、外部記憶媒体に記憶した
所定の演出画像を表示するようにしても良い。この場
合、外部記憶媒体に記憶される画像データとして、提携
企業や商品等の広告情報を使用し、遊技者に強くアピー
ルするようにしても良い。

【００２２】

【発明実施の態様】本発明の実施例を図面に従って説明
する。図１はパチンコ遊技機１の遊技盤４の正面図であ
って、そして、その盤面中央には、図２で示すように、
装着ケース（図示せず）の前部に固定されたセンターケ
ース７が配設され、該センターケース７内に液晶表示
器、ドット表示器、ＣＲＴ表示器等からなる動画を表現
可能な図柄表示装置６が設けられる。この図柄表示装置
６の画面場には三つの特別図柄Ａ、Ｂ、Ｃが夫々表示さ
れる。この特別図柄Ａ、Ｂ、Ｃは、「０」〜「１３」等
の数字や、提携した商品、企業や商品などのイメージキ
ャラクタ等の１４種類の図柄からなる

【００２３】このセンターケース７の下部両側には４個
のパイロットランプからなる特別始動記憶数表示装置８
が設けられる。この特別始動記録数表示装置８は、図３
で示す記憶装置ＲＡＭの一部領域に記録された球数を表
示する。

【００２４】さらに図柄表示装置６上には、特定の色を
点灯する三個のＬＥＤからなる普通図柄表示装置１０が
配設される。この三個のＬＥＤは順次点滅して、種々の
組み合わせの点灯態様を表示する。そして、この点灯態
様が所定の当たり状態の場合には、普通電動役物１５を
解放する。なお、この普通図柄表示装置１０としては、
液晶表示器や一乃至複数個の７セグメント指示器等によ
り構成し、その表示内容により、当たり、ハズレを決定
するものであっても良い。

【００２５】センターケース７の両側には、普通図柄作
動ゲート（普通始動領域）１３，１３が設けられ、該普
通図柄作動ゲート１３，１３内には遊技球を検知する普
通図柄始動スイッチＳ₂（図３参照）を備え、該普通図
柄始動スイッチＳ₂から球検出信号が発生すると、普通
図柄表示装置１０が図柄変動する。

【００２６】また、普通図柄表示装置１０の下側位置に
は、４個のパイロットランプからなる普通始動記憶数表
示装置１１が設けられ、普通図柄始動スイッチＳ₂から
の球検出信号が、所定数を上限として記憶装置ＲＡＭの
一部領域に記憶された場合に、その記憶数を表示する。

【００２７】普通図柄表示装置１０の表示結果が、上述
したような所定の当たり状態の場合には、センターケー
ス７の直下位置に配設した普通電動役物１５の左右の開
閉翼片が約０．５秒間拡開して、図柄始動領域１４の開
口度を拡開させ、球が入り易い状態に変換する。すなわ
ちこの普通電動役物１５の球入り口は図柄表示装置６を
駆動するための、図柄始動領域１４となる。また、普通
電動役物１５内には、球検出構成を構成する光電スイッ
チ、リミットスイッチ等の特別図柄始動スイッチＳ
₁（図３参照）が備えられ、該特別図柄始動スイッチＳ₁
による球検知に伴って、図柄表示装置６の特別図柄Ａ，
Ｂ，Ｃが変動表示し、所定の図柄を停止表示することと
なる。

【００２８】前期普通電動役物１５のさらに下方には、
特定領域１９を有する可変入賞口１７を備え、蓋体１８
を開閉制御することにより可変入賞口１７を開放状態と
閉鎖状態のいずれかに変換する可変入賞装置１６が配設
されている。この可変入賞装置１６は、後述する特別遊
技作動を実行するものであって、その可変入賞口１７に
は、特定領域１９に入った遊技球を検知する特定領域ス
イッチ（役物連続作動スイッチ）Ｓ₃と大当たり中の入
賞個数を計算する入賞球検知スイッチ（カウントスイッ
チ）Ｓ₄とが設けられている。

