JP2002123877A - 異常警報装置およびそれを備える太陽光発電システム - Google Patents

異常警報装置およびそれを備える太陽光発電システム

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JP2002123877A
JP2002123877A JP2000313477A JP2000313477A JP2002123877A JP 2002123877 A JP2002123877 A JP 2002123877A JP 2000313477 A JP2000313477 A JP 2000313477A JP 2000313477 A JP2000313477 A JP 2000313477A JP 2002123877 A JP2002123877 A JP 2002123877A
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JP2000313477A
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Takuma Kobayashi
拓磨 小林
Nobuyoshi Takehara
信善 竹原
Naoki Manabe
直規 真鍋
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Canon Inc
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】 太陽光発電システムにおいて、発生する異常
の内容によっては必ずしも即時警報を発生する必要がな
い。 【解決手段】 システム異常が検出されると、警報駆動
信号発生回路381が警報駆動信号を発生するが、警報
駆動許可信号発生回路382は現在時刻が時刻設定手段
392で設定された時間内である場合のみ、警報駆動許
可信号を発生する。警報駆動回路383は、これら両信
号が発生した場合のみ、警報器384を駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異常が生じた場合
に警報を発生する異常警報装置およびそれを備える太陽
光発電システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、数kW〜数十kWの太陽電池と電
力変換装置を組み合わせた一般住宅用の太陽光発電シス
テムが普及している。太陽光発電システムを実際に運用
するためには、漏電、火事等の事故発生を未然に防ぐた
めに、電気設備技術基準、系統連系ガイドライン等に規
定されているような厳しい基準を遵守する必要がある。
従って太陽光発電システムにおいては、常時システムを
監視し、もしも何らかの異常が生じた場合にはシステム
を停止させ、警報を発生させる異常検出システムを備え
ている。
【0003】例えば、特開平11−289102号によ
れば、太陽光発電システムの電力制御装置においてシス
テムが異常状態であると認識した場合、システムを停止
させると同時に警告手段による警告を動作させる技術が
開示されている。
【0004】また一般に、異常を検知して警報を発生さ
せるシステムとして、火災検知やガス検知システム等が
挙げられる。これらの検知システムにおいては、異常を
検知したら昼夜問わず、即時に警報を発生する必要があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の太陽光発電システムにおいては、警報を発生させる
必要はあるが即効性を要求されない、すなわち必ずしも
即時警報を発生させる必要のない異常(故障)が存在す
る。
【0006】このような異常の例として、太陽光発電シ
ステムの絶縁抵抗低下による地絡事故が挙げられる。こ
の地絡事故は、太陽光発電システムが発電している昼間
に検出されることは当然であるが、発電が行われない夜
間においても、地絡事故が生じる手前の状態で測定可能
である。なお本出願人によって、このような地絡事故の
検出に関する発明が提案されている(特許第29431
33号)。
【0007】しかし、地絡事故によって感電や火災等の
危険が生じる恐れがあるのは、太陽光発電システムが発
電状態である場合であり、発電していない夜間において
は、このような危険が発生する可能性は極めて低い。
【0008】従って、特に一般住宅用の太陽光発電シス
テムにおいて、このように危険性の少ない地絡事故が例
えばユーザが就寝中である深夜に検出された場合に、大
音量で警告音を発生させることは好ましくない。
【0009】また、太陽光発電システムの電力変換装置
は屋内に設置されることが多い。従って、屋内にユーザ
がいない時に、警告音を発生させて異常状態を報知して
