JP2002120381A - インクカートリッジ - Google Patents

インクカートリッジ

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JP2002120381A
JP2002120381A JP2000317084A JP2000317084A JP2002120381A JP 2002120381 A JP2002120381 A JP 2002120381A JP 2000317084 A JP2000317084 A JP 2000317084A JP 2000317084 A JP2000317084 A JP 2000317084A JP 2002120381 A JP2002120381 A JP 2002120381A
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JP
Japan
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ink
chamber
film
ink cartridge
cartridge according
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JP2000317084A
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Takemi Hiramoto
剛己 平本
Tomoaki Takahashi
智明 高橋
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気のインクへの溶解を防止し高い印字安定
性を確保すると共にインクの蒸発を防止したインクカー
トリッジを提供することにある。 【解決手段】 フォーム室11とインク室12を備えたイン
クカートリッジにおいて、インク室を膜15で覆い空気と
インクとの接触による空気の溶解を防止する。また膜15
に板16を取付け、板16に重り17を取付けてインク室に負
圧を与えつつ、空気の侵入とインクの蒸発を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャリッジにイン
クジェット式記録ヘッドとインクカートリッジを搭載
し、インクの補給をカートリッジの交換で行うインクジ
ェット式プリンタに適したインクカートリッジに関す
る。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録ヘッドを搭載した
キャリッジにインク収容体を搭載する形式のインクジェ
ット式プリンタにあっては、キャリッジの移動によるイ
ンクの揺動に起因する水頭圧の変動や、泡立ちによる印
字不良を防止するために、欧州公開特許第581531号公報
に記載されたようにインク収容容器を2つの領域に分割
し、記録ヘッド側に多孔質体を収容し、また他方の領域
にインクを収容するようにしたものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような構造を採る
と使用されたインクの体積分だけの空気が入り、空気と
インクの接触が多くなって空気がインクに溶解し易くな
り、インクに気泡が発生して印字不安定の原因となる。
また、上記インクカートリッジをヘッド上部に配置する
場合、ヘッドノズル部のインクメニスカスに対しインク
カートリッジ内のインクは正圧となるため、ノズルより
インクが漏れ出す危険性があった。さらに上記メニスカ
スに正圧が作用していると、ノズル周辺が濡れやすくな
りインク滴の飛行曲がりが発生するなどの問題があっ
た。
【0004】本発明は、空気のインクへの溶解とインク
の蒸発を防ぎ、高い印字安定性を確保できるインクカー
トリッジを提供するところにある。また同時にインクカ
ートリッジ内のインクを常に負圧状態とすることができ
るインクカートリッジを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の第1の態様は、インクを溜めるインク室と、前記イ
ンク室に連通孔を介して連通するとともに前記インクを
吸収する多孔質体を収容するフォーム室と、前記多孔質
体を介して記録ヘッドにインクを供給するインク供給口
とを備えたインクカートリッジにおいて、インク室内部
にガスバリア性を持つ膜を張りインクと空気の接触を防
止したことを特徴とするインクカートリッジにある。ま
た、前記膜を介しインク室内のインクに負圧を作用させ
ることを特徴とするインクカートリッジにある。
【0006】
【作用】ガスバリア性を持つ膜内にインクが保持されて
いるので、インクと空気が接触せず空気のインクへの溶
解及びインクの蒸発が発生しないためインク特性の変化
による印字不安定の発生を防止することができる。ま
た、上記膜を介しインク室内のインクに負圧を作用させ
ることで、ヘッドに衝撃が加わってもノズルよりインク
が漏れ出すことを防止することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明を実施形態に基づい
て詳細に説明する。
【0008】(実施形態1)図1(イ)、(ロ)は、本発明の
一実施例を示すものであって、図中符号1は本体容器
で、上部に開口1aを備えた隔壁1bによりインクを吸収す
るのに適した多孔質体10を収容するフォーム室11とイン
クを収容するインク室12に分割して形成されている。ま
た、容器1の底面には、インクジェットプリンタの記録
ヘッド(図示略)と結合してインクを供給するインク供給
口19が形成されている。インク室12とフォーム室11はイ
ンクの種類数だけ並列に形成されている。
【0009】インク室12は、変形可能で、かつガスバリ
ア性を備えた膜15により区画されている。インク室の下
方には大気と連通する空気穴13が形成されている。膜15
の底部には水平に保たれて上下動可能な板16が取付けら
れている。
【0010】前記板16には、ヘッドノズル部のメニスカ
スに最適な負圧(−98〜−980Pa)を発生させるように
重り17が取付けられ膜15は伸張している。インクカート
リッジがヘッドより2cm上方に設置される場合静水頭差
による正圧が294Pa作用してしまう。ノズルメニスカス
に負圧を発生させるためには、例えば板16の面積が3cm2
の場合、板と重りを合わせた質量を12g以上とすれば良
い。こうすることにより板を介し−392Paの圧力がイン
ク室内のインクに作用するため、静水頭差を打ち消し98
Pa以上の負圧がノズルメニスカスに発生する。また、イ
ンク滴を吐出し消費された分のインクは、ノズル部イン
クメニスカスの表面張力によりインク室12のインクが開
口1aからフォーム室11及びインク供給口19を通りヘッド