【００２９】次に上記パチンコ遊技機１の作動状態につ
き説明する。図柄表示装置６には、外部記憶媒体や外部
出力手段より画像データを読み込むことにより、背景画
像Ｄ（図２参照）が表示される。

【００３０】図柄始動領域１４から遊技球が流入する
と、賞球の供給と共に図柄表示装置６にある特別図柄
Ａ，Ｂ，Ｃが駆動する。なお、連続的に通過した場合に
は、特別図柄始動スイッチＳ₁による球検出が始動記憶
装置（ＲＡＭ）に記憶され、その記憶に基づいて上述の
ように始動記憶表示装置８のＬＥＤが順次点灯し、最高
四回まで保留される。このＬＥＤは図柄が変動開始する
都度、消灯されて、記憶数が減少する。

【００３１】この図柄表示装置６上の特別図柄Ａ，Ｂ，
Ｃは、所定の図柄順列に従って変動開始し、後述する図
柄変動態様を経て、全図柄が確定する。そして、特別図
柄Ａ，Ｂ，Ｃが同じ図柄の組み合わせになると、大当た
りが発生し、サウンドジェネレーター（図３参照）がフ
ァンファーレを発すると共に、特別遊技作動が開始さ
れ、可変入賞装置１６の可変入賞口開放ソレノイド（図
３参照）が駆動し、蓋体１８が前方に傾動して可変入賞
口１７が開放する。この開放は、所定制限時間（３０
秒）が経過するか、該所定制限時間内で、入賞球検知ス
イッチ（カウントスイッチ）Ｓ₄により１０個の遊技球
の入賞検知がなされるまで継続される。また、上述した
ように、可変入賞口１７の特定領域１９を通過し、特定
領域スイッチ（役物連続作動スイッチ）Ｓ₃がオンした
ときは、次の開閉ラウンドへの条件が充足され、一旦蓋
体１８が閉鎖駆動して、一ラウンドが終了すると、その
動作終了後に再び可変入賞口１７が開放して、次の開閉
ラウンドへ移行する。このように開閉ラウンドが繰り返
されて、可変入賞口１７の連続開放作動を生じ、遊技者
に所定の利得が供される。

【００３２】可変入賞装置１６は、大当たりにより、可
変入賞口１７の開放と、可変入賞口１７の所定制限時間
（３０秒）の経過、または該所定制限時間内での規定個
数（１０個）の入賞満了による可変入賞口１７の閉鎖と
を順次生じてなる開閉ラウンドを繰り返すこととなる。

【００３３】上述の図柄表示装置６及び普通図柄表示装
置１０の図柄制御手段は、図３で示す中央制御装置ＣＰ
Ｕ等からなる遊技制御装置８０（マイクロコンピュータ
システム）によって構成される。かかる構成及び制御態
様につき説明する。

【００３４】この中央制御装置ＣＰＵは、制御動作を所
定の手順で実行するものであって、動作プログラムを格
納する記憶装置ＲＯＭと、必要なデータを読み書きでき
る記憶装置ＲＡＭが接続されている。記憶装置ＲＯＭに
は、制御プログラム、乱数テーブル、大当たり遊技パタ
ーン及びランプ、ＬＥＤの表示パターン、スピーカーか
らの効果音等を発生させるための音声発生パターン等の
固定データが記憶されている。そして、前期乱数テーブ
ルには上述した各種乱数が格納され、これにより、上述
の各ステップに沿って、各抽選がなされる。

