JP2002124935A - マルチキャスト配信サービスにおける再送制御方法及びシステム、再送制御装置、無線基地局及び無線端末 - Google Patents
マルチキャスト配信サービスにおける再送制御方法及びシステム、再送制御装置、無線基地局及び無線端末Info
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Abstract
利用することのできるマルチキャスト配信サービスにお
ける再送制御方法及びシステム並びに、再送制御装置及
び、無線基地局及び無線端末を提供することである。 【解決手段】 当該無線端末にて決定されたタイミング
にて当該情報の再送要求を情報配信装置に対して送信
し、情報配信装置は、サービスエリア内の無線端末から
情報の再送要求を受信した後に、その再送要求のなされ
た情報を表す再送情報をサービスエリア内の各無線端末
に対して報知し、所定のタイミングにてその再送要求に
係る情報の再送を行ない、上記無線端末は、上記再送の
必要な情報が表された再送情報を上記決定されたタイミ
ングに達する前に受信したときに、当該情報の再送要求
の送信を行なわずに、上記所定のタイミングにて上記情
報配信装置から再送される当該情報を受信することで解
決される。
Description
報配信サービスにおける再送制御方法及びシステムに係
り、詳しくは、マルチキャスト情報の配信サービスエリ
ア内の無線端末に対して再送制御装置から無線区間を介
してマルチキャスト情報の再送制御を行う再送制御方法
及びシステムに関する。
情報配信サービスにおける再送方法に従って処理を行う
再送制御装置、無線基地局及び無線端末に関する。
ンターネットを介して音楽や映像の放送的な配信や、複
数のユーザによる協同作業や遠隔会議を行なうマルチキ
ャストアプリケーションの実証が行なわれている。
端末や、ノートパソコンなどの携帯情報端末の普及によ
り、無線によるマルチキャストサービスの提供に対する
需要が高くなることが想定される。
ビスは、サービスエリア内に在圏する無数の無線端末に
対して情報の配信を行なうと共に、上記無線端末に情報
を配信している状態でその情報の1つのパケットが紛失
されると、上記マルチキャストサービスの品質を確保を
するために再送制御、即ち、ARQ(Automatic Repeat
Request)行なって当該紛失したパケットの救済を行な
う。
ービスの提供を行なうシステムにおける無線基地局BS
と無線端末MSとの間でなされる再送制御(以下、AR
Qと言う)は、例えば、図12に示すようになされる。
1〜#3で構成されるマルチキャスト情報を各無線端末
MS(例えば、無線端末A,B,C)に送信する。図1
2は、各無線端末MSが無線基地局BSから送信された
パケット#1の受信が正常になされなかった場合を示
す。各無線端末MSは、当該パケット#1が欠落したこ
とを検出すると、欠落したパケット番号(この場合は、
パケット#1)に対応した再送要求信号、即ち、NAC
K(Negative Acknowledgment)信号(この場合は、N
ACK#1)を、無線基地局BSに返信する。そして、
無線基地局BSは、各無線端末MSから送信されるNA
CK信号を受信する度に、上記NACK信号に対応した
パケットを、上記各無線端末MS毎に無線チャネルを設
定して再送パケットの送信を行なっている。
区間において同一のマルチキャストサービスを受信して
いる無線端末が多い場合は、同一内容のパケットを紛失
した複数の無線端末から上記同一内容のパケットに対応
するNACK信号が無線基地局に送信される場合があ
る。この場合、無線基地局では、同一内容のNACK信
号を重複して受信することになり、バッファ部や処理部
に高い負荷がかけられてしまう。又、無線基地局では、
無線端末毎に受信したNACK信号に対応してパケット
再送を行なうので、同一内容のパケットを紛失した複数
の無線端末からNACK信号を受信した場合、その受信
した回数分のパケット再送が無線回線を介して行なわれ
ることになる。このため、無線基地局では、同一の内容
のパケットを再送する場合であっても、NACK信号を
受信する度に無線端末と無線基地局との間で無線回線を
設定しなければならず、無線リソースの有効利用が図れ
ない。
には、無線基地局における無線端末からの応答数を削減
する方法が提案されている。この提案方法では、無線基
地局がマルチキャスト情報を送信した後に、特定の受信
局グループに含まれる各無線端末にポーリングを行って
応答を要求する。ポーリングされた無線端末以外の無線
端末においては、ポーリングされた無線端末の応答をモ
ニタし、応答が肯定応答であり、且つ、マルチキャスト
情報が正しく受信されなかったことがモニタされた場合
にのみ、一定時間後に否定応答を無線基地局に返信す
る。
された無線端末の応答をモニタする無線端末の処理が複
雑となり、モニタを行う無線端末への負荷が非常に大き
くなってしまう。更に、ポーリングされた無線端末の応
答をモニタするためには、無線リソースを継続して利用
しなければならず、上記従来例の場合と同様に、無線リ
ソースの有効利用が図れない。
ースをできるだけ有効に利用することのできるマルチキ
ャスト配信サービスにおける再送制御方法及びシステム
を提供することである。
送制御方法に従って処理を行う再送制御装置及び無線基
地局を提供することである。
再送制御方法に従って処理を行なう無線端末を提供する
ことである。
るため、本発明は、請求項1に記載されるように、情報
配信装置から無線区間を介してサービスエリア内の無線
端末に対してマルチキャスト情報を配信するマルチキャ
スト配信サービスにおける情報の再送制御方法におい
て、無線端末は、再送の必要な情報が発生したときに、
当該無線端末にて決定されたタイミングにて当該情報の
再送要求を情報配信装置に対して送信し、情報配信装置
は、サービスエリア内の無線端末から情報の再送要求を
受信した後に、その再送要求のなされた情報を表す再送
情報をサービスエリア内の各無線端末に対して報知し、
所定のタイミングにてその再送要求に係る情報の再送を
行ない、上記無線端末は、上記再送の必要な情報が表さ
れた再送情報を上記決定されたタイミングに達する前に
受信したときに、当該情報の再送要求の送信を行なわず
に、上記所定のタイミングにて上記情報配信装置から再
送される当該情報を受信するように構成される。
おける再送制御方法では、無線端末は、再送要求の必要
な情報が発生したときに、当該無線端末にて決定された
タイミングに達するとその情報の再送要求を情報配信装
置に送信する。そして、この再送要求を受信した情報配
信装置は、その再送要求のなされた情報を表す再送情報
をサービスエリア内の各無線端末に対して送信し、所定
のタイミングにてその再送要求に係る情報の再送を行な
う。情報配信装置から再送された情報は、当該情報の再
送要求を送信した無線端末にて受信される。
タイミングに達する前に、情報配信装置から当該再送の
必要な情報が表された再送情報を受信すると、当該情報
の再送要求の送信を行なわずに、上記所定のタイミング
にて上記情報配信装置から再送される当該情報を受信す
る。
キャスト情報の配信サービスを受ける複数の無線端末に
おいて同じ再送の必要となる情報が発生した場合、各無
線端末にて当該情報の再送要求を送信するタイミングが
決定される。この同じ情報の再送要求を送信するタイミ
ングが無線端末個々にて決定されるので、それらのタイ
ミングを異ならせることが可能となる。その結果、その
決定されたタイミングに達する前に情報配信装置から当
該再送の必要な情報が表された再送情報を受信する無線
端末が存在し得る。その結果、そのような無線端末では
再送要求の送信が行なわれないことから、上記のように
同じマルチキャスト情報の配信サービスを受ける複数の
無線端末において同じ再送の必要となる情報が発生した
場合であっても、その全ての無線端末から当該同じ情報
についての再送要求が送信されることが防止される。
ルチキャスト情報の配信を行なうものであれば、特に限
定されず、無線端末と無線通信を行う無線基地局であっ
ても、その無線基地局に接続される他の装置であって
も、又、情報配信装置の機能を無線基地局と該無線基地
局に接続される他の装置に分散させるようにしてもよ
い。
送要求を情報配信装置に対して送信するタイミングは、
同じマルチキャスト情報の配信サービスを受ける無縁端
末において異なることが好ましい。このため、各無線端
末では、再送の必要となる情報が発生する毎に、ランダ
ムにそのタイミングを決めるようにすることができる。
又、再送の必要となる情報が発生する毎に、そのタイミ
ングの決定手法を変えることもできる。
ービスを受ける複数の無線端末において同じ再送の必要
となる情報が発生した場合に、少なくともその全ての無
線端末から当該同じ情報についての再送要求が送信され
ることを防止するという観点では、少なくとも1つの無
線端末にて決定される再送要求の送信タイミングが他の
無線端末にて決定される再送要求の送信タイミングと異
なるようになれば、その決定手法は限定されない。
信サービスを受ける複数の無線端末において同じ再送の
必要となる情報が発生した場合に、いくつかの無線端末