も、無駄な電力が消費されるのみである。
【0010】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、即時性を要求されない異常に対して、不要な警
告を発生せず、無駄な電力消費を回避する異常警報装置
およびそれを備える太陽光発電システムを提供すること
を目的とする。
【0011】また、安全性を損なわずに、ユーザに対し
て確実に警報を報知する異常警報装置およびそれを備え
る太陽光発電システムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の異常警報装置は以下の構成を備える。
【0013】すなわち、システムにおける異常発生を報
知する異常警報装置であって、該システムにおける異常
を検出する異常検出手段と、警報を発生する警報発生手
段と、前記異常検出手段によって異常が検出された場合
に前記警報発生手段を駆動させるための警報駆動信号を
発生する駆動信号発生手段と、前記警報手段の駆動を許
可するための警報駆動許可信号を発生する許可信号発生
手段と、前記警報駆動信号および前記警報駆動許可信号
の両方が発生された場合に前記警報発生手段を第1の状
態となるように駆動し、前記警報駆動信号が発生されて
前記警報駆動許可信号が発生されない場合に前記警報発
生手段を第2の状態となるように駆動する警報駆動手段
と、を有することを特徴とする。
【0014】例えば、前記警報発生手段において、前記
第1の状態は警報を発生する状態であり、前記第2の状
態は警報を発生しない状態であることを特徴とする。
【0015】さらに、所定の時間帯を設定する時間帯設
定手段を有し、前記許可信号発生手段は、現在時刻が該
時間帯設定手段によって設定された時間帯であれば、前
記警報駆動許可信号を発生することを特徴とする。
【0016】また、前記許可信号発生手段は、該太陽光
発電システムの出力値が所定値以上である場合に前記警
報駆動許可信号を発生することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して詳細に説明する。
【0018】<第1実施形態> [システム構成]図1に、本実施形態における電力変換
装置を用いた住宅用太陽光発電システムの概略図を示
す。
【0019】10は屋外に設置された太陽電池アレイで
あり、複数の太陽電池モジュールを直列に接続し(以
降、このような太陽電池の直列接続をストリングと称す
る)、これをさらに並列に接続することによって、任意
の電圧、電流が得られるように構成されている。本シス
テムは、この太陽電池アレイ10によって発生した直流
電力を集電箱20に集め、電力変換装置であるパワーコ
ンディショナ30によって交流電力に変換され、出力さ
れる。
【0020】集電箱20は、保守・点検時に回路を分離
して点検作業を容易にするために設けられており、内部
には、太陽電池の各ストリングを並列に接続するための
回路、サージ吸収器、逆流防止素子、各ストリングの断
路器、直流側遮断機等によって構成されている。集電箱
20によって集電された直流電力は、パワーコンディシ
ョナ30によって交流電力に変換され、分電盤50を介
して住宅内の各種交流負荷60に電力が供給される。
【0021】また、パワーコンディショナ30ら供給さ
れる電力が交流負荷60の消費電力よりも大きい場合
は、分電盤50から売電用の電力メータ70を介して商
用電力系統80に電力を供給する、つまり電力会社に対
して電力を売却することができる。一方、交流負荷60
の消費電力の方が供給電力よりも大きい場合には、商用
電力系統80から買電用の電力メータ70を介して電力
を供給、つまり電力会社から電力を購入することにな
る。
【0022】パワーコンディショナ30は、太陽光発電
システムおよび商用電力系統80の異常をチェックし、
異常が発生した場合にはシステムを停止させる機能を有
している。
【0023】また、パワーコンディショナ30には、通
信線を介して表示ユニット40が取り付けられている。
表示ユニット40は、4個の7セグメント型LED表示
器を使用することによって、該システムにおける「現在
の発電量」、「積算電力」、「総積算電力」、「エラー
コード」等を表示することができる。
【0024】[パワーコンディショナ30の基本構造]
図2に、パワーコンディショナ30の基本構造を示す。
【0025】311は集電箱20を介した太陽電池アレ
イ10からの直流電力を入力する入力端子であり、31
2は交流に変換された電力を商用電力系統80や交流負
荷60に出力する出力端子である。
【0026】321および322はそれぞれ、コンデン
サ等により構成される入力側ノイズフィルタおよび出力
側ノイズフィルタである。34は、平滑コンデンサ、リ