【００３５】また中央制御装置ＣＰＵには入力ポートを
介して図柄始動領域１４に設けられた特別図柄始動スイ
ッチＳ₁ 、普通図柄始動スイッチＳ₂ 、特定領域スイッ
チ（役物連続作動スイッチ）Ｓ₃ 、入賞球検知スイッチ
Ｓ₄ が接続され、各スイッチから送り出された信号を波
形整形回路により波形整形して中央制御装置ＣＰＵに入
力データとして伝えられ、その情報が記憶装置ＲＡＭに
記憶される。記憶装置ＲＡＭには図柄表示装置６で表示
される特別図柄Ａ，Ｂ，Ｃの停止表示態様を定めるデー
タ等を一時的に記憶する記憶エリア、ソフトタイマを構
成するレジスタ領域及び遊技制御装置８０のワークエリ
ア等が設けられている。この記憶装置ＲＡＭには、メモ
リにデータを読み書きするアドレスを指定する情報を一
方的に伝えるアドレスバス（図示せず）と、中央制御装
置ＣＰＵと記憶装置ＲＯＭ，ＲＡＭとデータのやり取り
を行なうデータバスとが接続される。さらには、記憶装
置ＲＡＭの記憶エリアには、特別図柄始動スイッチＳ
₁ ，普通図柄始動スイッチＳ ₂ からの球検知信号が所定
個数を限度として記憶される。

【００３６】さらに、中央制御装置ＣＰＵには、出力ポ
ートを介して制御する図柄制御装置８１、上述した各種
ソレノイド、始動記憶数表示装置８，１１，装飾ランプ
・ＬＥＤ等の周辺機器が接続される。この図柄制御装置
８１は中央制御装置ＣＰＵ等と共に図柄表示装置６の画
面上で実行される図柄変動態様を実行する図柄制御手段
を構成する。また図柄制御装置８１は、ＬＣＤ可変表示
用ＣＰＵ及びドライバーとを備え、そのドライバーに液
晶表示器からなる図柄表示装置６が接続され、その図柄
を制御するようにしている。

【００３７】この図柄制御装置８１には、本発明の要部
に係る、外部記憶媒体９０の画像データを読み込む画像
読み込み装置９１（図３参照）が接続され、液晶表示器
（図柄表示装置６）への背景画像表示データを制御す
る。また、図４に示すように、外部出力手段９２と複数
のパチンコ遊技機の図柄制御装置８１がケーブル９３に
より接続され、外部出力手段９２から送信された画像デ
ータを液晶表示器（図柄表示装置６）への背景画像Ｄと
して制御表示する。さらに、図柄制御装置８１には、可
変表示データ、その表示パターン及び大当り表示態様等
の固定データが記憶されている記憶装置が接続されてい
る。

【００３８】その他、中央制御装置ＣＰＵには、上述し
たように、音データを受けてアンプに出力するサウンド
ジェネレータが接続されている。さらには、後述するよ
うに、特別遊技作動の開始から、規定個数１０個が入賞
満了するまでの時間を計測するタイマーＴＭが接続され
ている。

【００３９】次に遊技制御装置８０による図柄表示装置
６の図柄制御につき説明する。上述の記憶装置ＲＯＭに
は、０〜３１５のコマからなる大当り特別乱数Ｋが格納
される。そして、図柄始動領域１４に球が入って、特別
図柄始動スイッチＳ₁で球検出されると、その時点にお
ける乱数値が選出され、その内容が記憶装置ＲＡＭに記
憶される。

【００４０】また記憶装置ＲＯＭには、大当り特別乱数
Ｋの結果により選定される大当り図柄乱数Ｌと、ハズレ
図柄乱数Ｍa ，Ｍb ，Ｍc が格納され、当り，ハズレに
基づき停止図柄となる図柄を決定する。ここで、大当り
図柄乱数Ｌは、０〜１４の１５コマからなり、該コマに
対応する当り図柄を選出する。

【００４１】さらにまた記憶装置ＲＯＭには、０〜２８
のリーチ乱数Ｎが格納される。このリーチ乱数Ｎは、非
リーチ状態のときと異なる変動表示態様の特殊なリーチ
変動表示態様を複数種類備えていることから、いずれの
リーチ変動表示態様でリーチ作動を行うかを決定するも
のであり、大当り図柄の場合、及びハズレ図柄であって
Ａ＝Ｂの場合に選択される。