にて決定される再送要求の送信タイミングが同じになっ
たり、その決定されるタイミングが異なったとしても、
いくつかの無線端末にて決定されるタイミングが他の無
線端末からの再送要求に起因した再送情報を受信する前
になってしまうことがあり得る。そのような場合には、
同じマルチキャスト情報の配信サービスを受ける複数の
無線端末から同じ情報についての再送要求の送信がなさ
れる。このような場合であっても、上記情報配信装置が
再送情報を報知する際の無線リソースが節約できるとい
う観点から、本発明は、請求項2に記載されるように、
上記マルチキャスト配信サービスにおける再送制御方法
において、情報配信装置は、上記所定のタイミングに達
するまで同じマルチキャスト情報の配信サービスに対し
てなされる同じ情報の再送要求を集約し、上記所定のタ
イミングにてその集約された再送要求に係る情報を再送
するように構成することができる。
れる情報を確実に受信できるという観点から、本発明
は、請求項3に記載されるように、上記各マルチキャス
ト配信サービスにおける再送制御方法において、情報配
信装置は、再送要求に係る情報の再送を行なう上記所定
のタイミングに関する情報を上記再送情報に含めると共
に、この再送情報を報知するための送信チャンネルと送
信タイミングに関する情報と、情報の再送を行なうため
の送信チャネルに関する情報をサービスエリア内の各無
線端末に報知し、上記無線端末は、情報配信装置から受
信した上記再送情報を報知するための送信チャネルと送
信タイミングに関する情報に基づいて上記再送情報を受
信し、情報配信装置から受信した上記情報の再送を行な
うための送信チャネルとその受信した再送情報に含まれ
る上記所定のタイミングに関する情報に基づいて上記情
報配信装置から再送される当該情報を受信するように構
成することができる。
情報の再送が行なえるという観点から、本発明は、請求
項4に記載されるように、上記各マルチキャスト配信サ
ービスにおける再送制御方法において、情報配信装置
は、再送要求のなされた情報を所定の規則に従って分類
して管理すると共に、各分類毎に情報を再送するタイミ
ングを管理するように構成される。
おける再送制御方法では、各分類に属する再送要求のな
された情報が、それぞれ異なったタイミングにて再送さ
れるようになる。
要性に応じて再送される情報の回数を制御できるという
観点から、本発明は、請求項5に記載されるように、上
記各マルチキャスト配信サービスにおける再送制御方法
において、情報配信装置は、配信するマルチキャスト情
報に応じて再送要求に係る情報の再送回数の上限値を制
御するように構成することができる。
め、本発明は、請求項6に記載されるように、情報配信
装置から無線区間を介してサービスエリア内の無線端末
に対してマルチキャスト情報を配信するマルチキャスト
情報サービスにおける再送制御システムにおいて、無線
端末は、再送の必要な情報が発生したときに、当該情報
の再送要求を送信するタイミングを決定するタイミング
決定手段と、該タイミング決定手段にて決定されたタイ
ミングにて当該情報の再送要求を情報配信装置に対して
送信する第1の再送制御手段を有し、情報配信装置は、
サービスエリア内の無線端末から情報の再送要求を受信
した後に、その再送要求のなされた情報を表す再送情報
を管理する再送制御情報管理手段と、上記再送情報に表
された再送要求に係る情報をサービスエリア内の各無線
端末に所定のタイミングで送信する第2の再送制御手段
とを有し、無線端末は、更に、上記再送の必要な情報が
表された情報を上記タイミング決定手段にて決定された
タイミングに達する前に受信したときに、上記第1の再
送制御手段による再送要求の情報配信装置への送信を中
止させ、上記所定のタイミングにて上記情報配信装置か
ら再送される当該情報を受信するように構成される。
発明は、請求項11に記載されるように、無線区間を介
してサービスエリア内の無線端末に対してマルチキャス
ト情報を配信する情報配信装置に設けられ、情報の再送
制御を行なう再送制御装置において、サービスエリア内
の無線端末から情報の再送要求を受信した後に、その再
送要求のなされた情報を表す再送情報をサービスエリア
内の各無線端末に対して報知する再送情報送信制御手段
と、上記再送情報に表された再送要求に係る情報を所定
のタイミングで送信する再送制御手段とを有し、無線端
末が、再送の必要な情報が発生したときに、上記再送情
報送信制御手段により報知される再送情報を参照して、
当該情報の再送要求を送信するか否かを判定できるよう
構成される。
め、本発明は、請求項16に記載されるように、情報配
信装置から無線区間を介して配信されるマルチキャスト
情報を受信すると共に、再送制御に従って情報配信装置
から再送される情報を受信する無線端末において、再送
の必要な情報が発生したときに、少なくとも同じマルチ
キャスト情報の配信サービスを受ける無線端末において
固有となるタイミングにて当該情報の再送要求を情報配
信装置に対して送信する再送制御手段とを有し、上記固
有となるタイミングに達する前に情報配信装置から受信
した既に再送要求のなされた情報を表す再送情報に上記
再送の必要な情報が含まれているときに、上記再送制御
手段による再送要求の情報配信装置への送信を中止さ
せ、所定のタイミングにて上記情報配信装置から再送さ
れる上記受信した再送情報に表された当該情報を受信す
るように構成される。
は、請求項18に記載されるように、サービスエリア内
の複数の無線端末に対してマルチキャスト情報を配信す
る無線基地局であって、該サービスエリア内の任意の無
線端末からの再送要求に応答して、所定の情報が該再送
要求で要求された旨を示す再送情報を、該サービスエリ
ア内の各無線端末に報知する報知手段を備えるように構
成する。
は、請求項19に記載されるように、前記再送要求で要
求された前記所定の情報を、任意に設定可能なタイミン
グで、前記サービスエリア内の各無線端末に再送する再
送手段を更に備えた構成としても良い。
は、請求項20に記載されるように、前記再送手段は、
前記所定の情報を前記サービスエリア内の各無線端末に
再送する前に、該所定の情報を要求する再送要求が該サ
ービスエリア内の1以上の無線端末からあると、該所定
の情報を要求する複数の再送要求に対して1回の該所定
の情報の再送で対応する構成としても良い。
は、請求項21に記載されるように、任意のサービスエ
リアで使用可能な無線端末であって、再送が必要な所定
の情報が発生すると再送要求を無線基地局に対して行う
再送要求手段と、該再送要求手段が再送要求を行う前の
タイミングで、該所定の情報を要求する再送要求が該任
意のサービスエリア内の他の無線端末からなされている
ことを示す再送情報を該無線基地局から報知されると、
該再送要求手段により該所定の情報に対する再送要求の
送信を中止させる制御手段とを備えるように構成する。
スト配信サービスにおける再送制御方法及びシステム、
再送制御装置、無線基地局及び無線端末の各実施例を、
図1〜図11と共に説明する。
おける再送制御方法の第1実施例が適用される移動通信
システムは、例えば、図1に示すように構成される。再
送制御方法の第1実施例は、本発明になる再送制御シス
テム、再送制御装置、無線基地局及び無線端末各々の第
1実施例を採用する。
キャスト配信サービスに基づいた情報(以下、マルチキ
ャスト情報と言う)をサービスエリア(無線ゾーン)E
S内にパケット単位でマルチキャスト配信する。このサ
ービスエリアESに在圏する各無線端末10A、10
B、10Cは、無線基地局20から配信されるマルチキ
ャスト情報をパケット単位で受信する。この移動通信シ
ステムでは、このマルチキャスト情報の配信を受ける各
無線端末10A、10B、10Cがあるパケット1の受
信に失敗した場合に、基本的に、次のような再送制御が
行なわれる。
末10A、10B、10Cは、任意のタイミングで再送
要求信号を無線基地局20に送信する。無線基地局20
は、いずれかの無線端末、例えば、図1中矢印で示すよ
うに無線端末10Aからパケット1についての再送要求
信号を受信すると、サービスエリアES内の各無線端末
10A、10B、10Cに対してパケット1についての
再送要求が既になされていることを報知する。そして、
無線端末10B、10Cは、このパケット1についての
再送要求が既になされていることの報知を再送要求信号
を送信する任意のタイミングに至る前に受けると、図1
中×印の付された矢印で示すように、パケット1につい
ての再送要求信号の送信を中止する。無線基地局20
は、上記のようにパケット1についての再送要求が既に
なされていることを報知した後に、そのパケット1を所
定のタイミングで再送、即ち、再度マルチキャスト配信
する。各無線端末10A、10B、10Cは、この再度
マルチキャスト配信されたパケット1の受信処理を行な
う。
キャスト配信サービスを受ける複数の無線端末10A、
10B、10Cがあるパケットについての受信に失敗し
た場合に、従来のように全ての無線端末10A、10
B、10Cから例えばNACK信号等の再送要求信号が
送信されることが防止される。そのため、当該移動通信
システムにおける無線リソースを有効利用することがで
