JP2002125006A - 根本障害を特定する通信装置及び方法 - Google Patents

根本障害を特定する通信装置及び方法

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JP2002125006A
JP2002125006A JP2000317062A JP2000317062A JP2002125006A JP 2002125006 A JP2002125006 A JP 2002125006A JP 2000317062 A JP2000317062 A JP 2000317062A JP 2000317062 A JP2000317062 A JP 2000317062A JP 2002125006 A JP2002125006 A JP 2002125006A
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Masagobi Kaneko
真砂美 金子
Taiji Yamada
泰司 山田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信装置内部で発生した複数の障害から、根
本となる障害を特定し、特定した障害に関する障害情報
を管理装置へ送信する通信装置を提供する。 【解決手段】 関連マップ記憶部107は、物理カード
を階層化したオブジェクト機能関連マップを記憶する。
障害検出部101は、通信装置内のある物理カードの障
害を検出する。障害解析部102は、障害情報保持部1
05に障害情報を書き込む。タイマ監視部104は、所
定時間の計測を開始する。所定時間中、障害解析部10
2は、障害検出を受け取り、障害情報を書き込む。所定
時間が終了すると、障害解析部102は、オブジェクト
機能関連マップと障害情報とを用いて、根本となる障害
の特定を行う。障害通知出力部106は、特定された根
本障害に関する情報をネットワーク管理装置200に送
信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークを構
成する通信装置において発生した障害の根本障害を特定
する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、通信ネットワークの普及によっ
て、コンピュータ利用などの様々な分野において、ネッ
トワーク依存度が高くなってきている。このような状況
で通信ネットワークの構成管理や障害管理を行うネット
ワーク管理の分野では、検出された障害に効率的に対処
するため、検出された障害から根本となる障害を判断す
ることが特に重要な課題となっている。
【0003】ネットワーク管理において、根本となる障
害を特定する従来技術手法としては、予め管理装置側で
ネットワーク全体の管理対象の状態パターンを定義し、
通信装置から通知された全ての障害通知を元に、検出し
た障害パターンとの比較を行い、根本となる障害を特定
する方法(特開平11−308222号公報)や、管理
装置側で根本となる障害が発生した場合に想定される障
害とその最大想定検出数を定義し、受信した障害通知か
ら検出障害をカウントし、その最大想定検出数との差を
比較することで根本となる障害を特定する方法(特開平
11−308221号公報)が開示されている。これら
の方法はいずれも、ネットワーク管理装置側で、ネット
ワーク上の全通信装置から全ての障害に関する障害通知
を受信して、根本となる障害を特定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ネットワーク管理での障害に対する根本障害の特定方法
では、通信装置は、発生した全ての障害に関する障害情
報をネットワーク管理装置へ送信するので、送信される
障害情報が、ネットワーク管理装置と障害が発生した通
信装置との間の通信回線の容量を大きく占有し、通信回
線に対して大きな負荷を与えるという問題点がある。
【0005】本発明は、上記の問題点を解決するため
に、障害の発生する通信装置とネットワーク管理装置と
の間の通信回線に多大な負荷をかけることなく根本障害
を特定することができる通信装置、根本障害を特定する
方法及びプログラムを記録している記録媒体を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、ネットワーク管理装置の管理対象とな
る通信ネットワーク上の通信装置であって、前記通信装
置は、通信部を構成する物理カードの提供する機能に基
づいて、物理カードを階層化したオブジェクト機能関連
マップをオブジェクト機能関連マップ記憶部にあらかじ
め保持している。障害検出部が、通信部内のある物理カ
ードの障害を検出した場合、障害解析部は、障害情報保
持部に障害が発生した物理カードの障害情報を保持さ
せ、タイマ監視部に対して所定時間の計測を開始させ
る。前記障害を検出した時点から、所定時間に達する時
点までの間において、障害検出部が他の物理カードの障
害を検出した場合、障害解析部は障害情報保持部に対し
て検出した障害の障害情報を保持させる。所定時間が経
過すると、障害解析部は、オブジェクト機能関連マップ
を取得し、障害情報保持部が保持している障害情報を取
得する。次に、障害解析部は、オブジェクト機能関連マ
ップと取得した障害情報とを用いて、障害発生状態マッ
プを作成し、以下の条件1及び条件2に従って、波及元
である根本となる障害の特定を行う。 (条件1)障害発生状態マップ上において発生している
障害のうち、最上位から下位へと発生している障害をた
どっていき、各枝において、障害が枝上で連続している
場合は最下位に位置する障害を、障害が枝上で単独で存
在している場合はその単独の障害を根本の障害とする。 (条件2)障害発生状態マップ上の階層関係(親子関
係)を、最上位層から下位層へ順々に見ていき、上位
(親)カードに障害が発生し、かつ、その下位(子)カ
ードやさらにその下位(子孫)カードすべてにおいて障
害が発生している場合にはその上位(親)カードの障害
を根本の障害とする。
【0007】ただし、条件1によって特定された障害の
うち、条件2で特定された障害の配下に位置する障害
(子や孫のような子孫にあたる障害)は、根本の障害か
ら除外される。障害解析部は、このようにして特定した
障害の障害情報を障害通知出力部へ出力し、障害通知出
力部は、障害情報を根本の障害としてネットワーク管理
装置に通知する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係る一つの実施の形態と
してのネットワーク管理システム10について説明す
る。ネットワーク管理システム10は、図1に示すよう
に、無線基地局100a、100b、・・・、100c
及びネットワーク管理装置200から構成され、無線基
地局100a、100b、・・・、100c及びネット
ワーク管理装置200は、それぞれ携帯電話網30を介
して接続されており、携帯電話20と携帯電話21との
間において、無線基地局100a、携帯電話網30及び
無線基地局100cを介して、通話が行われる。
【0009】無線基地局100a、100b、・・・、
100cは、ネットワーク管理装置200によってその
障害管理が行われている。 1.無線基地局100aの構成 無線基地局100aは、図2に示すように、障害検出部
101、障害解析部102、DB読出部103、タイマ
監視部104、障害情報保持部105、障害通知出力部
106、関連マップ記憶部107及び通信部108から
構成される。
【0010】無線基地局100aは、具体的には、マイ
クロプロセッサ、RAM、ROM、ハードディスクユニ
ット、通信ユニット等から構成され、前記ハードディス
クは、コンピュータプログラムを記憶している。前記マ
イクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムに従
って動作することにより、障害検出部101、障害解析
部102、DB読出部103、タイマ監視部104及び