【００４２】そして、図柄始動領域１４を球が通過して
特別図柄始動スイッチＳ₁ がオン作動すると、かかる検
知信号の発生にともない大当り特別乱数Ｋを選定し、当
り又はハズレを決定する。尚、この過程で、始動記憶数
が満杯状態（４個）となっている場合には、図柄始動領
域１４を球が通過しても無効としたり、変動中の場合に
は、始動記憶数を一個加算する等の処理が行なわれる。
そして、この図柄始動領域１４への球通過、または始動
記憶数の減算に基づき図柄制御装置８１を介して図柄表
示装置６が変動する。後述するように、この変動中には
図柄領域走行態様Ｐが表出する。尚、普通図柄作動ゲー
ト（普通始動領域）１３，１３を通過した場合にあって
も、始動記憶数が満杯状態となっている場合には無効と
なる。

【００４３】ここで大当り特別乱数Ｋ＝７が選定されて
大当りとなると、特別図柄始動スイッチＳ₁ からの球検
知信号の発生に伴って、又は始動記憶装置に記憶されて
いる場合にはその記憶消化に伴って、各特別図柄Ａ，
Ｂ，Ｃを変動させると共に、図３で示す大当り図柄乱数
Ｌから値を選出して、当り図柄を決定する。さらにはリ
ーチ乱数Ｎを抽選し、いずれの特殊変動表示態様でリー
チ作動を行うかを決定し、その選定されたリーチ作動を
実行することとなる。

【００４４】そして、特別図柄Ａ，Ｂを順次循環変動し
て停止させ、同一図柄をなるようにしてリーチ状態と
し、リーチ乱数Ｎにより指定された所定の特殊動作形態
を実行した後に、特別図柄Ｃが図柄停止して、大当たり
図柄乱数Ｌによりあらかじめ決定された演出図柄を表出
し、当たり図柄態様をなるようにする。そして、「大当
たり」となって、上述の可変入賞装置１６の作動が行わ
れることとなる。

【００４５】一方、大当り特別乱数Ｋが当りコマでない
場合には、ハズレとなり、特別図柄Ａ，Ｂ，Ｃを変動さ
せると共にハズレ図柄乱数Ｍa ，Ｍb ，Ｍc を順次選出
し、特別図柄Ａ，Ｂ，Ｃをハズレ表示する。この時、ハ
ズレ図柄乱数Ｍa ，Ｍb から選出された図柄が、特別図
柄Ａ＝Ｂとなった場合には、リーチ乱数Ｎを抽選して、
所定のリーチ変動表示態様によるリーチ作動を発生させ
るようにし、当り図柄が得られた場合は、再度、ハズレ
図柄乱数を選出し直して、ハズレ図柄態様となるように
する

【００４６】次に本発明の要部について説明する。図柄
表示装置６には、外部記憶媒体９０から画像読み込み装
置９１により画像データを読み込むか、または、画像デ
ータを外部出力手段９２よりケーブル９３を介して読み
込み、背景画像Ｄが表示される。

【００４７】背景画像Ｄの表示は、図柄制御装置によ
り、外部記憶媒体９０に記憶された画像データを読み込
むことで実行される。もしくは外部出力手段９２より送
信された画像データを読み込むことで実行される。同様
に、画像データに添付された音声データを読み込み、ス
ピーカーより出力される。

【００４８】前述の特別図柄始動スイッチＳ₁ がオンす
ると、図２に示す様に上記背景画像Ｄの前面に特別図柄
表示装置６の起動状態を示す特別図柄Ａ，Ｂ，Ｃが変動
表示される。この場合、背景画面Ｄの表示を一旦停止さ
せ、該特別図柄のみを表示させても良いし、また、別に
記憶した画像データを表示させるようにしても良い。