きる。
らパケット1についての再送要求信号を受信した後、そ
のパケット1の再送を行うべき所定のタイミングに達す
る前に無線端末10Bから同じパケット1についての再
送要求信号を受信した場合、その同じパケット1につい
てのそれらの再送要求信号を集約する。即ち、それぞれ
の再送要求信号に対してパケット1の再送を個別に行な
わない。無線基地局20は、このように同じパケット1
について複数の再送要求信号を受信した場合であって
も、上記所定のタイミングにて当該複数の再送要求信号
に係るパケット1を再送する。
1について複数の再送要求がなされた場合であっても、
その再送要求に対するパケット1の再送に使用される無
線リソースを節約することができる。
に説明する。
うに構成される。
装置21、データ管理装置22及び情報配信制御装置2
3を有している。又、情報配信制御装置23は再送制御
部23aを有している。データ管理装置22は、図示を
省略するネットワークに接続され、配信すべきマルチキ
ャスト情報をネットワークから取得して格納する。情報
配信制御装置23は、データ管理装置22に格納された
マルチキャスト情報を、送受信装置21からサービスエ
リアES内の各無線端末10A、10B、10Cに対し
てパケット単位に配信するための制御を行う。又、情報
配信制御装置23内の再送制御部23aは、送受信装置
21にて受信された無線端末10A、10B又は10C
からの再送要求信号にて要求されるパケットを送受信装
置21から再送するための制御(以下、再送制御と言
う)を行う。
キャスト情報は、上記ネットワークを介して取得したも
のに限定されないことは、言うまでもない。
な配信情報テーブルに基いて配信すべき各種情報の送信
チャネル、送信タイミング等の管理を行っている。又、
このような配信情報テーブルを各無線端末10A、10
B、10Cに対して報知することにより、現在行われて
いるマルチキャスト配信サービスの種類、各マルチキャ
スト配信サービスの送信チャネル及び再送に関する情報
を各無線端末10A、10B、10Cに通知することが
できる。
地局20から配信されるマルチキャスト情報、再送制御
に用いられる再送制御情報テーブルに関する再送テーブ
ル情報、再送要求に基づいた再送パケットの夫々につい
てその送信チャネル等が記述される再送パケット情報が
格納されている。即ち、マルチキャスト情報の配信サー
ビスを特定するサービス情報A、B、C…に対応させ
て、そのマルチキャスト情報の配信サービスに用いられ
る送信チャネル#1、#2、#3…、そのマルチキャス
ト情報の配信サービスに関する再送制御情報テーブルの
送信チャネル#11、#21、…及びその送信周期と送
信周期の基準タイミング(送信周期/タイミング)10
/0、5/1、…、更に、そのマルチキャスト情報の配
信サービスにおける再送パケットの送信チャネル#10
1、#201、…、及びその再送回数の上限値3、10
(無制限)、…が記述されている。尚、マルチキャスト
情報に含まれる送信チャネルと、再送パケット情報に含
まれる送信チャネルとは、同一チャネルであっても、異
なるチャネルであっても良い。
えば、サービス情報Aで特定されるマルチキャスト情報
(テキスト)の配信サービスは送信チャネル#1にてな
され、その配信サービスに関する再送制御情報テーブル
は、送信チャネル#11にて基準タイミング“0”から
周期“10”毎に配信され、その配信サービスにおける
再送パケットは、送信チャネル#101を用いて3回を
限度に行なわれることが判る。
特定するサービス情報A、B、C…は、その配信サービ
スが特定できる情報であれば特に限定されず、配信サー
ビスのタイトル、IPアドレス等を用いることができ
る。各送信チャネルは、無線基地局20と各無線端末1
0A、10B、10Cとの間で情報の送受信を行なうチ
ャネルを識別するためのチャネル識別子にて指定するこ
とができる。例えば、アクセス方式が時分割多元接続方
式(TDMA)である場合には、無線フレーム内のタイ
ムスロット番号及び周波数番号により送信チャネルを一
意的に決めることができる。又、各送信チャネルにチャ
ネル番号#1、#2等を付与しておき、そのチャネル番
号とそのタイムスロット番号及び周波数番号との対応表
を無線基地局20と各無線端末10A、10B、10C
が備えることにより、そのチャンネル番号だけで送信チ
ャネルを識別することができる。又、TDMA以外のア
クセス方式を用いる場合には、上記対応表の記述をその
アクセス方式に適したものに代えることで対応すること
ができる。例えば、符号分割多元接続方式(CDMA)
の場合には、各チャネル番号に対して符号番号及び周波
数番号を対応させるようにすればよい。
御装置23における再送制御部23aがパケットの再送
制御を行う際に用いられ、更に、無線基地局20がある
無線端末から再送要求信号を受信した際に、その再送要
求信号に係る再送要求の内容を同じマルチキャスト情報
の配信サービスを受信する他の無線端末に報知して、他
の無線端末による同一内容の再送要求信号の送信を抑制
するためにも用いられる。この再送制御情報テーブルの
詳細については、図4と共に後述する。この再送制御情
報テーブルの送信周期及び基準タイミングは、例えば、
フレームを単位として表され、基準タイミングのデフォ
ルト値(例えば、0)は、上記配信情報テーブルの受信
タイミング等に基づいて予め決められる。
は、配信されるマルチキャスト情報の特性に応じて任意
に設定することができる。例えば、サービス情報Aで特
定されるテキストのマルチキャスト配信を行なうサービ
スでは、そのマルチキャスト情報(テキスト)の伝送速
度が比較的小さく、パッケット誤り率も比較的小さい。
このような場合、マルチキャスト情報の配信を受ける無
線端末10A、10B、10Cでのパケット紛失の確率
が比較的小さいため、各無線端末10A、10B、10
Cがパケットの再送要求を行なう際に参照する再送制御
情報テーブルを無線基地局20から頻繁に送信する必要
がない。そのため、この再送制御情報テーブルの送信周
期は、例えば、10にて定義される比較的大きな値で良
い。又、この場合、パケット誤り率が比較的小さいこと
から、再送パケットの再送回数を数回程度に設定(ここ
では、例えば3回に設定)し、パケット誤り率を低く抑
える必要がある。
周期が比較的大きな値に設定されることにより、再送制
御情報テーブルの送信頻度が低減され、再送制御情報テ
ーブルの送信に使用される無線リソースの節約を図るこ
とが可能となる。
る、遅延がどんなに大きくても1ビットの誤りも許容す
ることのできないファイルをマルチキャスト情報として
配信するサービスでは、完全に誤りなくパケットが無線
端末にて受信され得るように、再送パケットの再送回数
は制限されず、移動通信システム内で定義された「1
0」が、再送パケットの再送回数の上限値として設定さ
れる。この場合、訂正パケットの発生回数が多くなると
予想されるので、各無線端末10A、10B、10Cに
おいて再送要求を行なう際に参照される再送制御情報テ
ーブルを、無線基地局20から比較的頻繁に送信するこ
とが好ましい。この観点から、当該サービスに対して再
送制御情報テーブルの送信周期は、上記サービス情報A
で特定されるサービスに対する当該送信周期(例えば、
10で定義)より小さい値(例えば、5で定義される
値)に設定される。
ば、映像情報をマルチキャスト情報として配信するサー
ビスでは、配信される情報に連続性(リアルタイム性)
があるので、通常、遅延なく配信することが必要であ
り、再送できない。このような場合、再送制御情報テー
ブルに関する各項目の値及び再送パケットに関する各項
目の値は、再送を行なわないことを表す値であることが
移動通信システム内で定義された「0」に設定される。
このように設定された配信情報テーブルを無線基地局2
0から各無線端末10A、10B、10Cに送信するこ
とにより、再送を行なわないことを各無線端末10A、
10B、10Cに通知することができ、各無線端末10
A、10B、10Cに対して再送要求信号の送信を禁止
させることができる。
御部23aは、前述したように再送制御情報テーブルに
従って再送制御を行なう。この再送制御情報テーブル
は、例えば、図4に示すように構成される。
要求の受付に関する管理項目である「再送要求受付」
と、再送パケットに関する管理項目である「再送パケッ
ト」を有している。再送要求の受付けに関する管理項目
では、再送要求を受付けているパケット番号の範囲1〜
50、51〜100、101〜150、…毎にその再送
の残り回数が管理される。この再送の残り回数の初期値
は、上記配信情報テーブルにて管理される再送パケット
の再送回数の上限値に設定される。この再送の残り回数
は、後述するように、パケットの再送が行なわれる毎に
1ずつ減算される。再送パケットに関する管理項目で
は、上記パケット番号の範囲毎に再送要求を受付けた具
体的なパケットのパケット番号とその再送タイミングが
管理される。
パケット番号の範囲「1〜50」におけるパケット番号
「2、5、10、34、45、47」のパケットについ
て再送要求がなされており、その範囲のパケットの再送
残り回数は「3」であり、そのパケットの送信タイミン