障害通知出力部106は、その機能を達成する。
【0011】なお、無線基地局100b、・・・、10
0cは、無線基地局100aと同じ構成を有するので、
説明を省略する。 (1)通信部108 通信部108は、図2に示すように、7個の物理カード
108a、108b、・・・、108gを備えている。
物理カード108a、108b、・・・、108gは、
通信に係る機能を有する通信用ユニットであり、それぞ
れ、内部クロック制御部、有線通信管理部、通信ポート
A、通信ポートB、無線通信管理部、無線送信部、無線
受信部である。これらについては公知であるので、ここ
では説明を省略する。
【0012】物理カード108a、108b、・・・、
108gは、機能面において、2レベル以上の階層関係
を有し、1個の親機能を有する物理カードに対して1個
以上の子機能を有する物理カードが存在する。前記親子
関係においては、親機能を有する物理カードにおいて障
害が発生した場合、前記親機能に対応するすべての子機
能を有する物理カードにおいて、それぞれの提供が不可
能となり、その親子全ての物理カードが障害状態とな
る。また、子機能を有する物理カードにおいて障害が発
生した場合、その障害の内容によっては、対応する親機
能を有する物理カードにおける一部の機能の提供が不可
能になることがある。
【0013】具体的には、通信ポートAが回線断を検出
すると、その後に有線通信管理部は、帯域減少による品
質劣化を検出する。これは、通信ポートAに発生した障
害が有線通信管理部に及んでいることを示している。ま
た、有線通信管理部が、内部のBUSインターフェース
異常を検出すると、通信ポートA及び通信ポートBは、
回路バッファのオーバーフロー又はアンダーフローを検
出する。これは、有線通信管理部に発生した障害が通信
ポートA及び通信ポートBに及んでいることを示してい
る。
【0014】また、内部クロック制御部がクロック出力
断を検出すると、他の全てのユニットは、クロック異常
を検出する。これは、内部クロック制御部に発生した障
害が他の全てのユニットに及んでいることを示してい
る。物理カード108a、108b、・・・、108g
は、内部の障害を検出すると、障害検出部101へ障害
の要因を示す要因番号を通知する。 (2)関連マップ記憶部107 関連マップ記憶部107は、具体的には、ハードディス
クユニットから構成され、図3に一例として示すように
オブジェクト機能関連マップ400をあらかじめ記憶し
ている。オブジェクト機能関連マップ400は、各物理
カードの機能に対して、障害が発生した場合に影響が波
及するルートに基づいて、各物理カードの親子関係を定
義し、その親子関係を階層化して表現したものであり、
1つの親機能に対して1つまたは複数の子機能が存在す
る。
【0015】オブジェクト機能関連マップ400は、通
信部108が備える7個の物理カード108a、108
b、・・・、108gのそれぞれが有する機能401
a、401b、・・・、401gの親子関係を示してい
る。機能401aに対応する子は、機能401b、40
1eであり、機能401bに対応する子は、機能401
c、401dであり、機能401eに対応する子は、機
能401f、401gである。
【0016】オブジェクト機能関連マップ400におい
て、各機能は、物理カードを識別する物理カード番号に
より示されている。なお、図3において、オブジェクト
機能関連マップ400を分かりやすいように視覚的に表
現しているが、オブジェクト機能関連マップ400の実
体は、絵ではなく、データの集合であることに注意を要
する。 (3)障害検出部101 障害検出部101は、通信部108が備える7個の物理
カード108a、108b、・・・、108gから障害
の要因を示す要因番号を受け取ることにより、各物理カ
ードの障害を検出する。いずれかの物理カードの障害を
検出すると、障害検出部101は、障害が発生した物理
カードを識別する物理カード番号と障害の要因を示す障
害要因番号とから構成される障害情報を障害解析部10
2へ出力する。 (4)障害解析部102 障害解析部102は、障害検出部101から障害情報を
受け取る。前記障害情報は、物理カード番号と障害要因
番号とを含む。最初に障害情報を受け取ると、障害解析
部102は、障害情報保持部105に記憶されている内
部のデータを空白により初期化し、受け取った障害情報
を障害情報保持部105へ書き込み、そしてタイマ監視
部104に対して時間の計測開始指示を出力する。
【0017】障害解析部102は、タイマ監視部104
から所定計測時間の終了を示す情報を受け取る。障害解
析部102は、前記計測開始指示の出力の時点から、所
定計測時間の終了を示す情報を受け取る時点までの間
に、障害検出部101から障害情報を受け取り、受け取
った障害情報を障害情報保持部105へ書き込む。障害
解析部102は、所定計測時間の終了を示す情報を受け
取った時点以降に受け取った障害情報について、次の新
たな計測時間サイクルにおいて、上記と同様の処理を行
う。
【0018】障害解析部102は、所定計測時間の終了
を示す情報を受け取ると、DB読出部103に対して読
出し指示を出力する。次に、障害解析部102は、DB
読出部103からオブジェクト機能関連マップを受け取
り、障害情報保持部105に保持されている全ての障害
情報を読み出す。障害解析部102は、オブジェクト機
能関連マップ上の各物理カード機能と、検出された障害
の障害情報とを物理カード番号を基にして照合し、オブ
ジェクト機能関連マップの各階層に位置する各物理カー
ド機能について、障害が発生しているかいないかを示す
対応付けを行って、障害発生状態マップを生成する。
【0019】障害発生状態マップの一例を図4に示す。
この図に示す障害発生状態マップ300は、図3に示す
オブジェクト機能関連マップ400と同様の階層構造を
有する。オブジェクト機能関連マップ400との相違点
は、障害発生状態マップ300を構成する各要素が、機
能を示す物理カード番号と障害フラグとから構成される
点である。物理カード番号は、物理カードを識別する番
号である。障害フラグは、対応する物理カード番号によ
り識別される物理カードに障害が発生しているか否かを
示すフラグである。図4において、障害フラグが「×」
である場合には、障害が発生していることを示し、障害
フラグが空白である場合には、障害が発生していないこ
とを示している。
【0020】障害解析部102は、物理カード番号と障
害要因番号とからなる組を1個以上記憶する領域を含む
障害通知リストを有している。障害解析部102は、生
成した障害発生状態マップを基にして、以下の条件1及
び条件2に従って、根本となる障害の特定を行う。 (条件1)障害発生状態マップ上において発生している
障害のうち、最上位から下位へと発生している障害をた
どっていき、障害が枝上で連続している場合に、連続す
る枝の最下位に位置する障害を根本の障害とする。ま
た、障害が枝上で単独で存在している場合はその単独の
障害を根本の障害とする。 (条件2)障害発生状態マップ上の階層関係(親子関
係)を最上位層から下位層へ順々に見ていき、上位
(親)の物理カードに障害が発生し、かつ、前記物理カ
ードの下位(子)の物理カードやさらにその下位(子
孫)の物理カードすべてにおいて障害が発生している場
合には、前記上位(親)カードの障害を根本の障害とす
る。
【0021】ただし、条件1によって特定された障害の
うち、条件2で特定された障害の配下に位置する障害
(子や孫のような子孫にあたる障害)は、根本の障害か
ら除外する。なお、障害解析部102による根本となる
障害の特定方法については、詳細を後述する。ここで、
障害解析部102は、障害情報に対する解析処理を障害
検出順序とは無関係に行う。
【0022】障害解析部102は、特定した根本となる
障害について、物理カード番号と障害要因番号とからな
る組を1個以上、障害通知リストに書き込む。障害通知
リストの一例を図5に示す。この図に示す障害通知リス
ト350は、物理カード番号と障害要因番号からなる組
