JP2002123560A - 建設プラン解析システム及び建設プラン解析方法 - Google Patents

建設プラン解析システム及び建設プラン解析方法

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JP2002123560A
JP2002123560A JP2000315708A JP2000315708A JP2002123560A JP 2002123560 A JP2002123560 A JP 2002123560A JP 2000315708 A JP2000315708 A JP 2000315708A JP 2000315708 A JP2000315708 A JP 2000315708A JP 2002123560 A JP2002123560 A JP 2002123560A
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Katsuhiko Nakamura
克彦 中村
Shigeru Yoshida
滋 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、住宅構成要素のうち顧客選択要素に
注目して顧客要望の動向を解析し、これを利用すること
により顧客の満足度の向上を図ると共に、建設プランの
変更を減少させることにより営業業務の効率化、施工の
円滑化を図る建設プラン解析システムを提案することを
目的としている。 【解決手段】上記課題を解決するために、本発明に係る
建設プラン解析システムの代表的な構成は、所定の時点
における建築物の各構成要素の属性値を蓄積する蓄積手
段と、前記蓄積手段に蓄積された任意の時点間の属性値
の差分を抽出する差分抽出手段と、前記差分抽出手段に
よって抽出した差分から顧客の変更要求の傾向を解析す
る解析手段と、を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅などの建設プ
ランにおける顧客の要求を解析、予測、対応するための
建設プラン解析システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】住宅などの建築物は、極めて多種類の構
成要素を組み合わせて構成されており、顧客の要望に応
じて各構成要素が取捨選択されることにより仕様が決定
される。ここで構成要素とは屋根、壁、床等の住宅の空
間を構成する要素や、その要素により構成された空間に
配置され、住宅としての機能を充足するために必要な
窓、キッチンセットなどの部材である。ただし顧客は住
宅構成要素の全てを選択するわけではなく、間取り、壁
紙、屋根の色、床材などのいわゆる顧客選択要素を選択
し、柱、ねじ、保温材その他専門的、具体的な構成の決
定は多くの場合事業者に委ねられる。
【0003】このように顧客選択要素は住宅構成要素の
一部であるとはいえ、一つの建築物全体で考えれば膨大
な量となる。そこで事業者が所定の初期値を設定した数
種の建設プランを標準仕様としてあらかじめ用意し、顧
客はその中の一つを選び、更に部分的に変更を加えるこ
とにより好みの建築物を決定するという方法が広く採用
されている。ここで顧客の満足度を高め、また契約段階
での折衝時間を短縮するためには、事業者が提案する標
準仕様が当初から顧客の要望を満たすもの、またはこれ
にできるだけ近いものであることが好ましい。
【0004】そこで従来からも、施工された建築物の顧
客選択要素の統計を取ることにより好まれがちな標準仕
様を策定し、顧客に提示するということが行われてい
た。ただし建設事業者における設計データは契約図面の
作成、発注などの精算業務に利用された後に記憶媒体に
保存、蓄積されているが、顧客選択要素を分析するのに
は適していないため、顧客選択要素の統計は構成要素の
供給業者における出荷量を基礎としているのが現状であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、住宅等の建
築物はライフサイクルが長く、顧客との折衝により原契
約時、変更契約時(着工時)、引渡時、改築時等の所定
の時点で構成要素が変更されるものであり、単に完成品
を販売する一般の商品とは性質を異にするものである。
しかし従来において建設プランに変更が生じた場合に