グが「0」であることが示される。この送信タイミング
「0」は、現時点が再送要求に係るパケット番号「2、
5、10、34、45、47」のパケットを送信すべき
タイミングであることを表す。送信タイミングの値は、
後述するように当該再送制御情報テーブルが無線基地局
20から送信される毎に1ずつ減算される。
配信制御装置23での制御のもとに無線基地局20から
各無線端末10A、10B、10Cに所定のタイミング
で送信される。又、各マルチキャスト情報の配信サービ
スに対する図4に示す如き再送制御情報テーブル及び再
送パケットは、情報配信制御装置23における再送制御
部23aでの制御のもとに無線基地局20から各無線端
末10A、10B、10Cに所定のタイミングで送信さ
れる。
けるマルチキャスト情報の配信サービスに対応する各レ
コード中、「再送回数上限値」の値及び上記マルチキャ
スト情報の配信サービスに対応する図4に示す如き再送
制御情報テーブルにおける「パケット番号の範囲」の値
及び「送信タイミング」の値は、ネットワークを介して
サーバから無線基地局20に提供されるマルチキャスト
情報に、予め再送制御情報として含めることができる。
例えば、サービス情報Aで特定されるマルチキャスト情
報の配信サービスの場合、「パケット番号の範囲」=5
0、「再送回数上限値」=3、「送信タイミング」=4
なる再送制御情報がそのマルチキャスト情報に含まれ
る。
御情報として提供された値を上記情報配信テーブル及び
再送制御情報テーブルの対応する項目にデフォルト値と
して設定する。更に、無線ゾーン毎に無線リソースの使
用状況が異なるため、情報配信制御装置23は、無線ゾ
ーン内の無線リソースの使用状況に応じて上記「パケッ
ト番号の範囲」、「再送回数上限値」及び「送信タイミ
ング」の各値を適切に変更することができる。
ける各パケット番号の範囲に対応したレコードは、例え
ば、上述したように配信されるべきマルチキャスト情報
に再送制御情報として含まれる「パケット番号の範囲」
の値と同数のパケットが配信される毎に、当該再送制御
情報テーブルに登録される。
は、マルチキャスト情報の配信サービス毎即ち、図3に
示すサービス情報A、B、C…毎に設定されているが、
この限りではない。
送処理は、例えば、図5に示す手順に従って行なわれ
る。
ルチキャスト情報の配信サービスを受けるいずれかの無
線端末から後述するような再送要求信号を受信したか否
かが判定される。この再送要求信号が受信され、ステッ
プS1の判定結果がYESの場合、ステップS2では、
再送要求信号にて要求されるパケットが当該マルチキャ
スト情報の配信サービスに対応した図4に示す如き再送
制御情報テーブルの再送パケットの管理項目にに追加さ
れる。尚、再送要求信号にて要求されるパケットが既に
再送制御情報テーブルに登録されている場合、例えば、
そのパケットが既に再送制御情報テーブルに登録されて
いるパケットに上書きされ、実質的にな追加登録はなさ
れない。これにより、同じパケットに対する複数の再送
要求が集約される。このようにして再送要求信号にて要
求されるパケットの再送制御情報テーブルへの追加した
後、又は、再送要求信号が受信されていないと判定され
てステップS1の判定結果がNOの場合、ステップS3
では、図3に示す如き配信情報テーブルに記述された当
該マルチキャスト情報の配信サービスに対応した再送制
御情報テーブルの送信タイミングを参照して当該再送制
御情報テーブルの送信タイミングか否かが判定される。
グであると判定されてステップS3の判定結果がYES
であると、ステップS4では、その再送制御情報テーブ
ルが上記配信情報テーブルに記述された送信チャネルに
て配信される。そして、ステップS4の後、又は、ステ
ップS3の判定結果がNOであると、ステップS5で
は、再送制御情報テーブルにおける送信タイミングの項
目の各値が1だけ減算される。その後、ステップS6で
は、再送パケットの送信タイミングであるか否かが判定
される。この判定は、再送制御情報テーブル中、パケッ
ト番号の範囲、残り再送回数、パケット番号、送信タイ
ミングの各項目にて構成される例えば最上段に位置する
レコードにおける送信タイミングの項目の値が「0」で
あるか否かによってなされる。即ち、その値が「0」で
あれば、現時点が再送パケットの送信タイミングと判定
され、そうでなければ、現時点が再送パケットの送信タ
イミングでないと判定される。
定され、ステップS6の判定結果がYESであると、ス
テップS7では、再送制御情報テーブルを参照して、再
送すべきパケットが有るか否かが判定される。この判定
は、再送制御情報テーブルの最上段に位置するレコード
におけるパケット番号の項目にパケットが登録されてい
るか否かによってなされる。再送すべきパケットが有る
と判定され、ステップS7の判定結果がYESである
と、ステップS8では、その最上段に位置するレコード
におけるパケット番号の項目に登録された各パケットが
配信情報テーブルに記述された再送パケットの送信チャ
ネルにて無線基地局20から順次配信、即ち、再送され
る。例えば、図3に示す配信情報テーブル及び図4に示
す再送制御情報テーブルを用いた場合、パケット番号の
範囲1〜50に対応する最上段に位置するレコードにお
けるパケット番号の項目に登録されたパケット番号
「2、5、10、34、45、47」のパケットが、例
えば、サービス情報Aで特定されるサービスにおける再
送パケットの送信チャネル#101にて無線基地局20
から各無線端末10A、10B、10Cへ順次再送され
る。
と、ステップS9では、図4に示す再送制御情報テーブ
ルの最上段に位置するレコードにおけるパケット番号の
項目に登録されたパケット番号がクリアされると共に、
その残り再送回数の項目の値が1だけ減算される。そし
て、ステップS10では、その残り再送回数の項目の値
が「0」となったか否かが判定される。この残り再送回
数の項目の値が「0」でなく、ステップS10の判定結
果がNOであれば、ステップS12では、再送制御情報
テーブルの更新処理が行なわれる。この再送制御情報テ
ーブルの更新処理では、最上段に位置していた当該レコ
ードにおける送信タイミングの項目に所定の規則に従っ
て新たな値が設定され、そして当該レコードが再送制御
情報テーブルの最下段に移動される。そして、他のレコ
ードが1段ずつ上に移動される。
場合、即ち、ステップS3、S4、S5において再送制
御情報テーブルが送信される毎に1ずつ減算され、ステ
ップS6において、各レコードにおける送信タイミング
の項目の値のうち最上段のレコードにおける送信タイミ
ングの項目の値が「0」でないと判定されて判定結果が
NOであると、ステップS7〜S12によるパケットの
再送に関する処理は行なわれずに、当該再送制御は終了
する。
果、例えば、図3に示す配信情報テーブル及び図4に示
す再送制御情報テーブルを用いた場合、図6に示すよう
に、サービス情報Aで特定されるサービスに対する再送
制御情報テーブルは、図3に示す配信情報テーブルに記
述されるように基準タイミング「0」から周期「10」
にて送信チャネル#11を使用して繰返し送信される。
又、サービスBに対する再送制御情報テーブルも、図3
に示す配信情報テーブルに記述されるように基準タイミ
ング「1」から周期「5」にて送信チャネル#21を使
用して繰返し送信される。
ケットの送信タイミングの一例を示すタイミングチャー
トである。図6では、サービス情報Bで特定されるサー
ビスに対応する再送制御情報テーブルの送信チャネル#
21を使用した送信周期が「5」である送信タイミン
グ、サービス情報Aで特定されるサービスに対応する再
送制御情報テーブルの送信チャネル#11を使用した送
信周期が「10」である送信タイミング、及びパケット
の送信チャネル#101を使用した送信周期がTである
送信タイミングが示されている。尚、図6では、例え
ば、1フレームを時間単位として時間軸(t)が表され
ており、下部に示されている「(1〜50)」、「(5
1〜100)」及び「(101〜150)」は夫々送信
されるパケット番号の範囲を示している。
ビスについて注目すると、パケット番号の範囲1〜50
のパケット番号「2、5、10、34、45、47」を
有するパケットが順次再送された後に、パケット番号の
範囲51〜100に対応したレコードが再送制御情報テ
ーブルの最上段に位置した状態で、上記ステップS3、
S4、S5により当該再送制御情報テーブルが4回送信
されて、パケット番号の範囲51〜100に対応した送
信タイミングの項目の値が「0」になりステップS6の
判定結果がYESになると、ステップS7、S8によ
り、そのパケット番号の範囲51〜100のパケット番
号「57、72、81」を有するパケットが順次再送さ
れる。このように、サービス情報Aで特定されるサービ
スについての図4に示す再送制御情報テーブルに基づい
た再送制御では、当該再送制御情報テーブルが4回送信
される毎に、再送パケットの送信が行なわれる。
程で、パケットを再送して次のタイミングまでに対応す
るパケット番号の範囲のパケットについての再送要求信
号が受信されず、再送制御情報テーブルの最上段に位置