を3個含んでいる。この図において、「101」は、内
部クロック制御部を識別するための物理カード番号であ
り、「B」は、内部クロック制御部が発生する障害を示
す障害要因番号である。
【0023】障害解析部102は、生成した障害通知リ
ストを障害通知出力部106へ出力する。 (5)障害情報保持部105 障害情報保持部105は、具体的には、RAMから構成
され、1個以上の障害情報を記憶する領域を有する。
【0024】障害情報は、物理カード番号と障害要因番
号とから構成される。物理カード番号及び障害要因番号
については、前述した通りであるので、説明を省略す
る。 (6)DB読出部103 DB読出部103は、障害解析部102から読出し指示
を受け取る。読出し指示を受け取ると、DB読出部10
3は、関連マップ記憶部107からオブジェクト機能関
連マップを読み出し、読み出したオブジェクト機能関連
マップを障害解析部102へ出力する。 (7)タイマ監視部104 タイマ監視部104は、あらかじめ所定の計測時間を記
憶している。ここで、前記所定の計測時間は、一例とし
て、1秒である。
【0025】タイマ監視部104は、障害解析部102
から時間の計測開始指示を受け取る。計測開始指示を受
け取ると、タイマ監視部104は、計測開始指示を受け
取っ時点から時間の計測を開始する。計測している時間
が、前記所定の計測時間に達すると、所定計測時間の終
了を示す情報を障害解析部102へ出力する。
【0026】なお、前記所定の計測時間を大きい値に設
定した場合、第1の障害検出から解析処理までの時間が
長くなるため、ネットワーク管理装置側への通知が遅れ
たり、また、その時間内に原因の異なる複数の障害(多
重障害)を検出する可能性も大きくなる。一方、前記時
間を小さい値に設定した場合は、障害の検出から管理装
置への障害通知の処理が速くなるが、第1の障害検出か
ら解析処理までが短時間で行われるため、第1の障害に
影響を受けて発生した波及障害すべてを検出できない可
能性がある。したがって、所定の計測時間はこれらの内
容を考慮して適切な値を設定する必要がある。 (8)障害通知出力部106 障害通知出力部106は、障害解析部102から障害通
知リストを受け取り、無線基地局100aを識別する基
地局識別子と受け取った障害通知リストとをネットワー
ク管理装置200へ送信する。 2.無線基地局100aの動作 無線基地局100aの動作について説明する。 (1)無線基地局100a全体の動作 無線基地局100a全体の動作について、図6に示すフ
ローチャートを用いて説明する。
【0027】なお、無線基地局100b、・・・、10
0cの動作は、無線基地局100aの動作と同様である
ので、説明を省略する。障害検出部101が障害を検出
すると(ステップS199)、障害解析部102は、障
害情報保持部105の内部に記憶しているデータを初期
化する(ステップS200)。次に、タイマ監視部10
4は、時間の計測を開始し(ステップS201)、障害
検出部101は、検出された前記障害を示す障害情報を
障害情報保持部105に書き込む(ステップS20
2)。次に、障害検出部101において障害が検出され
た場合には(ステップS203)、障害解析部102
は、検出した障害情報を障害情報保持部105に書き込
み(ステップS204)。障害検出部101において障
害が検出されなかった場合には、障害情報の書き込みは
行わない。次に、タイマ監視部104で開始された所定
時間の計測が終了しない限り(ステップS205)、ス
テップS203へ戻り、タイマ監視部104により所定
時間の計測が終了するまで、障害の検出と、障害を検出
した場合の障害情報の書き込みとを繰り返す。
【0028】タイマ監視部104による所定時間の計測
が終了すると(ステップS205)、DB読出部103
は、関連マップ記憶部107からオブジェクト機能関連
マップを読み出し、障害解析部102は、オブジェクト
機能関連マップを受け取り(ステップS206)、障害
解析部102は、障害情報保持部105から前記所定時
間内に保持された全障害情報を読み出す(ステップS2
07)。次に、障害解析部102は、受け取ったオブジ
ェクト機能関連マップと読み出した前記障害情報の対応
付けを行って障害発生状態マップを生成し(ステップS
208)、生成した障害発生状態マップを元に、前記条
件1、前記条件2に従って根本となる障害の特定を行う
(ステップS209)。次に、障害解析部102は、特
定された根本障害の障害情報を含む障害通知リストを、
障害通知出力部106へ出力し(ステップS210)、
障害通知出力部106は、基地局識別子と障害通知リス
トとをネットワーク管理装置200へ送信する(ステッ
プS211)。 (2)障害解析部102による根本障害の特定処理の動
作 障害解析部102による根本障害の特定処理の動作につ
いて、図7及び図8に示すフローチャートを用いて説明
する。なお、図7に示すフローチャートは、前記条件1
に対応するものであり、図8に示すフローチャートは、
前記条件2に対応するものである。 (条件1に対応する動作)障害解析部102は、図7の
フローチャートに示すように、生成された前記障害発生
状態マップにおいて、まず、最上位層を基準層に設定す
る(ステップS500)。次に、設定された前記基準層
内に、障害が発生している機能(以下、障害要素と呼
ぶ。)があるかどうかを確認し、障害要素がある場合に
は(ステップS501)、基準層内の全ての障害要素の
障害情報を障害通知リストに書き込む(ステップS50
2)。障害要素がない場合は(ステップS501)、上
記の書き込みは行わない。次に、基準層に下位層が存在
するかどうかを確認し、下位層が存在しない場合には
(ステップS503)、図8のステップS600へ進ん
で、条件2の処理を行う。
【0029】下位層が存在する場合には(ステップS5
03)、障害解析部102は、その下位層を基準層に設
定し(ステップS504)、設定された基準層内に障害
要素がある場合(ステップS506)、ステップS50
7〜S510に示すようにして個々の障害要素について
の処理を行う。ステップS507〜S510に示す個々
の障害要素についての処理において、障害解析部102
は、障害要素がある場合には、その基準層内にある障害
要素の一つを処理対象として対象障害要素に設定し(ス
テップS507)、設定された対象障害要素の親要素の
障害情報が、障害通知リストに登録されているかどうか
を確認し、登録されていない場合(ステップS50
8)、障害通知リストに前記対象障害要素の障害情報を
登録する(ステップS510)。
【0030】登録されている場合(ステップS50
8)、障害通知リストから、その対象障害要素の親要素
の障害情報を削除し(ステップS509)、障害通知リ
ストに対象障害要素の障害情報を登録する(ステップS
510)。ステップS506〜S510において、障害
解析部102は、基準層内に存在する障害要素の個数回
分、繰り返し行う。次に、基準層内に存在する障害要素
すべてに対する処理が行われ、処理対象となる障害要素
がなくなると(ステップS506)、ステップS503
へ戻り、さらに、基準層に下位層が存在する場合には、
下位層の処理を繰り返す。
【0031】図7のフローチャートに示す処理が終了し
た時点において、障害通知リストには、障害発生状態マ
ップ上において発生している障害のうち、最上位から下
位へと発生している障害をたどっていき、(a)障害が
枝上で連続している場合における、連続する枝の最下位
に位置する障害要素と、(b)障害が枝上で単独で存在
している場合における、その単独の障害要素とが登録さ
れている。 (条件2に対応する動作)障害解析部102は、オブジ
ェクト機能関連マップ上の障害を含む1の機能(対象障
害要素)の配下に位置する各機能の障害を示す障害情報
を一時的に保持する配下障害要素リストを内部に備えて
いる。ここで、前記障害情報は、物理カード番号と障害
要因番号と含む。
【0032】障害解析部102は、図8のフローチャー
トに示すように、配下障害要素リストの初期化を行い