アクトル、ダイオード、スイッチング素子等によって構
成されている直流/交流変換回路であり、一般にインバ
ータ部とも呼ばれる。35は交流出力の開閉を行う連系
リレーであり、334は交流電圧検出器、333は交流
電流検出器である。
【0027】36はマイクロプロセッサなどからなる制
御回路であり、直流電圧検出器332や直流電流検出器
331により検出された値に応じて、太陽電池アレイ1
0から最大電力を取り出す制御(最大電力追従制御)
や、インバータ部やチョッパ部の各種制御および保護を
行う。また、交流電圧検出器334および交流電流検出
器333の検出値に基づく演算によって、現在の交流発
電電力を検出することができる。
【0028】データ出力コネクタ37は、パワーコンデ
ィショナ30に付属する表示ユニット40とのデータ通
信に用いられる端子である。表示ユニット40には、太
陽光発電システムにおける各測定値を表示する表示部
と、各設定値を設定するための操作部が設けられてい
る。
【0029】[警報許可時刻の設定]次に、本実施形態
における警報許可時刻の設定について説明する。本実施
形態において警報を許可する開始時刻および終了時刻の
設定は、パワーコンディショナ30に接続されている表
示ユニット40を使用して行われる。
【0030】時刻設定手段としては、表示ユニット40
に備えられた操作キーを使用し、ここで設定された警報
許可開始時刻および警報許可終了時刻は、表示ユニット
40に内蔵されている不図示のメモリに記憶される。そ
の後、該設定時刻はパワーコンディショナ30に転送さ
れ、その内部のやはり不図示のメモリに記録される。
【0031】なおここでは、時刻設定手段として表示ユ
ニット40の操作キーを使用する例を示したが、パワー
コンディショナ30本体のディップスイッチ、またはロ
ータリースイッチを設けて、警報許可開始時刻および/
または終了時刻を設定することも可能である。
【0032】[異常検出処理]次に、本実施形態におけ
る異常検出処理について説明する。
【0033】パワーコンディショナ30は、その運転中
において太陽光発電システムに関する値を常時監視し、
異常が生じていないかを確認している。本実施形態にお
いては、その異常検出機能の一つである直流分検出機能
を用いる例について説明する。ここで直流分検出機能と
は、パワーコンディショナ30において太陽電池アレイ
10からの直流電力を交流電力に変換した後に直流分を
検出する機能であり、該直流分をそのまま接続してしま
うことによる、商用電力系統80への悪影響を防ぐため
のものである。しかしながら、たとえ直流分が検出され
てもそれが直ちに深刻な影響を及ぼすものではないた
め、ユーザに報知する必要はあるものの、必ずしも即時
に警報を発生させる必要はない。
【0034】ここで、本実施形態における具体的な直流
分検出、および警報制御を、図3を参照して説明する。
図3は、本実施形態の太陽光発電システムにおける警報
制御を実現するための特徴的な構成要素のみを示したブ
ロック図であり、図2に示したパワーコンディショナ3
0の基本構成に対して、さらなる構成要素が付加されて
いる。なお図3において、上述した図2と同様の構成に
は同一番号を付し、説明を省略する。
【0035】まず、電流検出器335によってパワーコ
ンディショナ30の出力電流を検出し、直流分検出回路
385に入力する。直流分検出回路385においては、
パワーコンディショナ30の出力電流中の直流成分を検
出する。そして、該検出結果を制御回路36に入力し、
出力電流に直流電流分が流入しているか否かを確認す
る。
【0036】制御回路36は、直流電流分の流入を確認
すると、インバータ停止回路358にインバータ停止信
号を出力させる。すると該インバータ停止信号に従っ
て、ゲートブロック回路386が直流/交流変換回路3
4のゲートをブロックし、リレー解列回路387が連系
リレー35のリレーを切断するようにそれぞれ動作し、
パワーコンディショナ30の機能が停止する。
【0037】制御回路36は次に、警報駆動信号発生回
路381に対して制御信号を出力することによって、警
報駆動回路383に向けて警報駆動信号を発生させる。
同時に、制御回路36が警報駆動許可信号発生回路38
2に対しても制御信号を出力することにより、警報駆動
許可信号発生回路382では、設定時刻記録回路391
に設定されている時刻と現在時刻とを比較して、現在時
刻が警報発生可能時間内である場合に、警報駆動回路3
83に向けて警報駆動許可信号を出力する。
【0038】警報駆動回路383では、警報駆動信号発
生回路381からの警報駆動信号と、警報駆動許可信号
発生回路382からの警報駆動許可信号の両方を受信し
た場合にのみ、警報器384を動作させて警報を発生さ