は、当該建築物の設計データは更新され、常に最新のも
ののみが保存、蓄積されるのが通常である。このため提
案した標準仕様と変更契約時の仕様、若しくはその後の
仕様変更との相関を知ることができず、例えば標準仕様
と顧客要望との対応度が把握できていないという問題が
ある。
【0006】また、構成要素の供給業者から出荷量のデ
ータが入手されるまでには顧客が要素を選択してから相
当の期間を要し、タイムラグが生じて流行に追従できな
い場合があった。またそのようなデータは自社の発注先
からしか入手することができず、普遍性という観点にお
いてその信頼性が確保できていない。
【0007】また、顧客の要望は、地域、年齢層、収入
など様々な要因によって傾向が生じると考えられる。し
かし供給業者による構成要素の出荷量のみからでは、そ
のような顧客の予条件と顧客要望との相関を知ることは
できない。
【0008】そこで本発明は、住宅構成要素のうち顧客
選択要素に注目して顧客要望の動向を解析し、これを利
用することにより顧客の満足度の向上を図ると共に、建
設プランの変更を減少させることにより営業業務の効率
化、施工の円滑化を図る建設プラン解析システムを提案
することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る建設プラン解析システムの代表的な構
成は、所定の時点における建築物の各構成要素の属性値
を蓄積する蓄積手段と、前記蓄積手段に蓄積された任意
の時点間の属性値の差分を抽出する差分抽出手段と、前
記差分抽出手段によって抽出した差分から顧客の変更要
求の傾向を解析する解析手段と、を有することを特徴と
する。これにより標準仕様と顧客要望との対応度や、顧
客要望の推移、各構成要素間の相関関係を把握すること
ができる。
【0010】ここで構成要素の属性値とは構成要素の性
質、仕様を表すための指標であり、部屋や収納などの空
間の用途、面積、位置、方向、壁や屋根などの空間を規
定する要素の色、材質、形状、機能、性能、キッチンセ
ットやユニットバスなどの付帯設備の種類や色などをい
う。
【0011】また蓄積手段に顧客、建物、又は土地につ
いての属性情報も蓄積することにより、より状況に即し
た顧客要望を把握することができる。なお顧客の属性と
は年齢、性別、職業などであり、建物の属性とは商品
名、階建て、建築面積、用途などであり、土地の属性と
は地方、敷地面積、形状、方位などである。また部屋数
などの建築物の基本構成、常緑などの外構なども併せて
蓄積することにより、さらに状況に即した顧客要望を把
握することができる。また蓄積手段に顧客の評価をも蓄
積することにより、現実に施工された構成よりもさらに
進んだ顧客要望を把握することができる。
【0012】また所定の時点における建築物の各構成要
素の属性値を初期値若しくは任意の時点の属性値からの
差分として蓄積することにより、蓄積するデータの量を
減少させることができる。また蓄積する構成要素を正規
化することにより、更に蓄積するデータの量を減少させ
ることができる。
【0013】また本発明に係る建設プラン解析方法の代
表的な構成は、所定の時点における建築物の各構成要素
の属性値と、前記所定の時点より後の所定の時点におけ
る建築物の各構成要素の属性値とを比較して差分を抽出
し、多数の同等の建築物について対応する時点間におけ
る前記差分の統計をとることにより、顧客の変更要求の
傾向を解析することを特徴とする。これにより標準仕様
と顧客要望との対応度や、顧客要望の推移、各構成要素
間の相関関係を把握することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]本発明に係る建
設プラン解析システム及び建設プラン解析方法の第1実
施形態について説明する。図1は本実施形態に係る建築
物のライフサイクルと建設プラン解析システムを説明す
る図である。本実施形態においては建築物として住宅を
例にとって説明する。
【0015】図1は住宅のライフサイクルにおける代表
的な流れである。まず顧客から依頼があることにより建
設計画が開始されると(P1)、顧客自身や建物の種
類、建設すべき土地の属性(S1)について調査し、情
報を収集する。そして事業者が基本設計により用意した
数種の建設プランを顧客に提案し、顧客がこれを選択す