(ステップS600)、障害発生状態マップの最上位層
を基準層及び検索対象層に設定する(ステップS60
1)。次に、障害解析部102は、基準層に障害要素が
あるかどうかを確認し、障害要素がある場合は(ステッ
プS602)、その障害要素の一つを処理対象として対
象障害要素に設定する(ステップS603)。次に、そ
の対象障害要素の障害情報、又はその対象障害要素の親
要素の障害情報が、障害通知リストに登録されているか
どうかを確認し、登録されているなら(ステップS60
4)、ステップS602へ戻る。
【0033】登録されていないなら(ステップS60
4)、障害解析部102は、検索対象層に下位層がある
かどうかを確認し、検索対象層に下位層がある場合(ス
テップS607)、その下位層を検索対象層に設定し
(ステップS608)、ステップS603で設定した対
象障害要素の配下要素(対象障害要素に対して、その子
や孫などの子孫にあたるカード機能すべてを指す)のう
ち、検索対象層に位置しているものすべてが障害要素で
あるかどうかを確認する。対象障害要素の配下要素のう
ち、検索対象層に位置しているものすべてが障害要素で
ある場合には(ステップS609)、その配下障害要素
の各障害情報を配下障害要素リストに登録し(ステップ
S610)、次に、ステップS607へ戻る。
【0034】これらのS607、S608、S609、
S610のステップは検索対象層に下位層が存在し、か
つ、その下位層に位置する要素がすべて障害要素である
間繰り返し行われる。次に、検索対象層に下位層がない
場合、言い換えると最下位層へ達すると(ステップS6
07)、ステップS603で設定した対象障害要素の障
害情報を障害通知リストに登録し(ステップS61
1)、障害通知リストから配下障害要素リストに登録さ
れている障害情報と同一であるものを削除する(ステッ
プS612)。その後、配下障害要素リストの初期化を
行いリスト内部をクリアし(ステップS613)、ステ
ップS602へ戻る。
【0035】対象障害要素の配下要素のうち、検索対象
層に位置しているもののいずれか1個が障害要素でない
場合には(ステップS609)、配下障害要素リスト内
のデータをクリアして(ステップS613)、ステップ
S602へ戻る。障害解析部102が、基準層に障害要
素があるかどうかを確認し、障害要素がない場合は(ス
テップS602)、その基準層に下位層が存在するかど
うかを確認して、存在しているなら(ステップS60
5)、その下位層を基準層および検索対象層に設定し
(ステップS606)、ステップS602へ戻り、新た
な基準層および検索対象層に対する処理を継続する。
【0036】その基準層に下位層が存在するかどうかを
確認して、存在していないなら(ステップS605)、
障害解析部102は、処理を終了する。このようにし
て、図7で示された条件1の処理と、図8で示された条
件2の処理によって、障害通知リストが作成、更新さ
れ、この障害通知リストに、根本の障害としての障害情
報が記憶される。 3.根本障害の特定方法の具体例 ネットワーク管理装置において管理対象となる通信装置
としての無線基地局上で発生した障害に対する根本障害
の特定方法を具体例を用いて説明する。 (1)具体例1 ここでは、無線基地局の通信部は、8個の物理カードを
備えており、これらの物理カードの機能を機能A、B
1、B2、C1、C2、C3、C4及びC5とする。ま
た、前記無線基地局の障害解析部は、図9に示すよう
な、障害発生状態マップを生成したものとする。この図
に示すように、機能Aは、機能B1及びB2の親であ
り、機能B1は、機能C1及びC2の親であり、機能B
2は、機能C3、C4及びC5の親である。また、機能
B1及び機能C1において障害が検出されたものとす
る。
【0037】この場合において、障害解析部は、次に示
すようにして、根本障害を特定する。障害解析部は、条
件1による処理を次に示すようにして行う。最上位層で
ある機能Aが基準層に設定される。この基準層内に障害
要素はないので、下位層である機能B1および機能B2
の層が基準層に設定される。この基準層内には障害要素
(機能B1)があるため、この機能B1を対象障害要素
に設定する。そして、障害通知リストにこの機能B1の
親である機能(A)の障害情報は登録されていないた
め、そのまま障害通知リストに機能B1の障害情報が登
録される。そして、この基準層内には機能B1以外に処
理対象となる障害要素はないため、次にこの下位層であ
る機能C1〜C5の層が基準層に設定される。この基準
層内には障害要素(機能C1)があるため、この機能C
1を対象障害要素に設定する。そして、障害通知リスト
には、機能C1の親である機能B1の障害情報が登録さ
れているため、この機能B1の障害情報を障害通知リス
トから削除し、そして機能C1の障害情報を障害通知リ
ストに登録する。この基準層内には、機能C1以外に処
理対象となる障害要素はなく、下位層も存在しないた
め、条件1の解析は終了し条件2へと進む。この条件1
による処理の終了時点では、障害通知リストには機能C
1の障害情報が登録されている。
【0038】次に、障害解析部は、条件2による処理を
次に示すようにして行う。図9に示す障害発生状態マッ
プにおいて、最上位層である機能Aの層が、基準層およ
び検索対象層に設定される。しかし、この基準層には障
害要素はないため、下位層である機能B1および機能B
2の層が基準層および検索対象層に設定される。そし
て、この基準層内には障害要素(機能B1)があるた
め、この機能B1を対象障害要素に設定する。障害通知
リストには対象障害要素である機能B1や、対象障害要
素の親である機能Aの障害情報は登録されていないた
め、次に、検索対象層である機能B1および機能B2の
層の下位層を、検索対象層に設定する。つまり、機能C
1〜C5の層が検索対象層に設定される。この検索対象
層のうち、対象障害要素、機能B1の配下要素である機
能C1、機能C2において、機能C1のみが障害であ
り、機能B1の配下要素全てが障害というわけではない
ので、基準層内にある他の障害要素についての確認へと
進む。すると、基準層である機能B1および機能B2の
層内には機能B1以外の障害要素はないため、この下位
層である機能C1〜C5の層が基準層および検索対象層
に設定される。この基準層では、障害要素(機能C1)
があるため、この機能C1を対象障害要素に設定する。
しかし、この対象障害要素である機能C1の障害情報
は、障害通知リストに登録済みであるため、基準層内に
他の障害要素がないか確認を行う。しかし、機能C1以
外に処理対象となる障害要素はなく、そしてこの基準層
の下位層も存在しないため、条件2による解析処理は終
了する。
【0039】以上のようにして、障害解析部は、障害通
知リストに機能C1の障害情報を登録し、次に障害通知
出力部は、機能C1で発生した障害を根本障害する障害
通知リストをネットワーク管理装置に通知する。 (2)具体例2 ここでは、具体例1と同様に、無線基地局の通信部は、
機能A〜C5により示される8個の物理カードを備えて
おり、障害解析部は、図10に示すような、障害発生状
態マップを生成したものとする。この図に示すように、
機能A〜C5の親子関係は、図9に示すものと同じであ
る。また、機能A、機能B1、機能B2、機能C3、機
能C4及び機能C5において障害が検出されたものとす
る。
【0040】この場合において、障害解析部は、次に示
すようにして、根本障害を特定する。障害解析部は、条
件1による処理を次に示すようにして行う。最上位層で
ある機能Aが基準層に設定される。この機能Aは障害要
素であるため、この機能Aの障害情報が障害通知リスト
に登録される。次に、下位層である機能B1および機能
B2の層が基準層に設定されるが、これは両方とも障害
要素である。まず、機能B1が対象障害要素に設定さ
れ、この機能B1の親にあたる機能Aの障害情報を障害
通知リストから削除し、機能B1の障害情報を障害通知
リストに登録する。次に、機能B2を対象障害要素とし
て設定し、機能B2の障害情報を障害通知リストに登録