せる。一方、警報駆動回路383が警報発生可能時間外
に、警報駆動信号発生回路381からの警報駆動信号を
受信した場合には、異常検出情報(この場合直流分検出
情報)を不図示のメモリに記録しておき、警報発生可能
時刻に到達した時点、すなわち警報駆動許可信号発生回
路382からの警報駆動信号許可信号を受信した時点
で、警報器384を動作させる。
【0039】なお、警報器384は、パワーコンディシ
ョナ30に搭載されていても、パワーコンディショナ3
0に付属している表示ユニット40のいずれに搭載され
ていても良いし、別ユニットとして設けることももちろ
ん可能である。また警報器384の種類も限定されるも
のではなく、音声による警報を発生するものであっても
よいし、表示による警報を発生するものであってもよ
い。
【0040】なお、図3に示す警報駆動信号発生回路3
81,警報駆動許可信号発生回路382,警報駆動回路
383,警報機384,時刻設定手段392,設定時刻
記録回路391,および制御回路36の一部を、1つの
装置として独立した構成とし、これを異常警報装置とし
て従来の太陽光発電システムに接続することによって、
本実施形態を実現することも可能である。
【0041】以上説明したように本実施形態によれば、
警報器を駆動させる時間帯を予め設定しておくことによ
って、太陽光発電システムに異常が検出された場合に、
効率良く警告を発生させることができ、無駄な警告を発
生させることによる電力の浪費を防ぐことができる。
【0042】なお、本実施形態においては警報駆動を許
可する時間帯を設定する例を示したが、反対に警報駆動
禁止時間帯を設定し、該禁止時間内においては警報器3
84を駆動しないように制御することによっても、同様
の効果が得られる。
【0043】<第2実施形態>以下、本発明にかかる第
2実施形態について説明する。
【0044】第2実施形態においては、太陽光発電シス
テムが発電を行っていない場合に、直流地絡を検出する
例について説明する。
【0045】太陽光発電システムにおける直流地絡検出
機能とは、太陽光発電システムにおける絶縁抵抗が低下
し、プラス極、またはマイナス極と接地点が導通あるい
は、導通に近くなった状態を検出する機能であり、該直
流地絡の発生に起因する、漏電による感電、または火災
の発生を防ぐためのものである。しかしながら後述する
ように、直流地絡が発生してもその程度が僅かなもので
あれば、直ちに深刻な危険要因となる可能性はないた
め、ユーザに報知する必要はあるものの、必ずしも即時
に警報を発生させる必要はない。
【0046】第2実施形態における具体的な直流地絡検
出、および警報制御を、図4を参照して説明する。図4
は、第2実施形態の太陽光発電システムにおける警報制
御を実現するための特徴的な構成要素のみを示したブロ
ック図であり、上述した第1実施形態に示した図3と同
様の構成については同一番号を付し、説明を省略する。
なお、第2実施形態における太陽光発電システムの基本
構成は、第1実施形態に示した図2および図1と同様で
あるため、説明を省略する。
【0047】まず、制御回路36が電路切換スイッチ3
93を制御することによって、太陽電池10を開放状態
から短絡状態に設定する。次に、電圧発生器389に電
圧を発生させ、太陽電池電路とアース間に電圧を印加す
る。なお電圧発生器389としては、商用電力系統80
から供給された電力を不図示の整流回路によって整流す
る構成であってもよいし、パワーコンディショナ30内
に独自の電源を有するように構成してもよい。
【0048】次に、測定スイッチ394を閉じ、太陽電
池電路上の電流を電流検出器331により測定する。な
お電流検出器331としては、パワーコンディショナ3
0が太陽電池10の動作点を制御させるために通常有し
ている電流検出器を用いることもできるが、直流地絡検
出専用の電流検出器を用いても良い。この電流検出器3
31において検出された電流値によって、絶縁状態すな
わち地絡状態を判断することができる。電流検出器33
1における測定が終了したら、測定スイッチ394を開
き、電路切換スイッチ393を通常状態に戻す。
【0049】ここで、電流検出器331の検出結果に基
づき、絶縁状態に異常が検出されなかった場合は測定を
終了するが、異常が検出された場合には、制御回路36
は警報駆動信号発生回路381と警報駆動許可信号発生
回路382に異常検出信号を出力する。
【0050】すると、警報駆動信号発生回路381は警
報駆動回路383に対して警報駆動信号を出力する。ま
た、警報駆動許可信号発生回路382は、太陽電池10
の出力電圧を検出している電圧検出器332の電圧が設
定値以上であれば、警報駆動許可信号を発生して警報器
384を駆動させるが、太陽電池10の出力電圧が設定