するレコードにおけるパケット番号の項目に登録される
パケットがなければステップS7の判定結果はNOとな
り、処理は終了する。又、ステップS8により再送情報
テーブルの最上段に位置するレコードにおけるパケット
番号の項目に登録されたパケットの配信が終了し、ステ
ップS9により残り再送回数の項目の値を1だけ減算し
た結果、その残り再送回数の項目の値が「0」になりス
テップS10の判定結果がYESになると、設定された
回数の再送が終了したということで、ステップS11で
は、上記と同様にそのレコードが再送情報テーブルから
削除される。
おいて再送回数の上限値として「10」が設定されたサ
ービスに対応する再送制御情報テーブルにその残り再送
回数の項目の各初期値が「10」に設定されている場
合、ステップS8による再送パケットの送信の後に、ス
テップS9による残り再送回数の値を1だけ減算する処
理は行なわなれない。この場合、パケット番号の項目に
登録されるパケットがなくなるまで、上述した処理が繰
り返され、その登録されたパケットが無くなりステップ
S7の判定結果がNOとなった時点で、処理は終了す
る。
信サービス毎の再送制御によれば、図5におけるステッ
プS1〜S6により所定のパケット番号の範囲毎にパケ
ットの再送要求を所定時間(再送制御情報テーブルを所
定回送信するに必要な時間)集約し、図5におけるステ
ップS6の判定結果がYESであるとステップS7、S
8によりその集約された再送要求に係るパケットを所定
のタイミングで一括して送信するようにしている。この
場合、同一のパケットに関する複数の再送要求信号も、
異なるパケットに関する再送要求信号も集約されること
になる。このため、無線基地局20から同一マルチキャ
スト情報の配信サービスにおけるパケットの再送回数が
低減され、無線リソースの節約が可能になると共に、無
線基地局20での処理負担の低減も図れる。
情報の配信サービスを受けるサービスエリアES内の各
無線端末10A、10B、10Cは、次のような処理を
行なう。
20はサービスエリアES内の全ての無線端末10A、
10B、10Cに対して、同期をとることができるよう
に止まり木チャネルを送信する。この止まり木チャネル
は、移動通信システムに関する制御情報を無線端末10
A、10B、10Cに通知する機能も有し、更に、無線
端末10A、10B、10Cが使用するチャネルを指定
するなどチャネル構成に関する情報等を含むことができ
る。
Cが再送パケットを受信するまでに受信すべき各情報の
関係を示す図である。図7において、希望のマルチキャ
スト情報の配信サービスを受ける無線端末は、上記止ま
り木チャネルを受信し、その止まり木チャネルに含まれ
る情報(:配信情報テーブルの送信チャネル及び送信
タイミング)に従って図3に示す配信情報テーブルを受
信する。無線端末は、この配信情報テーブルを受信する
と、そこに記述される情報(:再送制御情報テーブル
の送信チャネル及び送信周期/タイミング)に従って自
端末が受けるマルチキャスト情報の配信サービスに対応
した図4に示す再送制御情報テーブルを受信する。そし
て、無線端末は、欠落したパケットがあれば、この受信
した再送制御情報テーブルに記述される情報(:パケ
ット番号、送信タイミング)に従ってその欠落したパケ
ットの再送を受ける。欠落したパケットが再送制御情報
テーブルに登録されていなければ、無線端末は、再送要
求信号を出力する。
10A、10B、10Cは、欠落したパケットの再送を
受けることになるが、配信情報テーブルの送信チャネル
や送信タイミング等が随時変わるような場合、各無線端
末10A、10B、10Cは、配信情報テーブルを受信
する前に止まり木チャネルを受信し、それらの変更を確
認する。又、図3に示す配信情報テーブルに記述された
情報(マルチキャスト情報の配信サービス、再送制御情
報テーブル、再送パケット)の送信チャネルや送信タイ
ミング等が変わる場合もあるため、各無線端末10A、
10B、10Cは、マルチキャスト情報の配信サービス
を受けている間は上記のように無線基地局20から送信
される配信情報テーブルを毎回受信し、それらの変更を
確認する。無線基地局20では、配信情報テーブルや再
送制御情報テーブルに記述された送信チャネルや送信タ
イミング等の情報に変更があった場合には、各テーブル
を送信する前にその内容を更新する。
る各無線端末10A、10B、10Cでの更に具体的な
処理は、例えば、図8に示す手順に従って行なわれる。
ャネルにより配信情報テーブルの送信チャネル及び送信
タイミングを確認した各無線端末10A、10B、10
Cは、ステップS21において、その送信チャネル及び
送信タイミングにて無線基地局20から送信される図3
に示す配信情報テーブルを受信する。この配信情報テー
ブルを受信した各無線端末10A、10B、10Cは、
ステップS22において、その配信情報テーブルを参照
して、自端末が受けているマルチキャスト情報の配信サ
ービスがパケットの再送を行なう配信サービスか否かを
判定する。この判定は、例えば、図4に示す配信情報テ
ーブルにおいて自端末が受ける配信サービスに対応した
再送に関する項目(再送制御情報テーブル、再送パケッ
ト)の値が「0」に設定されているか否かによって行な
われる。例えば、図4においてサービス情報Cで特定さ
れる映像情報の配信サービスである場合、ステップS2
2は、パケットの再送を行なう配信サービスではないと
判定される。
るマルチキャスト情報の配信サービスがパケットの再送
を行なう配信サービスであると判定されてステップS2
2の判定結果がYESなると、ステップS23では、自
端末において受信したパケットに訂正すべきパケットが
あるか否かが判定される。訂正すべきパケットがあると
判定されてステップS23の判定結果がYESになる
と、上記のようにしてステップS21で受信した配信情
報テーブルを参照して自端末にて受けているマルチキャ
スト情報の配信サービスに対応した再送制御情報テーブ
ルの受信タイミングとなったかの監視処理がステップS
24で行なわれる。
るステップS3、S4及び図6と共に上述したように、
無線基地局20から所定の基準タイミングから所定周期
にて配信されている。この状態で、再送制御情報テーブ
ルの受信タイミングとなったと判定されてステップS2
4の判定結果がYESになると、ステップS25では、
上記配信情報テーブルの再送制御情報テーブルの項目に
記述された送信チャネルにて当該再送制御情報テーブル
が受信される。
テップS26において、その受信した再送制御情報テー
ブルに上記訂正すべきパケットが既に登録されているか
否かを判定する。自端末にて訂正すべきパケットについ
て他の無線端末から再送要求がなされておらず、再送制
御情報テーブルにそのパケットがまだ登録されていない
場合ステップS26の判定結果がNOであり、ステップ
S27では、ランダムタイマが作動中であるか否かが判
定される。各無線端末10A、10B、10C自体は、
周知の構成を有し、ランダムタイマは、各無線端末10
A、10B、10Cを構成するプロセッサの内部タイマ
であっても、外部タイマであっても良い。このランダム
タイマが動作していなければ、ステップS27の判定結
果はNOであり、各無線端末10A、10B、10C固
有に決められるランダムな時間の設定されるランダムタ
イマの動作がステップS28で開始される。そして、そ
のランダムタイマのタイムアウトの監視処理がステップ
S29において行われ、再送制御情報テーブルの次の受
信タイミングの監視処理がステップS30で行われ、こ
れらのステップS29、S30が繰返し行なわれる。
再送制御情報テーブルの受信タイミングになったことが
判定されるとステップS30の判定結果がYESとな
り、ステップS25においてその再送制御情報テーブル
が配信情報テーブルに記述された送信チャネルにて受信
され、ステップS26においてその受信した再送制御情
報テーブルに訂正すべきパケットが登録されているいる
か否かが判定される。訂正すべきパケットがまだ登録さ
れていなければステップS26の判定結果はNOであ
り、上記のように動作開始のなされたステップS29の
ランダムタイマのタイムアウトの監視処理、及びステッ
プS30の再送制御情報テーブルの次の受信タイミング
の監視処理が繰返し行なわれる。
視処理、再送制御情報テーブルの受信タイミングの監視
処理が繰り返される過程で、再送制御情報テーブルの受
信タイミングになる毎に、即ち、ステップS30の判定
結果がYESになる度に、ステップS25において再送
制御情報テーブルが受信され、ステップS26において
その受信された再送制御情報テーブルに訂正すべきパケ
ットが登録されているか否かの確認が行なわれる。この
ような処理が行なわれている過程で、その訂正すべきパ
ケットについて他の無線端末からの再送要求がなく、受
信される再送制御情報テーブルにその訂正すべきパケッ
トが登録されずにランダムタイマがタイムアウトする
と、ステップS29の判定結果はYESとなり、各無線
端末10A、10B、10Cは、ステップS31におい
てその訂正すべきパケットについての再送要求信号を無
線基地局20に送信して、再送制御が終了される。
信されると、図4及び図5のステップS1、S2と共に