する。基準層内には機能B1と機能B2以外に処理対象
となる障害要素はないため、下位層である機能C1〜C
5の層が基準層に設定される。この基準層内には障害要
素として機能C3、機能C4、機能C5があるため、順
番に対象障害要素に設定していくことになる。まず、機
能C3が対象障害要素として設定され、障害通知リスト
にはこの機能C3の親である機能B2の障害情報が登録
されているため、それを削除し、そして障害通知リスト
に機能C3の障害情報が登録される。こうして、順々に
機能C4、機能C5の障害情報が障害通知リストに登録
される。この機能C1〜C5の層には下位層は存在しな
いため、次の条件2へ進む。この条件1による処理を終
了した時点では、障害通知リストには機能B1、機能C
3、機能C4、機能C5の各障害情報が登録されてい
る。
【0041】次に障害解析部は、条件2による処理を次
に示すようにして行う。最上位層である機能Aの層が、
基準層および検索対象層に設定される。この基準層にお
いて機能Aが対象障害要素に設定され、この機能Aの障
害情報は障害通知リストに登録されていないので、この
下位層である機能B1および機能B2の層が検索対象層
に設定される。対象障害要素である機能Aの配下要素、
機能B1、機能B2や、機能C1、機能C2、機能C
3、機能C4、機能C5のうち、検索対象層に含まれる
機能B1、機能B2は両方とも障害が発生しているの
で、これらの配下障害要素、機能B1、機能B2の障害
情報が配下障害要素リストに登録される。そして、次に
検索対象層の下位層である機能C1、機能C2、機能C
3、機能C4、機能C5の層が検索対象層に設定され、
この層全てにおいては障害は発生していないので、配下
障害要素リストは初期化によって内部データがクリアさ
れ、機能Aの下位層である機能B1と機能B2の層が基
準層および検索対象層に設定される。この基準層では機
能B1と機能B2の両方とも障害が発生しているので、
まず、機能B1を対象障害要素に設定する。しかし、こ
の対象障害要素である機能B1の障害情報は、条件1に
おいてすでに障害通知リストに登録されているため、機
能B2を対象障害要素として設定する。この機能B2の
障害情報は障害通知リストに登録されていないため、こ
の下位層である機能C1、機能C2、機能C3、機能C
4、機能C5の層が検索対象層に設定される。対象障害
要素の機能B2の配下要素である機能C3、機能C4、
機能C5は、検索対象層にも含まれており、これらの要
素すべてにおいて障害が発生している。従って、配下障
害要素リストにこれらの配下障害要素である機能C3、
機能C4、機能C5の各障害情報が登録される。そし
て、この検索対象層に下位層は存在しないため、対象障
害要素である機能B2の障害情報を障害通知リストに登
録し、配下障害要素リストにある機能C3、機能C4、
機能C5の障害情報が障害通知リストから削除され、配
下障害要素リストは初期化により内部データがクリアさ
れる。基準層において、機能B1と機能B2以外に処理
対象となる障害要素はないため、下位層である機能C
1、機能C2、機能C3、機能C4、機能C5の層が基
準層および検索対象層に設定される。この基準層には障
害要素は機能C3、機能C4、機能C5の3つあるが、
これらの親要素である機能B2の障害情報がすでに障害
通知リストに登録されており、また、この機能C1、機
能C2、機能C3、機能C4、機能C5の層には下位層
は存在しないため、障害解析部の処理は終了する。
【0042】以上のようにして、障害解析部は、障害通
知リストに機能B1及び機能B2の障害情報を登録し、
次に障害通知出力部は、機能B1及び機能B2で発生し
た障害を根本障害する障害通知リストをネットワーク管
理装置に通知する。 4.ネットワーク管理装置200 ネットワーク管理装置200は、具体的には、マイクロ
プロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニッ
ト、キーボード、マウス、ディスプレィユニットなどを
備えたコンピュータシステムであり、携帯電話網30を
介して、無線基地局100a、100b、・・・、10
0cに接続されている。前記ハードディスクユニット
は、コンピュータプログラムを記憶しており、前記コン
ピュータプログラムに従って前記マイクロプロセッサが
動作する。これにより、ネットワーク管理装置200
は、その目的とする機能を達成する。
【0043】ネットワーク管理装置200は、各無線基
地局から基地局識別子と障害通知リストとを受け取り、
受け取った基地局識別子と障害通知リストとをハードデ
ィスクユニットに記録する。また、ネットワーク管理装
置200は、受け取った基地局識別子と障害通知リスト
とをディスプレィユニットに表示する。 5.まとめ 以上説明したように、管理対象となる通信装置としての
無線基地局は、実際の通信部を構成する物理カードの提
供する機能に基づいて物理カードを階層化し、通信部で
検出した障害に対して通信装置内部に限定して根本とな
る障害を特定し、根本の障害に関する障害通知をネット
ワーク管理装置に送信する。
【0044】このように構成されているので、管理対象
装置において発生した複数の障害のうち、管理装置へ送
信する障害を最高1障害にまで絞ることが可能である。
こうして通信回線を流れるトラフィック量を抑えること
ができるため回線の負荷を低減できるという効果があ
る。また、従来の方式では、ネットワークの運用上、頻
繁に行われる管理対象となる通信装置の増減に対して
は、障害パターンの再定義や障害の最大検出想定数を再
定義する必要があるため、通信装置の増減に対しての柔
軟な対応が難しかったが、本実施の形態に示すネットワ
ーク管理システムでは、ネットワーク上の管理対象とな
る通信装置が増減しても、何らの設定値の変更等が不要
である。
【0045】また、実際の通信装置内部の構成物理カー
ドの機能にしたがって階層化しているので、管理対象の
内部のカード構成変更に対しては実構成に促した柔軟な
対応が可能となる。また、本方式は従来から提案された
方式と協調・補完する方法としても実装が可能である。
【0046】さらに、タイマ監視部においてタイマを2
種類使用し、障害情報保持部において一般障害情報リス
トと多重障害情報リストを使用することで、多重障害の
検出にも柔軟に対応することが可能である。なお、本発
明を上記の実施の形態に基づいて説明してきたが、本発
明は、上記の実施の形態に限定されないのはもちろんで
ある。以下のような場合も本発明に含まれる。 (1)上記の実施の形態において、オブジェクト機能関
連マップは、通信装置内の各物理カードを階層化して表
現している。しかしながら、実際の物理カードでは、1
個の物理カードが複数の機能を提供する場合や、1個の
機能が複数の物理カードによって提供されている場合も
ある。このような場合においても個々の機能に着目して
階層化を行うことで、オブジェクト機能関連マップを作
成することができる。
【0047】1個の物理カードが複数の機能を提供して
いる場合、その複数機能をそれぞれ子機能とし、物理カ
ード自身の機能を親機能として階層化を行えばよい。そ
うすることで、物理カード内のどの機能の部分に対して
障害が発生したか、詳細に検出することが可能となる。
また、1個の機能が複数の物理カードによって提供され
ている場合には、その機能に対する障害を検出すること
で、その機能を提供する複数の物理カードを一度にまと
めて障害検出対象として示すことが可能である。 (2)前述したように、タイマ監視時間(前記所定の計
測時間)内に管理対象装置において原因の異なる複数の
障害、すなわち多重障害を検出する可能性がある。
【0048】上記の実施の形態において、オブジェクト
機能関連マップ上で親子関係ではない複数機能において
多重障害が発生した場合は、それぞれの障害に対して別
々の根本障害が特定される。しかしながら、親子関係が
ある複数機能において多重障害が発生した場合、その親
子機能すべてが障害状態になったときには、それぞれに