ることにより原契約(P2)が交わされる。住宅の各構
成要素の属性値である住宅構成要素のうち、この原契約
時(P2)に顧客が選択した顧客選択要素を、以下にお
いて標準構成(S2)と称する。
【0016】次に顧客の要望を反映するために折衝がも
たれ、顧客選択要素が確定したところで変更契約(P
3)を交わし、作成された変更契約時構成(S4)に従
って着工に取りかかる。しかし着工後にも顧客から変更
要求が出る場合があり、完成後の引渡時(P4)におけ
る引渡時構成(S5)には変更契約時構成(S4)と異
なっている場合がある。そして建設が完了すると顧客が
入居し、やがて改築(P5)の要望が出てくる場合があ
り、このときに変更された顧客選択要素を改築時構成
(S6)とする。そして最終的に住宅は解体、廃棄(P
6)される。
【0017】上記流れにおいて顧客選択要素がとりあえ
ず決定される時点を所定の時点とすると、原契約時(P
2)、変更契約時(P3)、引渡時(P4)、改築時
(P5)であり、夫々の時点における住宅構成要素の属
性値は標準構成(S2)、変更契約時構成(S4)、引
渡時構成(S5)、改築時構成(S6)である。
【0018】そこで本実施形態においては、まず各所定
の時点における住宅構成要素及びその属性値として、標
準構成(S2)、変更契約時構成(S4)、引渡時構成
(S5)、改築時構成(S6)をデータベース1に蓄積
する。データベース1に蓄積されるデータは各事業所か
らイントラネットを通じて収集し、どの時点における構
成であるかを管理する。
【0019】またデータベース1には構成要素の属性値
以外にも、原契約(P2)前に調査、収集した顧客自身
や建物及び土地の属性(S1)、契約中の顧客との折衝
情報(S3)、及びアンケート4のデータ(S7)につ
いても収集する。アンケート4は任意の時点でとること
ができ、本実施形態においては原契約時(P2)、引渡
時(P4)、入居後数年経過後や改築後にも取ることと
している。
【0020】差分抽出手段2は、データベース1に蓄積
した標準構成(S2)、変更契約時構成(S4)、引渡
時構成(S5)、改築時構成(S6)から、隣接する時
点間の差分D1、D2、D3を抽出する。そして解析手
段3により、抽出された差分D1〜D3と顧客等の属性
(S1)、折衝情報(S3)、アンケートデータ(S
7)を併せて解析することにより、顧客の変更要求の傾
向を解析する。差分抽出手段2及び解析手段3は、具体
的には図示しないコンピュータ上で動作するソフトウェ
アによって実現される。
【0021】そしてこの建設プラン解析システムを利用
する際には、顧客や土地等の属性(S1)等の予条件の
一部または全部を入力することにより該当するデータの
絞り込みが行われ、絞り込まれたデータ群における解析
結果を取得できるよう構成されている。
【0022】このように顧客毎の変更の差分を抽出し、
これを基にさらに調査、分析することにより、顧客の変
更要求の傾向、すなわち顧客の商品に対する思い入れや
要求が時間と共にどのように変化するかを把握すること
ができる。これは現在選択される構成要素の流行のみで
なく、流行の傾向を知ることができることを意味し、今
後の流行を予測し、対処することも可能である。
【0023】従って例えば原契約時(P2)と変更契約
時(P3)の間の変更要求を解析することにより、顧客
の要求に沿った標準構成の提案をすることができる。こ
れにより顧客の満足度の向上を図ると共に、建設プラン
の変更を減少させて折衝時間を短縮し営業業務の効率化
を図り、さらに着工後の変更を減少させて施工の円滑化
を図ることができる。また顧客の要求に沿った商品開発
を行うことにより、要求の高い構成について商品のバリ
エーションを充実させたり、開発する商品の的を絞って
在庫の減少を図ることができる。
【0024】また変更契約(P3)後、すなわち着工後
から引渡時(P4)の間の変更要求は建設行程に影響を
及ぼすため特に重要である。そこでこの間に発生した変
更を解析することにより、変更の多い構成についてはそ
の構成について予め契約時の折衝時間を多く取る等の対
策を講じることができ、顧客の満足度を向上させると共
に、施工の円滑化を図ることができる。
【0025】また引渡時(P4)から改築時(P5)の
変更要求を解析することにより、商品開発に反映させた
り、また将来の増改築に備えた構造を原契約時(P2)