【００４９】特別図柄Ａ，Ｂ，Ｃが所定の図柄を停止表
示し、大当たり、リーチ等になると、図柄表示装置６に
所定の画像が表示される。また、ハズレの場合及び、前
述の特別図柄始動スイッチＳ₁ や、普通起動スイッチＳ
₂ による始動記憶装置ＲＡＭ内の始動記憶数が０になっ
たり、特定領域スイッチＳ₃ や入賞球検出スイッチＳ ₄
の起動状態が停止した場合、特別図柄の表示が消え、画
像読み込み装置９１起動による外部記憶媒体９０の画像
データ、もしくは外部出力手段９２からの画像データが
図柄表示装置６に画像表示される。

【００５０】本発明の図柄表示装置６に表示される画像
表示の具体例を示す。パチンコ遊技機１とケーブル９３
を介して接続された外部出力手段９２として、集合変換
器を介して衛星放送チューナーとＤＶＤ／ＣＤＲＯＭ再
生装置が接続され、該集合変換器は切換えスイッチによ
り任意に衛星放送の映像とＤＶＤ／ＣＤＲＯＭの映像を
切換えでき、この映像はケーブル９３を通して各パチン
コ遊技機１の図柄表示装置６の液晶画面に背景画像Ｄと
して表示され、音声がスピーカより出力される。さら
に、パチンコ遊技機には、外部記憶媒体９０と画像読み
込み装置９１として、メモリーカードとその再生用ドラ
イブが設置されてる。

【００５１】パチンコ遊技機１の特別図柄始動スイッチ
がオンすると、前記映像の前面に特別図柄が表示され
る。この後、特別図柄の停止により、大当たりもしくは
リーチ等所定の作動に移ると、前記背景画像Ｄの映像を
停止し、前述のメモリーカードから所定の画像データを
背景画像Ｄとして読み込む。この画像データは、パチン
コ遊技機の製造企業や経営企業と提携している企業や商
品等のコマーシャルよりなっており、この情報を図柄表
示部に表示させる。これにより提携企業や商品等を大き
くアピールする。例えば、大当たりの場合、図２に示す
ようにビールの商品広告を強くアピールしても良いし、
また、図５に示す様に図柄表示部に同じ缶ビールの図柄
が揃ったら当たりとし、図６の様に缶ビールと他の缶ジ
ュース等が表示されればハズレ図柄となるようにしても
良い。さらにまた、ビールのコマーシャルを使用し、該
ビールのイメージソングが流れ、イメージキャラクタが
該ビールをもって登場し、ジョッキに該ビールを注ぎ、
飲み干す映像により大当たりを表示しても良い。また、
大当たりやリーチが終了したり、ハズレの場合は、特別
図柄の表示が消え、前述の背景映像の表示が再び始ま
る。

【００５２】他の具体例として、外部出力手段９２のＣ
ＤＲＯＭドライブに編集した提携企業や商品等複数のコ
マーシャル映像を、図柄表示装置６に背景画像Ｄとして
常時表示させたり、前述特別図柄に提携商品やイメージ
キャラクタを用いて変動表示させるようにしても良い。
例えば、図７の様に音楽楽器のキャラクタを表示した
り、図８の様に力うどんのコマーシャルにイメージキャ
ラクタを使用するようにしても良い。また、パチンコ遊
技機台によって、スポーツ関係を特集した映像を表示し
たり、提携商品のビールを特集する等特徴を示すことに
より、遊技者に個人の嗜好にあうパチンコ遊技台を選択
する楽しみを与えられる。

【００５３】本発明はこの形態に限定されるのもではな
く、この発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な
形態で実施しうるのものである。また、本発明はいわゆ
る第１種パチンコ機だけでなく第３種パチンコ機等、所
定の構成を具備する他の機種にも適用され得る。