前述したように、各無線端末10A、10B、10Cが
受けるマルチキャスト情報の配信サービスに対応した再
送制御情報テーブルに当該訂正すべきパケットが登録さ
れる。
ルの受信タイミングになる毎に即ち、ステップS30の
判定結果がYESになる度に、ステップS25において
再送制御情報テーブルが受信され、その受信された再送
制御情報テーブルに訂正すべきパケットが登録されてい
るか否かの確認がステップS26で行なわれる過程で、
その訂正すべきパケットについて他の無線端末から再送
要求がなされてその受信された再送制御情報テーブルに
その訂正すべきパケットが登録されているとステップS
26の判定結果はYESであるので、ステップS32で
はその訂正すべきパケットの再送タイミングになったか
否かが判定される。この判定は、受信した図4に示す如
き再送制御情報テーブルにおいてその訂正すべきパケッ
トを含むパケット番号の範囲に対応したレコードが当該
再送制御情報テーブルの最上段に位置し、かつその送信
タイミングの項目の値が「0」であるか否かに基づいて
行われる。
ステップS32の判定結果はNOであり、ステップS2
4では再送制御情報テーブルの受信タイミングであるか
否かが判定される。そして、その受信タイミングになり
ステップS24の判定結果がYESになると、ステップ
S25においてその再送制御情報テーブルが受信され
る。ステップS26では、その受信された再送制御情報
テーブルに訂正すべきパケットが登録されているか否か
の判定が行われ、判定結果がYESであると、ステップ
S32ではそのパケットの再送タイミングになったか否
かの判定が行われる。以後、再送制御情報テーブルの受
信タイミングになる毎に、即ち、ステップS24の判定
結果がYESになる度に、ステップS25においてその
再送制御情報テーブルを受信し、その受信した再送制御
情報テーブルにその訂正すべきパケットが登録されてい
るか否かの判定をステップS26で行い、ステップS2
6の判定結果がYESであると、ステップS32ではそ
の訂正すべきパケットの再送タイミングか否かの判定が
行われる。
イミングであると判定されステップS32の判定結果が
YESになると、上述したように図5のステップS8に
おいて無線基地局20から送信される再送パケットが、
ステップS33において上記配信情報テーブルに記述さ
れる当該配信サービスについての再送パケットの送信チ
ャンネルにて受信され、再送制御が終了する。
送要求信号が送信された場合、その後に上述した手順に
て処理が行なわれる際に、受信した再送制御情報テーブ
ルにはその訂正すべきパケットが登録されているのでス
テップS26の判定結果はYESとなり、ステップS3
2の判定結果がYESとなるので、そのパケットの再送
タイミングにてその再送要求信号により要求したパケッ
トがステップS33において受信される。
B、10Cでの処理により、訂正すべきパケットがある
場合に、ランダムタイマのタイムアップ前に、同じマル
チキャスト情報の配信サービスを受ける他の無線端末か
らの再送要求によって当該訂正すべきパケットが再送制
御情報テーブルに登録されれば、ステップS26の判定
結果がYESの場合の処理が行われ、当該無線端末から
の再送要求信号の送信が中止され、無線基地局20から
その再送制御情報テーブルに記述された再送タイミング
にて再送される当該訂正すべきパケットを受信すること
ができる。従って、パケットの再送のための無線リソー
スを節約することができる。
A、10B、10Cでの処理で使用されるランダムタイ
マの設定値の上限値は、再送パケットの送信されるまで
の時間、即ち、図6における周期Tに基づいて設定され
る。これにより、各無線端末10A、10B、10C
は、再送パケットの送信タイミング以前に再送要求信号
を送信できるようになる。
レーム単位で表すとする。図4に示す再送制御情報テー
ブル内の「送信タイミング」の値は再送制御情報テーブ
ルの送信回数を単位としているので、このランダムタイ
マを設定する際、その「送信タイミング」の値(パケッ
ト番号51〜100の場合、4となる)に再送制御情報
テーブルの「送信周期/タイミング」のうちの「送信周
期」の値(マルチキャスト情報の配信サービスAの場
合、10である)を乗算した値がランダムタイマの上限
値となる。
3aを含む情報配信制御装置23は、情報配信装置とし
ての無線基地局20内に備えられているが、移動通信シ
ステムの構成はこれに限られず、情報配信装置が無線基
地局20の外部に設けられる場合、この情報配信制御装
置23もまた無線基地局20の外部に設けられることに
なる。
報配信装置に対応し、再送制御手段23aを含む情報配
信制御装置23が再送制御装置に対応する。又、図4に
示す上記再送制御情報テーブルが再送情報に対応すると
共に管理手段に対応する。
0での処理が(第1の)再送制御手段に対応し、図8に
示すS24、S25、S26、S32、S33での処理
が(第1の)再送制御手段に対応し、図5に示すS3、
S4での処理が再送情報送信制御手段に対応し、図5に
示すS6、S7、S8での処理が第2の再送制御手段に
対応する。
理が配信情報管理手段に対応する。又、無線基地局20
での止まり木チャネルの送信制御が(第2の)再送制御
手段に対応し、図4に示す再送制御情報テーブルにおけ
る残り再送回数の初期値の設定処理が再送制御情報管理
手段に対応する。
送制御情報テーブルの2種類のテーブルを用いている
が、各テーブルに格納する情報は図3及び図4に示され
ている情報に限定されるものではない。更に、テーブル
を用いることは、本発明に必須な条件ではない。
エリアSA内の任意の無線端末MS1から再送要求があ
ると、情報Iがその再送要求で要求された旨を示す再送
情報を、無線端末MS1と、同じサービスエリアSA内
の各無線端末MS2〜MSnとに報知する構成であれば
良い。又、無線基地局BSは、再送要求で要求された情
報Iを、任意に設定可能なタイミングで、サービスエリ
アSA内の各無線端末MS1〜MSnに再送する構成で
あれば良い。更に、無線基地局BSは、情報Iをサービ
スエリアSA内の各無線端末MS1〜MSnに再送する
前に、同じ情報Iを要求する再送要求が無線端末MS1
〜MSnのうち1以上の無線端末(例えば無線端末MS
2)からあると、無線端末MS1、MS2からの再送要
求に対して1回の情報Iの再送で対応する構成であって
も良い。
送が必要な情報Iが発生すると再送要求を無線基地局B
Sに対して行うと共に、再送要求を行う前のタイミング
で無線基地局BSから再送情報が報知され、同じ情報I
を要求する再送要求がサービスエリアSA内の他の無線
端末からなされていることを認識すると、情報Iに対す
る再送要求を行わない構成であれば良い。
ービスにおける再送制御方法の第2実施例を説明する。
再送制御方法の第2実施例が適用される移動通信システ
ムは、図9に示すように構成される。再送制御方法の第
2実施例は、本発明になる再送制御システム、再送制御
装置、無線基地局及び無線端末各々の第2実施例を採用
する。図9中、図2と同一部分には同一符号を付す。
基地局101と無線端末111とからなり、同じサービ
スエリアSAには複数の無線端末111が在圏する。無
線基地局101は、ネットワーク(図示せず)等を介し
てマルチキャスト情報が入力される入力端102、送受
信装置21、データ管理装置22及び情報配信制御装置
23からなる。送受信装置21は、送信機104及び受
信機105からなる。情報配信制御装置23は、配信情
報管理部23c、再送制御情報管理部23b及び再送制
御部23aからなる。他方、無線端末111は、マルチ
キャスト情報を出力して無線端末111の他の部分(図
示せず)に供給する出力端112、再送制御部113、
送信機114、受信機115及び送信タイミング管理部
116からなる。データ管理装置22及び情報配信制御
装置23、又は、少なくとも再送制御部23aは、CP
U等のプロセッサとメモリからなる周知の基本構成で構
成可能である。又、再送制御部113及び送信タイミン
グ管理部116、又は、少なくとも再送制御部113
は、CPU等のプロセッサとメモリからなる周知の基本
構成で構成可能である。
入力されるマルチキャスト情報をデータ管理部22に供
給する。再送制御部23aは、マルチキャスト情報をス
ロット単位に分割した後にスロット単位での誤りを検出
できるようにCRC等の誤り検出符号を付加して送信機
104に供給する。送信機104は、再送制御部23a
からのマルチキャスト情報を変調してマルチキャスト情
報107をサービスエリアSA内の各無線端末111に
送信する。
では、受信機115でマルチキャスト情報107を受信
して復調した後に再送制御部113に供給する。再送制
御部113は、受信したマルチキャスト情報107に誤
りがある場合は、送信タイミング管理部116で管理さ
れている送信タイミングで再送要求を送信機114に供
給する。再送要求は、上りチャネル106を介して無線
基地局101の受信機105で受信される。再送制御部
113は、受信したマルチキャスト情報107に誤りが
ない場合には、再送要求を出力することなく次のマルチ
キャスト情報107を受信する。