値未満であれば、異常検出情報を不図示のメモリに記録
しておき、電圧検出器332による検出値が設定値以上
になった時点で、警報器384を駆動する。
【0051】警報駆動許可信号発生回路382におけ
る、太陽電池10の出力電圧の設定値は、直流地絡発生
時においても危険が生じない程度の電圧値とする必要が
ある。理想的には、該設定値を「0」とし、太陽電池1
0の出力電圧が僅かでも生じれば警報を発生させること
が好ましい。しかしながら実際には、太陽電池10はた
とえ夜間であっても外灯や月光等によって、ある程度の
出力電圧を有する場合が多いため、該設定値を「0」と
すると、夜間に警報が鳴り響くこととなり、非現実的で
ある。しかし、太陽電池10における出力電圧が低けれ
ば、発電電流がほとんど発生しないため、たとえ地絡状
態であっても太陽電池10は電流源になり得ず、従って
地絡電流はほとんど流れず、危険性は非常に小さい。そ
のため、設定値としては、おおよそ太陽電池10の開放
電圧の5〜20%程度に設定することが望ましい。
【0052】なお、第2実施形態においては、太陽光発
電システムの出力電圧を検出し、これが所定値以上であ
れば警報を発生させる例について説明した、同様に、出
力電流または出力電力を検出することによっても、同様
の判断が可能である。
【0053】以上説明したように第2実施形態によれ
ば、太陽電池の出力値に基づいて警報の発生を制御する
ことによって、太陽電池が発電していない状態、すなわ
ち危険度が低い状態であるにも関わらず警報を発生して
しまうことが防げる。言い換えれば、太陽電池が発電中
である危険度の高い状態においてのみ、警報を発生す
る。これにより例えば、夜間に無駄な警告を大音量で発
生させてしまうことを回避できる。
【0054】なお、警報器384として、音および表示
による2種類の警報が可能である場合には、音による警
報の駆動をオフにし、表示による警報の駆動のみをオン
に制御することによっても、同様な効果を得ることがで
きる。
【0055】<第3実施形態>以下、本発明にかかる第
3実施形態について説明する。
【0056】上述した第1および第2実施形態において
は、警報駆動信号発生回路381から警報駆動信号が出
力されても、警報駆動許可信号発生回路382から警報
駆動許可信号が出力されなければ、警報器384を駆動
させないように制御する例について説明した。第3実施
形態においては、警報器384の動作を禁止するのでは
なく、通常動作よりも低いレベルによって動作するよう
に制御することを特徴とする。
【0057】具体的には、警報手段として警報器を用い
た場合は、該警報機の出力信号を増幅するアンプの出力
を小さくすることによって、警報器の音量を通常よりも
小さくして鳴報させるようにする。このような構成によ
り、例えば夜間には警報音量を下げることができるのみ
ならず、電力消費を減少させることができる。
【0058】また、警報手段として表示器を用いた場合
にも同様に、表示器の点灯時間を通常の異常発生時より
も短くすることによって、電力消費を減少させることが
できる。
【0059】以上説明したように第3実施形態によれ
ば、上述した第1および第2実施形態において、警報器
動作をオン/オフするのみならず、その出力レベルを制
御することによって、警報器制御の自由度が高まり、か
つ、電力消費が低減される。
【0060】
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器(例えば
太陽電池、インバータ装置、ホストコンピュータ、イン
タフェイス機器、その他電気機器など)から構成される
システムに適用しても、一つの機器からなる装置(例え
ば、太陽電池内蔵型装置など)に適用してもよい。
【0061】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納された
プログラムコードを読み出し実行することによっても、
達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体
から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施
形態の機能を実現することになり、そのプログラムコー
ドを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実
行することにより、前述した実施形態の機能が実現され
るだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、
コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステ
ム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0062】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、即
時性を要求されない異常に対して、不要な警告を発生せ
ず、無駄な電力消費を回避することができる。
【0064】また、安全性を損なわずに、ユーザに対し
て確実に警報を報知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる一実施形態における住宅用太陽
光発電システムの概略構成を示す図である。
【図2】本実施形態におけるパワーコンディショナの基
本構成を示すブロック図である。
【図3】本実施形態における警報制御構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】第2実施形態における警報制御構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
10 太陽電池アレイ 20 集電箱 30 パワーコンディショナ 311 入力端子 312 出力端子 321 入力側ノイズフィルタ 322 出力側ノイズフィルタ 331 直流電流検出器 332 直流電圧検出器 333 交流電流検出器 334 交流電圧検出器 335 電流検出器 34 直流/交流変換回路 35 連系リレー 36 制御回路 37 データ出力コネクタ 381 警報駆動信号発生回路 382 警報駆動許可信号発生回路 383 警報駆動回路 384 警報器 385 インバータ停止回路 386 ゲートブロック回路 387 リレー解列回路 388 直流分検出回路 389 電圧発生器 391 制定時刻記録回路 392 時刻設定手段 393 電路切換スイッチ 394 測定スイッチ 40 表示ユニット 50 分電盤 60 負荷 70 電力メータ 80 商用電力系統
フロントページの続き (72)発明者 真鍋 直規 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5C087 AA19 AA34 AA38 CC48 DD08 DD24 DD33 EE10 FF10 FF12 GG07 GG08 GG21 GG23 GG30 GG31 GG46 GG56 GG57 GG69 GG74 5F051 BA11 KA08

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 システムにおける異常発生を報知する異
    常警報装置であって、 該システムにおける異常を検出する異常検出手段と、 警報を発生する警報発生手段と、 前記異常検出手段によって異常が検出された場合に前記
    警報発生手段を駆動させるための警報駆動信号を発生す
    る駆動信号発生手段と、 前記警報発生手段の駆動を許可するための警報駆動許可
    信号を発生する許可信号発生手段と、 前記警報駆動信号および前記警報駆動許可信号の両方が
    発生された場合に前記警報発生手段を第1の状態となる
    ように駆動し、前記警報駆動信号が発生されて前記警報
    駆動許可信号が発生されない場合に前記警報発生手段を
    第2の状態となるように駆動する警報駆動手段と、を有
    することを特徴とする異常警報装置。
  2. 【請求項2】 前記警報発生手段において、前記第1の
    状態は警報を発生する状態であり、前記第2の状態は警
    報を発生しない状態であることを特徴とする請求項1記
    載の異常警報装置。
  3. 【請求項3】 前記警報発生手段において、前記第1の
    状態は第1のレベルによる警報発生であり、前記第2の
    状態は前記第1のレベルよりも低い第2のレベルによる
    警報発生であることを特徴とする請求項1記載の異常警
    報装置。
  4. 【請求項4】 前記警報発生手段において、前記第1の
    状態は音声による警報発生であり、前記第2の状態は表
    示による警報発生であることを特徴とする請求項1記載
    の異常警報装置。
  5. 【請求項5】 前記許可信号発生手段は、所定の時間帯
    において前記警報駆動許可信号を発生することを特徴と
    する請求項1乃至4のいずれかに記載の異常警報装置。
  6. 【請求項6】 さらに、前記所定の時間帯を設定する時
    間帯設定手段を有し、 前記許可信号発生手段は、現在時刻が該時間帯設定手段
    によって設定された時間帯であれば、前記警報駆動許可
    信号を発生することを特徴とする請求項5記載の異常警
    報装置。
  7. 【請求項7】 前記システムは太陽光発電システムであ
    り、 前記許可信号発生手段は、該太陽光発電システムの出力