対する別々の根本障害の特定はこの方式では困難であ
る。そこで、親子関係にある機能において多重障害が発
生した場合に対応した、根本障害の特定方法を以下に示
す。
【0049】まず、前提として多重障害である場合と、
そうでない場合についての障害発生タイミングの違いに
ついて説明する。例えば、図9に示す障害発生状態マッ
プに示す親子関係を有する機能A〜C5において、親子
関係がある機能B1と機能C1と機能C2の3機能とも
に障害が検出された場合を考える。
【0050】検出された障害が多重障害でないときは、
親機能である機能B1において障害が発生し、その影響
を受けて子機能の機能C1及び機能C2の兄弟(同じ親
機能の配下に位置する子機能同士)は共に障害状態とな
る。したがって、機能C1と機能C2の兄弟は、ほぼ同
じタイミングで障害が発生することになる。しかし、多
重障害のときは、仮に、子機能の機能C1において障害
が発生したとすると、親機能である機能B1のみが、そ
の子機能C1の影響を受けて障害状態となる。このよう
に、子機能の障害は、その親には影響及ぼすが、兄弟に
は影響を及ぼさない。従って、はじめに子機能において
障害が発生した場合には、その影響を受けて親子すべて
が障害状態になることはない。このため、はじめに子機
能において障害が発生したにもかかわらず、その親子す
べてが障害状態になった場合には、そのもう一方の子機
能には、はじめに障害発生した子機能に関係のない、別
の障害が発生したといえる。このような場合は多重障害
となる。このことから、多重障害の場合には、子機能の
兄弟は同時には障害を発生する可能性が低く、障害発生
のタイミングが若干ずれて障害発生することが多い。
【0051】したがって、この兄弟同士の機能の障害発
生タイミングの違いを利用して、親子関係の機能におい
ても多重障害を検出することが可能であ。また、この方
法は、2機能から成る兄弟に限らず、複数機能から成る
兄弟の場合にも適用できる。まず、多重障害に対応した
根本障害の特定方法において使用する一般タイマ及び関
連機能タイマについて説明する。一般タイマは、図6の
フローチャートに示す方法において使用されたタイマと
同じ働きをする。また、関連機能タイマは、これはオブ
ジェクト機能関連マップ上で障害が発生した機能におい
て、その機能の兄弟にあたる機能の障害検出を監視する
ために用いるタイマである。
【0052】この関連機能タイマは、障害発生した機能
において、その機能に対して兄弟となる機能が存在し、
かつ、その兄弟となる機能においてまだ障害が検出され
ていない場合にのみ、その兄弟となる機能の障害発生を
監視するために、時間の計測が開始され、そして監視時
間の終了、又は一般タイマの終了と共に計測が終了す
る。障害発生した機能のうちこの条件に当てはまるもの
一つ一つに対して、この関連機能タイマは時間の計測を
開始する。この関連機能タイマは一般タイマよりも監視
時間は小さく設定され、この関連機能タイマの監視時間
内に、先に障害検出された機能の兄弟にあたる機能の障
害が検出された場合は、これらの障害は多重障害ではな
く、同一の根本障害による波及障害であると判断する。
また、関連機能タイマの監視時間終了後に検出された場
合は、親子関係内の機能において多重障害が発生したも
のと判断する。
【0053】次に、多重障害に対応した根本障害の特定
方法において使用される多重障害情報リストおよび一般
障害情報リストについて説明する。多重障害情報リスト
は、一般タイマの監視時間内に検出された障害のうち、
関連機能タイマ監視時間内に検出されなかった兄弟にあ
たる機能の障害、すなわち親子関係機能における多重障
害の障害情報を保持するリストである。また、一般障害
情報リストは、一般タイマの監視時間内に検出された障
害のうち、親子関係における多重障害以外の障害情報、
すなわち、波及障害や親子関係以外で発生した多重障害
の障害情報を保持するリストである。
【0054】次に、多重障害に対応した根本障害の特定
方法を、図11に示すフローチャートを用いて説明す
る。図1の障害検出部101において障害が検出される
と(ステップS899)、障害情報保持部105の内部
データを初期化によりクリアし(ステップS900)、
タイマ監視部104は、一般タイマの計測を開始する
(ステップS901)。次に、関連マップ記憶部107
内にあるオブジェクト機能関連マップがDB読出部10
3によって読み出され、この読み出されたオブジェクト
機能関連マップを障害解析部102は保持する(ステッ
プS902)。障害解析部102は、検出された障害に
対して同じ親機能を持つ兄弟となる機能が存在するかど
うかを確認する。もし存在するならば(ステップS90
3)、関連機能タイマを開始しその兄弟となる機能の障
害検出に対して監視を始め(ステップS904)、検出
された障害の障害情報を一般障害情報リストに保持する
(ステップS905)。同じ親機能をもつ兄弟機能が存
在しないのなら(ステップS903)、検出された障害
の障害情報を一般障害情報リストに保持する(ステップ
S905)。次に、障害検出部101において障害が検
出されたかどうかを確認し、障害が検出された場合には
(ステップS906)、その障害検出機能に対して、オ
ブジェクト機能関連マップ上に兄弟にあたる機能が存在
するか(ステップS907)、その兄弟にあたる機能に
障害が発生しているか(ステップS908)、その兄弟
にあたる機能に対する機能関連タイマが終了しているか
(ステップS909)を確認する。
【0055】S906で検出された障害が、これらのス
テップS907からS909のすべての条件を満たす場
合には(ステップS909)、兄弟にあたる機能におい
て先に障害が検出され、関連機能タイマも終了している
ので、この障害の障害情報は多重障害情報リストに保持
される(ステップS910)。S906で検出された障
害が、これらのステップS907からS909のうち、
一つでも条件を満たさないものである場合には(ステッ
プS907、S908、S909)、S906で検出さ
れた障害の障害情報は、一般障害情報リストに保持され
る(ステップS912)。また、検出された障害に対し
て、兄弟にあたる機能が存在し(ステップS907)、
その兄弟にあたる機能において障害が検出されていない
場合には(ステップS908)、その兄弟にあたる機能
に対し関連機能タイマを開始する(ステップS91
1)。
【0056】検出された障害が多重障害情報リストある
いは一般障害情報リストに保持されると、一般タイマに
よる監視が終了するまで(ステップS913)、障害検
出とその障害情報のリストへの保持が繰り返し行われる
(ステップS906〜S920)。一般タイマによる監
視が終了すると(ステップS913)、障害情報保持部
105に保持されている一般障害情報リストと多重障害
情報リストにある障害情報が障害解析部102に呼び出
され(ステップS914)、一般障害情報リスト内に保
持されていた障害情報に対して、図6及び図7で示すフ
ローチャートに従って根本障害の解析処理を行う(ステ
ップS915)。次に、障害解析部102は、ステップ
S915で解析処理された障害情報を根本障害として、
多重障害情報リストに保持されている障害情報を多重障
害として、障害通知出力部106へ出力し(ステップS
916)、障害通知出力部106は、これらの根本障害
と多重障害のそれぞれの障害情報をネットワーク管理装
置200へと通知する(ステップS917)。
【0057】このように処理を行うことで、本発明は多
重障害に対しても十分な効果が得られる。なお、図11
に示すフローチャートにおいては、(a)障害を検出
し、(b)検出された障害について相手兄弟がいるかを
判断し、(c)その相手兄弟に障害が発生しているかを
判断し、(d)検出された障害が、多重障害監視時間終
了時点から、前記所定の監視時間内において発生してい
るかを判断し、これらのステップをこの順序で実施した
結果、障害を多重障害と判断するとしているが、前記検
出や判断のステップの順序は、上記の(a)〜(d)に