チャネル106を介して受信した信号を、配信情報管理
部23c及び再送制御情報管理部23bを介して再送制
御部23aに供給する。再送制御部23aでは、再送要
求が受信されると、配信情報管理部23cの管理下で、
任意に設定されたタイミンングで、入力端102から入
力されるマルチキャスト情報の送信機104からの送信
を一時中断して、再送要求で要求されたマルチキャスト
情報をサービスエリアSA内の各無線端末111へ再送
する。再送制御部23aは、再送要求がない場合には、
次のマルチキャスト情報を送信機104から送信する。
は、サービスエリアSA内の任意の無線端末111から
再送要求があると、少なくとも再送要求により要求され
たマルチキャスト情報を表すパケット番号等の情報を含
む再送情報を、再送制御情報管理部23bの管理下で、
任意に設定されたタイミングで、送信機104を介して
サービスエリアSA内の各無線端末111へ配信する。
送信タイミング管理部116で管理されている送信タイ
ミングになっても、送信しようとする再送要求が要求す
る情報と受信した再送情報で表されている情報とが一致
すると、再送制御部113によりその再送要求の送信を
中止して、要求する情報が無線基地局101から送信さ
れてくるまで待つ。
101及び無線端末111の動作を説明するフローチャ
ートである。図10は、無線基地局101の再送制御部
23aを構成するプロセッサの処理及び無線端末111
の再送制御部113を構成するプロセッサの処理に対応
する。
ステップS41が上記の如くマルチキャスト情報を、送
信機104を介してサービスエリアSA内の各無線端末
111へ送信する。
では、ステップS51〜S59が行われる。ステップS
51は、受信機115を介して受信したマルチキャスト
情報及び/又は再送情報を、再送制御部113に入力す
る。ステップS52は、受信したマルチキャスト情報に
誤りが検出されたか否かを判定する。ステップS52の
判定結果がNOであると、ステップS53は、次にマル
チキャスト情報の受信待ちとなり、処理はステップS5
1へ戻る。他方、ステップS52の判定結果がYESで
あると、ステップS54は、再送タイミング管理部11
6により再送要求信号の送信タイミングを決定する。ス
テップS55は、受信機115及び再送制御部113を
介して得られる無線基地局101からの再送情報に再送
予定として含まれているパケット番号等のマルチキャス
ト情報を示す情報が、送信タイミング管理部116にお
いて管理されている、当該端末装置111が再送要求信
号により要求予定のバケット番号等のマルチキャスト情
報を示す情報と一致するか否かを判定する。ステップS
55の判定結果がYESであると、ステップS56は、
再送要求信号の送信を中止する。
ると、ステップS57は、再送要求信号を再送制御部1
13内のメモリに保持する。ステップS58は、送信タ
イミング管理部116により管理されている、マルチキ
ャスト情報毎の送信タイミンングに達したか否かを判定
し、判定結果がYESになると、ステップS59は、送
信タイミング管理部116の管理下で再送要求信号を送
信機114を介して無線基地局101へ送信する。
A内の1以上の無線端末111から再送要求信号を受信
すると、ステップS42により再送処理を行う。
101の動作をより詳細に説明するフローチャートであ
る。図11は、無線基地局101の再送制御部23aを
構成するプロセッサの処理に対応する。
情報管理部23cの管理下で、マルチキャスト情報を、
送信機104を介してサービスエリアSA内の各無線端
末111へ送信する。ステップS43は、サービスエリ
アSA内の無線端末111から再送要求信号を受信機1
05を介して受信したか否かを判定し、判定結果がNO
であると、処理はステップS41へ戻る。ステップS4
3の判定結果がYESであると、ステップS44は、受
信した再送要求信号により要求されているマルチキャス
ト情報に対する再送要求信号を既に受け付けており、且
つ、要求されているマルチキャスト情報が未再送である
か否かを、配信情報管理部23c及び再送制御情報管理
部23bで管理されている情報に基いて判定する。ステ
ップS44の判定結果がYESであると、ステップS4
5は、同じマルチキャスト情報を要求する再送要求信号
を破棄する。
ステップS45の後、ステップS46は、任意に設定さ
れている再送情報の送信タイミングに達したか否かを、
再送制御情報管理部23bで管理されている情報に基い
て判定し、判定結果がYESになると、ステップS47
は、送信機104を介して再送情報をサービスエリアS
A内の各無線端末111へ送信する。ステップS48
は、任意に設定されている、受け付けた再送要求信号で
要求されているマルチキャスト情報の再送タイミングに
達したか否かを、配信情報管理部23cで管理されてい
る情報に基いて判定し、判定結果がNOであると、処理
はステップS43へ戻る。他方、ステップS48の判定
結果がYESであると、ステップS49は、受け付けた
再送要求信号で要求されているマルチキャスト情報を送
信機104を介してサービスエリアSA内の各無線端末
111へ再送し、処理はステップS41へ戻る。
図11中、特にステップS44、S45、S46、S4
7が報知手段に対応する。又、特にステップS48、S
49が再送手段に対応する。
ち、図10中、特にステップS54、S57〜S59が
再送要求手段に対応する。又、特にステップS55、S
56が制御手段に対応する。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明
の範囲内で種々の変形及び改良が可能であることは、言
うまでもない。
至10記載の本願発明によれば、同じマルチキャスト情
報の配信サービスを受ける複数の無線端末において同じ
再送の必要となる情報が発生した場合、その全ての無線
端末から当該同じ情報についての再送要求が送信される
ことが防止される。その結果、無線リソースをできるだ
け有効に利用することのできるマルチキャスト配信サー
ビスにおける再送制御方法及びシステムを実現すること
ができるようになる。
0記載の本願発明によれば、上記再送制御方法に従って
処理を行う再送制御装置又は無線基地局を提供すること
ができる。
願発明によれば、上記再送制御方法に従って処理を行な
う無線端末を提供することができる。
た再送制御が行なわれる移動通信システムの構成例を示
す図である。
局の基本的な構成例を示すブロック図である。
る。
御部での処理の流れの一例を示すフローチャートであ
る。
タイミングの一例を示すタイミングチャートである。
すべき各情報の関係を示す図である。
チャートである。
される移動通信システムを示すブロック図である。
の動作を説明するフローチャートである。
詳細に説明するフローチャートである。
Claims (21)
- 【請求項1】 情報配信装置から無線区間を介してサー
ビスエリア内の無線端末に対してマルチキャスト情報を
配信するマルチキャスト配信サービスにおける情報の再
送制御方法において、 無線端末は、再送の必要な情報が発生したときに、当該
無線端末にて決定されたタイミングにて当該情報の再送
要求を情報配信装置に対して送信し、 情報配信装置は、サービスエリア内の無線端末から情報
の再送要求を受信した後に、その再送要求のなされた情
報を表す再送情報をサービスエリア内の各無線端末に対
して報知し、所定のタイミングにてその再送要求に係る
情報の再送を行ない、 上記無線端末は、上記再送の必要な情報が表された再送
情報を上記決定されたタイミングに達する前に受信した
ときに、当該情報の再送要求の送信を行なわずに、上記
所定のタイミングにて上記情報配信装置から再送される
当該情報を受信するようにしたマルチキャスト配信サー
ビスにおける再送制御方法。 - 【請求項2】 請求項1記載のマルチキャスト配信サー
ビスにおける再送制御方法において、 情報配信装置は、上記所定のタイミングに達するまで同
じマルチキャスト情報の配信サービスに対してなされる
同じ情報の再送要求を集約し、上記所定のタイミングに
てその集約された再送要求に係る情報を再送するように
したマルチキャスト配信サービスにおける再送制御方
法。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載のマルチキャスト配
信サービスにおける再送制御方法において、 情報配信装置は、再送要求に係る情報の再送を行なう上
記所定のタイミングに関する情報を上記再送情報に含め
ると共に、この再送情報を報知するための送信チャンネ
ルと送信タイミングに関する情報と、情報の再送を行な
うための送信チャネルに関する情報をサービスエリア内
の各無線端末に報知し、 上記無線端末は、情報配信装置から受信した上記再送情
報を報知するための送信チャネルと送信タイミングに関
する情報に基づいて上記再送情報を受信し、情報配信装
置から受信した上記情報の再送を行なうための送信チャ
ネルとその受信した再送情報に含まれる上記所定のタイ
ミングに関する情報に基づいて上記情報配信装置から再
送される当該情報を受信するようにしたマルチキャスト
配信サービスにおける再送制御方法。 - 【請求項4】 請求項1乃至3いずれか記載のマルチキ