から提案するなどの対策をとることができる。これは特
に顧客等の属性(S1)と併せて解析することにより、
極めて高い妥当性を以て提案することが可能となるもの
である。
【0026】また従来のように供給業者の出荷量によっ
て統計を取る場合には、例えば去年の流行、今年の流行
といったように、絶対的な時間軸を基に統計を取って流
行を判断することとなる。しかし本発明に係る如く顧客
毎にその変更の差分を考慮することにより、相対的な時
間軸を基に統計を取ることができ、更に顧客の建設の段
階に沿った要望を正確に把握することができる。また供
給業者のデータに依るよりも早期に動向を把握すること
ができ、現在の時流に即した良質な提案をすることが可
能となる。
【0027】また予条件を入力することによって顧客が
選択する可能性の高い構成を的確に把握することがで
き、原契約時(P2)、折衝時に使用する提案資料の作
成において、妥当性の高い良質なものを短時間で作成す
ることができる。
【0028】なお、本実施形態においては所定の時点を
原契約時(P2)から改築時(P5)までの4段階とし
て説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、
これらの一部のみを使用したり、また更に細かく分けて
多くの時点について差分を考慮することでも良い。
【0029】また差分を隣接する所定の時点の間でとる
よう説明したが、例えば原契約時(P2)と引渡時(P
4)など、隣接しない任意の所定の時点の間で差分を取
ることにより顧客の変更要求の傾向を解析することも有
効である。
【0030】[第2実施形態]次に、本発明に係る建設
プラン解析システム及び建設プラン解析方法の第2実施
形態について説明する。図2は隣接する二つの所定の時
点における顧客選択要素の推移を表す図であって、極め
て簡単な例を用いて具体的に説明するものである。
【0031】図2は10人の顧客についての外壁の色の
推移を例示したものであって、前の時点においては赤
1、黒1、白8であったものが、後の時点においては赤
3、黒3、白4となっている。
【0032】従来のデータ管理であれば、建設プランに
変更が生じた場合には設計データは更新され、常に最新
のもののみが保存、蓄積される。従って後の時点におけ
るデータのみを参照することとなり、白が優勢であると
判断し得るのみである。従って事業者は今後も白を基軸
として商品開発し、生産し、また標準構成として顧客に
提案することとなる。
【0033】しかし本発明の如く前の時点からの差分を
考慮すれば、後の時点においても白が優勢であることは
確かであるが、実際には白が減少し、赤と黒が増加して
いることを知ることができる。このような変更の原因は
個別具体的に判断すべきであるが、例えば白が現時点で
の顧客の嗜好の主流から外れているかもしれず、白は体
に害があるという風評が流れたのかもしれず、また単に
顧客の気が変わったことによるばらつきであるという可
能性もある。そして調査、分析の結果によっては、現時
点では白が優勢であるにもかかわらず、今後の趨勢を考
慮して生産や提案を減少させる対処もとることができ
る。
【0034】このように顧客毎の変更の差分を抽出し、
これを基にさらに調査、分析することにより、第1実施
形態に示した如く顧客の変更要求の傾向、すなわち顧客
の商品に対する思い入れや要求が時間と共にどのように
変化するかを把握することができる。特にいずれかの構
成要素について調査、分析すべきかということは、いず
れの構成要素が、どのように、どの程度変化しているか
を把握して初めてなせるものであり、この点において本
発明は著しい効果を有している。
【0035】[第3実施形態]次に、本発明に係る建設
プラン解析システム及び建設プラン解析方法の第3実施
形態について説明する。図3は原契約時の標準構成と変
更契約時構成の推移を表す図、図4は推移及びその割合
を表形式にまとめた図、図5は推移の量を結線図にて表
した図であって、第2実施形態よりも詳細なデータの例
を用いて具体的に説明するものである。
【0036】図3は100人の顧客について、外壁色と屋
根色を合わせた顧客選択要素の推移を例示したものであ
る。すなわちデータベース1には、原契約時(P2)に
おける標準構成(S2)と、その後の顧客と事業者の折