限定されることはない。(a)〜(d)以外の順序で実
施するとしてもよい。一例として、(a)−(d)−
(b)−(c)の順序でもよい。 (3)上記の実施の形態では、携帯電話システムにおけ
る無線基地局が根本の障害を検出してネットワーク管理
装置に通知するとしているが、他の分野の通信システム
における通信装置に適用することもできる。例えば、電
話やデータ通信などの公衆回線網における交換機、LA
Nシステムにおけるルータ、ブリッジ、ブルータ、ゲー
トウェイ、HUBなどの中継装置、及び衛星通信システ
ムにおける超小型地球局が、上記の実施の形態に示すよ
うにして根本の障害を検出してネットワーク管理装置へ
通知するとしてもよい。 (4)本発明は、上記に示す方法であるとしてもよい。
また、これらの方法をコンピュータにより実現するコン
ピュータプログラムであるとしてもよいし、前記コンピ
ュータプログラムからなるデジタル信号であるとしても
よい。
【0058】また、本発明は、前記コンピュータプログ
ラム又は前記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能
な記録媒体、例えば、フロッピー(登録商標)ディス
ク、ハードディスク、CD―ROM、MO、DVD、D
VD−ROM、DVD−RAM、半導体メモリなど、に
記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に
記録されている前記コンピュータプログラム又は前記デ
ジタル信号であるとしてもよい。
【0059】また、本発明は、前記コンピュータプログ
ラム又は前記デジタル信号を、電気通信回線、無線又は
有線通信回線、インターネットを代表とするネットワー
ク等を経由して伝送するものとしてもよい。また、本発
明は、マイクロプロセッサとメモリとを備えたコンピュ
ータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュー
タプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサ
は、前記コンピュータプログラムに従って動作するとし
てもよい。
【0060】また、前記プログラム又は前記デジタル信
号を前記記録媒体に記録して移送することにより、又は
前記プログラム又は前記デジタル信号を前記ネットワー
ク等を経由して移送することにより、独立した他のコン
ピュータシステムにより実施するとしてもよい。 (5)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合
わせるとしてもよい。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、発生し
た障害に関する障害情報をネットワークを介して管理装
置へ送信する通信装置であって、外部との間で通信を行
う複数の通信関連部から構成され、いずれか1個の通信
関連部において発生した障害が、他の通信関連部に波及
することにより、前記他の通信関連部において別の障害
が発生する通信手段と、前記通信手段を構成する各通信
関連部において発生する障害を検出する障害検出手段
と、障害に関する障害情報を記憶する領域を備える障害
記憶手段と、1個の通信関連部において発生した障害が
検出された障害検出時点から、所定の監視時間内におい
て、前記1個の通信関連部及び前記他の通信関連部にお
いて発生した1個以上の障害に関する障害情報を前記障
害記憶手段に書き込む情報書込手段と、前記障害記憶手
段に記憶されている障害情報を用いて、他の障害発生の
原因となった根本の障害を特定する障害特定手段と、特
定された障害に関する障害情報を管理装置へネットワー
クを介して送信する障害送信手段とを備える。
【0062】この構成によると、通信装置において発生
した複数の障害の中から、波及関係にある障害を絞り込
むことができるので、根本の原因となる障害の特定が容
易になり、通信回線を介して管理装置へ送信する障害の
情報量を削減することができるという効果がある。ここ
で、前記障害特定手段は、各通信関連部と、前記通信関
連部により発生した障害が波及する他の通信関連部との
波及関係を記憶している波及関係記憶手段と、前記波及
関係記憶手段に記憶されている波及関係を、最上流から
下流方向へ連続してたどることにより得られる複数の波
及関係において、前記障害記憶手段に記憶されている障
害情報を用いて、障害が発生している通信関連部を特定
し、障害が発生している通信関連部が連続して存在する
場合には、最下流に位置する通信関連部において発生し
た障害を第1の障害とし、障害が発生している通信関連
部が単独で存在する場合には、その通信関連部において
発生した障害を第1の障害とする第1特定手段と、前記
波及関係記憶手段に記憶されている波及関係を、最上流
から下流方向へたどり、前記障害記憶手段に記憶されて
いる障害情報を用いて、障害が発生している通信関連部
を特定し、上流側の通信関連部に障害が発生し、かつ、
その下流側の全ての通信関連部に障害が発生している場
合に、前記上流側の通信関連部において発生した障害を
第2の障害とする第2特定手段と、前記第1の障害の中
から、前記第2の障害が発生した通信関連部の下流側に
位置する通信関連部において発生した障害を除外して得
られた障害と、前記第2の障害とを根本の障害とする第
3特定手段とを含むように構成してもよい。
【0063】この構成によると、発生した複数の障害の
中から、根本の原因となる障害を特定することができる
という効果がある。ここで、前記通信装置は、さらに、
多重障害に関する障害情報を記憶する領域を備える多重
障害記憶手段と、第2検出手段と、兄弟関係判断手段と
を備え、前記多重障害は、兄弟の波及関係にある複数の
通信関連部において、異なる原因による発生する障害を
示し、前記兄弟の波及関係は、1個の通信関連部におい
て発生した障害が、複数の他の通信関連部に波及するこ
とにより、前記複数の他の通信関連部において別の障害
が発生した場合における前記複数の他の通信関連部の関
係を示し、前記第2検出手段は、前記所定の監視時間よ
り短い多重障害監視時間の終了時点から、前記所定の監
視時間内において、前記他の通信関連部において発生し
た障害を検出し、前記兄弟関係判断手段は、前記1個の
通信関連部と、障害の発生した前記他の通信関連部と
が、兄弟の波及関係にあるか否かを判断し、前記障害特
定手段は、前記第2検出手段により検出された障害であ
って、前記兄弟関係判断手段により兄弟の波及関係にあ
ると判断された通信関連部において発生した障害を多重
障害であると特定し、多重障害であると特定した障害に
関する障害情報を前記多重障害記憶手段に書き込むよう
に構成してもよい。
【0064】この構成によると、兄弟の波及関係にある
通信関連部により発生した多重障害を特定することがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施形態としてのネットワーク
管理システム10の構成を示す構成図である。
【図2】無線基地局100aの構成を示すブロック図で
ある。
【図3】オブジェクト機能関連マップ400のデータ構
造を示すデータ構造図である。
【図4】障害発生状態マップ300のデータ構造を示す
データ構造図である。
【図5】障害通知リスト350のデータ構造を示すデー
タ構造図である。
【図6】無線基地局100aの動作を示すフローチャー
トである。
【図7】障害解析部102による根本障害を特定するた
めの動作を示すフローチャートであり、条件1に相当す
る。図8に続く。
【図8】障害解析部102による根本障害を特定するた
めの動作を示すフローチャートであり、条件2に相当す
る。図7から続く。
【図9】根本障害を特定するための一例としての障害発
生状態マップのデータ構造を示すデータ構造図である。
【図10】根本障害を特定するための、別の一例として
の障害発生状態マップのデータ構造を示すデータ構造図
である。
【図11】障害解析部102による多重障害を特定する