    値が所定値以上である場合に前記警報駆動許可信号を発
    生することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記
    載の異常警報装置。
  8. 【請求項8】 前記太陽光発電システムの出力値は、太
    陽光発電システムの出力電流値、出力電圧値、出力電力
    値の中の少なくとも1つの値であることを特徴とする請
    求項7記載の異常警報装置。
  9. 【請求項9】 前記許可信号発生手段は、前記異常検出
    手段によって所定の異常が検出された場合に、前記警報
    駆動許可信号を発生することを特徴とする請求項1乃至
    8のいずれかに記載の異常警報装置。
  10. 【請求項10】 前記所定の異常は、即時に警報を発生
    させる必要がない異常であることを特徴とする請求項9
    記載の異常警報装置。
  11. 【請求項11】 前記システムは太陽光発電システムで
    あり、 前記所定の異常は、交流変換後における直流分の発生で
    あることを特徴とする請求項10記載の異常警報装置。
  12. 【請求項12】 前記システムは太陽光発電システムで
    あり、 前記所定の異常は、直流地絡状態の発生であることを特
    徴とする請求項10記載の異常警報装置。
  13. 【請求項13】 前記警報駆動手段は、前記警報駆動信
    号が発生されて前記警報駆動許可信号が発生されない場
    合に、該警報駆動信号の内容を保持しておき、前記警報
    駆動許可信号が発生された時点で、該保持された内容に
    基づいて前記警報発生手段を駆動することを特徴とする
    請求項2記載の異常警報装置。
  14. 【請求項14】 前記警報発生手段は、音声によって警
    報を発生することを特徴とする請求項2または3記載の
    異常警報装置。
  15. 【請求項15】 前記警報発生手段は、表示によって警
    報を発生することを特徴とする請求項2または3記載の
    異常警報装置。
  16. 【請求項16】 太陽電池および該太陽電池から出力さ
    れる直流電力を交流電力に変換する電力変換装置を有す
    る太陽光発電システムであって、 請求項1乃至15のいずれかに記載の異常警報装置を具
    備することを特徴とする太陽光発電システム。
  17. 【請求項17】 システムにおける異常発生を警報器に
    より報知する異常警報方法であって、 該システムにおける異常を検出する異常検出ステップ
    と、 前記異常検出手段によって異常が検出された場合に前記
    警報器を駆動させるための警報駆動信号を発生する駆動
    信号発生ステップと、 前記警報器の駆動を許可するための警報駆動許可信号を
    発生する許可信号発生ステップと、 前記警報駆動信号および前記警報駆動許可信号の両方が
    発生された場合に前記警報器を第1の状態となるように
    駆動し、前記警報駆動信号が発生されて前記警報駆動許
    可信号が発生されない場合に前記警報器を第2の状態と
    なるように駆動する警報駆動ステップと、を有すること
    を特徴とする異常警報方法。
  18. 【請求項18】 コンピュータで実行されることによっ
    て請求項17記載の異常警報方法を実現するプログラ
    ム。
  19. 【請求項19】 請求項18記載のプログラムを記録し
    た記録媒体。
JP2000313477A 2000-10-13 2000-10-13 異常警報装置およびそれを備える太陽光発電システム Withdrawn JP2002123877A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010225064A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Nohmi Bosai Ltd 警報器
JP2015102882A (ja) * 2013-11-21 2015-06-04 能美防災株式会社 火災検出システム
JP2015225597A (ja) * 2014-05-29 2015-12-14 株式会社東芝 太陽電池監視装置
JP2016073093A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 パナソニックIpマネジメント株式会社 電力変換装置
JP2016101012A (ja) * 2014-11-21 2016-05-30 オムロン株式会社 地絡検出装置および地絡検出方法

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