衝により変更された変更契約時(P3)の変更契約時構
成(S4)とが蓄積される。ここで例示の単純化のため
に外壁色はホワイト、ブラウン、グレーの3色とし、屋
根色はブラック、グリーン、レッドの3色とする。
【0037】図4(a)からわかるように、事業者が標準構
成(S2)として多く提案したのは外壁色ホワイト、屋
根色ブラックの組み合わせであり、70件を提案している
とする。次に多いのは外壁色ブラウン、屋根色グリーン
の組み合わせで11件であり、他の構成もわずかに提案さ
れている。しかし変更契約時構成(S4)においては外
壁色ホワイト、屋根色ブラックの組み合わせはわずか20
件に減少し、外壁色ホワイト、屋根色グリーンも減少し
ている。一方、外壁色ブラウン、屋根色グリーンの組み
合わせは更に増加して35件に至っている。なお、変更契
約時構成(S4)においては他の組み合わせから転入し
たものと、他の組み合わせに転出したものの合計である
ことに留意する必要がある。
【0038】そこで図4(b)に示すように、差分抽出手段
2(図1参照)によって差分として転入件数と転出件数
を抽出する。そして解析手段3より各組み合わせにおけ
る転入/転出率、及び全体の転入/転出数に対するその
組み合わせの転入/転出数を解析することにより、推移
の様子を知ることができる。
【0039】また図5は各組み合わせの推移を線分で結
んだものであり、線の太さが値の数量を表し、顧客の変
更要求の傾向の指向性を容易に視認することができる。
図からわかるように、外壁色ホワイト、屋根色ブラック
から外壁色ブラウン、屋根色グリーンに向けて太い線が
出ている。このことから外壁色ホワイト、屋根色ブラッ
クの組み合わせが顧客の嗜好の主流から外れている可能
性があることがうかがえる。しかし、この組み合わせに
おいても変更契約時構成(S4)における比率そのもの
が他の組み合わせに比べて大きく落ちているわけではな
いので、今後の推移を更に観察する必要がある。
【0040】一方、外壁色ブラウン、屋根色グリーンの
組み合わせは標準構成(S2)としても比較的大きく、
また変更先としても大きな割合を占めている。これよ
り、今後の顧客の嗜好の主流となる可能性があると考え
ることができる。
【0041】このように顧客毎の変更の差分を抽出し、
これを基にさらに調査、分析することにより、顧客の変
更要求の傾向を把握することができ、現在選択される構
成要素の流行のみでなく、流行の傾向をも知って今後の
流行を予測し、対処することも可能である。
【0042】また複数の住宅構成要素の組み合わせとし
てその変更の差分を抽出、解析することにより、各構成
要素間の相関関係を把握することができる。
【0043】[第4実施形態]次に、本発明に係る建設
プラン解析システム及び建設プラン解析方法の第4実施
形態について説明する。図6は本実施形態に係る建設物
のライフサイクルと建設プラン解析システムを説明する
図であって、上記第1実施形態と説明の重複する部分に
ついては同一の符号を付して説明する。
【0044】上記第1実施形態においては、図1に示す
ように、蓄積手段としてのデータベース1に各所定の時
点P2〜P5における住宅構成要素S2,S4〜S6を
夫々蓄積するよう説明した。しかし本実施形態において
は、図6に示すように、差分D1〜D3のみを保存する
ことにより蓄積すべきデータの縮小化を図るものであ
る。
【0045】すなわち変更契約時(P3)において変更
契約時構成(S4)が決定、入力された場合には、差分
抽出手段2によって差分D1を抽出し、これをデータベ
ース1に保存、蓄積する。そして以後変更契約時構成
(S4)が欲しい場合には、標準構成(S2)に差分D
1をかけあわせることにより得ることができる。また同
様に引渡時構成(S5)が入力された場合には変更契約
時(4)との差分D2を抽出してこれを蓄積し、改築時
構成(S6)が入力された場合には引渡時構成(S5)
との差分D3を抽出してこれを蓄積する。
【0046】このように構成することにより、変更のあ
った構成要素のみを保存すれば住むため、データベース
1に蓄積すべきデータを圧倒的に縮小化することができ
る。なお、全ての時点において標準構成(S2)との差
分を取ることによっても同様にデータの縮小化を図るこ
とができるが、各段階における差分D1〜D3を取る方
が解析手段3による解析に直接利用することができるた