ャスト配信サービスにおける再送制御方法において、 情報配信装置は、再送要求のなされた情報を所定の規則
に従って分類して管理すると共に、各分類毎に情報を再
送するタイミングを管理するようにしたマルチキャスト
配信サービスにおける再送制御方法。 - 【請求項5】 請求項1乃至4いずれか記載のマルチキ
ャスト配信サービスにおける再送制御方法において、 情報配信装置は、配信するマルチキャスト情報に応じて
再送要求に係る情報の再送回数の上限値を制御するよう
にしたマルチキャスト配信サービスにおける再送制御方
法。 - 【請求項6】 情報配信装置から無線区間を介してサー
ビスエリア内の無線端末に対してマルチキャスト情報を
配信するマルチキャスト情報サービスにおける再送制御
システムにおいて、 無線端末は、再送の必要な情報が発生したときに、当該
情報の再送要求を送信するタイミングを決定するタイミ
ング決定手段と、 該タイミング決定手段にて決定されたタイミングにて当
該情報の再送要求を情報配信装置に対して送信する第1
の再送制御手段を有し、 情報配信装置は、サービスエリア内の無線端末から情報
の再送要求を受信した後に、その再送要求のなされた情
報を表す再送情報を管理する再送制御情報管理手段と、 上記再送情報に表された再送要求に係る情報をサービス
エリア内の各無線端末に所定のタイミングで送信する第
2の再送制御手段とを有し、 無線端末は、更に、上記再送の必要な情報が表された情
報を上記タイミング決定手段にて決定されたタイミング
に達する前に受信したときに、上記第1の再送制御手段
による再送要求の情報配信装置への送信を中止させ、上
記所定のタイミングにて上記情報配信装置から再送され
る当該情報を受信するマルチキャスト配信サービスにお
ける再送制御システム。 - 【請求項7】 請求項6記載のマルチキャスト配信サー
ビスにおける再送制御システムにおいて、 情報配信装置は、上記所定のタイミングに達するまで同
じマルチキャスト情報の配信サービスに対してなされる
同じ情報の再送要求を集約する配信情報管理手段を有
し、 上記第2の再送制御手段は、配信情報管理手段にて集約
された再送要求に係る情報を当該所定のタイミングにて
再送するようにしたマルチキャスト配信サービスにおけ
る再送制御システム。 - 【請求項8】 請求項6又は7記載のマルチキャスト配
信サービスにおける再送制御システムにおいて、 再送要求に係る情報の再送を行なう上記所定のタイミン
グに関する情報が上記再送情報に含められ、 情報配信装置は、この再送情報を報知するための送信チ
ャンネルと送信タイミングに関する情報と、情報の再送
を行なうための送信チャネルに関する情報をサービスエ
リア内の各無線端末に報知する第2の再送制御手段を有
し、 上記無線端末における第1の再送制御手段は、情報配信
装置から受信した上記再送情報を報知するための送信チ
ャネルと送信タイミングに関する情報に基づいて上記再
送情報を受信し、情報配信装置から受信した上記情報の
再送を行なうための送信チャネルとその受信した再送情
報に含まれる上記所定のタイミングに関する情報に基づ
いて上記情報配信装置から再送される当該情報を受信す
るようにしたマルチキャスト配信サービスにおける再送
制御システム。 - 【請求項9】 請求項6乃至8いずれか記載のマルチキ
ャスト配信サービスにおける再送制御システムにおい
て、 情報配信装置は、再送要求のなされた情報を所定の規則
に従って分類して管理すると共に、各分類毎に情報を再
送するタイミングを管理する管理手段を有するマルチキ
ャスト配信サービスにおける再送制御システム。 - 【請求項10】 請求項6乃至9いずれか記載のマルチ
キャスト配信サービスにおける再送制御システムにおい
て、 情報配信装置は、配信するマルチキャスト情報に応じて
再送要求に係る情報の再送回数の上限値を管理する再送
制御情報管理手段を有するマルチキャスト配信サービス
における再送制御システム。 - 【請求項11】 無線区間を介してサービスエリア内の
無線端末に対してマルチキャスト情報を配信する情報配
信装置に設けられ、情報の再送制御を行なう再送制御装
置において、 サービスエリア内の無線端末から情報の再送要求を受信
した後に、その再送要求のなされた情報を表す再送情報
をサービスエリア内の各無線端末に対して報知する再送
情報送信制御手段と、 上記再送情報に表された再送要求に係る情報を所定のタ
イミングで送信する再送制御手段とを有し、 無線端末が、再送の必要な情報が発生したときに、上記
再送情報送信制御手段により報知される再送情報を参照
して、当該情報の再送要求を送信するか否かを判定でき
るようにした再送制御装置。 - 【請求項12】 請求項11記載の再送制御装置におい
て、 上記所定のタイミングに達するまで同じマルチキャスト
情報の配信サービスに対してなされる同じ情報の再送要
求を集約する配信情報管理手段を有し、 上記再送制御手段は、配信情報管理手段にて集約された
再送情報に係る情報を当該所定のタイミングにて再送す
るようにした再送制御装置。 - 【請求項13】 請求項11又は12記載の再送制御装
置において、 再送要求に係る情報の再送を行なう上記所定所定のタイ
ミングに関する情報が上記再送情報に含められ、 上記再送制御手段は、この再送情報を報知するための送
信チャンネルと送信タイミングに関する情報と、情報の
再送を行なうための送信チャネルに関する情報をサービ
スエリア内の各無線端末に報知し、 上記無線端末が、上記再送情報に含められた情報及び上
記再送制御手段にて報知される情報に基づいて再送され
る当該情報を受信できるようにした再送制御装置。 - 【請求項14】 請求項11乃至13いずれか記載の再
送制御装置において、 再送要求のなされた情報を所定の規則に従って分類して
管理すると共に、各分類毎に情報を送信するタイミング
を管理する管理手段を有する再送制御装置。 - 【請求項15】 請求項11乃至14いずれか記載の再
送制御装置において、 配信するマルチキャスト情報に応じて再送要求に係る情
報の再送回数の上限値を管理する再送制御情報管理制御
手段を有する再送制御装置。 - 【請求項16】 情報配信装置から無線区間を介して配
信されるマルチキャスト情報を受信すると共に、再送制
御に従って情報配信装置から再送される情報を受信する
無線端末において、 再送の必要な情報が発生したときに、当該情報の再送要
求を送信するタイミングを決定するタイミング決定手段
と、 該タイミング決定手段にて決定されたタイミングにて当
該情報の再送要求を情報配信装置に対して送信する再送
制御手段とを有し、 上記タイミング決定手段にて決定されたタイミングに達
する前に情報配信装置から受信した既に再送要求のなさ
れた情報を表す再送情報に上記再送の必要な情報が含ま
れているときに、上記再送制御手段による再送要求の情
報配信装置への送信を中止させ、所定のタイミングにて
上記情報配信装置から再送される上記受信した再送情報
に表された当該情報を受信する無線端末。 - 【請求項17】 請求項16記載の無線端末において、 再送要求に係る情報の再送を行なう上記所定のタイミン
グに関する情報が上記再送情報に含められており、 上記再送制御手段は、情報配信装置から受信した再送情
報を報知するための送信チャネルと送信タイミングに関
する情報に基づいて上記再送情報を受信し、情報配信装
置から受信した情報の再送を行なう送信チャネルとその
受信した再送情報に含まれる上記所定のタイミングに関
する情報に基づいて上記情報配信装置から再送される当
該情報を受信するようにした無線端末。 - 【請求項18】 サービスエリア内の複数の無線端末に
対してマルチキャスト情報を配信する無線基地局であっ
て、 該サービスエリア内の任意の無線端末からの再送要求に
応答して、所定の情報が該再送要求で要求された旨を示
す再送情報を、該サービスエリア内の各無線端末に報知
する報知手段を備えたことを特徴とする、無線基地局。 - 【請求項19】 前記再送要求で要求された前記所定の
情報を、任意に設定可能なタイミングで、前記サービス
エリア内の各無線端末に再送する再送手段を更に備えた
ことを特徴とする、請求項18記載の無線基地局。 - 【請求項20】 前記再送手段は、前記所定の情報を前
記サービスエリア内の各無線端末に再送する前に、該所
定の情報を要求する再送要求が該サービスエリア内の1
以上の無線端末からあると、該所定の情報を要求する複
数の再送要求に対して1回の該所定の情報の再送で対応
することを特徴とする、請求項19記載の無線基地局。 - 【請求項21】 任意のサービスエリアで使用可能な無
線端末であって、 再送が必要な所定の情報が発生すると再送要求を無線基
地局に対して行う再送要求手段と、 該再送要求手段が再送要求を行う前のタイミングで、該
所定の情報を要求する再送要求が該任意のサービスエリ
ア内の他の無線端末からなされていることを示す再送情
報を該無線基地局から報知されると、該再送要求手段に
より該所定の情報に対する再送要求の送信を中止させる
制御手段とを備えたことを特徴とする、無線端末。
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