ための動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 ネットワーク管理システム 20 21 携帯電話 30 携帯電話網 100a 100b 100c 無線基地局 101 障害検出部 102 障害解析部 103 DB読出部 104 タイマ監視部 105 障害情報保持部 106 障害通知出力部 107 関連マップ記憶部 108 通信部 200 ネットワーク管理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K035 AA03 BB02 CC01 DD01 FF01 JJ01 MM07 5K067 AA26 BB04 EE02 EE10 EE16 LL05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発生した障害に関する障害情報をネット
    ワークを介して管理装置へ送信する通信装置であって、 外部との間で通信を行う複数の通信関連部から構成さ
    れ、いずれか1個の通信関連部において発生した障害
    が、他の通信関連部に波及することにより、前記他の通
    信関連部において別の障害が発生する通信手段と、 前記通信手段を構成する各通信関連部において発生する
    障害を検出する障害検出手段と、 障害に関する障害情報を記憶する領域を備える障害記憶
    手段と、 1個の通信関連部において発生した障害が検出された障
    害検出時点から、所定の監視時間内において、前記1個
    の通信関連部及び前記他の通信関連部において発生した
    1個以上の障害に関する障害情報を前記障害記憶手段に
    書き込む情報書込手段と、 前記障害記憶手段に記憶されている障害情報を用いて、
    他の障害発生の原因となった根本の障害を特定する障害
    特定手段と、 特定された障害に関する障害情報を管理装置へネットワ
    ークを介して送信する障害送信手段とを備えることを特
    徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】 前記障害特定手段は、 各通信関連部と、前記通信関連部により発生した障害が
    波及する他の通信関連部との波及関係を記憶している波
    及関係記憶手段と、 前記波及関係記憶手段に記憶されている波及関係を、最
    上流から下流方向へ連続してたどることにより得られる
    複数の波及関係において、前記障害記憶手段に記憶され
    ている障害情報を用いて、障害が発生している通信関連
    部を特定し、障害が発生している通信関連部が連続して
    存在する場合には、最下流に位置する通信関連部におい
    て発生した障害を第1の障害とし、障害が発生している
    通信関連部が単独で存在する場合には、その通信関連部
    において発生した障害を第1の障害とする第1特定手段
    と、 前記波及関係記憶手段に記憶されている波及関係を、最
    上流から下流方向へたどり、前記障害記憶手段に記憶さ
    れている障害情報を用いて、障害が発生している通信関
    連部を特定し、上流側の通信関連部に障害が発生し、か
    つ、その下流側の全ての通信関連部に障害が発生してい
    る場合に、前記上流側の通信関連部において発生した障
    害を第2の障害とする第2特定手段と、 前記第1の障害の中から、前記第2の障害が発生した通
    信関連部の下流側に位置する通信関連部において発生し
    た障害を除外して得られた障害と、前記第2の障害とを
    根本の障害とする第3特定手段とを含むことを特徴とす
    る請求項1に記載の通信装置。
  3. 【請求項3】 前記通信装置は、さらに、多重障害に関
    する障害情報を記憶する領域を備える多重障害記憶手段
    と、 第2検出手段と、兄弟関係判断手段とを備え、 前記多重障害は、兄弟の波及関係にある複数の通信関連
    部において、異なる原因による発生する障害を示し、 前記兄弟の波及関係は、1個の通信関連部において発生
    した障害が、複数の他の通信関連部に波及することによ
    り、前記複数の他の通信関連部において別の障害が発生
    した場合における前記複数の他の通信関連部の関係を示
    し、 前記第2検出手段は、前記所定の監視時間より短い多重
    障害監視時間の終了時点から、前記所定の監視時間内に
    おいて、前記他の通信関連部において発生した障害を検
    出し、 前記兄弟関係判断手段は、前記1個の通信関連部と、障
    害の発生した前記他の通信関連部とが、兄弟の波及関係
    にあるか否かを判断し、 前記障害特定手段は、前記第2検出手段により検出され
    た障害であって、前記兄弟関係判断手段により兄弟の波
    及関係にあると判断された通信関連部において発生した
    障害を多重障害であると特定し、多重障害であると特定
    した障害に関する障害情報を前記多重障害記憶手段に書
    き込むことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  4. 【請求項4】 発生した障害に関する障害情報をネット
    ワークを介して管理装置へ送信する通信装置で用いられ
    る根本障害を特定する方法であって、 前記通信装置は、外部との間で通信を行う複数の通信関
    連部から構成され、いずれか1個の通信関連部において
    発生した障害が、他の通信関連部に波及することによ
    り、前記他の通信関連部において別の障害が発生する通
    信手段と、障害に関する障害情報を記憶する領域を備え
    る障害記憶手段とを備え、 前記根本障害特定方法は、 前記通信手段を構成する各通信関連部において発生する
    障害を検出する障害検出ステップと、 1個の通信関連部において発生した障害が検出された障
    害検出時点から、所定の監視時間内において、前記1個
    の通信関連部及び前記他の通信関連部において発生した
    1個以上の障害に関する障害情報を前記障害記憶手段に
    書き込む情報書込ステップと、 前記障害記憶手段に記憶されている障害情報を用いて、
    他の障害発生の原因となった根本の障害を特定する障害
    特定ステップと、 特定された障害に関する障害情報を管理装置へネットワ
    ークを介して送信する障害送信ステップとを含むことを
    特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 発生した障害に関する障害情報をネット
    ワークを介して管理装置へ送信する通信装置で用いられ
    る根本障害を特定するプログラムを記録しているコンピ
    ュータ読取り可能な記録媒体であって、 前記通信装置は、外部との間で通信を行う複数の通信関
    連部から構成され、いずれか1個の通信関連部において
    発生した障害が、他の通信関連部に波及することによ
    り、前記他の通信関連部において別の障害が発生する通
    信手段と、障害に関する障害情報を記憶する領域を備え
    る障害記憶手段とを備え、 前記プログラムは、 前記通信手段を構成する各通信関連部において発生する
    障害を検出する障害検出ステップと、 1個の通信関連部において発生した障害が検出された障
    害検出時点から、所定の監視時間内において、前記1個
    の通信関連部及び前記他の通信関連部において発生した
    1個以上の障害に関する障害情報を前記障害記憶手段に
    書き込む情報書込ステップと、 前記障害記憶手段に記憶されている障害情報を用いて、
    他の障害発生の原因となった根本の障害を特定する障害
    特定ステップと、 特定された障害に関する障害情報を管理装置へネットワ
    ークを介して送信する障害送信ステップとを含むことを
    特徴とする記録媒体。
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