め、蓄積されたデータを利用するに際して有利である。
【0047】また、データを正規化して格納することに
より、収集したデータを様々な分析に活用することが可
能となる。例えば各構成要素の画像を別途蓄積し、この
画像と蓄積したデータとを関連づけることにより、顧客
等の属性(S1)や標準構成(S2)を入力することで
その値に合致する建設プランの画像を容易に出力するこ
とができ、提案資料の作成を短時間で行うことができ
る。
【0048】
【発明の効果】上記説明した如く、本発明に係る建設プ
ラン解析システム及び建設プラン解析方法においては、
顧客毎の変更の差分を抽出して解析することにより、顧
客の変更要求の傾向を把握することができ、現在選択さ
れる構成要素の流行を知ることができ、更に流行の今後
の傾向を予測し、対処することが可能である。これによ
り、顧客の要求に沿った標準構成の提案をすることがで
き、顧客の満足度の向上を図ると共に、建設プランの変
更を減少させて折衝時間を短縮し営業業務の効率化を図
り、さらに着工後の変更を減少させて施工の円滑化を図
ることができる。また顧客の要求に沿った商品開発を行
うことができるようになり、要求の高い構成について商
品のバリエーションを充実させたり、開発する商品の的
を絞って在庫の減少を図ることができる。
【0049】また顧客毎にその変更の差分を考慮するこ
とにより、相対的な時間軸を基に統計を取ることがで
き、顧客の建設の段階に沿った要望を正確に把握するこ
とができる。また供給業者のデータに依るよりも早期に
動向を把握することができ、現在の時流に即した良質な
提案をすることが可能となる。
【0050】また顧客や土地等に関する属性値を予条件
として入力することによって顧客が選択する可能性の高
い構成を的確に把握することができ、原契約時及びその
後の折衝時に使用する提案資料の作成において、妥当性
の高い良質なものを短時間で作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る建築物のライフサイクルと
建設プラン解析システムを説明する図である。
【図2】隣接する二つの所定の時点における顧客選択要
素の推移を表す図である。
【図3】原契約時の標準構成と変更契約時構成の推移を
表す図である。
【図4】推移及びその割合を表形式にまとめた図であ
る。
【図5】推移の量を結線図にて表した図である。
【図6】第4実施形態に係る建設物のライフサイクルと
建設プラン解析システムを説明する図である。
【符号の説明】
P …所定の時点 S …住宅構成要素 D …差分 1 …データベース 2 …差分抽出手段 3 …解析手段 4 …アンケート

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の時点における建築物の各構成要素
    の属性値を顧客毎に蓄積する蓄積手段と、 前記蓄積手段に蓄積された任意の時点間の属性値の差分
    を抽出する差分抽出手段と、 前記差分抽出手段によって抽出した差分から顧客の変更
    要求の傾向を解析する解析手段と、を有することを特徴
    とする建設プラン解析システム。
  2. 【請求項2】 前記蓄積手段には、顧客又は土地につい
    ての属性情報も蓄積することを特徴とする請求項1記載
    の建設プラン解析システム。
  3. 【請求項3】 前記蓄積手段には、顧客の評価を含むこ
    とを特徴とする請求項1記載の建設プラン解析システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記所定の時点における建築物の各構成
    要素の属性値は、初期値若しくは任意の時点の属性値か
    らの差分として蓄積することを特徴とする請求項1記載
    の建設プラン解析システム。
  5. 【請求項5】 所定の時点における建築物の各構成要素
    の属性値と、 前記所定の時点より後の所定の時点における建築物の各
    構成要素の属性値とを比較して差分を抽出し、 多数の同等の建築物について対応する時点間における前
    記差分の統計をとることにより、顧客の変更要求の傾向
    を解析することを特徴とする建設プラン解析方法。
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