に供給される。本発明においては、カートリッジ内のイ
ンクに積極的に負圧を発生させているため、インクが残
っている状態でカートリッジを取り外されるとインク供
給口19より空気を吸い込み、その後使用できなくなる恐
れがある。これを防止するため多孔質体10はそれ自体の
体積がフォーム室11の容積よりも大きく選ばれ、フォー
ム室11には圧縮されて収納されている。こうすることに
より、インクカートリッジを取り外されても多孔室体の
小孔部にできるインクメニスカスの表面張力のよりイン
クカートリッジ内への空気の侵入を防止することができ
る。
【0011】本体容器1の上部は蓋体18により密閉され
ている。
【0012】このように構成されたインクカートリッジ
では、使用されるインクはフォーム室11からインク供給
口19を通ってインクジェットプリンタの記録ヘッドへ供
給される。フォーム室11のインクが消費されると、その
分だけフォーム室11の圧力が低下し、膜15が収縮してイ
ンク室12のインクが多孔質体10に流れ込む。インク室12
から使用された分のインクと同体積の空気が空気穴13か
らインク室12のインクの入っている側と膜15で隔てられ
た反対側に入ってくる。このようにインクの消費によっ
てもフォーム室11及びインク室12には空気が流入しない
ため、インクは空気に直接触れ合うことが無く空気のイ
ンクへの溶解を防ぐことができる。また、インクの蒸発
も当然に防止される。これによりインク内部の気泡の発
生を防止することができ、高い印字安定性を確保するこ
とができる。またインク溶媒の揮散も防止される。
【0013】また、フォーム室11の容積をインク供給口
19からの空気の侵入を防止するために必要な最小限の大
きさにすることができ、フォームに残留するインク量を
減らすことができる。また、フォーム室の容積を小さく
することでカートリッジの容積におけるインク室の容積
の占める割合を大きくすることができる。
【0014】(実施形態2)図2に本発明の他の実施例を
示す。実施形態1と相違する点は、インク室とフォーム
室をつなぐ通路を本体容器の底部側に形成し、また膜15
を引き上げる方向に付勢した点である。本実施形態では
インク室に負圧を発生させるため、板16にワイヤー20を
取付け支点を介して垂らしてその先に重り17を取付けて
いる。本実施形態では、インク室とフォーム室をつなぐ
通路21が本体容器底部にあるためインクの振動による圧
力変動を防止できる程度の最小限のものとすることがで
き、フォームに残留するインク量を減らすことができ
る。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
インクを溜めるインク室と、インク室に通孔を介して連
通すると共に前記インクを吸収する多孔質体を収容する
フォーム室と、多孔質体を介して記録ヘッドにインクを
供給するインク供給口とを備えたインクカートリッジに
おいて、前記インク室の少なくとも一部が、前記フォー
ム室のインク消費に対応して変形可能なガスバリア性の
膜により構成され、かつ前記膜を介してインクカートリ
ッジ内のインクに負圧が発生している。したがって、空
気のインクへの溶解及びインクの蒸発を防止しつつヘッ
ドのノズルメニスカスに適正な負圧を作用させることが
できて、高い印字安定性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)、(ロ)は、それぞれ本発明の実施形態1に
係るインクカートリッジの断面図と、本体容器の上面図
である。
【図2】本発明の実施形態2に係るインクカートリッジ
の断面図である。
【符号の説明】
1本体容器 1a 開口 1b 隔壁 10 多孔質体 11 フォーム室 12 インク室 13 空気穴 15 膜 16 板 17 重り 18 蓋体 19 インク供給口 20 ワイヤー 21 通路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクを溜めるインク室と、前記インク室
    に連通孔を介して連通するとともに前記インクを吸収す
    る多孔質体を収容するフォーム室と、前記多孔質体を介
    して記録ヘッドにインクを供給するインク供給口とを備
    えたインクカートリッジにおいて、前記インク室の少な
    くとも一部が、変形可能な膜により構成されているイン
    クカートリッジ。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記膜を介してインク
    室内のインクに負圧を与えることを特徴としたインクカ
    ートリッジ。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記膜にガスバリア性
    のフィルムを用いたことを特徴とするインクカートリッ
    ジ。
  4. 【請求項4】請求項1〜3の何れかにおいて、インク室と
    フォーム室を結ぶ流路が両室を隔てる隔壁の上部にある
    ことを特徴としたインクカートリッジ。
  5. 【請求項5】請求項1〜3の何れかにおいて、インク室と
    フォーム室を結ぶ流路が両室を隔てる隔壁の下部にある
    ことを特徴としたインクカートリッジ。
  6. 【請求項6】請求項1〜5の何れかにおいて、前記膜に重
    力を作用させて伸張させたことを特徴としたインクカー
    トリッジ。
  7. 【請求項7】請求項1〜6の何れかにおいて、前記膜に可
    動板を取付けたことを特徴とするインクカートリッジ。
  8. 【請求項8】請求項7において、前記板に前記膜を伸張
    させるように作用する重りを取付けたことを特徴とする
    インクカートリッジ。
  9. 【請求項9】請求項1〜8の何れかにおいて、フォーム室
    容積がインク室容積より小さいことを特徴とするインク
    カートリッジ。
JP2000317084A 2000-10-17 2000-10-17 インクカートリッジ Withdrawn JP2002120381A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007007903A (ja) * 2005-06-28 2007-01-18 Fujifilm Holdings Corp インクタンク製造方法及びインク充填方法
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WO2009048091A1 (ja) * 2007-10-12 2009-04-16 Toray Industries, Inc. インクジェットヘッドの塗布液供給装置及び塗布液供給方法並びにカラーフィルタの製造方法

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