【００５４】

【発明の効果】本発明は、パチンコ遊技機に外部記憶媒
体を読み込む画層読み込み装置を備えることにより、外
部記憶媒体から読み込んだ画像を図柄表示装置に表示し
たり、または、外部出力手段から送信された画像を図柄
表示装置に表示するようにしたものであるから、外部記
憶媒体の情報や外部出力手段から得られる情報を比較的
容易に新規情報と変換可能になり、パチンコ遊技機に新
たな趣向性を付加することとなる。さらには、外部出力
手段から一般的な電気通信放送を得ることにより、図柄
表示装置に表示される画像は、常時最新の情報となる。

【００５５】また、上記外部記憶媒体や外部出力手段か
ら送信された画像データに、パチンコ遊技機の製造企業
や経営企業と提携した一般企業又は商品等の広告情報を
使用することにより、パチンコ遊技機の製造業者や経営
者等は、広告収入による製造コストや諸費用等の低減が
できる。また、提携企業や商品等は、パチンコ遊技機に
よる宣伝効果の向上が期待できる。

【００５６】本発明に係るパチンコ遊技機は、上述のよ
うに新規情報を背景画像とすることにより、趣向性が増
加し、新たな情報媒体としての価値を持つことになる。
一方、パチンコ遊技場は、該情報を得る機会の少ない人
にとって、新規情報に接する場所となり、来場回数の増
加と新たな遊技者の来場が期待できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のパチンコ遊技機１の遊技盤４を示す正
面図である。

【図２】図柄表示装置６の正面図である。

【図３】画像読み込み装置を備えた遊技制御装置８０を
示すブロック回路図である。

【図４】外部出力手段と接続した複数のパチンコ遊技機
を示す構成図である。

【図５】図柄表示装置６に表示される当たり表示の一実
施例である。

【図６】図柄表示装置６に表示されるハズレ表示の一実
施例である。

【図７】図柄表示装置６に表示される当たり表示の一実
施例である。

【図８】図柄表示装置６に表示される当たり表示の一実
施例である。

【符号の説明】

１パチンコ遊技機６図柄表示装置９０外部記憶媒体９１画像読み込み装置９２外部出力手段９３ケーブルＡ，Ｂ，Ｃ特別図柄Ｄ背景画像

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数の図柄を画面上に変動表示する領域を
具備する図柄表示装置を備え、球検装置からの球検出信
号に起因して、該図柄表示装置が図柄を変動表示し、各
図柄を確定表示する図柄制御手段により、図柄表示装置
に確定表示された各図柄が所定の当たり図柄形態である
場合に、遊技者にとって利益ある特別遊技作動を実行す
るようにしたパチンコ遊技機において、図柄表示装置に表示される背景画像を生成する画像デー
タが格納されている外部記憶媒体を読み込むための画像
読み込み装置を備え、前記図柄制御手段により該画像読
み込み装置から読み込まれた画像データを、常にまたは
所定期間に図柄表示装置に出力するようにしたことを特
徴とするパチンコ遊技機。
【請求項２】複数の図柄を画面上に変動表示する領域を
具備する図柄表示装置を備え、球検出装置からの球検出
信号に起因して、該図柄表示装置が図柄を変動表示し、
各図柄を確定表示する図柄制御手段により、図柄表示装
置に確定表示された各図柄が所定の当たり図柄形態であ
る場合に、遊技者にとって利益ある特別遊技作動を実行
するようにしたパチンコ遊技機において、図柄表示装置に表示される背景画像を生成する画像デー
タを送り込む外部出力手段から出力された画像データ
を、常にまたは所定期間に図柄表示装置に出力するよう
にしたことを特徴とするパチンコ遊技機。
【請求項３】図柄表示装置に表示される背景画像を生成
するための画像データが、電気通信により送信される情
報であることを特徴とする請求項２に記載のパチンコ遊
技機。
【請求項４】図柄表示装置に表示される背景画像を生成
するための画像データが、広告情報であることを特徴と
する請求項１乃至請求項３のいずれかに記載のパチンコ
遊技機。
【請求項５】図柄表示装置に表示される背景画像を生成
する画像データに、音声データが添付されていることを
特徴とする請求項１乃至請求項４のいずれかに記載のパ
チンコ遊技機。